JP6828641B2 - 数値制御装置と装着判定基準設定方法 - Google Patents

数値制御装置と装着判定基準設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、数値制御装置と装着判定基準設定方法に関する。
特許文献1に記載の工作機械は、主軸ヘッド、アンクランプカム、アンクランプローラ等を備える。主軸ヘッドは内部に主軸を回転可能に支持する。主軸の内部にドローバを備え、一端部に工具ホルダを装着する装着部を有する。クランプばねはドローバの外周に配置し、ドローバを他端方向に付勢する。アンクランプカムは側面視略台形で、カム面は傾斜面と平坦面とで構成する。アンクランプローラはカム面を摺動する。アンクランプローラがアンクランプカムのカム面を摺動することで、主軸に対し工具ホルダの脱着を行う。
特許文献1に記載の数値制御装置は、主軸ヘッドを移動するモータに対する電流駆動値に基づいて、クランプばねのばね力を検出する。予め設定した主軸ヘッドの特定の2点の位置(以下、基準位置)におけるクランプばねのばね力が判定基準値を超えているか否かにより、数位制御装置は、工具ホルダの装着状態を判定する。
特開2009−178795号公報
特許文献1に記載の工作機械は、組み付けによりクランプばねのばね力の特性が異なる。特許文献1に記載の数値制御装置は基準位置を予め設定している。故に、クランプばねの特性の違いにより工具ホルダの装着判定の精度が均一に保てない。
本発明の目的は、工具ホルダの装着状態の判定精度を向上できる数値制御装置と装着判定基準設定方法を提供することである。
第一形態の数値制御装置は、主軸ヘッドに回転可能に設けた主軸と、前記主軸に設け、クランプばねを備えて前記クランプばねのばね力により工具ホルダを前記主軸にクランプするドローバと、前記工具ホルダを収納するマガジンと、前記主軸の移動方向に直線的に延設した直線部と前記直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した傾斜部とでカム面を構成したアンクランプカムと前記アンクランプカムに摺接するアンクランプローラとアンクランプピンとを備え、前記アンクランプピンを押圧することで前記主軸に対する前記工具ホルダのクランプ状態を前記クランプばねのばね力に抗して解除するアンクランプ操作部と、被削材を加工可能な限界位置である機械原点と前記マガジンが回転可能な前記主軸ヘッドの位置であるATC原点との間を、前記主軸ヘッドを移動させる駆動部と、を備えた工作機械の数値制御装置において、前記クランプばねのばね力を検出する検出部と、前記工具ホルダを前記主軸が非装着の状態で前記機械原点から前記ATC原点へ前記主軸ヘッドが移動した時に、前記検出部が検出したばね力の第一最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第一補正値分前記機械原点側に移動した第一位置を含む基準区間として第一区間を設定し、前記第一最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第二補正値分前記ATC原点側に移動した第二位置を含む基準区間として第二区間を設定する第一設定部と、前記駆動部を制御して、前記工具ホルダを前記主軸に装着した状態及び非装着の状態で前記主軸ヘッドを前記機械原点から前記ATC原点へ前記主軸ヘッドを移動させ、前記第二区間の前記クランプばねのばね力の平均値を算出し、前記第一区間の前記クランプばねのばね力の最大値と算出した前記平均値の差分が予め設定した第一閾値以上である時に、前記主軸に前記工具ホルダが非装着の際に非装着を判定し、前記第一閾値より小さい時に、前記主軸に前記工具ホルダが装着している際に装着を判定する第一判定部とを備える、ことを特徴とする。工作機械によってクランプばねのばね力にバラツキがあったとしても、数値制御装置は、工具ホルダの装着状態を判定するための基準区間を適切に設定できる。故に、数値制御装置は、工具ホルダの装着判定の精度を向上できる。
第一形態の前記第一設定部は、前記第一位置を中心として予め設定した第一移動量分該第一位置から離れて移動した点との間から成る区間を前記第一区間として設定し、前記第二位置を中心として予め設定した第二移動量分該第二位置から離れて移動した点との間から成る区間を前記第二区間として設定しても良い。工作機械によってクランプばねのばね力にバラツキがあったとしても、数値制御装置は、工具ホルダの装着状態を判定するための基準区間を適切に設定できる。故に、数値制御装置は、工具ホルダの装着判定の精度を向上できる。
第一形態の数値制御装置は、前記第一判定部が、前記工具ホルダの前記装着と前記非装着を判定できることを確認する第一確認部と、前記第一確認部が、前記工具ホルダの前記装着を判定できると確認できない時、又は前記工具ホルダの前記非装着を判定できると確認できない時に、アラートを報知する第一不可報知部とを更に備えてもよい。工具ホルダの装着状態を判定できることを確認することで、より適切な装着判定が可能となる。
第一形態の前記第一区間の前記クランプばねのばね力の最大値は第一区間最大値であって、所定のタイミングで、前記駆動部は、前記主軸ヘッドを前記機械原点から前記ATC原点に移動させ、前記検出部は、前記第一区間最大値を新たに検出し、現在の前記第一区間最大値と新たな前記第一区間最大値との差が所定の第三閾値以下である時に、前記第一区間を再設定する必要がないと判定し、該第三閾値より大きい時、前記第一区間を再設定する必要があると判定する第一再設定判定部を更に備えてもよい。数値制御装置は、簡単に算出できる値に基づき、基準区間を再設定する必要があるかを判定することができる。
二形態の数値制御装置は、主軸ヘッドに回転可能に設けた主軸と、前記主軸に設け、クランプばねを備えて前記クランプばねのばね力により工具ホルダを前記主軸にクランプするドローバと、前記工具ホルダを収納するマガジンと、前記主軸の移動方向に直線的に延設した直線部と前記直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した傾斜部とでカム面を構成したアンクランプカムと前記アンクランプカムに摺接するアンクランプローラとアンクランプピンとを備え、前記アンクランプピンを押圧することで前記主軸に対する前記工具ホルダのクランプ状態を前記クランプばねのばね力に抗して解除するアンクランプ操作部と、被削材を加工可能な限界位置である機械原点と前記マガジンが回転可能な前記主軸ヘッドの位置であるATC原点との間を、前記主軸ヘッドを移動させる駆動部と、を備えた工作機械の数値制御装置において、前記クランプばねのばね力を検出する検出部と、前記工具ホルダを前記主軸が非装着の状態で前記ATC原点から前記機械原点へ前記主軸ヘッドが移動した時に、前記検出部が検出したばね力の第二最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第三補正値分前記ATC原点側に移動した第三位置を含む基準区間として第三区間を設定し、前記第二最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第四補正値分前記機械原点側に移動した第四位置を含む基準区間として第四区間を設定する第二設定部と、前記駆動部を制御して、前記工具ホルダを前記主軸に装着した状態及び非装着の状態で前記主軸ヘッドを前記ATC原点から前記機械原点へ前記主軸ヘッドを移動させ、前記第三区間の前記クランプばねのばね力の平均値を算出し、前記第四区間の前記クランプばねのばね力の最大値と算出した前記平均値の差分が予め設定した第二閾値以上である時に、前記主軸に前記工具ホルダが非装着の際に非装着を判定し、前記第二閾値より小さい時に、前記主軸に前記工具ホルダが装着している際に装着を判定する第二判定部とを備える、ことを特徴とする。
形態の前記第二設定部は、前記第三位置を中心として予め設定した第三移動量分該第三位置から離れて移動した点との間から成る区間を前記第三区間として設定し、前記第四位置を中心として予め設定した第四移動量分該第四位置から離れて移動した点との間から成る区間を前記第四区間として設定してもよい。工作機械によってクランプばねのばね力にバラツキがあったとしても、数値制御装置は、工具ホルダの装着状態を判定するための基準区間を適切に設定できる。故に、数値制御装置は、工具ホルダの装着判定の精度を向上できる。
第二形態の数値制御装置は、前記第二判定部が、前記工具ホルダの前記装着と前記非装着を判定できることを確認する第二確認部と、前記第二確認部が、前記工具ホルダの前記装着を判定できると確認できない時、又は前記工具ホルダの前記非装着を判定できると確認できない時に、アラートを報知する第二不可報知部とを更に備えてもよい。
形態の前記第四区間の前記クランプばねのばね力の最大値は第二区間最大値であって、所定のタイミングで、前記駆動部は、前記主軸ヘッドを前記ATC原点から前記機械原点に移動させ、前記検出部は、前記第二区間最大値を新たに検出し、現在の前記第二区間最大値と新たな前記第二区間最大値との差が所定の第四閾値以下である時に、前記第四区間を再設定する必要がないと判定し、該第四閾値より大きい時、前記第四区間を再設定する必要があると判定する第二再設定判断部を更に備えてもよい。数値制御装置は、簡単に算出できる値に基づき、再設定をする必要があるかを判定することができる。数値制御装置は、無駄な基準区間の再設定処理を省くことができ、稼働率が向上する。
形態の数値制御装置は、前記工具ホルダが前記主軸に非装着の状態で、前記主軸ヘッドが前記ATC原点から前記機械原点へ移動する時に、前記検出部が検出したばね力の前記第二最大値に所定の比率を乗算した値に対応するZ軸の位置を前記工具ホルダが不完全な装着状態である不完全装着判定位置として設定する判定位置設定部を更に備えてもよい。故に、数値制御装置は、工具ホルダの不完全装着の判定位置を設定できる。
形態の数値制御装置は、前記判定位置設定部が設定した前記不完全装着判定位置の前記クランプばねのばね力と、前記主軸ヘッドの移動時における前記工具ホルダの装着・非装着を判定する基準区間の第三区間の前記クランプばねのばね力の平均値との差分が所定の第五閾値より小さい時、前記工具ホルダが不完全装着状態であると判定する判定部を更に備えてもよい。数値制御装置は、工具ホルダが不完全装着の状態であるか判定することができる。
形態の数値制御装置は、前記判定部が、不完全装着状態であると判定した時に、アラートを報知する不完全報知部を更に備えてもよい。操作者は工具ホルダが不完全装着の状態であることを確実に知ることができる。
第一形態と第二形態の前記カム面は、前記主軸の移動方向に直線的に延設した第一直線部と前記第一直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した第一傾斜部と前記第一傾斜部の端部から前記主軸の移動方向に直線的に延設した第二直線部と前記第二直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した第二傾斜部で構成してもよい。
形態の装着判定基準設定方法は、主軸ヘッドに回転可能に設けた主軸と、前記主軸に設け、クランプばねを備えて前記クランプばねのばね力により工具ホルダを前記主軸にクランプするドローバと、前記工具ホルダを収納するマガジンと、前記主軸の移動方向に直線的に延設した直線部と前記直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した傾斜部とでカム面を構成したアンクランプカムと前記アンクランプカムに摺接するアンクランプローラとアンクランプピンとを備え、前記アンクランプピンを押圧することで前記主軸に対する前記工具ホルダのクランプ状態を前記クランプばねのばね力に抗して解除するアンクランプ操作部と、被削材を加工可能な限界位置である機械原点と前記マガジンが回転可能な前記主軸ヘッドの位置であるATC原点との間を、前記主軸ヘッドを移動させる駆動部と、を備えた工作機械の数値制御装置の装着判定基準設定方法において、前記クランプばねのばね力を検出し、前記工具ホルダを前記主軸が非装着の状態で前記機械原点から前記ATC原点へ前記主軸ヘッドが移動した時に、検出したばね力の第一最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第一補正値分前記機械原点側に移動した第一位置を含む基準区間として第一区間を設定し、前記第一最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第二補正値分前記ATC原点側に移動した第二位置を含む基準区間として第二区間を設定し、前記駆動部を制御して、前記工具ホルダを前記主軸に装着した状態及び非装着の状態で前記主軸ヘッドを前記機械原点から前記ATC原点へ前記主軸ヘッドを移動させ、前記第二区間の前記クランプばねのばね力の平均値を算出し、前記第一区間の前記クランプばねのばね力の最大値と算出した前記平均値の差分が予め設定した第一閾値以上である時に、前記主軸に前記工具ホルダが非装着の際に非装着を判定し、前記第一閾値より小さい時に、前記主軸に前記工具ホルダが装着している際に装着を判定する、ことを特徴とする。第一形態と同様の効果を奏する。
第四形態の装着判定基準設定方法は、主軸ヘッドに回転可能に設けた主軸と、前記主軸に設け、クランプばねを備えて前記クランプばねのばね力により工具ホルダを前記主軸にクランプするドローバと、前記工具ホルダを収納するマガジンと、前記主軸の移動方向に直線的に延設した直線部と前記直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した傾斜部とでカム面を構成したアンクランプカムと前記アンクランプカムに摺接するアンクランプローラとアンクランプピンとを備え、前記アンクランプピンを押圧することで前記主軸に対する前記工具ホルダのクランプ状態を前記クランプばねのばね力に抗して解除するアンクランプ操作部と、被削材を加工可能な限界位置である機械原点と前記マガジンが回転可能な前記主軸ヘッドの位置であるATC原点との間を、前記主軸ヘッドを移動させる駆動部と、を備えた工作機械の数値制御装置の装着判定基準設定方法において、前記クランプばねのばね力を検出し、前記工具ホルダを前記主軸が非装着の状態で前記ATC原点から前記機械原点へ前記主軸ヘッドが移動した時に、検出したばね力の第二最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第三補正値分前記ATC原点側に移動した第三位置を含む基準区間として第三区間を設定し、前記第二最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第四補正値分前記機械原点側に移動した第四位置を含む基準区間として第四区間を設定し、前記駆動部を制御して、前記工具ホルダを前記主軸に装着した状態及び非装着の状態で前記主軸ヘッドを前記ATC原点から前記機械原点へ前記主軸ヘッドを移動させ、前記第三区間の前記クランプばねのばね力の平均値を算出し、前記第四区間の前記クランプばねのばね力の最大値と算出した前記平均値の差分が予め設定した第二閾値以上である時に、前記主軸に前記工具ホルダが非装着の際に非装着を判定し、前記第二閾値より小さい時に、前記主軸に前記工具ホルダが装着している際に装着を判定する、ことを特徴とする。
工作機械1の斜視図。 工作機械1の上半分の縦断面図。 数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を示すブロック図。 アンクランプカムのカム面を説明する為の図。 工具ホルダ17を非装着時及び装着時のアンクランプピン58の高さを説明する為の図。 第一区間と第二区間を説明する為の図。 第三区間と第四区間を説明する為の図。 不完全装着判定位置を説明する為の図 設定・確認処理の流れ図。 再設定判定処理の流れ図の一部。 再設定判定処理の流れ図の図10の続き。 上昇時基準区間設定処理の流れ図。 降下時基準区間設定処理の流れ図。 第一上昇時確認処理の流れ図。 第一降下時確認処理の流れ図の一部。 第一降下時確認処理の流れ図の図15の続き。 第二上昇時確認処理の流れ図。 第二降下時確認処理の流れ図。 数値制御装置30の動作の流れ。 ATC監視パラメータの設定が失敗した時のATC監視パラメータ自動設定画面の例。 ATC監視パラメータの設定が成功した時のATC監視パラメータ自動設定画面の例。 実施形態2の数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を示すブロック図。 図4のカム面とは異なるカム面を説明するための図。 図23のカム面に対応する第三区間と第四区間を説明するための図。
図を参照して、各実施形態を説明する。以下説明は図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向は、夫々、工作機械1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。
図1,図2を参照し、工作機械1の構造を説明する。工作機械1は、ベース2、コラム5、主軸ヘッド7、主軸9、制御箱6、テーブル10、工具交換装置20、操作パネル24(図3参照。図1、図2には図示略)等を備える。ベース2は略直方体状の鉄製土台である。コラム5はベース2上部後方に立設する。主軸ヘッド7はコラム5前面に設けた後述するZ軸移動機構22(図2参照)で上下方向に移動可能に設ける。主軸ヘッド7は内部に主軸9を回転可能に支持する。主軸9は工具ホルダ17(図2参照)を装着し、主軸モータ52の駆動で回転する。主軸モータ52は主軸ヘッド7上部に固定する。工具ホルダ17は工具4を保持する。制御箱6は数値制御装置30(図3参照)を格納する。数値制御装置30は工作機械1の動作を制御する。テーブル10はベース2上部中央に設け、X軸モータ53、Y軸モータ54(図3参照)、X軸−Y軸ガイド機構(図示略)で、X軸方向とY軸方向に移動可能である。
工具交換装置20は円盤状の工具マガジン21を備える。工具マガジン21は左右一対のフレーム8でコラム5前面側に支持する。工具マガジン21は外周に複数のグリップアーム90を放射状に支持する。グリップアーム90は工具ホルダ17を着脱自在に保持する。工具交換装置20は工具マガジン21を旋回して工具交換指令が指示する工具を工具交換位置に割出して位置決めする。工具交換指令はNCプログラムで指令する。工具交換位置は工具マガジン21の最下部位置である。工具交換装置20は主軸9に装着する工具4と工具交換位置にある次工具とを交換する。操作パネル24は入力部25と表示部28を備える(図3参照)。作業者は入力部25で、NCプログラム、工具の種類、工具情報、各種パラメータ等を入力する。作業者が入力部25を操作すると、表示部28は各種入力画面と操作画面等を表示する。表示部28は、第一報知部と第二報知部の一例である。
図2に示す如く、Z軸移動機構22は一対のZ軸リニアガイド(図示略)、Z軸ボール螺子26、Z軸モータ51(図3参照)を備える。Z軸リニアガイドはZ軸方向に延び且つ主軸ヘッド7をZ軸方向に案内する。Z軸ボール螺子26は一対のZ軸リニアガイドの間に配置し、上側軸受部27と下側軸受部(図示略)により回転可能に設ける。主軸ヘッド7は背面にナット29を備える。ナット29はZ軸ボール螺子26に螺合する。Z軸モータ51はZ軸ボール螺子26を正逆方向に回転する。故に主軸ヘッド7はナット29と共にZ軸方向に上下移動する。
図2を参照し、主軸ヘッド7の内部構造を説明する。主軸ヘッド7は内部に主軸9を回転可能に支持する。主軸9は上下方向に延びる。主軸9は主軸モータ52の下方に延びる駆動軸にカップリング23で連結する。主軸9は、テーパ装着穴18、ホルダ挟持部19、ドローバ69を備える。テーパ装着穴18は主軸9下端部に設ける。テーパ装着穴18は主軸ヘッド7下部に位置する。ホルダ挟持部19はテーパ装着穴18上方に設ける。ドローバ69は主軸9の中心を通る軸孔内に同軸上に挿入する。クランプばね57(図5参照)はドローバ69を上方に常時付勢する。
工具ホルダ17は一端側に工具4を保持し、他端側にテーパ装着部17Aとプルスタッド17Bを備える。テーパ装着部17Aは略円錐状である。プルスタッド17Bはテーパ装着部17Aの頂上部から軸方向に突出する。テーパ装着部17Aは主軸9のテーパ装着穴18に装着する。テーパ装着穴18にテーパ装着部17Aを装着すると、ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bを挟持(クランプ)する。ドローバ69がホルダ挟持部19を下方に押圧すると、ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bの挟持を解除する。
主軸ヘッド7は後方上部内側にレバー部材60を備える。レバー部材60は略L字型で支軸61を中心に揺動自在である。支軸61は主軸ヘッド7内部に固定する。レバー部材60は縦方向レバー63と横方向レバー62を備える。縦方向レバー63は支軸61からコラム5側に対して斜め上方に延びて中間部65で上方に折曲して更に上方に延びる。横方向レバー62は支軸61からコラム5前方に略水平に延びる。横方向レバー62の先端部はドローバ69に直交して突設するアンクランプピン58に上方から係合可能である。
縦方向レバー63は上端部背面にアンクランプカム66を備える。アンクランプカム66は、例えば側面視略台形状に形成する。アンクランプカム66はコラム5側にカム面を備える。アンクランプカム66のカム面は、上側軸受部27に固定したアンクランプローラ67と接離可能である。アンクランプカム66のカム面については更に後述する。主軸ヘッド7の昇降により、アンクランプローラ67はアンクランプカム66のカム面を相対的に摺動する。引張ばね68は縦方向レバー63と主軸ヘッド7との間に弾力的に設ける。レバー部材60を右側面から見た場合、引張ばね68はレバー部材60を時計回りに常時付勢する。故に、引張ばね68は横方向レバー62によるアンクランプピン58の下方向への押圧を常時解除する方向にレバー部材60を付勢する。レバー部材60、支軸61、横方向レバー62、縦方向レバー63、アンクランプカム66、アンクランプローラ67、引張ばね68で構成する機構はアンクランプ操作部の一例である。
主軸9への工具ホルダ17の脱着動作を説明する。図2に示す如く、主軸9のテーパ装着穴18に、工具ホルダ17のテーパ装着部17Aが装着した状態で、主軸ヘッド7は上昇する。レバー部材60に設けたアンクランプカム66はアンクランプローラ67に接触して摺動する。アンクランプローラ67はアンクランプカム66のカム面を下方に摺動する。レバー部材60は引張ばね68の付勢力に抗して支軸61を中心に反時計回りに回転する。横方向レバー62はアンクランプピン58に上方から係合し、主軸9内部に設けたクランプばね57の付勢力に抗してドローバ69を下方に押圧する。ドローバ69はホルダ挟持部19を下方に付勢する。ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bの挟持を解除する。工具ホルダ17は主軸9のテーパ装着穴18から取り外し可能となる。
主軸9のテーパ装着穴18に、工具ホルダ17のテーパ装着部17Aが挿入した状態で、主軸ヘッド7は降下する。レバー部材60に設けたアンクランプカム66はアンクランプローラ67に摺動する。アンクランプローラ67はアンクランプカム66のカム面を上方に摺動する。レバー部材60は支軸61を中心に時計回りに回転する。横方向レバー62はアンクランプピン58から上方に離れ、ドローバ69の下方への押圧を解除する。ドローバ69はクランプばね57で上方に移動し、ホルダ挟持部19の下方への付勢を解除する。ホルダ挟持部19はプルスタッド17Bを挟持し、主軸9への工具ホルダ17の装着は完了する。
図2を参照し、工具交換装置20の構造を説明する。工具交換装置20は複数の支点台70を工具マガジン21裏面外周に等間隔で固定する。支点台70はグリップアーム90を前後方向に揺動可能に軸支する。グリップアーム90は一端部に把持部91を備える。把持部91は工具ホルダ17を着脱自在に把持する。グリップアーム90は支点台70近傍に主軸ヘッド7側に向けてローラ96と97を回転自在に軸支する。ローラ96は主軸ヘッド7の昇降により、主軸ヘッド7前面の右端部に沿って固定したDPカム11のカム面を摺動する。DPカム11のカム面は、直線部11Aと傾斜部11Bを備える。直線部11Aはカム面上部から下方に直線状に延びる部分である。傾斜部11Bは直線部11A下部から後方且つ下方に緩やかに湾曲しながら傾斜する部分である。
ローラ97は主軸ヘッド7の昇降により、主軸ヘッド7前面の左右方向中央部に固定した浮動カム12のカム面を摺動する。浮動カム12のカム面は、カム面上部から前方且つ下方に緩やかに傾斜し、更に下方に該中央部で前方に山なりに膨出する。ローラ96がDPカム11のカム面を摺動する際、浮動カム12はローラ96とDPカム11が離れないように、グリップアーム90の動きを規制する。工具交換位置のグリップアーム90は支点台70を中心に揺動することで、把持部91を近接位置と退避位置の間を移動できる。近接位置は主軸9に近接して対向する位置、退避位置は主軸9から前方に離間する位置である。
グリップアーム90は把持部91とは反対側の他端部に、鋼球92を圧縮コイルばね(図示略)で外側に付勢した状態で出退可能に保持する。工具マガジン21は断面円弧状の案内面81が周設された円筒状のグリップ支持カラー80を外挿する。鋼球92はグリップ支持カラー80の案内面81に弾力的に当接する。案内面81はグリップアーム90の他端部を案内する。故にグリップアーム90は支点台70を中心に安定して揺動できる。
図3を参照し、数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を説明する。数値制御装置30は、CPU31、記憶部32、入出力部33、駆動回路51A〜55A等を備える。CPU31は数値制御装置30を制御する。CPU31は、再設定判定部と判定位置設定部と、判定部と設定部と確認部としても機能する。再設定判定部と判定位置設定部と判定部と設定部と確認部の各処理の内容については後述する。
記憶部32は、ROM、RAM、不揮発性の記憶装置等で構成する。ROMは、設定・確認処理プログラム等を記憶する。記憶部32は、詳しくは後述する主軸9が工具ホルダ17を装着している時及び非装着の時のアンクランプピン58の高さ位置Ps及びPn(図5参照)に対応する主軸ヘッド7のZ軸方向の位置(Z位置)等も記憶する。記憶部32は、詳しくは後述するアンクランプカム66の第一直線部66Cの上端位置に対応する主軸ヘッド7のZ位置等も記憶する。記憶部32は、詳しくは後述する第一補正値OS1〜第四補正値OS4、移動量a1、a2、b1、b2、比率r等も記憶する。記憶部32は、詳しくは後述する確認フラグの値と再設定フラグの値等も記憶する。CPU31は、設定・確認処理プログラムを読み出し、後述する設定・確認処理(図9〜19参照)を実行する。RAMは各種処理実行中の各種データを一時的に記憶する。記憶装置は不揮発性であり、例えばHDD、フラッシュメモリ等である。記憶装置は作業者が入力部25で入力して登録したNCプログラム等を記憶する。NCプログラムは各種制御指令を含む複数のブロックで構成し、工作機械1の軸移動、工具交換等を含む各種動作をブロック単位で制御する。入出力部33は入力部25と表示部28に夫々接続する。
駆動回路51Aは電流検出器51CとZ軸モータ51とエンコーダ51Bに接続する。Z軸モータ51はアクチュエータの一例である。駆動回路52Aは電流検出器52Cと主軸モータ52とエンコーダ52Bに接続する。駆動回路53Aは電流検出器53CとX軸モータ53とエンコーダ53Bに接続する。駆動回路54Aは電流検出器54CとY軸モータ54とエンコーダ54Bに接続する。駆動回路55Aはマガジンモータ55とエンコーダ55Bに接続する。駆動回路51A〜55AはCPU31から指令を受け、対応する各モータ51〜55に駆動電流を夫々出力する。駆動回路51A〜55Aはエンコーダ51B〜55Bからフィードバック信号を受け、位置と速度のフィードバック制御を行う。フィードバック信号はパルス信号である。
電流検出器51C〜54Cは駆動回路51A〜55Aが夫々出力した駆動電流を検出する。電流検出器51C〜54Cは検出した駆動電流を夫々駆動回路51A〜54Aにフィードバックする。駆動回路51A〜54Aは電流検出器51C〜54Cが夫々フィードバックした駆動電流に基づき、電流(トルク)制御を行う。一般的に、モータ51〜54に流れる駆動電流とモータ51〜54にかかる外乱力(負荷)は略一致する。故に、電流検出器51C〜54Cは、夫々検出した各モータ51〜54の駆動電流を検出することで、各モータ51〜54の外乱力を検出する。
Z軸モータ51に外乱力がかかると、速度変化が生じる。速度変化は、位置フィードバック信号と速度フィードバック信号により検出する。駆動回路51A〜54Aは、検出した速度変化を元に戻すために駆動電流を制御する。故に、数値制御装置30は、フィードバック制御時に、Z軸モータ51にかかる外乱力に応じて駆動電流を制御するので、外乱力に相関する駆動電流に基づき、クランプばね57のばね力を検出する。駆動回路51Aは、検出部の一例である。
本実施形態では、Z軸の機械原点はZ軸原点と称する。機械原点は、例えばX軸、Y軸の機械座標が零である位置、Z軸の機械座標が被削材を加工可能な上限位置となる位置である。Z軸原点よりもテーブル10(図1参照)側の領域は加工領域と称する。加工領域は被削材の加工を行う為の領域である。Z軸原点に対して加工領域とは反対側の領域はATC領域と称する。ATC領域は工具交換装置20を用いた工具交換を行う領域である。
図4を参照して、本実施形態1におけるアンクランプカム66のカム面について説明する。カム面は第一傾斜部66Aと第一直線部66Cと第二傾斜部66Dと第二直線部66Bを備える。第一傾斜部66Aはカム面上部から後方且つ下方に傾斜する部分である。第一直線部66Cは第一傾斜部66Aの下端から下方に直線状に延びる部分である。本具体例では、これに限定するものではないが、主軸9が工具ホルダ17を装着している時のアンクランプピン58(高さ位置Ps(図5(b)参照))にレバー部材60が遭遇する位置は、第一直線部66Cの下端位置に設定する。主軸9が工具ホルダ17を装着している時のアンクランプピン58(高さ位置Ps(図5(b)参照))にレバー部材60が遭遇する位置で、第一直線部66Cをアンクランプローラ67が摺接していればよい。主軸9が工具ホルダ17を装着している時のアンクランプピン58(高さ位置Ps(図5(b)参照))にレバー部材60が遭遇する位置に対応する主軸ヘッド7のZ位置をZpsと称する。第二傾斜部66Dは第一直線部66Cの下端から後方且つ下方に傾斜する部分である。第二直線部66Bは第二傾斜部66Dの下端から下方に直線状に延びる部分である。第一傾斜部66Aと第二傾斜部66Dの夫々の傾斜角度は同じであっても良いし、異なっていてもよい。
図5と図6を参照して、第一区間と第二区間について説明する。以下、主軸9が工具4を保持する工具ホルダ17を装着することを、主軸9が工具ホルダ17を装着すると称す。図6は、機械原点からATC原点へ主軸ヘッド7の上昇時におけるZ軸モータ51に掛かる外乱力(N)の例であり、図6(a)は主軸9が工具ホルダ17を装着していない(非装着)時、図6(b)は、主軸9が工具ホルダ17を装着した時である。
主軸9が工具ホルダ17を非装着の時における、上昇時のZ軸モータ51に掛かる外乱力(N)について説明する。主軸ヘッド7が機械原点から上昇を開始すると、アンクランプカム66も上昇を開始し、アンクランプローラ67がアンクランプカム66と遭遇する(図2参照)。アンクランプローラ67がアンクランプカム66を摺動すると、レバー部材60は反時計周りに回動し、クランプばね57に抗して、アンクランプピン58を押圧する。主軸9が工具ホルダ17を非装着、レバー部材60がアンクランプピン58を押圧する前のアンクランプピン58の高さ位置は位置Pnである(図5(a)参照)。レバー部材60がアンクランプピン58を押圧すると、レバー部材60は、クランプばね57から復元力を受ける。この復元力によりレバー部材60は、時計回りに付勢し、アンクランプカム66のカム面に垂直な力をアンクランプローラ67が受ける。アンクランプローラ67がアンクランプカム66の第一傾斜部66Aと第二傾斜部66Dを摺動する時、アンクランプローラ67が受ける力のZ軸に平行且つ下方への垂直成分が発生する。この垂直成分はZ軸モータ51の外乱力(負荷)となる(図6(a)参照)。アンクランプローラ67がアンクランプカム66の第1直線部66Cと第二直線部66Bを摺動する時、アンクランプローラ67が受ける力の垂直成分は略"0"となる。故に、アンクランプローラ67がアンクランプカム66の第1直線部66Cと第二直線部66Bを摺動する時、Z軸モータ51に外乱力が掛からない状態となる(図6(a)参照)。図6(a)に示す区間[Zc]は、アンクランプローラ67がアンクランプカム66の第1直線部66Cを摺動する時に対応する主軸ヘッド7の移動区間である。
主軸9が工具ホルダ17を装着している時における、上昇時のZ軸モータ51に掛かる外乱力(N)について説明する。主軸ヘッド7が機械原点から上昇を開始すると、アンクランプローラ67がアンクランプカム66を摺動し、レバー部材60は反時計周りに回動し、クランプばね57に抗して、アンクランプピン58を押圧する。主軸9が工具ホルダ17を装着時、レバー部材60がアンクランプピン58を押圧する前のアンクランプピン58の高さ位置は位置Psである(図5(b)参照)。高さ位置Psは高さ位置Pnより低い位置にある(図5参照)。故に、主軸9が工具ホルダ17装着時、主軸ヘッド7が工具ホルダ17非装着時より上昇した位置(位置Zps)でレバー部材60はアンクランプピン58に遭遇する。上述したように、主軸ヘッド7の位置Zpsは、アンクランプローラ67がアンクランプカム66の第一直線部66Cの下端に摺接している時の主軸ヘッド7のZ位置である。アンクランプローラ67がアンクランプカム66の第二傾斜部66Dを摺動する時、アンクランプローラ67が受ける力のZ軸に平行且つ下方への垂直成分が発生する。この垂直成分はZ軸モータ51の外乱力(負荷)となる(図6(b)参照)。アンクランプローラ67がアンクランプカム66の第二直線部66Bを摺動する時、アンクランプローラ67が受ける力の垂直成分は略"0"となる。故に、Z軸モータ51に外乱力が掛からない状態となる(図6参照)。
CPU31(設定部)は、上昇時における、主軸9が工具ホルダ17を非装着時のZ軸モータ51の外乱力の最大外乱力Nz1maxを特定する。最大外乱力Nz1maxに対応するZ位置はZ1maxと称する。CPU31(設定部)は、特定した最大外乱力Nz1maxから、予め実験等で求め記憶部32に記憶した第一補正値OS1分下方に移動したZ位置をZk1と設定する。CPU31(設定部)は、特定した最大外乱力Nz1maxから、予め実験等で求め記憶部32に記憶した第二補正値OS2分上方に移動したZ位置をZk2と設定する。
CPU31(設定部)は、Zk1を中心として、予め実験等で求め記憶部32に記憶した移動量a1分上下方向に夫々移動した区間を第一区間[Zk1a,Zk1b]=[Zk1−a1,Zk1+a1]として設定する。CPU31(設定部)は、Zk2を中心として、予め実験等で求め記憶部32に記憶した移動量b1分上下方向に夫々移動した区間を第二区間[Zk2a,Zk2b]=[Zk2−b1,Zk2+b1]として設定する。第一区間[Zk1a,Zk1b]と第二区間[Zk2a,Zk2b]は、上昇時に、工具ホルダ17の非装着と装着を判定する際の基準となる区間である。
図7を参照して、第三区間と第四区間について説明する。CPU31(設定部)は、降下時における、主軸9が工具ホルダ17を非装着時のZ軸モータ51の外乱力の第二最大外乱力Nz2maxを特定する。第二最大外乱力Nz2maxに対応するZ位置はZ2maxと称する。CPU31(設定部)は、特定した第二最大外乱力Nz2maxから、予め実験等で求め記憶部32に記憶した第三補正値OS3分上方に移動したZ位置をZk3と設定する。CPU31(設定部)は、特定した第二最大外乱力Nz2maxから、予め実験等で求め記憶部32に記憶した第四補正値OS4分下方に移動したZ位置をZk4と設定する。
CPU31(設定部)は、Zk3を中心として、予め実験等で求め記憶部32に記憶した移動量b2分上下方向に夫々移動した区間を第三区間[Zk3a,Zk3b]=[Zk3−b2,Zk3+b2]として設定する。CPU31(設定部)は、Zk4を中心として、予め実験等で求め記憶部32に記憶した移動量a2分上下方向に夫々移動した区間を第四区間[Zk4a,Zk4b]=[Zk4−a2,Zk4+a2]として設定する。第三区間[Zk3a,Zk3b]と第四区間[Zk4a,Zk4b]は、降下時に、工具ホルダ17の非装着と装着を判定する際の基準となる区間である。
図8を参照して、不完全装着位置について説明する。不完全装着とは、主軸9と工具ホルダ17の間に切屑等が存在し、主軸9と工具ホルダ17とが密着した状態で装着されていないこと又は、主軸9に設けたキー(不図示)と工具ホルダ17に設けたキー溝(不図示)が完全に嵌合しない状態を示す。CPU31(設定部)は、予め実験等で求め記憶部32に記憶した比率rと第二最大外乱力Nz2maxとを乗算した値Nzkkを算出する。外乱力Nzkkに対応するZ位置をZkkと称する。CPU31(設定部)は、Zkkを不完全装着位置として設定する。不完全装着位置Zkkは、工具ホルダ17が主軸9に対して不完全に装着されたかを判定する位置である。
図9を参照して、設定・確認処理の流れを説明する。本設定・確認処理はCPU31が記憶部32より設定・確認プログラムを読み出して実行することで、開始する。本設定・確認処理は所定のタイミングの到来がトリガとなり開始する。
CPU31は、所定のタイミングが到来したかを判定する(S1)。所定のタイミングは、例えば、工作機械1を最初に起動したタイミング、操作者の指示に従ったタイミング、予め設定したスケジュールに従ったタイミング等である。所定のタイミングは、本設定・確認処理を実行してから所定期間が経過したタイミング等であっても良い。CPU31は、所定のタイミングが到来していないと判定した時(S1:NO)、S1を繰り返す。
CPU31は、所定のタイミングが到来したと判定した時(S1:YES)、基準区間を初めて設定するか判定する(S2)。CPU31は、基準区間を初めて設定すると判定した時(S2:YES)、S5に進む。CPU31は、基準区間の設定が初めてではと判定した時(S2:NO)、再設定判定処理を実行する(S3)。再設定判定処理の詳しい流れについては後述する。
CPU31は、基準区間の再設定が必要であるか判定する(S4)。再設定が必要か否かの判定方法については、再設定判定処理の中で説明する。CPU31は、基準区間の再設定が必要ないと判定した時(S4:NO)、設定・確認処理を終了する。CPU31は、基準区間の再設定が必要であると判定した場合(S4:YES)、上昇時基準区間設定処理を実行する(S5)。上昇時基準区間設定処理の詳しい流れについては後述する。CPU31は、降下時基準区間設定処理を実行する(S6)。降下時基準区間設定処理の詳しい流れについては後述する。CPU31は、第一上昇時確認処理を実行する(S8)。第一上昇時確認処理の詳しい流れについては後述する。
CPU31は、第一上昇時確認処理において、正しく判定できたか否かを確認フラグ(後述)の値に基づいて判定する(S9)。CPU31は、確認フラグが0で正しく判定できない時(S9:NO)、アラートを表示部28に表示し(S17)、設定・確認処理を終了する。CPU31は、例えば、図21に例示する画面(「ATC監視パラメータエラー」部分が点滅)を表示部28に表示する。CPU31は、S17において、スピーカ(図示略)から警告音を発しても良いし、LED(Light Emitting Diode)(図示略)を点滅等しても良い。
CPU31は、確認フラグが1で正しく判定できた時(S9:YES)、第一降下時確認処理を実行する(S10)。第一降下時確認処理の詳しい流れについては後述する。CPU31は、第一降下時確認処理において、正しく判定できたか否かを確認フラグの値に基づいて判定する(S11)。CPU31は、確認フラグが0で正しく判定できなかった時(S11:NO)、S17に進み、上述と同様の処理を実行する。
CPU31は、確認フラグが1で正しく判定できた時(S11:YES)、第二上昇時確認処理を実行する(S12)。第二上昇時確認処理の詳しい流れについては後述する。CPU31は、第二上昇時確認処理において、正しく判定できたか否かを確認フラグに基づいて判定する(S13)。CPU31は、確認フラグが0の時(S13:NO)、正しく判定できなかったのでS17に進み、上述と同様の処理を実行する。
CPU31は、確認フラグが1の時(S13:YES)、正しく判定できたので、第二下降時確認処理を実行する(S14)。第二下降時確認処理の詳しい流れについては後述する。CPU31は、第二下降時確認処理において、正しく判定できたか否かを確認フラグに基づいて判定する(S15)。CPU31は、確認フラグが0の時(S15:NO)、正しく判定できなかったのでS17に進み、上述と同様の処理を実行する。CPU31は、確認フラグが1の時(S15:YES)、正しく判定できたので「ATC監視パラメータを設定しました」と表示部28に表示する(S16)。例えば、CPU31は、図22に例示する画面を表示部28に表示する。
図10を参照して、再設定判定処理の流れを説明する。CPU31は再設定判定部として機能し本再設定判定処理を実行する。本再設定判定処理は、上述の設定・確認処理のS3に対応する処理である。
CPU31は、主軸9に工具ホルダ17が装着しているか判定する(S001)。CPU31は、主軸9に工具ホルダ17が装着していないと判定した時(S001:NO)、後述のS009に進む。CPU31は、主軸9に工具ホルダ17が装着していると判定した時(S001:YES)、工具交換動作によって工具ホルダ17を主軸9から抜き取る(S002)。具体的には以下の動作となる。主軸ヘッド7をATC上昇速度でATC原点に上昇させ主軸9から工具ホルダ17を取り外す。主軸ヘッド7がATC原点に到達した後、工具ホルダ17が装着されていないグリップアーム90の位置を割り出す。その後、 主軸ヘッド7をATC降下時速度で機械原点へ降下をさせる。
CPU31は、主軸ヘッド7が機械原点に到達したか判定する(S008)。CPU31は、主軸ヘッド7が機械原点に到達していないと判定した時(S008:NO)、S008の処理を繰り返す。CPU31は、主軸ヘッド7が機械原点に到達したと判定した時(S008:YES)、ATC上昇時速度でATC原点へ主軸ヘッド7の上昇を開始する(S009)。CPU31は、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S010)。CPU31は、取得したZ位置が第一区間に含まれるか判定する(S011)。CPU31は、取得したZ位置が第一区間に含まれると判定した時(S011:YES)、取得したZ位置におけるZ軸モータ51に対する外乱力を駆動回路51Aから検出し、検出した外乱力を取得したZ位置と対応付けて記憶部32に記憶する(S012)。CPU31は、S010に戻り、前述の処理を繰り返す。
CPU31は、取得したZ位置が第一区間に含まれないと判定した時(S011:NO)、第一区間を通過したか判定する(S013)。CPU31は、第一区間を通過していないと判定した時(S013:NO)、S010に戻り、前述の処理を繰り返す。CPU31は、第一区間を通過したと判定した時(S013:YES)、第一区間の最大外乱力N1max'を特定する(S014)。CPU31は、前回の最大外乱力N1maxと特定した最大外乱力N1max'の差分の絶対位置|N1max−N1max'|が予め設定した閾値N1以下であるか判定する(S015)。CPU31は、|N1max−N1max'|が閾値N1より大きいと判定した時(S015:NO)、再設定が必要で有ることを示す再設定フラグに1を設定し、再設定判定処理を修了する。
CPU31は、|N1max−N1max'|が閾値N1以下であると判定した時(S015:YES)、再設定フラグに0を設定し、主軸ヘッド7がATC原点に到達したか判定する(S016)。CPU31は、主軸ヘッド7がATC原点に到達していないと判定した時(S016:NO)、S016の処理を繰り返す。CPU31は、主軸ヘッド7がATC原点に到達したと判定した時(S016:YES)、主軸ヘッド7をATC降下時速度で機械原点に降下を開始する(S017)。CPU31は、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S018)。
CPU31は、取得したZ位置が第四区間に含まれるか判定する(S019)。CPU31は、取得したZ位置が第四区間に含まれると判定した時(S019:YES)、取得したZ位置におけるZ軸モータ51に対する外乱力を駆動回路51Aから検出し、検出した外乱力を取得したZ位置と対応付けて記憶部32に記憶する(S020)。CPU31は、S018に戻り、前述の処理を繰り返す。
CPU31は、取得したZ位置が第四区間に含まれないと判定した時(S019:NO)、第四区間を通過したか判定する(S021)。CPU31は、第四区間を通過していないと判定した時(S021:NO)、S018に戻り、前述の処理を繰り返す。CPU31は、第四区間を通過したと判定した時(S021:YES)、第四区間の最大外乱力N4max'を特定する(S022)。CPU31は、前回の第四最大外乱力N4maxと特定した第四最大外乱力N4max'の差分の絶対位置|N4max−N4max'|が予め設定した閾値N2以下であるか判定する(S023)。CPU31は、|N4max−N4max'|が閾値N2より大きいと判定した時(S023:NO)、再設定フラグに1を設定し、再設定判定処理を終了する。CPU31は、|N4max−N4max'|が閾値N2以下であると判定した時(S023:YES)、再設定フラグに0を設定し、再設定判定処理を終了する。
図12を参照して、上昇時基準区間設定処理の流れを説明する。CPU31は、設定部として機能し、本上昇時基準区間設定処理を実行する。本上昇時基準区間設定処理は、設定・確認処理のS5の処理に対応する処理である。
CPU31は、主軸9に工具ホルダ17が装着されているか判定する(S101)。CPU31は、主軸9に工具ホルダ17が装着されていないと判定した時(S101:NO)、後述のS109に進む。CPU31は、主軸9に工具ホルダ17が装着されていると判定した時(S101:YES)、工具交換動作によって工具ホルダ17を主軸9から抜き取る(S102)。具体的にはS002と同様なので説明を省略する。
CPU31は、基準区間設定上昇時速度でATC原点へ主軸ヘッド7の上昇を開始する(S109)。CPU31は、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S110)。
CPU31は、取得したZ位置がATC原点であるか判定する(S111)。CPU31は、取得したZ位置がATC原点でないと判定した時(S111:NO)、取得したZ位置におけるZ軸モータ51に対する外乱力を駆動回路51Aから検出し、検出した外乱力を取得したZ位置と対応付けて記憶部32に記憶する(S112)。CPU31は、S110に戻り、上述の処理を繰り返す。CPU31は、取得したZ位置がATC原点であると判定した時(S111:YES)、外乱力が最大のZ位置Z1maxを特定する(S113)。CPU31は、Z位置Z1maxから第一補正値OS1分下方に移動したZk1を設定する(S114)。
CPU31は、Z位置Z1maxから第二補正値OS2分上方に移動したZk2を設定する(S115)。CPU31は、設定したZk1とZk2と移動量a1と移動量b1とに基づき、第一区間[Zk1a,Zk1b]と第二区間[Zk2a,Zk2b]を夫々設定する(S116)。CPU31は、本上昇時基準区間設定処理を終了し、設定・確認処理のS6に進む。
図13を参照して、降下時基準区間設定処理の流れを説明する。CPU31は、設定部として機能し、本降下時基準区間設定処理を、S7の処理と並列に実行する。本降下時基準区間設定処理は、設定・確認処理のS6に対応する処理である。
CPU31は、基準区間設定降下時速度でATC原点から機械原点へ主軸ヘッド7の降下を開始する(S201)。CPU31は、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S202)。
CPU31は、取得したZ位置が機械原点であるか判定する(S203)。CPU31は、取得したZ位置が機械原点でないと判定した時(S203:NO)、取得したZ位置におけるZ軸モータ51に対する外乱力を駆動回路51Aから検出し、検出した外乱力を取得したZ位置と対応付けて記憶部32に記憶する(S204)。CPU31は、S202に戻り、上述の処理を繰り返す。CPU31は、取得したZ位置が機械原点であると判定した時(S203:YES)、外乱力が最大のZ位置Z2maxを特定する(S205)。CPU31は、Z位置Z2maxから第三補正値OS3分上方に移動したZk3を設定する(S206)。
CPU31は、Z位置Z2maxから第四補正値OS4分下方に移動したZk4を設定する(S207)。CPU31は、設定したZk3とZk4と移動量a2と移動量b2とに基づき、第三区間[Zk3a,Zk3b]と第二区間[Zk4a,Zk4b]を夫々設定する(S208)。
CPU31は、比率rとZ位置Z2maxの外乱力Nz2maxとに基づき、不完全装着位置Zkkを設定する(S209)。CPU31は、本降下時基準区間設定処理を終了し、設定・確認処理のS8に進む。
図14を参照して、第一上昇時確認処理の流れを説明する。CPU31は、確認部として機能し、本第一上昇時確認処理を実行する。本第一上昇時確認処理は、設定・確認処理のS8に対応する処理である。
CPU31は、機械原点からATC原点へATC上昇時速度で主軸ヘッド7の上昇を開始する(S401)。CPU31は、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S402)。CPU31は、取得したZ位置が第一区間に含まれるか判定する(S403)。CPU31は、第一区間に含まれると判定した時(S403:YES)、取得したZ位置におけるZ軸モータ51に対する外乱力を駆動回路51Aから検出し、検出した外乱力を取得したZ位置と対応付けて記憶部32に記憶する(S404)。CPU31は、S402に戻り、前述の処理を行う。
CPU31は、第一区間に含まれないと判定した時(S403:NO)、第一区間を通過したか判定する(S405)。CPU31は、第一区間を通過していないと判定した時(S405:NO)、S402に戻り、前述の処理を行う。CPU31は、第一区間を通過したと判定した時(S405:YES)、第一区間の第一最大外乱力N1maxを特定する(S406)。
CPU31は、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S407)。CPU31は、取得したZ位置が第二区間に含まれるか判定する(S408)。CPU31は、第二区間に含まれると判定した時(S408:YES)、取得したZ位置におけるZ軸モータ51に対する外乱力を駆動回路51Aから検出し、検出した外乱力を取得したZ位置と対応付けて記憶部32に記憶する(S409)。CPU31は、S407に戻り、前述の処理を行う。
CPU31は、第二区間に含まれないと判定した時(S408:NO)、第二区間を通過したか判定する(S410)。CPU31は、第二区間を通過していないと判定した時(S410:NO)、S407に戻り、前述の処理を行う。CPU31は、第二区間を通過したと判定した時(S410:YES)、第二区間の外乱力の平均値N2aveを算出する(S411)。CPU31は、(N1max−N2ave)が予め設定した閾値M1以上であるか判定する(S412)。
CPU31は、(N1max−N2ave)が閾値M1以上であると判定した時(S412:YES)、第一区間と第二区間とに基づき、工具ホルダ17の非装着を正しく判定できるので、確認フラグに1を設定する(S413)。CPU31は、S415に進む。CPU31は、(N1max−N2ave)が閾値M1より小さいと判定した時(S412:NO)、第一区間と第二区間とに基づき、工具ホルダ17の非装着を正しく判定できないので、確認フラグに0を設定する(S414)。CPU31は、S415に進む。
CPU31は、ATC原点に到達したか判定する(S415)。CPU31は、ATC原点に到達していないと判定した時(S415:NO)、S415の処理を繰り返す。CPU31は、ATC原点に到達したと判定した時(S415:YES)、本第一上昇時確認処理を終了し、設定・確認処理のS9に進む。
図15、図16を参照して、第一降下時確認処理の流れを説明する。CPU31は、確認部として機能して、本第一降下時確認処理を実行する。本第一降下時確認処理は、設定・確認処理のS10に対応する処理である。
CPU31は、工具ホルダ17を保持するグリップアーム90を交換位置へ割り出す(S501)。CPU31は、ATC原点から機械原点へATC降下時速度で主軸ヘッド7の降下を開始する(S502)。CPU31は、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S504)。CPU31は、取得したZ位置が第三区間に含まれるか判定する(S505)。CPU31は、第三区間に含まれると判定した時(S505:YES)、取得したZ位置におけるZ軸モータ51に対する外乱力を駆動回路51Aから検出し、検出した外乱力を取得したZ位置と対応付けて記憶部32に記憶する(S506)。CPU31は、S504に戻り、前述の処理を行う。
CPU31は、第三区間に含まれないと判定した時(S505:NO)、第三区間を通過したか判定する(S507)。CPU31は、第三区間を通過していないと判定した時(S507:NO)、S504に戻り、前述の処理を行う。CPU31は、第三区間を通過したと判定した時(S507:YES)、第三区間の外乱力の平均値N3aveを算出する(S508)。
CPU31は、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S509)。CPU31は、取得したZ位置がZkkであるか判定する(S510)。CPU31は、取得したZ位置がZkkではないと判定した時(S510:NO)、S509に戻り、前述の処理を行う。CPU31は、取得したZ位置がZkkであると判定した時(S510:YES)、Zkkの外乱力を駆動回路51Aから検出し、記憶部32に記憶する(S511)。CPU31は、(Zkkの外乱力−N3ave)が予め設定された閾値M2より小さいか判定する(S512)。
CPU31(判定部)は、(Zkkの外乱力−N3ave)が閾値M2より小さいと判定した時(S512:YES)、工具ホルダ17が不完全な状態で主軸9に装着されている(不完全装着)と判定する(S513)。CPU31は、不完全装着の旨のアラートを表示部28に表示する(S514)。CPU31は、S514において、スピーカ(図示略)から警告音を発しても良いし、LED(Light Emitting Diode)(図示略)を点滅等しても良い。CPU31は、不完全装着を正しく判定できたので、確認フラグに1を設定し(S515)、後述するS523に進む。
CPU31は、(Zkkの外乱力−N3ave)が閾値M2以上であると判定した時(S512:NO)、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S515)。CPU31は、取得したZ位置が第四区間に含まれるか判定する(S516)。CPU31は、第四区間に含まれると判定した時(S516:YES)、取得したZ位置におけるZ軸モータ51に対する外乱力を駆動回路51Aから検出し、検出した外乱力を取得したZ位置と対応付けて記憶部32に記憶する(S517)。CPU31は、S515に戻り、前述の処理を行う。
CPU31は、第四区間に含まれないと判定した時(S516:NO)、第四区間を通過したか判定する(S518)。CPU31は、第四区間を通過していないと判定した時(S518:NO)、S515に戻り、前述の処理を行う。CPU31は、第四区間を通過したと判定した時(S518:YES)、第四区間の最大外乱力N4maxを特定する(S519)。CPU31は、(N4max−N3ave)が予め設定した閾値M3より小さいか判定する(S520)。
CPU31は、(N4max−N3ave)が閾値M3より小さい判定した時(S520:YES)、第三区間と第四区間とに基づき、工具ホルダ17の装着を正しく判定できたので、確認フラグに1を設定する(S521)。CPU31は、S523に進む。CPU31は、(N4max−N3ave)が閾値M3以上であると判定した時(S520:NO)、第三区間と第四区間とに基づき、工具ホルダ17の装着を正しく判定できなかったので、確認フラグに0を設定する(S522)。CPU31は、S523に進む。
CPU31は、機械原点に到達したか判定する(S523)。CPU31は、機械原点に到達していないと判定した時(S523:NO)、S523の処理を繰り返す。CPU31は、機械原点に到達したと判定した時(S523:YES)、本第一下降時確認処理を終了し、設定・確認処理のS11に進む。
図17を参照して、第二上昇時確認処理の流れを説明する。CPU31は、確認部として機能し、本第二上昇時確認処理を実行する。本第二上昇時確認処理は、設定・確認処理のS12に対応する処理である。
S601〜S612までは、S401〜S412と全く同一の処理となるので、その説明を省略する。
CPU31は、(N1max−N2ave)が閾値M1より小さいと判定した時(S612:YES)、第一区間と第二区間とに基づき、工具ホルダ17の装着を正しく判定できるので、確認フラグに1を設定する(S613)。CPU31は、S615に進む。CPU31は、(N1max−N2ave)が閾値M1以上であると判定した時(S612:NO)、第一区間と第二区間とに基づき、工具ホルダ17の装着を正しく判定できないので、確認フラグに0を設定する(S614)。CPU31は、S615に進む。
CPU31は、ATC原点に到達したか判定する(S615)。CPU31は、ATC原点に到達していないと判定した時(S615:NO)、S615の処理を繰り返す。CPU31は、ATC原点に到達したと判定した時(S615:YES)、本第二上昇時確認処理を終了し、設定・確認処理のS13に進む。
図18を参照して、第二降下時確認処理の流れを説明する。CPU31は、確認部として機能して、本第二降下時確認処理を実行する。本第二降下時確認処理は、設定・確認処理のS14に対応する処理である。
CPU31は、工具ホルダ17が無いグリップアーム90の交換位置を割り出す(S701)。CPU31は、ATC原点から機械原点へATC降下時速度で主軸ヘッド7の降下を開始する(S702)。CPU31は、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S704)。CPU31は、取得したZ位置が第三区間に含まれるか判定する(S705)。CPU31は、第三区間に含まれると判定した時(S705:YES)、取得したZ位置におけるZ軸モータ51に対する外乱力を駆動回路51Aから検出し、検出した外乱力を取得したZ位置と対応付けて記憶部32に記憶する(S706)。CPU31は、S704に戻り、前述の処理を行う。
CPU31は、第三区間に含まれないと判定した時(S705:NO)、第三区間を通過したか判定する(S707)。CPU31は、第三区間を通過していないと判定した時(S707:NO)、S704に戻り、前述の処理を行う。CPU31は、第三区間を通過したと判定した時(S707:YES)、第三区間の外乱力の平均値N3aveを算出する(S708)。
CPU31は、駆動回路51Aから主軸ヘッド7のZ位置を取得する(S709)。CPU31は、取得したZ位置が第四区間に含まれるか判定する(S710)。CPU31は、第四区間に含まれると判定した時(S710:YES)、取得したZ位置におけるZ軸モータ51に対する外乱力を駆動回路51Aから検出し、検出した外乱力を取得したZ位置と対応付けて記憶部32に記憶する(S711)。CPU31は、S709に戻り、前述の処理を行う。
CPU31は、第四区間に含まれないと判定した時(S710:NO)、第四区間を通過したか判定する(S712)。CPU31は、第四区間を通過していないと判定した時(S712:NO)、S709に戻り、前述の処理を行う。CPU31は、第四区間を通過したと判定した時(S712:YES)、第四区間の第四最大外乱力N4maxを特定する(S713)。CPU31は、(N4max−N3ave)が閾値M3以上であるか判定する(S714)。
CPU31は、(N4max−N3ave)が閾値M3以上であると判定した時(S714:YES)、第三区間と第四区間とに基づき、工具ホルダ17の非装着を正しく判定できたので、確認フラグに1を設定する(S715)。CPU31は、本第二下降時確認処理を終了し、設定・確認処理のS15に進む。CPU31は、(N4max−N3ave)が閾値M3より小さいと判定した時(S714:NO)、第三区間と第四区間とに基づき、工具ホルダ17の非装着を正しく判定できなかったので、確認フラグに0を設定する(S716)。CPU31は、本第二下降時確認処理を終了し、設定・確認処理のS15に進む。
図19を参照して、設定・確認処理の開始時に工具ホルダ17が主軸9に装着されている時の数値制御装置30の概略的な動作の流れを説明する。数値制御装置30は、主軸ヘッド7を機械原点からATC原点へ上昇を開始し、その過程で、主軸9から工具ホルダ17を外す。数値制御装置30は、ATC原点で、工具ホルダ17の無いグリップアーム90の交換位置を割り出す。数値制御装置30は、主軸ヘッド7をATC原点から機械原点へ降下を開始し、その過程で工具ホルダ17を非装着の状態にする。数値制御装置30は、主軸ヘッド7を基準区間設定上昇時速度で機械原点からATC原点へ上昇を開始し、その過程で第一区間と第二区間を設定する。数値制御装置30は、主軸ヘッド7を基準区間設定降下時速度でATC原点から機械原点へ降下を開始し、その過程で第三区間と第四区間と不完全装着位置Zkkを設定する。
数値制御装置30は、主軸ヘッド7をATC上昇時速度で機械原点からATC原点へ上昇を開始し、その過程で、設定した第一区間と第二区間とに基づき、工具ホルダ17の非装着を正しく判定できるか確認する。数値制御装置30は、ATC原点で、工具ホルダ17のあるグリップアーム90の交換位置を割り出す。数値制御装置30は、主軸ヘッド7をATC降下時速度でATC原点から機械原点へ降下を開始し、その過程で工具ホルダ17を装着した状態にする。数値制御装置30は、工具ホルダ17の装着後、降下の過程で、不完全装着判定を行い、設定した第三区間と第四区間とに基づき、工具ホルダ17の装着が正しく判定できるか確認する。数値制御装置30は、主軸ヘッド7をATC上昇時速度で機械原点からACT原点へ上昇を開始し、その過程で、設定した第一区間と第二区間とに基づき、工具ホルダ17の装着を正しく判定できるか確認する。
数値制御装置30は、工具ホルダ17の装着を正しく判定できるか確認後、上昇の過程で、主軸9から工具ホルダ17を取り外す。数値制御装置30は、ATC原点で、工具ホルダ17の無いグリップアーム90の交換位置を割り出す。数値制御装置30は、主軸ヘッド7をATC降下時速度でATC原点から機械原点へ降下を開始し、その過程で工具ホルダ17を非装着の状態にする。数値制御装置30は、工具ホルダ17を非装着の状態にした後、降下の過程で、設定した第三位置区間と第四区間とに基づき、工具ホルダ17の非装着を正しく判定できるか確認する。
上記実施形態1では、数値制御装置30は、基準区間を設定後に主軸ヘッド7の上昇過程で、設定した基準区間に基づき、工具ホルダ17の非装着を判定できるか確認し、工具ホルダ17を装着する。数値制御装置30は、降下過程と上昇過程で、設定した基準区間に基づき、工具ホルダ17の装着を判定できるか確認し、工具ホルダ17を非装着にする。数値制御装置30は、降下過程で、設定した基準区間に基づき、工具ホルダ17の非装着を判定できるか確認する。故に、数値制御装置30は、最小の工程で上昇過程と降下過程における工具ホルダ17の装着状態を判定できるか確認するので、確認工程の時間を最小化できる。
上記実施形態1では、数値制御装置30は、上昇時の工具ホルダ17の装着・非装着の判定の基準区間となる第一区間と第二区間を夫々設定する。第一区間と第二区間は、工具ホルダ17の非装着時の上昇時における最大外乱力Nz1maxに対応するZ位置Z1maxに基づき設定する。より具体的には、数値制御装置30は、Z位置Z1maxから第一補正値OS1分下方に移動したZ位置をZk1として設定する。数値制御装置30は、Z位置Zk1を中心として、上下に移動量a1分夫々移動した点からなる区間[Zk1a,Zk1b]を第一区間として設定する。数値制御装置30は、Z位置Z1maxから第二補正値OS2分上方に移動したZ位置をZk2として設定する。数値制御装置30は、Z位置Zk2を中心として、上下に移動量b1分夫々移動した点からなる区間[Zk2a,Zk2b]を第二区間として設定する。数値制御装置30は、クランプばね57のばね力のバラツキに関係なく適切な基準区間を設定できる。故に、数値制御装置30は、工具ホルダ17の装着状態の判定精度を向上できる。第二区間は必須ではなく、第一区間のみ設定してもよい。
上記実施形態1では、数値制御装置30は、降下時の工具ホルダ17の装着・非装着の判定の基準区間となる第三区間と第四区間を夫々設定する。第三位置Zc3と第四位置Zc4とを第三区間と第四区間の中から夫々設定する。第三区間と第四区間は、工具ホルダ17の非装着時の降下時における第二最大外乱力Nz2maxに対応するZ位置Z2maxに基づき設定する。より具体的には、数値制御装置30は、Z位置Z2maxから第三補正値OS3分上方に移動したZ位置をZk3として設定する。数値制御装置30は、Z位置Zk3を中心として、上下に移動量b2分夫々移動した点からなる区間[Zk3a,Zk3b]を第三区間として設定する。数値制御装置30は、Z位置Z2maxから第四補正値OS4分下方に移動したZ位置をZk4として設定する。数値制御装置30は、Z位置Zk4を中心として、上下に移動量a2分夫々移動した点からなる区間[Zk4a,Zk4b]を第四区間として設定する。数値制御装置30は、クランプばね57のばね力のバラツキに関係なく適切な基準区間を設定できる。故に、数値制御装置30は、工具ホルダ17の装着状態の判定精度を向上できる。第三区間は必須ではなく、第四区間のみ設定してもよい。
上記実施形態1では、数値制御装置30は、所定のタイミングで基準区間の再設定が必要であるか判定を行い、再設定が必要であると判定した場合、基準区間の再設定を行う。例えば、数値制御装置30は、加工動作を行っていない期間に基準区間の再設定を行うことができるので、数値制御装置30の生産性が向上する。数値制御装置30は、再設定が必要ないと判定した場合に、基準区間の再設定を行わないので、数値制御装置30の稼働率が向上する。
上記実施形態1では、数値制御装置30は、設定した第一区間と第二区間に基づき、主軸ヘッド7が機械原点からATC原点へ上昇する過程で、工具ホルダ17の装着状態を適切に判定できるか確認する。故に、数値制御装置30は、工具ホルダ17の装着状態の判定精度を向上できる。
上記実施形態1では、数値制御装置30は、設定した第三区間と第四区間に基づき、主軸ヘッド7がATC原点から機械原点へ降下する過程で、工具ホルダ17の装着状態を適切に判定できるか確認する。故に、数値制御装置30は、工具ホルダ17の装着状態の判定精度を向上できる。上昇時と降下時ではアンクランプローラ67とアンクランプカム66の接触状態が異なっている可能性がある。ばね力(外乱力)は、アンクランプローラ67とアンクランプカム66の接触状態により変化する。故に、ばね力(外乱力)を上昇時と降下時の両方を検出し、検出した上昇時と降下時のばね力(外乱力)に基づき、工具ホルダの装着状態を判定できることを確認することで、より適切な装着判定が可能となる。
図22を参照して、実施形態2を説明する。図22は、本実施形態2の数値制御装置30と工作機械1の電気的構成を示すブロック図であり、LPF(Low Pass Filter)56を備える点で、実施形態1とは異なっている。本実施形態2の工作機械1の構造は、実施形態1と同じである。故に、工作機械1の構造の説明は省略し、異なる点を説明する。
電流検出器51Cは、検出したZ軸モータ51に対する駆動電流をLPF56に出力する。LPF56は、駆動電流の高周波成分を除去し、高周波成分を除去後の駆動電流を駆動回路51Aにフィードバックする。故に、駆動電流の波形をより滑らかにでき、数値制御装置30は、工具ホルダ17の装着状態の判定精度をさらに向上できる。駆動回路51Aは駆動値設定部の一例である。LPF56は除去部の一例である。
本実施形態2では、LPF56による遅延が発生する。故に、第一区間〜第四区間はLPF56の遅延時間tdを考慮した区間となる。第一区間は区間[Zk1a+f(td),Zk1b+f(td)]となる。第二区間は区間[Zk2a+f(td),Zk2b+f(td)]となる。第三区間は区間[Zk3a+f(td),Zk3b+f(td)]となる。第四区間は区間[Zk4a+f(td),Zk4b+f(td)]となる。関数をf(t)は、時間を主軸ヘッド7のZ位置に変換する関数である。
上記実施形態に限らず各種変形が可能なことはいうまでもない。上記実施形態のアンクランプカム66はレバー部材60に固定し、アンクランプカム66のカム面を摺動するアンクランプローラ67をコラム5側に支持するが、アンクランプローラ67をレバー部材60に支持し、アンクランプカム66をコラム5側に固定してもよい。
上記実施形態の駆動回路51A〜55Aは数値制御装置30に設けているが、工作機械1に設けてもよい。
上記実施形態の工作機械1は、主軸9がZ軸方向に延びる立型工作機械であるが、主軸9が水平方向に延びる横型工作機械であってもよい。
上記実施形態のアンクランプカム66のカム面は二つ傾斜部66A,66Dと二つの直線部66B,66Cで構成しているが、図24に示すように、一つの傾斜部66Aと直線部66Bで構成してもよい。図23に示す傾斜部66Aはカム面上部から後方且つ下方に傾斜する部分であり、直線部66Bは傾斜部66Aの下端から下方に直線状に延びる部分である。記憶部32は第一補正値OS1と第二補正値OS2と移動量a1と移動量b1を記憶している。故に、図24に示す如く、第一区間と第二区間を設定できる。同様にして。第三区間と第四区間を設定できる。
本実施形態はCPU31の代わりに、マイクロコンピュータ、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を、プロセッサとして用いても良い。CPU31とFPGA等によりプロセッサを実現しても良い。設定・確認処理は、複数のプロセッサによって分散処理してもよい。プログラムを記憶するROMと記憶装置は、例えばHDDと他の非一時的な記憶媒体の少なくとも一方で構成しても良い。非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を留めておくことが可能な記憶媒体であれば良い。非一時的な記憶媒体は、一時的な記憶媒体(例えば伝送される信号)を含まなくても良い。設定・確認処理プログラム、NCプログラム等の各種プログラムは、例えば、図示外のネットワークに接続されたサーバからダウンロードして(即ち、伝送信号として送信され)、フラッシュメモリ等の記憶装置等に記憶しても良い。この時、プログラムは、サーバに備えられたHDDなどの非一時的な記憶媒体に保存していれば良い。
1 工作機械
7 主軸ヘッド
9 主軸
17 工具ホルダ
21 工具マガジン
30 数値制御装置
31 CPU
51 Z軸モータ
51A 駆動回路
56 LPF
57 クランプばね
58 アンクランプピン
60 レバー部材
61 支軸
62 横方向レバー
63 縦方向レバー
66 アンクランプカム
66A 第一傾斜部
66C 第一直線部
66D 第二傾斜部
66B 第二直線部
67 アンクランプローラ
68 引張ばね
69 ドローバ

Claims (14)

  1. 主軸ヘッドに回転可能に設けた主軸と、前記主軸に設け、クランプばねを備えて前記クランプばねのばね力により工具ホルダを前記主軸にクランプするドローバと、前記工具ホルダを収納するマガジンと、前記主軸の移動方向に直線的に延設した直線部と前記直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した傾斜部とでカム面を構成したアンクランプカムと前記アンクランプカムに摺接するアンクランプローラとアンクランプピンとを備え、前記アンクランプピンを押圧することで前記主軸に対する前記工具ホルダのクランプ状態を前記クランプばねのばね力に抗して解除するアンクランプ操作部と、被削材を加工可能な限界位置である機械原点と前記マガジンが回転可能な前記主軸ヘッドの位置であるATC原点との間を、前記主軸ヘッドを移動させる駆動部と、を備えた工作機械の数値制御装置において、
    前記クランプばねのばね力を検出する検出部と、
    前記工具ホルダを前記主軸が非装着の状態で前記機械原点から前記ATC原点へ前記主軸ヘッドが移動した時に、前記検出部が検出したばね力の第一最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第一補正値分前記機械原点側に移動した第一位置を含む基準区間として第一区間を設定し、前記第一最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第二補正値分前記ATC原点側に移動した第二位置を含む基準区間として第二区間を設定する第一設定部と、
    前記駆動部を制御して、前記工具ホルダを前記主軸に装着した状態及び非装着の状態で前記主軸ヘッドを前記機械原点から前記ATC原点へ前記主軸ヘッドを移動させ、前記第二区間の前記クランプばねのばね力の平均値を算出し、前記第一区間の前記クランプばねのばね力の最大値と算出した前記平均値の差分が予め設定した第一閾値以上である時に、前記主軸に前記工具ホルダが非装着の際に非装着を判定し、前記第一閾値より小さい時に、前記主軸に前記工具ホルダが装着している際に装着を判定する第一判定部と
    を備える、ことを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記第一設定部は、前記第一位置を中心として予め設定した第一移動量分該第一位置から離れて移動した点との間から成る区間を前記第一区間として設定し、前記第二位置を中心として予め設定した第二移動量分該第二位置から離れて移動した点との間から成る区間を前記第二区間として設定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の数値制御装置。
  3. 前記第一判定部が、前記工具ホルダの前記装着と前記非装着を判定できることを確認する第一確認部と、
    前記第一確認部が、前記工具ホルダの前記装着を判定できると確認できない時、又は前記工具ホルダの前記非装着を判定できると確認できない時に、アラートを報知する第一不可報知部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の数値制御装置。
  4. 前記第一区間の前記クランプばねのばね力の最大値は第一区間最大値であって、
    所定のタイミングで、前記駆動部は、前記主軸ヘッドを前記機械原点から前記ATC原点に移動させ、
    前記検出部は、前記第一区間最大値を新たに検出し、
    現在の前記第一区間最大値と新たな前記第一区間最大値との差が所定の第三閾値以下である時に、前記第一区間を再設定する必要がないと判定し、
    該第三閾値より大きい時、前記第一区間を再設定する必要があると判定する第一再設定判定部を更に備えることを特徴とする請求項1〜の何れか一に記載の数値制御装置。
  5. 主軸ヘッドに回転可能に設けた主軸と、前記主軸に設け、クランプばねを備えて前記クランプばねのばね力により工具ホルダを前記主軸にクランプするドローバと、前記工具ホルダを収納するマガジンと、前記主軸の移動方向に直線的に延設した直線部と前記直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した傾斜部とでカム面を構成したアンクランプカムと前記アンクランプカムに摺接するアンクランプローラとアンクランプピンとを備え、前記アンクランプピンを押圧することで前記主軸に対する前記工具ホルダのクランプ状態を前記クランプばねのばね力に抗して解除するアンクランプ操作部と、被削材を加工可能な限界位置である機械原点と前記マガジンが回転可能な前記主軸ヘッドの位置であるATC原点との間を、前記主軸ヘッドを移動させる駆動部と、を備えた工作機械の数値制御装置において、
    前記クランプばねのばね力を検出する検出部と、
    前記工具ホルダを前記主軸が非装着の状態で前記ATC原点から前記機械原点へ前記主軸ヘッドが移動した時に、前記検出部が検出したばね力の第二最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第三補正値分前記ATC原点側に移動した第三位置を含む基準区間として第三区間を設定し、前記第二最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第四補正値分前記機械原点側に移動した第四位置を含む基準区間として第四区間を設定する第二設定部と、
    前記駆動部を制御して、前記工具ホルダを前記主軸に装着した状態及び非装着の状態で前記主軸ヘッドを前記ATC原点から前記機械原点へ前記主軸ヘッドを移動させ、前記第三区間の前記クランプばねのばね力の平均値を算出し、前記第四区間の前記クランプばねのばね力の最大値と算出した前記平均値の差分が予め設定した第二閾値以上である時に、前記主軸に前記工具ホルダが非装着の際に非装着を判定し、前記第二閾値より小さい時に、前記主軸に前記工具ホルダが装着している際に装着を判定する第二判定部とを備える、
    ことを特徴とする数値制御装置。
  6. 前記第二設定部は、前記第三位置を中心として予め設定した第三移動量分該第三位置から離れて移動した点との間から成る区間を前記第三区間として設定し、前記第四位置を中心として予め設定した第四移動量分該第四位置から離れて移動した点との間から成る区間を前記第四区間として設定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の数値制御装置。
  7. 前記第二判定部が、前記工具ホルダの前記装着と前記非装着を判定できることを確認する第二確認部と、
    前記第二確認部が、前記工具ホルダの前記装着を判定できると確認できない時、又は前記工具ホルダの前記非装着を判定できると確認できない時に、アラートを報知する第二不可報知部とを更に備える、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の数値制御装置。
  8. 前記第四区間の前記クランプばねのばね力の最大値は第二区間最大値であって、
    所定のタイミングで、前記駆動部は、前記主軸ヘッドを前記ATC原点から前記機械原点に移動させ、
    前記検出部は、前記第二区間最大値を新たに検出し、
    現在の前記第二区間最大値と新たな前記第二区間最大値との差が所定の第四閾値以下である時に、前記第四区間を再設定する必要がないと判定し、該第四閾値より大きい時、前記第四区間を再設定する必要があると判定する第二再設定判断部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項5〜7の何れか一に記載の数値制御装置。
  9. 前記工具ホルダが前記主軸に非装着の状態で、前記主軸ヘッドが前記ATC原点から前記機械原点へ移動する時に、前記検出部が検出したばね力の前記第二最大値に所定の比率を乗算した値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置を前記工具ホルダが不完全な装着状態である不完全装着判定位置として設定する判定位置設定部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項5〜8の何れか一に記載の数値制御装置。
  10. 前記判定位置設定部が設定した前記不完全装着判定位置の前記クランプばねのばね力と、前記主軸ヘッドの移動時における前記工具ホルダの装着・非装着を判定する基準区間の第三区間の前記クランプばねのばね力の平均値との差分が所定の第五閾値より小さい時、前記工具ホルダが不完全装着状態であると判定する判定部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の数値制御装置。
  11. 前記判定部が、不完全装着状態であると判定した時に、アラートを報知する不完全報知部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項10に記載の数値制御装置。
  12. 前記カム面は、前記主軸の移動方向に直線的に延設した第一直線部と記第一直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した第一傾斜部と前記第一傾斜部の端部から前記主軸の移動方向に直線的に延設した第二直線部と前記第二直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した第二傾斜部で構成する、
    ことを特徴とする請求項1〜11の何れか一に記載の数値制御装置。
  13. 主軸ヘッドに回転可能に設けた主軸と、前記主軸に設け、クランプばねを備えて前記クランプばねのばね力により工具ホルダを前記主軸にクランプするドローバと、前記工具ホルダを収納するマガジンと、前記主軸の移動方向に直線的に延設した直線部と前記直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した傾斜部とでカム面を構成したアンクランプカムと前記アンクランプカムに摺接するアンクランプローラとアンクランプピンとを備え、前記アンクランプピンを押圧することで前記主軸に対する前記工具ホルダのクランプ状態を前記クランプばねのばね力に抗して解除するアンクランプ操作部と、被削材を加工可能な限界位置である機械原点と前記マガジンが回転可能な前記主軸ヘッドの位置であるATC原点との間を、前記主軸ヘッドを移動させる駆動部と、を備えた工作機械の数値制御装置の装着判定基準設定方法において、
    前記クランプばねのばね力を検出し、
    前記工具ホルダを前記主軸が非装着の状態で前記機械原点から前記ATC原点へ前記主軸ヘッドが移動した時に、検出したばね力の第一最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第一補正値分前記機械原点側に移動した第一位置を含む基準区間として第一区間を設定し、前記第一最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第二補正値分前記ATC原点側に移動した第二位置を含む基準区間として第二区間を設定し、
    前記駆動部を制御して、前記工具ホルダを前記主軸に装着した状態及び非装着の状態で前記主軸ヘッドを前記機械原点から前記ATC原点へ前記主軸ヘッドを移動させ、前記第二区間の前記クランプばねのばね力の平均値を算出し、前記第一区間の前記クランプばねのばね力の最大値と算出した前記平均値の差分が予め設定した第一閾値以上である時に、前記主軸に前記工具ホルダが非装着の際に非装着を判定し、前記第一閾値より小さい時に、前記主軸に前記工具ホルダが装着している際に装着を判定する、ことを特徴とすることを特徴とする装着判定基準設定方法。
  14. 主軸ヘッドに回転可能に設けた主軸と、前記主軸に設け、クランプばねを備えて前記クランプばねのばね力により工具ホルダを前記主軸にクランプするドローバと、前記工具ホルダを収納するマガジンと、前記主軸の移動方向に直線的に延設した直線部と前記直線部の端部から前記主軸ヘッド側又は前記マガジン側に傾斜した傾斜部とでカム面を構成したアンクランプカムと前記アンクランプカムに摺接するアンクランプローラとアンクランプピンとを備え、前記アンクランプピンを押圧することで前記主軸に対する前記工具ホルダのクランプ状態を前記クランプばねのばね力に抗して解除するアンクランプ操作部と、被削材を加工可能な限界位置である機械原点と前記マガジンが回転可能な前記主軸ヘッドの位置であるATC原点との間を、前記主軸ヘッドを移動させる駆動部と、を備えた工作機械の数値制御装置の装着判定基準設定方法において、
    前記クランプばねのばね力を検出し、
    前記工具ホルダを前記主軸が非装着の状態で前記ATC原点から前記機械原点へ前記主軸ヘッドが移動した時に、検出したばね力の第二最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第三補正値分前記ATC原点側に移動した第三位置を含む基準区間として第三区間を設定し、前記第二最大値に対応する前記主軸ヘッドの移動方向の軸の位置から予め設定した第四補正値分前記機械原点側に移動した第四位置を含む基準区間として第四区間を設定し、
    前記駆動部を制御して、前記工具ホルダを前記主軸に装着した状態及び非装着の状態で前記主軸ヘッドを前記ATC原点から前記機械原点へ前記主軸ヘッドを移動させ、前記第三区間の前記クランプばねのばね力の平均値を算出し、前記第四区間の前記クランプばねのばね力の最大値と算出した前記平均値の差分が予め設定した第二閾値以上である時に、前記主軸に前記工具ホルダが非装着の際に非装着を判定し、前記第二閾値より小さい時に、前記主軸に前記工具ホルダが装着している際に装着を判定する、ことを特徴とする装着判定基準設定方法。
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