JP6831813B2 - デコリン組成物およびその使用 - Google Patents

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Description

本発明は、改良されたデコリン組成物およびその製造方法に関する。
1つまたは複数のグリコサミノグリカン(GAG)鎖を保有するプロテオグリカンは、コアタンパク質の構造的特性に応じて5つのグループに分類することができる大きな遺伝子ファミリーを形成している。これらのグループの1つは、デコリン(DCN)、ビグリカン、フィブロモジュリンおよびルミカンで構成されている小分子のロイシンリッチプロテオグリカンファミリーである。これらは、約12個のアミノ酸のロイシンリッチリピートを含む40kDaのコアタンパク質によって特徴づけられる。DCNは、このグループのプロトタイプであり、PG−S2、PG40、プロテオデルマタン硫酸およびDS−PGIIとも称される。DCNは、成熟コアタンパク質のセリンに共有結合した1つのデルマタンコンドロイチン硫酸GAG鎖を含み、多機能プロテオグリカンであると考えられている。
DCNの提唱される機能には、コラーゲン繊維形成の調節、フィブロネクチンとトロンボスポンジンとの結合を介した組織の完全性の維持、ならびにトランスフォーミング増殖因子β(TGF−β)の貯蔵所が含まれるが、これらに限定されない。DCNの後者の機能は、細胞表面上で発現する受容体から細胞外環境中の増殖因子を隔離するDCNコアタンパク質を介して達成される。
実験的なげっ歯類の脊髄損傷へのデコリンの注入は、瘢痕形成を抑制し、軸索成長を促進することが示されている。デコリンは、実験マウス腫瘍モデルにおいて抗腫瘍形成特性を有することも示されており、種々の腫瘍細胞株の増殖を抑制することができる。デコリン遺伝子で知られる複数の選択的スプライシング転写変異体がある。デコリン遺伝子の変異は、先天性の間質角膜ジストロフィーと関連づけられている。
当技術分野で必要とされるものは、特に、治療的使用のための改良されたデコリンの製造方法である。
本発明は、改良されたデコリン組成物およびそれらの製造方法に関する。
したがって、いくつかの実施形態では、本発明は、デコリンをコードする配列に作動可能に連結した異種シグナルペプチドを含む融合タンパク質を提供する。いくつかの実施形態では、このシグナル配列は、α−ラクトアルブミンシグナル配列である。いくつかの実施形態では、このα−ラクトアルブミン配列は、ウシα−ラクトアルブミンシグナル配列である。いくつかの実施形態では、デコリンをコードする配列は、デコリンコアタンパク質をコードする。いくつかの実施形態では、このデコリンコアタンパク質は、成熟デコリンコアタンパク質の4位に変異を含む。いくつかの実施形態では、この変異は、セリンからアラニンへの変異である。いくつかの実施形態では、このデコリンコアタンパク質は、実質的に、成熟デコリンコアタンパク質の4位におけるグリコサミノグリカン分子による修飾を欠く。
いくつかの実施形態では、本発明は、上記の融合タンパク質をコードするベクターを提供する。いくつかの実施形態では、このベクターは、デコリンコアタンパク質をコードする配列に作動可能に連結されたα−ラクトアルブミンシグナル配列をコードする核酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、上記のベクターを含む宿主細胞を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、非GAG化(non−gagylated)デコリンコアタンパク質の製造方法であって、非GAG化デコリンコアタンパク質を発現する宿主細胞を提供する工程と、前記非GAG化デコリンコアタンパク質が生成されるように前記宿主細胞を培養する工程と、前記非GAG化デコリンコアタンパク質を精製する工程と、を含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、非GAG化デコリンコアタンパク質は、前記宿主細胞の培養に用いられる培地に分泌される。いくつかの実施形態では、この精製の工程は、前記培養培地とイオン交換媒体とを接触させる工程を含む。いくつかの実施形態では、この精製の工程は、前記培養培地とヒドロキシアパタイト媒体とを接触させる工程を含む。いくつかの実施形態では、この精製の工程は、任意の順序で、前記培養培地と少なくとも1つのイオン交換媒体および少なくとも1つのヒドロキシアパタイト媒体とを接触させる工程を含む。いくつかの実施形態では、この精製の工程は、前記培養培地と陽イオン交換媒体とを接触させる工程と、前記陽イオン交換媒体を洗浄する工程と、前記陽イオン交換媒体から第1のデコリン含有溶出液を溶出する工程と、前記第1のデコリン含有溶出液とヒドロキシアパタイト媒体とを接触させる工程と、前記ヒドロキシアパタイト媒体を洗浄する工程と、前記ヒドロキシアパタイト媒体から第2のデコリン含有溶出液を溶出する工程と、を含む。いくつかの実施形態では、この陽イオン交換媒体は、SP−セファロースFFである。いくつかの実施形態では、このヒドロキシアパタイト媒体は、セラミックヒドロキシアパタイト・タイプIである。いくつかの実施形態では、これらの方法は、さらに、イオン交換膜またはイオン交換カラムを用いて前記第2のデコリン含有溶出液を精製する工程を含む。いくつかの実施形態では、このイオン交換膜は、Qイオン交換膜である。いくつかの実施形態では、これらの方法は、さらに、ウイルス不活化ステップを含む。いくつかの実施形態では、このウイルス不活化ステップは、界面活性剤による処理を含む。いくつかの実施形態では、この界面活性剤は、トリトンX−100である。いくつかの実施形態では、これらの方法は、さらに、ウイルス濾過ステップを含む。いくつかの実施形態では、これらの方法は、さらに、前記デコリンを濃縮する工程を含む。いくつかの実施形態は、この非GAG化デコリンコアタンパク質は、約1、5、または10pg/細胞/日を上回る速度で前記宿主細胞によって生成される。
いくつかの実施形態では、本発明は、デコリン含有培地からデコリンを精製するための方法であって、前記デコリン含有培地と陽イオン交換媒体とを接触させる工程と、前記陽イオン交換媒体を洗浄する工程と、前記陽イオン交換媒体から第1のデコリン含有溶出液を溶出する工程と、前記第1のデコリン含有溶出液とヒドロキシアパタイト媒体とを接触させる工程と、前記ヒドロキシアパタイト媒体を洗浄する工程と、前記ヒドロキシアパタイト媒体から第2のデコリン含有溶出液を溶出する工程と、イオン交換膜を用いて前記第2のデコリン含有溶出液を濾過してデコリン含有濾液を提供する工程と、前記濾液を処理してウイルスを除去する工程と、前記濾液からデコリンを濃縮する工程と、を含む方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、成熟デコリンコアタンパク質の4位に変異を含む精製されたデコリンコアタンパク質を含む組成物であって、前記デコリンタンパク質は、実質的にGAG化されておらず、前記組成物中にデコリンコアタンパク質1mgあたり約100ng未満の残留宿主細胞タンパク質およびデコリンコアタンパク質1mgあたり約20pg未満の残留宿主細胞DNAを含む組成物を提供する。いくつかの実施形態では、これらの組成物は、前記組成物中にデコリンコアタンパク質1mgあたり約5ng未満の残留宿主細胞タンパク質およびデコリンコアタンパク質1mgあたり約5pg未満の残留宿主細胞DNAを含む。いくつかの実施形態では、このデコリンは、水溶液として製剤化される。いくつかの実施形態では、この水溶液は、約6.5〜約7.5のpHを有するリン酸緩衝液を含む。
デコリン発現遺伝子配列(配列番号8)である。 デコリン発現タンパク質配列(配列番号4)である。 15日間のバイオリアクター稼働中に生成されたデコリンに対する生存細胞濃度の積分をプロットしたグラフである。各稼働の回帰直線の傾きは、ピコグラム/細胞/日(p/c/d)での細胞生産性に対応する。これらの2つの稼働は、平均24.4p/c/dであった。最大生産量は、一方の稼働では約1.8g/Lに達し、他方の稼働では1.7g/Lに達した。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。ただし、本発明はこれに限定さ
定義
本発明の理解を容易にするために、いくつかの用語を以下に定義する。
本明細書で使用する「デコリン」という用語は、配列番号4と少なくとも80%同一である成熟タンパク質配列を有するタンパク質分子を指す。
本明細書で使用する「デコリンコアタンパク質」という用語は、成熟デコリンの4番目のアミノ酸に変異を有し、実質的に、4番目のアミノ酸にグリコサミノグリカン(GAG)での修飾を欠く(すなわち非GAG化)デコリンタンパク質分子を指す。
本明細書で使用する「宿主細胞」という用語は、インビトロまたはインビボでの存在を問わず、任意の真核細胞(例えば、哺乳類細胞、トリ細胞、両生類細胞、植物細胞、魚細胞、および昆虫細胞)を指す。
本明細書で使用する「細胞培養」という用語は、インビトロでの全ての細胞培養を指す。(例えば、不死の表現型を有する)連続細胞株、初代細胞培養、有限な細胞株(例えば、非形質転換細胞)、ならびにインビトロで維持され、卵母細胞および胚を含む任意の他の細胞集団がこの用語に含まれる。
本明細書で使用する「ベクター」という用語は、プラスミド、ファージ、トランスポゾン、コスミド、染色体、ウイルス、ビリオンなどの任意の遺伝要素を指し、ベクターは、適切な調節エレメントと関係づけられた時に複製可能であり、細胞間で遺伝子配列を転送することができる。したがって、この用語には、クローニング用ビヒクルおよび発現用ビヒクル、ならびにウイルスベクターが含まれる。
本明細書で使用する「相補的」または「相補性」という用語は、塩基対合則によって関係しているポリヌクレオチド(すなわち、ヌクレオチド配列)への言及で使用される。例えば、配列「5'−A−G−T−3'」は、配列「3’−T−C−A−5’」と相補的である。相補性は、「部分的」であってよく、その際、核酸の塩基の一部のみが、塩基対合則にしたがってマッチしている。あるいは、核酸間で「完全(complete)」すなわち「完全(total)」相補性があってよい。核酸鎖間の相補性の程度は、核酸鎖間のハイブリダイゼーションの効率および強度に著しく影響を与える。これは、増幅反応、および核酸間の結合に依存する検出法において特に重要である。
核酸に関して使用される「相同性」および「%同一性」という用語は、相補性の程度を指す。部分的相同性(すなわち、部分的同一性)または完全相同性(すなわち、完全同一性)があってよい。部分的相補配列は、完全相補配列が標的核酸配列にハイブリダイズするのを少なくとも部分的に阻害する配列であり、「実質的に相同」という機能的用語を使用するために言及される。完全相補配列の標的配列へのハイブリダイゼーションの阻害は、低ストリンジェンシー条件下でのハイブリダイゼーションアッセイ(サザンブロットまたはノーザンブロット、溶液ハイブリダイゼーションなど)を用いて調べることができる。実質的に相同な配列またはプローブ(すなわち、興味のある別のオリゴヌクレオチドにハイブリダイズすることができるオリゴヌクレオチド)は、競合し、低ストリンジェンシー条件下で完全相同配列の標的配列への結合(すなわち、ハイブリダイゼーション)を阻害する。これは、低ストリンジェンシー条件が非特異的結合を許すと言っているわけではなく、低ストリンジェンシー条件は、2つの配列の互いへの結合が特異的(すなわち、選択的)相互作用であることを必要とする。非特異的結合が存在しないことは、少しでも部分的な相補性の度合い(例えば、約30%未満の同一性)を欠く第2の標的の使用によって試験することができ、非特異的結合の非存在下で、プローブは、第2の非相補的標的にハイブリダイズしない。
本明細書で使用する「作動可能な組み合わせ」、「作動可能な順序」および「作動可能に連結される」という用語は、特定の遺伝子の転写および/または所望のタンパク質分子の合成を指示することができる核酸分子が生成されるような方法での核酸配列の結合を指す。この用語は、機能タンパク質が生成されるような方法でのアミノ酸配列の結合も指す。
本明細書で使用する「シグナル配列」という用語は、組み換えDNA配列に作動可能に連結される場合、組換えポリペプチドの分泌を引き起こすことができるシグナルペプチドをコードする任意のDNA配列を指す。一般に、シグナルペプチドは、一連の約15〜30個の疎水性アミノ酸残基を含む(例えば、Zwizinski et al.,J.Biol.Chem.255(16):7973−77[1980],Gray et al.,Gene 39(2):247−54[1985]、およびMartial et al.,Science 205:602−607[1979]参照)。かかる分泌シグナル配列は、好ましくは、組織特異的発現を目標とした細胞型から分泌されるポリペプチド(例えば、乳腺分泌細胞での発現および乳腺分泌細胞からの分泌のための分泌乳タンパク質)をコードする遺伝子に由来する。しかし、分泌DNA配列は、かかる配列に限定されるものではない。多くの細胞型および生物から分泌されるタンパク質の分泌DNA配列(例えば、t−PA、血清アルブミン、ラクトフェリン、および成長ホルモンの分泌シグナル、ならびに酵母、糸状菌、および細菌に由来するものなどの、分泌ポリペプチドをコードする微生物遺伝子の分泌シグナル)も用いてもよい。
本明細書で使用する「精製」という用語は、通常の環境から取り除かれるか、単離されるか、または分離される核酸配列またはアミノ酸配列のいずれか一方の分子を指す。したがって、「単離される核酸配列」は、精製された核酸配列である。「実質的に精製された」分子は、それらが正常に関連づけられている他の成分を、少なくとも60%含まない、好ましくは、少なくとも75%含まない、より好ましくは少なくとも90%含まない。
発明の詳細な説明
本発明は、改良されたデコリン組成物およびそれらの製造方法、ならびに患者の治療のためのデコリンの使用に関する。
デコリン
天然のデコリンは、添付のグリコサミノグリカンおよび90〜140kDの平均分子量を有する糖タンパク質である。本発明は、組換えデコリンの生成を企図する。いくつかの好ましい実施形態では、デコリンは、デコリンコアタンパク質、すなわち、実質的非GAG化デコリンである。いくつかの実施形態では、デコリンコアタンパク質は、成熟デコリンコアタンパク質分子の4番目のアミノ酸(すなわち、N末端から4番目のアミノ酸)に変異を含む。いくつかの実施形態では、この変異は、セリンからアラニンへの変異である。いくつかの実施形態では、このデコリンコアタンパク質は、配列番号1(成熟デコリンコアタンパク質)と少なくとも90%、95%、99%または100%同一であるが、ただし、このデコリンコアタンパク質は、成熟デコリンコアタンパク質分子の4番目のアミノ酸(すなわち、N末端から4番目のアミノ酸)に変異を含む。
デコリンは、一般にプレプロタンパク質として発現される。本発明は、デコリンプロペプチドおよび成熟ペプチド配列と作動可能に関連する異種シグナル配列を含むデコリン融合分子を提供する。いくつかの実施形態では、異種シグナルポリペプチドは、α−ラクトアルブミンシグナルポリペプチドである。いくつかの実施形態では、α−ラクトアルブミンシグナルポリペプチドは、ウシα−ラクトアルブミンシグナルポリペプチドである。いくつかの実施形態では、この異種シグナルポリペプチドは、配列番号2と少なくとも80%、90%、または100%同一である。いくつかの実施形態では、このプロペプチド配列は、配列番号3と少なくとも80%、90%、または100%同一である。いくつかの実施形態では、融合ポリペプチドのデコリンコアタンパク部分は、配列番号1(成熟デコリンコアタンパク質)と少なくとも90%、95%、99%または100%同一であるが、ただし、このデコリンコアタンパク質は、成熟デコリンコアタンパク質分子の4番目のアミノ酸(すなわち、N末端から4番目のアミノ酸)に変異を含む。いくつかの実施形態では、この融合タンパク質は、配列番号4(シグナルプロペプチドデコリンコアタンパク質)と少なくとも80%、90%、95%、99%または100%同一であるが、ただし、このデコリンコアタンパク質は、成熟デコリンコアタンパク質分子の4番目のアミノ酸(すなわち、N末端から4番目のアミノ酸)に変異を含む。
本発明は、さらに、この融合タンパク質をコードする核酸配列、およびこの核酸配列を含むベクターを提供する。いくつかの実施形態では、この異種シグナルポリペプチドは、配列番号5と少なくとも80%、90%、または100%同一である。いくつかの実施形態では、このプロペプチド配列は、配列番号6と少なくとも80%、90%、または100%同一である。いくつかの実施形態では、この融合ポリペプチドのデコリンコアタンパク質部分は、配列番号7と少なくとも90%、95%、99%または100%同一であるが、ただし、デコリンコアタンパク質は、成熟デコリンコアタンパク質分子の4番目のアミノ酸(すなわち、N末端から4番目のアミノ酸)に変異を含む。いくつかの実施形態では、この融合タンパク質は、配列番号8(シグナルプロペプチドデコリンコアタンパク質)と少なくとも80%、90%、95%、99%または100%同一であるが、ただし、デコリンコアタンパク質は、成熟デコリンコアタンパク質分子の4番目のアミノ酸(すなわち、N末端から4番目のアミノ酸)に変異を含む。
Figure 0006831813
本発明のデコリンポリヌクレオチドは、組換え技術によってデコリンポリペプチドを生成させるために使用することができる。したがって、例えば、このポリヌクレオチドは、ポリペプチドを発現するための様々な発現ベクターのいずれか1つに含まれていてもよい。本発明のいくつかの実施形態では、ベクターには、レトロウイルスベクター、染色体配列、非染色体配列および合成DNA配列(例えば、SV40の誘導体、細菌プラスミド、ファージDNA、バキュロウイルス、酵母プラスミド、プラスミドとファージDNAの組合せに由来するベクター、ならびにワクシニア、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、ならびに仮性狂犬病などのウイルスDNA)が含まれるが、これらに限定されない。どのベクターも、宿主内で複製可能であり、生存可能である限り、用いることができると企図される。いくつかの好ましい実施形態では、これらのベクターは、米国特許第6,852,510号および同第7,332,333号ならびに米国特許公開第200402335173号および同第20030224415号に記載されているようなレトロウイルスベクターであり、これらの全ては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの特に好ましい実施形態では、これらのベクターは、偽型のレトロウイルスベクターである。
特に、本発明のいくつかの実施形態は、上記で大まかに説明した配列(例えば、配列番号8)の1つまたは複数を含む組換え構築物を提供する。本発明のいくつかの実施形態では、これらの構築物は、本発明の配列が順方向または逆方向に挿入されたプラスミドベクターまたはウイルスベクターなどのベクターを含む。さらに他の実施形態では、異種構造配列(例えば、配列番号8)は、適切な段階で翻訳の開始配列および終結配列と共に組み立てられる。本発明の好ましい実施形態では、適切なDNA配列は、様々な手順のいずれかを用いてベクターに挿入される。一般に、このDNA配列は、当技術分野で公知の手順によって、適切な制限エンドヌクレアーゼ部位(複数可)に挿入される。
多数の適切なベクターが、当業者に公知であり、市販されている。かかるベクターには、以下のベクターが含まれるが、これらに限定されない:1)細菌ベクター−pQE70、pQE60、pQE−9(キアゲン社)、pBS、pD10、phagescript、psiX174、pBluescript SK、pBSKS、pNH8A、pNH16a、pNH18A、pNH46A(ストラタジーン社)、ptrc99a、pKK223−3、pKK233−3、pDR540、pRIT5(ファルマシア社)、2)真核ベクター−pWLNEO、pSV2CAT、pOG44、PXT1、pSG(ストラタジーン社)pSVK3、pBPV、pMSG、pSVL(ファルマシア社)、および3)バキュロウイルスベクター−pPbacおよびpMbac(ストラタジーン社)。宿主内で複製可能であり、生存可能である限り、任意の他のプラスミドまたはベクターを用いてもよい。本発明のいくつかの好ましい実施形態では、哺乳動物発現ベクターは、複製起点、適切なプロモーターおよびエンハンサー、任意の必須のリボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、スプライスドナー部位およびスプライスアクセプター部位、転写終結配列、ならびに5'隣接非転写配列を含む。他の実施形態では、SV40スプライス部位、およびポリアデニル化部位由来のDNA配列を用いて、必要な非転写遺伝要素を提供してもよい。
本発明の特定の実施形態では、発現ベクター中のDNA配列は、mRNA合成を指示するための適切な発現制御配列(複数可)(プロモーター)に作動可能に連結されている。本発明において有用なプロモーターには、LTRプロモーターまたはSV40プロモーター、大腸菌のlacプロモーターまたはtrpプロモーター、ラムダファージのPプロモーターおよびPプロモーター、T3プロモーターおよびT7プロモーター、サイトメガロウイルス(CMV)極初期プロモーター、単純ヘルペスウイルス(HSV)チミジンキナーゼプロモーター、およびマウスメタロチオネイン−Iプロモーターならびに原核細胞もしくは真核細胞またはウイルス内で遺伝子発現を制御することが知られている他のプロモーターが含まれるが、これらに限定されない。本発明の他の実施形態では、組換え発現ベクターには、複製起点および宿主細胞の形質転換を可能にする選択マーカー(例えば、真核細胞培養のためのジヒドロ葉酸還元酵素もしくはネオマイシン耐性、または大腸菌におけるテトラサイクリン耐性もしくはアンピシリン耐性)を含む。
本発明のいくつかの実施形態では、高等真核生物による本発明のポリペプチドをコードするDNAの転写は、エンハンサー配列をベクターに挿入することにより増加する。エンハンサーは、通常約10〜300塩基対であり、プロモーターに作用し、その転写を増加させるDNAのシス作用性エレメントである。本発明において有用なエンハンサーには、複製起点の100〜270塩基後期側のSV40エンハンサー、サイトメガロウイルス初期プロモーターエンハンサー、複製起点の後期側のポリオーマエンハンサー、およびアデノウイルスエンハンサーが含まれるが、これらに限定されない。
他の実施形態では、発現ベクターは、翻訳開始のリボソーム結合部位および転写ターミネーターも含む。本発明のさらに他の実施形態では、このベクターは、発現を増幅するための適切な配列も含んでいてよい。
さらなる実施形態では、本発明は、上記の構築物を含む宿主細胞を提供する。本発明のいくつかの実施形態では、この宿主細胞は、高等真核細胞(例えば、哺乳動物細胞または昆虫細胞)である。本発明の他の実施形態では、この宿主細胞は、下等真核細胞(例えば、酵母細胞)である。本発明のさらに他の実施形態では、この宿主細胞は、原核細胞(例えば、細菌細胞)であり得る。宿主細胞の具体例としては、大腸菌、ネズミチフス菌、枯草菌、ならびにシュードモナス属、ストレプトミセス属、およびブドウ球菌の中の様々な種、ならびに出芽酵母、分裂酵母、ショウジョウバエS2細胞、スポドプテラSf9細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、サル腎臓線維芽細胞のCOS−7株(Gluzman,Cell 23:175[1981])、C127、3T3、293、293T、HeLaおよびBHKの細胞株が挙げられるが、これらに限定されない。
宿主細胞でこれらの構築物を従来の方法で使用し、組換え配列によってコードされる遺伝子産物を生成させることができる。いくつかの実施形態では、宿主細胞へのこの構築物の導入は、レトロウイルス形質導入、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクション、またはエレクトロポレーションによって達成することができる(例えば、Davis et al.[1986]Basic Methods in Molecular Biology参照)。あるいは、本発明のいくつかの実施形態では、本発明のポリペプチドは、従来のペプチド合成機により合成によって生成させることができる。
タンパク質は、適切なプロモーターの制御下で、哺乳動物細胞、酵母、細菌、または他の細胞において発現させることができる。無細胞翻訳系も、本発明のDNA構築物由来のRNAを用いてかかるタンパク質を生成させるために使用することができる。原核生物宿主および真核生物宿主での使用に適切なクローニングベクターおよび発現ベクターについては、Sambrook,et al.(1989)Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Second Edition,Cold Spring Harbor,N.Y.によって記載されている。
本発明のいくつかの実施形態では、適切な宿主株の形質転換および培地中で適切な細胞密度になるまでの宿主株の増殖の後に、タンパク質が分泌され、細胞はさらなる期間培養される。本発明の他の実施形態では、細胞は、典型的には、遠心分離によって収集され、物理的または化学的手段によって破壊され、得られた粗抽出物はさらなる精製のために保持される。本発明のさらに他の実施形態では、タンパク質発現に用いられる微生物細胞は、凍結融解サイクル、超音波処理、機械的破壊または細胞溶解剤の使用を含む任意の便利な方法によって破壊することができる。
本発明は、硫酸アンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマトグラフィーを含むが、これらに限定されない組換え細胞培養物からデコリンを収集し、精製するための方法も提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、デコリン、特に、デコリンコアタンパク質の精製のための改良された方法を提供する。いくつかの実施形態では、これらのプロセスには、2つのカラムクロマトグラフィーステップおよび研磨ステップが含まれる。
いくつかの好ましい実施形態では、陽イオン交換クロマトグラフィーを用いて、デコリン含有培地、好ましくは、清澄化培地からデコリンを捕捉する。いくつかの実施形態では、陽イオン交換クロマトグラフィー媒体は、SP−セファロースFFである。いくつかの実施形態では、陽イオン交換媒体を、中性pHの約5mM〜15mMのリン酸ナトリウム、好ましくは、10mMのリン酸ナトリウム、および20〜70mMのNaCl、好ましくは、約50mMのNaClで平衡化する。いくつかの実施形態では、陽イオン交換媒体にデコリン含有培地を添加後、陽イオン交換媒体を洗浄する。いくつかの実施形態では、洗浄緩衝液は、約5mM〜15mMのリン酸ナトリウム、好ましくは、10mMのリン酸ナトリウム、および20〜70mMのNaCl、好ましくは、約50mMのNaClを含む。いくつかの実施形態では、デコリンを、その後、陽イオン交換媒体から溶出する。いくつかの実施形態では、溶出緩衝液は、約5mM〜15mMのリン酸ナトリウム、好ましくは、10mMのリン酸ナトリウム、および150〜250mMのNaCl、好ましくは、約200mMのNaClを含む。
いくつかの実施形態では、陽イオン交換クロマトグラフィーステップのデコリン含有溶出液を、ヒドロキシアパタイト媒体に添加する。いくつかの実施形態では、このヒドロキシアパタイト媒体は、CHTタイプ1である。いくつかの実施形態では、ヒドロキシアパタイト媒体を、約5mM〜15mMのリン酸ナトリウム、好ましくは、10mMのリン酸ナトリウム、および150〜250mMのNaCl、好ましくは、約200mMのNaClで平衡化する。いくつかの実施形態では、ヒドロキシアパタイト媒体へのデコリン含有培地の添加後、ヒドロキシアパタイト媒体を洗浄する。いくつかの実施形態では、洗浄緩衝液は、約5mM〜15mMのリン酸ナトリウム、好ましくは、10mMのリン酸ナトリウム、および150〜250mMのNaCl、好ましくは、約200mMのNaClを含む。いくつかの実施形態では、デコリンを、その後、ヒドロキシアパタイト媒体から溶出する。いくつかの実施形態では、溶出緩衝液は、約0.2M〜0.4Mのリン酸ナトリウム、好ましくは、0.3Mのリン酸ナトリウム、および150〜250mMのNaCl、好ましくは、約200mMのNaClを含む。
いくつかの実施形態では、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーステップのデコリン含有溶出液の緩衝液を交換し、イオン交換膜に添加する。いくつかの実施形態では、このイオン交換膜は、Qイオン交換媒膜、例えば、ムスタングQイオン交換媒体である。いくつかの実施形態では、この膜を、約30mM〜70mMのTris−HCl、好ましくは約50mMのTris−HClで平衡化する。いくつかの実施形態では、膜へのデコリン含有溶液の添加後、膜を洗浄し、デコリンは、この膜を通過する。いくつかの実施形態では、洗浄緩衝液は、約30mM〜70mMのTris−HCl、好ましくは、約50mMのTris−HClを含む。精製後、デコリンを、好ましくは、例えば、フロー濾過により、所望の濃度まで濃縮する。
本発明の他の実施形態では、デコリン含有溶液を処理して、ウイルスを不活化または除去する。いくつかの実施形態では、デコリン含有溶液を界面活性剤で処理して、ウイルスを不活化する。いくつかの実施形態では、この界面活性剤は、トリトンX−100である。いくつかの実施形態では、この界面活性剤で処理するステップを、陽イオン交換クロマトグラフィーのステップ後に行う。いくつかの実施形態では、デコリン含有溶液を濾過し、ウイルスを除去する。いくつかの実施形態では、これらの溶液を、ウイルスフィルター(例えば、Virosartウイルスフィルター)に通して濾過する。いくつかの実施形態では、濾過ステップを、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーステップ後に行う。
本発明のプロセスは、好ましくは、ヒト患者の臨床使用に適するデコリン組成物を提供する。いくつかの実施形態では、これらの組成物は、デコリンタンパク質が実質的にGAG化されないように、成熟デコリンコアタンパク質の4位に変異を含む精製されたデコリンコアタンパク質を含む。いくつかの実施形態では、これらの組成物は、精製されたデコリンコアタンパク質を提供し、これらの組成物は、組成物中、デコリンコアタンパク質1mgあたり約100、50、20、10、5もしくは2ng未満の残留宿主細胞タンパク質および/またはデコリンコアタンパク質1mgあたり約20、10、5、または2pg未満の残留宿主細胞DNAを含むことを特徴とする。いくつかの実施形態では、デコリンを水溶液で提供する。いくつかの実施形態では、この水溶液は、pHが約6.5〜7.5、好ましくは、約7.0であるリン酸緩衝生理食塩水(例えば、10mMのリン酸ナトリウム、150mMの塩化ナトリウム)である。
実験
実施例1
ヒトデコリンの変異型の発現および生成の最適化
デコリンの変異型用の発現コンストラクトを製造した。セリンからアラニンへの変更を、成熟デコリンの4番目のアミノ酸の位置で行った。この変異は、GAGがデコリン分子に結合するのを防ぐ。この発現コンストラクトは、タンパク質生成および分泌のための内因性シグナルペプチドの代わりに、ウシα−ラクトアルブミンシグナルペプチドを使用する。この構築物を、図7および図8に示す。
この発現構築物が、正しいタンパク質の形成をもたらすことを確認するために、CHO細胞株を、GPEx(登録商標)プロセスおよび上記の遺伝子構築物を用いて作製した。デコリンを生成させ、精製した。N末端アミノ酸配列決定を、精製タンパク質にて行った。得られた配列を以下に示す。
Asp−Glu−Ala−Ala−Gly−Ile−Gly−Pro−Glu−Val−Pro−Asp−Asp−Arg−Asp−Phe−Glu−Pro−Ser−Leu(配列番号9)
この配列は、成熟タンパク質の予想される配列に対応している。アラニン変異を、期待どおりに組み込み、シグナルペプチドおよびプロタンパク質を切断して、正しい成熟デコリンN−末端配列を得た。
変異型デコリンを生成するクローン細胞株を、GPEx(登録商標)を用いて作製した。トップ(top)発現細胞株を、異なる培養条件および預けられているマスター細胞をスクリーニングすることによって選択した。この細胞株の生成を、流加条件を用いて、2つの10Lバイオリアクター稼働で検討した。この稼働の結果を図9に示す。
実施例2
デコリンコアタンパク質の精製
1.0概要
精製の工程を小規模で行い、精製物を200Lの1バッチに添加し、流加供給方式を用いてGMPスイートで生成した。このバッチを、14日目に約50%の生存率レベルで収集した。バイオリアクターの14日目(収集日)のタンパク質濃度のレベルは、1.240g/Lであった。
1.1 DCPの合成で使用される成分
全培養ステップのために用いられる細胞培養培地は、L−グルタミンおよび0.1%プルロニックF68を有するハイクローン(HyClone)(ローガン、ユタ州、米国)HYQ PF−CHO液体大豆(Liquid Soy)(LS)であった。この培地を、完全無菌の液体として受け取った。HyQ PF−CHO LSは、専売のタンパク質を含まないハイクローンの培養培地製剤である。正確な成分は知られていないが、ハイクローンは、HyQ PF−CHO LS(参照番号BBMF8302)についてのFDAと共に、無血清培地用のタイプIIデバイスファイル(Type II Device File
)を保持する。HyQ CellBoost R15.4は、生産培養で使用されるハイクローンの専売培地補充製剤である。
1.2 DCPの生成
Figure 0006831813
1.2.1 200L生産培養接種のスケールアップ
各継代培養ステップの詳細を、以下の接種培養スケールアップの処理ステップの表に示す。製造ロット09018は、ロット番号06005(バイアル#182)のMCBバイアルを37℃の水浴で解凍することによって開始した。MCB凍結バイアルを解凍した後、これらの細胞を、HYQ PF−CHO LS細胞培養培地35mLを含む単一振とうフラスコ(250mL)(サーモフィッシャーサイエンティフィック社)に添加した。血球計を用いて決定した初期細胞数は2.25×10細胞/mLであり、生存率は90.4%であった。次いで、培養物を、加湿、5%CO環境中37℃に維持したインキュベーター内のオービタルシェーカー(90rpm)上に置いた。継代培養ステップは、約2.0×10細胞/mlの接種密度を目標とした。フラスコ中の3日目の細胞数および生存率(%)は、14.24×10細胞/mL、95.8%生存率であり、このフラスコを1Lフラスコに継代した。1Lフラスコの3日目の平均生存細胞数は23.43×10細胞/mLであり、生存率は98.1%であった。この1Lフラスコを、初期培養液量および初期標的細胞密度がそれぞれ1000mLおよび2.0×10細胞/mLで、10Lの使い捨てウェーブバッグを有するウェーブバイオリアクターシステム20EH(GEヘルスケアバイオサイエンスバイオプロセス社、サマセット、ニュージャージー州)に継代培養した。ウェーブバイオリアクターの動作設定は、インキュベーション温度が37.0℃、ロッカー速度が15.0cpm、ロッキング角度が11.0°、および通気ガス中のCO濃度が5.0%、ガス流速は0.25L/分であった。2日後、ウェーブバッグ中の生存細胞密度は10.28×10細胞/mlであり、新鮮なHYQ PF−CHO LSを、培養液量が4992mLになるまで添加した。3日後、生存細胞密度は18.37×10細胞/mLであり、ウェーブバッグ中の内容物を、30Lのバイオリアクターに移した。温度、pH、溶存酸素、圧力および撹拌速度についてのこの30Lのバイオリアクターの動作設定点は、それぞれ37℃、空気飽和40%、圧力1psig、および50rpm攪拌速度であった。pH調節器を稼働せず、細胞がpH7に向かって自然に漂うのを可能にさせた。
Figure 0006831813
1.2.2 200L生成用バイオリアクター内での培養
最初に、HyQ PF−CHO LS細胞培養培地137KgおよびHyQ Cell Boost R15.4の12%(w/v)溶液4.3Kgを、200Lのバイオリアクターに添加した。生産培養の「0日目」は、200Lのバイオリアクターに接種した日と考えた。
30Lのバイオリアクター内の生存細胞密度は、培養の2日目に14.87×10細胞/mLであり、これは、最初の目標密度2.00×10細胞/mLで200Lのバイオリアクターに接種するのに十分であった。30Lの全内容物を移し、接種後の重量、細胞密度および生存率は、それぞれ171.9Kg、2.90×10細胞/mLおよび93.9%であった。温度、pH、溶存酸素、圧力および撹拌速度についてのこの200Lのバイオリアクターの動作設定点は、それぞれ37℃、pH7.0、空気飽和40%、圧力1psig、および35rpm攪拌速度であった。
pHのデッドゾーンを、最初に、接種前に、実際のpH値マイナス7.0に設定した。これを行うことによって、COの添加を防ぎ、細胞がpH7に向かって自然に漂うのを可能にさせた。最初のデッドゾーン設定は0.32であった。接種後、このpHを毎日チェックし、このデッドゾーンを、実際のpH値マイナス7.0に調整した。1日目に、このpHのデッドゾーンを0.22まで減少させ、3日目、このデッドゾーンを0.05に設定し、この稼働の残りについてはこの設定を維持した。
第1のフィードを、グルコース値が5g/L以下に低下した2日目もしくは3日目、またはデフォルトまで低下した3日目に行った。2日目に、グルコース値が5g/Lを下回ったので、12%w/vのHyQ Cell Boost R15.4+120mMのL−グルタミン溶液4.4kg(L)をこのバイオリアクターに添加した。次のフィードを、グルコース値が5g/L以下に低下した4日目または5日目に行った。4日目に、グルコース値は5g/Lを下回り、これにより、12%w/vのHyQ Cell BoostR15.4溶液9g/L(14.2L)のフィードを追加した。5日目に、温度を37℃
から31℃に下げた。収集までの6日間、グルコース値を毎日チェックし、グルコース値が5g/L以下に低下した任意の日に、グルコースを3g/L増加させるために、20%グルコース溶液を添加した。8日目および12日目に、グルコース値は、それぞれ4.84g/Lおよび4.98g/Lに低下した。8日目および12日目に、20%グルコース溶液2.9kg(L)および3.0kg(L)をこのバイオリアクターに添加した。
生存細胞密度は、61.00×10細胞/mLで5日目にピークに達し、生存率は95.7%であった。細胞生存率が50.2%であり、バイオリアクターの最終重量が191.8Kgであった2009年11月3日(14日目)にこのバイオリアクターを収集した。
積分した細胞数(integrated cell number)(ICN)を得て、タンパク質結果に対してプロットし、傾斜が14日間の稼働のpcd(27.316)を与える曲線を得た。
1.4 開始時の生産の概要
このロットを14日目に収集し、生存率は50.2%、力価は1.240g/Lであった。このバッチを下流に移し、終了時点のバッチ処理レコード(downstreambatch processing record)ごとに精製した。
DCP 200Lの終了時点の精製
1.3 概要
以下で概説するとおり、200Lバッチからの収集物を精製し、最終体積42L中211g(5mg/mL時)が得られた。最終バルク製剤原料は、このバッチについて以前に承認された仕様を満たした。特に明記しない限り、全ての濃度を吸光度によって測定した。
1.4 清澄化(2009年11月3日)
収集物(189L)を、体積/面積が5.9L/ftであり、初期流速3L/分で、Cuno 60M02マキシマイザーフィルター(Maximizer filter)(2×16ft)を通して濾過し、かつ0.22μm 10”ミリポア社のオプティキャップフィルター(Opticap filter)を通して濾過した。フィルターハウジングに圧縮窒素を吹きつけて、生成物の回収を最大限にした。
Figure 0006831813
1.5 捕捉−陽イオン交換クロマトグラフィー
清澄化培地からタンパク質を捕捉するためにSP−セファロースFF(GEヘルスケア社)を用いた。カラム上で捕捉する前に、この清澄化培地を希釈して、伝導率を下げた。この稼働条件を、様々な画分の分析と共に以下に示す。この清澄化培地を、2つのサブバッチとして処理した。
Figure 0006831813
捕捉−SP−セファロースサブバッチA
Figure 0006831813
Figure 0006831813
1.5.1 捕捉−SP−セファロースサブバッチB
Figure 0006831813
Figure 0006831813
1.6 ウイルスの不活化
2つのSP−セファロースサブロットを、それぞれ、1%の濃度まで希釈した11%(w/v)のトリトンX−100を用いてウイルスを不活化した。これらのロットを、CHTクロマトグラフィーの前に60〜90分間、穏やかに混合しながら室温でインキュベートした。ウイルスの不活化物質のその後の処理を、ISO7スイートで行った。
Figure 0006831813
1.7 中間体−セラミックヒドロキシアパタイト(CHT)クロマトグラフィー
CHTタイプI(バイオラッド社)を用いて、SPセファロースプール中の残留CHOタンパク質からDCPをさらに精製し、不活化ステップからのトリトンを除去した。この稼働条件を、種々の画分の分析と共に以下に示す。SP−セファロースプールを、上記のとおり2つのサブバッチとして処理した。
Figure 0006831813
1.7.1 CHTサブバッチA
Figure 0006831813
Figure 0006831813
1.7.2 中間体−CHTサブバッチB
Figure 0006831813
Figure 0006831813
1.8 CHTプールの中間体の緩衝液交換
2つのCHTプール(47.8L)を合わせ、等量の水で希釈し、総体積95.6Lを得た。これを、0.6m Prep/スケールTFFカートリッジ(ミリポア社)、10KMWCOを用いて、約45Lおよび約6.57mg/mLまで約2倍濃縮した。再循環流速は5L/分であり、約20psiの背圧を維持した。
次いで、この濃縮物を、25mMのTris−HCl pH7.5(55.5L)の7.9倍の体積に対して連続的に透析濾過し、緩衝液交換の終了時の透過伝導率(permeate conductivity)が5mS/cm(4.40mS/cm)未満であることを確認した。このフィルターを洗浄し、この濃縮物を合わせて、2〜8℃での貯蔵前に0.2μmで濾過した。
Figure 0006831813
1.9 研磨−ムスタングQろ過
ムスタングQ(Pall社)ステップをフロースルーモードで行い、全ての結合物質を塩化ナトリウムストリップで溶出した。緩衝液交換をしたプールを、調整済みのムスタングQ膜上に直接添加した。
Figure 0006831813
Figure 0006831813
Figure 0006831813
1.10 ウイルス濾過
ムスタングQプールを、Virosartフィルターを用いてウイルス濾過した。
Figure 0006831813
このフィルターを、30psiの窒素で、注入用の水(WFI)3Lで湿らせた。
ムスタングQプールを、30psiの窒素下で、このフィルターに通過させた。次いで、このフィルターをWFI5Lで洗い流した。
Figure 0006831813
1.11 濃度および製剤
ウイルス濾液(48.0L)を、2×0.6m Prep/Scale TFFカートリッジ(ミリポア社)、10KMWCOを用いて濃縮し、緩衝液交換をした。再循環流速は5L/分であり、20psiの供給圧力を維持した。
ウイルスのろ液を、10mMのリン酸ナトリウム、150mMの塩化ナトリウム、pH7.0の6.9倍の容積に対して、48.5Lの最終容積まで連続的に透析濾過した。次いで、このバルクを約40Lまで濃縮し、次いで、このカートリッジを、10mMのリン酸ナトリウム、150mMの塩化ナトリウム、pH7.0の2.4Lで洗い流し、全ての残留タンパク質を除去した。これを濃縮物と共にプールし、濃度を5.0g/L(42.2L総体積)であると決定した。次いで、最終バルクを、0.2μmフィルターを用いてバッグに濾過して入れた。
Figure 0006831813
2 ステップの回収率の表
以下の表は、このバッチの精製に用いたステップのそれぞれのステップ回収率を示す。注釈:これらの値は、ウイルスバリデーションサンプリングを考慮しない。
Figure 0006831813
上記明細書で言及した全ての刊行物および特許は、参照により本明細書に組み込まれる。本発明の範囲および趣旨から逸脱することのない、本発明に記載の方法およびシステムの様々な変更および変形は、当業者には明らかであろう。本発明は特定の好ましい実施形態に関連して説明してきたが、特許請求される本発明は、かかる特定の実施形態に不当に限定されるものではないことを理解すべきである。実際に、本発明の分野の当業者に明らかである本発明を実施するための記載された態様の種々の変更は、添付の特許請求の範囲内にあると意図される。

Claims (1)

  1. デコリンコアタンパク質の4位に変異を含む精製されたデコリンコアタンパク質を含む組成物であって、
    前記精製されたデコリンコアタンパク質は、レトロウイルスベクターから発現されたものであり、
    前記デコリンコアタンパク質が実質的にGAG化されておらず、前記組成物中にデコリンコアタンパク質1mgあたり5ng未満の残留宿主細胞タンパク質およびデコリンコアタンパク質1mgあたり5pg未満の残留宿主細胞DNAを含み、
    前記デコリンコアタンパク質が水溶液として製剤化されており、
    前記水溶液が、6.5〜7.5のpHを有するリン酸緩衝液を含む組成物。
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