JPH07508403A - デコリンフラグメントおよび細胞調節因子を阻害する方法 - Google Patents

デコリンフラグメントおよび細胞調節因子を阻害する方法

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JPH07508403A JP5517752A JP51775293A JPH07508403A JP H07508403 A JPH07508403 A JP H07508403A JP 5517752 A JP5517752 A JP 5517752A JP 51775293 A JP51775293 A JP 51775293A JP H07508403 A JPH07508403 A JP H07508403A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 デコリンフラグメントおよび細胞調節因子を阻害する方法本発明は、Natio nal Cancer In5tituteからの政府助成金CA 30199 、CA 42507およびCA 28896の支援によってなされた。
したがって、合衆国政府は本発明において特定の権利を有し得る。
発明の分野 本発明は、細胞生物学に関し、そしてより特定すれば細胞調節因子の阻害による 細胞増殖の制御に関する。
発明の背景 プロテオグリカンは、1つまたはそれ以上のグリコサミノグリカン鎖を有するタ ンパク質である。既知のプロテオグツカンは、様々な機能を遂行し、種々の細胞 位置で見いだされる。多くのプロテオグリカンは細胞外マトリックス成分であり 、そこで細胞のアセンブリーに関与して細胞をマトリ・、クスへ付着させる。
PG−11あるいはPG−40として知られるデコリン(decorin)は、 線維芽細胞によって産生される小さなプロテオグリカンである。そのコアタンパ ク質は、約40.000ダルトンの分子量を有する。このコアは配列決定され( KrusiusおよびRuoslahti、Proc、Natl、Aead、S ci、USA 83ニア683(1986); Dayら、Biochem、  J、 248:801(1987)、これらは共に本明細書に参考として援用さ れる)、そして単一のコンドロイチン硫酸/デルマタン硫酸型のグリコサミノグ リカン鎖を有することが知られている( Pearsonら、J、 Btol、  Chem、 258:15101c1983ン、これは不明m杏に参考として 援用される)。これまでに知られているデコリンの唯一の機能は、1型あるいは II型コラーゲンに結合することおよびこれらのコラーゲンのよる繊維形成に及 ぼす効果である(Vogelら、Biochem、 J、 223:587(1 984); Schmidtら、J、 Ce1l Biol、104:1683 、(1987))。2種のプロテオグリカン、ビグリカン(biglycan)  (Fisherら、J、 Biol、 Chem、264:4571(198 9))およびフィブロモデュリン(f ibromodulin) (Oldb ergら、EMBO)、8:260]、(19119)) は、デコリンのアミ ノ酸配列と密接に関連するアミノ酸配列を有するコアタンパク質を有し、そして それらはデコリンと共に1つのタンパク質ファミリーと考えられ得る。それらの 配列のいずれもが、約24のアミノ酸のロイノンに富む繰返しくrepeat) により特徴付けられる。いくつかの他のタンパク質が類似の繰返しを有する。こ れらのタンパク質は1つにま七まって、タンパク質のスーパーファミリーを形成 する(Ruoslahtj、 Ann、 Rev、Ce1l Biol、4:2 29、(1988); McFarlandら、5cience 245494 (19B9))。
トランスフォーミング成長因子β(TGFβ)は、多くのタイプの細胞によって 種々の形態で産生される多機能細胞調節因子のファミリーである( 5porn ら、J、 Ce1l Biol、 105:1039、(1987>を参照)。
5つの異なるTGFβが知られているが、2種類のみ、TGFβ−1およびTG Fβ−2の機能が、詳細に特徴付けられている。TGFβは、本明細書に参考文 献として援用される米国特許第4.1163.899号;第4.1116.56 1号;および第4.742.003号の主題である。TGFβ−1およびTGF β−2は、多くの商業的供給源を通じて公に入手可能である(例えば、I?&D  Systems、 Jnc、、Minneapolis、 MN)。これらの 2つのタンパク質は、′g4似の機能を有し、本明細書中ではまとめてTGFβ とする。TGFβは、本質的に全てのタイプの細胞が有する、細胞表面レセプタ ーに結合して、細胞に重要な変化を引き起こす。特定の細胞においては、TGF βは細胞増殖を促進し、別の細胞においては増殖を抑制する。TGFβ・の顕著 な作用は、細胞外マド1ルIクスタンパク質およびそのレセプターの細胞による 産生を促進することである( Keski−Ojaら、J、 Ce1l Bio chem 33:95(1987);Massague、 Ce1l 49:4 37(1987); Robertsおよび5porn著「ペプチド成長因子お よびそれらのレセプターJ (Springer−Verlag。
)1ejdelberg<19119)を参照)。
TGFβは多くの必須の細胞調節機能を宵しているが、不適切なTGFβ活性は 生物に有害であり得る。開票の成長および開票細胞の増殖は、丁GFβによって 刺激されるので、特定の腫瘍細胞は、TGFβをオートクライン(autocr ine)成長因子として使用し得る。従って、TGFβの成長因子活性を妨げ得 る場合、腫瘍の成長を制御し得る。他の場合では、TGFβによる細胞増殖の阻 害が有害であり得、その場合には損傷組織の治癒が妨げられ得る。TGFβによ る細胞外マトリックス産生の刺激は、創傷の治癒のような場合重要である。しか し、特定の場合には、体がこの刺激に過剰反応し、細胞外マトリックスの過度の 蓄積が結果として起こる。細胞外マトリックスの過度の蓄積の例としては、TG Fβの有害な含有を伴う病気である糸球体腎炎がある。
従って、TGFβのような細胞調節因子の作用を調節し得る化合物を開発する必 要性が存在する。本発明は、この必要性を満足させ、そして関連する利点を提供 する。
発明の要旨 本発明は、細胞調節因子結合性ドメインを有するタン/4り質の活性フラグメン トを提供する。本発明はさらに、細胞調節因子と精製ポリペプチドとを接触させ る工程を包含する細胞調節因子の活性を阻害する方法であって、このポリペプチ ドは、タンパク質の細胞調節因子を結合するドメインを有し、そしてこのタンパ ク質が約24のアミノ酸のロイノンに富む繰返しにより特徴付けられる。特定の 実施態様において、本発明は、通常、グリコサミノグリカン鎖を有する、40. 00げルトンのタンパク質であるデコリンの活性に関し、さらにより特定すれば 、デコリンの活性フラグメント、あるいはTGFβまたは他の細胞調節因子に結 合するデコリンの機能的等偽物に関する。本発明はまた、形態修復因子(Mor phology Re5t。
ring Factor (MRF))と称する新規な細胞調節因子を提供する 。
また、細胞調節因子、および、細胞調節因子に結合しそしてその活性に作用する タンパク質の同定、検出および精製方法を提供する。
図面の簡単な説明 図1は、セリン受容体部位のアラニンへの変異を含むデコソンcDNAの発現を 示す。CQS−1培養物を、野生型デコリン(レーンl)、4位のセリン残基を アラニンで置換したデコリン(レーン2)、あるいは4位のセリン残基をトレオ ニンに置換したデコリン(レーン3)をコードするcDNAでトランスフェクト した。抗デフリン抗体、および35s−硫酸塩(A)あるいは3H−ロイノン( B)で標識した培地を用いて免疫沈降を行った。
レーン4は、偽物(mock)でトランスフェクトしたCO5−1培養物からの 免疫沈降物を示す。矢印はゲルの先端を示す。数値は、分子jl標準をMrxl O−’で示す。
図2 ti、[12511TGFβ1のデフリン−セフ70−スへの結合ヲ示す : (A)デフリン−セファロースアフィニティークロマトグラフィーによる[ ”+]rGpβ1の分画。[1251]TGFβ1(5×10105cpを、L M NaC1および0.05%Tween20を含有する2nlのPBS pH 7,4中、0.2mlのパック化デフリン−セファロース(・)するいはゼラチ ン−セファロース(O)を有するBSAでコートされたポリプロピレンチューブ 中でインキユベートした。1晩インキコベートした後、アフィニティーマトリッ クスをBSAでコートされたディスポーザブルカラム(Bio Rad)に移し 、そして結合緩衝液で洗浄した。まず結合緩衝液中3M NaC1で、次いで同 緩衝液中8M尿素で溶出を行った:(B)非還元条件下での5DS−ポリアクリ ルアミドゲルによるデフリン−セファロースアフィニティークロマトグラフィー 溶出物の分析。レーン1:オワノナルの[1251]標識TGFβ1試料;レー ン2−7=流出および洗浄画分;レーン8−10 : 3M NaC1画分;レ ーン11−14 : BM尿素画分。矢印は12%分離ゲルの先端と底部を示す 。
図3は、プロテオグリカンおよびそれらのコアタンパク質による[12511T GFβ1のデフリンへの結合の阻害を示す:(A)組換えデフリンによる[”I ITGPβ1のデフリンでコートされたマイクロタイターウェルへの結合の競合 (・)、ラン皮膚(PGll)から単離されたデフリン(■)、ラン関節軟骨( PGI)から単離されたビグリカン(ム)、ニワトリ軟骨プロテオグリカン(0 )、およびBSA (ロ)。各点は、2回測定した平均を表す。(B) [12 51]TGFβ1結合のコンドロイチナーゼABCで処理されたプロテオグリカ ンおよびBSAとの競合。競合物質の濃度を、完全(intact)なプロテオ グリカンとして表現した。記号は図3Aと同じである。
図4は、デフリンによるTGFβ1の成長調節活性の中和を示す=(A)は、C HO細胞のTGFβ1で誘導された増殖のデフリンによる阻害を示す。〔3H〕 チミジン取り込みアッセイを、50g/+1のTGFβ−1および表示された濃 度の精製デフリン(・)あるいはBSA(○)存在下で行った。用いた濃度にお いて、TGFβ−1は、C)10細胞への[3)1]チミジンの取り込みを50 %増加させた。データは、この成長刺激の中和割合をパーセントで表示している ;すなわち、TGFβ1あるいはデフリンが存在しない場合の〔3月チミジン取 り込みを0%、TGFβが存在し、デフリンが存在しない場合の[3H]チミジ ン取り込みを100%とする。各点は、3試料の平均上標準偏差を表す。(B) は、MvlLu細°胞におけるデフリンによるTGFβ1で誘導された成長の阻 害の中和を示す。
TGFβ−1を0.5ng/ml加える以外は、Aと同様にしてアッセイを行っ た。このTGFβ−1の濃度では、MvlLu細胞への[3H]チミジンの取り 込みが50%減少した。データは、TGFβで誘導された成長阻害の中和を示す ;すなわち、TGFβおよびデフリンの両方が存在しない場合の[3旧チミジン 取り込みを100%、TGFβが存在しデフリンが存在しない場合の[3H]チ ミジン取り込みを0%とする。
図5Aは、ゲル濾過による、デコリン発現CHO細胞からの成長阻害活性の分離 を示す。デフリン過剰発現細胞の血清フリーの調整培地を中性Tris−)1c I緩衝液中でDEAE−セファロースクロマトグラフィーによって分画し、成長 阻害活性を有する画分をプールし、グアニジン−)ICIで4Mにし、そして同 じグアニジン−1(C1溶液を用いて平衡したセファロースCL−6Bカラム上 で分画した。画分をタンパク質含有量、デフリン含有量、そして成長調節活性に ついて分析した。マーカータン7<り質の溶出位置を矢印で示す。BSA、ウシ 血清アルブミン (Mr=66.0OO);CA:カルボニソクアンヒドラーゼ (Mr=29,000): Cy:チトクロームc(Mr=12.400);  A+)アプロチニン(aprot 1nin) (Mr=6゜500); TG F:[”IITGFβ1 (Mr=25,000)。
図5Bは、ゲル濾過からの成長刺激物質のTGFβ1としての同定を示す。セフ ァ0−ス6Bからの後期フラクシ゛ヨン(/セネルAのバー)に由来する成長刺 激活性を、抗TGFβ抗血清由来のプロティンA精製1gGを用いた活性の阻害 によって同定した。
データは、[3H]チミジン取り込みアッセイにおける成長刺激活性の阻害割合 をパーセントで表示してし)る。各点11!、3回の測定の平均上標準偏差を示 す。抗TGFβ1(・)、正常ウサギのIgG (○)。
図6は、MBP−デコリンフラグメント融合タンノfり質の概略図である。LR Rは、ロインンに富む繰返しである。MBPは、マルトース結合性タンパク質で ある。
図7は、”I−TGFβの固定化組換えデフリン(DC13)ならびにMBP− デフリンフラグメントPT−65、PT−71、PT−72およびPT−73へ の結合性研究の結果を示す。
図8は、1251−TGFβの固定化デフリン(DC18v)ならびにMBP− デフリンフラグメントPT−71、PT−72、PT−84、PT−85、PT −86およびPT−87への結合性研究の結果を示す。
図9は、デフリンフラグメントPT−65、PT−71、PT−72およびPT −78存在下での、”I−TGFβ1のHepG2細胞への結合性研究の結果を 示す。
図10は、デフリンならびにデフリンフラグメントPT−71、PT−72、P T−84およびPT−85存在下での、125!−TGFβのL−M(tk−) 細胞への結合性研究の結果を示す。
図11は、デフリンならびに組換えデフリンフラグメントP丁−71、PT−7 2、PT−86およびPT−87存在下での、125I−τGFβ1のL−M( tk−)細胞への結合性研究の結果を示す。
図12は、合成デフリンペプチドフラグメントP25−Q36、H31”’S3 7、および[3l−L42ならびにN末端157−に相当する対照ペプチドの存 在下での、1251−TGFβ1のL−M(tk−)細胞への結合性研究の結果 を示す。
図13は、合成デコリノペプチドフラグメント16D、 16E、16Gおよび 16HならびにN末端15マーに相当する対照ペプチドの存在あるいは不存在下 での、”I−TGFβの固定化デフリンへの結合結果を示す。
発明の詳細な説明 本発明は、細胞調節因子を、精製ポリペプチドに接触させる工程を包含する、細 胞調節因子の活性を阻害する方法であって、該ポリペプチドが、タンパク質の細 胞調節因子結合性ドメインを有する、方法を提供する。そのタンパク質は、高ロ インンに富む約24アミノ酸の繰返しにより特徴付けられる。
癌のような疾患は、非制御細胞増殖に起因する゛ので、本発明はこのような疾、 壱の治療に使用され得る。
「細胞調節因子」により、細胞の活性を調節し得る分子を意味する。細胞調節因 子は、一般に、細胞表面レセプターに結合し、成長因子を含むタンパク質である 。細胞調節因子の例には、51のTGFβ、血小板来由成長因子(PDGF)  、表皮成長因子、インスリ7様成長因子1およびI+、線維芽細胞成長因子、イ ンターロイキン−2、神経成長因子、造血細胞成長刃欠に、このようなフラグメ ントは、それらが結合活性を有子(IL−3、GM−CSF、 M−CSFSG −CSF4エリトロポエチン)、および新たに発見された形態回復因子(以後、 rMRFJ)が含まれる。異なる調節因子が、調節因子の活性に作用し得る異な るタンパク質に結合され得る。例えば、TGFβ−1は、デフリンおよびビグリ カンに、そしてMRFは、デフリンに結合される。
「細胞調節因子結合性ドメイン」により、細胞調節因子に結合するタンパク質の フラグメントを意味する。結合活性を有するタンパク質フラグメントは、本発明 の範囲内に包含され、本明細書では活性フラグメントと呼ばれる。デフリンある いはビグリカンの活性フラグメントのような、このような活性を有するフラグメ ントは、デフリンのTGFβに対する、あるいはその他のポリペプチドのその同 系成長因子に対するような、結合を競合的に阻害する活性により認識され得る。
活性フラグメントは、当該分野で公知の方法あるいは実施%1lIII+に記載 のような方法により、天然ポリペプチドのタンパク質分解消化により得られ得る 。あるいは、活性フラグメントは、当業者に公知の方法あるいは実施例Vll+ に記載のよフラグメントはまた、当該分野に公知の方法あるいは実施例Vに記載 のような方法により組換え産生され得る。活性フラグメントの例は、表4−15 に含まれている。
びフィブロモデュリンのような、デフリンに相同である分子すか否かを決定する ために、競合アッセイに使用され得る。
例えば、デフリンは、実施例11の方法のように、アフィニティーマトリ、クス に結合され得る。次に、標XaTGFβおよび活性フラグメントがアフィニティ ーマトリックスに接触され得、それに結合されたTGFβが定量され得る。
本明細書に使用されているように、「デフリン」とは、KrusiusおよびR uoslahti (前出)にて、プロテオグリカンに属する構造的特徴を実質 的に有するプロテオグリカンのことである。ヒト線維芽細胞デコリンは、実質的 に、KrusiusおよびRt+oslahti (前出)に示されるアミノ酸 配列を有する。「デフリン」とは、天然組成物、および実質的に、機能特性を有 するそれらの改変体の両方のことである。デフリンコアタンパク質は、もはや実 質的にグリコサミノグリカンで置換されておらず、デフリンの定義内に包含され ているデフリンである。
デフリンは、グリコサミノグリカン鎖をコアタンパク質に結合し得ない組換えデ フリンを細胞内で産生ずるような、変異あるいはその他の方法により、グ1ノコ サミノグリカンを含有しなくさせられ得る。
デフリンの機能等個物には、その機能特性を有するデフリン改変体、および、例 えば、デフリンの同様の機能活性を有する、デフリンファミリーのメンバーであ るビグリカンおよが包含される。改変は、例えば、デフリンコアタンパク質の機 能活性を妨害しない、1つ以上の側鎖の付加を包含し得る。
調節因子結合性タンパク質は各々、タンパク質の80%を構成し得る約24アミ ノ酸のロイシンに富む繰返しを含有するので、結合活性を有するフラグメントは 、ロイシンに富む繰返し中に生じるようである。しかし、結合活性が、カルボキ シ末端アミノ酸、あるいは、繰返しとカルボキシ末端アミノ酸との接続部位のよ うな、どこかその他のところに存在することは可能である。
本発明は、当業者が、細胞調節因子に結合し得るタンパク質を同定、あるいは、 タンパク質の特定のファミリーに結合する細胞調節因子を同定し得る、一般的な 方法を教示する。
さらに、本発明は、これらの新規タンパク質あるいは既存のタンパク質が、細胞 調節因子の活性に作用するか否かを決定するためにアッセイされ得る、一般的な 方法を教示する。特定すれば、本発明は、デフリンおよびビグリカンが、TGF β−1およびMRFを結合すること、および、このような結合が、TGFβ−1 の細胞調節機能を阻害し得ることの発見を教示する。さらに、デフリンおよびビ グリカンの両方は、約80%相同であり、ロイシン残基配列が保存されている約 24アミノ酸のロイシンに富む繰返しを含有する。定義されるように、各繰返し は−般的に、少なくとも2つのロイシン残基を含有し、そして5つ以上のロイシ ン残基を含有し得る。従って、これらのプロテオグリカンは、同じタンパク質フ ァミリーのメンバーであると考えられ得るo Ruoslahti (前出)  、Fisherら、J、 Biol、。
Chem、、 264:4571−4576 (1989)、およびPatth y、 J、 Mo1. Biol、、 198+567−577 (1987) を参照のこと。これらはすべて、参考として援用されている。このロイシンに富 む繰返しを有する、その他の既知タンパク質あるいは後に発見されたタンパク質 、すなわち、フィブロモデュリンが、同様の細胞調節活性を有することが予測さ れた。このようなタンパク質の細胞調節因子に結合する能力が、例えば、TGF β−1のような既知の細胞調節因子を使用した、実施例11に挙げたアフィニテ ィークロマトグラフィーあるいはマイクロタイターアッセイにより、容易に試験 され得た。あるいは、後に発見された任意の細胞調節因子が、例えば、1つ以上 の調節因子結合性タンパク質を用いるアフィニティークロマトグラフィーにより 試験され得た。一旦、このよな結合が生じることが確認されると、全ての調節因 子の活性に対する結合の影響が、実施例II+に挙げた成長アッセイのような方 法により測定され得る。さらに、当業者は、実施例において、TGFβ−1の代 わりに新規細胞調節因子を単に取り替える得るか、あるいは、デフリンあるいは ビグリカンの代わりに新規のロイシンに富む繰返しを取り替えて、それらの活性 を測定し得る。従って、本発明は、新規な細胞調節因子およびこれらの因子の活 性に作用するタンパク質を同定および試験する、一般的な方法を提供する。
本発明はまた、精製ポリペプチドに結合された細胞調節因子を含有する新規な精 製化合物を提供する。ここで、該ポリペプチドは、タンパク質の細胞調節因子結 合性ドメインを宵し、該タンパク質は、約24アミノ酸のロイシンに富む繰返し により特徴付けられる。
さらに、本発明は、MRFと呼ばれる、約20 kdの分子量を有する新規な精 製タンパク質を提供する。このタンパク質は、CHO細胞から単離され、非解離 条件下でデフリンと共精製され、解離条件下でデフリンと分離され得、形質転換 3T3細胞の形態を変化させ、そして抗TGFβ−1抗体により阻害されない活 性を有する。あるいは、MRFliHPLC中でTGFβ−1から分離する。
さらに、本発明は、細胞調節因子に結合しそして約24アミノ酸のロイシンに富 む繰返しを育するタンパク質に調節因子を接触させる工程を包含し、該タンパク 質に結合されるようになる調節因子を精製するための、細胞調節因子の精製方法 を提供する。この方法は、例えば、デフリンを用いてTGFβ−1を精製するた めに使用され得る。
本発明はその他に、TGFβを精製ポリペプチドに接触させる工程を包含する、 TGFβ調節活性に起因する病気の症状を治療する方法を提供する。ここにおい て、該ポリペプチドは、タンパク質のTGFβ結合性ドメインを含有し、該タン パク質は、約247ミ/酸のロイシンに富む繰返しにより特徴付けられ、そのこ とにより、病気の症状を生じる活性を妨害あるいは減退させる。この方法は一般 的に適用できるが、治療され得る病気の症状の特定の例には、癌、線維症の疾患 、および糸球体腎炎が含まれる。例えば、癌では、デフリンは、TGFβ−1を 結合するために使用され得、癌細胞に対するTGFβ−1の成長刺激活性を破壊 する。
最後に、細胞調節因子の阻害を阻む方法が提供される。その方法は、細胞調節因 子の活性を阻害するタン/<り質を、そのタンパク質の活性を阻害する分子に接 触させる工程を包含する。例えば、デフリンは、抗体のような、デフリンのTG Fβ〜1との結合を阻み、このためデフリンがTGFβ−1活性を阻害すること を阻む分子に結合され得た。従って、TGFβ−1の創傷治+i!活性は、TG Fβ−1インヒビターの結合により促進され得た。
TGFβ、MRF、デフリン、ビグリカンおよびフイブロモデュリンを含む、本 発明の種々の分子の活性に実質的(こ作用しない改変体もまた、それらの分子の 定義内に包含されることが理解される。さらに、デフリン、ビグリカンおよびフ イブロモデュリンのコアタンパク質もまた、それらの分子の定義内に包含される ことも理解される。
以下の実施例は、本発明を例示するが、限定することは意図しない。
実施例1 組換えデフリンおよびデフリンコアタンパク質の発現および精製 &1玉 本明細書に参考として援用されている、KrusiusおよびRu。
5lahti、 Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA 8 3ニア683 (1986)に記載の、1.8 kbの全長デフリンcDNAを 、デフリン発現ベクターの構築に使用した。デフリンコアタンパク質の発現のた めに、cDNAを、セブンをコードする第四コドンTCTを、トレオニンをコー ドするACTあるいはアラニンをコードするOCTに、211発した。これは、 本明細書に参考として援用されている、KunkelのProc、 Natl、  Acad、 Sci、USA 82:488 (1985)の方法に従った部 位特異変異誘発により、実施した。適切な変異の存在は、DNA記列決定により 証明された。
哺乳類発現ベクターpSV2−デコリンおよびpSV2−デコリン/CP−th r4ニア 79 ンハク質は、psV2(7)3.4 kb+7)l(ind[ Il−Bam )117ラグメントに、デフリンcDNAあるいは変異誘発され たデフリンcDNAを連結して構築した(MulliganおよびBerg、  5cience209:1423 (1980):これは、本明細書に参考とし て援用されている)。
ジヒドロ葉酸レダクターゼ(dhfr)陰性CHO細胞(CHO−DG44)を 、pS”/2−デコリンあるイハpSV2−デ=I IJ 7/CPおよびps V2dhfrで、リン酸カル7ウム共沈降法により、共トランスフェクトした。
psV2デコリンでトランスフェクトされたCHO−DG44細胞は、受託番号 ATCCNo、 CRL 10332のもとにアメリカンタイプカルチャーコレ クションに寄託されている。トランスフェクトされた細胞を、9%透析ウつ胎児 血清、2 mMグルタミン、100ユニツト/mlペニンジン、およヒ100μ g/ml ストレフトマインンを補充した、ヌクレオシドを除いたα改変最少必 須培地(α−MEM) (’GIBCO,Long l5land)中で培養し た。トランスフェクトされた細胞から生じたコロニーを、クローニング/リンダ −を用いて取り出して増殖し、35so4−41識培養上清から免疫沈降法によ りデコリン発現について調べた。次に、デコリンの有意な量を発現するコロニー を、メトトレキセー1− (MTX)濃度を0.64μMまで段階的に増加して 、遺伝子増幅にかけた(KaufIIlanおよび5harp、J、 Mo1.  Biol、 159+601 (1982);これは、本明細書に参考として 援用されている)。増幅された全細胞系を、限界希釈あるいはMTX耐性コロニ ー単独選択のいずれかにより、クローニングした。これらの確立された細胞系の 貯蔵培養物を、MXT含有培地中に保存した。タンノくり質産生に使用する前に 、貯蔵培養物から細胞を、MTXを除いた培地に継代培養し、少なくとも1度、 可能性のあるMTXの影響を除くためにこの培地中に通した。
あるいは、コアタンパク質は、本明細書に寥考として援用されている、Adam sおよびRose、 Ce1l 41:1007.(1985>に記載されてい るように、cos−を細胞で発現させた。簡単には、6−ウェルの複数ウェルプ レートに、9.6cm2の増殖面積あたり3−5x105細胞を接種し、付着さ せ、24時間増殖させた。培養物が50−70%集密的になったときに、その培 養物をプラスミドDNAでトランスフェクトした。細胞層を37℃で、1 mM  CaCl2および0.5 mM MgCl2を補充した、50 mM Tri s、 +50 mM NaC1pH7,2を含有するTris緩衝生理食塩水( TBS)で簡単に洗浄して、分離を防いだ。ウェルを、閉鎖環状プラスミドDN Aの2μg1および、平均分子量500.000のDEAE−デキストラン(S igma) 0.5 mg/mlを含有する上記の溶液1mlとともに、37℃ で30分間インキユニートした。対照として、培養物を、いかなるデコリン挿入 フラグメントも含まないpsV2発現プラスミドでトランスフェクトするか、あ るいは、DNAなしに模擬トランスフェクトした。
次に、DNA/TBS/DEAE−デキストラン溶液を除去して、TBSでウェ ルをすすいだ後に、培養物を、10%0%ラン血清および100μMクロロキン (S igma)を含有するダルべ・ノコ改変イーグル培地(1rvine 5 cientific)とともに、37°Cで3時間インキュベートした。次に、 細胞層を2回すすいで、クロロキンを含まない上記培地中で、約36時間培養し た。WI38ヒト胎児肺線維芽細胞を、同じ培地中で、規定通りに培養した。
プラスミドDNAでのトランスフェクンヨン後に、CO5−1培養物を36−4 8時間放射標識した。放射標識された全代謝前駆体は、New England  Nuclear (Boston、MA)から入手した0使用した同位体は、 35S−硫酸塩(460mci/ml) 、+43,4.5−3H(N)]−0 イシン(140Ci/ml) 、およびL−[” C(U)]−アミ/酸混合物 (製造番号445E)であった。培養物を、10%透析ウシつ児血清、2 mM グルタミンおよび1 mM ピルビン酸を補充し、200μCi/ml 35S −硫酸塩または3H−ロインン、もしくは10 μC4/ml ”C−アミノ酸 混合物を含有する、Ham’s F−12培地(GIBCOLabs)中で、2 4時間4jA識した。培地を集めて、5 mM EDTA、0.5mMフェニル メチルスルホニルフルオライド、0.04 mg/mlアプロチニンおよび1μ g/mlペプスタチンを補充してプロテアーゼ活性を阻害し、2.000 x  Gで20分間遠心分離して細胞片を除き、−20°Cで保存した。細胞抽出物は 、細胞層をTBSですすぎ、次に、ゴム付きポリスマンでかきとって、lll1 l/ウェルの水冷細胞溶解緩衝液中に入れた。細胞溶解緩衝液の組成:0.05 MTris−HCI、 0.5 M NaC1O,1%BSA、 1%NP−4 0SO,5% Triton X−100,0,1%SDS、 pH8,3゜細 胞抽出物を、13.000 x G、 4@C1こて、15時間遠心分離して清 澄化した。
ウサギ抗血清は、ヒトデフリンコアタンノくり質の成熟型の最初の15残基(A sp−Glu−Ala−Set−Gly−11e−Gly−Pro−Glu−V al−Pro−Asp−Asp−Arg−Asp)に基づく合成ペプチドに対し て調製した。合成ペプチドおよびそれに対する抗血清は、他1こも記載されてい る(KrusiusおよびRuoslahti、 1986前出)。簡単には、 ペプチドは、製造業者により教示された薬品を用いることにより、固相ペプチド 合成器(Applied Biosystems、 Foster C1ty、  CA)を用いて合成した。ペプチドは、N−スクシンイミジル3−(2−ピリ ジルジチオ)プロピオネート(PharmaciaFine Chemical s、 Piscatavay、 NJ)を使用し、製造業者の指示通りに、キー ホールリンペ・Iトヘモシアニン(keyhole 1iepet hemoc yanin)に結合させた。得られた結合体を、フロイント完全アジ二バントに 乳化し、ウサギに注射した。さらに、1.2および3ケ月後に、フロイント不完 全アジニ/sjント中の接合体を注射した。各注射での投与量は、0.6mgペ プチドに相当した。第3回および4回の注射の10日後に、血液を採取した。抗 血清をグルタルアルデヒド架橋結合ペプチドに対して試験し、当該分野で公知の ように、ELISA法(Engvall。
Meth、 Enzymol、 70:419−439 (1980)) 、免 疫沈降および免疫プロッティング法、および、蛍光抗体法での細胞染色により、 デコソンを単離した。
免疫沈降法は、20μlの抗血清を、調整培地ある0は2つのウェルから集めた 細胞抽出物に加え、4°Cで一晩混合して、実施した。免疫複合体は、20μl のバンク化プロティンAアガロース(Sigma)を用いて、4°Cにて2時間 のインキュベーションにより単離した。ビーズを、3回チューブを交換して細胞 溶解緩衝液で洗浄し、2回リン酸緩衝生理食塩水で洗浄して、その後、10駕メ ルカプトエタノール1含有の電気泳動試料緩衝液中で煮沸した。免疫沈降された タンパク質を、当該分野では公知のように、7.5−20%グラジェントゲルあ るいは7.5%非グラジェントゲルでの5DS−PAGEにより分離した。増感 スクリーンを取り付けたEnlightning (New England  Nuclear)を使用して、フルオログラフィーを実施した。典型的な露光時 間は、−70℃での7−10日であった。オートラジオグラフは、LKB Ul troscan XL Enhanced La5er Densitomet erにより走査させ、プロテオグリカンのバンドの相対強度および移動度を比較 した。
デコリンーpsV2構築物でトランスフェクトされたCO5−1細胞からの細胞 抽出物および培養培地、および、3SS−硫酸塩で代謝標識された細胞抽出物お よび培養培地の、5DS−PAGE分析では、模擬トランスフェクト細胞には存 在しない硫酸化バンドを現した。デフリンコアタンパク質由来の合成ペプチドに 対して誘起された抗血清による免疫沈降は、新たなバンドがデフリンであること を示した。
通常はグリコサミノグリカンで置換されるセリン残基(セリン−4)がトレオニ ン残基で置換されるように変異された構築物の発現は、5DS−PAGEで、野 生型構築物により得られた、プロテオグリカンレベルの約10%のみを示した。
残りの免疫反応物質は、遊離コアタンパク質の位置に移動した。
同様の様式で発現および分析されたアラニン変異cDNAIi物は、コアタンパ ク質のみを与え、デフリンのプロテオグリカン形態は与えなかった。図1は、ト ランスフェクトCOS細胞中で発現されたデフリン(レーン1)、および、ソノ トレオニン−4(レーン3)およびアラニン−4(レーア2)変317タンパク 質を示す。35SO4−標識(A)培養上清および3H−ロインン標識(B)培 養上清を、ヒトデフリンのNl2−末端に対して調製されたウサギ抗ペプチド抗 血清で免疫沈降させた。
培養培地からの、デフリンおよびデコリンコアタンパク旦且X 上記および本明細書に参考として援用されている、YamaguchiおよびR uoslahti、 Nature 36:244−246 (1988)に記 載されているように、pSV2−デフリンベクターでトランスフェクトされ、増 幅された細胞を、9%透析ウつ胎児血清、2IIIMグルタミン、100ユニツ ト/itペニンジンおよび100μg/+ 1ストレプトマイシンを補充した、 ヌクレオシドを除いたα−MEMを入れた、8個の培養フラスコ(175cm2 )中で、90%集密に増殖させた。
90χ集密で、培養培地を、0.05M リン酸緩衝液(p)17.4)中の0 ゜25 M NaC1で平衡化したDEAEセファ0−スFast Flowカ ラム(Pharmac ia)に通した、6%透析ウつ胎児血清を補充した、ヌ クレオシドを含まないα−MEMを、フラスコあたり25m1に入れ替えた。細 胞を3日間培養し、廃培地を集め、直ちに、0.5mMフェニルメチルスルホニ ルフルオライド、1Hg/m Iペプスタチン、0.04 mg/mlアプロチ ニンおよび5 mM EDTAとした。
400 mlの廃培地を、最初ゼラチンセファロースに通してフィブロネクチン およびセファロースに結合される物質を除去した。次に、流出画分を、50 m M Tris/HCI、pi(7,4に0.2MNaClを加えたもので予め平 衡化したDEAE−セファロースと混合し、おだやかに攪拌しなから、4℃にて 一晩バッチ式で吸着させた。スラリーを1.6 x 2A cmカラムに注ぎ、 0.2 MNaClを含む50 mM Tris/HCI(pH7,4)で十分 に洗浄し、50 mM Tris/HCI(pH7,4)中、0.2 M−0, 8M NaC1の直線的4度グラジェントで溶出した。デフリン濃度は、前出の Yamaguch iおよびRuos 1ah1+に記載のように、競合ELI SAにより定量した。デフリンを含有する画分を集め、Tris−HCI緩衝液 中の8M尿素で平衡化したセファデックスゲル濾過カラムで、さらに分画した。
デフリンを含有する画分を集めた。
コアタンパク質は、上記のように、pSV2−デコゾン/CPベクターあるいは アラニン変異されたcDNAを有するベクターでトランスフェクトされ、増幅さ れた、クローン化された細胞系から精製する。これらの細胞は、上記のように集 密に増殖させる。集密になったときに、細胞の単層を、血清を含まない培地で4 回洗浄し、2 mMグルタミンを補充したα−MEM中で、2時間インキュベー トする。この廃培地を捨てる。次いで、細胞を2 mMグルタミンを補充したa MEM中で24時間インキュベートする。この廃培地を集めて、血清を含まない 廃培地として、直ちに、0.5 mMフェニルメチルスルボニルフルオライド、 1Hg/mlペプスクチン、0.04 mg/+olアプロチニンおよび5II IMEDTAとした。廃培地はまず、ゼラチン−セファロースに通して、次に、 流出画分を、0.1 M NaC1を含む、50 mM Tris/HCI、p i(7,4で予め平衡化したCM−セファC+−スFast Flow (Ph armacia Fine Chemicals、 Piscataway、  NJ)にバッチ式に吸着させた。4°Cでの一晩のインキユベーンコン後に、ス ラリーをカラムに注ぎ、予め平衡化したときの緩衝液で十分に洗浄し、5゜mM  Tris/HC1,pH7,4中、0.1 M−I M NaC1の直線的濃 度グラジェントで溶出した。デフリンを含有する画分を集め、50mM NH4 HCO3に透析し、凍結乾燥する。凍結乾燥された物質を、8M尿素を含む50  mM Tris、 pH7,4に溶解し、セファクリルS−200カラム(1 ,5x 110 cm)にかける。5DS−ポリアクリルアミド電気泳動で示さ れるような、デフリンコアタンパク質を含む画分を集めて、精製デフリンコアタ ンパク質とする。
実施例I+ TGF のデフリンへの結合 デフリンおよびゼラチンを、製造業者の指示に従って、セファロースマトリノク ス1 mlあたり1rAgのタンパク質を使用して、臭化シアン活性化セファロ ース(Sigma)に結合した。
市販品から得たTGFβ−1(Calbiochem、 La Jolla、  CA)を、本明細書に参考として援用されている、クロラミンT法(Froli kら、J、Biol、Chem、259:10995−11000 (19B4 )) により、1251−標識し、0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)を含 有するリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で平衡化したセファデックスG−25で のゲル濾過により、未反応のヨウ素から分離した(図2)。[1251]−TG Fβ1 (5x 10105cpを、I M NaC1および0.05%Tve en 20を含有するPBS pH7,4の2ml中の、0.2 allllバ ックコリンセファロース(・)、あるいは、ゼラチン−セファロース(○)と、 BSA被覆されたポリエチレンチューブ中でインキュベートした。−晩インキュ ベートした後に、アフィニティーマトリックスを、BSA被覆使い捨てカラム( Bio Rad)に移し、結合緩衝液で洗浄した。溶出を、まず、結合緩衝液中 の3MNaC1で行い、次いで同緩衝液中の8M尿素で行った。画分を集めて、 ガンマ−カウンターで放射活性を測定し、12%ゲルを用いて、非還元条件下で の5DS−PAGにより分析した。
図2Aは、2つのカラムからの放射活性プロフィールを示し、画分の5DS−P AGE分析は図2Bに示す。TGFβ−1開始物質は、25kdに主要バンドを 有する。このバンドは天然のTGFβ−1ダイマーを示す。さらに、調製物中に は、多くの主要でないノくンドが存在する。約20−30%の放射活性がデフリ ンカラムに結合し、8M尿素で溶出したが、ゼラチン−セファロースで実施した 対照分画での、尿素溶出画分には、約2%放射活性のみしか存在しない(図2A )。デフリン−セファロース非結合分画は、主要でないすべての成分および特定 の25 kd TGFβ−1を含有するが、結合された、尿素溶出画分は、TG Fβ−1のみを含有する(図2B)。もとのTGFβ−1wA製物には種々の成 分が存在し、TGFβ−1のみがデフリン−セファロースアフィニティーマトリ ックスに結合し、対照ゼラチン−セファロースアフィニティーマトリ7クスには ほとんど結合するものがないので、これらの結果は、TGFβ−1が、特異的に デフリンに結合することを示す。デコリンーセファロース力ラムに結合しなかっ たTGPβ−1は、ヨウ素化で変性されている可能性がある。この可能性の証拠 は、以下に記載されているように、非標識TGFβ−1のアフィニティークロマ トグラフィーにより与えられた。
第二の実験では、上記の1251−TGFβについて記載のように、非標識TG Fβ−1の180 ngをデフリン−セファロースで分画した。
TGFβ−1(180ng)を、1%BSAを含有するPBS (pH7,4) 中で、デフリン−セファロースあるいはBSA−アガロース(0,2m1 バッ ク容量)とインキュベートした。4℃で一晩インキユベートした後に、樹脂を1 5m1の緩衝液で洗浄し、最初に、PBS中の3 M NaC15mlで溶出し 、次に、 8M尿素を含有するPBS 5 mlで溶出した。各貯蔵物の一部( aliquot)を、血清を含まない培養培地に透析し、vvlLulll(胞 での[311’lチミジン取り込みの阻害についてアッセイした〈実施例II+ )。各貯蔵物中のTGFβ−1の量を、既知濃度のTGFβ−1を用いた平行実 験から得た[3旧チミジノ取り込みの検量線から算出した。その結果は、TGF β−1は本質的にデフリンカラムに定量的に結合したが、対照カラムに結合する ものはほとんどなかったことを示す(表1)。TGFβ−1活性の部分的な回収 は、透析でのTGFβ−1の喪失に起因し得る。
表−ユ MvlLu細胞における成長阻害でモニターされた非n識TGFβ−1のデコリ ンーセファロースニ トイ NaC12,2(1,8%l 1.3 (1,5J 8H4,も 116.0 (95,八) 4.0 (4・6%)B、マクロタイ ターアッセイにおけるTGF−1のデフリンへの結合:ファタンパク質およびビ グリカンによる阻TGFβ−1のデフリンへの結合もまた、マイクロタイター結 合アッセイで調へた。アッセイを実施するために、96ウエルマイクロタイター プレートのウェルを、0.1M炭酸ナトリウム緩衝液、pHq、s中の、Zμg /mlの組換えデフリンで一晩被覆した。ウェルを、0.05%Tween ( PBS/Tween)を含有するPBSで洗浄し、5 x 10’ cpmの[ 1251]−TGFβ−1を含む試料およびPBS/Tween中の種々の濃度 の競合物を、各ウェルに加えた。次に、プレートを37℃にて4時間インキュベ ートしく実験では、4℃で一晩、コンドロイチナーゼABC消化プロテオグリカ ンを用いて) 、PBS/Tveenで洗浄して、結合放射活性を、0.2 M  NaOH中の1%SDSで可溶化した。競合物を含まない全結合は、使用条件 下では約4%であった。インキニベー7ジン混合物に、標識TGFβ−1に対し て100倍モル過剰の非標識TGFβ−1を加えて測定した、非特異結合は、全 結合の約13%であった。このアッセイはまた、その他のデフリン調製物および 関連タンパク質の、十目互作用により競合する能力を研究するために、使用され 得る。
デフリン結合の完了は、以下のタンパク質で試験したく図3;符号は、図面の簡 単な説明の章に示した)。
デフリンはランの皮膚から単離され、そして、ビグリカンは、ランの関節軟骨( PCIおよびPGI I、Dr、 Lawrence Rosenbergら、 Monteflore Medical Center、 N、Y、から得;本 明細書に参考として援用されている、Rosenbergら、J、 Biol、  Chew。
250:6304−6313. (1985)に記載されている)、ニワトリ軟 骨プロテオグワカン(Dr、 Paul Goetinck、 La Joll a Cancer Re5earch Foudation、 La Joll a、 CA、およびGoetinck、 P、F、のTHE GLYCOCON JUGATES、Vol、III、Horwitz、M、1.、Editor。
pp、197−217. Academic Press、罫に記載されている )から単離した。コアタンパク質の調製には、500μgのプロテオグリカンを 、0.I M Tris/llCl、 p)I 8.0.30 mM酢酸ナトリ ウム、2 mM PMSF、 10 mM N−エチルマレイミド(N−eth ylmalelnide)、10 mM EDTA、および0.36mMペプス タチンの250μl中で、37℃にて1時間、08ユニツトのコンドロイチナー ゼABCとインキュベートすることにより、フンドロイチナーゼABC(Sei kagaku、 Tokyo、 Japan)で消化した。組換えデフリンおよ びウシの皮膚から単離したデフリン(PGI1)は、予想通りに、[1251] −TGFβ−1の結合を阻害した(図3A)。ラン関節軟骨から単離したビグリ カンは、デフリンと同様に有効なインヒビターであった。多くのコンドロイチン 硫酸鎖を有するニワトリ軟骨プロテオグリカンは、いかなる阻害も示さなかった ので、デフリンおよびビグリカンの効果は、グリコサミノグリカンに起因するの ではないようである。ウシ血清アルブミンは、いかなる阻害も示さなかった。こ のことは、さらに、変異デフリンコアタンパク質(示していない)およびコンド ロイチナーゼA B C?1M化デコリン、およびビグリカンでの競合実験で支 持されたく図3B)。これらの各タン、fり質は阻害性であったが、軟骨プロテ オグリカンコアタンパク質は阻害性ではなかった。デフリンおよびビグリカンコ アタン、fり質は、未変性(intact)のプロテオグリカッより幾分より活 性であった。コンドロイチナーゼABCで処理されたウシ血清アルブミンは、し \がなる阻害も示さなかった。さらなる結合実験は、[1251]−TGFβ− 1が、ビグリカンあるいはそのコンドロイチナーゼ処理されたコアタンパク質で 被覆されたマイクロタイターウェルに結合することを示した。これらの結果は、 TGFβ−1が、デフリンおよびビグリカンのコアタンパク質に結合し、ロイシ ンに富む繰返しがこれらのタンパク質の潜在的な結合部位として関与することを 示す。
実施例II+ デフリンかTGF−1により刺激または阻害されるに ぼ づ の TGFβ−1の活性を調節するデフリンの能力を、[3H]チミジンの取り込み アッセイにおいて試験した。一つのアッセイでは、psv2dhfrでトランス フェクトしただけの未増幅CHO細胞系(参考文献1の対照細胞系Aで、ここで はCHO細胞と呼ぶ)を用いた。細胞を、9%の透析したラン胎児血清(dFC S)を補ったヌクレオシド非含有α改変最小要求性培地(α−MEM、 GIB CO。
Long l5land、 NY)中に維持し、そして[3H]チミジンの取り 込みを、記載のようにアッセイした(Cheifetzら、Ce1l 48:4 09−415 (1987))。TGFβ−1をC)IQ細胞培養物に5 ng /mlで添加した。
この濃度でTGFβ−1は、[3H]チミジンがこれらの細胞中へ50%増加し て取り込まれるように誘導した。デフリンまたはBSAを、異なる濃度で培地に 添加した。結果を図4Aに示す。データは、TGFβ−1が誘導した成長刺激を 中和するパーセントを表す。すなわち、TGFβ−1またはデフリンのどちらか が存在しない場合の[3H]チミジンの取り込み=0%、TGFβ−1は存在す るがデフリンは存在しない場合の取り込み=100%である。
それぞれの点は、3つの試料の平均上標準偏差を表す。デフリンは(・)、BS Aは(○)である。
デフリンは、約5μg/m lで最大活性の半分のTGFβ−1の成長刺激活性 を中和した。さらに、デフリンを添加すると[3H]チミジンの取り込みが、T GFβ−1を全く添加せずに観測されるレベルより低く抑制される。これは、デ フリンもまた、CIO細胞自体により生成されるTGFβを阻害したことを示し た。デフリン発現体および対照CI(0細胞はどちらも明らかに、ミンクの肺上 皮細胞の成長を阻害することにより決定されるように、調整培地中で約0.25 ng/ml1度の活性TGFβ濃度を生成したくアッセイを培養培地中のデフリ ンからの妨害を受けずに行い得た。
それは、以下に示したように、TGFβがミンク細胞に及ぼす影響は、デフリン 生産培地に存在するデフリン濃度では実質的に阻害を受けなかったからである。
)。
MvLuミックの肺上皮細胞(American Type Cu1ture  Co11ection CCL64)で行った実験もまた、デフリンがTGFβ −1の活性に影響を及ぼすことを明らかにした。図4Bは、これらの細胞におい て、チミジンの取り込みによって測定される成長が、TGFβ−1により抑制さ れたことを示す。アッセイを、TGFβ−1を0.5ng/mlで添加したこと 以外は、図4Aの通りに行った。
少して取り込まれるように誘導した。データは、TGFβが誘導した成長阻害を 中和するパーセントを表す;すなわち、TGFβまたはデフリンの両者が存在し ない場合の[3H]チミジンの取り込み=100%; TGFβは存在するがデ フリンは存在しない場合の取り込み=0%である。
実施例1v の広が および 0富 を ′ る 新 なデフリン結合因子 過剰発現(overexpressor)培養培地に含有されるデフリンの分析 は、上記のデフリン活性を明らかにしただけではなく、他のデフリン関連成長調 節活性の存在をも明らかにした。過発現培地には、TGFβ様成長調節活性が含 まれることが判明した。このことは、解離条件下でのDEA Eで単離したデフ リンのゲル濾過により示された。デフリンのcDNAでトランスフェクトしたデ コリン過剰発現CHO−DG44細胞の無血清調整培地を、中性トリス−HC1 緩衝液中でDEAE−セファロースにより分画し、そして成長阻害活性を含む画 分を、50mM NH41(Ce3で透析し、凍結乾燥し、酢酸ナトリウム緩衝 液(pH5,9>中の4Mグアジニンー1(C1に溶解した。溶解した物質を、 同じグアジニン−1(CI溶液で平衡化したL 5X 70cmのセファロース CL−6Bカラムで分画した。画分を全て上述した5DS−PAGE、デフリン ELISA、および細胞成長アッセイにより分析した。3つのタンノ4り質ピー クを得た。1つのピークは、フィブロネクチン(m、 w、 500゜000) のような高分子量タンパク質を含んでいたが、成長調節活性は検出されなかった 。2番目のピークは、実施例II+に記載の活性を有するデコリンであり、3番 目のピークは、ミンク細胞アッセイにおいて成長阻害細胞活性を有した低分子量 (10,000−30,000ダルトン)画分であり、Cll0細胞の成長を刺 激した。
図5にこれらの結果をまとめる。ここには、CHO細胞による[3H]チミジン の取り込みに作用するゲル濾過画分の能力、および酵素免疫アッセイにより測定 したテコ9フ1度が示されている。分子サイズマーカーの溶出位置(矢印)も示 されている: BSA、ウシ血を青アルブミン(Mr= 66、000) ;  CA、カルボニックアンヒドラーゼ(Mr−29,000) ; Cy、チトク ロームc(Mr=12、400) ; AP、アプロチニン(aprotini n> (Mr= 6.500) ; TGF。
[” 25I ]TGFβ−1(Mr= 25,000)。
低分子量画分中に検出された成長調節活性の性質を、抗TGFβ−1抗血清で試 験した。抗血清を、ヒト成熟TGFβ−1の78−109残基から合成したペプ チドに対して調製した。同じペプチドの環形に対する他のものにより生じた抗血 清(末端の7ステイン残基がジスルフィド結合した)が、TGFβ−1がそのレ セプターに結合するのを阻害することは以前に示されている(Flanders ら、Biochemistry 27:739−746 (1988)が本明細 書中に参考として援用されている)。ペプチドをApplied Biosys tems固相ペプチドンンセサイザーにおいて合成し、そして)IPLCにより 精製した。ペプチドを、0.5a+gのメチル化したBSA(Sig*a。
St、 Louis、 MO)と混合し、そしてフロイント完全アジュバントに 乳化し、これを1回の注入当たりペプチド2mgの皮下注射を行ってウサギを免 疫化した。注射は一般的に4週間あけて行い、そしてウサギを2回目の注射およ びそれぞれその後行った注射の約1週間後に、ウサギから採血した。この研究に おいて用いた抗血清は、放射性免疫アッセイにおいて1:6゜000の力価(5 0%結合)を有し、免疫プロ、)においてTGFβ−1と結合した。
この抗血清は、CHO細胞上の精製TGFβ−1の活性を阻害する能力を有する 。さらに、図5に示したように、抗血清もまた、CHO細胞における[3H]チ ミジン取り込みアツセイにより測定されるように、低分子量画分の成長刺激活性 を阻害した。抗TGFβ−1抗血清から調製したIgG画分の濃度が高くなるに つれて、濃度に依存して低分子量画分の刺激効果を抑制する(・)。
正常なウサギ血清由来のIgGは、このアッセイにおいて全く影響しなかった( ○)。
上記の結果により、TGFβ−1のような低分子量画分の刺激因子が同定された 。しかし、TGFβ−1はこの画分中での唯一の活性化合物ではない。図5に示 した抗TGFβ−1抗体により、チミジンの取り込みが元に戻るにもかかわらず 、低分子量画分で処理した細胞は、対照1gGで処理した細胞または抗体のみで 処理した細胞とは形態学的に異なる。この影響は、抗体処理した低分子量画分を H−ras形質転換NIH3T3細胞の培養物に添加した時に、特に明確であっ た(Derら、Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 USA 79 :3637−3640 (1982>)。低分子量画分および抗体で処理した細 胞は、対照細胞よりもさらに広がり、そして接触阻害されたようであった。この 結果は、CHO細胞由来組み換えデコリンが、十分特徴付けされたTGFβとは 区別される細胞調節因子のMRFと関連していることを示す。
新規の因子がTGFβ−1とは異なるというもう一つの証拠を、HPLC実Mか ら得た。セファロースCL−6Bカラムから低分子量体をVydac C4逆相 カラム(l X25cm、 5 μm粒子サイズ、the 5eparatio ns Group、 He5periaSCA)上で、0.1%のトリフルオロ 酢酸でさらに分離した。結合タンパク質をアセトニトリル(acetoni t rite)のグラジェント(22−40%)で溶出し、そして画分をミンクの脚 上皮細胞中の成長阻害活性、およびH−ras 3T3細胞中のMRF活性に対 してアッセイした。結果は、TGFβ−1活性はグランエンドの最初に溶出する が、MRF活性はグラジェントの終わりのほうで溶出することを示した。
実施例V MBP−デコリンフラグメント融合タン、<り質の構築および発現 を調製し、図6に示したように、マルトース結合タンパク質(MBP)を、成熟 デコリンをコードする遺伝子のアミン末端に結合させた。このような構築に取り 入れられた技術は、F、M。
Au5ubelら、Current Protocols in Mo1ecu lar Biolo 、J。
hn Wiley and 5ons (1987)、およびManiatis ら、MO16cu jarClonin : A Laborator Man ual、 Co1d Spring Harbor Lab。
ratory (19g2)に記載され、これらは本明細書に参照により援用さ れている。
デコリンをコードするDNAフラグメントは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR> 、 5charfら、5cience 233:1076−1078(1986 )により生成し、この文献は本明細書に参照によって援用されている。プライマ ー、Genosys(Houston、 Texas)から得た合成オリは、プ ライマーはまた、1個の塩基変化を含み、異なるアミノ酸をコードした。特定の 挿入物を生成するのに使用したプライマーを表2に示し、プライマー配列を表3 に示す。鋳型DNAは、KrusiusおよびRuoslahti、Proc、 Natl、 Acad、Sci。
USA 83ニア6113−7697 (1986)ニ記載されたpPG−40 の大スケールCscum製物である。この文献は本明細書に参照によって援用さ れている。DNA増幅反応は、製造者の推奨に従い(Perkin−El@er  Cetus; Norwalk、 Conneticut)、Vent” D NAポリメラーゼ(New England Biolabs; Beverl y、1Massachussets)を用いて、熱サイクラ−(thermal  cycler)中で行った。デコリンをコードするDNAフラグメントを94 ℃、40℃、および72℃で35−40回サイクルした。
PCR生成物を、アガロースゲル電気泳動により分析しくAu5ubelら、上 述)、およびManiatisら、上述、デコリンをコードするDNAフラグメ ントを同定し、そして決定したく表2「挿入サイズ」の下参照)。200塩基対 (bp)以下のサイズのPCR生成物をDEAEセルロースペーパーへの電気泳 動により精製しくAu5ubel、上述) ; 200bp以上のPCR生成物 を、製造者の指示に従い、Prep−A−GeneT′DNA生成キット(Bi o−Rad; Richmond、Ca1if。
rn ia)を用いて精製した。
デコリンをコードするDNAフラグメント(挿入物)をベクターpMAL−p中 のポリリンカーのEcoRIおよび珈1制限酵素部位間に連結した(Prote in Fusion and Purification System; N ew England Biolabs) o連結反応は、全体で500nHの DNAを含み、挿入物ベクターのモル比は31であった。この連結物を、次いで 、Escherichia co旦(E、 coli) DH5a細胞(Gib c。
BRL:GaithersburglMaryland)、遺伝子型:F″ φ 80dlacZΔM15、△(lacZYA−」F)U169、deoR,re cAl、endAl、hsdR17(rk−1mk勺、5g4E 44 λ−1 thi−1、■泌96、relAl、または、L伝子型: C14−(mcrA )、△(mcrcB−hsdSMR−mrr) 171.5bcc、より、 r ecJ、 umuC::rn5(kan’)、uvrC,瓜E44、lac、■ 工A 96、LelAl、川−1、endAI[F’臣AB、 1acl”26 M15、TnlO1Qet’)]中に形質転換させた。E、 coli D)1 5a株のφ80dlacZ△M15マーカーは、pMAL−pからのβ−ガラク トシダーゼ遺伝子のα相補性を提供する。デコリンをコードするDNAフラグメ ントを有するpMAL−pを含むコロニーは、5−ブロモ−4−クロロ−3−イ ンドリル−β−D−ガラクトシド(X−gal)を含む平板上で、β−ガラクト シダーゼ遺伝子の遮断により着色しない。pMAL−pのみを含む宿主細胞が膏 色コロニーを生成する。
着色していないコロニーの小調製物(Minipreps)を、次いで、Au5 ubelら、上述、および、Maniatisら、上述、に記載のように作製し た。次いで、MBP−デコリンフラグメント融合タンノくり質PT−73、−7 4、−75、−77、および−78を制限エンド′ヌクレアーゼEco R1お よびXbal(両者ともPromega; Madison、 Wiscons inから得た)を用いて切断し、そして特定の挿入物の存在をアガロースゲル電 気泳動により確認した。PT−72、−76、−84、−85、−86、および −87をコードする他のプラスミドは、製造者の指示に従(ゝ、 5equen asρVersion 2.0 DNA Sequencing Wit (U 、 S、 Biochemical: C1eveland、 0hio)を用 lIXる配列決定により確認された挿入物を有していた。
MBP−デコリンフラグメント融合タンノくり質の試験発現を、宿主細菌株で実 施した(表2参照)。MBP−デコリンフラグメント融合タンパク質プラスミド を含む、E、 coli DH5α細胞またはE、 coli 5ureTl′ 細胞の1晩培養を、凍結保存物を100.czg/mlのアンビンリンを含むし 一培地(L−Broth) (Ausubelら、上述)に穿刺(stab)接 種し、37°Cで急速振盪することにより作製した。翌朝、その1mlを、10 m1の予熱した培地(アンビンワンを含むし一培地)に接種するのに用いた。3 7℃で1時間後、培養につき100μlの0.1V IPTGを添加し、そして 誘導された培養を、さらに2−3時間インキュベートさせた。08%β−メルカ プトエタノールを含むPAGEサンプル緩衝液(Novex Experime ntalTechnology; Encinitas、 Ca1iforni a)に再懸濁し、iceの′ンベルクリンンリンジを用いて10回剪断すること により、細胞を溶解した。試料を、8−16%グラジェント5DS−PAGEゲ ル(NoveX Experimental Technology)上で電気 泳動し、そしてウェスタンプロット(Novex Experimental  Technology)を製造者の推奨に従って実施した。プロットを、PT− 65、−73、−74、−75、−76、−77、および−78に対しては、ウ サギ抗−PG40血清(Teli。
s Pharmaceuticals、Inc、 : La Jolla、 C a1ifornia)を用I11て、そしてPT−72、−84、−85、−8 6、および−87に対して(ま、ウサギ抗−MBP血清(自家製)で展開した( Ausubelら、上述)。結果を、表2のrMwgの下に示す。
MBP−デコリンフラグメント融合タンノぐり1PT−[14、−85、−86 、および−87をコードするプラスミドの大スケールCsC1E製物を作製しく Au5ubelら、上述)、および、Man 1atusら、上述、そして、E 、 coli DH5αを形質転換するのに用いた。融合タンパク質の発現は、 上記のように検定発現を行うことにより確認した。
融合タンパク質の生産バッチを以下のように調製した。MBP−デフリンフラグ メント融合タンパク質プラスミドを含む、E、 coli DH5α細胞の1晩 培養を、凍結保存物を100μg/+1のアンビンリンを含むし一培地に穿刺接 種し、37°Cで急速振盪することにより作製した。この培養から、5mlを、 より大きい50m1の1晩培養を接種するのに用いた。翌朝、この50m1の大 きな培養を予熱した500m1の培地に添加した。代表的には、1−4’Jノト ルの培養を各バッチに対して調製した。37℃で1時間後、フラスコあたり5m lの0.1V IPTGを添加し、そして誘導された培養を、さらに2−3時間 インキュベートさせた。細胞を、5、 OOOrpmで10分間10°Cで、R C5B遠心分離機(DuPont lnstruments; Wilming ton、 Delaware)中でGSAまたはG5−30−ターの0ずれかを 用いて、遠心分離することにより回収した。ペレットを01容量(volume ンの溶解緩衝液(50mMトリス−HCl、 pH7゜4、 150 mM N aC1,0,1M PMSF、および0.25 mg/ll1lリゾチーム)に 再懸濁し、そして水浴上で10−15分間インキュベートした。
この懸濁液を、ドライアイス/エタノール浴および室温振盪水浴間の繰り返しサ イクルにより、3回凍結/融解した。この懸濁液を、ドウンス(dounce) ホモジナイザーを用いるホモジナィゼーションにより剪断した。溶解液を、5A −600ローター(DuPont)中で30分間12. OOOrpmで遠心分 離することにより、予備清澄化した。清澄化した上澄液を取り出し保存した。最 終の清澄化工程を、AH−629o−夕−(DuPont>を用いるRC−80 超遠心分離機中4°Cで30分間遠心分離することにより行った。最終の清澄化 溶解液(cleared 1ysate)を、精製の準備が整うまで4℃または 一20°Cのいずれかで貯蔵した。
MBP−デコリン融合タンパク質のアフィニティー精製を、アミロース樹脂(N ew England Biolabs)を用いて実施した。要約すれば、6〜 7mlの樹脂を、MBPカラム緩衝液(10nMトソスーHC1、pH8,4, 1mM EDTA、 0.5 M NaC1)中の2.5 x 10 amガラ スカラム中に詰めた。この樹脂を0.25%のTween 20を含むMBPカ ラム緩衝液の少なくとも3カラム容量を用いて予備平衡化した。上記のように調 製した清澄化溶解液の1部を、05%のTween 20を含むZX MBPカ ラム緩衝液1部に対して希釈し、そして50−100 ml/時の流速でカラム に添加した。代表的には、10100−l50の希釈溶解液を各カラムに通過さ せた。非特異的物質を、少なくとも3カラム容量の0.25%Tveen 20 を含むMBPカラム緩衝液およびMBPカラム緩衝液のそれぞれを用℃)で洗浄 することにより、除去した。精製MBP−デコリンフラグメント融合タンパク質 を、10 mMのマルトースを含むMBPカラム緩衝液の5 x 4 mlアリ コート(aliquots)を用いて溶出した。融合タンパク質を含むピーク画 分をプールし、タン/ N+り質量を測定するだめにアッセイしくBio−Ra d Protein Kit; Richmond、 Ca1iforniaま たはPierce BCA Protein Kit; Rockford、  l1lin。
is)、8−16%5DS−PAGEゲル(Novex Experiment al Technology)上で泳動し、そしてクマンーブル−(Novex  Experimental Technology)で染色し純度をチェック した。融合タンパク質のこれらの結果を、表IのrMWJの下に示す。精製され た融合タンパク質を、活性試験の!11!備が整うまで、アリコートで、4°C または一20℃で貯蔵した。
pMAL−1)ベクターを、また、終止コドンをEco R1およびXba1部 位の間に取り込むことにより調製した。この過程の間で、ベクター中の当初のE co R1部位は破壊され、第2因子Xa切断部位から下流位置で置き換えられ た。第2因子Xa部位は、取り込まれて、MBPキャリアからデコリン融合タン パク質の引き続(切断を促進する。この構築は、相捕的オリゴ(OT−98およ び0T−99; 表3中の配列)をアニーリングし、そしてEco R1および Xba 1部位でpMAL−p中に連結することを含む(Ausubelら、上 述、およびManiatisら、上述)。連結物(PT−71)を、L9o1i  DH5α細胞中細胞質転換させ、着色していないコロニーから小調製物(mi ni−preps)を作製し、そしてこのクローンを挿入物について配列決定し た。タンパク質の発現は、上記のMBP−デフリンフラグメント融合タンパク質 と同じ手法に従った。結果を、表2のr 1ffJの下に示す。
(以下余白) 氷 2 に 写3 (7r−835’、、、G:;、Gu、TrC,G&、%、GこT−TCT、f l:、ATh、(m、、、3’0r−LO25’、、、Cr−、’ICr、AG A、TTA、CTC−CX;、AGS、CAA、ATC,AGA、AC,、,3 ’C7r−1035’、、、C;−TCr、fl、T1.AIIn−ACr、A AC,TXT、G?I’、AAT、TF、ATr、G、、j’C7I’−104 5’、、、(Z;−TO’、X;A、T1.TI!L’IてI;、C114=、 ゛コニiズ:T、G?r、G’1T−Q’b,、,3’ σI’−1055’、、、国、πコ、Iλ、コ、αズ、:心℃、にコ、απ、に ℃、に2:、、、3’OI’−1065’、、、Gll;、TCT、Jd、T] R,AIY、GXCJjに、;’e 、JGilt、G11lT、α?r、、、 3f GI’−1075’ 、 、 、国、TTr 、AGA、TTA、’10: 、 AX: 、T)C、X;A、GAI” 、MT、σ:T、GA、、3メ C71’−108 5’、、、(II;−TCT、fl、’ITA、$、Grr 、(Z’r、GIA、AAGJCr、Oに、、、3’σ?−1205’、、、印 、以、−℃、πλ、にπ、GC,!−π℃、αλ、σコ、−,3’C7r−12 15’、、、(r;、GM、TK:、ICA、je、G’IC,’FC,TQ: 、0二A、QIY、、、コ1(7r−985’、、、AA、TTr、ATC,G ff、GZ、AGS、Gm’、GiA、’ITC−TAA−T、、、3’0r− 995’、−、CrJGA、TTA、Gvl、TTCJffニーCCT、ACC ,σ:C,Gff、A、、、3’以下の表4−15は、上記のように調製された デフリンフラグメント融合タンパク質のヌクレオチドおよび対応アミノ酸配列を 提供する。各表はまた、Eco R1および迦1連結部位を同定している。
f) ≦− 一 〜 門 ! − 一 へ 門 曽 ψ 門 の 三へ 実施例V+ β混合物または対照を加え、0°Cで゛−晩インキユベートした。
インキュベーションの後、50μmの遊離TGF−β上清を標識したチューブに 移した。プレートをPBS中005%のTveen−20で3回洗浄した(1ウ エル当たり200μl)。次にウェルをチューブに移し、ガンマカウンターでカ ウントした。固定化されたデコリンとの結合性研究の結果を図7および8に示す 。
組換えヒトデコリン(DC−13) 、MBP−全デコリン(PT−65)、M BP−デコリンN末端(PT−72)およびMBP−デコリンN末端+20イノ ンに豊む繰返しくPT−73)は、図7に示されるように、固定化されたデコリ ンへのI 25 l−7ap−βの結合を阻害した。MBPのみ(PT−71) は、固定化デコリンへの1251−TGF−βの結合には影響を与えなかった。
これらの結果は、デコリンのN末端が、溶液中でTGF−βを結合し、TGF− βが固定化されたデコリンに結合するのを防止し得ることを示している。従って 、この分子の2つの部分は、テコリン中のTGF−βへの結合部位の部分を含ん でいるようである。
図8に示されるように、組換えヒトデコリン(DC−18V) +MBP−デコ リンN末端(PT−72)は、固定化されたデコリンへの1251−TGF−β の結合を阻害した。さらに、PT−72のシスティンからセリンへの変異体(C −24、C−28、C−30、C−37がセリンに変異した、PT−84、C− 28およびC−30がセリンに変異した、PT−85)は、デコリンへの125 1−TGF−βの結合を阻害しなかった。
MBP−デコリンC末端(PT−86)およ1びPT−86の、システィンがラ セリンへの変異体(FT−87)もまた、デコリンへの1251−TGF−βの 結合を阻害した。これらの結果は、デコリンのC末端がまた、TGF−βを結合 し得、C末端中の第1システイン残基がTGF−β結合に必要でないことを示し ている。
実施例Vll HEPG2細胞への1251−TGF−βの結合部2.5 x 10’ Hep G2細胞またはL−M(tk−)細胞を、250 pM[l’251TGF−β と、組換えヒトデコリア (DC−12) 、PT−71(MBP)、デコリン フラグメント(PT−72、−73、−84、−85、−86および−87)ま たは抗TGF−β抗体の存在下で、室温で2時間インキュベートした。結合した CPMを測定する前に、細胞を洗浄緩衝液(12B+nMのNaC1,5mMの KCI、5mMのMg、S04.1.2mMのCaCl2.50mMのHEPE S、 pH7,5)で4回洗浄した。結果を図9.1oおよび11に示す。
組換えヒトデコリン、MBP−全デコリン(PT−65) 、MBP−デコリン N末端(PT−72)およびMBP−デコリンN末端+2 ロイシンに富む繰返 しくPT−78)は、I(epG2細胞への1251−TGF−βの結合を阻害 した。MBPのみ(PT−71)は、HepG2への125I−丁GF−βの結 合に影響を与えなかった。図9に示されるこれらの結果は、デコリンのN末端が TGF−βがHepG2細胞上にあるそのレセプターに結合するのを防止し得る ことを示している。
図10に示されるように、組換えヒトデコリンおよびMBP−デコリンN末端( PT−72)は、L−M(tk−)細胞への1251−TGF−βの結合を阻害 した。抗TGF−β1抗体はまた、これらの細胞へのTGF−βの結合を阻害し た。PT−72のシスティンからセリンへの変異体(C−24、C−28、C− 30、C−37がセリンに変異した、PT−84;C−28およびC−30がセ リンに変異した、PT−85)は、L−M(tk−)細胞への1251−TGF −βの結合を阻害しなかった。
組換えヒトデコリン、MBP−デコリンN末端(PT−72)および抗TGF− β抗体は、L−M(tk−)細胞への’ 251−TGF−βの結合を阻害した 。MBP−デコリンC末端(PT−86)およびPT−86のシスティンからセ リンへの変異体(PT−117)はまた、L−M(tk−)細胞への1251− TGF−βの結合を阻害した。図11に示されるよう(こ、これらの結果は、デ コl/ンのC末端がまた、TGF−βがそのレセプターに結合するのを阻害し得 、C末端の最初のシスティン残基カシ阻害に必要ではないことを示している。
実施例V1 合成ペプチド 以下のペプチドを合成し、1−y(tk−)細胞へのTGFβ1の結合を阻害す るこれらのペプチドの活性を試験した:表16 1作 【丑 )+31 − S37 HLRVVQSP2S −Q36 PFRSQSHLR VVQH31−L42 HLR’/VQSSDLGLnP2s −Q36 PF RCQCHLRVVQペプチドH31−S37は、37位でシスティンがセリン に置換されていること以外は、His−31とCys−37との間の同一のデコ リン配列に対応する。ペプチドP2s −Q36は、28位および30位で天然 のシスティン残基がそれぞれセリンに置換されていること以外は、Krusiu sおよびRuoslahti (上述)に報告されているPro−25位からG ln−36位までの配列に対応する。ペプチドH31−L42はまた、37位で システィンがセリンに置換されていること以外は、His−31とLeu−42 との間のデコリンに対応する。ペプチドnP25−036は、Pro−25から Gln−36までのデコソンと正確に対応する。
上記ペプチドを応用Biosystems、Inc、 Model 430Aま たは431A自動ペプチド合成機およびこの製造業者によって提供された化学薬 品を用いて合成した。
種々の′J1度のペプチドをデコリンおよび組換えデコリンフラグメントの代わ りに細胞およびTGFβ1とインキュベートしたこと以外は、実施例Vl+に記 載されたL−M(tk−)TGFβ1結合性阻害アッセイを用いて、ペプチドの 活性を評価した。ネガティブの対照は、配列DEASG IGPEVPDDRD を有するデコリンの最初の15個のアミノ酸に対応する合成ペプチドであった。
図12は、ペプチドPu5−Q36、H31−537、およびH31−L42、 ならびに対照ペプチドの結合性データを示している。3つの試験ペプチドはすべ てL−M(tk−)細胞へのTGFβ1の結合を阻害した。
天然のCys残基が残存しているペプチドnP2s −036はまた、程度は低 かったが阻害活性を示した。表16は、阻害活性が低くなる順序で試験ペプチド を並べているいる。すなわち、ペプチドH31−337は、最も高い阻害活性を 示すことがわかった。
上記のように合成され、固定化デコリンへのTGF−β1の結合を阻害する活性 を試験した可溶性N末端デコリンペプチドフラグメントを用いて、さらに結合性 研究を行った。N末端ペプチドフラグメントを、表17に示す。
表17 ペプチド (丑 1、6D VPDDRDFEPSLG 16E FEPSLGPVCPFR 16G HLRVVQCSDLGL 16HC5DLGLDKVPKDLPPD結合性研究の結果を図13に示す。図 13は、ペプチド16Gが固定化されたデコリンへのTGF−βの結合を阻害し たことを示している。
本発明は、好ましい実施態様を参照して説明したが、本発明の範囲を逸脱しない で、種々の変更がなされ得ることが理解される。従って、本発明は、以下の請求 の範囲にのみ限定されない。
FIG、 IA ”””18 t 2 34 +234 FIG−2B 1 23 4 5 67 B 91011121314FIG、 3B (, 7311ンド11 BSAωg/mD FIG、 4A %ρ喉←シ゛゛ソセ・咽h(。
FIG、6 述、初し− FIG、7 11100X i31,0OOX 口IQ、0OOXFIG、9 FIG、l○ 国際調査報告 ++−−、++−+−PCT/us 93103171フロントページの続き (51) Int、 C1,6識別記号 庁内整理番号C07K 14/495  8318−4H14/71 8318−4H (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、PR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE) 、0A(BP、BJ、CF、CG、 CI、 CM、 GA、 GN、 ML、  MR,NE、SN。
TD、 TG)、 AU、BB、 BG、 BR,CA、 CZ。
FI、HU、JP、KP、KR,KZ、LK、MG、MN、 MW、 NO,N Z、PL、RO,RU、SD、SK、UA (72)発明者 ピアーシュバッハ−、マイケル ディ。
アメリカ合衆国 カリフォルニア 92107゜サン ディエゴ、エイミフォー ド ドライブ766 FI (72)発明者 カーデナス、ホセ アメリカ合衆国 カリフォルニア 92126゜サン ディエゴ、エンブリー  ポイント(72)発明者 クレイグ、ウィリアムアメリカ合衆国 カリフォルニ ア 92122゜サン ディエゴ、オーナーズ ドライブ(72)発明者 ミュ レン、ダニエル ジー。
アメリカ合衆国 カリフォルニア 92109゜サン ディエゴ、エイピーティ ー、 130゜ターコイズ 860

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.細胞調節因子結合性ドメインを有するタンパク質の活性フラグメント。
  2. 2.前記細胞調節因子がTGFβである、請求項1に記載の活性フラグメント。
  3. 3.TGFβがTGFβ1である、請求項2に記載の活性フラクグメント。
  4. 4.TGFβがTGFβ2である、請求項2に記載の活性フラクグメント。
  5. 5.前記細胞調節因子がMRFである、請求項1に記載の活性フラグメント。
  6. 6.前記タンパク質がデコリンである、請求項1に記載の活性フラグメント。
  7. 7.前記タンパク質がデコリンの機能的等価物である、請求項1に記載の活性フ ラグメント。
  8. 8.前記機能的等価物がビグリカンである、請求項7に記載の活性フラグメント 。
  9. 9.前記フラグメントが組換えDNAペプチドである、請求項1に記載の活性フ ラグメント。
  10. 10.前記フラグメントがPT−72、PT−73、PT−78、PT−86、 PT−87、またはPT−65である、請求項9に記載の活性フラグメント。
  11. 11.前記フラグメントがPT−78である、請求項9に記載の活性フラグメン ト。
  12. 12.前記フラグメントが合成ペプチドである、請求項9に記載の活性フラグメ ント。
  13. 13.前記合成フラグメントがH31−S37、P25−¥Q56、H31−L 42、P25−Q36、または16Gである、請求項1に記載の活性フラグメン ト。
  14. 14.細胞調節因子結合性ドメインを有するタンパク質の活性フラグメントに結 合する細胞調節因子を含む、精製化合物。
  15. 15.前記細胞調節因子がTGF−βである、請求項14に記載の精製化合物。
  16. 16.細胞調節因子の活性を阻害する方法であって、該細胞調節因子と、細胞調 節因子結合性ドメインを有するタンパク質の活性フラグメントとを接触させる工 程を包含する方法。
  17. 17.前記タンパク質がデコリンである、請求項16に記載の方法。
  18. 18.試料中の細胞調節因子を検出する方法であって、以下の工程を包含する方 法: (a)該試料を、細胞調節因子結合性ドメインを有するタンパク質の活性フラグ メントと接触させる工程;および(b)該細胞調節因子の該活性フラグメントヘ の結合を検出する工程であって、結合が該細胞調節因子の存在を示す工程。
  19. 19.前記タンパク質がデコリンである、請求項18に記載の方法。
  20. 20.細胞調節因子の活性に関連する病状を治療する方法であって、該細胞調節 因子に対応する結合性ドメインを有するタンパク質の活性フラグメントの有効量 を被験体に投与し該病状を予防または治療する方法。
  21. 21.前記タンパク質がデコリンである、請求項20に記載の方法。
  22. 22.前記細胞調節因子がGF−βである、請求項20に記載の方法。
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