JP6818148B2 - 弾性波素子 - Google Patents

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Description

本開示は、弾性波素子に関する。
従来、電気特性を改善することを目的として支持基板と圧電基板とを貼り合わせた複合基板に電極を設けて弾性波素子を作製することが知られている。ここで、弾性波素子は、例えば、携帯電話などの通信機器におけるバンドパスフィルタとして使用されている。また、複合基板は、圧電基板としてニオブ酸リチウムやタンタル酸リチウム、支持基板としてシリコンや石英、セラミックスなどを用いたものが知られている(特開2006−319679号公報参照)。
しかしながら、近年、移動体通信に用いられる携帯端末装置は小型化、軽量化が進むとともに、高い通信品質を実現するために、さらに高い電気特性を備える弾性波素子が求められている。例えば、入出力信号の隣接チャネルへの漏洩を低減するために、通過帯域外の特定周波数帯における減衰特性が優れた弾性波素子が求められている。
本開示は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、電気特性の優れた弾性波素子を提供することにある。
本開示の弾性波素子は、IDT電極と第1基板と第2基板とを備える。前記IDT電極は、複数の電極指を備え、弾性表面波を励振する。前記第1基板は、上面に前記IDT電極が位置しており、圧電結晶からなる。前記第2基板は、前記第1基板の下面の側に接合されている。そして、前記第1基板の下面から上面の側にむけて連続する第1領域または前記第1基板の下面から前記第2基板の側に向けて連続する第2領域のいずれかが、シート抵抗が5×10Ω以上5×10Ω以下である低抵抗領域となっている。
上記構成によれば、電気特性の優れた弾性波素子を提供することができる。
本開示にかかる弾性波素子の上面図である。 図1のII−II線における要部拡大断面図である。 図3(a)〜図3(c)はそれぞれ、複合基板60の変形例を示す要部拡大断面図である。 低抵抗領域のシート抵抗とバルク波スプリアスの位相比率との関係を示す線図である。 低抵抗領域のシート抵抗と共振周波数―反共振周波数間の位相比との関係を示す表である。 図6(a),図6(b)は、本開示に係るSAW素子および比較例のSAW素子の周波数特性を示す線図である。 第1基板の厚みと弾性波素子の周波数特性との関係を示す線図である。 第1基板の厚みおよび低抵抗領域の厚みとバルク波スプリアスの減衰率との関係を示す等高線図である。 図9(a),図9(b)は、実施例および比較例の周波数特性を示す線図である。 図10(a),図10(b)は、実施例および比較例の周波数特性を示す線図である。
以下、本開示の弾性波素子の一例を図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
弾性波素子は、いずれの方向が上方または下方とされてもよいものであるが、以下では、便宜的に、直交座標系xyzを定義するとともに、z方向の正側を上方として、上面、下面等の用語を用いるものとする。
また、本開示では、弾性波として表面弾性波(Surface Acoustic Wave:SAW)を用いた例を開示しており、以下、弾性波素子をSAW素子と言うことがある。
(SAW素子の構成の概要)
図1は、本発明の一実施形態に係るSAW素子1の構成を示す平面図である。図2は図1のII−II線における要部拡大断面図である。
SAW素子1は、複合基板60にIDT(InterDigital Transducer)電極3が設けられている。複合基板60は第1基板10と第2基板20とが接合されて構成される。IDT電極3は、第1基板10の上面10aに位置している。また、SAW素子1は、この他にも、上面10aを覆う保護層や、IDT電極3に信号の入出力を行なうための配線等を有していてもよい。
IDT電極3は、第1櫛歯電極30Aおよび第2櫛歯電極30Bからなる一対の櫛歯電極30で構成されている。図1において、第1櫛歯電極30Aと第2櫛歯電極30Bとの区別を明瞭にするために、第2櫛歯電極30Bにハッチングを付している。なお、以下では、第1櫛歯電極30Aおよび第2櫛歯電極30Bを単に櫛歯電極13といい、これらを区別しないことがある。また、第1櫛歯電極30Aに係る構成等については、「第1バスバー31A」等のように、「第1」および「A」を付すことがあり、第2櫛歯電極30Bに係る構成等については、「第2バスバー31B」等のように、「第2」および「B」を付すことがある。また、これら「第1」、「第2」、「A」、および「B」を省略することがある。
櫛歯電極30は、図1に示すように、互いに対向する2本のバスバー31と、各バスバー31から他のバスバー31側へ延びる複数の電極指32と、複数の電極指32の間において各バスバー31から他のバスバー31側へ延びる複数のダミー電極指35とを有している。そして、1対の櫛歯電極30は、複数の電極指32が互いに交差するように(噛み合うように)配置されている。なお、ダミー電極指35は配置されていなくてもよい。
SAWは、複数の電極指32に直交する方向に伝搬する。従って、後述する圧電結晶からなる第1基板10の結晶方位を考慮した上で、2本のバスバー31は、SAWを伝搬させたい方向に交差する方向において互いに対向するように配置され、複数の電極指32は、SAWを伝搬させたい方向に対して直交する方向に延びるように形成される。
なお、SAWの伝搬方向は複数の電極指32の向き等によって設定されるが、本実施形態では便宜的に、SAWの伝搬方向を基準として複数の電極指32の向き等を説明することがある。
また、直交座標系xyzは、x軸が電極指32に直交し(SAWの伝搬方向に平行であり)、y軸が電極指32に平行であり、z軸が第1基板10の上面10aに直交するように定義されているものとする。すなわち、直交座標系xyzは、第1基板10の外形ではなく、IDT電極3(SAWの伝搬方向)を基準として定義されているものとする。
バスバー31は、例えば、概ね一定の幅で直線状に延びる長尺状に形成されている。従って、バスバー31の互いに対向する側の縁部は直線状である。なお、バスバー31は配線と一体的に形成されていてもよい。
複数の電極指32は、概ね一定の幅で直線状に延びる長尺状に形成されており、SAWの伝搬方向に概ね一定の間隔で配列されている。一対の櫛歯電極30の複数の電極指32は、図2に示すように、隣接する電極指32の中心間間隔の繰り返し間隔であるピッチPtが、例えば、共振させたい周波数でのSAWの波長λの半波長と同等となるように設けられている。なお、ピッチPtの繰り返し間隔としては、隣接する電極指32の同じ側の端から端までの間隔を用いてもよい。また複数の電極指32のピッチPtとして、隣接する2本の電極指23の中心間間隔の平均値を用いることができる。
電極指32とダミー電極指35との間隔であるギャップ長G(ギャップのy方向の長さ)は、例えば、複数のギャップ長G間において互いに同一である。ギャップ長Gは、例えば0.10μm以上1.00μm以下である。また、SAWの波長をλとするとギャップ長Gは、例えば0.1λ以上0.6λ以下である。
IDT電極3は、例えば金属材料によって形成されている。この金属材料としては、例えば、AlまたはAlを主成分とする合金(Al合金)が挙げられる。Al合金は、例えばAl−Cu合金である。なお、IDT電極3は、複数の金属層から構成されてもよい。IDT電極3の各種寸法は、弾性波素子1に要求される電気特性等に応じて適宜に設定される。一例として、IDT電極3の厚み(z方向)は、例えば50nm以上400nm以下である。
IDT電極3は、第1基板10の上面10aに直接配置されていてもよいし、別の部材を介して第1基板10の上面10aに配置されていてもよい。別の部材としては、例えばTi、Cr、またはこれらの合金等を用いることができる。IDT電極3を別の部材を介して第1基板10の上面10aに配置する場合は、別の部材の厚みはIDT電極3の電気特性に殆ど影響を与えない程度の厚み(例えば、Tiの場合はIDT電極3の厚みの5%の厚み)に設定される。
IDT電極3によって第1基板10に電圧が印加されると、第1基板10の上面10a付近において上面10aに沿ってx方向に伝搬するSAWが励起される。また、SAWは、電極指32と電極指32の非配置領域(隣接する電極指32間の長尺状の領域)との境界において反射する。そして、電極指32のピッチPtを半波長とする定在波が形成される。定在波は、当該定在波と同一周波数の電気信号に変換され、電極指32によって取り出される。このようにして、SAW素子1は、共振子もしくはフィルタとして機能する。
(複合基板60)
複合基板60は、図2に示すように、いわゆる貼り合せ基板であり、第1基板10と第2基板20とが接合されている。そして、複合基板60の厚みの途中には低抵抗領域50が位置している。
低抵抗領域50は、第1基板10の下面10bから上面10aの側に向けて連続する第1領域50xであってもよいし、第1基板10の下面10bから上面10aと反対の側に連続する第2領域50yであってもよい。第1領域50xは第1基板10の一部であり、第1基板10の下面10bから連続する領域10xである(図3(a))。第2領域50yは、例えば、第1基板10と第2基板20との間に介在する中間層40であってもよいし(図3(b))、第2基板20の一部であり第1基板10の下面から連続する領域20xであってもよい(図3(c))。
この例では、図3(b)に示す構成の複合基板60を例に説明する。
第1基板10は、圧電材料からなり、例えば、タンタル酸リチウム(LiTaO:以下LTと言う)結晶やニオブ酸リチウム結晶からなる圧電性を有する単結晶の基板によって構成されている。具体的には、例えば、第1基板10は、Y回転X伝搬LT基板を用いてもよく、より具体的には、36°〜50°Yカット−X伝播のLT基板によって構成されている。
第1基板10は、比較的薄い一定の厚みとなっている。厚みについては後述する。
第2基板20は、比較的薄い第1基板10を支持するものであり、強度、平坦性を備える材料であれば、その材料は特に限定されない。例えば、サファイア基板、SiC基板等の絶縁性材料かなる基板や、Si基板等の半導体基板、有機基板等を例示できる。
ここで、第2基板20は、第1基板10の材料よりも熱膨張係数が小さい材料で形成されていてもよい。この場合には、温度変化が生じると第1基板10に熱応力が生じ、この際、弾性定数の温度依存性と応力依存性とが打ち消し合い、ひいては、弾性波素子1の電気特性の温度変化を減少させる。
このような材料として、例えば、Si基板、サファイア基板等を例示できるが、以下の例ではSi基板を用いた場合について説明する。
第2基板20の厚さは、例えば、一定であり、適宜に設定されてよい。ただし、本開示の第1基板10の厚さは比較的薄いため、第2基板20は、第1基板10を支持可能な厚さに考慮して決定される。一例として、第1基板10の厚さの10倍以上としてもよく、第2基板15の厚さは50〜300μmである。第2基板20の平面形状および各種寸法は、第1基板10と同等としてもよい。
また、本例のように、第2基板20として線膨張係数の小さい材料を用いる場合には、第2基板20の厚さは、温度補償が行われるように、第1基板10の厚さを考慮して設定される。
さらに、第2基板20の第1基板10と反対側の面に、第2基板20よりも熱膨張係数の大きい不図示の第3基板を貼り付けてもよい。この場合には、基板全体の強度向上や、熱応力によるそりを減少させ、第1基板10により強い熱応力をかけることができる。第3基板は、第2基板20がSiからなる場合には、セラミック基板,Cu層,樹脂基板等を用いることができる。また、第3基板を設ける場合には、第2基板2の厚みを薄くしてもよい。
ここで、SAW素子1は、複合基板60の厚みの途中に低抵抗領域50を備える。低抵抗領域50は、そのシート抵抗を5×10Ω以上5×10Ω以下とする。このような構成とすることでSAW素子1の電気特性を向上させることができる。以下、そのメカニズムについて説明する。
SAW素子1は、IDT電極3に電圧を印加すると、第1基板10の上面10aを伝搬するSAWに加え、第1基板10の厚み方向にバルク波を放射する。そして、このバルク波が第1基板10の下面10bで反射し上面10aの側に戻り、電極指32と結合することで、SAW素子1に意図しないバルク波による電気信号(バルク波スプリアス)が発生する。
ここで、本発明者らが鋭意遂行を重ねた結果、第1基板10のSAWが伝搬する領域の下方に低抵抗領域50を設けると、バルク波スプリアスが抑制されることを見出した。具体的には、第1基板10の厚みと低抵抗領域50のシート抵抗を変化させて、低抵抗領域がない場合と比較したバルク波スプリアス発生周波数における位相の比率をシミレーションした。その結果、低抵抗領域50のシート抵抗を5×10Ω以上5×10Ω以下とすることで、バルク波スプリアスの強度を低下させることができることを確認した。
その一例を、図4に示す。図4は、第1基板10の厚みが12μmの場合のバルク波スプリアスの比率を示すものである。図4において、縦軸はバルク波スプリアス発生周波数における位相の比率を、横軸は低抵抗領域50のシート抵抗を示している。なお、低抵抗領域50の厚みは、所望のシート抵抗を得ることができるように抵抗率と厚みとを調整して決定している。
図4からも明らかなように、低抵抗領域50のシート抵抗を5×10Ω以上5×10Ω以下としたときに、バルク波スプリアスの強度を大きく減衰できていることを確認した。特に、5.0×10Ω以上5×10Ω以下としたときには、約半分にバルク波スプリアスを減衰させることができ、1.5×10Ω以上1.5×10Ω以下とした場合には三割以下に大きくバルク波スプリアスを減衰できていることが確認できる。
このように、弾性波素子1によれば、低抵抗領域50のシート抵抗を上述の値とすることでバルク波スプリアス発生周波数において減衰特性を高めることができる。これは、低抵抗領域50のシート抵抗を上述の値とすることで、低抵抗領域50に到達したバルク波にロスが発生し、ひいては第1基板10の上面10aの側に戻るバルク波が低減するためと推察される。
なお、シート抵抗が5×10Ωを超える場合には、バルク波スプリアスの強度を低減できず、同様に5×10Ω未満の場合にも、バルク波スプリアスの強度を低減できなかった。すなわち、絶縁材料や金属等の導体を介在させてもバルク波スプリアスの低減は確認されなかった。
(低抵抗領域50の具体的構成)
上述の低抵抗領域50の具体的実現方法について説明する。上述の通り、低抵抗領域50は、バルク波が到達する領域に設けられ、かつ、第1基板10のうち、バルク波がそれまでに通ってきた領域に比べてシート抵抗を変化させることが必要である。
そこで、図3(a)に示すように、第1基板10の下面10bから連続して上面10a側に向けた領域10xを、第1基板10のその他の領域に比べてシート抵抗を異ならせることで低抵抗領域50を形成してもよい。その場合には、領域10xにおいて、その組成を第1基板10を構成する圧電結晶の化学量論比からずらすことでシート抵抗を調整してもよい。具体的には、第1基板10がLT基板で構成される場合には、LiまたはTaを多く含ませてもよい。すなわち、第1基板10を構成する元素を多く含む領域、少なく含む領域よしてもよい。
また、第1領域10xにおいて、シート抵抗を変化させる元素を含ませてもよい。具体的には、Fe,Ni,Cr,Cu等の金属元素もしくは、第2基板20を構成する元素(例えばSi)を含ませてもよい。
このように、第1基板10に領域10xを形成するためには、例えば、第1基板10と第2基板20とを接合する際に、互いの表面をイオンガン、FABガン等を照射することで活性化させた後に、特定元素を活性化された面に供給することで特定元素を多く含む領域を形成してもよい。また、活性化条件を調整して、特定元素のみを第1基板10の接合面の側から放出させて特定元素が少ない領域を形成してもよい。
次に、図3(b)に示すように、第1基板10と第2基板20との界面に中間層40を介在させ、この中間層40を低抵抗領域50とする場合について説明する。この場合には、所望の抵抗率を有する材料からなる中間層40を所望の厚みで形成すことで、低抵抗領域50とすることができる。例えば、第2基板20の表面に中間層40としてSiOx等の絶縁材料層を形成し、その抵抗率を調整するように金属等を拡散させてもよい。また、第1基板10と第2基板20とを活性化して圧着させることで、両基板の成分を有する混成層やアモルファス層をそのシート抵抗を調整して中間層40としてもよい。
さらに、図3(c)に示すように、第2基板20の領域20xのシート抵抗を調整することで低抵抗領域50としてもよい。具体的には、第2基板20がSi単結晶基板からなる場合には、第2基板20の接合面側においてドーパント濃度を調整して低抵抗領域50としてもよい。ドーパントの種類としては、Si単結晶がn型の場合にはAs等を、p型の場合にはB等を適宜選択すればよい。また、第1基板10を構成する元素の一部を注入させてもよい。この場合には。第2基板20のうち領域20xを除く領域のシート抵抗は、領域20xに比べ高くてもよい。
このようなドーパント濃度の調整は、例えば、第1基板10との接合に先立ち、第2基板20の表面から熱拡散させたり、イオン注入したり、所望の濃度を有するエピタキシャル層を形成したりすればよい。また、接合時に表面を活性化させた状態で、活性化された面に所望の元素を供給することで領域20xを形成してもよい。
なお、第2基板20に低抵抗領域50を形成する場合には、第2基板20全体を低抵抗領域50としてもよい。
また、図3(a)に示すように、第1基板10の領域10xに低抵抗領域50を形成した上で第1基板10と第2基板20との間に介在層を備えていてもよい。介在層としては、両者を接合するための接合層として機能するものであってもよいし、低抵抗領域50よりもシート抵抗の低い絶縁層であってもよいし、放熱性を高める放熱層であってもよい。例えば、介在層としてはSiO等を例示することができる。
また、低抵抗領域50以外の第1基板10および第2基板20は低抵抗領域50に比べシート抵抗が高くてもよい。
(変形例:第1基板10の厚み)
上述の例では第1基板10の厚みについては特に限定していないが、1λを超える厚みとしてもよい。この場合には、SAWの波長に比べ厚くなっているため、低抵抗領域50にSAWが伝搬することにより生じるSAWの損失を減少させることができる。これにより、SAW素子1のロスを減少させることができる。言い換えると、低抵抗領域50により、使う電気信号であるSAWは減衰させることなく。不要な電気信号であるバルク波のみを減衰させることができる。
図5に、低抵抗領域50のシート抵抗と第1基板10の厚みを変化させたときの、共振周波数と反共振周波数との間の領域における位相の減衰率をシミュレーションした結果を示す。位相の減衰率は、低抵抗領域50を備えない場合に対する比率で算出した。すなわち、表中の数字が100の場合は低抵抗領域50を備えない場合と同等の位相を実現していることを示す。この例では1λが5.4μmの場合についてシミュレーションを行なっている。
図5からも明らかなように、第1基板10の厚みが1λを超える値(6μm)の場合には、共振周波数と反共振周波数との間の領域における位相の悪化を低減できることを確認した。また、バルク波スプリアスの強度抑制効果の最も高い低抵抗領域50のシート抵抗範囲においても、第1基板10の厚みを1.3λ以上(7μm)とすることで、共振周波数と反共振周波数との間の領域における位相の悪化を大きく低減できることを確認した。
ここで、図6(a)に第1基板10の厚みを10μm,低抵抗領域50の厚みを2nm,抵抗率0.1Ωcm(すなわちシート抵抗5×10Ω)とした場合の、SAW素子1の周波数特性をシミレーションした結果を示す。また、図6(b)には、低抵抗領域50を備えない点を除いては図6(a)のSAW素子1と同じ構成のSAW素子の周波数特性をシミレーションした結果を示す。図6において、横軸は周波数(MHz),縦軸は位相(deg)を示している。図6からも明らかなように、SAW素子1によれば、780MHz付近の共振周波数,反共振周波数の位相は90°から劣化することなく、反共振周波数よりも高周波数側に位置するバルク波スプリアスのみが低減されていることを確認できた。
次に、第1基板10の厚みを1λ以上とした場合について、第1基板10の厚みの変化によるバルク波の位相の減衰率についてシミュレーションを行なった。図7に、第1基板10の厚みと位相の減衰率との相関を示す。図7において、横軸は第1基板10の波長比で示す厚み(単位:λ)を、横軸はバルク波の位相減衰率を示している。シミュレーションにおいて、低抵抗領域50のシート抵抗は以下の通りとした。
モデル1:5×10Ω
モデル2:1.5×10Ω
モデル3:5×10Ω
図7から明らかなように、減衰率が大きくなる第1基板10の厚みと、減衰の効果が少なくなる第1基板10の厚みがあることが分かる。具体的には、第1基板10の厚みがλの整数倍の場合には減衰率が小さくなっている。このため、第1基板10の厚みは、λの整数倍からずらしてもよい。また、図4において位相比率(減衰率)が大きくなっているシート抵抗(例えば、1.5×10Ω以上1.5×10Ω以下)とした場合には、減衰率の絶対値を大きくできるとともに、減衰率を大きくできる第1基板10の厚みの範囲が大きくすることができる。
第1基板10の厚みの上限値は特に限定されないが、バルク波スプリアスの影響が顕著となる程度の厚みとすることで、低抵抗領域50により効果的にバルク波スプリアスを低減することができる。具体的には、20λ以下の厚みとすればよい。また、第1基板の厚みを3λ以下とした場合には、図7に示すように、減衰率を高く維持することができる。
なお、図7において、低抵抗領域50のシート抵抗が5×10Ω以上5×10Ω以下であっても、第1基板10の厚みが特定の厚み(λの整数倍)のときには減衰率が低くみえるが、図6に示すようなバルク波スプリアス全体をみると減衰されている様子が確認できる。さらに、低抵抗領域50のシート抵抗を5.0×10Ω以上5×10Ω以下とした場合には、第1基板10の厚みが特定の厚み(λの整数倍)であっても、最大位相の観点でも減衰されていることを確認している。
上述の検討は、図3(b)の構成に基づいて行われたものである。このため、上述の例で示された厚み範囲は第1基板10自体の厚みであるが、図3(a)のように、低抵抗領域50が第1領域10xの場合には、上述の厚み範囲は、第1基板10の厚みと低抵抗領域50の厚みとの差分に相当するものである。
(変形例:低抵抗領域50の厚み)
上述の各構成において低抵抗領域50の厚みは、低抵抗領域50の抵抗率に応じて所望のシート抵抗を実現できるように適宜設計すればよい。
低抵抗領域50のシート抵抗を9×10Ωとなるように、低抵抗領域50の厚みと抵抗率とを変化させて、SAW素子の減衰率を求めた結果を図8に示す。図8において横軸は第1基板10の厚みを示し、縦軸は低抵抗領域50の厚みを示している。低抵抗領域50以外の条件は他のシミュレーションと同条件である。
図8からも明らかなように、例え、低抵抗領域50の厚みが第1基板10の厚みよりも厚くても、バルク波スプリアスを減衰させる効果があることを確認できた。具体的には、低抵抗領域50の厚みは100μm以下であれば、バルク波スプリアスを減衰させる効果がある。
ただし、図8に示すように、低抵抗領域50の厚みは小さい程減衰率が高い傾向がある。そこで、第1基板10よりも厚みを薄くしてもよい。より具体的には、例えば2nm以上とすることで、低抵抗領域50の効果を奏することを確認できている。また、厚みが200nmを超える場合には、シート抵抗値と厚みとの関係が崩れる可能性があるため、200nm以下としてもよい。
本開示の弾性波素子1の効果を確認するために、以下のモデルを作成しシミュレーションを行ない、周波数特性を確認した。
シミュレーションの基本条件は下記の通りである。
第1基板10:LT基板 42°Yカット―X伝搬
第1基板10の厚み:2.2μm(すなわち、0.4λ)
IDT電極3の電極指32のピッチ:2.7μm(λ=5.4μm)
IDT電極3の材料:Al
IDT電極3の電極指32の厚み:0.08λ
第2基板20:Si単結晶基板
実施例1として、図3(b)に示すように、第1基板10と第2基板20との間に低抵抗領域50として、厚み2nm、抵抗率0.05Ω・cmの層を設けた。すなわちシート抵抗は2.5×10Ωとなっている。
比較例として、第1基板10と第2基板20との間に低抵抗領域50がないモデルを作製した。
上述のモデルについて、周波数に対する位相特性、インピーダンス特性をシミュレーションした結果を図9に示す。図9(a)は実施例1、図9(b)は比較例の結果である。図9において、横軸は周波数であり、縦軸は、右軸はインピーダンス(Ω)、左軸は位相(deg)を示している。また、図9において、インピーダンス特性を破線で、位相特性を実線で示している。
図9からも明らかなように、実施例1のモデルは、比較例に比べ1000MHz付近に発生しているバルク波スプリアスの強度を減衰させていることを確認した。
次に、実施例2として、第1基板10の厚みを15μm(2.8λ)とした場合についてシミュレーションを行なった。実施例2において第1基板10の厚み以外は実施例1と同じ条件とした。また、比較例2として、低抵抗層50を備えない以外は実施例2と同様の構成を備えるモデルを作製しシミュレーションを行なった。
その結果を図10(a),図10(b)に示す。図10(a)は実施例2、図10(b)は比較例2の結果である。図10(a)と図10(b)との比較により明らかなように、実施例2によればバルク波スプリアスの強度を減衰させている様子を確認できた。
また、図10(a)と図9(a)との比較より明らかなように、第1基板10の厚みを1λ以上とすることで、バルク波スプリアスの強度を減衰させつつ、共振周波数と反共振周波数との間および、反共振周波数よりも高周波数側におけるロスを低減できていることを確認した。
1:弾性波素子
10:第1基板
20:第2基板
40:中間層
3:IDT電極
32:電極指
50:低抵抗領域
50x:第1領域
50y:第2領域

Claims (9)

  1. 複数の電極指を備え、弾性表面波を励振するIDT電極と、
    上面に前記IDT電極が位置しており、圧電結晶からなる第1基板と、
    前記第1基板の下面の側に接合された第2基板と、を備え、
    前記複数の電極指の繰り返し間隔の2倍で定義される波長をλとしたときに、前記第1基板の厚さが0.4λ以上20λ以下であり、
    前記第1基板の下面から上面の側にむけて連続する第1領域または前記第1基板の下面から前記第2基板の側に向けて連続する第2領域のいずれかが、シート抵抗が5×10Ω以上5×10Ω以下である低抵抗領域となっている、弾性波素子。
  2. 前記第1領域が前記低抵抗領域の場合には前記第1基板の厚みから前記第1領域の厚みを差し引いた厚みが、前記第2領域が前記低抵抗領域の場合には前記第1基板の厚みが、1.3λ以上である、請求項1に記載の弾性波素子。
  3. 前記第1基板は、X伝搬回転Yカットのタンタル酸リチウム単結晶基板である、請求項1または2に記載の弾性波素子。
  4. 前記第1基板は、36°〜50°Yカット−X伝播の基板である、請求項3に記載の弾性波素子。
  5. 前記低抵抗領域は、前記第1基板と前記第2基板との間に介在する中間層で構成される前記第2領域からなり、
    前記中間層は、前記第1基板または前記第2基板を構成する元素と金属とを含んでいる、請求項1乃至のいずれかに記載の弾性波素子。
  6. 前記低抵抗領域は、前記第1領域からなり、
    前記第1領域は、前記第1基板を構成する元素の比率がその他の領域に比べ異なるか、前記第2基板を構成する元素がその他の領域に比べ多く含まれている、請求項1乃至のいずれかに記載の弾性波素子。
  7. 前記低抵抗領域は、前記第2基板の前記第1基板の側の面から続く領域に形成された前記第2領域からなり、
    前記第2領域は、前記第2基板の前記第2領域以外に比べて、前記第1基板を構成する元素を多く含む、請求項1乃至のいずれかに記載の弾性波素子。
  8. 前記低抵抗領域は、前記第2基板の前記第1基板の側の面から続く領域に形成された前記第2領域からなり、
    前記第2基板は半導体材料からなり、前記第2領域は前記第2基板におけるドーパント濃度を異ならせてなる、請求項1乃至のいずれかに記載の弾性波素子。
  9. 前記低抵抗領域は、厚みが2nm〜200nmである、請求項1乃至のいずれかに記載の弾性波素子。
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