JP6819381B2 - アンテナ装置及び電子機器 - Google Patents

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本発明は、アンテナ装置及び電子機器に関する。
従来、無線LAN(Local Area Network)などのアンテナ装置が格納され、無線通信が可能な電子機器が知られている。このアンテナ装置において、アンテナエレメントを誘電率を有する樹脂により固定(支持)して形状維持する構成が知られている。
例えば、半導電性のプラスチックをアンテナエレメントとして誘電性の基板(固体電解質基板)上にパターニングして形成されたアンテナ装置が知られている(特許文献1参照)。また、アンテナエレメントを含むフィルムアンテナをブロック状の誘電体部上に貼り付けたマルチバンドアンテナが知られている(特許文献2参照)。
特開2007−13692号公報 特開2011−135549号公報
しかし、特許文献1、2に記載の発明では、樹脂によりアンテナエレメントを支持できるが、樹脂の比誘電率によるアンテナエレメントの短縮効果が発生する。図13は、アンテナの体積と放射効率との関係を示す図である。図13において、縦軸に放射効率をとり、横軸を対数軸としてアンテナの体積をとっている。横軸について、誘電率によるアンテナエレメント長さの短縮が全く無いモデルを体積1.0としている。体積1.0での放射効率は100%である。
図13に示すように、アンテナエレメントの短縮効果により、樹脂を含むアンテナの体積が低下すると、放射効率も低下する。さらに、アンテナの放射効率が低下すると、通信距離も短縮してしまう。
本発明の課題は、アンテナエレメントを支持するとともに、通信距離を長くすることである。
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の態様のアンテナ装置は、導体からなり、第1の幅で形成された第1の領域が所定の方向に延伸するように配置されたアンテナエレメントと、樹脂からなり、前記アンテナエレメントを支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記第1の領域の厚み方向において前記第1の領域から少なくとも所定の距離までの間を空間として確保するための非接触部分を有し、前記非接触部分は、前記第1の領域の幅方向に沿う方向の長さが前記第1の幅よりも長く形成されており、前記アンテナエレメントは、前記第1の領域が延伸する方向において前記非接触部分を前記第1の領域が跨るように配置されているとともに、前記非接触部分を跨る前後の位置では前記第1の領域の幅方向において前記第1の領域が前記支持部にベタ付けされている、ことを特徴とする。
また、本発明に係る第2の態様のアンテナ装置は、導体からなり、それぞれが、所定の幅で形成された第1の領域が所定の方向に延伸するように配置された一対のアンテナエレメントと、樹脂からなり、前記一対のアンテナエレメントを支持する支持部と、を備え、前記支持部は、それぞれが前記一対のアンテナエレメントのそれぞれに対応するように設けられた、前記第1の領域の厚み方向において前記第1の領域から少なくとも所定の距離までの間を空間として確保するための、一対の非接触部分を有し、前記一対の非接触部分のそれぞれは、当該非接触部分に対応する方のアンテナエレメントにおける前記第1の領域の幅方向に沿う方向の長さが当該第1の領域の幅よりも長く形成されており、前記一対のアンテナエレメントのそれぞれは、当該アンテナエレメントにおける前記第1の領域が延伸する方向において当該アンテナエレメントに対応する方の非接触部分を跨るように配置されているとともに、当該非接触部分を跨る前後の位置では前記第1の領域の幅方向において前記第1の領域が前記支持部にベタ付けされている、ことを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器は、上記のいずれかのアンテナ装置と、前記アンテナ装置を介して無線通信を行う通信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、アンテナエレメントを支持できるとともに、通信距離を長くできる。
本発明の実施の形態の電子機器の上面側を示す外観斜視図である。 下ケースが外された状態の電子機器の下面側を示す外観斜視図である。 電子機器の機能構成を示すブロック図である。 (a)は、第1の無線LANアンテナを示す斜視図である。(b)は、第1の樹脂マウント部を示す斜視図である。(c)は、第1の無線LANアンテナの断面を示す斜視図である。 (a)は、第1の無線LANアンテナの螺子止め部分における電子機器の断面図である。(b)は、第1の無線LANアンテナの給電部分における電子機器の断面図である。 (a)は、第2の無線LANアンテナを示す斜視図である。(b)は、第2の樹脂マウント部を示す斜視図である。 (a)は、第3の無線LANアンテナを示す斜視図である。(b)は、第3の樹脂マウント部を示す斜視図である。 (a)は、第4の無線LANアンテナを示す斜視図である。(b)は、第4の樹脂マウント部を示す斜視図である。 (a)は、第5の無線LANアンテナを示す斜視図である。(b)は、第5の樹脂マウント部を示す斜視図である。(c)は、第5の無線LANアンテナの断面を示す斜視図である。 (a)は、第6の無線LANアンテナを示す斜視図である。(b)は、第6の樹脂マウント部を示す斜視図である。(c)は、第6の無線LANアンテナの断面を示す斜視図である。 第7の無線LANアンテナを示す斜視図である。 第8の無線LANアンテナを示す斜視図である。 アンテナの体積と放射効率との関係を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態及び第1〜第4の変形例を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
(実施の形態)
図1〜図5を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1、図2を参照して、本実施の形態の装置の外観構成を説明する。図1は、本実施の形態の電子機器1の上面側を示す外観斜視図である。図2は、下ケース2bが外された状態の電子機器1の下面側を示す外観斜視図である。
本実施の形態の電子機器1は、無線LAN通信機能を有し、店舗、倉庫などの商品などを管理するためのハンディターミナルであるものとする。しかし、電子機器1としては、ハンディターミナルに限定されるものではなく、無線通信機能を有するものであれば、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、PDA(Personal Digital Assistant)、フィーチャーフォンなど、他の電子機器でもよい。
図1に示すように、電子機器1は、樹脂などからなる筐体としての上ケース2a及び下ケース2bを備え、上ケース2aと下ケース2bとの間の内部に、各種部品を格納している。
図1に示すように、電子機器1は、上ケース2aの平面(上面)部に、表示部14と、キー群12aと、を備える。キー群12aは、ユーザからの押下入力を受け付ける複数のキーであり、電源キー、1次元バーコードや2次元コードなどのシンボルの読み取り用のセンタトリガキー、カーソルキー(例えば円形の十字キー)、機能キー、文字入力キーなどを有する。表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro-Luminescent)ディスプレイなどで構成され、各種情報を表示する。
図1、図2に示すように、電子機器1は、下ケース2bの側面部に、シンボルの読み取り用のサイドトリガキー12bを備え、平面(下面)部に、スキャナ部17用の窓部17bと、撮像部18用の窓部18bとを備える。また、図2に示すように、電子機器1は、上ケース2a、下ケース2bの内部に、メイン基板3、無線LANアンテナ30A、スキャナ部17、撮像部18などを有する。メイン基板3は、PCB(Printed Circuit Board)であり、各種回路部品が実装される。
スキャナ部17は、イメージャであり、読取対象物としてのシンボルを撮像する。なお、スキャナ部17として、イメージャに代えて、レーザ光を出射し、読取対象物としての1次元バーコードの反射光を受信して読み取るレーザスキャナとしてもよい。
撮像部18は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの方式で被写体を撮像するデジタルカメラ部である。
メイン基板3には、無線LANアンテナ30Aが実装されている。無線LANアンテナ30Aは、無線LAN通信を行うためのアンテナである。無線LAN通信は、例えば、IEEE802.11a/b/g/nの規格に対応し、2.4GHz帯と、5GHz帯(5.15〜5.35、5.47〜5.725GHz)との周波数帯域とする。
次いで、図3を参照して、電子機器1の内部の機能構成を説明する。図3は、電子機器1の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、電子機器1は、CPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶部15と、通信手段としての無線LAN通信部16と、スキャナ部17と、撮像部18と、電源部19と、を備える。電子機器1の各部は、バス20を介して互いに接続されている。
CPU11は、電子機器1の各部を制御する。CPU11は、各種プログラムのうち指定されたプログラムを記憶部15から読み出してRAM13に展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。特に、CPU11は、無線LAN通信部16を介して、アクセスポイント(図示略)と無線LAN通信方式の無線通信を行い、当該アクセスポイントに接続された通信ネットワーク上の外部機器と通信を行う。
操作部12は、キー群12a、サイドトリガキー12bを備え、ユーザからのキー群12a、サイドトリガキー12bへの押下入力を受け付け、その入力に応じた操作情報をCPU11に出力する。また、操作部12は、表示部14の画面上に設けられるタッチパネルを含み、ユーザからのタッチ入力を受け付けて操作情報をCPU11に出力する構成としてもよい。
RAM13は、揮発性のメモリであり、各種データ及び各種プログラムを格納するワークエリアを形成する。表示部14は、CPU11に指示された表示情報に応じて表示パネルに各種表示を行う。
記憶部15は、情報を読み出し及び書き込み可能に記憶するフラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性のメモリであり、各種データ及び各種プログラムを記憶する。記憶部15は、ROMを含む構成としてもよい。
無線LAN通信部16は、無線LANアンテナ30Aと、増幅回路、変復調回路、信号処理回路などからなる無線通信モジュールとを有し、無線LANアンテナ30Aを介して、アクセスポイント(図示略)と無線LAN方式の無線通信を行う。CPU11は、無線LAN通信部16(及びアクセスポイント)を介して、アクセスポイントに接続された外部機器と情報の送受信を行う。なお、無線LAN通信部16は、上記の無線LAN通信方式、周波数帯域(2.4GHz帯、5GHz帯)に限定されるものではなく、他の無線通信方式の通信手段としてもよい。
スキャナ部17は、イメージャとして2次元コードなどのシンボルを撮像してその画像データをCPU11に出力する。CPU11は、スキャナ部17から入力されたシンボルの画像データをデコードして情報を取得する。
撮像部18は、被写体を撮像してその画像データをCPU11に出力する。電源部19は、電子機器1内の各部に電源供給する二次電池又は一次電池などの電源部である。
また、電子機器1は、無線LAN通信以外の電波を介する無線通信(例えば、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)などのモバイル通信、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信、GPS(Global Positioning System)、Bluetooth(登録商標)通信など)を行う無線通信部、USB(Universal Serial Bus)などの有線通信部、バイブレータなどを有する構成としてもよい。
次に、図4及び図5を参照して、無線LANアンテナ30Aの構成を説明する。図4(a)は、無線LANアンテナ30Aを示す斜視図である。図4(b)は、樹脂マウント部33Aを示す斜視図である。図4(c)は、無線LANアンテナ30Aの断面を示す斜視図である。図5(a)は、無線LANアンテナ30Aの螺子止め部分における電子機器1の断面図である。図5(b)は、無線LANアンテナ30Aの給電部分における電子機器1の断面図である。
図4(a)に示すように、無線LANアンテナ30Aは、アンテナエレメント31A,32Aと、支持部としての樹脂マウント部33Aと、を有する。
アンテナエレメント31A,32Aは、金属(導体)としてステンレス板、銅板、銅箔などで形成され、モノポールアンテナとしての所定幅を有するL字状のアンテナエレメントである。アンテナエレメント31Aは、周波数帯域が無線LAN通信の2.4GHz帯に対応し、この周波数帯域の波長λを用いて、λ/4に対応する長さに設定されている。アンテナエレメント32Aは、周波数帯域が無線LAN通信の5GHz帯に対応し、この周波数帯域の波長λを用いて、λ/4に対応する長さに設定されている。アンテナエレメント31A,32Aの形状は、小さな電子機器1内に実装するためにL字状としており、実装によってはL字状に限定されるものではなく、直線状など、他の形状としてもよい。
アンテナエレメント31Aは、樹脂マウント部33Aの熱カシメ用の穴部311を有する。アンテナエレメント31Bは、樹脂マウント部33Aの熱カシメ用の穴部321を有する。
樹脂マウント部33Aは、アンテナエレメント31A,32Aを支持するマウント部である。樹脂マウント部33Aは、比誘電率が1より大きい樹脂として、ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)などの樹脂を材料としている。ABS樹脂の比誘電率は、一般的に2.0〜4.0であり、比較的低い。なお、樹脂マウント部33Aの材料は、比誘電率が1より大きい樹脂に限定されるものではなく、比誘電率が1より大きい他の材料としてもよい。
樹脂マウント部33A及び後述する変形例における樹脂マウント部の材料として使用する樹脂としては、ABS樹脂以外に、ポリカーボネート樹脂(PC)、ABS+PC複合樹脂などの樹脂が考えられるが、これらの樹脂に限定されるものではない。
図4(b)に示すように、樹脂マウント部33Aは、平板部330A,331と、リブ332と、を有する。平板部330Aは、アンテナエレメント31A,32A取付(マウント)用の平板部である。平板部331は、平板部330Aの端部に接続された、メイン基板3への取付用の平板部である。リブ332は、平板部330A,331の接続を補強する。
平板部330Aの表面には、凹部333Aと、突起部334とを有する。凹部333Aは、アンテナエレメント31A,32Aそれぞれの位置、形状に対応し、アンテナエレメント31A,32Aそれぞれよりも大きな開口で、平板部330Aの平面に平行な底面を有する凹部である。突起部334は、凹部333Aの底面に垂直な方向に延在されて形成され、底面側が円柱状で先端側がそれよりも半径が小さい円柱状の突起部である。例えば、アンテナ長が比較的長いアンテナエレメント31Aに対応して、突起部334が2つ設けられ、アンテナ長が比較的短いアンテナエレメント32Aに対応して、突起部334が1つ設けられている。図4(b)の樹脂マウント部33Aは、突起部334の熱変形前の状態を示している。
樹脂マウント部33Aは、樹脂材料の成形(成型)により形成されている。また、図4(c)に示すように、アンテナエレメント31A,32Aの穴部311,321に各突起部334が挿入され、穴部311,321から出た突起部334の先端部分が加熱により変形されつぶされる熱カシメの方法により、アンテナエレメント31A,32Aが樹脂マウント部33Aに固定されている。
アンテナでは、アンテナエレメントがマウントされる樹脂の比誘電率εrに応じて、次式(1)の短縮率(波長短縮係数)の波長短縮効果が発生する。
短縮率=1/(εr)1/2 …(1)
この波長短縮効果は、アンテナエレメントの近傍の樹脂からも発生し、アンテナエレメントから樹脂が離れるほどその効果も小さくなる。
上記波長短縮効果により、アンテナエレメントの短縮が起こると、アンテナの体積も低下し、図13に示すように、低下した体積により放射効率も低下する。
例えば、仮に2.4GHz帯のアンテナエレメントが、平板状の樹脂に全面が接触されてマウントされたアンテナを考える。このアンテナエレメントの長さは、2.4GHz帯の波長の1/4倍の長さ×樹脂の波長短縮係数で決定される。
2.4GHz帯の波長は、300×10[m/s]/2400[MHz]=0.125[m]となる。2.4GHz帯のアンテナエレメントでは、これをλ/4で使用するので、0.125[m]/4=0.03125[m]となる。この長さに対して、誘電率によるエレメント長の短縮は、仮に比誘電率2の樹脂を使った場合に、0.03125[m]/(2)1/2=0.03125[m]/1.414=0.0221[m]になる。
また、5GHz帯のアンテナエレメントが、平板状の樹脂に全面が接触されてマウントされたアンテナを考えると、同様の計算により、5GHz帯のアンテナエレメントのλ/4の長さは、0.015[m]となる。誘電率によるエレメント長の短縮は、仮に比誘電率2の樹脂を使った場合に、0.015[m]/1.414=0.0106[m]となる。このアンテナの状態では図13に示す体積と放射効率との関係図に示すとおり、体積と放射効率とはほぼ比例関係にあるので、エレメント長の短縮分だけ放射効率が下がり、通信距離も短くなる。
無線LANアンテナ30Aにおいて、樹脂マウント部33Aは、突起部334により、アンテナエレメント31A,32Aを固定するとともに、突起部334、凹部333Aにより、アンテナエレメント31A,32Aとの接触面積が低減され、凹部333Aの底面がアンテナエレメント31A,32Aから所定距離だけ離されている。この距離は、例えばアンテナエレメント31A,32Aの面に垂直な方向の距離とし、第1〜第3の変形例でも同様とする。このため、比較的比誘電率の低い樹脂の樹脂マウント部33Aについて、凹部333Aにより、さらにアンテナエレメント31A,32Aのエレメント長の短縮効果もさらに低減し、放射効率の低下及び通信距離の短縮も低減する。
また、平板部331には、穴部335が開けられている。図5(a)に示すように、雄螺子335aが穴部335に挿入されてメイン基板3の雌螺子部に螺合されることにより、無線LANアンテナ30Aがメイン基板3に固定的に螺子止めされている。
また、図5(b)に示すように、無線LANアンテナ30Aにおいて、アンテナエレメント31Aには、ばね形状の給電接点部31aが設けられている。アンテナエレメント31Aは、給電接点部31aによりメイン基板3上の2.4GHz帯の給電用の接点に電気的に接続されている。同様にして、アンテナエレメント32Aは、給電接点部(図示略)によりメイン基板3上の5GHz帯の給電用の接点に電気的に接続されている。
以上、本実施の形態によれば、無線LANアンテナ30Aは、導体からなるアンテナエレメント31A,32Aと、アンテナエレメント31A,32Aを支持し比誘電率が1より大きい樹脂からなる樹脂マウント部33Aと、を備える。樹脂マウント部33Aは、アンテナエレメント31A,32Aから所定の距離離れた非接触部分(凹部333Aの底面)を有する。樹脂マウント部33Aは、アンテナエレメント31A,32Aを固定して支持する突起部334を有する。電子機器1は、無線LANアンテナ30Aと、無線LANアンテナ30Aを介して無線通信を行う無線LAN通信部16と、を備える。
このため、樹脂マウント部33Aによりアンテナエレメント31A,32Aを支持できるとともに、アンテナエレメント31A,32Aから樹脂までの距離をとり、アンテナエレメント31A,32Aの短縮を低減して無線LANアンテナ30Aの体積を増加でき、放射効率を増加して無線LANアンテナ30A(電子機器1)の通信距離を長くできる。さらに、アンテナエレメント31A,32Aに対する樹脂マウント部33Aの誘電率の影響が少なくなるので、アンテナエレメント31A,32Aの固定不良や材料の誘電率変化などがあったとしても、製品性能(アンテナ特性)への影響も少なくなり、無線LANアンテナ30A(電子機器1)の通信の品質を安定できる。無線LAN通信の場合、アンテナエレメント31A,32Aと、樹脂マウント部33Aの表面(凹部333Aの底面)との間の距離が少なくとも0.5[mm]程度で上記効果が期待できる。
また、突起部334は、変形した先端部分(熱カシメにより変形でつぶれた先端部分)によりアンテナエレメント31A,32Aを固定する。このため、アンテナエレメント31A,32Aを確実に固定して支持できる。
また、樹脂マウント部33A(平板部330A)は、凹部333Aを有する。このため、通信距離を長くできるとともに、アンテナエレメント31A,32Aの支持面の厚さを小さくすることができる。さらに、凹部333Aは、底面に樹脂が残っているので、樹脂マウント部33A(平板部330A)の機械的強度の低減を防ぐことができる。
また、樹脂マウント部33Aの樹脂は、比誘電率が2〜4である。このため、樹脂マウント部33Aの材料自体の比誘電率が低いので、アンテナエレメント31A,32Aの短縮をさらに低減でき、通信距離をさらに長くできる。
また、アンテナエレメント31A,32Aは、無線LAN用のアンテナエレメントである。このため、無線LANアンテナ30Aの通信距離を長くできるので、無線LAN用のアクセスポイントの配置間隔を長くすることができ、所定の大きさの領域におけるアクセスポイントの設置台数を減らすことができ、アクセスポイントの設置時のコスト、作業負担、設置後の管理負担を低減できる。
(第1の変形例)
図6を参照して、上記実施の形態の第1の変形例を説明する。図6(a)は、無線LANアンテナ30Bを示す斜視図である。図6(b)は、樹脂マウント部33Bを示す斜視図である。
本変形例は、上記実施の形態の電子機器1において、無線LANアンテナ30Aを無線LANアンテナ30Bに代えた構成を有する。このため、無線LANアンテナ30Bを説明するとともに、上記実施の形態と同様の部分には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図6(a)に示すように、無線LANアンテナ30Bは、アンテナエレメント31B,32Bと、支持部としての樹脂マウント部33Bと、を有する。アンテナエレメント31B,32Bは、上記実施の形態のアンテナエレメント31A,32Aと同様であるが、穴部311,321が形成されていない。樹脂マウント部33Bは、アンテナエレメント31B,32Bを支持するマウント部である。樹脂マウント部33Bの材料は、上記実施の形態の樹脂マウント部33Aの材料と同様である。
図6(b)に示すように、樹脂マウント部33Bは、平板部330B,331と、リブ332と、を有する。平板部330Bの表面には、溝部336が形成されている。溝部336は、アンテナエレメント31B,32Bそれぞれの位置、形状に対応し、樹脂の成形などにより形成されている。平板部330Bにおいて、例えば、アンテナ長が比較的長いアンテナエレメント31Bに対応して、溝部336が2つ設けられ、アンテナ長が比較的短いアンテナエレメント32Bに対応して、溝部336が1つ設けられている。
樹脂マウント部33Bへのアンテナエレメント31B,32Bの固定は、接着剤による貼り付けや、両面テープなどの粘着シートによる貼り付け、超音波溶着などの溶着による貼り付け、樹脂の成形時点でアンテナエレメント31B,32Bを溶かし込む一体成形などの方法により行われる。上記接着剤としては、例えば、ゴム系の接着剤として、ニトリルゴム系と合成ゴム系の接着剤又は瞬間接着剤などで代表されるシアノアクリル系接着剤が使用される。上記両面テープとしては、例えば、アクリル系接着剤などの押し付けることで接着力が生まれる感圧性粘着剤を用いたものが使用される。
無線LANアンテナ30Bにおいて、樹脂マウント部33Bは、アンテナエレメント31B,32Bを固定するとともに、溝部336により、アンテナエレメント31B,32Bとの接触面積が低減され、溝部336の底面がアンテナエレメント31B,32Bから所定距離離されている。
以上、本変形例によれば、無線LANアンテナ30Bの樹脂マウント部33Bは、アンテナエレメント31B,32Bから所定の距離離れた非接触部分(溝部336の底面)を有する。樹脂マウント部33B(平板部330B)は、溝部336を有する。このため、樹脂マウント部33Bによりアンテナエレメント31B,32Bを支持できるとともに、アンテナエレメント31B,32Bから樹脂までの距離をとり、無線LANアンテナ30B(電子機器1)の通信距離を長くできる。さらに、アンテナエレメント31B,32Bに対する樹脂マウント部33Bの誘電率の影響が少なくなるので、アンテナエレメント31B,32Bの接着不良や材料の誘電率変化などがあったとしても、製品性能(アンテナ特性)への影響も少なくなり、無線LANアンテナ30B(電子機器1)の通信の品質を安定できる。無線LAN通信の場合、溝部336の深さが少なくとも0.5[mm]程度で上記効果が期待できる。
また、溝部336により、樹脂マウント部33B(無線LANアンテナ30B)を軽量にでき、溝部336の底面に樹脂が残っているので、樹脂マウント部33B(平板部330B)の機械的強度の低減を防ぐことができる。
(第2の変形例)
図7、図8を参照して、上記実施の形態の第2の変形例を説明する。図7(a)は、無線LANアンテナ30Cを示す斜視図である。図7(b)は、樹脂マウント部33Cを示す斜視図である。図8(a)は、無線LANアンテナ30Dを示す斜視図である。図8(b)は、樹脂マウント部33Dを示す斜視図である。
本変形例は、上記実施の形態の電子機器1において、無線LANアンテナ30Aを無線LANアンテナ30C,30Dに代えた構成を有する。このため、無線LANアンテナ30C,30Dを説明するとともに、上記実施の形態と同様の部分には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図7(a)に示すように、無線LANアンテナ30Cは、アンテナエレメント31B,32Bと、支持部としての樹脂マウント部33Cと、を有する。樹脂マウント部33Cは、アンテナエレメント31B,32Bを支持するマウント部である。樹脂マウント部33Cの材料は、上記実施の形態の樹脂マウント部33Aの材料と同様である。
図7(b)に示すように、樹脂マウント部33Cは、平板部330C,331と、リブ332と、を有する。平板部330Cは、比較的小さな貫通穴部としての穴部337Cが形成されている。穴部337Cは、アンテナエレメント31B,32Bそれぞれの位置、形状に対応し、樹脂材料の成形などにより形成されている。平板部330Cにおいて、例えば、アンテナ長が比較的長いアンテナエレメント31Bに対応して、穴部337Cが2つ設けられ、アンテナ長が比較的短いアンテナエレメント32Bに対応して、穴部337Cが1つ設けられている。
樹脂マウント部33Cへのアンテナエレメント31B,32Bの固定は、上記第1の変形例の樹脂マウント部33Bへの固定方法と同様である。無線LANアンテナ30Cにおいて、樹脂マウント部33Cは、アンテナエレメント31B,32Bを固定するとともに、穴部337Cにより、アンテナエレメント31B,32Bとの接触面積が低減され、穴部337C(の空間部)がアンテナエレメント31B,32Bから所定距離以上離されている。
図8(a)に示すように、無線LANアンテナ30Dは、アンテナエレメント31B,32Bと、支持部としての樹脂マウント部33Dと、を有する。樹脂マウント部33Dは、アンテナエレメント31B,32Bを支持するマウント部である。樹脂マウント部33Dの材料は、上記実施の形態の樹脂マウント部33Aの材料と同様である。樹脂マウント部33Dは、平板部330D,331と、リブ332と、を有する。
図8(b)に示すように、平板部330Dは、穴部337Cに比べて大きな貫通穴部としての穴部337Dが形成されている。穴部337Dは、アンテナエレメント31B,32Bそれぞれの位置、形状に対応し、樹脂材料の成形などにより形成されている。平板部330Dにおいて、例えば、アンテナ長が比較的長いアンテナエレメント31Bと、アンテナ長が比較的短いアンテナエレメント32Bとに対応して、それぞれ、穴部337Dが1つ設けられている。
樹脂マウント部33Dへのアンテナエレメント31B,32Bの固定は、上記第1の変形例の樹脂マウント部33Bへの固定方法と同様である。無線LANアンテナ30Dにおいて、樹脂マウント部33Dは、アンテナエレメント31B,32Bを固定するとともに、穴部337Dにより、アンテナエレメント31B,32Bとの接触面積が低減され、穴部337D(の空間部)がアンテナエレメント31B,32Bから所定距離以上離されている。
以上、本変形例によれば、無線LANアンテナ30C,30Dの樹脂マウント部33C,20D(平板部330C,330D)は、アンテナエレメント31B,32Bから所定の距離以上離れた非接触部分(穴部337C,337D)を有する。このため、樹脂マウント部33C,33Dによりアンテナエレメント31B,32Bを支持できるとともに、アンテナエレメント31B,32Bから樹脂までの距離をとり、無線LANアンテナ30C,30D(電子機器1)の通信距離を長くでき、さらに無線LANアンテナ30C,30D(電子機器1)の通信の品質を安定できる。
なお、複数の穴部337Cを用いる方法と、1つの大きな穴部337Dを用いる方法とでは、アンテナエレメント31B,32Bと樹脂マウント部33C又は樹脂マウント部33Dとの接触長さにより上記効果がほぼ決定するので、当該接触長さが同じ場合には、どちらの方法も上記効果が同じになる。
また、穴部337C,337Dは底面がないので、樹脂マウント部33B(無線LANアンテナ30B)をさらに軽量にできる。なお、(貫通)穴部は、切欠き部(樹脂マウント部の端部が切り欠かれた貫通穴)を含めてもよい。
(第3の変形例)
図9、図10を参照して、上記実施の形態の第3の変形例を説明する。図9(a)は、無線LANアンテナ30Eを示す斜視図である。図9(b)は、樹脂マウント部33Eを示す斜視図である。図9(c)は、無線LANアンテナ30Eの断面を示す斜視図である。図10(a)は、無線LANアンテナ30Fを示す斜視図である。図10(b)は、樹脂マウント部33Fを示す斜視図である。図10(c)は、無線LANアンテナ30Fの断面を示す斜視図である。
本変形例は、上記実施の形態の電子機器1において、無線LANアンテナ30Aを無線LANアンテナ30E,30Fに代えた構成を有する。このため、無線LANアンテナ30E,30Fを説明するとともに、上記実施の形態と同様の部分には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図9(a)に示すように、無線LANアンテナ30Eは、アンテナエレメント31B,32Bと、支持部としての樹脂マウント部33Eと、を有する。樹脂マウント部33Eは、アンテナエレメント31B,32Bを支持するマウント部である。樹脂マウント部33Cの材料は、上記実施の形態の樹脂マウント部33Aの材料と同様である。
図9(b)に示すように、樹脂マウント部33Eは、平板部330E,331と、リブ332と、を有する。平板部330Eの表面には、凹部333Eと、突起部338Eとが形成されている。凹部333E、突起部338Eは、樹脂材料の成形などにより形成されている。凹部333Eは、アンテナエレメント31B,32Bそれぞれの位置、形状に対応し、平板部330Eの平面に平行な底面を有する凹部である。突起部338Eは、凹部333Eの底面に垂直な方向に延在する円柱状の突起部である。凹部333Eにおいて、例えば、アンテナ長が比較的長いアンテナエレメント31Bに対応して、凹部333Eが1つ設けられ突起部338Eが3つ設けられ、アンテナ長が比較的短いアンテナエレメント32Bに対応して、凹部333Eが1つ設けられ突起部338Eが1つ設けられている。
図9(c)に示すように、樹脂マウント部33Eへのアンテナエレメント31B,32Bの固定は、上記第1の変形例の樹脂マウント部33Bへの固定方法と同様である。無線LANアンテナ30Eにおいて、樹脂マウント部33Eは、突起部338Eにより、アンテナエレメント31B,32Bを固定するとともに、凹部333Eにより、アンテナエレメント31B,32Bとの接触面積が低減され、凹部333Eの底面がアンテナエレメント31B,32Bから所定距離離されている。
図10(a)に示すように、無線LANアンテナ30Fは、アンテナエレメント31B,32Bと、支持部としての樹脂マウント部33Fと、を有する。樹脂マウント部33Fは、アンテナエレメント31B,32Bを支持するマウント部である。樹脂マウント部33Fの材料は、上記実施の形態の樹脂マウント部33Aの材料と同様である。
図10(b)に示すように、樹脂マウント部33Fは、平板部330F,331と、リブ332と、を有する。平板部330Fの表面には、凹部333Fと、突起部338Fとが形成されている。凹部333F、突起部338Fは、樹脂材料の成形などにより形成されている。凹部333Fは、アンテナエレメント31B,32Bそれぞれの位置、形状に対応し、平板部330Fの平面に平行な底面を有する凹部である。突起部338Fは、凹部333Fの底面に垂直な方向に延在する円錐状の突起部である。凹部333Fにおいて、例えば、アンテナ長が比較的長いアンテナエレメント31Bに対応して、凹部333Fが1つ設けられ突起部338Fが3つ設けられ、アンテナ長が比較的短いアンテナエレメント32Bに対応して、凹部333Fが1つ設けられ突起部338Fが1つ設けられている。
図10(c)に示すように、樹脂マウント部33Fへのアンテナエレメント31B,32Bの固定は、上記第1の変形例の樹脂マウント部33Bへの固定方法と同様である。無線LANアンテナ30Fにおいて、樹脂マウント部33Fは、突起部338Fにより、アンテナエレメント31B,32Bを固定するとともに、突起部338F及び凹部333Eにより、アンテナエレメント31B,32Bとの接触面積がより低減され、凹部333Eの底面がアンテナエレメント31B,32Bから所定距離離されている。
以上、本変形例によれば、無線LANアンテナ30E,30Fの樹脂マウント部33E,33Fは、アンテナエレメント31B,32Bから所定の距離離れた非接触部分(凹部333E,333Fの底面)を有する。樹脂マウント部33E,33F(平板部330E,330F)は、アンテナエレメント31B,32Bに対応する位置に形成された凹部333E,333Fと、先端でアンテナエレメント31B,32Bに接触してアンテナエレメント31B,32Bを支持する突起部338E,338Fと、を有する。このため、樹脂マウント部33E,33Fによりアンテナエレメント31B,32Bを支持できるとともに、アンテナエレメント31B,32Bから樹脂までの距離をとり、無線LANアンテナ30E,30F(電子機器1)の通信距離を長くでき、さらに無線LANアンテナ30E,30F(電子機器1)の通信の品質を安定できる。
突起部338Eは、先端がアンテナエレメント31B,32Bに接触する円柱状であるため、アンテナエレメント31B,32Bをより確実に固定して支持できる。なお、突起部338Eは、三角柱、四角柱など他の柱状であってもよい。無線LAN通信の場合、凹部333E,333Fの深さ、突起部338E,338Fの高さが少なくとも0.5[mm]程度で上記効果が期待できる。
突起部338Fは、先端がアンテナエレメント31B,32Bに接触する円錐状であるため、アンテナエレメント31B,32Bの近傍の樹脂がより低減され、上記効果がより高められる。なお、突起部338Fは、三角錐、四角錐など他の錐状であってもよい。
(第4の変形例)
図11、図12を参照して、上記実施の形態の第4の変形例を説明する。図11は、無線LANアンテナ30Gを示す斜視図である。図12は、無線LANアンテナ30Hを示す斜視図である。
本変形例は、上記実施の形態の電子機器1において、無線LANアンテナ30Aを無線LANアンテナ30G,30Hに代えた構成を有する。このため、無線LANアンテナ30G,30Hを説明するとともに、上記実施の形態と同様の部分には、同じ符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、無線LANアンテナ30Gは、アンテナエレメント31G,32Gと、支持部としての樹脂マウント部33Gと、を有する。アンテナエレメント31G,32Gは、アンテナエレメント31B,32Bと同様の材料からなるL字状のアンテナエレメントであって、延在方向に沿ってV字状の開放断面形状を有する。つまり、アンテナエレメント31G,32Gは、樹脂マウント部33G(平板部330G)への接触により、樹脂マウント部33G(平板部330G)との間に延在方向に三角柱状の空間部が形成される形状を有する。
樹脂マウント部33Gは、アンテナエレメント31G,32Gを支持するマウント部である。樹脂マウント部33Gの材料は、上記実施の形態の樹脂マウント部33Aの材料と同様である。
樹脂マウント部33Gは、平板部330G,331と、リブ332と、を有する。平板部330Gは、凹部などが形成されていない平板形状である。樹脂マウント部33Gへのアンテナエレメント31G,32Gの固定は、上記第1の変形例の樹脂マウント部33Bへのアンテナエレメント31B,32Bの固定方法と同様である。無線LANアンテナ30Gにおいて、樹脂マウント部33Gは、アンテナエレメント31G,32Gを固定するとともに、アンテナエレメント31G,32GのV字の断面形状により、アンテナエレメント31G,32Gとの接触面積が低減され、アンテナエレメント31G,32Gの裏面312G,322Gの一部が樹脂マウント部33Gの表面から所定距離以上離されている。この距離は、例えば樹脂マウント部33Gの表面に垂直な方向の距離とする。
図12に示すように、無線LANアンテナ30Hは、アンテナエレメント31H,32Hと、支持部としての樹脂マウント部33Gと、を有する。アンテナエレメント31H,32Hは、アンテナエレメント31B,32Bと同様の材料からなるL字状のアンテナエレメントであって、延在方向に沿ってコ字状(角形のU字状)の開放断面形状を有する。つまり、アンテナエレメント31H,32Hは、樹脂マウント部33G(平板部330G)への接触により、樹脂マウント部33G(平板部330G)との間に延在方向に四角柱状の空間部が形成される形状を有する。
樹脂マウント部33Gへのアンテナエレメント31H,32Hの固定は、上記第1の変形例の樹脂マウント部33Bへのアンテナエレメント31B,32Bの固定方法と同様である。無線LANアンテナ30Hにおいて、樹脂マウント部33Gは、アンテナエレメント31H,32Hを固定するとともに、アンテナエレメント31H,32Hのコ字の断面形状により、アンテナエレメント31H,32Hとの接触面積が低減され、アンテナエレメント31H,32Hの裏面312H,322Hの一部が樹脂マウント部33Gの表面から所定距離離されている。
以上、本変形例によれば、無線LANアンテナ30Gは、アンテナエレメント31G,32Gと、樹脂マウント部33Gと、を備える。アンテナエレメント31G,32Gは、樹脂マウント部33G(平板部330G)から所定の距離以上離れた非接触部分(裏面312G,322Gの一部)を有する。無線LANアンテナ30Hは、アンテナエレメント31H,32Hと、樹脂マウント部33Gと、を備える。アンテナエレメント31H,32Hは、樹脂マウント部33G(平板部330G)の裏面312H,322Hの一部が樹脂マウント部33Gの表面から所定距離離れた非接触部分(裏面312H,322Hの一部)を有する。
このため、樹脂マウント部33Gによりアンテナエレメント31G,32G,31H,32Hを支持できるとともに、アンテナエレメント31G,32G,31H,32Hから樹脂までの距離をとり、無線LANアンテナ30G,30H(電子機器1)の通信距離を長くでき、さらに無線LANアンテナ30G,30H(電子機器1)の通信の品質を安定できる。無線LAN通信の場合、アンテナエレメント31G,32G,31H,32Hの最大高さが少なくとも0.5[mm]程度で上記効果が期待できる。
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係るアンテナ装置及び電子機器の一例であり、これに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態及び変形例の少なくとも2つを組み合わせる構成としてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、アンテナエレメントを樹脂マウント部に直接取り付ける(マウントする)構成として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、アンテナエレメントに、ポリイミドなどの絶縁体フィルムを片面又は両面に貼り付けたFPC(Flexible Printed Circuits)のフィルムアンテナとし、当該フィルムアンテナを樹脂マウント部に取り付ける構成としてもよい。
また、上記実施の形態及び変形例における電子機器1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態及び変形例を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態及び変形例に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
導体からなるアンテナエレメントと、
前記アンテナエレメントを支持し比誘電率が1より大きい樹脂からなる支持部と、を備え、
前記支持部は、前記アンテナエレメントから所定の距離以上離れた非接触部分を有するアンテナ装置。
<請求項2>
前記支持部は、前記アンテナエレメントを固定して支持する突起部を有する請求項1に記載のアンテナ装置。
<請求項3>
前記第1の突起部は、変形した先端により前記アンテナエレメントを固定する請求項2に記載のアンテナ装置。
<請求項4>
前記突起部は、柱状又は錘状である請求項2に記載のアンテナ装置。
<請求項5>
前記支持部は、凹部を有する請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
<請求項6>
前記支持部は、溝部を有する請求項1から5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
<請求項7>
前記支持部は、貫通穴部を有する請求項1から6のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
<請求項8>
導体からなるアンテナエレメントと、
前記アンテナエレメントを支持し比誘電率が1より大きい樹脂からなる支持部と、を備え、
前記アンテナエレメントは、前記支持部から所定の距離以上離れた非接触部分を有するアンテナ装置。
<請求項9>
前記樹脂は、比誘電率が2〜4である請求項1から8のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
<請求項10>
前記アンテナエレメントは、無線LAN用のアンテナエレメントである請求項1から9のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
<請求項11>
請求項1から10のいずれか一項に記載のアンテナ装置と、
前記アンテナ装置を介して無線通信を行う通信手段と、を備える電子機器。
1 電子機器
2a 上ケース
2b 下ケース
3 メイン基板
11 CPU
12 操作部
12a キー群
12b サイドトリガキー
13 RAM
14 表示部
15 記憶部
16 無線LAN通信部
17 スキャナ部
17b,18b 窓部
18 撮像部
19 電源部
20 バス
30A,30B,30C,30D,30E,30F,30G,30H 無線LANアンテナ
31A,32A,31B,32B,31G,32G,31H,32H アンテナエレメント
31a 給電接点部
311,321 穴部
312G,322G,312H,322H 裏面
33A,33B,33C,33D,33E,33F,33G 樹脂マウント部
330A,330B,330C,330D,330E,330F,330G,331 平板部
332 リブ
333A,333E,333F 凹部
334,338E,338F 突起部
335,337C,337D 穴部
335a 雄螺子
336 溝部

Claims (9)

  1. 導体からなり、第1の幅で形成された第1の領域が所定の方向に延伸するように配置されたアンテナエレメントと、
    樹脂からなり、前記アンテナエレメントを支持する支持部と、
    を備え、
    前記支持部は、前記第1の領域の厚み方向において前記第1の領域から少なくとも所定の距離までの間を空間として確保するための非接触部分を有し、
    前記非接触部分は、前記第1の領域の幅方向に沿う方向の長さが前記第1の幅よりも長く形成されており、
    前記アンテナエレメントは、前記第1の領域が延伸する方向において前記非接触部分を前記第1の領域が跨るように配置されているとともに、前記非接触部分を跨る前後の位置では前記第1の領域の幅方向において前記第1の領域が前記支持部にベタ付けされている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記非接触部分は、前記第1の領域が延伸する方向に対して直交する方向に延伸する溝として形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記非接触部分は、前記支持部に設けられた貫通穴部として形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 導体からなり、それぞれが、所定の幅で形成された第1の領域が所定の方向に延伸するように配置された一対のアンテナエレメントと、
    樹脂からなり、前記一対のアンテナエレメントを支持する支持部と、
    を備え、
    前記支持部は、それぞれが前記一対のアンテナエレメントのそれぞれに対応するように設けられた、前記第1の領域の厚み方向において前記第1の領域から少なくとも所定の距離までの間を空間として確保するための、一対の非接触部分を有し、
    前記一対の非接触部分のそれぞれは、当該非接触部分に対応する方のアンテナエレメントにおける前記第1の領域の幅方向に沿う方向の長さが当該第1の領域の幅よりも長く形成されており、
    前記一対のアンテナエレメントのそれぞれは、当該アンテナエレメントにおける前記第1の領域が延伸する方向において当該アンテナエレメントに対応する方の非接触部分を跨るように配置されているとともに、当該非接触部分を跨る前後の位置では前記第1の領域の幅方向において前記第1の領域が前記支持部にベタ付けされている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 前記一対のアンテナエレメントは、互いの間で前記第1の領域の長さが異なっており、
    前記一対の非接触部分のそれぞれは、当該非接触部分に対応する方のアンテナエレメントにおける前記第1の領域の長さに対応させた長さに形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記一対のアンテナエレメントそれぞれは、無線LAN用のアンテナエレメントであり、対応する周波数帯域が互いに異なっている、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のアンテナ装置。
  7. 前記樹脂は、比誘電率が1より大きい、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記樹脂は、比誘電率が2〜4である、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のアンテナ装置と、
    前記アンテナ装置を介して無線通信を行う通信手段と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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