JP6830072B2 - ボイラの防食方法及びボイラ設備 - Google Patents

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Description

本発明は、ボイラの防食方法及びボイラ設備に関する。
ボイラは腐食を防止するために、給水の溶存酸素を除去する脱酸素剤、pH調整をする清缶剤、運転停止時の腐食を防止する保缶剤などの防食剤が使用されている。特に、発電用ボイラなどの高圧ボイラでは、補給水として金属腐食性の高いイオン交換水や脱塩水が主に使用されるため、リン酸塩を添加してボイラ水のpHを調整すると共に、ヒドラジンや亜硫酸塩などの脱酸素剤を用いて鉄の腐食を抑制し、停止時には脱酸素剤を高濃度に保持することで空気の混入などによるボイラ内部の腐食を低減している。
近年の省エネ・節水を意図したブロー量の低減に加え、ヒドラジンの毒性が問題視され、常用圧力が例えば2MPaを超える高圧ボイラにおいては、メチルエチルケトオキシム、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、1−アミノピロリジン、1−アミノ−4−メチルピペラジン、エリソルビン酸(塩)、及びアスコルビン酸(塩)などに代表される非ヒドラジン系脱酸素剤の使用が増えている。
例えば、特許文献1(特開2016−191152号公報)においては、ジエタノールアミン及び中和性アミンの質量比が0.1:10〜10:0.1であり、ジエタノールアミンの給水への添加量を0.1〜10mg/Lとするボイラの防食方法が提案されている。
特許文献2(特開2014−194048号公報)には、第一級アミノ基を有効成分としたボイラ防食剤及び防食方法が記載されており、特定の化学構造を有するアミン類を、ボイラドラム、脱気器、給水及び復水系統の各種配管からなるボイラの水系水に添加し、特に停止中のボイラの防食を行う方法が提案されている。
特開2016−191152号公報 特開2014−194048号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載されるような従来の有機系脱酸素剤は、脱酸素剤分解にともなうボイラ保缶水のpHトラブルを多く発生させる要因となっている。特に、ボイラ停止中には高濃度の脱酸素剤を添加するため、再起動時の脱酸素剤の分解によって有機酸や窒素酸化物が生成し、pHが低下して腐食の要因となることも多い。
pH低下の対策としてはボイラ再起動時に一旦全ブローすることが行われてきたが、起動に時間がかかることやボイラ内に酸素が入り込むことで腐食が生じやすくなるなどの問題がある。ボイラ再起動後にリン酸塩濃度を高くすることや、リン酸塩系清缶剤を使用する場合もあるが、リン酸塩のハイドアウト現象やアルカリ腐食、pHの低下に十分追従することが難しく、しばしばpHが管理基準値から外れるなどの問題があった。
復水処理剤である揮発性アミン類を添加してpHを調整することもあるが、揮発性物質であるためにボイラ水中の濃度の調整が難しく、結果十分なpH調整が行えない場合があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ボイラ再起動後に生じ得るボイラ水のpH低下を抑制してボイラ水のpHを安定的に維持でき、ボイラの腐食を抑制することが可能なボイラの防食方法及びボイラ設備を提供する。
本発明者らは鋭意検討の結果、ボイラ停止時のボイラ水のpH、脱酸素剤濃度及びボイラ再起動時のブロー率と、常用圧力とに基づいて、ボイラ再起動時のボイラ水のpH変動値を予測することが有効であるとの知見を得た。
以上の知見を基礎として完成した本発明は一実施態様において、ボイラの常用圧力、脱酸素剤及びリン酸イオンを含むボイラ水のボイラ停止時のpH、脱酸素剤濃度及びボイラ再起動時のブロー率に基づいて、ボイラ再起動時のボイラ水のpH変動値を予測することと、pH変動値の予測結果に基づいて、ボイラ停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整することとを含むボイラの防食方法が提供される。
なお、本実施形態において「ボイラ停止時」とは、ボイラを一定期間停止させるために脱酸素剤及びリン酸イオンを含む保缶剤を含有するボイラ水で満水保缶した時点から実際にボイラを停止させるまでの期間における任意の時間を意味する。「ボイラ再起動時」とは、ボイラの通常運転開始時から脱酸素剤の分解によってpHの低下が生じ得る期間内(以下に限定されないが、例えば通常運転から最大24時間以内程度)における任意の時間を意味する。
本実施形態に係るボイラの防食方法は別の一実施態様において、ボイラ水のpH変動値を予測することが、以下の関係式に基づいて算出することを含む:
pH変動値=ボイラ停止時のボイラ水pH−B×log{(脱酸素剤濃度[mg/L]×A)/ブロー率[%]} ・・・(1)
(ここで、Aはボイラの常用圧力[MPa]、Bは脱酸素剤の種類、ボイラ水のリン酸イオン濃度、Na/PO4のモル比及びボイラ設備に応じて実測で得られる経験値から求められる補正係数[−]を表す)。
本実施形態に係るボイラの防食方法は更に別の一実施態様において、メチルエチルケトオキシム、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、エリソルビン酸(塩)及びアスコルビン酸(塩)の中から選ばれる少なくとも1種以上の化合物を含む脱酸素剤とNa/PO4のモル比が2.8〜3.0となるリン酸塩とを、質量比が1:1〜100:1となるようにボイラ水に添加することを含む。
本実施形態に係るボイラの防食方法は更に別の一実施態様において、ボイラ再起動時のボイラ水のpHが9.4〜10.5の範囲内となるように、ボイラ停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整することを含む。
本実施形態に係るボイラの防食方法は更に別の一実施態様において、ボイラ停止後、ボイラ再起動前に、ボイラからのブロー水のpH、脱酸素剤濃度、電気伝導度、シリカ濃度、カルボン酸濃度、硝酸濃度、亜硝酸濃度の中から選ばれる少なくとも1種以上を測定することと、測定結果に基づいて、ボイラ再起動前のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整することとを更に含む。
本実施形態に係るボイラ設備は別の一側面において、ボイラと、ボイラにボイラ水を供給するボイラ水供給手段と、ボイラに脱酸素剤及びリン酸イオンを含む保缶剤を供給する保缶剤供給手段と、ボイラ水のpHを測定する測定手段と、ボイラの常用圧力、脱酸素剤及びリン酸イオンを含むボイラ水のボイラ停止時のpH、脱酸素剤濃度及びボイラ再起動時のブロー率に基づいて、ボイラ再起動時のボイラ水のpH変動値を予測し、pH変動値の予測結果に基づいて、ボイラ停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整するように保缶剤供給手段を制御する制御手段とを備えるボイラ設備が提供される。
本発明によれば、ボイラ再起動後に生じ得るボイラ水のpH低下を抑制してボイラ水のpHを安定的に維持でき、ボイラの腐食を抑制することが可能なボイラの防食方法及びボイラ設備が提供できる。
本発明の実施の形態に係るボイラ設備の構成例を表す模式図である。 ボイラ停止前のリン酸イオンの添加に基づくpH変動の分析結果から算出されたリン酸イオン濃度、Na/PO4のモル比及びボイラ水の理論値pHの関係データの例を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係るボイラ防食方法の一例を表すフロー図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであってこの発明の技術的思想は構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものではない。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るボイラ設備は、ボイラ1と、ボイラ1にボイラ水を供給するためのボイラ水供給手段2と、ボイラ1に脱酸素剤及びリン酸イオンを含む保缶剤を供給するための保缶剤供給手段3と、制御手段4とを備える。
ボイラ設備は更にボイラ1から生じた蒸気で熱交換を行う熱交換器5と、熱交換器5からの蒸気復水を一時的に貯蔵する復水タンク6と、復水タンク6内の蒸気復水を給水タンク22へ返送可能なポンプ7と、ボイラ1に接続された煙突12とを更に備えることができる。
ボイラ1の種類は特に限定されないが、例えば常用圧力が2MPa以上、より具体的には常用圧力が2〜10MPa、典型的には2〜5MPaとなるような、溶存酸素等による腐食の発生及びその影響が大きくなるボイラに対してより好適に利用することができる。ボイラ1には、ボイラ1内の液体を排出するための排出部13、ボイラ1内に収容されるボイラ水又はボイラ1から排出されるブロー水の性状、例えば、pH、脱酸素剤濃度、電気伝導率、シリカ濃度、カルボン酸濃度、硝酸濃度、亜硝酸濃度の中から選ばれる少なくとも1種以上を測定するための測定手段14を備えることができる。測定手段14としては、pH計、電気伝導率(EC)計、滴定法、吸光光度計、イオンクロマトグラフ等の公知の測定手段を用いることができる。
ボイラ水供給手段2としては、例えば、原水を導入する軟水・純水装置21と、軟水・純水装置21の処理水を貯留する給水タンク22と、給水タンク22内に貯留された処理水をボイラへ供給するためのポンプ23と、ポンプ23で引き抜かれた処理水を脱気処理してボイラへ供給する脱気器24とを備えることができる。ボイラ水として用いられる原水は、ボイラ1を腐食や故障なく運転可能な水であればどのような水でもよい。
保缶剤供給手段3としては、例えば、脱酸素剤及びリン酸イオン(リン酸塩)を含むボイラ保缶剤を貯留する薬注タンク31と、薬注タンク31内のボイラ保缶剤を、ボイラ1又は給水タンク22へ供給可能なポンプ32とを備えることができる。保缶剤供給手段3は、ボイラ1へ保缶剤が供給できる構成であれば具体的構成は限定されない。例えば、ボイラ設備に図1に示すような薬注タンク31が無い場合には、給水タンク22又はボイラ1に直接保缶剤を供給するような態様であっても構わない。
ボイラ保缶剤としては、メチルエチルケトオキシム、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、エリソルビン酸(塩)及びアスコルビン酸(塩)の中から選ばれる少なくとも1種以上の化合物を含む脱酸素剤とリン酸塩系清缶剤とを用いることが好ましい。特に、本実施形態では、脱酸素剤としてアジピン酸ジ−エチルヘキシル(DEHA)を用いることにより、発がん性のリスクを抑制しながら、脱酸素反応速度をより速くすることができる。また、リン酸塩系清缶剤を含有することで、ボイラ保缶時のpH低下を抑制することができるため、ボイラ1の腐食をより適切に防止することができる。
リン酸塩系清缶剤としては、Na/PO4のモル比が2.6以上となるリン酸塩系清缶剤をボイラ保缶剤として用いることが好ましい。Na/PO4のモル比が2.6未満では、保缶後、再起動時のボイラ水のpHを、全ブロー等をすることなくJIS B8223で規定される基準値内に保持することが困難になる場合がある。
Na/PO4のモル比を高くすることで、リン酸イオン濃度が同程度でもpHをより高くすることができるが、このモル比が高いほど、ハイドアウトによるアルカリ腐食が生じやすくなる。そのため、Na/PO4のモル比は3.2以下であることが好ましい。よって、Na/PO4のモル比は、2.6〜3.2、より好ましくは2.8〜3.0とする。
リン酸塩は不揮発性であり、高濃度になるボイラ1内で濃縮されて析出する可能性があるため、極力低濃度で用いることが好ましい。このため、脱酸素剤とリン酸塩系清缶剤との質量比が1:1〜100:1、更には20:1〜100:1の範囲内となるようにボイラ水に添加することが好ましい。
制御手段4は、ボイラ1内のボイラ水を、保缶時及び保缶後のボイラ再起動処理時のpH低下を抑制するために、リン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を最適な添加量に制御するための手段である。
例えば、制御手段4は、ボイラ1の常用圧力[MPa]、ボイラ1停止時のボイラ1内のボイラ水のpH[―]、ボイラ1停止時のボイラ1内の脱酸素剤濃度[mg/L]及びボイラ再起動時のブロー率[%]に基づいて、ボイラ再起動時のボイラ水のpH変動値を予測し、pH変動値の予測結果に基づいて、ボイラ1停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整するように保缶剤供給手段3を制御する。
具体的には、制御手段4は、まず、以下の関係式(1)に基づいて、pH変動値を算出することができる。
pH変動値=ボイラ停止時のボイラ水pH−B×log{(脱酸素剤濃度[mg/L]×A)/ブロー率[%]} ・・・(1)
(ここで、Aはボイラの常用圧力[MPa]、Bは脱酸素剤の種類、ボイラ水のリン酸イオン濃度、Na/PO4のモル比及びボイラ設備に応じて実測で得られる経験値から求められる補正係数[−]を表す)
制御手段4は更に、pH変動値の予測結果に基づいて、ボイラ1停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を決定する。例えば、制御手段4は、ボイラ1停止前のリン酸イオンの添加に基づくpH変動の分析結果から導き出された例えば図2に示すようなリン酸イオン濃度、Na/PO4のモル比及びボイラ水の理論値pHの関係を用いて、この理論値pHとpH変動値とを比較し、各Na/PO4のモル比において、最適なpHを維持するために必要なリン酸塩の必要添加量を算出する。なお、このボイラ1停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比の決定方法は上述の方法に制限されるものではなく、実機での経験値等から適宜算出することができる。
制御手段4は、ボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比の算出結果に基づいて、例えば、保缶剤供給手段3が備える薬注タンク31内で保缶剤を調整するように制御し、調整後の保缶剤をボイラ1内のボイラ水に添加する。ボイラ1は保缶剤の添加後、所定の期間運転を停止する。
本発明の実施の形態に係るボイラ設備によれば、制御手段4が、ボイラ停止後、ボイラ再起動時のボイラ水pHの低下をあらかじめ予測し、その予測結果に基づいて、ボイラ停止前にボイラ水を適切なリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比に制御しておく。これにより、ボイラ再起動後においてもボイラ水のpHを好適な範囲内に安定的に維持させることができ、ボイラ1の腐食を抑制することが可能となる。
また、制御手段4がpH変動値の予測結果に基づいて、ボイラ1の保缶時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を決定することにより、保缶剤に使用される薬剤の注入量を最適化できるため、薬剤投入量を節約でき、より経済的なボイラ設備の運転が可能となる。
一方で、ボイラ1の停止期間中において、室温以上の加温等によって、ボイラ水中の脱酸素剤の分解が予想以上に進行し、それに伴って生じる副生成物の影響により、ボイラ再起動時のpH変動値の予測結果をはるかに超えてpHが変動する場合がある。
よって、制御手段4は、ボイラ停止後、ボイラ再起動前に、ボイラ1からのブロー水のpH、脱酸素剤濃度、電気伝導率、シリカ濃度、カルボン酸濃度、硝酸濃度、亜硝酸濃度の中から選ばれる少なくとも1種以上を測定手段14を通じて測定し、その測定結果に基づいて、ボイラ再起動前のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を更に調整するように制御することがより好ましい。
例えば、カルボン酸濃度、硝酸濃度、亜硝酸濃度は、主に脱酸素剤やその分解生成物によって変化が生じやすいため、これらの分析値からpH低下の度合いや緩衝性を推定することで、ボイラ再起動時によりpH低下の生じにくい状態を作り出すことができる。例えば、カルボン酸は、ボイラ保缶から立上げの際の脱酸素剤(DEHA)由来で発生する成分でありpH低下の要因となることがある。カルボン酸濃度を測定することで、pH低下の要因が薬剤由来かその他から由来するものであるかを詳しく判別することができる点で有利である。pH、電気伝導率は、カルボン酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオンの発生を推測することが可能である。
次に、本発明の実施の形態に係るボイラ防食方法について、図3のフロー図を参照しながら説明する。ステップS1において、ボイラ1の構成及び保缶期間に応じた脱酸素剤濃度を操作者が決定し、薬注タンク31において、保缶剤としての脱酸素剤及びリン酸塩系清缶剤の調整を行い、調整後の保缶剤をポンプ32、又はポンプ23を介してボイラ1へ供給する。薬注タンク31が存在しないボイラ設備の場合は、給水タンク22で保缶剤の調整を行うか、或いはボイラ1に直接、保缶剤としての脱酸素剤及びリン酸塩系清缶剤を添加してもよい。
ステップS2において、制御手段4がボイラ1の停止後、再起動時におけるボイラ水のpH変動値を、上述の関係式(1)に基づいて予測する。なお、関係式(1)の補正係数については、脱酸素剤の種類、ボイラ水のリン酸イオン濃度、Na/PO4のモル比及びボイラ設備に応じて実測で得られる経験値からシミュレーションを予め行って算出しておく。
ステップS3において、制御手段4が算出したpH変動値の予測結果に基づいて、ボイラ1停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整する。例えば、制御手段4は、ボイラ1の常用圧力に応じて、ボイラ再起動時のボイラ水のpHがJIS B8223(2015)の産業用水管ボイラのボイラ水の水質の管理項目及び管理値で規定されるボイラ水基準値の所定の範囲内となるように、ボイラ停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整する。例えば、ボイラ1の常用圧力が2〜5MPaの場合は、制御手段4は、ボイラ再起動時のボイラ水のpHが9.4〜10.5の範囲内となるように、ボイラ停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整する。
例えば、ステップS3において、制御手段4が算出したpH変動値の予測結果が、ボイラ再起動時のボイラ水基準値を下回る場合は、図2に示すようなリン酸イオン濃度とNa/PO4のモル比によるpH理論値の関係図から、ボイラ再起動時においてpHが上がりやすくなるように、ボイラ水の最適なリン酸イオン濃度とNa/PO4のモル比を再決定することができる。
ステップS3において、制御手段4が算出したpH変動値の予測結果が、ボイラ再起動時のボイラ水基準値内である場合には、ボイラ水の最適なリン酸イオン濃度とNa/PO4のモル比を再決定しなくてもよく、この場合はステップS4〜S5の各工程を省略することができる。
次に、ステップS4において、ステップS3において再決定されたボイラ水の最適なリン酸イオン濃度とNa/PO4のモル比に応じて、再度、薬注タンク31において、保缶剤としての脱酸素剤及びリン酸塩系清缶剤の調整を行い、ステップS5において、調整後の保缶剤をポンプ32、又はポンプ23を介してボイラ1へ供給する。その後、ステップS6において、ボイラ1内を保缶剤を含むボイラ水で満水保缶し、ボイラ1の運転を停止する。
ボイラ1の再起動を行う場合は、ステップS7において、ボイラ水の一部をブローすることによりボイラ1内のボイラ水を運転水位レベルまで下げる。次に、ステップS8において、ボイラ1のブローで得られたブロー水の分析及びサンプリングを行う。なお、ブロー水の分析及びサンプリングは、JIS B8224(2005)で規定される「ボイラの給水及びボイラ水−試験方法」又はJIS K0101「工業用水試験方法」に準じて測定することができる。
ボイラ1の再起動を行う場合、保缶時における予想できない室温以上の加温等によって、ボイラ水中の脱酸素剤の熱分解が生じている場合がある。そこで、ステップS8において、測定手段14が、ボイラ停止後、ボイラ再起動前に、ボイラ1からのブロー水のpH、脱酸素剤濃度、電気伝導度、シリカ濃度、カルボン酸濃度、硝酸濃度、亜硝酸濃度の中から選ばれる少なくとも1種以上を測定する。
制御手段4は、測定手段14の測定結果に基づいて、ボイラ再起動前のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整する必要があるかを、予め設定された所定の基準値と比較すること等により判定し、必要に応じて、ボイラ再起動前のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を再調整する。これにより、保缶中に何らかのトラブルがあった場合においても、ボイラ再起動後においてボイラ水のpHを安定的に維持し、ボイラの腐食を抑制することが可能となる。
その後、ステップS9において、ボイラ1の再起動を開始する。更にステップS10において、ブロー水のpH、脱酸素剤濃度、電気伝導度、リン酸イオン濃度、ナトリウムイオン濃度などを測定し、pHが基準範囲以内であれば、ボイラ運転を継続する。
本発明の実施の形態に係るボイラ防食方法によれば、ボイラ停止時に、予め、ボイラ再起動時におけるpH変動を予測し、予測結果に応じてリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整する工程を備えることにより、ボイラ再起動後に、全部ブローを実施することなく、ボイラ水のpHを安定的に維持しながらボイラの腐食を抑制することが可能となる。
なお、上述のボイラ防食方法においては、制御手段4によりpH予測値の予測及びリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整する例を示しているが、単なる例示にすぎず、操作者が手動計算により、pH予測値及び最適なリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比の算出を行う態様も本実施例に包含され得ることは勿論である。
なお、保缶剤供給のタイミングとしては、脱酸素剤は水温が60℃以下になると脱酸素速度が極端に低下して溶存酸素が残留する恐れがあるために、ボイラ水温度が60℃以下になる前に脱酸素剤の添加を終了させておくことが好ましい。
このように、本実施形態は本開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によって表されるものであり、実施段階においては、その要旨を逸脱しない範囲において変形し具体化し得るものである。
以下に本発明の実施例を示すが、これらの実施例は本実施形態及びその利点をよりよく理解するために提供するものであり、発明が限定されることを意図するものではない。
−保缶剤の調整−
脱酸素剤を所定の濃度になるように調整し、常温で1時間撹拌した。その後、pH低下を防ぐために必要量のリン酸塩系清缶剤を更に添加し、最終的に純水を加えて100重量部に調整した。
(試験1)
自然循環式水管ボイラ、蒸発量20t/h、常用圧力4MPa、ブロー率1%(起動後24時間は2%)、復水回収率80%、純水(イオン変換水)給水、加熱脱気器〔出口脱気能力(DO値)0.03〜0.05mg/L〕のボイラ設備に対し、脱酸素剤(DEHA)400mg/L及びリン酸塩系清缶剤(Na/PO4のモル比=2.6〜3.2)を表1に示すように10及び15mg/Lとなるように添加し、7日間満水保缶後、全ブローすることなく、ボイラ内のボイラ水の一部をブローして水位を下げて、ボイラの再起動を行い、1時間及び12時間後のpHを測定した。ボイラ起動後、24時間まではブロー率2%を保持し、脱酸素剤は、定常運転時の0.2mg/Lを連続注入し、リン酸塩系清缶剤は所定のモル比及び濃度を維持するように注入した。関係式(1)を用いて、ボイラ停止時(停止直前)のボイラ水のpH、脱酸素濃度と、再起動後の運転条件とに基づいて、再起動後12時間後のpH変動値を算出した。結果を表1に示す。
Figure 0006830072
試験1の設備に適用されるボイラ水の水質基準としては、JIS B8223の産業用水管ボイラ(3〜5MPa)の基準に準じてpH9.4〜10.5、リン酸イオン濃度5〜15mg/Lとした。No.2〜No.11では、pH変動値と再起動12時間後のpH実測値は近似しており、pHの変動が十分予測可能であることがわかった。
No.1はリン酸塩系清缶剤を添加していなかったため、再起動12時間後のpHが、基準値を大きく下回った。このpHの低下は、ボイラ停止時に脱酸素剤由来のカルボン酸が発生したことによるものと考えられる。
No.2〜4は、ボイラ再起動1時間後のpHは基準値を満足していたが、ボイラ再起動12時間後にはボイラ水基準値よりもpHが低下した。No.2〜4については、本実施形態に係る関係式(1)に基づくpH予測値に基づいて、ボイラ停止前にリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比をより適切な範囲になるよう、ボイラ停止前にリン酸イオン濃度の再調整を行うことで、ボイラ再起動時のpHの低下を抑制できたものと考えられる。
(試験2)
試験1と同じ仕様のボイラ設備に、脱酸素剤(MEKO)100mg/L及びリン酸塩(Na/PO4のモル比=2.6〜3.2)を表2に示すように10及び15mg/Lとなるように添加し、7日間満水保缶後、全ブローすることなく、ボイラ内のボイラ水の一部をブローして水位を下げて、ボイラの再起動を行い、1時間及び12時間後のpHを測定した。ボイラ起動後、24時間まではブロー率2%を保持し、脱酸素剤は、ボイラの定常運転時の0.2mg/Lを連続注入、リン酸塩は所定のモル比及び濃度を維持するように注入した。関係式(1)を用いて、再起動後12時間後のpH変動値を算出した。結果を表2に示す。なお、試験2では、脱酸素剤は水温が60℃以下になると脱酸素速度が極端に低下して溶存酸素が残留する恐れがあることから、ボイラ水温度が60℃以下になる前に脱酸素剤及びリン酸塩の調整を完了させた。
Figure 0006830072
試験2の設備に適用されるボイラ水の水質基準も試験1と同様である。試験2では、No.13〜No.23のいずれもpH変動値の予測結果と再起動12時間後のpH実測値が近似しており、pHの変動が十分予測可能であることが分かる。そのうちNa/PO4のモル比が2.8以上のNo.17〜23では再起動1時間後、12時間後のpH値も共にボイラ水基準値を満たしていた。
No.13はリン酸塩を添加していなかったため、再起動12時間後のpHがボイラ水質基準値を大きく下回った。No.14〜16は、ボイラ再起動1時間後のpHは基準値を満足していたが、ボイラ再起動12時間後にはボイラ水基準値よりもpHが低下した。No.14〜16については、本実施形態に係る関係式(1)に基づくpH変動値に基づいて、ボイラ停止前にリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比をより適切な範囲になるよう、ボイラ停止前にリン酸塩を添加することで、ボイラ再起動時のpHの低下を抑制できたものと考えられる。
(試験3)
自然循環式水管ボイラ、蒸発量15t/h、常用圧力5MPa、ブロー率1%(起動後24時間は2%)、復水回収率80%、純水(イオン変換水)給水、加熱脱気器〔出口脱気能力(DO値)0.007mg/L〕のボイラ設備に脱酸素剤(エリソルビン酸ナトリウム)300mg/L及びリン酸塩(Na/PO4のモル比=2.6〜3.2)を表3に示すように10及び15mg/Lとなるように添加し、7日間満水保缶した後、全ブローすることなく、ボイラ内のボイラ水の一部をブローして水位を下げて、ボイラの再起動を行い、1時間及び12時間後のpHを測定した。ボイラ起動後24時間まではブロー率2%を保持し、脱酸素剤は定常運転時の0.5mg/Lを連続注入、リン酸塩は所定のモル比及び濃度を維持するように注入した。結果を表3に示す。
Figure 0006830072
試験3の設備に適用されるボイラ水の水質基準も試験1及び2と同様とした。No.25〜No.34では、pH予想値と再起動12時間後のpH実測値が近似しており、pHの変動が十分予測可能であった。そのうちNa/PO4のモル比が2.8以上のNo.28〜34では再起動1時間後、12時間後のpH値も共にボイラ水基準値を満たしていた。
No.24はリン酸塩を添加していなかったため、再起動12時間後のpHがボイラ水質基準値を大きく下回った。No.25〜27は、ボイラ再起動1時間後のpHは基準値を満足していたが、ボイラ再起動12時間後にはボイラ水基準値よりもpHが低下した。No.25〜27については、本実施形態に係る関係式(1)に基づくpH変動値に基づいて、ボイラ停止前にリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比をより適切な範囲になるよう、ボイラ停止前にリン酸塩を添加することで、ボイラ再起動時のpHの低下を抑制できたものと考えられる。
(試験4)
自然循環式水管ボイラ、蒸発量60t/h、常用圧力8MPa、ブロー率1%(起動後24時間は2%)、復水回収率80%、純水(イオン変換水)給水、加熱脱気器〔出口脱気能力(DO値)0.007mg/L〕のボイラ設備に脱酸素剤(DEHA)400mg/L及びリン酸塩(Na/PO4のモル比=2.6〜3.2)を表4に示すように10及び15mg/Lとなるように添加し、アルカリ腐食が無いかを目視により検討した。7日間満水保缶した後、全ブローすることなく起動して、12時間後のアルカリ腐食の有無を評価した。結果を表4に示す。表4より、Na/PO4モル比=3.0まではアルカリ腐食は見られなかったが、Na/PO4モル比=3.2では、リン酸塩によるアルカリ腐食が見られた。
Figure 0006830072
(試験5)
試験4と同様の同じ仕様のボイラ設備において、予め予測したpH変動値に基づいて、ボイラ停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を最適な範囲に調整する処理を行った後、7日間満水保缶した後、全ブローすることなく、ボイラ内のボイラ水の一部をブローして水位を下げて、ボイラの再起動を行い、再起動12時間後のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を測定した。結果を表5に示す。
Figure 0006830072
表5に示すように、Na/PO4モル比=2.6〜3.0範囲内での脱酸素剤処理では、JIS基準である15mg/Lを超えても腐食の影響がなく、リン酸塩の結晶が析出しないことが確認できた。Na/PO4モル比が3.0を超える場合は、アルカリ腐食が発生した。
1…ボイラ
2…ボイラ水供給手段
3…保缶剤供給手段
4…制御手段
5…熱交換器
6…復水タンク
7、23、32…ポンプ
12…煙突
13…排出部
14…測定手段
21…軟水・純水装置
22…給水タンク
24…脱気器
31…薬注タンク

Claims (6)

  1. ボイラの常用圧力、脱酸素剤及びリン酸イオンを含むボイラ水のボイラ停止時のpH、脱酸素剤濃度及びボイラ再起動時のブロー率に基づいて、ボイラ再起動時のボイラ水のpH変動値を予測することと、
    前記pH変動値の予測結果に基づいて、前記ボイラ停止時の前記ボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整することと
    を含むことを特徴とするボイラの防食方法。
  2. 前記ボイラ水のpH変動値を予測することが、以下の関係式:
    pH変動値=ボイラ停止時のボイラ水pH−B×log{(脱酸素剤濃度[mg/L]×A)/ブロー率[%]} ・・・(1)
    (ここで、Aはボイラの常用圧力[MPa]、Bは脱酸素剤の種類、ボイラ水のリン酸イオン濃度、Na/PO4のモル比及びボイラ設備に応じて実測で得られる経験値から求められる補正係数[−]を表す)
    に基づいて算出することを含む請求項1に記載のボイラの防食方法。
  3. メチルエチルケトオキシム、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、エリソルビン酸(塩)及びアスコルビン酸(塩)の中から選ばれる少なくとも1種以上の化合物を含む脱酸素剤とNa/PO4のモル比が2.8〜3.0となるリン酸塩とを、質量比が1:1〜100:1となるように前記ボイラ水に添加することを含む請求項1又は2に記載のボイラの防食方法。
  4. ボイラ再起動時のボイラ水のpHが9.4〜10.5の範囲内となるように、前記ボイラ停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整することを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のボイラの防食方法。
  5. ボイラ停止後、ボイラ再起動前に、前記ボイラからのブロー水のpH、脱酸素剤濃度、電気伝導度、シリカ濃度、カルボン酸濃度、硝酸濃度、亜硝酸濃度の中から選ばれる少なくとも1種以上を測定することと、
    前記測定結果に基づいて、ボイラ再起動前の前記ボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整することと
    を更に含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のボイラの防食方法。
  6. ボイラと、
    前記ボイラにボイラ水を供給するボイラ水供給手段と、
    前記ボイラに脱酸素剤及びリン酸イオンを含む保缶剤を供給する保缶剤供給手段と、
    前記ボイラ水のpHを測定する測定手段と、
    前記ボイラの常用圧力、脱酸素剤及びリン酸イオンを含むボイラ水のボイラ停止時のpH、脱酸素剤濃度及びボイラ再起動時のブロー率に基づいて、ボイラ再起動時のボイラ水のpH変動値を予測し、前記pH変動値の予測結果に基づいて、前記ボイラ停止時のボイラ水のリン酸イオン濃度及びNa/PO4のモル比を調整するように前記保缶剤供給手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするボイラ設備。
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