JP6822935B2 - 調速機及びエレベーター - Google Patents

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Description

本発明は、乗りかごの昇降速度を監視する調速機、及びこの調速機を備えたエレベーターに関するものである。
従来、エレベーターは、乗りかごと、釣合おもりと、乗りかごと釣合おもりとを連結するロープと、このロープが巻回される巻上機とを備えている。また、エレベーターには、乗りかごの昇降速度を常時監視して、所定の速度以上の速度に達した乗りかごを非常停止させるための調速機が備えられている。
具体的には、調速機は、乗りかごの昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(通常は定格速度の1.3倍)に達すると、乗りかごを駆動する巻上機の電源及びこの巻上機を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。また、調速機は、乗りかごの下降速度が第1過速度を超えて第2過速度(通常は定格速度の1.4倍)に達すると、乗りかごに設けられた非常止め装置を動作させて、乗りかごを機械的に非常停止させる。
このような調速機は、乗りかごに連結された無端状の調速機ロープと、この調速機ロープが巻き掛けられた上部プーリと下部プーリを有し、上部プーリの回転速度を検出することによって乗りかごの昇降速度を監視している。したがって、調速機を正確に動作させるためには、調速機ロープの移動を確実にプーリに伝達させる必要がある。そのため、調速機は、調速機ロープに所定の張力を付与するために下部プーリにテンションウエイトを設けている。
一方、調速機ロープが経年的に伸びるため、テンションウエイトが設けられた下部プーリが昇降路の下方に下がる。その結果、昇降路の下部に設けたピットの床面と下部プーリとの間隔が所定の長さよりも短くなり、下部プーリが床面に接触するおそれがある。従来では、保守点検時に、調速機ロープを切り詰めることで調速機ロープの長さを調整し、ピットの床面と下部プーリとの間隔を所定の長さ以上に調整する作業を行っていた。
また、特許文献1には、おもりを左右二分割して一方のおもりを固定状態とすると共にその一方のおもりに対して他方のおもりを一方のおもりの下方に位置するように回動可能に支持させる技術が記載されている。そして、この特許文献1に記載された技術では、ガバナロープの切り詰め作業時には他方のおもりを一方のおもりの下方に位置させて昇降路の床面に接地させることでガバナロープの緊張状態を解除可能としている。
特開2004−238128号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術においても、調速機ロープが伸び床面と下部プーリとの間隔が所定の長さよりも短くなった際には、保守点検時に調速機ロープの切り詰め作業を行う必要があり、保守点検作業が大変煩雑なものとなっていた。
本目的は、上記の問題点を考慮し、保守点検作業を容易に行うことができる調速機及びエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、本目的を達成するため、調速機は、エレベーターの乗りかごの昇降速度を監視する調速機である。
調速機は、調速機ロープと、下部プーリと、ロープテンション機構とを備えている。作無端状の調速機ロープは、乗りかごの昇降動作に合わせて循環移動する。下部プーリは、調速機ロープにおける上下方向の下側折り返し部が巻き掛けられる。ロープテンション機構は、下部プーリを回転可能に支持する筐体と、筐体に連結機構を介して着脱可能に取り付けられるテンションウエイトと、下部プーリ及び前記筐体を上下方向に移動可能に支持し、かつ下部プーリ及び筐体における水平方向の移動を規制するガイド機構と、を有している。テンションウエイトは、連結機構により互いに着脱可能に連結された複数のおもり部材を有し、複数のおもり部材により上下方向と直交する水平方向に複数に分割されている。そして、複数のおもり部材は、筐体の上下方向の上部及び下部の少なくとも一方に連結機構により着脱可能に取り付けられる。また、ガイド機構は、長手方向が筐体の上下方向と略平行となるように配置されたガイド片と、ガイド片の長手方向の両端部に形成され、筐体にガイド片を固定するための固定片とを有するガイド部材と、一端部が乗りかごが昇降動作する昇降路内に設置されたガイドレールに固定され、他端部がガイド片及び筐体の隙間に挿入されると共に、他端部に、ガイド片を上下方向に移動可能に挟持し、筐体の水平方向の移動を規制する挟持片を有するガイドアームとで構成されている。
また、エレベーターは、建築構造物に設けられた昇降路内を昇降移動する乗りかごを備えたエレベーターにおいて、乗りかごの昇降速度を監視する調速機を備えている。調速機としては、上述した調速機が用いられる。
上記構成の調速機及びエレベーターによれば、保守点検作業を容易に行うことができる。
第1の実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかる調速機の下部プーリ及びロープテンション機構を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかる調速機の下部プーリ及びロープテンション機構を示す側面図である。 第1の実施の形態例にかかる調速機におけるロープテンション機構のおもり部材を示す平面図である。 第1の実施の形態例にかかる調速機におけるロープテンション機構のおもり部材の配置換えをした状態を示す下部プーリ及びロープテンション機構の正面図である。 第1の実施の形態例にかかる調速機におけるロープテンション機構のおもり部材の配置換えをした状態を下部プーリ及びロープテンション機構の示す側面図である。 第1の実施の形態例にかかる調速機におけるロープテンション機構のおもり部材の配置換えをした状態を示す下部プーリ及びロープテンション機構の上面図である。 第2の実施の形態例にかかる調速機の下部プーリ及びロープテンション機構を示す正面図である。 第2の実施の形態例にかかる調速機におけるロープテンション機構のおもり部材の配置換えをした状態を示す正面図である。 第2の実施の形態例にかかる調速機におけるロープテンション機構のおもり部材の配置換えをした状態を示す上面図である。
以下、実施の形態例にかかる、調速機及びエレベーター及について、図1〜図10を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベーター及び調速機の構成例
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベーター1は、人や荷物を載せる乗りかご120と、主ロープ130と、釣合おもり140と、巻上機100と、調速機10と、を備えている。また、エレベーター1は、非常止め装置190と、ガイドレール200とを備えている。なお、昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。また、昇降路110の底部には、ピット161が設けられている。
乗りかご120は、昇降路110内に配置されている。乗りかご120には、不図示のスライダが設けられている。スライダは、昇降路110に設置されたガイドレール200に摺動可能に係合する。そして、乗りかご120は、ガイドレール200に沿って昇降路110内を昇降する。以下、乗りかご120が昇降する方向を昇降方向とする。また、乗りかご120の上端部には、主ロープ130が接続されている。
主ロープ130の一端は、乗りかご120に接続され、主ロープ130の他端は、釣合おもり140の上部に接続されている。また、主ロープ130は、巻上機100に巻き掛けられている。巻上機100は、機械室160に設置されている。巻上機100の近傍には、主ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。そして、巻上機100が駆動することで、乗りかご120及び釣合おもり140が昇降路110内を昇降する。
非常止め装置190は、乗りかご120に設けられている。非常止め装置190は、後述する調速機10の作動レバー14に接続されている。非常止め装置190は、作動レバー14の動作により、ガイドレール200を把持し、乗りかご120の昇降動作を停止させる。
[調速機]
次に、調速機10について説明する。
調速機10は、上部プーリ11と、下部プーリ12と、調速機ロープ13と、作動レバー14と、ロープテンション機構15とを有している。上部プーリ11は、機械室160に配置され、下部プーリ12及びロープテンション機構15は、ピット161に配置されている。また、上部プーリ11には、その回転速度を検出する不図示の検出部が設けられている。
調速機ロープ13は、その軸方向の両端が連結された、いわゆる無端状に形成されている。調速機ロープ13における上下方向の上側折り返し部は、上部プーリ11に巻き掛けられている。また、調速機ロープ13における上下方向の下側折り返し部は、下部プーリ12に巻き掛けられている。さらに、調速機ロープ13の軸方向の中途部には、作動レバー14が接続されている。
作動レバー14は、乗りかご120に設けられている。そして、調速機ロープ13は、乗りかご120の昇降動作に合わせて、上部プーリ11と下部プーリ12の間を循環移動する。そのため、調速機ロープ13の移動速度と、乗りかご120の昇降速度は、互いに連動している。そして、調速機10は、不図示の検出部が検出した上部プーリ11の回転速度から調速機ロープ13の移動速度及び乗りかご120の昇降速度を検出する。
そして、調速機10は、乗りかご120の昇降速度に基づいて非常停め装置190を動作させる。調速機10は、乗りかご120の昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(例えば、定格速度の1.3倍)に達すると、不図示の制御部に停止信号を出力する。そして、制御部は、乗りかご120を昇降させる巻上機100の電源及び巻上機100を制御する制御装置の電源をそれぞれ遮断する。これにより、乗りかご120の昇降動作が停止する。
また、調速機10は、乗りかご120の昇降速度が第1過速度を超えて第2過速度(例えば、定格速度の1.4倍)に達すると、作動レバー14を介して非常止め装置190を動作させる。これにより、非常止め装置190が動作することにより、乗りかご120の昇降動作が機械的に停止される。
[ロープテンション機構]
次に、図2〜図4を参照してロープテンション機構15の構成について説明する。
図2は、下部プーリ12及びロープテンション機構15を示す正面図、図3は、下部プーリ12及びロープテンション機構15を示す側面図である。
図2に示すように、ロープテンション機構15は、下部プーリ12を介して調速機ロープ13に所定の張力を付与する。図2及び図3に示すように、ロープテンション機構15は、筐体21と、ガイド部材22と、ガイドアーム27と、テンションウエイト25と、複数の連結機構30とを有している。
筐体21は、矩形をなす中空の直方体状に形成されている。筐体21内には、下部プーリ12が配置される。そして、下部プーリ12は、筐体21に回転軸12aを介して回転可能に支持されている。
筐体21は、上面部21aと、下面部21bと、一対の側面部21c、21cと、正面部21dと、背面部21eとを有している。上面部21aと下面部21bは、上下方向に対向している。上面部21aからは、下部プーリ12に巻き掛けられた調速機ロープ13が上下方向の上方に向けて延在している。
正面部21dと背面部21eには、下部プーリ12の回転軸12aが取り付けられている。そして、正面部21dと背面部21eは、回転軸12aの軸方向に対向している。正面部21dにおける軸方向及び上下方向と直交する幅方向の両端部には、側面部21cが略垂直に配置されている。
側面部21cにおける上下方向の上端部には、上部固定穴41aが形成されている。また、側面部21cにおける上下方向の下端部には、下部固定穴41bが形成されている。上部固定穴41a及び下部固定穴41bには、後述する連結機構30の固定ボルト29の軸部29bが螺合する。
また、正面部21dには、ガイド部材22が設けられている。ガイド部材22は、略平板状に形成されており、矩形状をなすガイド片22aと、2つの固定片22b、22bとを有している。
ガイド片22aは、その長手方向が筐体21の上下方向と略平行となるように筐体21に配置される。2つの固定片22b、22bは、ガイド片22aの長手方向の両端部に形成されている。また、2つの固定片22b、22bは、ガイド片22aの端部から筐体21の正面部21dに向けて屈曲している。そして、固定片22bを筐体21に溶接や、固定ボルトによる締結固定等によって固定することで、ガイド部材22が筐体21に取り付けられる。
また、筐体21とガイド片22aの間には、図3に示すように隙間が形成される。そして、この隙間には、ガイドアーム27が挿入される。図2に示すように、ガイドアーム27は、ガイドレール200のレールクリップ26に支持されている。ガイドアーム27は、ガイドレール200から筐体21に向けて突出している。ガイドアーム27におけるガイドレール200に固定された一端部と反対側の他端部は、筐体21とガイド部材22のガイド片22aの間に形成された隙間に挿入される。
また、ガイドアーム27の他端部には、2つの挟持片27a、27aが形成されている。2つの挟持片27a、27aは、ガイドアーム27の他端部において、ガイドアーム27の突出方向に所定の間隔を空けて設けられている。また、2つの挟持片27a、27aは、ガイドアーム27の他端部から筐体21の正面部21dと反対方向に向けて突出している。そして、2つの挟持片27a、27aの間には、ガイド部材22のガイド片22aが上下方向に移動可能に配置される。すなわち、ガイド部材22とガイドアーム27によって、筐体21を上下方向に移動可能に支持するガイド機構が構成される。
これにより、経年的な使用により調速機ロープ13に伸びが発生した場合でも、筐体21及び下部プーリ12を、調速機ロープ13の伸びに対応させて上下方向の下方に移動させることができる。その結果、調速機ロープ13に伸びが発生しても調速機ロープ13に所定の張力を付与させることができる。
また、ガイドアーム27の他端部を筐体21とガイド部材22のガイド片22aの間に形成された隙間に挿入すると共に、2つの挟持片27a、27aでガイド片22aを挟み込むことで、筐体21における水平方向の移動が規制される。
なお、本例のロープテンション機構15では、ガイド部材22を筐体21の正面部21dに設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ガイド部材22を筐体21の背面部21eに設けてもよく、あるいはガイド部材22を筐体21の正面部21d及び背面部21eの両方に設けてもよい。
さらに、本例のロープテンション機構15では、ガイドアーム27をガイドレール200に固定した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ガイドアーム27をガイドレール200とは別に設けた支柱や、ピット161の壁面等の昇降路110及びピット161内に設けられたその他の部材に固定してもよい。
筐体21には、テンションウエイト25が連結機構30を介して取り付けられている。調速機ロープ13に経年的な伸びが発生していない初期状態では、テンションウエイト25は、筐体21の下面部21bに配置される。
テンションウエイト25は、複数の(本例では、3つの)おもり部材24A、24B、24Cにより構成されている。そして、テンションウエイト25は、3つのおもり部材24A、24B、24Cに分割される。
図4は、おもり部材24A、24B、24Cを示す上面図である。3つのおもり部材24A、24B、24Cは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1おもり部材24Aについて説明する。
図4に示すように、第1おもり部材24Aは、略直方体状に形成されている。第1おもり部材24Aは、上面部31aと、下面部31bと、一対の側面部31c、31cと、正面部31dと、背面部31eを有している。上面部31a及び下面部31bは、上下方向に対向している。上面部31a及び下面部31bの幅方向の長さは、筐体21の幅方向の長さと略等しく設定されている。また、正面部31d及び背面部31eは、回転軸12a(図2及び図3参照)の軸方向に対向している。正面部31dにおける幅方向の両端部には、側面部31cが略垂直に連続している。
また、第1おもり部材24Aには、ウエイト側固定穴32と、切り欠き33が形成されている。ウエイト側固定穴32は、側面部31cに形成されている。また、ウエイト側固定穴32は、側面部31cにおける上下方向の上端部と下端部の2箇所に形成されている。このウエイト側固定穴32には、後述する連結機構30の固定ボルト29の軸部29bが螺合される。なお、ウエイト側固定穴32の穴の長さは、後述する切り欠き33に到達しない程度の長さに設定されている。
切り欠き33は、上面部31aの幅方向の両端部に形成されている。具体的には、第1おもり部材24Aを筐体21の上面部21aに載置した際に、下部プーリ12から延在する調速機ロープ13が通る箇所に、切り欠き33は、形成されている。切り欠き33は、第1おもり部材24Aをその上面部31aから下面部31bにかけて上下方向で貫通し、背面部31e側が開口している。
図2及び図3に示すように、初期状態では、3つのおもり部材24A、24B、24Cは、上下方向に重ね合わされている。具体的には、第1おもり部材24Aの上面部31aに第2おもり部材24Bの下面部31bが対向し、第2おもり部材24Bの上面部31aに第3おもり部材24Cの下面部31bが対向するように、重なり合っている。そして、上下方向に隣接する第1おもり部材24Aと第2おもり部材24B、第2おもり部材24Bと第3おもり部材24Cは、それぞれ連結機構30により連結されている。
ここで、3つのおもり部材24A、24B、24Cを上下方向に重ねた状態におけるテンションウエイト25の上下方向の長さT1は、ガイド部材22がガイドアーム27に支持されて筐体21が移動可能な長さT2よりも短く設定される。
また、3つのおもり部材24A、24B、24Cのうち上下方向の最も上部に配置された第3おもり部材24Cは、その上面部31aを筐体21の下面部21bに対向させて、連結機構30を介して取り付けられている。初期状態では、ロープテンション機構15とピット161の床面161aとの間隔H1が予め設定された許容長さよりも長くなるように、調速機ロープ13の長さを調整し、筐体21及びテンションウエイト25が配置される。
なお、3つのおもり部材24A、24B、24Cのうち上下方向の最も下部に配置された第1おもり部材24Aの下面部31bが、初期状態におけるロープテンション機構15の最下面となる。そのため、この第1おもり部材24Aの下面部31bと床面161aとの間隔H1が、ロープテンション機構15と床面161aとの間隔H1となる。
テンションウエイト25は、筐体21及び下部プーリ12を介して調速機ロープ13に所定の張力を付与する重量を有するものである。そのため、テンションウエイト25を構成する3つのおもり部材24A、24B、24Cの重量は、乗りかご120の昇降行程等の条件に応じて任意に設定されるものである。
また、3つのおもり部材24A、24B、24Cの重量は、同一の重さであってよく、あるいはそれぞれ異なる重さであってもよい。さらに、3つのおもり部材24A、24B、24Cにおける上下方向の長さは、同一の長さであってもよく、あるいはそれぞれ異なる長さであってもよい。
次に、連結機構30について説明する。
連結機構30は、略平板状の連結プレート28と、固定ボルト29とを有している。連結プレート28には、不図示の2つの挿通孔が形成されている。2つの挿通孔は、連結プレート28における上端部と下端部に形成されている。2つの挿通孔には、固定ボルト29の軸部29bが挿通される。
連結プレート28は、おもり部材24A、24B、24Cの側面部31c及び筐体21の側面部21cに配置される。図2及び図3に示すように、連結プレート28は、上下方向で隣接する2つの第1おもり部材24Aと第2おもり部材24Bの側面部31cを接続するようにして配置される。同様に、連結プレート28は、第2おもり部材24Bと第3おもり部材24Cの側面部31cを接続するようにして配置される。
また、固定ボルト29は、連結プレート28の挿通孔を挿通し、固定ボルト29をウエイト側固定穴32に螺合される。これにより、3つのおもり部材24A、24B、24Cが連結機構30によって着脱可能に連結される。
また、3つのおもり部材24A、24B、24Cのうち最も上部に配置された第3おもり部材24Cの側面部31cと、筐体21の側面部21cとを接続するようにして、連結プレート28が配置される。そして、連結プレート28の上側の挿通孔を介して固定ボルト29が、筐体21の下部固定穴41bに螺合されている。また、連結プレート28の下側の挿通孔を介して固定ボルト29が、第3おもり部材24Cの上側のウエイト側固定穴32に螺合されている。これにより、3つのおもり部材24A、24B、24Cが筐体21の下面部21bに着脱可能に取り付けられている。
また、テンションウエイト25は、固定ボルト29を取り外すことで、3つのおもり部材24A、24B、24Cの連結を解除し、3つに上下方向と直交する水平方向に分割することができる。さらに、第3おもり部材24Cと筐体21とを接続する連結機構30の固定ボルト29を取り外すことで、筐体21からテンションウエイト25を容易に取り外すことができる。
なお、本例のテンションウエイト25を3つのおもり部材24A、24B、24Cにより構成し、水平方向に3つに分割可能にする例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、テンションウエイトを4つ以上のおもり部材で構成してテンションウエイトを水平方向に4つ以上に分割させてもよい。
1−2.保守点検作業
次に、上述した構成を有する調速機10の保守点検作業の一例について図5〜図7を参照して説明する。
図5は、おもり部材24A、24B、24Cの配置換えをした状態を示す下部プーリ12及びロープテンション機構15の正面図である。図6は、おもり部材24A、24B、24Cの配置換えをした状態を示す下部プーリ12及びロープテンション機構15の側面図である。図7は、おもり部材24A、24B、24Cの配置換えをした状態を示す下部プーリ12及びロープテンション機構15の上面図である。
調速機ロープ13は、経年使用により伸びが発生した場合、筐体21は、テンションウエイト25の重量によって、ガイドアーム27及びガイド部材22に支持されて上下方向の下方に下がる。その結果、上下方向の最下部に配置された第1おもり部材24Aの下面部31bと床面161aの間隔が、予め設定された許容長さよりも短くなる、あるいは許容長さに近づく。
この場合、従来の調速機では、調速機ロープを切り詰めて、筐体や下部プーリを上下方向の上方に引き上げていた。これに対して、本例の調速機10は、テンションウエイト25を構成する3つのおもり部材24A、24B、24Cのうち上下方向の最下部に配置された第1おもり部材24Aを、第2おもり部材24Bから取り外す。これにより、第2おもり部材24Bがロープテンション機構15の上下方向の最下部に配置され、第2おもり部材24Bの下面部31bが、ロープテンション機構15の最下面となる。
次に、図5及び図6に示すように、取り外した第1おもり部材24Aを、筐体21の上面部21aに載置させる。そして、連結機構30を用いて第1おもり部材24Aを筐体21の上面部21aに取り付ける。すなわち、連結プレート28の下側の挿通孔を介して固定ボルト29を筐体21の上部固定穴41aに螺合させ、連結プレート28の上側の挿通孔を介して固定ボルト29を第1おもり部材24Aの下側のウエイト側固定穴32に螺合させる。これにより、第1おもり部材24Aが筐体21の上面部21aに着脱可能に取り付けられる。その結果、保守点検作業が完了する。
そして、最下部に配置されていた第1おもり部材24Aの上下方向の長さだけ、床面161aとロープテンション機構15との間隔が、長くなる。その結果、床面161aとロープテンション機構15との間隔H2を許容長さよりも長くすることができる。
図7に示すように、第1おもり部材24Aには、切り欠き33が形成されている。そして、第1おもり部材24Aを筐体21の上面部21aに載置し、取り付けた際、下部プーリ12に巻き掛けられた調速機ロープ13は、第1おもり部材24Aの切り欠き33を挿通する。これにより、調速機ロープ13と第1おもり部材24Aが干渉することを防ぐことができる。
さらに、ウエイト側固定穴32の穴の長さは、切り欠き33に到達しない程度の長さに設定されているため、ウエイト側固定穴32に固定ボルト29を螺合しても、固定ボルト29の軸部29bが切り欠き33から突出しない。これにより、第1おもり部材24Aと筐体21を連結する固定ボルト29が、調速機ロープ13に干渉することを防ぐことができる。
また、最下部から取り外した第1おもり部材24Aは、筐体21の上面部21aに取り付けられているため、テンションウエイト25全体の重量は、変化していない。そのため、テンションウエイト25が筐体21及び下部プーリ12を介して調速機ロープ13に付与する張力が変化しない。
このように、本例の調速機10では、調速機ロープ13の切り詰め作業を行うことなく、ロープテンション機構15と床面161aとの間隔を、許容長さよりも長くすることができ、保守点検作業を容易に行うことができる。
また、図5〜図7に示す状態から、経年使用により調速機ロープ13に伸びが発生した場合、最下部に配置された第2おもり部材24Bを第3おもり部材24Cから取り外す。そして、第2おもり部材24Bを第1おもり部材24Aの上面部31aに載置させる。そして、連結機構30によって第2おもり部材24Bと第1おもり部材24Aを連結させる。これにより、第3おもり部材24Cの下面部31bがロープテンション機構15の最下面となり、第2おもり部材24Bの上下方向の長さだけ、ロープテンション機構15と床面161aとの間隔を長くすることができる。
次いで、経年使用によりさらに調速機ロープ13に伸びが発生した場合、最下部に配置された第3おもり部材24Cを筐体21から取り外し、第3おもり部材24Cを第2おもり部材24Bの上面部31aに載置させる。そして、連結機構30によって第3おもり部材24Cと第2おもり部材24Bを連結させる。このとき、筐体21の下面部21bがロープテンション機構15の最下面となる。そして、第3おもり部材24Cの上下方向の長さだけ、ロープテンション機構15と床面161aとの間隔を長くすることができる。
このように、おもり部材24A、24B、24Cの配置をロープテンション機構15の上部に換えることで、おもり部材24A、24B、24Cの長さだけ、ロープテンション機構15と床面161aとの間隔を長くすることができる。その結果、調速機ロープ13に伸びが発生しても、調速機ロープ13を切り詰めることなく、ロープテンション機構15と床面161aの間隔を許容長さ以上に確保することができる。
また、おもり部材24A、24B、24Cを下部プーリ12よりも上下方向の上方に配置換えすることで、ロープテンション機構15全体の重心が上下方向の上方に変化する。そのため、ロープテンション機構15のバランスが崩れて、ロープテンション機構15が転倒する方向に大きな力が発生する。しかしながら、本例のロープテンション機構15では、ガイドアーム27とガイド部材22によって筐体21の水平方向への移動が規制されている。これにより、ロープテンション機構15のバランスが崩れて、ロープテンション機構15が転倒することを防止することができる。
上述したように、筐体21が上下方向に移動可能な長さT2は、3つのおもり部材24A、24B、24Cを上下方向に重ねた状態におけるテンションウエイト25の上下方向の長さT1よりも長く設定されている。これにより、全てのおもり部材24A、24B、24Cを筐体21の上部に配置換えするまで、筐体21を調速機ロープ13の伸びに応じて確実に上下方向の下方に下げることができる。
そして、全てのおもり部材24A、24B、24Cを筐体21の上部に配置換えした後に、ロープテンション機構15と床面161aとの間隔が許容長さよりも短くなった場合は、調速機ロープ13の切り詰め作業を行う。調速機ロープ13の切り詰め作業を行った場合、全てのおもり部材24A、24B、24Cを再び筐体21の下部に配置させる。このように、本例の調速機10によれば、全てのおもり部材24A、24B、24Cを筐体21の上部に配置換えするまで、調速機ロープ13の切り詰め作業を行う必要がなく、調速機ロープ13の切り詰め作業の頻度を低減させることができる。
また、調速機ロープ13の切り詰め作業では、調速機ロープ13に加わる張力を軽減させる必要がある。本例の調速機10では、連結機構30によってテンションウエイト25が筐体21に着脱可能に取り付けられている。そのため、調速機ロープ13の切り詰め作業を行う際は、筐体21からテンションウエイト25を取り外すことで、容易に調速機ロープ13に加わる張力を軽減させることができる。その結果、本例の調速機10によれば、調速機ロープ13の切り詰め作業も容易に行うことができ、保守点検作業にかかる負担を軽減させることができる。
さらに、おもり部材24A、24B、24Cの連結とその解除、及びおもり部材24A、24B、24Cと筐体21との連結とその解除は、固定ボルト29を締め付けたり緩めたりすることで、容易に行うことができる。
2.第2の実施の形態例
次に、第2の実施の形態例にかかる調速機について図5を参照して説明する。
図8は、第2の実施の形態例にかかる調速機の下部プーリ及びロープテンション機構を示す正面図、図9は、ロープテンション機構のおもり部材の配置換えをした状態を示す正面図である。図10は、ロープテンション機構のおもり部材の配置換えをした状態を示す上面図である。
この第2の実施の形態例にかかる調速機が、第1の実施の形態例にかかる調速機10と異なる点は、テンションウエイトの構成と連結機構を設ける位置である。そのため、ここでは、第1の実施の形態例にかかる調速機10と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
ロープテンション機構55は、筐体61と、ガイド部材22と、ガイドアーム27と、テンションウエイト65と、複数の連結機構30とを有している。筐体61は、下部プーリ12を回転可能に支持している。筐体61は、上面部61aと、下面部61bと、一対の側面部61c、61cと、正面部61dと、背面部61eとを有している。
正面部61d及び背面部61eには、連結機構30の固定ボルト29が螺合される上部固定穴81a及び下部固定穴81bが形成されている。上部固定穴81aは、正面部61d及び背面部61eの上下方向の上端部に形成されており、下部固定穴81bは、正面部61d及び背面部61eの上下方向の下端部に形成されている。
また、上部固定穴81aと下部固定穴81bは、正面部61dにそれぞれ2つずつ設けられている。2つの上部固定穴81aの間隔と、2つの下部固定穴81bの間隔は、調速機ロープ13における往路部と復路部の間隔S1よりも短く設定されている。上部固定穴81aと下部固定穴81bは、背面部61eにそれぞれ2つずつ設けられている。そして、背面部61eに設けられた2つの上部固定穴81aの間隔と、2つの下部固定穴81bの間隔は、正面部61dに設けられた2つの上部固定穴81aの間隔と、2つの下部固定穴81bの間隔と同一である。
さらに、正面部61dには、ガイドアーム27に支持されるガイド部材22が設けられている。
筐体61には、テンションウエイト65が連結機構30を介して取り付けられている。調速機ロープ13に経年的な伸びが発生していない初期状態では、テンションウエイト65は、筐体61の下面部61bに配置される。
テンションウエイト65は、複数の(本例では、3つの)おもり部材64A、64B、64Cにより構成されている。そして、テンションウエイト65は、3つのおもり部材64A、64B、64Cに分割される。3つのおもり部材64A、64B、64Cは、それぞれ同一の構成を有しているため、ここでは第1おもり部材64Aについて説明する。
第1おもり部材64Aは、略直方体状に形成されている。第1おもり部材64Aは、上面部71aと、下面部71bと、一対の側面部71c、71cと、正面部71dと、背面部71eを有している。第1おもり部材64Aの幅方向の長さS2は、筐体21の幅方向の長さよりも短く、下部プーリ12の直径よりも短く設定されている。そのため、第1おもり部材64Aの幅方向の長さS2は、調速機ロープ13における往路部と復路部の間隔S1よりも短く設定されている。正面部71d及び背面部71eには、複数のウエイト側固定穴72が形成されている。ウエイト側固定穴72には、連結機構30の固定ボルト29が螺合される。
そして、3つのおもり部材64A、64B、64Cは、上下方向に重ね合わされて連結機構30により着脱可能に連結される。また、初期状態では、3つのおもり部材64A、64B、64Cのうち上下方向の最も上部に配置された第1おもり部材64Cは、その上面部71aを筐体61の下面部61bに対向させて、連結機構30を介して取り付けられている。また、第2の実施の形態例に係るロープテンション機構55では、連結機構30の連結プレート28は、おもり部材64A、64B、64Cの正面部71d及び背面部71eと、筐体61の正面部61d及び背面部61eに対向するように配置される。
また、第1の実施の形態例に係るロープテンション機構15と同様に、初期状態では、ロープテンション機構55と床面161aとの間隔H1が予め設定された許容長さよりも長くなるように、調速機ロープ13の長さが調整される。
図9に示すように、調速機ロープ13に伸びが発生した場合、最下部に配置された第1おもり部材64Aが筐体61の上面部61aに載置させる。そして、第1おもり部材64Aは、連結機構30により筐体61に固定される。
図9及び図10に示すように、第1おもり部材64Aは、調速機ロープ13における往路部と復路部の間に配置される。上述したように、第1おもり部材64Aの幅方向の長さS2は、調速機ロープ13における往路部と復路部の間隔S1よりも短いため、第1おもり部材64Aが調速機ロープ13に干渉することがない。
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかる調速機10と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するロープテンション機構55を有する調速機によっても、上述した第1の実施の形態例にかかる調速機10と同様の作用効果を得ることができる。
なお、第2の実施の形態例にかかるおもり部材64Aの幅方向の長さS2は、筐体61の幅方向の長さよりも短く設定されているが、第1の実施の形態例にかかるおもり部材24Aの幅方向の長さは、筐体21の幅方向の長さと等しく設定されている。従って、第2の実施の形態例にかかる64Aの幅方向の長さS2は、第1の実施の形態例にかかる24Aの幅方向の長さよりも短くなる。
また、第2の実施の形態例にかかるおもり部材64Aと、第1の実施の形態例にかかるおもり部材24Aは、回転軸12a(図3参照)の軸方向の長さ(厚さ)と、重量が等しく、同じ密度を有する材質である。この場合、第1の実施の形態例にかかるおもり部材24Aの上下方向の長さを、第2の実施の形態例にかかるおもり部材64Aの上下方向の長さよりも短くすることができる。その結果、おもり部材24Aの幅方向の長さを筐体21の幅方向の長さと等しく設定した第1の実施の形態例にかかるロープテンション機構15によれば、全体の上下方向の長さを短くすることができ、装置全体の小型化を図ることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態例では、連結機構30として連結プレート28と、2つの固定ボルト29を用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。連結機構として、固定ボルト29の代わりにウエイト側固定穴32、上部固定穴41aや下部固定穴41bに挿入される固定ピンを用いてもよい。あるいは、おもり部材や筐体に設けた係合受け部と、この係合受け部と係合する係合片から連結機構を構成してもよい。さらに、おもり部材と筐体の上面部と下面部に嵌合ピンと、この嵌合ピンが嵌合する嵌合孔を設け、この嵌合ピンと嵌合孔によって連結機構を構成してもよく、連結機構としてはその他各種の機構を適用できるものである。
上述した実施の形態例では、筐体21を上下方向に移動可能に支持し、かつ筐体21の水平方向の移動を規制するガイド機構として、上述したガイド部材22及びガイドアーム27を用いた例を説明したが、これに限定されるものではない。ガイド機構としては、例えば、ガイド部材を上下方向に延在するH字鋼として構成し、ガイドアームがH字鋼と係合するように構成してもよい。または、筐体21にスライダを設け、ガイドアームにこのスライダが上下方向に摺動するガイドレールを設けてもよい。すなわち、ガイド機構としては、その他各種の構成を適用できるものである。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…エレベーター、 10…調速機、 11…上部プーリ、 12…下部プーリ、 12a…回転軸、 13…調速機ロープ、 14…作動レバー、 15、55…ロープテンション機構、 21…筐体、 21a…上面部、 21b…下面部、 21c…側面部、 21d…正面部、 21e…背面部、 22…ガイド部材、 22a…ガイド片、 22b…固定片、 24A、24B、24C…おもり部材、 25…テンションウエイト、 27…ガイドアーム、 27a…挟持片、 28…連結プレート、 29…固定ボルト、 29b…軸部、 30…連結機構、 31a…上面部、 31b…下面部、 31c…側面部、 31d…正面部、 31e…背面部、 32…ウエイト側固定穴、 41a…上部固定穴、 41b…下部固定穴、 100…巻上機、 110…昇降路、 120…乗りかご、 130…主ロープ、 140…釣合おもり、 160…機械室、 161…ピット、 161a…床面、 190…非常止め装置、 200…ガイドレール

Claims (6)

  1. エレベーターの乗りかごの昇降速度を監視する調速機において、
    前記乗りかごの昇降動作に合わせて循環移動する無端状の調速機ロープと、
    前記調速機ロープにおける上下方向の下側折り返し部が巻き掛けられた下部プーリと、
    前記下部プーリを介して前記調速機ロープに所定の張力を付与するロープテンション機構と、を備え、
    前記ロープテンション機構は、
    前記下部プーリを回転可能に支持する筐体と、
    前記筐体に連結機構を介して着脱可能に取り付けられるテンションウエイトと、
    前記下部プーリ及び前記筐体を上下方向に移動可能に支持し、かつ前記下部プーリ及び前記筐体における水平方向の移動を規制するガイド機構と、を有し、
    前記テンションウエイトは、連結機構により互いに着脱可能に連結された複数のおもり部材を有し、複数の前記おもり部材により前記上下方向と直交する水平方向に複数に分割され、
    複数の前記おもり部材は、前記筐体の上下方向の上部及び下部の少なくとも一方に前記
    連結機構により着脱可能に取り付けられ、
    前記ガイド機構は、
    長手方向が前記筐体の上下方向と略平行となるように配置されたガイド片と、前記ガイド片の長手方向の両端部に形成され、前記筐体に前記ガイド片を固定するための固定片とを有するガイド部材と、
    一端部が前記乗りかごが昇降動作する昇降路内に設置されたガイドレールに固定され、他端部が前記ガイド片及び前記筐体の隙間に挿入されると共に、前記他端部に、前記ガイド片を上下方向に移動可能に挟持し、前記筐体の水平方向の移動を規制する挟持片を有するガイドアームと
    で構成されている
    調速機。
  2. 前記ガイド機構における前記下部プーリ及び前記筐体を上下方向へ移動させる移動可能な範囲の長さは、複数の前記おもり部材を上下方向に連結させた前記テンションウエイトにおける上下方向の長さよりも長く設定されている
    請求項に記載の調速機。
  3. 前記おもり部材には、前記下部プーリに巻き掛けられた前記調速機ロープが挿通する切り欠きが形成されている
    請求項1に記載の調速機。
  4. 前記おもり部材における上下方向と直交し、かつ前記下部プーリの軸方向とも直交する幅方向の長さは、前記下部プーリの直径よりも短く設定される
    請求項1に記載の調速機。
  5. 前記連結機構は、
    複数の前記おもり部材のうち隣接する2つのおもり部材又は、前記おもり部材と前記筐体とを接続する連結プレートと、
    前記連結プレートを介して前記筐体及び前記おもり部材に螺合される固定ボルトと、を有する
    請求項1に記載の調速機。
  6. 建築構造物に設けられた昇降路内を昇降移動する乗りかごを備えたエレベーターにおいて、
    前記乗りかごの昇降速度を監視する調速機を備え、
    前記調速機は、
    前記乗りかごの昇降動作に合わせて循環移動する無端状の調速機ロープと、
    前記調速機ロープにおける上下方向の下側折り返し部が巻き掛けられた下部プーリと、
    前記下部プーリを介して前記調速機ロープに所定の張力を付与するロープテンション機構と、を備え、
    前記ロープテンション機構は、
    前記下部プーリを回転可能に支持する筐体と、
    前記筐体に連結機構を介して着脱可能に取り付けられるテンションウエイトと、
    前記下部プーリ及び前記筐体を上下方向に移動可能に支持し、かつ前記下部プーリ及び前記筐体における水平方向の移動を規制するガイド機構と、を有し、
    前記テンションウエイトは、連結機構により互いに着脱可能に連結された複数のおもり部材を有し、複数の前記おもり部材により前記上下方向と直交する水平方向に複数に分割され、
    複数の前記おもり部材は、前記筐体の上下方向の上部及び下部の少なくとも一方に前記連結機構により着脱可能に取り付けられ、
    前記ガイド機構は、
    長手方向が前記筐体の上下方向と略平行となるように配置されたガイド片と、前記ガイド片の長手方向の両端部に形成され、前記筐体に前記ガイド片を固定するための固定片とを有するガイド部材と、
    一端部が前記乗りかごが昇降動作する昇降路内に設置されたガイドレールに固定され、他端部が前記ガイド片及び前記筐体の隙間に挿入されると共に、前記他端部に、前記ガイド片を上下方向に移動可能に挟持し、前記筐体の水平方向の移動を規制する挟持片を有するガイドアームと
    で構成されている
    エレベーター。
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