JP6818395B2 - 露光装置 - Google Patents

露光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6818395B2
JP6818395B2 JP2016249112A JP2016249112A JP6818395B2 JP 6818395 B2 JP6818395 B2 JP 6818395B2 JP 2016249112 A JP2016249112 A JP 2016249112A JP 2016249112 A JP2016249112 A JP 2016249112A JP 6818395 B2 JP6818395 B2 JP 6818395B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
work
stage
endless belt
long
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016249112A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018105906A (ja
Inventor
緑川 悟
悟 緑川
吉幸 中尾
吉幸 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orc Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Orc Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orc Manufacturing Co Ltd filed Critical Orc Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016249112A priority Critical patent/JP6818395B2/ja
Publication of JP2018105906A publication Critical patent/JP2018105906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6818395B2 publication Critical patent/JP6818395B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、巻出側ロールと巻取側ロールとの間で長尺感光材料(長尺ワーク、長尺基板)を移動させながら露光するいわゆるロールトゥロール方式の露光装置に関する。
この種の露光装置では、巻出側ロールと巻取側ロールの間に、長尺ワークを吸着/開放してワーク搬送方向に往復移動する露光ステージと、該露光ステージに吸着されて搬送される長尺ワークに対して露光する露光手段とを配置している。
このような露光装置では、巻出側ロールと露光ステージとの間及び露光ステージと巻取側ロールとの間における長尺ワークの平面性を確保するため、長尺ワークに一定のテンションを加えることが行われていた。テンションは、例えば、長尺ワークをダンサーローラに掛け回すことで与えられている。
特開2015-222370号公報
ところが、近年、長尺ワークの軟質化が進行しており、単にテンションを加えるだけでは、巻出側ロールと露光ステージとの間及び露光ステージと巻取側ロールとの間において長尺ワークの垂れ下がり現象が発生し、その平面性を確保することが困難になっていることが判明した。また、過度なテンションを加えると、軟質な長尺ワークが部分的に伸張(伸縮)してしまい、同様に平面性が損なわれる。そして、巻出側ロールと露光ステージ及び露光ステージと巻取側ロールの間において長尺ワークの平面性が損なわれると、例えば、露光ステージの移動に伴って長尺ワークに振動が発生し、露光精度に悪影響を与える。
本発明は、以上の問題点の発見に基づき、巻出側ロールと露光ステージ及び露光ステージと巻取側ロールの間における長尺ワークの垂れ下がり現象の発生を防止し、その平面性を確保することができる露光装置を得ることを目的とする。
本発明は、露光ステージの前後において長尺ワークの下方(下面)に支持部材を設ければ長尺ワークの垂れ下がりの防止及び平面性の確保ができるという着眼に基づいてなされたものである。
本発明は、感光層を有する長尺ワークを供給する巻出部と、長尺ワークの表面にパターンを露光する露光部と、露光済みの長尺ワークを回収する巻取部とを有し、上記露光部は、露光手段と、長尺ワークを保持して上記露光手段に対して相対移動する露光ステージとを有する露光装置において、上記巻出部と上記露光ステージの間及び上記露光ステージと上記巻取部の間の少なくとも一方に、長尺ワークの少なくとも一部の下方を支持して上記露光ステージの移動に従って移動可能な帯状のワーク支持部材を設けたことを特徴とする。
上記ワーク支持部材は、好ましい実施形態では、長尺ワークの移動に応じて移動する。
あるいは、上記ワーク支持部材は、上記長尺ワークの移動に応じて移動する態様とし、上記露光ステージは、上記ワーク支持部材及び上記長尺ワークと一体的な移動と上記ワーク支持部材及び上記長尺ワークとは独立した移動を可能とする態様が可能である。
上記ワーク支持部材は、無端ベルトからなることが好ましい。
上記露光ステージは、上記無端ベルトを通すベルト通過空間を有することが好ましい。
上記露光ステージは、上記長尺ワークを湾曲経路に沿ってガイドするワークガイド部を有してもよい。
本発明の露光装置は、長尺ワークの巻出部と露光ステージの間及び露光ステージと長尺ワークの巻取部の間の少なくとも一方に、長尺ワークの長さ方向の少なくとも一部の下方を支持する帯状のワーク支持部材を設けたので、長尺ワークの垂れ下がりをワーク支持部材で防止し、平面性を確保することができる。
本発明による露光装置の一実施形態を示す、露光装置全体の側面透視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1及び図2に示す露光装置の異なる動作状況を示す、図1に対応する側面図である。 図1及び図2に示す露光装置の異なる動作状況を示す、図1に対応する側面図である。 図1及び図2に示す露光装置の異なる動作状況を示す、図1に対応する側面図である。 図1及び図2に示す露光装置の異なる動作状況を示す、図1に対応する側面図である。 図1及び図2に示す露光装置の異なる動作状況を示す、図1に対応する側面図である。 図1及び図2に示す露光装置の異なる動作状況を示す、図1に対応する側面図である。 図1及び図2に示す露光装置の異なる動作状況を示す、図1に対応する側面図である。 本発明による露光装置の別の実施形態を示す、図1に対応する露光装置全体の側面図である。 本発明による露光装置のさらに別の実施形態を示す、図1、図4に対応する露光装置の露光部の側面図である。
図1、図2は、本発明を適用したロールトゥロール方式のダイレクト露光装置の一実施形態を示している。この露光装置1は、長尺ワーク(以下単にワーク)Wの搬送方向Mの上流側から下流側に向かって順に、ワークWを供給する巻出部10と、ワークWの表面にパターンを露光して電子回路を形成するダイレクト露光部30と、露光済みのワークWを回収する巻取部20とを備えている。
ワークWは、例えば、スマートフォン、携帯電話やモバイル機器等に用いられる電子回路基板(プリント回路基板)のベース素材に感光性長尺フィルム(表面に感光体を塗布した合成樹脂製柔軟フィルム)をラミネートしてロール状にしたものである。このワークWは、例えば、幅25〜50cmで、数十〜数百メートルの長さを有する。
以下では、搬送方向Mに沿った方向を“X”、搬送方向Mに垂直なワークWの幅方向を“Y”、X方向とY方向の双方と垂直な方向(鉛直方向)を“Z”で表す。また、露光装置1における要素の位置関係を表す際に、巻出側リールに近い側を上流側、巻取側リールに近い側を下流側と呼称することがある。
巻出部10は、ワークWの搬送方向Mの上流側から下流側に向かって順に、巻出側リール(巻出側ロール、巻出部)11とガイドローラ(ニップローラ)12を備え、ワークWをダイレクト露光部30に供給するためのワーク供給系を構成する。巻取部20は、ワークWの搬送方向Mの上流側から下流側に向かって順に、ガイドローラ(ニップローラ)22と巻取側リール(巻取側ロール、巻取部)21とを備え、ダイレクト露光部30で露光されたワークWを巻き取るためのワーク巻取系を構成する。巻出側リール11と巻取側リール21の軸心には回転駆動機構が備えられていて、その回転によりワークWを搬送する。
ガイドローラ12、22はそれぞれワークWを挟む一対のローラを有し、該ワークWに対する接離移動及び正逆回転/停止が可能な周知の要素であり、両ガイドローラ12と22の間で巨視的にはワークWを平面状に保持しつつ(一定のテンションを維持して)搬送方向Mに正逆移動させあるいは停止させる。巻出部10と巻取部20には、周知のダンサーローラ等の基板バッファ、制動ローラあるいは吸着ローラを備えることもできる。
ダイレクト露光部30は、露光ステージ(可動ステージ)31、アライメントカメラ51及び露光ユニット61を備えている。
露光ステージ31は、ダイレクト露光部30の底部機枠30aに配置したステージ駆動部32によって、X方向に往復直進移動するものであり、ステージ駆動部32に案内されるXY平面方向に延びる底板部31aと、この底板部31aのY方向の一端部からZX平面方向に延びる垂直板部31bと、垂直板部31bからXY平面方向に延びる露光テーブル(水平板部)31cとを備えている。すなわち、露光ステージ31はX方向から見てコ字状(図2参照)をなしており、底板部31a、垂直板部31b及び露光テーブル31cの間にベルト通過空間31dが形成されている。垂直板部31b内には、露光テーブル31cをZ方向(上下方向)に駆動する昇降駆動装置38が配設されている。
露光ステージ31のX方向の両端部には、ZY平面方向に延びるローラ支持板部31e、31fが固定されており、このローラ支持板部31eと31fの上下にそれぞれ、Y方向に延びるフリーローラ33U、33Dとフリーローラ34U、34Dが回転自在に支持されている。
ダイレクト露光部30の側部機枠30bには、X方向の両端部に位置させて、上下(Z方向)で対をなすY方向に延びるフリーローラ35U、35D、フリーローラ36U、36Dがそれぞれ回転自在に支持されている。これらのフリーローラ33Uないし36Dは、上方に位置するものにU、下方に位置するものにDのサフィックスを付している。これらのフリーローラ33Uないし36Dは、Y方向の両端部を回転自在に支持する両持ちローラとすることが好ましい。
これらのフリーローラ33Uと34Uの高さ位置(Z方向位置)、フリーローラ35Uと36Uの高さ位置(Z方向位置)、フリーローラ33Dと34Dの高さ位置(Z方向位置)、フリーローラ35Dと36Dの高さ位置(Z方向位置)はそれぞれ同一である。また、露光ステージ31上のフリーローラ33D(34D)の高さ位置は、フリーローラ35D(36D)の高さ位置と同一である。ただし、これらのフリーローラ33Uないし36Uまたはフリーローラ33Dないし36Dは、ワークWの搬送に支障がない程度であれば高さに違いがあってもよい。図では、フリーローラ33Uと35Uの高さ位置、フリーローラ34Uと36Uの高さ位置を若干異ならせて描いてある。そして、これらのフリーローラ33Uないし36Dに、図示するように無端ベルト(ワーク支持部材、循環構造体)37が掛け回されている。すなわち、無端ベルト37は、露光ステージ31上のフリーローラ33Uを起点にすると、フリーローラ33Uから35U至る上方上流側水平区間37a、フリーローラ35Uから35Dに至る上流側垂直区間37b、フリーローラ35Dから36Dに至る下方水平区間37c、フリーローラ36Dから36Uに至る下流側垂直区間37d、フリーローラ36Uから34Uに至る上方下流側水平区間37e、フリーローラ34Uから34Dに至る露光ステージ内方向転換区間37f、フリーローラ34Dから33Dに至る露光ステージ内水平区間37g、及びフリーローラ33Dから33Uに至る露光ステージ内方向転換区間37hの各区間を順番に移動する。上方上流側水平区間37aと上方下流側水平区間37eは、ガイドローラ12と22の間を移動するワークWの下面に平行に位置してワークWの垂れ下がりを阻止する。下方水平区間37cと露光ステージ内水平区間37gは、露光ステージ31のベルト通過空間31dを通っている。
ワークWと無端ベルト37の上方上流側水平区間37a及び上方下流側水平区間37eの間隔は、図1ないし図3Gでは誇張して広く描いてあるが、通常使用状態において、ワークWは、無端ベルト37の上方上流側水平区間37aと上方下流側水平区間37eと接触し、接触状態で搬送方向Mに移動する。あるいは、無端ベルト37の上方上流側水平区間37aと上方下流側水平区間37eは、ワークWが重力により水平面(XY平面)から所定長垂れ下がったときワークWの裏面と接触してワークWがそれ以上垂れ下がるのを阻止し、かつ接触状態で搬送方向MにワークWと同調して(に従って)移動する。
また、図示実施形態では、フリーローラ33Uおよび34Uの高さ位置(Z方向位置)は、露光テーブル31cが上端位置(ワークWを吸着搬送する位置)にあるときのワーク吸着面よりやや低く設定されている。
無端ベルト37は、例えば表面材(ワークWと対向ないし接触する面の部材)にポリウレタンシートを用い、心体(上述の順番にフリーローラ33ないし34と接触する面の部材)にポリエステル繊維を用いたクリーンベルトである。また無端ベルト37は、ワークWより幅広なものが用いられる。
露光ステージ31に支持されたフリーローラのいずれか一つ(図示例ではフリーローラ34D)には、無端ベルト37とフリーローラ34Dとの相対移動を拘束しまたは自由にするブレーキ機構34DBが付設されている。同様に、ダイレクト露光部30の側部機枠30bに支持されたフリーローラ35Uないし36Dのいずれか一つ(図示例ではフリーローラ35D)には、無端ベルト37とフリーローラ35Dとの相対移動を許しまたは阻止するブレーキ機構35DBが付設されている。
ブレーキ機構34DBと35DBは、同一の機構から構成することができる。ブレーキ機構34DB(35DB)は、図1の二点鎖線枠内に拡大して示すように、ブレーキパッド39aと、このブレーキパッド39aをフリーローラ34D(35D)に対して進退させる進退機構39bとを備え、ブレーキパッド39aとフリーローラ34D(35D)との間に無端ベルト37を挟着したとき、無端ベルト37の移動にブレーキを掛ける。
露光ユニット61は、複数の露光ヘッド(不図示)を備え、ワークWから所定距離だけ鉛直上方に離れた場所に規則的に配置されている。各露光ヘッドに対し、光源および照明光学系(図示せず)が配置されており、光源から放射された光は、それぞれ対応する照明光学系を介して対応する露光ヘッドに導かれる。各露光ヘッドは、複数のマイクロミラーを2次元配列させたDMD(Digital Micro-mirror Device)と、DMDの像をワーク上に結像する結像光学系とを備える。DMDを備えた露光ユニット61は周知である。
露光テーブル31cは、ワークWの裏面の吸着/開放機能を有し、吸着時には該テーブル31cの表面に沿わせてワークWを平坦に保持する。この露光テーブル31cは、垂直板部31bに備えられた上述の昇降駆動装置38によって、ワークWの裏面に接触する上端位置と、ワークWの裏面と離間する下端位置との間で昇降可能である。また、露光装置1には、該露光テーブル31c上のワークWのY方向の位置(幅方向の位置)を定めるY方向位置規制手段(図示せず)が設けられている。Y方向位置規制手段は、例えばワークWのエッジ位置を検出し、巻出部10をY方向に移動させることでY方向位置を規制する。このようなY方向位置規制手段は周知である。
アライメントカメラ51は、露光ユニット61より上流側に位置していて、露光ユニット61とともに、図2に模式的に示す門型構造52によってワークWの移動平面上の定位置に設置されている。アライメントカメラ51は、ワークWに予め設けられたアライメントマークを撮像することにより、ワークWの位置情報を取得する。アライメントマークの撮像は、ワークWをX方向に移動させながら行う。露光ユニット61は、このワークWの位置情報に基づき、ミクロンオーダの精度でパターンの露光位置を決定する。
以上のように構成された本実施形態の露光装置1の動作例を図3Aないし図3Gで説明する。図3Aを初期位置(待機位置)とすると、この初期位置では、露光ステージ31はアライメントカメラ51、露光ユニット61の上流側の定位置にあり、露光ステージ31の露光テーブル31cは昇降駆動装置38により上昇位置にあって、ワークWを吸着している。このとき、露光ステージ31上のブレーキ機構34DBはブレーキ作動状態にあり無端ベルト37の露光ステージ内方向転換区間37f、露光ステージ内水平区間37g、及び露光ステージ内方向転換区間37hが露光ステージ31に対して相対移動するのを規制する。また、ダイレクト露光部30内のブレーキ機構35DBはブレーキ開放状態にあり無端ベルト37の上方上流側水平区間37a、上流側垂直区間37b、下方水平区間37c及び下流側垂直区間37dが循環移動するのを許容している。
この初期位置から、ステージ駆動部32により露光ステージ31をX+(下流)方向に移動させると、図3Bに示すように、露光テーブル31cに吸着されているワークWが露光ユニット61の下方を通過し、露光ユニット61によってワークWに露光パターンが露光形成される。このとき、露光テーブル31cにワークWが吸着されており、ブレーキ機構34DBにより露光ステージ31と無端ベルト37との相対移動が規制されているため、露光ステージ31上のフリーローラ33U、33D、34U、34D及びダイレクト露光部30側の35U、35D、36U、36Dに巻回されている無端ベルト37(上方上流側水平区間37a、上流側垂直区間37b、下方水平区間37c、下流側垂直区間37d、上方下流側水平区間37e、露光ステージ内方向転換区間37f、露光ステージ内水平区間37g、及び露光ステージ内方向転換区間37hの各区間に連続して位置する無端ベルト37)がワークWと一緒に(一体的に)移動する。すなわち、巻出部10と巻取部20の間に位置するワークWの下面には、露光ステージ31が存在する部分を除き、無端ベルト37の上方上流側水平区間37aと上方下流側水平区間37eの上面が位置して、ワークWの下方を支持し、その垂れ下がりが防止される。このワークWのX+方向への移動に際しては、ワークWが無端ベルト27と同期して移動するように巻出側リール11、ガイドローラ12、ガイドローラ22、及び巻取側リール21が同調して回転することで、ワークWと無端ベルト27の相対移動(滑り、擦動)が防止される。
露光ステージ31が露光ユニット61の下方を通過し、予め定めたワークWの所定露光領域へのパターン露光が終了すると、露光ステージ31が停止する(図3C)。すなわち、ステージ駆動部32、巻出側リール11、ガイドローラ12、巻取側リール21、及びガイドローラ22が停止し、ワークW及び無端ベルト37が停止する。
露光ステージ31のX+方向の移動が停止すると、ブレーキ機構34DBのブレーキを解除し、ブレーキ機構35DBを作動させる。すなわち、無端ベルト37は、循環移動が生じない状態となる。この露光ステージ31の停止状態において、露光テーブル31cによるワークWの吸着が開放され、昇降駆動装置38によって露光テーブル31cが下降する(図3D)。
図3Dの工程において、露光テーブル31cによるワークWの吸着を開放することで、ワークWに対する露光ステージ31の相対移動が可能となる。この状態において巻出側リール11と巻取側リール21を停止させてワークWを停止させ、ステージ駆動部32により露光ステージ31をX−(上流)方向に移動させ、ワークWの既に露光した領域の次の領域の露光準備に入る(図3E)。このときの露光ステージ31のX−方向への移動距離は、ワークW上に配列される露光領域の設定ピッチに対応する。
次に、露光テーブル31cを昇降駆動装置38によって再び上昇させ、露光テーブル31cにワークWの次の露光領域を吸着保持させる(図3F)。
ワークWの次回露光領域の露光テーブル31cへの吸着作業が終了したら、ブレーキ機構34DBをブレーキ動作させ、ブレーキ機構35DBを開放動作させてから、露光ステージ31とワークWを図3Aと同じ初期位置へ移動させる(図3G)。すなわち、露光テーブル31cによるワークWの吸着状態を維持しながら、ステージ駆動部32によって露光ステージ31を初期位置に移動させると、露光テーブル31cに吸着されているワークWがX−方向に移動し、この移動に追従して、無端ベルト37が循環移動する。すなわち、巻出部10と巻取部20の間に位置するワークWの下面には、露光ステージ31が存在する部分を除き、無端ベルト27の上方上流側水平区間37aと上方下流側水平区間37eの上面が位置し、ワークWの垂れ下がりが防止される。このワークWのX−方向への移動に際しては、ワークWが無端ベルト27に従って(同期して)移動するように巻出側リール11、ガイドローラ12、ガイドローラ22、及び巻取側リール21が同調して回転することで、ワークWと無端ベルト27の擦動(相対移動、滑り)が防止される。
露光ステージ31に設けたブレーキ機構34DBは、ブレーキ動作しているときは露光ステージ31と無端ベルト37が一緒に移動して無端ベルト37の循環移動を可能とし、ブレーキ開放動作しているときは、無端ベルト37が循環移動しない状態で、露光ステージ31を無端ベルト37に対して相対移動可能とする。
ダイレクト露光部30の側部機枠30bに設けたブレーキ機構35DBは、ブレーキ開放動作しているときは、無端ベルト37の循環移動を可能とし、ブレーキ動作しているときは、無端ベルト37の循環移動を阻止する。
本実施形態によれば、巻出部10(ガイドローラ12)と露光ステージ31の間及び露光ステージ31と巻取部20(ガイドローラ22)の間に位置するワークWの下面が無端ベルト37(上方上流側水平区間37aと上方下流側水平区間37e)によって支持され、かつワークWと無端ベルト37が同期移動するので、ワークWの垂れ下がり現象を防止し、ワークWと無端ベルト37の相対移動(擦動)を防止し、かつワークWの平面性を無端ベルト37によって確保できる。
本実施形態によれば、ワークWの垂れ下がりが無端ベルト37によって阻止され、ワークWが無端ベルト37に接触した状態で移動するので、ワークWに高いテンションをかけなくても所定以上の垂れ下がりやねじれ防止が可能であり、テンションフリー対応や、薄板ワークなどでも急加速による振動や曲げの発生を防止できる。また、重量ワークに対しても動作応答性を損なうことがない。
ブレーキ機構34DBは、露光ステージ31と一緒に移動するように付設すればよく、露光ステージ31と一緒に移動するフリーローラ33Uないし34Dのいずれかに対してブレーキ動作させればよい。ブレーキ機構35DBは、ダイレクト露光部30の構造体に付設すればよく、フリーローラ35Uないし36Dのいずれかに対してブレーキ動作させればよい。また、ブレーキ機構34DB、35DBは、フリーローラに直接作用してフリーローラを制動する機構でもよく、無端ベルト37を表裏から挟圧して無端ベルト37を制動する機構でもよい。フリーローラを制動する機構は構成が簡単であり、無端ベルト37を制動する機構は無端ベルト37の制動をより確実に短いタイムラグで行うことができる。
図4は、本発明の別の実施形態を示している。この実施形態は、ブレーキ機構34DBと35DBに替えて、無端ベルト37を正逆に駆動しまたは停止させるモータ(回転駆動機構)を設けることで、図3Aないし図3Gに示した動作と同じ動作をさせることを可能とした実施形態である。図4において、図1ないし図3Gに示した実施形態の要素と同一機能の要素には同一符号を付して詳細な説明を省略する。この別の実施形態は、露光ステージ31上にフリーローラ33Uないし34Dの一つ(例えばローラ34D)を回転駆動するモータ駆動機構39を設けてあり、モータ駆動機構39により駆動するローラ34Dを介して無端ベルト37をワークWと同期させて正逆に循環移動させ、あるいは停止状態に保持する。モータ駆動機構39は、露光ステージ31に設けることが好ましいが、露光ステージ31とダイレクト露光部30の構造体の少なくとも一方に設けることができる。
フリーローラ33Uないし36Dのいずれか一つ以上は、テンション調整装置(図示せず)に接続し、無端ベルト37のテンションを調整するようにしてもよい。
以上の実施形態では、露光ステージ31は、底板部31a、垂直板部31b及び露光テーブル31cを有する搬送方向Mから見てコ字状をなしているが、無端ベルト37を通過させるベルト通過空間31dを形成することができれば、垂直板部31bと平行なもう一つの垂直板部を設けて四角(枠)形状としてもよい。
以上の実施形態では、ワークWがガイドローラ12と22の間で水平(側面視で直線状)に保持されていたが、本発明は、ワークWが露光テーブル31cの前後(上流側または下流側)においてワークWの搬送経路を非直線とした露光装置にも適用できる。
図5は、ワークWの搬送経路が非直線部分を有する本発明のさらに別の実施形態を示している。図5において、図1ないし図4に示した実施形態の要素と同一機能の要素には同一符号を付して詳細な説明を省略する。この実施形態は、露光テーブル31cの前(下流)側において、ワークWの経路を下方に湾曲させるワークガイド部42(U字経路、湾曲経路)を形成する上部ローラ群42Uと下部ローラ群42Dを備えている。上部ローラ群42Uと下部ローラ群42Dは、Y方向に延びる複数の小径フリーローラから構成され、ワークWが上部ローラ群42Uと下部ローラ群42Dの小径フリーローラ間を走行するように配置されている。
無端ベルト37は、下方水平区間37cと露光ステージ内水平区間37gが、露光テーブル31c及び下部ローラ群42Dと底板部31aの間のベルト通過空間31dを通過する。
上部ローラ群42Uと下部ローラ群42Dの各小径フリーローラは、Y方向の両端部が、底板部31aのX方向側面に固定されたZY平面方向に延びるローラ支持部(図示せず)に軸支されている。上部ローラ群42Uは、上下(Z)方向に上下動可能に形成することが好ましい。上部ローラ群42Uを上方に移動して下部ローラ群42Dとの間隔を広げれば、ワークWの着脱が容易になる。
ダイレクト露光部30は、露光ステージ31が図5の初期位置に位置するとき、ワークWのU字経路の上方(すなわち、ワークガイド部42の中央部)に位置し、露光ユニット61によって照明されたワークWの照度を測定する照度測定手段53を備えている。照明測定手段53はU字形路と干渉しない不図示の支持部によって露光ステージ31に対して固定されている。
ダイレクト露光部30は、この照度測定手段53により、露光ユニット61による露光の前に照度を測定し、露光時に露光ユニット61による照度を調整する。
ワークWへの露光は、露光テーブル31cが露光ユニット61の下方を通過する際に行なわれ、ワークWへの露光工程及び搬送動作は、図3Aないし図3Gと同様である。
以上は、本発明をDMDを用いたダイレクト露光装置に適用したものであるが、本発明は、巻出側ロールに巻かれたワークWを巻取側ロールに巻き取る間に該ワークに露光する装置であれば、投影型露光装置やコンタクト型露光装置などの露光装置一般に適用可能である。
以上の実施形態では、露光ステージ31と巻出部10の間、及びと露光ステージ31と巻取部20の間の双方に、長尺ワークの長さ方向の少なくとも一部の下方を支持する帯状のワーク支持部材を設けたが、いずれか一方にのみワーク支持部材を設けても一定の作用効果を得ることができる。
1 露光装置
10 巻出部
11 巻出側リール(巻出側ロール、巻出部)
12 ガイドローラ
20 巻取部
21 巻取側リール(巻取側ロール、巻取部)
22 ガイドローラ
30 ダイレクト露光部(露光部、露光手段)
31 露光ステージ
31a 底板部
31b 垂直板部
31c 露光テーブル
31d ベルト通過空間
31e、31f ローラ支持板部
32 ステージ駆動部
33U、33D、34U、34D、35U、35D、36U、36D フリーローラ
34DB、35DB ブレーキ機構
37 無端ベルト(帯状のワーク支持部材)
37a 上方上流側水平区間
37b 上流側垂直区間
37c 下方水平区間
37d 下流側垂直区間
37e 上方下流側水平区間
37f 露光ステージ内方向転換区間
37g 露光ステージ内水平区間
37h 露光ステージ内方向転換区間
38 昇降駆動装置
39 モータ駆動機構
39a ブレーキパッド
39b 進退機構
42 ワークガイド部
42U、42D ガイドローラ(ガイドローラ群)
51 アライメントカメラ
52 門型構造
53 照度測定手段
61 露光ユニット(露光手段)
W ワーク(長尺ワーク)

Claims (6)

  1. 感光層を有する長尺ワークを供給する巻出部と、長尺ワークの表面にパターンを露光する露光部と、露光済みの長尺ワークを回収する巻取部とを有し、
    上記露光部は、露光手段と、長尺ワークを保持して上記露光手段に対して相対移動する露光ステージとを有する露光装置において、
    上記巻出部と上記露光ステージの間及び上記露光ステージと上記巻取部の間の少なくとも一方に、長尺ワークの少なくとも一部の下方を支持して上記露光ステージの移動に従って移動可能な帯状のワーク支持部材を設けたこと、を特徴とする露光装置。
  2. 請求項1記載の露光装置において、上記ワーク支持部材は、長尺ワークの移動に応じて移動する露光装置。
  3. 請求項1記載の露光装置において、上記ワーク支持部材は、上記長尺ワークの移動に応じて移動し、上記露光ステージは、上記ワーク支持部材及び上記長尺ワークと一体的な移動と上記ワーク支持部材及び上記長尺ワークとは独立した移動が可能な露光装置。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項記載の露光装置において、上記ワーク支持部材は無端ベルトからなっている露光装置。
  5. 請求項4記載の露光装置において、上記露光ステージは、上記無端ベルトを通すベルト通過空間を有する露光装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項記載の露光装置において、上記露光ステージは、上記長尺ワークを湾曲経路に沿ってガイドするワークガイド部を有する露光装置。
JP2016249112A 2016-12-22 2016-12-22 露光装置 Active JP6818395B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016249112A JP6818395B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016249112A JP6818395B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 露光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018105906A JP2018105906A (ja) 2018-07-05
JP6818395B2 true JP6818395B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=62785609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016249112A Active JP6818395B2 (ja) 2016-12-22 2016-12-22 露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6818395B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109739071A (zh) * 2019-01-30 2019-05-10 广东华恒智能科技有限公司 一种卷对卷全自动曝光机
JP7446687B2 (ja) 2020-07-22 2024-03-11 株式会社オーク製作所 ダイレクト露光装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3376935B2 (ja) * 1999-01-25 2003-02-17 ウシオ電機株式会社 帯状ワークの露光装置
JP5065880B2 (ja) * 2007-12-27 2012-11-07 株式会社日立産機システム 微細構造転写装置および微細構造転写方法
KR101623666B1 (ko) * 2011-11-04 2016-05-31 가부시키가이샤 니콘 기판 처리 장치, 및 기판 처리 방법
JP6510768B2 (ja) * 2014-05-23 2019-05-08 株式会社オーク製作所 露光装置
JP6424053B2 (ja) * 2014-09-26 2018-11-14 株式会社オーク製作所 ダイレクト露光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018105906A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6510768B2 (ja) 露光装置
JP5761034B2 (ja) 基板処理装置
JP6818395B2 (ja) 露光装置
KR20060051877A (ko) 묘화 장치
KR101587731B1 (ko) 노광 장치
JP6723831B2 (ja) 露光装置
JP6144581B2 (ja) 搬送装置及びこれを備えた露光装置
TWI741215B (zh) 曝光裝置
JP7175409B2 (ja) 露光装置
JP7175150B2 (ja) 露光装置
JP2015034846A (ja) 縦型フィルム露光装置
JP7175149B2 (ja) 露光装置および露光方法
JP7040981B2 (ja) 露光装置
JP7037416B2 (ja) 露光装置
TW201342506A (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
JP4283810B2 (ja) 穿孔装置
JP7089920B2 (ja) 露光装置
TWI816763B (zh) 曝光裝置
KR20230078494A (ko) 노광 장치
KR100855070B1 (ko) 롤 패터닝 장치
JP7023620B2 (ja) 露光装置及び基板載置方法
JP2007161409A (ja) アキューム装置
JP2017083518A (ja) 帯状ワーク通材機構およびそれを備えた露光装置
JPH03282471A (ja) フィルム露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191111

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20200820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6818395

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250