JP4721272B2 - 誘電体アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、移動体通信用無線機等のアンテナとして動作し、2つの周波数帯域で用いる誘電体アンテナに関するものである。
2つの移動体通信用無線機のアンテナとして2つの周波数帯域で動作する従来の誘電体アンテナの一例が、特開2001−60823号公報に示されている。この従来技術を、図12を参照して簡単に説明する。図12は、2つの周波数帯域で動作する従来の誘電体アンテナの一例の分解斜視図である。図12において、第1の誘電体ブロック10の表面に導電薄膜により第1のアンテナ電極12が配設され、第2の誘電体ブロック14の表面に導電薄膜により第2のアンテナ電極16が配設される。そして、グランド電極18の上に、まず第2の誘電体ブロック14が配設され、この第2の誘電体ブロック14の上に両面テープ28を介して第1の誘電体ブロック10が載せられて、両面テープ28の貼着により積層状に配設される。さらに、第1の誘電体ブロック10と第2の誘電体ブロック14と第2のアンテナ電極16およびグランド電極18に、上下に貫通して穿設された第1の孔20に第1の給電ピン22が挿通され、その上端部が第1のアンテナ電極12に半田付けなどにより電気的接続される。なお、第1の給電ピン22は、第2のアンテナ電極16およびグランド電極18には電気的接続しないように設定される。また、第2の誘電体ブロック14およびグランド電極18に、上下に貫通して穿設された第2の孔24に第2の給電ピン26が挿通され、その上端部が第2のアンテナ電極16に半田付けなどにより電気的接続される。なお、第2の給電ピン26は、グランド電極18には電気的接続しないように設定される。上記構造において、第2の誘電体ブロック14に穿設された第2の孔24に先に第2の給電ピン26を挿通して第2のアンテナ電極16に電気的接続させ、その上に第1の誘電体ブロック10を積層状に配設することは勿論である。
特開2001−60823号公報
かかる構成において、第1の誘電体ブロック10と第1のアンテナ電極12とグランド電極18および第1の給電ピン22により第1のアンテナが構成され、第2の誘電体ブロック14と第2のアンテナ電極16とグランド電極18および第2の給電ピン26により第2のアンテナが構成される。そして、第1のアンテナは、例えば、ETCの5.8GHzの周波数帯域で動作するように設定し、第2のアンテナは、例えば、VICSの2.5GHzの周波数帯域で動作するように設定する。または、第1のアンテナは、例えば、VICSの2.5GHzの周波数帯域で動作するように設定し、第2のアンテナは、例えば、GPSの1.5GHzの周波数帯域で動作するように設定しても良い。
そして、上述の従来技術による2つの周波数帯域で動作する誘電体アンテナにあっては、2つのアンテナが上下に積層状で一体化されており、2つのアンテナを別個に配設するのと比較して、その設置スペースが小さくて足りる、という優れた効果を奏する。
上記従来の誘電体アンテナにあっては、第1の誘電体ブロック10と、これとは別体からなる第2の誘電体ブロック14が必要であり、安価に製造し得ない。また、第2の誘電体ブロック14上に第1の誘電体ブロック10を載せて積層状に配設する際に、図13に示すごとく、第2の誘電体ブロック14に対して、第1の誘電体ブロック10が、第1の給電ピン22を回転軸とした位置ずれを生ずる虞がある。なお、図13は、第1と第2の誘電体ブロックがずれて配設された従来の誘電体アンテナの平面図である。そして、第1のアンテナが円偏波信号を送受信するならば、この位置ずれが生じても何ら大きな問題はないが、第1のアンテナが直線偏波信号を送受信するとすると、第1のアンテナの指向性のずれからアンテナ利得の低下を生ずるという不具合が生ずる。そこで、第2の誘電体ブロック14上に第1の誘電体ブロック10を配設する際には、慎重な作業が求められ、それだけ作業が煩雑となるという不具合があった。
本発明は、上述した従来の誘電体アンテナの事情に鑑みてなされたもので、1つの誘電体ブロックに第1のアンテナ電極と第2のアンテナ電極を配設して、2つの周波数帯域で動作する誘電体アンテナを構成し、しかも組み立てが容易な誘電体アンテナを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の誘電体アンテナは、表面と裏面が平行な誘電体ブロックに、側面より前記表面に平行なスロットを設け、前記誘電体ブロックの前記裏面側にグランド電極を配設し、前記誘電体ブロックの前記表面に導電薄膜により第1のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックの前記側面の開口部から挿入して前記スロット内に導電金属板からなる第2のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックと前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極を上下に貫通する第1の孔を穿設し、この第1の孔に第1の給電ピンを挿通してその上端部を前記第1のアンテナ電極に電気的接続し、しかも前記第1の給電ピンが前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極に電気的接続しないようにし、前記誘電体ブロックの前記スロットから前記裏面の間および前記グランド電極に上下に貫通する第2の孔を穿設し、この第2の孔に第2の給電ピンを挿通してその上端部を前記第2のアンテナ電極に電気的接続し、しかも前記第2の給電ピンが前記グランド電極に電気的接続しないようにし、前記スロットの天面と下面に、それぞれ前記第2のアンテナ電極の前記挿入方向に長い突条を設け、前記突条の先端部が平板状の前記第2のアンテナ電極に当接して前記スロット内での前記第2のアンテナ電極の上下位置を規制するように構成されている。
また、表面と裏面が平行な誘電体ブロックに、側面より前記表面に平行なスロットを設け、前記誘電体ブロックの前記裏面側にグランド電極を配設し、前記誘電体ブロックの前記表面に導電薄膜により第1のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックの前記側面の開口部から挿入して前記スロット内に導電金属板からなる第2のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックと前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極を上下に貫通する第1の孔を穿設し、この第1の孔に第1の給電ピンを挿通してその上端部を前記第1のアンテナ電極に電気的接続し、しかも前記第1の給電ピンが前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極に電気的接続しないようにし、前記誘電体ブロックの前記スロットから前記裏面の間および前記グランド電極に上下に貫通する第2の孔を穿設し、この第2の孔に第2の給電ピンを挿通してその上端部を前記第2のアンテナ電極に電気的接続し、しかも前記第2の給電ピンが前記グランド電極に電気的接続しないようにし、前記第2のアンテナ電極を前記挿入方向と直交する断面をジグザグ状または波状に折り曲げ、そのジグザグ状または波状の上下先端部が前記スロットの天面と下面に当接して前記スロット内での前記第2のアンテナ電極の上下位置を規制するように構成しても良い。
そして、表面と裏面が平行な誘電体ブロックに、側面より前記表面に平行なスロットを設け、前記誘電体ブロックの前記裏面側にグランド電極を配設し、前記誘電体ブロックの前記表面に導電薄膜により第1のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックの前記側面の開口部から挿入して前記スロット内に導電金属板からなる第2のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックと前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極を上下に貫通する第1の孔を穿設し、この第1の孔に第1の給電ピンを挿通してその上端部を前記第1のアンテナ電極に電気的接続し、しかも前記第1の給電ピンが前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極に電気的接続しないようにし、前記第2のアンテナ電極の前記導電金属板の一部を切り起こして第2の給電ピンとし、前記誘電体ブロックの前記スロットから前記裏面の間に、前記側面の前記開口部から挿入された第2のアンテナ電極の前記第2の給電ピンに臨む位置まで上下に貫通するスリットを設け、このスリットおよび前記グランド電極に穿設した前記第2の孔に前記第2の給電ピンを挿通して構成することもできる。
さらに、前記誘電体ブロックの前記表面から前記スロットの間に、前記第2の孔に臨んで上下方向に、前記第2の給電ピンを前記第2のアンテナ電極に電気的接続させる作業のための第3の孔を穿設して構成することも可能である。
また、前記誘電体ブロックの前記裏面に導電薄膜を配設して前記グランド電極として構成することも可能である。
請求項1記載の誘電体アンテナにあっては、誘電体ブロックが1つであり、部品点数が少ないことから安価に構成できる。また、上述の従来技術のごとく、2つの誘電体ブロックが積層状に配設されておらず、積層状に配設する作業が不要であり、しかも第1のアンテナと第2のアンテナがずれて配設されることがなく、それだけ量産に好適である。そして、誘電体ブロックに設けたスロットに導電金属板を挿入して第2のアンテナ電極とするので、第2のアンテナ電極の構造が簡単である。しかも、スロットの天面と下面にそれぞれ挿入方向に長い突条を設け、これらの突条の先端部がスロットに挿入される平板状の第2のアンテナ電極に当接するようにしたので、スロット内で第2のアンテナ電極の上下位置が規制されて、その位置が一定となり、第2のアンテナのアンテナ特性が一定となる。
また、請求項2記載の誘電体アンテナにあっては、スロットに挿入される導電金属板からなる第2のアンテナ電極を挿入方向と直交する断面をジグザグ状または波状に折り曲げたので、そのジグザグ状または波状の上下先端部がスロットの天面と下面に当接して、スロット内で第2のアンテナ電極の上下位置が規制され、第2のアンテナのアンテナ特性が一定となる。しかも、第2のアンテナ電極を形成する導電金属板が弾性を有するならば、第2のアンテナ電極は弾性的にスロットの天面と下面に当接することとなり、スロット内で上下方向の遊びがでるようなことがない。
そして、請求項3記載の誘電体アンテナにあっては、第2のアンテナ電極を形成する導電金属板を切り起こして第2の給電ピンとしているので、それだけ部品点数が少なくなる。また、第2のアンテナ電極に第2の給電ピンを半田付けなどにより電気的接続する手間が省け、量産に好適である。
また、請求項4記載の誘電体アンテナにあっては、誘電体ブロックの表面からスロットの間に、第2の孔に臨んで第3の孔を穿設したので、この第3の孔に半田ゴテなどを挿入して第2のアンテナ電極と第2の給電ピンを電気的接続する作業を行うことができる。
また、請求項5記載の誘電体アンテナにあっては、誘電体ブロックの裏面に導電薄膜を設けてグランド電極とするので、グランド電極が簡単に構成できる。
以下、本発明の第1実施例を、図1ないし図6を参照して説明する。図1は、本発明の誘電体アンテナの第1実施例の分解斜視図である。図2は、図1の構造で組み立てた状態のA矢視図である。図3は、図2のB−B矢視断面図である。図4は、図2のC−C矢視断面図である。図5は、本発明の誘電体アンテナの第1実施例のアンテナ特性図である。図6は、スロット内で第2のアンテナ電極の上下位置による共振周波数の変化を示す図である。
本発明の誘電体アンテナの第1実施例において、1つの誘電体ブロック30は、表面と裏面が平行な略直方体で、その側面より表面に平行なスロット32が設けられて成形される。しかも、スロット32の天面と下面には、スロット32の開口側から奥側の方向、すなわち詳しくは後述する第2のアンテナ電極38の挿入方向に、長い複数の突条32a、32a、32a…が一体に成形される。これらの突条32a、32a、32a…は、例えば、断面が三角形や半円形であり、その高さは天面と下面にそれぞれに設けた突条32a、32a、32a…の先端が第2のアンテナ電極38に当接するように設定される。また、誘電体ブロック30のスロット32の下面から裏面の間に、上下に貫通するスリット34が開口側から奥側の方向に設けられる。このスリット34の長さは、第2のアンテナ電極38に設けた詳しくは後述する第2の給電ピン40に臨む位置まで形成される。さらに、誘電体ブロック30の表面には、導電薄膜により第1のアンテナ電極36が配設される。さらに、スロット32内には、平板状の導電金属板からなる第2のアンテナ電極38が開口側から挿入配設される。この第2のアンテナ電極38は、その一部が切り起こされて第2の給電ピン40が形成される。そして、第2のアンテナ電極38が開口側からスロット32内に挿入され、スロット32の天面と下面に設けられた突条32a、32a、32a…の先端が当接して、スロット32内での上下位置が規制される。なお、スロット32に第2のアンテナ電極38が挿入される際に、第2のアンテナ電極38から切り起こされた第2の給電ピン40がスリット34内に挿入される。また、誘電体ブロック30には、表面から裏面に上下方向に貫通する第1の孔42が穿設され、第1の給電ピン44が挿入され、その上端部が第1のアンテナ電極36に半田付けなどにより電気的接続される。この第1の給電ピン44は、第2のアンテナ電極38の第2の給電ピン40が切り起こしにより形成された穴に挿通されて第2のアンテナ電極38と電気的接続しないように設定される。さらに、第1の給電ピン44および第2の給電ピン40は、スリット34を貫通して誘電体ブロック30の裏面から突出される。そしてさらに、グランド電極46上に図示しない両面テープなどのより誘電体ブロック30が配設固定されるが、グランド電極46に穿設した第1の孔42および第2の孔48に、それぞれ第1の給電ピン42および第2の給電ピン40が電気的接続されない状態で挿通されて、グランド電極46より下方に突出される。なお、グランド電極46は、導電金属板で形成されても良く、または回路基板の表面に設けた導電薄膜で形成されていても良い。
かかる構成の本発明の誘電体アンテナの第1実施例において、図5に示すアンテナ特性図のごとく、第1のアンテナ電極36と第1の給電ピン44を含んで構成される第1のアンテナによりETCの周波数帯域5.8GHzでアンテナとして動作するとともに、第2のアンテナ電極38と第2の給電ピン40を含んで構成される第2のアンテナによりVICSの周波数帯域2.5GHzでアンテナとして動作する。なお、図5には、第1のアンテナのアンテナ特性と第2のアンテナのアンテナ特性が示されている。ところで、第2のアンテナにあっては、第2のアンテナ電極38とグランド電極46との間には、誘電体ブロック30のスロット32の下面から裏面までの間の誘電体とスロット32の下面から第2のアンテナ電極38の間の空気層とが、直列に介装される。そこで、図6に示すごとく、比誘電率の小さい空気層の距離が短いほど、第2のアンテナの共振周波数が大きく変化する。スロット32の下面に突条32a、32a…を設けずに、第2のアンテナ電極38をスロット32の下面に直接搭載する構造にあっては、スロット32の下面と第2のアンテナ電極38との間の隙間の大きさのばらつきに伴い、第2のアンテナの共振周波数が大きくずれ易い。そこで、第1実施例のごとく、スロット32の下面に突条32a、32a…を設けることで、スロット32の下面と第2のアンテナ電極38との間の隙間を一定の大きさとして、第2のアンテナの共振周波数のずれを抑制することができる。第1実施例にあっては、スロット32の上下方向の開口距離aが1mmであり、下面に設けた突条32a、32a…の高さdが0.3mmである。
上述の本発明の誘電体アンテナの第1実施例にあっては、1つの誘電体ブロック30からなり、従来例のごとく2つの誘電体ブロックを用いるものに比較して、安価に構成できる。しかも、第1のアンテナ電極36と第2のアンテナ電極38の位置関係は一定であり、ずれを生ずることがない。また、従来例のごとき2つの誘電体ブロックを上下の積層状に配設固定する手間が省かれ、それだけ量産に好適である。
次に、本発明の第2実施例を図7および図8を参照して説明する。図7は、本発明の誘電体アンテナの第2実施例の分解斜視図である。図8は、図7の構造で組み立てた状態のD矢視図である。図7および図8において、図1ないし図4と同一または均等な部材には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
本発明の誘電体アンテナの第2実施例において、第1実施例と相違するところは、以下の構造である。まず、スロット32の天面と下面には、第1実施例のごとき突条32a、32a、32a…が設けられていない。そして、弾性を有する導電金属板からなる第2のアンテナ電極50は、スロット32への挿入方向と直交する断面がジグザグ状に折り曲げられている。しかも、第2のアンテナ電極50をスロット32に挿入する際には、ジグザグ状の上下の先端部がスロット32の天面と下面にそれぞれに弾力的に当接するように形成される。すると、挿入された第2のアンテナ電極50は、スロット32内で弾力的に支持されてスロット32内の上下位置が規制される。
図9は、本発明の誘電体アンテナの第2実施例の変形例を示す縦断面図である。図9に示す第2の実施例の変形例では、弾性を有する導電金属板からなる第2のアンテナ電極52が、スロット32への挿入方向と直交する断面が波状に折り曲げられて形成される。
さらに、本発明の第3実施例を図10および図11を参照して説明する。図10は、本発明の誘電体アンテナの第3実施例の外観斜視図である。図11は、図10のE−E矢視断面図である。図10および図11において、図1ないし図4および図7ないし図9と同一または均等な部材には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
本発明の誘電体アンテナの第3実施例において、第1実施例と相違するところは、以下の構成にある。まず、スロット32の天面と下面には、第1実施例のごとき突条32a、32a、32a…が設けられておらず、またスリット34も設けられていない。そして、スロット32の下面に導電薄膜により第2のアンテナ電極54が配設される。また、誘電体ブロック30の裏面にも導電薄膜によるグランド電極56が配設される。さらに、第1のアンテナ電極36と誘電体ブロック30と第2のアンテナ電極54およびグランド電極56を上下に貫通して第1の孔42が穿設される。この第1の孔42に、第1の給電ピン44が挿通されその上端部が第1のアンテナ電極36に半田付けなどにより電気的接続される。なお、第1の給電ピン44は、第2のアンテナ電極54およびグランド電極56に電気的接続しないように設定される。また、第2のアンテナ電極54と誘電体ブロック30のスロット32の下面から裏面の間およびグランド電極56を上下に貫通して第2の孔48が穿設される。この第2の孔48に第2の給電ピン40が挿通され、その上端部が第2のアンテナ電極54に半田付けなどにより電気的接続される。ここで、第2の孔48に臨んで、誘電体ブロック30の表面からスロット32の天面の間に、上下に貫通させて径の大きな第3の孔58が穿設され、この第3の孔58に半田ゴテなどを挿入して第2の給電ピン40を第2のアンテナ電極54に半田付けする作業が行い得るようにしても良い。なお、第2の給電ピン40は、グランド電極56に電気的接続しないように設定される。
かかる構成の第3実施例にあっては、第1のアンテナ電極36と第2のアンテナ電極54およびグランド電極56が全て導電薄膜で構成されるので、第2のアンテナ電極38、50、52を導電金属板で構成する第1実施例や第2実施例に比較して、全体として軽量化し易い。また、量産にも好適である。なお、グランド電極56は、必ずしも誘電体ブロック30の裏面に一体的に設けられていなくても良く、第1実施例や第2実施例のごとく、適宜なグランド電極46上に配設されても良い。そしてまた、第2の給電ピン40が適宜に電気的接続し得るならば、第2のアンテナ電極54がスロット32の天面に配設されていても良い。第2のアンテナ電極54は、スロット32の天面または下面のいずれか一方に配設されれば良い。
なお、上記実施例において、第1のアンテナと第2のアンテナが、ETCとVICSまたはVICSとGPSのそれぞれの周波数帯域でアンテナとして動作するように説明したが、これに限られず、ETCとGPSや他の周波数帯域との組み合わせでも良いことは勿論である。そして、第1のアンテナと第2のアンテナが、円偏波信号または直線偏波信号のいずれを送受信するものであっても良い。さらに、上記第3実施例にあっては、誘電体ブロック30の裏面にグランド電極56が一体的に配設されており、1つの部材でアンテナとして動作し得る。しかし、上記第1実施例や第2実施例にあっては、グランド電極46上に誘電体ブロック30が配設された状態でアンテナとして動作し得るが、誘電体ブロック30の単体ではアンテナとして動作し得ず、単体ではアンテナを構成するのに用いる誘電体アンテナ用素子が形成されることとなる。
本発明の誘電体アンテナの第1実施例の分解斜視図である。 図1の構造で組み立てた状態のA矢視図である。 図2のB−B矢視断面図である。 図2のC−C矢視断面図である。 本発明の誘電体アンテナの第1実施例のアンテナ特性図である。 スロット内で第2のアンテナ電極の上下位置による共振周波数の変化を示す図である。 本発明の誘電体アンテナの第2実施例の分解斜視図である。 図7の構造で組み立てた状態のD矢視図である。 本発明の誘電体アンテナの第2実施例の変形例を示す縦断面図である。 本発明の誘電体アンテナの第3実施例の外観斜視図である。 図10のE−E矢視断面図である。 2つの周波数帯域で動作する従来の誘電体アンテナの一例の分解斜視図である。 第1と第2にの誘電体ブロックがずれて配設された従来の誘電体アンテナの平面図である。
12、36 第1のアンテナ電極
16、38、50、52、54 第2のアンテナ電極
18、46、56 グランド電極
20、42 第1の孔
22、44 第1の給電ピン
24、48 第2の孔
26、40 第2の給電ピン
30 誘電体ブロック
32 スロット
32a 突条
34 スリット
58 第3の孔

Claims (5)

  1. 表面と裏面が平行な誘電体ブロックに、側面より前記表面に平行なスロットを設け、前記誘電体ブロックの前記裏面側にグランド電極を配設し、前記誘電体ブロックの前記表面に導電薄膜により第1のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックの前記側面の開口部から挿入して前記スロット内に導電金属板からなる第2のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックと前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極を上下に貫通する第1の孔を穿設し、この第1の孔に第1の給電ピンを挿通してその上端部を前記第1のアンテナ電極に電気的接続し、しかも前記第1の給電ピンが前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極に電気的接続しないようにし、前記誘電体ブロックの前記スロットから前記裏面の間および前記グランド電極に上下に貫通する第2の孔を穿設し、この第2の孔に第2の給電ピンを挿通してその上端部を前記第2のアンテナ電極に電気的接続し、しかも前記第2の給電ピンが前記グランド電極に電気的接続しないようにし、前記スロットの天面と下面に、それぞれ前記第2のアンテナ電極の前記挿入方向に長い突条を設け、前記突条の先端部が平板状の前記第2のアンテナ電極のに当接して前記スロット内での前記第2のアンテナ電極の上下位置を規制するように構成したことを特徴とする誘電体アンテナ。
  2. 表面と裏面が平行な誘電体ブロックに、側面より前記表面に平行なスロットを設け、前記誘電体ブロックの前記裏面側にグランド電極を配設し、前記誘電体ブロックの前記表面に導電薄膜により第1のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックの前記側面の開口部から挿入して前記スロット内に導電金属板からなる第2のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックと前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極を上下に貫通する第1の孔を穿設し、この第1の孔に第1の給電ピンを挿通してその上端部を前記第1のアンテナ電極に電気的接続し、しかも前記第1の給電ピンが前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極に電気的接続しないようにし、前記誘電体ブロックの前記スロットから前記裏面の間および前記グランド電極に上下に貫通する第2の孔を穿設し、この第2の孔に第2の給電ピンを挿通してその上端部を前記第2のアンテナ電極に電気的接続し、しかも前記第2の給電ピンが前記グランド電極に電気的接続しないようにし、前記第2のアンテナ電極を前記挿入方向と直交する断面をジグザグ状または波状に折り曲げ、そのジグザグ状または波状の上下先端部が前記スロットの天面と下面に当接して前記スロット内での前記第2のアンテナ電極の上下位置を規制するように構成したことを特徴とする誘電体アンテナ。
  3. 表面と裏面が平行な誘電体ブロックに、側面より前記表面に平行なスロットを設け、前記誘電体ブロックの前記裏面側にグランド電極を配設し、前記誘電体ブロックの前記表面に導電薄膜により第1のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックの前記側面の開口部から挿入して前記スロット内に導電金属板からなる第2のアンテナ電極を設け、前記誘電体ブロックと前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極を上下に貫通する第1の孔を穿設し、この第1の孔に第1の給電ピンを挿通してその上端部を前記第1のアンテナ電極に電気的接続し、しかも前記第1の給電ピンが前記第2のアンテナ電極および前記グランド電極に電気的接続しないようにし、前記第2のアンテナ電極の前記導電金属板の一部を切り起こして第2の給電ピンとし、前記誘電体ブロックの前記スロットから前記裏面の間に、前記側面の前記開口部から挿入された第2のアンテナ電極の前記第2の給電ピンに臨む位置まで上下に貫通するスリットを設け、このスリットおよび前記グランド電極に穿設した前記第2の孔に前記第2の給電ピンを挿通して構成したことを特徴とする誘電体アンテナ。
  4. 請求項1または2記載の誘電体アンテナにおいて、前記誘電体ブロックの前記表面から前記スロットの間に、前記第2の孔に臨んで上下方向に、前記第2の給電ピンを前記第2のアンテナ電極に電気的接続させる作業のための第3の孔を穿設して構成したことを特徴とする誘電体アンテナ。
  5. 請求項1または2記載の誘電体アンテナにおいて、前記誘電体ブロックの前記裏面に導電薄膜を配設して前記グランド電極として構成したことを特徴とする誘電体アンテナ。
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