JP6829755B2 - 部材の取付構造及び取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、部材の取付構造及び取付方法に関する。
従来より、上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニット(栓体)がある(例えば、特許文献1を参照。)。キャップユニットの上部には、通液口を開閉する蓋体がヒンジ部を介して回動自在に取り付けられている。また、キャップユニットは、ヒンジ部に設けられた付勢部材により通液口を開放する方向に付勢された蓋体を通液口を閉塞する位置にて固定する蓋ロック機構を備えている。
このようなキャップユニットを備えた飲料用容器では、蓋ロック機構による蓋体の固定を解除することによって、蓋体が付勢部材の付勢により回動しながら、通液口が開放された状態となる。これにより、容器本体内の飲料を飲むことができる。
特開2008−23202号公報
ところで、下記特許文献1には、上部に孔部が設けられた栓体(キャップ部材)と、注出口(通液口)を形成するノズル部が設けられたカバー部材(口形成部材)と、栓体とカバー部材との間の密閉空間に収納された中間層(断熱層)とを含み、ノズル部が孔部を貫通した状態で、栓体の内側にカバー部材が一体に取り付けられた構造を有する飲料用容器が開示されている。
また、下記特許文献1に記載の飲料用容器では、栓体とカバー部材との間を液密に封止(密閉)するため、栓体とカバー部材との外側の周囲で超音波接合により溶着(接合)すると共に、その接合部に止水部材(シール部材)を設けることが行われている。
しかしながら、上述した超音波接合などの摩擦接合による溶着(接合)方法は、治具を接合部分に押し当てる必要があるため、ノズル部の周囲など狭小な部分に適用することは困難である。このため、上述した飲料用容器では、ノズル部の周囲に止水部材を設けて、栓体とカバー部材との間の内周側からの水の侵入を防いでいる。
この場合、栓体とカバー部材との内周側は接合されていないため、上述した孔部とノズル部との間の隙間に汚れが溜まりやすくなる。また、この部分は洗いづらいため、洗浄時に無理な力が加わると、止水部材との間に隙間が生じてしまい、栓体とカバー部材との間の内周側から水が侵入してしまう虞れがある。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、孔部が設けられた部材と、ノズル部が設けられた部材とを一体に取り付ける部材の取付構造及び取付方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 孔部が設けられた部材と、
ノズル部が設けられた部材とを備え、
前記ノズル部が前記孔部を貫通した状態で、前記ノズル部の周囲で前記部材同士がレーザー溶着により一体に接合された構造を有し、
前記ノズル部が設けられた部材は、前記ノズル部の基端側の周囲から径方向に拡径された段差部を有し、
前記段差部の前記孔部の周囲と当接される位置が全周に亘ってレーザー溶着により接合されていることを特徴とする部材の取付構造
〕 孔部が設けられた部材と、ノズル部が設けられた部材とを一体に取り付ける部材の取付方法であって、
前記ノズル部が前記孔部を貫通した状態で、前記ノズル部の周囲で前記部材同士をレーザー溶着により一体に接合し、
前記ノズル部の基端側の周囲から径方向に拡径された段差部を前記孔部の周囲と当接させた状態で、この当接位置を全周に亘ってレーザー溶着により接合することを特徴とする部材の取付方法
〕 前記部材の何れか一方側に光透過性樹脂を用い、何れか他方側に光吸収性樹脂を用いて、光透過性樹脂側からレーザー光を照射することによって、前記レーザー溶着を行うことを特徴とする前記〔2〕に記載の部材の取付方法。
〕 前記レーザー光は、前記光透過性樹脂を透過した後、前記光吸収性樹脂に対して一定の深さで収束するように出力を設定することを特徴とする前記〔〕に記載の部材の取付方法。
以上のように、本発明によれば、孔部が設けられた部材と、ノズル部が設けられた部材とを一体に取り付ける部材の取付構造及び取付方法を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る飲料用容器の外観を示す斜視図である。 図1に示す飲料用容器が備えるキャップユニットを内側から見た平面図である。 図1に示す飲料用容器が備えるキャップユニットの第1の実施形態を示す断面図である。 図3に示す線分A−Aによるキャップユニットの断面図である。 図3に示す線分B−Bによるキャップユニットの断面図である。 図1に示す飲料用容器が備えるキャップユニットの第2の実施形態を示す断面図である。 図6に示す線分C−Cによるキャップユニットの断面図である。 図6に示す線分D−Dによるキャップユニットの断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態として、例えば図1に示す飲料用容器1について説明する。なお、図1は、飲料用容器1の外観を示す斜視図である。
飲料用容器1は、図1に示すように、容器本体2と、容器本体2に着脱自在に取り付けられるキャップユニット3とを備えている。飲料用容器1は、真空断熱構造を有する容器本体2によって、容器本体2に収容された飲料(内容物)を保温又は保冷することが可能となっている。
具体的に、この容器本体2は、図示を省略するものの、例えばステンレス等からなる有底筒状の外容器及び内容器を有し、外容器の内側に内容器を収容した状態で互いの口元部を接合した二重構造の容器により構成されている。また、外容器と内容器との間には、真空断熱層が設けられている。真空断熱層は、例えば、高真空に減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器の底面中央部に設けられた脱気孔を塞ぐことによって形成することができる。
なお、本実施形態の飲料用容器1は、全体として略円筒状の外観形状を有しているが、飲料用容器1の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、容器本体2の外周面には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
(第1の実施形態)
図1に示す容器本体2に装着されるキャップユニット3の構成については、本発明の第1の実施形態として、例えば図2〜図5に示すキャップユニット3Aの構成を例示することができる。なお、以下の説明では、キャップユニット3Aにおいて、後述するキャップ本体4にヒンジ部5を介して蓋体6が取り付けられる側を飲料用容器1の「後側」とし、それとは反対側を飲料用容器1の「前側」として説明する。
なお、図2は、キャップユニット3Aを内側から見た平面図である。図3は、キャップユニット3Aの構成を示す断面図である。図4は、図3中に示す線分A−Aによるキャップユニット3Aの断面図である。図5は、図3中に示す線分B−Bによるキャップユニット3Aの断面図である。
キャップユニット3Aは、容器本体2の上部開口部を閉塞する栓体を構成するものである。具体的に、このキャップユニット3Aは、図2〜図5に示すように、キャップ本体4と、キャップ本体4にヒンジ部5を介して回動自在に取り付けられた蓋体6とを備えている。
キャップ本体4は、上部に孔部7が設けられたキャップ部材8と、通液口9aを形成するノズル部9が設けられた口形成部材10と、キャップ部材8と口形成部材10との間の密閉空間Sに収納された断熱材(断熱層)11とを含み、ノズル部9が孔部7を貫通した状態で、キャップ部材8の内側に口形成部材10が一体に取り付けられた構造を有している。
具体的に、キャップ部材8は、容器本体2の上部開口部を閉塞する部材として、容器本体2の口頸部に螺合により着脱自在に取り付け可能となっている。キャップ部材8は、略円筒状に形成された周壁部8aと、周壁部8aの上部を閉塞する上壁部8bとを有している。周壁部8aの内周面には、容器本体2の口頸部側に設けられた雄ネジ部(図示せず。)と螺合される雌ネジ部8cが設けられている。ヒンジ部5は、上壁部8bの略中央部に位置して設けられている。孔部7は、上壁部8bのヒンジ部5よりも前側に位置して、略円形状に開口して設けられている。
一方、口形成部材10は、ノズル部9(通液口9a)を形成すると共に、密閉空間Sを形成する部材として、キャップ部材8の内側を液密に封止(密閉)した状態で取り付けられている。口形成部材10は、略円筒状に形成された周壁部10aと、周壁部10aの下部を閉塞する下壁部10bと、周壁部10aの上部から径方向に拡径された上側フランジ部10cと、下壁部10bの前側から周壁部10aよりも上方に突出された内筒部10dとを有している。
ノズル部9は、その基端側の周囲から径方向に拡径された段差部10eを介して内筒部10dの上部と接続されることによって、内筒部10dと共に連続した通液口9aを形成している。また、段差部10eは、ノズル部9が孔部7を貫通することによって、孔部7の周囲と当接された状態となっている。
口形成部材10は、ノズル部9の周囲でキャップ部材8と接合された内周側接合部12と、内周側接合部12よりも外側の周囲でキャップ部材8と接合された外周側接合部13とにより、密閉空間Sを形成しながら、キャップ部材8の内側に一体に取り付けられている。
内周側接合部12は、レーザー溶着により段差部10eが孔部7の周囲と当接される位置を全周に亘って溶着することによって、キャップ部材8と口形成部材10との内周側を一体に接合している。
本実施形態のキャップユニット3Aでは、レーザー溶着を用いることによって、上述した従来の超音波接合などの摩擦接合による溶着(接合)方法とは異なり、治具を接合部分に押し当てる必要がなく、狭小となるノズル部9の周囲であっても、キャップ部材8と口形成部材10とを溶着(接合)することが可能である。
また、従来の超音波接合などの摩擦接合による溶着(接合)方法では、溶着時にバリ等が発生することがあるのに対して、レーザー溶着では、バリ等の発生がないため、バリ等を除去するための工程も不要となる。
外周側接合部13は、レーザー溶着により上側フランジ部10cがキャップ部材8の上壁部8bと当接される位置を全周に亘って溶着することによって、キャップ部材8と口形成部材10との外周側を一体に接合している。
但し、外周側接合部13については、上述したノズル部9の周囲とは異なり、狭小な接合部分とはならないため、レーザー溶着の代わりに、例えば、超音波溶着や高周波溶着、熱圧着などの治具を接合部分に押し当てる溶着(接合)方法を用いることも可能である。
ここで、レーザー溶着によりキャップ部材8と口形成部材10とを接合する場合には、キャップ部材8と口形成部材10との何れか一方側に光透過性樹脂を用い、何れか他方側に光吸収性樹脂を用いて、光透過性樹脂側からレーザー光を照射する。レーザー光は、光透過性樹脂を透過した後、光吸収性樹脂に対して一定の深さで収束するように出力を設定する。これにより、レーザー光の照射により発熱した樹脂同士を溶着させることができる。
光透過性樹脂及び光吸収性樹脂には、熱可塑性樹脂を用いることができ、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロ二トリルスチレン(AS)、テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリアミド(PA)ポリブチレンテレフタレート(PBT)、PBTとガラス繊維(GF)との複合材料(PBT+GF)、ポリカーボネート(PC)、PCとABSとの複合材料(PC+ABS)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)、PPとGFとの複合材料(PP+GF)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリスチレン(PS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリ塩化ビニール(PVC)、シリコーン(Si)、熱可塑性エラストマー(TPE)、飽和 ポリエステル樹脂(TRITAN)、ポリメチルペンテン(TPX)などを挙げることができる。このうち、光吸収性樹脂については、光吸収性を持たせるため、上記樹脂に加えて、酸化チタンや、必要に応じて顔料(染料)などを添加したものを用いることができる。
レーザー溶着時に用いるレーザー光については、赤外線レーザー(波長:980nm、出力:120/200/300W)を用いることができる。また、レーザー光源については、半導体レーザーを用いてもよい。
また、内周側接合部12と外周側接合部13とを溶着する順序については、特に限定されるものではなく、また、内周側接合部12及び外周側接合部13を同時に溶着することも可能である。
キャップ本体4は、孔部7とノズル部9との何れか一方(本実施形態では孔部7)側に配置された内周側位置決め凹部14と、何れか他方(本実施形態ではノズル部9)側に配置された内周側位置決め凸部15とを有している。
内周側位置決め凹部14は、孔部7の前側を上下方向に切り欠く溝部である。一方、内周側位置決め凸部15は、ノズル部9の前側の基端部から上下方向に延長して突出された突起部である。キャップ本体4では、内周側位置決め凹部14に内周側位置決め凸部15が係合されることによって、内周側接合部12を形成する際のキャップ部材8と口形成部材10との位置出しが行われる。また、内周側位置決め凹部14と内周側位置決め凸部15との係合を所定のクリアランスを持たせた嵌合構造とし、嵌合させた際に段差部10eと孔部7の周囲とを当接するようにする。クリアランスとしては、例えば0.1〜0.5mm程度が好ましい。これにより、レーザー溶着により段差部10eが孔部7の周囲と当接される位置を全周に亘って確実に溶着(接合)することができる。
なお、本実施形態では、孔部7側に内周側位置決め凹部14を配置し、ノズル部9側に内周側位置決め凸部15を配置した構成となっているが、孔部7側に内周側位置決め凸部15を配置し、ノズル部9側に内周側位置決め凹部14を配置した構成とすることも可能である。また、内周側位置決め凹部14を形成する溝部の深さは、内周側位置決め凸部15を形成する突起部の高さよりも大きくすることが好ましい。
キャップ本体4は、外周側接合部13を形成する際のキャップ部材8と口形成部材10との内周側の位置出しを行うため、キャップ部材8と口形成部材10との何れか一方(本実施形態ではキャップ部材8)の外周側に配置された外周側位置決め凹部16と、何れか他方(本実施形態では口形成部材10)の外周側に配置された外周側位置決め凸部17とを有している。
外周側位置決め凹部16は、キャップ部材8の上壁部8bの後側から下方に突出した部分に形成された溝部である。一方、外周側位置決め凸部17は、口形成部材10の周壁部10aの後側から上方に突出された突起部である。キャップ本体4では、外周側位置決め凹部16に外周側位置決め凸部17が係合されることによって、外周側接合部13を形成する際のキャップ部材8と口形成部材10との位置出しが行われる。また、外周側位置決め凹部16と外周側位置決め凸部17との係合を所定のクリアランスを持たせた嵌合構造とし、嵌合させた際に上側フランジ部10cとキャップ部材8の上壁部8bとを当接するようにする。クリアランスとしては、例えば0.1〜0.5mm程度が好ましい。これにより、レーザー溶着により上側フランジ部10cがキャップ部材8の上壁部8bと当接される位置を全周に亘って確実に溶着することができる。
なお、本実施形態では、キャップ部材8の外周側に外周側位置決め凹部16を配置し、口形成部材10の外周側に外周側位置決め凸部17を配置した構成となっているが、キャップ部材8の外周側に外周側位置決め凸部17を配置し、口形成部材10の外周側に外周側位置決め凹部16を配置した構成とすることも可能である。また、外周側位置決め凹部16を形成する溝部の深さは、また、外周側位置決め凸部17を形成する突起部の高さよりも大きくすることが好ましい。
断熱材11は、上述したキャップ部材8と口形成部材10との間の内周側接合部12と外周側接合部13とにより密閉された密閉空間Sに配置されている。なお、密閉空間Sには、このような断熱材11以外にも、例えば空気などの断熱層を配置してもよい。
口形成部材10の下端側には、止水パッキン18が着脱自在に取り付けられている。止水パッキン18は、容器本体2とキャップ本体4との間を密閉するリング状のシール部材であり、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。
口形成部材10には、周壁部10aの外周面の下端側からリング状に突出された下側フランジ部10fと、下側フランジ部10fの上端に沿ってリング状に切り欠かれた溝部10gとが設けられている。一方、止水パッキン18の内周面には、溝部10gに嵌合されるリング状の突部18aと、下側フランジ部10fの下端に当接されるリング状の底面部18bとが設けられている。
止水パッキン18は、溝部10gに突部18aが嵌合されることによって、口形成部材10に取り付けられている。一方、止水パッキン18は、それ自体を弾性変形させる(引っ張り伸ばす)ことによって、溝部10gに対する突部18aの嵌合を解除し、口形成部材10から取り外すことが可能である。これにより、キャップ本体4と止水パッキン18とをそれぞれ別々に洗浄することができ、口形成部材10と止水パッキン18との間を衛生的に保つことができる。
止水パッキン18の外周部には、口形成部材10が容器本体2の内側に嵌め込まれた際に、容器本体2の口頸部の内側と接触するシール部18cが設けられている。シール部18cは、止水パッキン18の外周面から全周に亘って突出して設けられている。これにより、口形成部材10が容器本体2の内側に嵌め込まれた際に、シール部18cが弾性変形しながら、容器本体2の口頸部の内側と全周に亘って密着した状態となる。これにより、容器本体2と口形成部材10との間を止水パッキン18により液密に封止(密閉)することができる。
蓋体6は、ノズル部9を覆う部材として、キャップ本体4(キャップ部材8)の上部にヒンジ部5を介して回動自在に取り付けられている。蓋体6は、ヒンジ部5の内側に設けられた付勢部材(図示せず。)によって、口形成部材10の通液口9a(ノズル部9の先端)を開放する方向(開方向)に付勢された状態となっている。なお、付勢部材については、捻りコイルバネなどのバネ部材や、ゴム又はエラストマー等の弾性部材などを用いることができる。
キャップユニット3Aは、蓋体6が通液口9aを閉塞する位置にて、この蓋体6を付勢部材の付勢に抗してキャップ本体4に対して固定する蓋ロック機構19を備えている。蓋ロック機構19は、キャップ本体4にヒンジ部20を介して回動自在に取り付けられたロック部材21と、キャップ本体4にヒンジ部22を介して回動自在に取り付けられたリングストッパー23とを有している。
ロック部材21は、キャップ部材8(周壁部8a)の前側に設けられたヒンジ部20により前後方向に回動自在に支持されている。ロック部材21は、ヒンジ部20から上方に延長された第1のアーム部21aと、ヒンジ部20から下方に延長された第2のアーム部21bとを有している。
第1のアーム部21aの先端(ロック部材21の上端)には、フック部24が後方に向かって突出して設けられている。第2のアーム部21bと周壁部8aとの間には、コイルバネ25が配置されている。
リングストッパー23は、一部が開放されたリング状の部材からなり、その両端がヒンジ部22の外側に回動自在に支持されている。これにより、リングストッパー23は、上下方向に回動可能となっている。
一方、蓋ロック機構19は、ロック部材21のフック部24が係止されるロック受部26と、リングストッパー23が掛け止めされるストッパー受部27とを有している。ロック受部26は、蓋体6の前側の下端部から前方に突出された爪部からなる。ストッパー受部27は、リングストッパー23の内側に対応した形状で、ロック受部(爪部)26の周囲を囲む位置から前方に突出された壁部からなる。
蓋ロック機構19では、蓋体6がキャップ本体4の上部を閉塞したときに、ロック部材21のフック部24がロック受部26に係止されることによって、蓋体6がキャップ本体4の上部を閉塞した状態が保持される。この状態から、コイルバネ25を圧縮させながら、ロック部材21の第2のアーム部21b側を押圧操作することによって、ロック受部26に対するフック部24の係止状態を解除する。これにより、ヒンジ部5内の付勢部材の付勢により蓋体6を開方向に回動させることが可能である。
一方、蓋ロック機構19では、蓋体6がキャップ本体4の上部を閉塞したときに、リングストッパー23がストッパー受部27に掛け止めされることによって、蓋体6の開方向への回動が阻止される。これにより、蓋ロック機構19では、ロック部材21の不要な操作によって蓋体6が開くことを防止できる。
また、蓋体6の内側には、蓋パッキン28が着脱自在に取り付けられている。蓋パッキン28は、通液口9aを密閉する栓状のシール部材である。なお、蓋パッキン28には、止水パッキン18と同じ材質のものが用いられている。
以上のように、本実施形態のキャップユニット3Aでは、キャップ部材8と口形成部材10との内周側と外周側とを確実に接合することができ、これらキャップ部材8と口形成部材10との間の更なる密閉性の向上を図ることが可能である。
特に、本実施形態のキャップユニット3Aでは、上述した孔部7とノズル部9との間を内周側接合部12により接合しているため、この間の隙間に汚れが溜まるのを防ぐことができる。また、洗浄時に孔部7とノズル部9との間の隙間から水が侵入することを防ぐことが可能である。
(第2の実施形態)
図1に示す容器本体2に装着されるキャップユニット3の構成については、本発明の第2の実施形態として、例えば図6〜図8に示すキャップユニット3Bの構成を例示することができる。なお、以下の説明では、第1の実施形態のキャップユニット3Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
なお、図6は、キャップユニット3Bの構成を示す断面図である。図7は、図6に示す線分C−Cによるキャップユニット3Bの断面図である。図8は、図6に示す線分D−Dによるキャップユニット3Bの断面図である。
キャップユニット3Bは、図6〜図8に示すように、第1の実施形態のキャップユニット3Aの構成に加えて、キャップ部材8と口形成部材10との何れか一方(本実施形態ではキャップ部材8)の外周側に一対の外周側位置決め凹部16a,16bを配置し、何れか他方(本実施形態では口形成部材10)の外周側に一対の外周側位置決め凸部17a,17bを配置した構成である。
具体的に、一対の外周側位置決め凹部16a,16bのうち、一方の外周側位置決め凹部16aは、第1の実施形態の外周側位置決め凹部16と同様である。すなわち、一方の外周側位置決め凹部16aは、キャップ部材8の上壁部8bの後側に位置して、下方に突出した部分に形成された溝部により構成されている。これに対して、他方の外周側位置決め凹部16bは、キャップ部材8の上壁部8bの前側に位置して、下方に突出した部分に形成された溝部により構成されている。そして、これら一対の外周側位置決め凹部16a,16bは、キャップ部材8の外周側におけるノズル部9を挟んで略対称となる位置に前後方向に並んで配置されている。
また、一対の外周側位置決め凸部17a,17bのうち、一方の外周側位置決め凸部17aは、第1の実施形態の外周側位置決め凸部17と同様である。すなわち、一方の外周側位置決め凸部17aは、口形成部材10の周壁部10aの後側に位置して、上方に突出された突起部により構成されている。これに対して、他方の外周側位置決め凸部17bは、口形成部材10の周壁部10aの前側に位置して、上方に突出された突起部により構成されている。そして、これら一対の外周側位置決め凸部17a,17bは、口形成部材10の外周側におけるノズル部9を挟んで略対称となる位置に前後方向に並んで配置されている。
キャップユニット3Bでは、一方の外周側位置決め凹部16aに一方の外周側位置決め凸部17aが係合されることによって、キャップ部材8と口形成部材10との後側の位置出しと、他方の外周側位置決め凹部16bに他方の外周側位置決め凸部17bが係合されることによって、キャップ部材8と口形成部材10との前側の位置出しとが行われる。また、一対の外周側位置決め凹部16a,16bと一対の外周側位置決め凸部17a,17bとの係合を所定のクリアランスを持たせた嵌合構造とし、嵌合させた際に上側フランジ部10cとキャップ部材8の上壁部8bとを当接するようにする。クリアランスとしては、例えば0.1〜0.5mm程度が好ましい。
これにより、外周側接合部13を形成する際に、レーザー溶着により上側フランジ部10cがキャップ部材8の上壁部8bと当接される位置を全周に亘って確実に溶着することができる。
以上のように、本実施形態のキャップユニット3Bでは、第1の実施形態のキャップユニット3Aと同様に、キャップ部材8と口形成部材10との内周側と外周側とを確実に接合することができ、これらキャップ部材8と口形成部材10との間の更なる密閉性の向上を図ることが可能である。
特に、本実施形態のキャップユニット3Bでは、上述した孔部7とノズル部9との間を内周側接合部12により接合しているため、この間の隙間に汚れが溜まるのを防ぐことができる。また、洗浄時に孔部7とノズル部9との間の隙間から水が侵入することを防ぐことが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
具体的に、上記飲料用容器1については、上述した外観形状を有したものに限定されるものではなく、そのサイズや機能、デザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。
また、本発明は、上述した真空断熱構造を有する容器本体2によって保温・保冷機能を持たせた飲料用容器1に好適に適用できるが、上述した真空断熱構造を有する容器本体2を用いたものに必ずしも限定されるものではない。すなわち、本発明は、キャップユニットが容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられる飲料用容器に対して幅広く適用することが可能である。
1…飲料用容器 2…容器本体 3,3A,3B…キャップユニット 4…キャップ本体 5…ヒンジ部 6…蓋体 7…孔部 8…キャップ部材 9a…通液口 9…ノズル部 10…口形成部材 11…断熱材(断熱層) 12…内周側接合部 13…外周側接合部 14…内周側位置決め凹部 15…内周側位置決め凸部 16,16a,16b…外周側位置決め凹部 17,17a,17b…外周側位置決め凸部 18…止水パッキン 19…蓋ロック機構 28…蓋パッキン S…密閉空間

Claims (4)

  1. 孔部が設けられた部材と、
    ノズル部が設けられた部材とを備え、
    前記ノズル部が前記孔部を貫通した状態で、前記ノズル部の周囲で前記部材同士がレーザー溶着により一体に接合された構造を有し、
    前記ノズル部が設けられた部材は、前記ノズル部の基端側の周囲から径方向に拡径された段差部を有し、
    前記段差部の前記孔部の周囲と当接される位置が全周に亘ってレーザー溶着により接合されていることを特徴とする部材の取付構造。
  2. 孔部が設けられた部材と、ノズル部が設けられた部材とを一体に取り付ける部材の取付方法であって、
    前記ノズル部が前記孔部を貫通した状態で、前記ノズル部の周囲で前記部材同士をレーザー溶着により一体に接合し、
    前記ノズル部の基端側の周囲から径方向に拡径された段差部を前記孔部の周囲と当接させた状態で、この当接位置を全周に亘ってレーザー溶着により接合することを特徴とする部材の取付方法。
  3. 前記部材の何れか一方側に光透過性樹脂を用い、何れか他方側に光吸収性樹脂を用いて、光透過性樹脂側からレーザー光を照射することによって、前記レーザー溶着を行うことを特徴とする請求項に記載の部材の取付方法。
  4. 前記レーザー光は、前記光透過性樹脂を透過した後、前記光吸収性樹脂に対して一定の深さで収束するように出力を設定することを特徴とする請求項に記載の部材の取付方法。
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