JP6424053B2 - ダイレクト露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、供給リールから繰り出されて巻取リールに巻き取られる長尺状ワークの搬送中に、その表裏の一面にパターンを描画する、いわゆるロールトゥロール方式のダイレクト露光装置に関する。
一般的に、携帯電話やモバイル機器等に用いられる電子回路基板(プリント回路基板)のベース素材として、例えば、厚みが0.1mm以下で長さが500mm以上(例えば100m)の長尺状ワーク(感光性長尺フィルム(表裏の少なくとも一面に感光体を塗布した合成樹脂製柔軟フィルム))をロール状にしたものが使用されている。また近年、転写マスクを使わず描画光を直接基板に照射してパターンを描画するダイレクト露光装置が市場に台頭し、長尺状ワークに対してもこの露光方式を採用する要求が高まっている。
このようなロールトゥロール方式のダイレクト露光装置として、連続的な長尺状ワークの搬送と露光を行うために、供給リールと巻取リールの間に位置させた平板状のコンベア(露光コンベア)により長尺状ワークを保持し、該コンベア上で露光を行うダイレクト露光装置が知られている(特許文献1)。
また、供給リールと巻取リールの間に位置させたローラ(露光ローラ)の円筒面上を進行する長尺状ワークに対して露光を行うダイレクト露光装置も知られている(特許文献2)。
特開2006-098720号公報 特開2014−035412号公報
平面状のコンベア上で露光する方式と円筒状のローラ上で露光する方式を比べると、コンベア方式は、ワークの被露光領域全体を平面状にする点では優れるが、ライン長が長くなるために露光装置が大型化しやすく、また露光位置で局所的に見た場合の面精度が悪い。これに対し、ローラ方式はライン長が短縮できるので露光装置の小型化が可能であり、かつ面精度(面の滑らかさ)とワーク送り精度の面で優れている。一方、ローラ方式は円筒面(曲面)上で露光を行うため、露光画像の焦点が合うエリアが狭く、細線の描画が困難になるという問題がある。この問題は露光ローラ径を大きくすれば軽減されるが、小型化が犠牲にされてしまう。
また、ワークの送り精度という観点からは、コンベア方式はコンベアベルトの蛇行や伸縮などの影響で送り精度が落ちる可能性がある。一方、ローラ方式は、ローラにワークを吸着する吸着エリアでは高い送り精度が得られるが、吸着エリアは上述のように平面ではない(円筒面である)ため露光画像の焦点が合うエリアが狭いという問題が残る。
本発明は、ワークを吸着して移動させるローラ方式のダイレクト露光装置において、ワークを吸着搬送する円筒部材による高い送り精度を生かしながら、ワークの平面性を保持して露光画像の精度を高め、描画パターンを細線化することができるダイレクト露光装置を得ることを目的とする。
本発明は、供給リールから繰り出され巻取リールに巻き取られる長尺状ワークにパターンを露光する光変調素子アレイを用いたダイレクト露光装置であって、上記供給リールと巻取リールの間において、長尺状ワークをその周面の一定範囲に渡って保持しながら回転する円筒部材;上記円筒部材からの離脱位置より下流側において、長尺状ワークをガイド面に非接触で平面状に支持するガイド手段;及び上記長尺状ワークに対してパターンを描画する露光手段;を備え、上記露光手段は、上記長尺状ワークの上記円筒部材からの離脱位置を含む搬送方向の前後一定幅においてパターンを描画する第1の露光手段と、上記ガイド手段上に位置する第2の露光手段を備えていること、及び、上記第1と第2の露光手段による長尺状ワークに対する露光エリアの少なくとも一部は、上記ガイド手段上に位置していることを特徴としている。
上記第1と第2の露光手段による露光エリアは、その一態様では、上記長尺状ワークの上記円筒部材からの離脱位置とガイド手段上の位置とに跨がらせることができる。
上記第1の露光手段は、その一態様では、上記円筒部材から離脱して上記円筒部材の軸直交断面における径方向と直交する接線方向に延びる長尺状ワークに対し、上記離脱位置を含む搬送方向の前後一定幅においてパターンを描画する。
上記第1の露光手段による露光エリアと、第2の露光手段による露光エリアとは略同一平面上に位置させるのが実際的である。
上記ガイド手段は、具体的には例えば、気体吹出手段と気体吸引手段とを備える浮上吸引ガイド手段から構成することができる。
本発明のダイレクト露光装置は、供給リールと巻取リールの間において、長尺状ワークをその周面の一定範囲に渡って保持しながら回転する円筒部材の下流側に、長尺状ワークをガイド面に非接触で平面状に支持するガイド手段を配置し、露光手段による長尺状ワークに対する露光エリアの少なくとも一部を、ガイド手段上に位置させたので、円筒部材による高い送り精度と、ガイド手段によるワークの平面性の保持とを利用して露光画像の精度を高め、描画パターンを細線化することができる。
本発明によるダイレクト露光装置の全体構成を示す側面図である。 同斜視図である。 露光ユニットの一例を示す斜視図である。 長尺状ワーク上の単位パターン領域(アライメントマーク)と、アライメントカメラと露光ユニットの間隔の例を説明する展開図である。 露光ロールの詳細を示す軸直交断面図である。 長尺状ワークに対する露光エリアの一例を示す図である。 浮上吸引ユニット単体の斜視図である。 同分解斜視図である。 露光エリアにおける光変調素子アレイによる露光の状態を示す模式図である。
図1、図2は、本発明によるダイレクト露光装置100の一実施形態を示す全体図である。ダイレクト露光装置100は、巻回された長尺状ワーク(以下単にワーク)Wを繰り出す供給リール10と、ワークWを巻き取る巻取リール11との間に、露光ロール40が位置し、この露光ロール40の上方に、ワークWの搬送方向に離間した一対の露光ユニット(露光描画部)30Aと30Bが備えられ、下方にアライメントカメラ50が備えられている。ワークWは、表裏の少なくとも一面に感光体を塗布した合成樹脂製柔軟フィルムからなり、供給リール10を出たのち、ガイドローラ12、13を経て、露光ロール40に至り、さらにガイドローラ14を経て巻取リール11に巻き取られる。露光ロール40とガイドローラ14の間には、ワークWの下面に位置する浮上吸引ガイドユニット(手段)60が設けられている。
露光ロール40は、図2、図5に示すように、軸心41Xを中心に不図示の駆動源によって回転駆動される多孔円筒部材41と、この多孔円筒部材41内に位置する中心固定体42とを有し、中心固定体42には、その周面の一部に、多孔円筒部材41の周面に形成した無数の微細孔(吸引孔)41aに負圧を及ぼす吸引凹部(溝)42aが形成されている。吸引凹部42aには、負圧源43及び制御器(レギュレータ)44を介して負圧が及ぼされる。吸引凹部42aに負圧が供給されている状態で多孔円筒部材41を回転駆動すると、吸引凹部42aが形成された吸引区間α(図5)において、多孔円筒部材41の微細孔41aから空気が吸引される結果、ワークWが多孔円筒部材41の周面に吸着保持されて回転する。
吸引凹部42aの吸引区間αと、ガイドローラ13及びガイドローラ14の位置は、多孔円筒部材41を軸方向から見たとき、多孔円筒部材41の最も高い位置(最上位置)と最も低い位置(最下位置)との間において、ワークWが多孔円筒部材41に吸引されて回転するように定められている。ガイドローラ13は、多孔円筒部材41の径方向に対して直交する最下方の水平な接線(接平面)方向からワークWが多孔円筒部材41に入り(下方の水平接線(接平面)方向と径方向との交点(交線)において吸引保持が開始され)、ガイドローラ14は、多孔円筒部材41の径方向に対して直交する最上方の水平な接線(接平面)方向へワークWが出て行く(上方の水平接線(接平面)方向と径方向との交点(交線)において吸引保持が終了する)ように位置が定められている。すなわち、吸引凹部42aの吸引区間αは、多孔円筒部材41にワークの吸着が開始される位置と、多孔円筒部材41からワークWが離脱される位置とに跨がる略半周の間(略180゜)に設定されている。なお、ワークWは、少なくとも吸引区間αの両端部、すなわち、吸引開始位置と吸引開放位置とにおいて多孔円筒部材41に吸引保持されればよい。
露光ロール40の多孔円筒部材41の外周には、図2に概念的に示すように、リニアスケール45が形成されており、露光ロール40の外側固定位置には、このリニアスケール45を読み取って、多孔円筒部材41の絶対回転位置を検出するリニアセンサ46が配設されている。
浮上吸引ガイドユニット60は、露光ローラ40(多孔円筒部材41)の出口(下流)側に位置しており、気体の吹出及び吸引によって長尺ワークWを非接触で平面状に支持するものであり、その動作原理自体は知られている。
図6、図7は浮上吸引ガイドユニット60を概念的に示すもので、ガイド板61とエア回路ボディ62を備えている。ガイド板61は、その平板状のガイド面61aに開口する、無数の貫通孔(吹出孔)61bおよび貫通孔(吸引孔)61cを備えている。エア回路ボディ62は、櫛歯状をなし、その櫛歯が互いに入れ違いに組み合うエア供給溝62aと、エア吸引溝62bを備えており、エア供給溝62aは正圧源64に接続され、エア吸引溝62bは負圧源63に接続されている。貫通孔61bは、エア供給溝62aと連通し、貫通孔62cはエア吸引溝62bと連通するようにマトリックス状をなしており、かつエア供給溝62aとエア吸引溝62bは、エアを吹き出す貫通孔61bの列とエアを吸引する貫通孔61cの列がそれぞれワークWの進行方向と平行をなすように設けられている。もっとも、エアを吹き出す貫通孔と吸引する貫通孔は、必ずしも列状である必要はなく、中心の吹出孔(吸引孔)の回りに複数の吸引孔(吹出孔)を配置する態様等が可能である。
この浮上吸引ガイドユニット60は、正圧源64を介してエア供給溝62aに加圧空気を供給して貫通孔61bから吹き出させ、同時に負圧源63を介してエア吸引溝62bに負圧を与えて貫通孔61cから空気を吸引することにより、ガイド面61a上を通過するワークWの平面精度を高めることができる。
以上の浮上吸引ガイドユニット60は、具体的には、(株)ピスコ製AFU1(精密浮上タイプ)を用いることができる。
一対の露光ユニット30は、実質的に同一構成であり、その一方の露光ユニット30A(第1の露光ユニット30)は、ワークWが多孔円筒部材41から離間する位置の近傍に設けられ、他方の露光ユニット30B(第2の露光ユニット30)は、浮上吸引ガイドユニット60上に位置している。
図3は露光ユニット30(30Aと30B)の具体例を示している。露光ユニット30は、光源部20を備え、光源部20は、同じ内部構成を持つ2個の光源部20aと光源部20bとで構成されている。光源部20aと光源部20bとは同じ構成のため光源部20aを代表して説明する。
光源部20aは、UVランプ21と、第1全反射ミラー22と、コンデンサーレンズ23と、第2全反射ミラー24と、フライアイレンズ25と、アパーチャ(不図示)とから構成されている。光源部20aはUVランプ21を備えており、UVランプ21からは365nmから440nmまでの各種の波長が混在した紫外光が射出される。
UVランプ21から射出された紫外光は、楕円ミラー26により天方向に照射され、第1全反射ミラー22により水平方向に向きを変え、コンデンサーレンズ23にて集光され、第2全反射ミラー24にて地面方向(ワークW方向)に向きを変える。向きを変えた紫外光はフライアイレンズ25及びアパーチャを経て4分岐されたビームとなる。ビームは更に8個の第1投影レンズ33と、8個の反射ミラー34とを経由して、8個のDMD(Digital Micro-mirror Device)素子(光変調素子アレイ)36に入射することで制御されたビームとなる。この制御されたビームは第2投影レンズ群37を通過することで、投影する露光描画の倍率を調整して、ワークWに照射される。つまり、描画装置ダイレクト露光装置100は、所望の露光像をあらかじめ収納してある描画データに従い、光源部20a及び光源部20bの紫外光を制御する。
露光ユニット30Aによる露光エリアは、次のように定められている。上述のように、ワークWは多孔円筒部材41から離脱した後、浮上吸引ガイドユニット60上を移動し、多孔円筒部材41の最上部において水平接線方向に移動する(多孔円筒部材41から離脱したワークWは、浮上吸引ガイドユニット60により離脱角度が水平となるよう調整される)。露光ユニット30Aによる露光エリアAE(図2、図3、図6)は、厳密には単純な矩形ではないが、ここでは簡略的にワークWの搬送方向と直交する方向(ワークWの幅方向)に長手方向をとった矩形で表現されるとする。そしてその露光幅Yは、図6に示すように、多孔円筒部材41の軸心41Xと接線方向の交点(交線)Sを基準としたとき、交線Sより上流側(多孔円筒部材41の円筒面側)の露光幅Y1より、下流側(ガイドローラ14側)の露光幅Y2の方が大きく(Y1<Y2)設定されている。
浮上吸引ガイドユニット60上において、ワークWに露光する露光ユニット30Bは、浮上吸引ガイドユニット60によって平面性が向上(維持)されているワークWに対して露光エリアAE(図2、図3、図6)で露光する。この露光ユニット30Bによる露光幅Yは、露光ユニット30Aによる露光幅Yと同一としても異ならせてもよい。露光ユニット30Bによる露光エリアAE(図2、図3、図6)は、露光ユニット30Aによる露光エリアと同様に、厳密には単純な矩形ではないが、ここでは簡略的にワークWの搬送方向と直交する方向(ワークWの幅方向)に長手方向をとった矩形で表現している。露光ユニット30Aと30BによるワークWの露光エリアAEは、同一平面に位置している。
図9は、2つの露光エリアAEにおける露光ユニット30Aと30Bによる露光状態を模式的に示している。図9において、二点鎖線で示す円Cは、露光ユニット30Aと30Bの図3に示す一つの第1投影レンズ33と反射ミラー34が占有する光学系の大きさであり、その中に、太線の矩形で描いたDMD(Digital Micro-mirror Device)素子36による実露光エリアRが存在する。一つの露光エリアAE内には、図示例では4つの実露光エリアRが存在しており、これらの4つの実露光エリアRを含むワークWの搬送方向と直交する方向の矩形エリアをAEとしている。なお、図3では露光ビームは8つの光学系に分岐しているが、図9の例では4つの光学系に分岐している。
アライメントカメラ50は、この実施形態では、ワークWの幅方向に離間した一対が備えられている。このアライメントカメラ50は、ワークWに予め形成されているアライメントマークMA(図4)を撮像して露光ユニット30Aと30Bによる描画座標系を定める(修正する)。アライメントカメラ50は、ワークWの露光ロール40(多孔円筒部材41)に対する吸着開始位置においてアライメントマークMAを撮像するものであるので、吸着開始位置は撮像位置に等しい。そして、アライメントカメラ50と露光ユニット30Aは、お互いの光軸が露光ロール40を挟んで反対側の略鉛直位置に位置している。アライメントカメラ50と露光ユニット30Aは、その少なくとも一方の光軸が厳密に鉛直方向を向くように配置することが好ましい。このようにアライメントカメラ50と露光ユニット30Aを配置することにより、アライメントカメラ50と露光ユニット30Aの光学系を最も安定した状態に保持することができ、最大の光学性能を得ることができる。
図4は、ワークW上の単位パターン領域APとアライメントマークMA、及びアライメントマーク50と露光ユニット30Aと30Bによる2つの露光エリアAEの位置関係を示している。図示例では、アライメントマークMAは、1つの単位パターン領域AP(1回にアライメント及び描画する範囲)に対し、4個(2個×2列)が形成されており、アライメントカメラ50はカメラ視野の中心においてアライメントマークMAを撮像するように位置調整可能である。
なお、アライメントマークMAの個数および配置は描画するパターンに応じて適宜設定されるものであり、アライメントカメラ50の数や配置はそれに応じて決められるものであることは言うまでもない。
上記構成の本ダイレクト露光装置100は、次のように動作する。供給リール10、露光ロール40、巻取リール11がサーボ系によって正確に同期回転制御され、供給リール10に巻回されているワークWは、ガイドローラ12、13、露光ロール40、浮上吸引ガイドユニット60、ガイドローラ14を経て巻取リール11に巻き取られる。露光ロール40の多孔円筒部材41の回転位置は、リニアスケール45、リニアセンサ46によって正確に検出される。
このワークWの搬送移動中に、負圧源43及び制御器(レギュレータ)44を介して吸引凹部42aに負圧を及ぼすと、ワークWが吸引区間αにおいて多孔円筒部材41の周面に吸着される。すなわち、多孔円筒部材41の最も下方の吸着開始位置から最も上方の離脱位置までワークWが多孔円筒部材41の周面に保持されて円筒面上を移動する。吸着開始位置は、同時にアライメントカメラ50によるアライメントマークMAの撮像位置である。ワークWの吸着は、撮像位置では必ず開始されているように、撮像位置よりも僅かに上流側(供給側)から開始することが好ましい。
また、ワークWの搬送移動中には、正圧源64を介して浮上吸引ガイドユニット60のエア供給溝62aに加圧空気を供給してガイド板61の貫通孔61bから吹き出させ、同時に負圧源63を介してエア吸引溝62bに負圧を与えて貫通孔61cから空気を吸引する。このエアの吹出吸引によりガイド面61a上を通過するワークWの平面精度が高まる。
そして、ワークWが進行して、1つの単位パターン領域APの4個(2個×2列)のアライメントマークMAがアライメントカメラ50によって撮像されると、その単位パターン領域APの座標系が定まる。1つの単位パターン領域APのアライメントマークMAの撮像が終わると、連続して次の単位パターン領域APのアライメントマークMAの撮像が開始され、新たな座標系が定まる。
単位パターン領域APの4つのアライメントマークMAの撮像が終了すると、アライメント計測部が、計測した単位パターン領域APと設計上の単位パターン領域APの位置およびスケーリング誤差を計算する(アライメント)。露光制御部は、上記の誤差に基づいて、描画データを座標変換し、露光ユニット30Aと30Bによる補正描画データを作成する。
単位パターン領域APの先端が露光ユニット30Aに到達すると、露光制御部が補正描画データに従って露光ユニット30AのDMD素子36を変調し、ワークW上にパターン光を照射し、ワークWの感光剤層にパターンを形成する。次に、単位パターン領域APの所定位置が露光ユニット30Bに到達すると、同様に、露光制御部が補正描画データに従って露光ユニット30BのDMD素子36を変調し、ワークW上にパターン光を照射し、ワークWの感光剤層にパターンを形成する。このパターン形成は、既知の多重露光方法によって行われる。
多孔円筒部材41へのワークWの吸着解除は、ワークWが露光ユニット30Aによる露光位置で多孔円筒部材41から離脱しない(保持されている)限り、露光位置、あるいは露光位置よりも僅かに上流側(供給側)で行うことができる。
以上のワークWに対する露光動作において、多孔円筒部材41に吸着されて移動するワークWは、その送り精度を高く保持することができ、その位置は、リニアスケール45とリニアセンサ46によって正確に検出することができる。そして、露光ユニット30Aによる露光は、高い送り精度で送られたワークWの多孔円筒部材41からの離脱位置近傍において実行されるので、高い描画精度を実現できる。また、露光ユニット30Bによる露光は、高い送り精度で送られ、浮上吸引ガイドユニット60によって高い平面性を維持されたワークWに対して行うことができるので、同様に、高い描画精度を実現することができる。
加えて、図示実施形態の露光ユニット30Aによる露光には、次のメリットが得られる。多孔円筒部材41に吸引されているワークWは曲面をなしているが、上述のように、多孔円筒部材41上は面精度(面の滑らかさ)とワーク送り精度の面で優れている。そこで、露光エリアAE中に、面精度と送り精度の優れた多孔円筒部材41上の露光エリア(幅Y1)を含める。一方、交線Sより下流側の露光エリア(幅Y2)は、ワークWが平面と仮想されているが、実際には、多孔円筒部材41から離脱しているため、多孔円筒部材41から離れるにつれ平面精度誤差(露光ユニット30Aの理想焦点面と露光エリアAEとの偏差)が拡大する傾向にある。このため、露光エリアAEを交線Sより上流側と下流側に跨がらせている。また、交線Sより上流側の露光幅Y1より、下流側の露光幅Y2を大きく設定することにより、実質的な焦点深度(光学系の焦点深度から露光エリアAEのワークWの平面精度誤差を除いたもの)が浅くなることを防ぎ、描画パターンの細線化を可能とする。すなわち、下流側の平面上の露光幅Y2の方を曲面上の露光幅Y1よりを大きくすることで、露光ユニット30Aの焦点深度内にパターンを描くことが容易になる。具体的には、下流側の幅が7割以上、好ましくは8割以上に設定することが好ましい。具体的に露光幅Yが10mmであるとき、上流側の幅Y1=2〜3mm、下流側の幅Y2=8〜7mmである。
露光ユニット30Aと30Bが露光動作を行っている間に、平行して次の単位パターン領域APのアライメントマーク撮像ステップと、データ補正ステップが実行される。このため、単位パターン領域APの露光が終了すると、露光ユニット30は次の単位パターン領域APの露光を連続して開始することができる。
アライメントマーク撮像ステップとデータ補正ステップを平行して行うために、露光ユニット30A、30Bとアライメントカメラ50は、図4に示すように、単位パターン領域APの大きさを考慮して、両者の間に単位パターン領域APの4つのアライメントマークMAが入るように(両者の間の距離が単位パターン領域APよりも長くなるように)その位置を離している。本実施形態の露光ユニット30Aとアライメントカメラ50は、露光ロール40を挟んで上下に位置しているため、露光ロール40を小型化しても、その距離を確保することができる。また、露光ユニット30Aとアライメントカメラ50が、露光ロール40を挟んで鉛直方向に並んで配置されているため、最も効率よくローラを利用でき、ワークWの位置合わせ精度と生産性を向上させることができる。
以上の実施形態では、第1の露光ユニット30AをワークWの多孔円筒部材41からの離脱位置近傍に設け、第2の露光ユニット30Bを多孔円筒部材41より下流に配置した浮上吸引ガイドユニット60上に設けている。これに対し、図5は、単一の露光ユニット30の露光エリアAEを、ワークWの多孔円筒部材41からの離脱位置と浮上吸引ガイドユニット60上の位置とに跨がらせた実施形態である。このように、露光ユニット30によるワークWに対する露光エリアの少なくとも一部を、浮上吸引ガイドユニット60上に位置させることにより、露光エリアの平面性を確保し、また露光ロールによる高いワーク送り精度を用いることにより、高い描画精度を実現することができる。
100 ダイレクト露光装置
10 供給リール
11 巻取リール
12 13 14 ガイドローラ(ガイド手段)
30A(30) 露光ユニット(露光手段、第1の露光ユニット)
30B(30) 露光ユニット(露光手段、第2の露光ユニット)
36 DMD素子(光変調素子アレイ)
40 露光ロール
41 多孔円筒部材
41a 微細孔
42 中心固定体
42a 吸引凹部
43 負圧源
44 制御器
45 リニアスケール
46 リニアセンサ
50 アライメントカメラ(撮像手段)
60 浮上吸引ガイドユニット(ガイド手段)
61 ガイド板
61a ガイド面
61b 貫通孔(気体吹出手段)
61c 貫通孔(気体吸入手段)
62 エア回路ボディ
62a エア供給溝
62b エア吸引溝
63 負圧源
64 正圧源
MA アライメントマーク
W 長尺状ワーク
α 吸引区間

Claims (5)

  1. 供給リールから繰り出され巻取リールに巻き取られる長尺状ワークにパターンを露光する光変調素子アレイを用いたダイレクト露光装置であって、
    上記供給リールと巻取リールの間において、長尺状ワークをその周面の一定範囲に渡って保持しながら回転する円筒部材;
    上記円筒部材からの離脱位置より下流側において、長尺状ワークをガイド面に非接触で平面状に支持するガイド手段;及び
    上記長尺状ワークに対してパターンを描画する露光手段;
    を備え、
    上記露光手段は、上記長尺状ワークの上記円筒部材からの離脱位置を含む搬送方向の前後一定幅においてパターンを描画する第1の露光手段と、上記ガイド手段上に位置する第2の露光手段を備えていること、及び、
    上記第1と第2の露光手段による長尺状ワークに対する露光エリアの少なくとも一部は、上記ガイド手段上に位置していることを特徴とするダイレクト露光装置。
  2. 請求項1記載のダイレクト露光装置において、上記第1と第2の露光手段による露光エリアは、上記長尺状ワークの上記円筒部材からの離脱位置とガイド手段上の位置とに跨がっているダイレクト露光装置。
  3. 請求項1または2記載のダイレクト露光装置において、上記第1の露光手段は、上記円筒部材から離脱して上記円筒部材の軸直交断面における径方向と直交する接線方向に延びる長尺状ワークに対し、上記離脱位置を含む搬送方向の前後一定幅においてパターンを描画するダイレクト露光装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載のダイレクト露光装置において、上記第1の露光手段による露光エリアと、第2の露光手段による露光エリアとが略同一平面上に存在するダイレクト露光装置。
  5. 請求項1乃至に記載のダイレクト露光装置において、上記ガイド手段は、気体吹出手段と気体吸引手段とを備える浮上吸引ガイド手段であることを特徴とするダイレクト露光装置。
JP2014196544A 2014-09-26 2014-09-26 ダイレクト露光装置 Active JP6424053B2 (ja)

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