JP6817011B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

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Description

本発明は駆動機構と出力軸を有し駆動機構の駆動力が出力軸に伝達されるアクチュエーターを備えた車輌用前照灯についての技術分野に関する。
車輌用前照灯には、カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐の内部に、光源等を有する灯具ユニットが配置されたものがある。
このような車輌用前照灯には、灯具ユニットが灯具外筐の内部において回動(傾動)自在に支持され、灯具ユニットがアクチュエーターの駆動力によって回動されて灯具ユニットの光源から出射される光の照射方向を調整することが可能なタイプがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された車輌用前照灯においては、アクチュエーターが灯具ユニットの下方に配置され、灯具ユニットの下端部がアクチュエーターの出力軸に連結されている。アクチュエーターの出力軸が前後方向へ移動されることにより、灯具ユニットがアクチュエーターの駆動力によって上端部を支点として上下方向へ回動され、車載物の重量によって変化する光軸のズレを調整するレベリング調整が行われる。
特開2015−145168号公報
ところで、上記のようなアクチュエーターによって灯具ユニットを回動させる車輌用前照灯においては、灯具ユニットの回動位置によって灯具ユニットから出射される光の出射方向が定められる。従って、アクチュエーターの駆動力を灯具ユニットに適正に伝達して灯具ユニットを所定の回動位置まで回動させる必要があり、灯具ユニットに対する駆動力の伝達に関してアクチュエーターの良好な機能性を確保することが望まれる。
一方、上記のような光源から出射される光の照射方向を調整することが可能な車輌用前照灯においては、灯具外筐の内部に灯具ユニットやアクチュエーターの他に各種の回路やエイミング機構等の他の構造物も配置される。
また、近年においては、輝度の向上やデザイン上の観点等により、灯具外筐の内部に配置される灯具ユニットの数も増加する傾向にある。
従って、灯具外筐の内部におけるアクチュエーターの配置スペースに制約が生じる場合があり、アクチュエーターの配置位置によっては車輌用前照灯の小型化が阻害されるおそれがある。特に、特許文献1に記載されたような灯具ユニットの下方にアクチュエーターを配置した構成においては、車輌用前照灯の上下方向における大きさが大きくなり、薄型の車輌用前照灯の製造が困難な場合も生じている。
そこで、本発明車輌用前照灯は、上記した問題点を克服し、アクチュエーターの良好な機能性を確保した上で灯具外筐の内部のスペースの有効活用による車輌用前照灯の小型化を図ることを課題とする。
第1に、本発明に係る車輌用前照灯は、上記した課題を解決するために、ケース体の内部に配置された駆動機構と前記駆動機構の駆動力が伝達されて軸方向とは異なる方向である前後方向へ移動可能な出力軸とを有するアクチュエーターと、ランプハウジングとカバーによって構成された灯具外筐の内部に回動可能な状態で配置された灯具ユニットに前記出力軸を介して前記駆動機構の駆動力を伝達する伝達部材とを備え、前記灯具外筐の内部において前記アクチュエーターが前記灯具ユニットの後側に配置され、前記アクチュエーターに取り付けられたブラケットに摺動部材が設けられると共に、前記伝達部材に前記摺動部材に摺動自在に支持される被摺動部材が設けられたものである。
これにより、灯具外筐の内部において灯具ユニットの後側に配置されたアクチュエーターの駆動力が伝達部材を介して灯具ユニットに円滑に伝達される。
第2に、上記した本発明に係るアクチュエーターにおいては、前記アクチュエーターが前記灯具外筐の内部における上端部に位置されることが望ましい。
これにより、灯具外筐の内部における上端部に位置されたアクチュエーターの駆動力が伝達部材を介して灯具ユニットに伝達されて灯具ユニットが回動される。
第3に、上記した本発明に係るアクチュエーターにおいては、前記出力軸に前記伝達部材の一部が連結され、前記出力軸と前記伝達部材の一部とが連結された部分が力点とされ、前記灯具ユニットに前記伝達部材の別の一部が連結され、前記灯具ユニットと前記伝達部材の別の一部とが連結された部分が作用点とされ、前記力点と前記作用点が左右方向と上下方向の少なくとも一方にずれて位置されることが望ましい。
これにより、出力軸に対する伝達部材の連結部分と灯具ユニットに対する伝達部材の連結部分とが左右方向と上下方向の少なくとも一方にずれて位置される。
第4に、上記した本発明に係るアクチュエーターにおいては、前記伝達部材が前記ブラケットに前後方向へ移動自在に支持されることが望ましい。
これにより、伝達部材が出力軸の移動に伴ってブラケットに対して前後方向へ移動される。
第5に、上記した本発明に係るアクチュエーターにおいては、前記ブラケットに前記伝達部材の後方への移動を規制する移動規制部が設けられることが望ましい。
これにより、伝達部材は移動規制部によって後方への移動が規制される。
本発明によれば、灯具外筐の内部において灯具ユニットの後側に配置されたアクチュエーターの駆動力が伝達部材を介して灯具ユニットに伝達されるため、アクチュエーターの良好な機能性を確保した上で灯具外筐の内部のスペースの有効活用による車輌用前照灯の小型化を図ることができる。
図2乃至図8と共に本発明車輌用前照灯の実施の形態を示すものであり、本図は、側面方向から見た状態で示す車輌用前照灯の断面図である。 正面方向から見た状態で示す車輌用前照灯の断面図である。 アクチュエーターとブラケットと摺動部材と伝達部材の斜視図である。 アクチュエーターとブラケットと摺動部材と伝達部材の分解斜視図である。 レベリング調整において灯具ユニットが下向きに調整された状態を示す断面図である。 レベリング調整において灯具ユニットが上向きに調整された状態を示す断面図である。 ブラケット等の変形例を示すものであり、アクチュエーターとブラケットと摺動部材と伝達部材の斜視図である。 ブラケット等の変形例を示すものであり、アクチュエーターとブラケットと摺動部材と伝達部材の分解斜視図である。
以下に、本発明車輌用前照灯を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
<車輌用前照灯の構成>
車輌用前照灯1は、それぞれ車体の前端部における左右両端部に取り付けられて配置されている。
車輌用前照灯1は前方に開口を有するランプハウジング2とランプハウジング2の開口を閉塞するカバー3とを備えている(図1及び図2参照)。ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成され、灯具外筐4の内部が灯室4aとして形成されている。
灯室4aにはフレーム5が配置されている。フレーム5は上端部に設けられた上側支持部5aと下端部に設けられた下側支持部5b、5bと中間部に設けられたユニット取付部5cとを有している。下側支持部5b、5bは左右に離隔して位置されている。
フレーム5における下側支持部5b、5bの後側にはそれぞれスクリュー支持部材6、6が位置されている。スクリュー支持部材6の上端部における前端部は球状部6aとして設けられている。スクリュー支持部材6、6はランプハウジング2に前後方向へ移動自在に支持されている。
フレーム5の上側支持部5aと下側支持部5b、5bにはそれぞれベアリング部材7、8、8が貫通された状態で取り付けられている。
ベアリング部材8、8にはそれぞれスクリュー支持部材6、6の球状部6a、6aが連結されている。ベアリング部材8はスクリュー支持部材6に対して任意の方向へ回動可能とされている。
ランプハウジング2にはエイミングスクリュー9、9が回転自在かつ前後方向(軸方向)へ移動不能な状態で支持されている。エイミングスクリュー9、9は左右に離隔して位置され、後端部がランプハウジング2から後方に突出されている。エイミングスクリュー9は螺軸部9aを有し、螺軸部9aがスクリュー支持部材6に螺合されている。
フレーム5のユニット取付部5cには灯具ユニット10、10が左右に離隔して取り付けられている。尚、ユニット取付部5cに取り付けられる灯具ユニット10は一つでもよく、三つ以上であってもよい。
灯具ユニット10は熱を放出するヒートシンク11とヒートシンク11上に配置された基板12と基板12上に搭載された光源13と光源13から出射される光を前方へ向けて反射するリフレクター14と光源13から出射される光が透過される投影レンズ15と投影レンズ15を保持するホルダー16とを有している。
灯室4aにはアクチュエーター17が配置されている。アクチュエーター17は、例えば、灯室4aの上端部において灯具ユニット10、10の後側に配置され、ランプハウジング2に固定されている。
アクチュエーター17はケース体18と図示しない駆動機構と出力軸19とを有している(図3及び図4参照)。
ケース体18は内部が配置空間とされたケース部20とケース部20から左右に突出された取付突部21、21とケース部20の前面側に設けられたコネクター部22とを有している。ケース部20の上面部には前後に延びる軸移動孔20aが形成されている。
駆動機構はケース部20の内部に配置され、コネクター部22に接続される図示しないケーブルを介して電源回路から電源が供給されることにより動作される。
出力軸19は上端側の部分が軸移動孔20aから上方に突出され、軸方向が上下方向にされている。出力軸19は駆動機構によって前後方向へ移動される。
アクチュエーター17にはブラケット23が取り付けられている。ブラケット23は取付突部21、21に、例えば、取付ネジ100、100によって取り付けられる。
ブラケット23は、例えば、樹脂材料によって形成されている。ブラケット23は上下方向を向く板状のベース面部24とベース面部24からそれぞれ下方に突出されたボス部25、25とベース面部24の前縁から上方に突出された壁面部26と壁面部26から前方に突出された挿通部27とベース面部24からそれぞれ下方に突出された移動規制部28、28とを有している。
ベース面部24の左右方向における中央部には前後に延びる挿通孔24aが形成されている。
ボス部25、25は取付ネジ100、100によってそれぞれ取付突部21、21に取り付けられる。ボス部25、25が取付突部21、21に取り付けられた状態において、ベース面部24がケース部20の上面に対向して位置される。
挿通部27は前後に貫通された筒状に形成されている。
移動規制部28、28はベース面部24の前後方向における略中央部から下方に突出されている。移動規制部28、28は挿通孔24aにおける左右両側の開口縁から下方に突出されている。
挿通部27には摺動部材29が挿入された状態で取り付けられる。摺動部材29は、例えば、垂直断面形状で上方に開口する略コ字状に形成され、左右両側部に互いに向き合う方向に開口され前後に延びる摺動溝29a、29aを有している。摺動部材29はブラケット23より滑り性の高い材料、例えば、ポリアセタール等の樹脂材料や金属材料によって形成されている。
ブラケット23には伝達部材30が前後方向に移動自在に支持されている。伝達部材30は前後に延びる被支持部31と被支持部31から前方に突出された連結突部32と被支持部31から後斜め下方に突出された傾斜部33と傾斜部33の後面に連続された連結部34と傾斜部33から突出された被規制突部35、35とを有している。
被支持部31の下端部にはそれぞれ外方(側方)に突出され前後に延びる摺動突条31a、31aが設けられている。
連結突部32は被支持部31から前方に突出された軸状部32aと軸状部32aの前端に連続された球状連結部32bとから成る。
傾斜部33は後方へ行くに従って下方に変位するように緩やかに傾斜されている。
連結部34には下方に開口された連結用凹部34aが形成されている。
被規制突部35、35は傾斜部33の前後方向における中央部の下端部からそれぞれ外方(側方)に突出されている。
伝達部材30は挿通孔24aと挿通部27に挿入され、被支持部31a、31aがそれぞれ挿通部27に取り付けられた摺動部材29の摺動溝29a、29aに摺動自在に支持される。伝達部材30は連結用凹部34aに出力軸19が挿入されることにより、連結部34が出力軸19に連結される。
摺動部材29は、上記したように、滑り性の高い材料によって形成されているため、伝達部材30の良好な摺動性を確保し円滑な動作状態を確保することができる。摺動部材29をブラケット23とは別部材として滑り性の高い材料によって形成しブラケット23を安価な材料によって形成することにより、製造コストを抑制した上で伝達部材30の円滑な動作状態を確保することができる。
伝達部材30は球状連結部32bがベアリング部材7に後方から連結される。伝達部材30がベアリング部材7に連結された状態においては、ベアリング部材7が球状連結部32bに対して回動可能とされ、伝達部材30の前後方向への移動によりベアリング部材7とフレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって上下方向へ回動(傾動)される。
上記のように、伝達部材30がアクチュエーター17の出力軸19とベアリング部材7に連結された状態においては、伝達部材30の被規制突部35、35がそれぞれブラケット23における移動規制部28、28の前側に位置される。
従って、伝達部材30は被規制突部35、35がそれぞれ移動規制部28、28に接する位置において後方への移動が規制され、伝達部材30の後方への過度の移動を防止することができる。
また、伝達部材30における球状連結部32bの連結作業は、例えば、連結部34がアクチュエーター17の出力軸19に連結された状態において行われる。このとき伝達部材30にはベアリング部材7から後方への力が付与されるが、伝達部材30は被規制突部35、35がそれぞれ移動規制部28、28に接する位置において後方への移動が規制される。従って、伝達部材30に付与されたベアリング部材7からの後方への力が伝達部材30から出力軸19に付与されることがなく、アクチュエーター17の故障や損傷の発生を防止することができる。
<車輌用前照灯における光軸調整>
以下に、車輌用前照灯1における光軸調整について説明する。
車輌用前照灯1においては、照射方向の初期調整であるエイミング調整と車載物の重量によって変化する光軸のズレを調整するレベリング調整とが可能にされている。エイミング調整には左右エイミング調整と上下エイミング調整がある。
但し、車輌用前照灯1において、車輌の走行方向に追従して光軸の向きを変化させるスイブル調整が行われるようにしてもよい。スイブル調整は、例えば、アクチュエーター17の出力軸19を軸回り方向へ回転させて伝達部材30を介して出力軸19の回転力がフレーム5に伝達される構成にすることにより行うことが可能である。
左右エイミング調整は、一方のエイミングスクリュー9が回転操作されることにより行われる。エイミングスクリュー9が回転操作されると、螺軸部9aと螺合されているスクリュー支持部材6がエイミングスクリュー9の回転方向に応じて前方又は後方へ送られ、フレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって他方のスクリュー支持部材6の球状部6aと伝達部材30の球状連結部32bとを結ぶ線を支点軸として回動される。フレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって回動されることにより、灯具ユニット10、10における光軸の向きが左右に変位され左右エイミング調整が行われる。
上下エイミング調整は、両方のエイミングスクリュー9、9が同じ方向へ回転操作されることにより行われる。エイミングスクリュー9、9が回転操作されると、螺軸部9a、9aと螺合されているスクリュー支持部材6、6がエイミングスクリュー9、9の回転方向に応じて前方又は後方へ送られ、フレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって伝達部材30の球状連結部32bを支点として回動される。フレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって回動されることにより、灯具ユニット10、10における光軸の向きが上下に変位され上下エイミング調整が行われる。
レベリング調整は、アクチュエーター17の駆動機構が動作されることにより行われる(図5及び図6参照)。駆動機構が動作されると出力軸19が軸移動孔20aにおいて前後方向へ移動され、出力軸19に連結されている伝達部材30が出力軸19の移動方向に伴ってブラケット23に対して前後方向へ移動される。
伝達部材30が、例えば、前方へ移動されると、図5に示すように、ベアリング部材7、8、8がそれぞれ球状連結部32bと球状部6a、6aに対して回動され、ベアリング部材7、8、8の回動に伴ってフレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって球状部6a、6aを結ぶ線を支点軸として下向きに回動される。フレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって回動されることにより、灯具ユニット10、10における光軸の向きが下方に変位されレベリング調整が行われる。
一方、伝達部材30が、例えば、後方へ移動されると、図6に示すように、ベアリング部材7、8、8がそれぞれ球状連結部32bと球状部6a、6aに対して回動され、ベアリング部材7、8、8の回動に伴ってフレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって球状部6a、6aを結ぶ線を支点軸として上向きに回動される。フレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって回動されることにより、灯具ユニット10、10における光軸の向きが上方に変位されレベリング調整が行われる。
上記したレベリング調整においては、アクチュエーター17の駆動力が伝達部材30を介してベアリング部材7とフレーム5と灯具ユニット10、10に伝達されるため、力点Pが連結部34と出力軸19の連結部分であり、作用点Qが球状連結部32bとベアリング部材7の連結部分である(図1参照)。作用点Qは力点Pの前方において力点Pの上方に位置されている。
尚、アクチュエーター17の駆動力が伝達部材30を介してベアリング部材7とフレーム5と灯具ユニット10、10に伝達される構成においては、伝達部材30の形状を任意に形成することが可能であり、伝達部材30の形状によっては作用点が力点に対して左右方向にずれて位置されたり下方にずれて位置される場合もある。
<伝達部材等の変形例>
次に、ブラケットと摺動部材と伝達部材の変形例であるブラケット40と摺動部材47と伝達部材48について説明する(図7及び図8参照)。尚、以下の変形例が用いられる場合には、アクチュエーター17は、例えば、灯室4aの上下方向における中間部や下端部に配置されていてもよい。
ブラケット40は取付突部21、21に、例えば、取付ネジ100、100によって取り付けられる。
ブラケット40は、例えば、樹脂材料によって形成されている。ブラケット40は前後方向から見て外形が略矩形状に形成されたベース部41とベース部41の下端部に連続して設けられた枠状部42とベース部41からそれぞれ下方に突出されたボス部43、43とベース部41から後方に突出された挿通部44と枠状部42からそれぞれ上方に突出された移動規制部45、45とを有している。
ベース部41の左右方向における中央部には縦長の挿通孔41aが形成されている。
枠状部42はベース部41の左右方向における中央部に連続して設けられ、前後方向の長さが左右方向の長さより長くされている。枠状部42の内側の空間は軸挿通孔42aとして形成されている。
ボス部43、43はそれぞれベース部41の左右両端部から下方に突出されている。ボス部43、43は取付ネジ100、100によってそれぞれ取付突部21、21に取り付けられる。ボス部43、43が取付突部21、21に取り付けられた状態において、アクチュエーター17の出力軸19が軸挿通孔42aに下方から挿通される。
挿通部44は前後に貫通され下方に開口された形状に形成されている。軸挿通部44は下方の開口がベース部41の挿通孔41aに連通されている。
移動規制部45、45は枠状部42の前後両端部からそれぞれ上方に突出されている。移動規制部45、45にはガイド軸46の軸方向における両端部が取り付けられている。
挿通部44には摺動部材47が挿入された状態で取り付けられる。摺動部材47は、例えば、垂直断面形状で下方に開口する略コ字状に形成され、左右両側部に互いに向き合う方向に開口され前後に延びる摺動溝47a、47aを有している。摺動部材47はブラケット40より滑り性の高い材料、例えば、ポリアセタール等の樹脂材料や金属材料によって形成されている。
ブラケット40にはガイド軸46を介して伝達部材48が前後方向に移動自在に支持されている。伝達部材48は左右方向から見て外形が略矩形状の基部49と基部49の上端部に連続して設けられた被支持部50と基部49から前方に突出された連結突部51と基部49の下端部から下方に突出された連結部52と基部49の前後両面からそれぞれ突出された被規制突部53、53とを有している。
被支持部50の左右両端部はそれぞれ外方(側方)に突出され前後に延びる摺動突条50a、50aとして設けられている。
連結突部51は基部49から前方に突出された軸状部51aと軸状部51aの前端に連続された球状連結部51bとから成る。
連結部52には下方に開口された連結用凹部52aが形成されている。
被規制突部53、53は基部49の下端部から前方又は後方に突出され、移動規制部45、45に取り付けられたガイド軸46に摺動自在に支持される。
伝達部材48は挿通孔41aと挿通部44に挿入され、被支持部50a、50aがそれぞれ挿通部44に取り付けられた摺動部材47の摺動溝47a、47aに摺動自在に支持される。伝達部材48は連結用凹部52aに出力軸19が挿入されることにより、連結部52が出力軸19に連結される。
摺動部材47は、上記したように、滑り性の高い材料によって形成されているため、伝達部材48の良好な摺動性を確保し円滑な動作状態を確保することができる。摺動部材47をブラケット40とは別部材として滑り性の高い材料によって形成しブラケット40を安価な材料によって形成することにより、製造コストを抑制した上で伝達部材48の円滑な動作状態を確保することができる。
伝達部材48は球状連結部51bがベアリング部材7に後方から連結される。伝達部材48がベアリング部材7に連結された状態においては、ベアリング部材7が球状連結部51bに対して回動可能とされ、伝達部材48の前後方向への移動によりベアリング部材7とフレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって上下方向へ回動される。
上記のように、伝達部材48がアクチュエーター17の出力軸19とベアリング部材7に連結された状態においては、伝達部材48の被規制突部53、53がそれぞれブラケット40における移動規制部45、45と前後方向において対向して位置される。
従って、伝達部材48は被規制突部53、53がそれぞれ移動規制部45、45に接する位置において前後方向への移動が規制され、伝達部材48の前方及び後方への過度の移動を防止することができる。
また、伝達部材48における球状連結部51bの連結作業は、例えば、連結部52がアクチュエーター17の出力軸19に連結された状態において行われる。このとき伝達部材48にはベアリング部材7から後方への力が付与されるが、伝達部材48は被規制突部53が移動規制部45に接する位置において後方への移動が規制される。従って、伝達部材48に付与されたベアリング部材7からの後方への力が伝達部材48から出力軸19に付与されることがなく、アクチュエーター17の故障や損傷の発生を防止することができる。
レベリング調整は、アクチュエーター17の駆動機構が動作されることにより行われる。駆動機構が動作されると出力軸19が軸移動孔20aにおいて前後方向へ移動され、出力軸19に連結されている伝達部材48が出力軸19の移動方向に伴ってガイド軸46に案内されてブラケット40に対して前後方向へ移動される。
伝達部材48が、例えば、前方へ移動されると、ベアリング部材7、8、8がそれぞれ球状連結部51bと球状部6a、6aに対して回動され、ベアリング部材7、8、8の回動に伴ってフレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって下向きに回動される。フレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって回動されることにより、灯具ユニット10、10における光軸の向きが下方に変位されレベリング調整が行われる。
一方、伝達部材48が、例えば、後方へ移動されると、ベアリング部材7、8、8がそれぞれ球状連結部51bと球状部6a、6aに対して回動され、ベアリング部材7、8、8の回動に伴ってフレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって上向きに回動される。フレーム5と灯具ユニット10、10が一体になって回動されることにより、灯具ユニット10、10における光軸の向きが上方に変位されレベリング調整が行われる。
上記したレベリング調整においては、アクチュエーター17の駆動力が伝達部材48を介してベアリング部材7とフレーム5と灯具ユニット10、10に伝達されるため、力点が連結部52と出力軸19の連結部分であり、作用点が球状連結部51bとベアリング部材7の連結部分である。作用点は力点の前方において力点の上方に位置されている。
尚、アクチュエーター17の駆動力が伝達部材48を介してベアリング部材7とフレーム5と灯具ユニット10、10に伝達される構成においては、伝達部材48の形状を任意に形成することが可能であり、伝達部材48の形状によっては作用点が力点に対して左右方向にずれて位置されたり下方にずれて位置される場合もある。
<まとめ>
以上に記載した通り、車輌用前照灯1にあっては、前後方向へ移動可能な出力軸19を有するアクチュエーター17と、灯具外筐4の内部に回動可能な状態で配置された灯具ユニット10、10に出力軸19を介して駆動力を伝達する伝達部材30、48とを備え、灯具外筐4の内部においてアクチュエーター17が灯具ユニットの10、10の後側に配置されている。
従って、灯具外筐4の内部において灯具ユニット10、10の後側に配置されたアクチュエーター17の駆動力が伝達部材30、48を介して灯具ユニット10、10に伝達されるため、アクチュエーター17の良好な機能性を確保した上で灯具外筐4の内部のスペースの有効活用による車輌用前照灯1の小型化を図ることができる。
また、アクチュエーター17が灯具外筐4の内部における上端部に位置されている。
従って、灯具外筐4の内部における上端部に位置されたアクチュエーター17の駆動力が伝達部材30、48を介して灯具ユニット10、10に伝達されて灯具ユニット10、10が回動されるため、灯具外筐4の内部におけるスペース効率の向上を図った上で灯具ユニット10、10の回動動作を行うことができる。
さらに、車輌用前照灯1においては、力点と作用点が左右方向と上下方向の少なくとも一方にずれて位置されている。
従って、出力軸19に対する伝達部材30、48の連結部分と灯具ユニット10、10に対する伝達部材30、48の連結部分とが左右方向と上下方向の少なくとも一方にずれて位置されるため、出力軸19を有するアクチュエーター17と灯具ユニット10、10と伝達部材30、48の各配置スペースの自由度を高くすることができる。
尚、車輌用前照灯1においては、力点と作用点が左右方向と上下方向の少なくとも一方にずれて位置されない状態において力点が作用点の前方に位置されていてもよい。
さらにまた、車輌用前照灯1にはアクチュエーター17のケース体18に取り付けられたブラケット23、40が設けられ、伝達部材30、48がブラケット23、40に前後方向へ移動自在に支持されている。
従って、伝達部材30、48が出力軸19の移動に伴ってブラケット23、40に対して前後方向へ移動されるため、伝達部材30、48の移動がブラケット23、40によって円滑に行われ、灯具ユニット10、10の回動動作を安定した状態で行うことができる。
1…車輌用前照灯、2…ランプハウジング、3…カバー、4…灯具外筐、4a…灯室(内部)、10…灯具ユニット、17…アクチュエーター、18…ケース体、19…出力軸、23…ブラケット、28…移動規制部、29…摺動部材、30…伝達部材、31a…摺動突条(被摺動部材)、40…ブラケット、45…移動規制部、47…摺動部材、48…伝達部材、50a…摺動突条(被摺動部材)

Claims (5)

  1. ケース体の内部に配置された駆動機構と前記駆動機構の駆動力が伝達されて軸方向とは異なる方向である前後方向へ移動可能な出力軸とを有するアクチュエーターと、
    ランプハウジングとカバーによって構成された灯具外筐の内部に回動可能な状態で配置された灯具ユニットに前記出力軸を介して前記駆動機構の駆動力を伝達する伝達部材とを備え、
    前記灯具外筐の内部において前記アクチュエーターが前記灯具ユニットの後側に配置され
    前記アクチュエーターに取り付けられたブラケットに摺動部材が設けられると共に、前記伝達部材に前記摺動部材に摺動自在に支持される被摺動部材が設けられた
    車輌用前照灯。
  2. 前記アクチュエーターが前記灯具外筐の内部における上端部に位置された
    請求項1に記載の車輌用前照灯。
  3. 前記出力軸に前記伝達部材の一部が連結され、
    前記出力軸と前記伝達部材の一部とが連結された部分が力点とされ、
    前記灯具ユニットに前記伝達部材の別の一部が連結され、
    前記灯具ユニットと前記伝達部材の別の一部とが連結された部分が作用点とされ、
    前記力点と前記作用点が左右方向と上下方向の少なくとも一方にずれて位置された
    請求項1又は請求項2に記載の車輌用前照灯。
  4. 前記伝達部材が前記ブラケットに前後方向へ移動自在に支持された
    請求項1、請求項2又は請求項3に記載の車輌用前照灯。
  5. 前記ブラケットに前記伝達部材の後方への移動を規制する移動規制部が設けられた
    請求項4に記載の車輌用前照灯。
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