JP2013243034A - 車輌用前照灯 - Google Patents

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裕己 柴田
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Abstract


【課題】 小型化及び構造の簡素化を図る。
【解決手段】 光を出射する光源11bと、光源から出射された光の一部を遮蔽する第1の位置と第1の位置より遮蔽量が少なくなる第2の位置との間で回動軸24を支点として回動自在に支持される可動シェード25と、出力軸19を有し出力軸の軸方向への移動により可動シェードを回動させる駆動機構16と、駆動部23を有し出力軸の移動に伴って回動軸の軸方向へ移動され駆動機構の駆動力を可動シェードに伝達する伝達機構20とを設け、可動シェードに被位置規制面27a、27c、28a、28cが形成され被位置規制面に駆動部が接して可動シェードが第1の位置と第2の位置の少なくとも一方に保持されるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は車輌用前照灯に関する。詳しくは、可動シェードの回動軸の軸方向へ移動され駆動部を有する伝達機構を設け駆動部に被位置規制面が接して可動シェードが所定の位置に保持されるようにして小型化及び構造の簡素化を図る技術分野に関する。
車輌用前照灯には、例えば、カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐の内部に、光源を有する灯具ユニットが配置されたものがある。
車輌用前照灯の灯具ユニットには、固定シェードと可動シェードを有し、可動シェードが固定シェードに対して回動されることにより光源から出射される光の照射モードを切り替えることが可能とされているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された車輌用前照灯にあっては、例えば、可動シェードが第1の位置に回動されることにより近距離を照射するロービーム用の照射モードに切り替えられ、可動シェードが第2の位置に回動されることにより遠距離を照射するハイビーム用の照射モードに切り替えられる。
特許文献1に記載された車輌用前照灯には、可動シェードを回動させるための駆動機構と可動シェードに駆動機構の駆動力を伝達する伝達機構とが設けられており、駆動機構はコイル体、ヨーク及び前後方向へ移動される出力軸を有する電磁アクチュエーターによって構成されている。従って、電磁アクチュエーターのコイル体への通電及びその停止が行われることにより出力軸が前後方向へ移動され、駆動機構の駆動力が伝達機構によって可動シェードに伝達されて可動シェードが第1の位置と第2の位置の間で回動される。
ところで、近年、車輌用前照灯において光源として発光ダイオード(LED)が用いられることが多くなっており、光源の小型化や灯室の温度の緩和等により車輌用前照灯の小型化が可能とされている。
一方、光源として発光ダイオードが用いられた車輌用前照灯にあっては、光源や光源に駆動電流を供給する回路基板等を含む光源ユニットの温度上昇を抑制するために、ヒートシンクと冷却ファンを灯室に配置する必要があるが、これらのヒートシンクと冷却ファンの存在は車輌用前照灯の小型化を阻害する要因になってしまう。
小型化を図るためにヒートシンクと冷却ファンを光源の下側に配置することが考えられるが、特許文献1に記載された車輌用前照灯のように、出力軸が前後方向へ移動する向きに電磁アクチュエーターが配置されていると、ヒートシンクと冷却ファンが電磁アクチュエーターに干渉し易く、車輌用前照灯の前後方向における長さが長くなりやはり小型化が阻害されてしまう。
そこで、小型化を確保するために、可動シェードの回動支点となる回動軸の軸方向に出力軸の軸方向を一致させて駆動機構を横長の状態で配置した車輌用前照灯がある(例えば、特許文献2の図4参照)。
特許文献2に記載された車輌用前照灯にあっては、伝達機構としてクランク状に折り曲げられて形成されたワイヤー状の連結部材が設けられ、連結部材の両端部がそれぞれ出力軸と可動シェードに連結されている。
特開2011−119184号公報 特許4547571号公報
ところが、特許文献2に記載された車輌用前照灯においては、ワイヤー状の連結部材を回転させて出力軸の移動力を可動シェードの回動力に変換しており、連結部材をクランク状に形成する分、連結部材が長くなり、連結部材の配置スペースが大きく、十分な小型化が図られていない。
また、車輌用前照灯においては、可動シェードの位置精度を高めて対向車や先行車の運転者等に対する幻惑光の発生を防止する必要があるが、可動シェードの位置精度を高める構造の簡素化が図られることが望ましい。
そこで、本発明車輌用前照灯は、上記した問題点を克服し、小型化及び構造の簡素化を図ることを課題とする。
車輌用前照灯は、上記した課題を解決するために、少なくとも一方に開口を有するランプハウジングと前記ランプハウジングの前記開口を覆うカバーとによって構成された灯具外筐の内部に灯具ユニットが配置された車輌用前照灯であって、前記灯具ユニットは、光を出射する光源と、前記光源から出射された光の一部を遮蔽する第1の位置と前記第1の位置より遮蔽量が少なくなる第2の位置との間で回動軸を支点として回動自在に支持される可動シェードと、出力軸を有し前記出力軸の軸方向への移動により前記可動シェードを回動させる駆動機構と、駆動部を有し前記出力軸の移動に伴って前記回動軸の軸方向へ移動され前記駆動機構の駆動力を前記可動シェードに伝達する伝達機構とを備え、前記可動シェードに被位置規制面が形成され前記被位置規制面に前記駆動部が接して前記可動シェードが前記第1の位置と前記第2の位置の少なくとも一方に保持されるようにしたものである。
従って、車輌用前照灯にあっては、伝達機構が回動軸の軸方向に移動されて可動シェードが回動されると共に伝達機構の駆動部が可動シェードの被位置規制面に接して可動シェードが第1の位置と第2の位置の少なくとも一方に保持される。
本発明車輌用前照灯は、少なくとも一方に開口を有するランプハウジングと前記ランプハウジングの前記開口を覆うカバーとによって構成された灯具外筐の内部に灯具ユニットが配置された車輌用前照灯であって、前記灯具ユニットは、光を出射する光源と、前記光源から出射された光の一部を遮蔽する第1の位置と前記第1の位置より遮蔽量が少なくなる第2の位置との間で回動軸を支点として回動自在に支持される可動シェードと、出力軸を有し前記出力軸の軸方向への移動により前記可動シェードを回動させる駆動機構と、駆動部を有し前記出力軸の移動に伴って前記回動軸の軸方向へ移動され前記駆動機構の駆動力を前記可動シェードに伝達する伝達機構とを備え、前記可動シェードに被位置規制面が形成され前記被位置規制面に前記駆動部が接して前記可動シェードが前記第1の位置と前記第2の位置の少なくとも一方に保持されるようにしたことを特徴とする。
従って、駆動部が出力軸の移動に伴って回動軸の軸方向へ移動されて可動シェードが回動されるため、駆動部が前後方向へ移動されることがなく小型化を図ることができる。
また、可動シェードの被位置規制面に駆動部が接して可動シェードが第1の位置と第2の位置の少なくとも一方に保持されるため、可動シェードが簡素な構造によって高い精度で保持され、可動シェードの位置精度を高める構造の簡素化を図ることができる。
請求項2に記載した発明にあっては、前記可動シェードに前記被位置規制面に連続する捩れ面が形成され、前記伝達機構の移動時に前記駆動部が前記捩れ面に摺動されて前記可動シェードが回動されるようにしたことを特徴とする。
従って、可動シェードが回動軸を支点として円滑に回動され、可動シェードの動作の信頼性の向上を図ることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、前記伝達機構が前記回動軸に案内されて移動されるようにしている。
従って、回動軸が可動シェードの回動支点として機能すると共に伝達機構を案内する案内部としても機能し、伝達機構を案内するための専用の案内部を設ける必要がなく、部品点数の削減及び構造の簡素化を図ることができる。
請求項4に記載した発明にあっては、前記可動シェードの回動時に前記駆動部が前記捩れ面に線接触又は点接触されるようにしている。
従って、可動シェードの回動動作の円滑化を図ることができる。
請求項5に記載した発明にあっては、前記出力軸を軸方向における一方へ付勢し前記可動シェードを回動方向における一方へ付勢する付勢バネを設けている。
従って、異なる方向への付勢力を付与するための各別の付勢部を設ける必要がなく、部品点数の削減及び構造の簡素化を図ることができる。
以下に、本発明車輌用前照灯を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。
車輌用前照灯1は、それぞれ車体の前端部における左右両端部に取り付けられて配置されている。
車輌用前照灯1は、図1に示すように、前方に開口された凹部を有するランプハウジング2とランプハウジング2の開口を閉塞するカバー3とを備えている。ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成され、灯具外筐4の内部空間は灯室5として形成されている。
ランプハウジング2の後端部には前後に貫通された取付孔2aが形成されている。取付孔2aにはバックカバー6が取り付けられている。
灯室5には灯具ユニット7が配置されている(図1乃至図3参照)。灯具ユニット7は、レンズホルダー8とレンズホルダー8の前端部に取り付けられた投影レンズ9とレンズホルダー8の後方に位置されたリフレクター10とリフレクター10の下方に配置された光源ユニット11と光源ユニット11の下面に取り付けられた冷却ファン12とを有している。
レンズホルダー8は前後に貫通された円環状のレンズ取付部8aとレンズ取付部8aの左右両端部からそれぞれ後方へ突出された側部8b、8bと側部8b、8bの後端部間を連結し上下方向を向く板状に形成された取付面部8cとを有している。
投影レンズ9はレンズホルダー8のレンズ取付部8aに取り付けられている。
リフレクター10は内面が反射面10aとして形成されている。リフレクター10は前半部がレンズホルダー8の取付面部8cの上面に取り付けられ、後半部が取付面部8cの後側に位置されている。
光源ユニット11は回路基板11aと回路基板11aの上面に搭載された光源11b、11b、・・・とを有し、光源11b、11b、・・・としては発光ダイオード(LED)が用いられている。光源ユニット11には回路基板11aの下側に位置するヒートシンク13が設けられている。
冷却ファン12はヒートシンク13の下面に取り付けられている。
レンズホルダー8の取付面部8cの前端部には光量制御機構14が取り付けられている。光量制御機構14はブラケット15に所定の各部が取り付けられ又は支持されて成る(図3及び図4参照)。
ブラケット15は前後方向を向くベース面部15aとベース面部15aの上端部における左右両端寄りの位置からそれぞれ前方へ突出されたアーム部15b、15bとベース面部15aの上端部における左右両端部からそれぞれ後方へ突出された被取付片部15c、15cとを有している。ブラケット15は被取付片部15c、15cがレンズホルダー8の取付面部8cにネジ止め等によって取り付けられている。ブラケット15におけるベース面部15aの上端部は固定シェード15dとして設けられている。
ブラケット15のベース面部15aには駆動機構16が取り付けられている(図1及び図2参照)。駆動機構16は電磁アクチュエーターであり、ヨークケース17とヨークケース17の内部に配置されたコイル体18と左右方向へ移動可能とされた出力軸19とを有している(図3及び図4参照)。
ヨークケース17は横長の状態でベース面部15aの前面に取り付けられ、コイル体18は軸方向が左右方向にされている。
出力軸19は軸方向が左右方向にされ、一部がヨークケース17から側方へ突出され、他の部分がコイル体18の内部に位置されている。
出力軸19にはヨークケース17から側方へ突出された側の端部に伝達機構20が連結されている。伝達機構20は被支持部21と被支持部21の一方の側部から下方へ突出された連結部22と被支持部21に支持された駆動部23とから成る。
被支持部21には前後に延びる軸支持部21aと左右に離隔し後方へ突出された軸受部21b、21bとが設けられている。伝達機構20は連結部22の下端部が出力軸19に連結されている。
駆動部23は、例えば、金属材料によって前後方向に延びる丸軸状に形成され、被支持部21の軸支持部21aに回転自在に支持されている。
ブラケット15のアーム部15b、15b間には軸方向が出力軸19の軸方向と同じ左右方向にされた回動軸24が支持されている。
回動軸24には可動シェード25が連結されている。
可動シェード25は、図4及び図5に示すように、略円弧面状に形成された光量制御部25aと光量制御部25aの左右両端寄りの位置からそれぞれ略下方へ突出された連結腕部25b、25bとを有している。
可動シェード25には被駆動部26が設けられ、被駆動部26は光量制御部25aから下方へ突出され連結腕部25b、25b間に位置されている。被駆動部26の下端には前後に離隔して第1の摺動面27と第2の摺動面28とが形成され、第1の摺動面27と第2の摺動面28の間には略下方に開口された受け凹部26aが形成されている。
第1の摺動面27は平面状に形成された第1の被位置規制面27aと第1の被位置規制面27aから側方へ離隔するに従って捩れながら下方へ変位する捩れ面27bと捩れ面27bを挟んで第1の被位置規制面27aの反対側に位置された平面状の第2の被位置規制面27cとから成る。
第2の摺動面28は平面状に形成された第1の被位置規制面28aと第1の被位置規制面28aから側方へ離隔するに従って捩れながら上方へ変位する捩れ面28bと捩れ面28bを挟んで第1の被位置規制面28aの反対側に位置された平面状の第2の被位置規制面28cとから成る。
第2の摺動面28の第1の被位置規制面28aは第1の摺動面27の第2の被位置規制面27cの真後ろに位置され、第2の摺動面28の第2の被位置規制面28cは第1の摺動面27の第1の被位置規制面27aの真後ろに位置されている。
可動シェード25は連結腕部25b、25bが回動軸24に連結され、回動軸24を支点としてブラケット15に対して回動可能とされている。可動シェード25は光源11bから出射された光の一部を遮蔽する第1の位置と第1の位置より遮蔽量が少なくなる第2の位置との間で回動軸24を支点として回動される。第1の位置は近距離を照射するロービームの位置であり可動シェード25の光量制御部25aが略垂直な状態とされ、第2の位置は遠距離を照射するハイビームの位置であり可動シェード25の光量制御部25aが傾斜される。
可動シェード25が回動軸24に連結された状態においては、受け凹部26aに回動軸24が挿入され第1の摺動面27と第2の摺動面28が伝達機構20の駆動部23に上方から接する。このとき可動シェード25が第1の位置に回動されている状態においては駆動部23に第1の摺動面27の第1の被位置規制面27aと第2の摺動面28の第2の被位置規制面28cが接し(図6参照)、可動シェード25が第2の位置に回動されている状態においては駆動部23に第1の摺動面27の第2の被位置規制面27cと第2の摺動面28の第2の被位置規制面28aが接する(図7参照)。
回動軸24には伝達機構20が回動軸24の軸方向へ移動自在に支持される(図1乃至図3参照)。伝達機構20は軸受部21b、21bに回動軸24が挿入されることにより、回動軸24の軸方向へ移動自在に支持される。
このように伝達機構20は回動軸24の軸方向へ移動可能とされ回動軸24に案内されて回動軸24の軸方向へ移動される。
従って、回動軸24は可動シェード25の回動支点として機能すると共に伝達機構20を案内する案内部としても機能し、伝達機構20を案内するための専用の案内部を設ける必要がなく、車輌用前照灯1の部品点数の削減及び構造の簡素化を図ることができる。
回動軸24には付勢バネ29が外嵌状に支持されている(図3及び図4参照)。
付勢バネ29は、例えば、圧縮コイルバネであり、軸方向における両端がそれぞれブラケット15の一方のアーム部15bと伝達機構20の被支持部21とに接した状態とされている。従って、伝達機構20がブラケット15に対して左方へ付勢され、伝達機構20を介して連結部22が連結された出力軸19がヨークケース17から突出される方向へ付勢されている。
また、付勢バネ29は両端部がそれぞれブラケット15と可動シェード25に係合され、付勢バネ29によって可動シェード25が第2の位置から第1の位置へ向けて回動される方向へ付勢されている。
このように付勢バネ29によって出力軸19を軸方向における一方へ付勢すると共に可動シェード25を回動方向における一方へ付勢することにより、異なる方向への付勢力を付与するための各別の付勢部を設ける必要がなく、車輌用前照灯1の部品点数の削減及び構造の簡素化を図ることができる。
灯具ユニット7は図示しないエイミング調整機構を介してランプハウジング2に傾動自在に支持されている。従って、エイミング調整機構の動作により灯具ユニット7が上下方向又は左右方向へ傾動され、光源11b、11b、・・・の光軸調整(初期調整)が行われる。
また、灯具ユニット7は、例えば、ランプハウジング2に上下方向へ傾動可能に支持されていてもよい。灯具ユニット7がランプハウジング2に上下方向へ傾動可能に支持されている場合には、灯具ユニット7に図示しないレベリング調整機構が連結され、レベリング調整機構の動作によって灯具ユニット7が上下方向へ傾動され、車載物の重量に応じて光源11b、11b、・・・の光軸の向きが調整される。
さらに、灯具ユニット7は、例えば、水平方向へ回動可能にされていてもよい。灯具ユニット7が水平方向へ回動可能にされている場合には、灯具ユニット7に図示しないスイブル機構が連結され、スイブル機構の動作によって灯具ユニット7が水平方向へ回動され、車輌の走行方向に追従して光軸の向きが変更される。
上記のように構成された車輌用前照灯1において、駆動機構16のコイル体18に駆動電流が供給されていない状態において、出力軸19は付勢バネ29の付勢力によってヨークケース17から突出される方向における移動端に位置されている。このとき可動シェード25には、第1の位置から第2の位置へ向かう方向への回動力が付与されておらず、伝達機構20は左方の移動端に位置され、可動シェード25は付勢バネ29によって第1の摺動面27の第1の被位置規制面27aが伝達機構20の駆動部23に上方から押し付けられて第1の位置に保持されている(図6参照)。第1の位置においては第2の摺動面28の第2の被位置規制面28cが駆動部23に接した状態とされている。
可動シェード25が第1の位置にある状態において、光源11b、11b、・・・から光が出射されると、出射された光の一部が固定シェード15d及び可動シェード25によって遮蔽され、遮蔽されなかった光が投影レンズ9に入射され、投影レンズ9によって光が投影されて近距離を照射するロービームの配光パターンが形成される。
駆動機構16のコイル体18に通電が行われると、出力軸19がヨークケース17に引き込まれる方向へ移動され、伝達機構20が出力軸19の移動に伴って右方へ移動される。伝達機構20が右方へ移動されると駆動部23が第1の摺動面27を捩れ面27bから第2の被位置規制面27cまで摺動され、可動シェード25が第1の位置から第2の位置まで回動される(図7参照)。このとき駆動部23が第2の摺動面28の捩れ面28bと第1の被位置規制面28aに摺動される。可動シェード25は付勢バネ29によって第1の摺動面27の第2の被位置規制面27cが駆動部23に上方から押し付けられて第2の位置に保持される。
可動シェード25が第2の位置まで回動されることにより、光源11b、11b、・・・から出射される光の一部が固定シェード15dのみによって遮蔽され、遠距離を照射するハイビームの配光パターンが形成される。
コイル体18に対する通電が停止されると、付勢バネ29の付勢力によって出力軸19がヨークケース17から突出される方向へ移動され、伝達機構20が出力軸19の移動に伴って左方へ移動される。伝達機構20が左方へ移動されると駆動部23が第1の摺動面27を捩れ面27bから第1の被位置規制面27aまで摺動され、可動シェード25が第2の位置から第1の位置まで回動される(図6参照)。このとき駆動部23が第2の摺動面28の捩れ面28bと第2の被位置規制面28cに摺動される。可動シェード25は付勢バネ29によって第1の摺動面27の第1の被位置規制面27aが駆動部23に上方から押し付けられて第1の位置に再び保持される。
以下に、光量制御機構の変形例について説明する(図8参照)。
尚、以下に示す変形例に係る光量制御機構は、上記した光量制御機構14と比較して、回動軸の他に案内軸が設けられていること、ブラケットと伝達機構と可動シェードの形状が異なること及びリターンスプリングが設けられていることが相違する。従って、変形例に係る光量制御機構については、光量制御機構14と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については光量制御機構14における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
変形例に係る光量制御機構14Aはレンズホルダー8の取付面部8cの前端部に取り付けられている。光量制御機構14Aはブラケット15Aに所定の各部が取り付けられ又は支持されて成る。
ブラケット15Aは前後方向を向くベース面部15eとベース面部15eの上端部からそれぞれ後方へ突出されたアーム部15f、15fとベース面部15eの左右両端部からそれぞれ後方へ突出された被取付片部15g、15gとベース面部15eからそれぞれ後方へ突出された被支持突部15h、15hとを有している。ブラケット15Aは被取付片部15g、15gがレンズホルダー8の取付面部8cにネジ止め等によって取り付けられている。ブラケット15Aにおけるベース面部15eの上端部は固定シェード15iとして設けられている。
ブラケット15Aのベース面部15eには駆動機構16が取り付けられている。
出力軸19には伝達機構20Aが連結されている。伝達機構20Aは被支持部21Aと被支持部21Aから下方へ突出された連結部22と被支持部21Aに支持された駆動部23とから成る。
被支持部21Aには前後に延びる軸支持部21cと後方へ突出された軸受部21dとが設けられている。
ブラケット15Aのアーム部15f、15f間には回動軸24が支持されている。
回動軸24には可動シェード25Aが連結されている。
可動シェード25Aは光量制御部25aと連結腕部25b、25bと光量制御部25aの左右両端部からそれぞれ略前方へ突出された連結突部25c、25cと連結突部25c、25cの前端部から下方へ突出されたウエイト部25d、25dとを有している。
可動シェード25Aには被駆動部26が設けられている。被駆動部26は左右方向において連結腕部25b、25bの外側に設けられている。
可動シェード25Aは連結腕部25b、25bが回動軸24に連結され、回動軸24を支点としてブラケット15Aに対して回動可能とされている。可動シェード25Aは第1の位置と第2の位置の間で回動軸24を支点として回動される。
光量制御機構14Aには付勢バネ29が設けられていない。
ブラケット15Aの被支持突部15h、15h間には左右に延びる案内軸30が支持されている。案内軸30は回動軸24の下方に位置されている。
案内軸30には伝達機構20Aが案内軸30の軸方向へ移動自在に支持される。伝達機構20Aは軸受部21dに案内軸30が挿入されることにより、案内軸30の軸方向へ移動自在に支持され、回動軸24の軸方向へ移動される。
案内軸30にはリターンスプリング31が外嵌状に支持されている。
リターンスプリング31は、例えば、圧縮コイルバネであり、軸方向における両端がそれぞれブラケット15Aの一方の被支持突部15hと伝達機構20Aの被支持部21Aとに接した状態とされている。従って、伝達機構20Aがブラケット15Aに対して左方へ付勢され、伝達機構20Aを介して連結部22が連結された出力軸19がヨークケース17から突出される方向へ付勢されている。
可動シェード25Aはウエイト部25d、25dの重量によって第2の位置から第1の位置へ向けて回動される方向へ付勢されており、ウエイト部25d、25dが前側からブラケット15Aのベース面部15eに接することにより第1の位置に保持される。
以上に記載した通り、車輌用前照灯1にあっては、伝達機構20、20Aの駆動部23が出力軸19の移動に伴って回動軸24の軸方向へ移動されて可動シェード25、25Aが回動されるため、駆動部23が前後方向へ移動されることがなく、車輌用前照灯1の前後方向における長さが短くなり小型化を図ることができる。
また、駆動機構16は長手方向が回動軸24の軸方向である左右方向になる向きで配置されているため、ヒートシンク13と冷却ファン12が駆動機構16に干渉し難く、また、伝達機構としてワイヤー状の連結部材を設ける必要がないため、車輌用前照灯1の前後方向における長さが短くなり一層の小型化を図ることができる。
さらに、可動シェード25、25Aの被位置規制面27a、27c、28a、28cに駆動部23が接して可動シェード25、25Aが第1の位置と第2の位置に保持されるため、可動シェード25、25Aが簡素な構造によって高い精度で各位置に保持され、可動シェード25、25Aの位置精度を高める構造の簡素化を図ることができる。
尚、上記には、可動シェード25、25Aの被位置規制面27a、27c、28a、28cに駆動部23が接して可動シェード25、25Aが第1の位置と第2の位置に保持される例を示したが、可動シェード25、25Aは駆動部23が被位置規制面27a、27c、28a、28cの何れかに接して第1の位置と第2の位置の一方に保持されるようにしてもよい。この場合には、第1の位置と第2の位置の他方に可動シェード25、25Aを保持するために、可動シェード25、25Aに被ストッパー部を設けて可動シェード25、25A以外の他の部品にストッパーを設け、被ストッパー部がストッパーに接することにより第1の位置と第2の位置の他方に可動シェード25、25Aが保持されるように構成すればよい。
また、車輌用前照灯1にあっては、可動シェード25、25Aは駆動部23が捩れ面27b、28bに摺動されて回動されるため、可動シェード25、25Aが回動軸24を支点として円滑に回動され、可動シェード25、25Aの動作の信頼性の向上を図ることができる。
さらに、可動シェード25、25Aは駆動部23が捩れ面27b、28bに摺動されて回動されるため、可動シェード25、25Aの回動時に駆動部23が捩れ面27b、28bに線接触又は点接触され、可動シェード25、25Aの回動動作の円滑化を図ることができる。
さらにまた、駆動部23が被支持部21、21Aに対して回転可能であるため、可動シェード25、25Aの回動時に駆動部23が第1の摺動面27と第2の摺動面28に接した状態で回転され、可動シェード25、25Aの回動動作の一層の円滑化を図ることができる。
加えて、駆動部23が金属材料によって形成されているため、駆動部23の第1の摺動面27及び第2の摺動面28に対する良好な摺動性を確保することができる。
尚、上記には、駆動部23が捩れ面27b、28bに摺動されて可動シェード25、25Aが回動される例を示したが、捩れ面27b、28bに代えて他の曲面や平面が形成され、駆動部23がこれらの他の曲面や平面に摺動されてもよい。
また、可動シェード25、25Aは第2の位置から第1の位置へ向けて回動される方向へ付勢されているため、駆動部23には第1の摺動面27が常に押し付けられる方向への力が付与される。従って、駆動部23には第1の摺動面27が常に接するため、第2の摺動面28を形成せずに駆動部23が第1の摺動面27に摺動されることにより可動シェード25、25Aを回動させることが可能である。
逆に、可動シェード25、25Aが第1の位置から第2の位置へ向けて回動される方向へ付勢されるように構成することも可能であり、この場合には駆動部23には第2の摺動面28が常に押し付けられる方向への力が付与される。従って、この場合には、駆動部23には第2の摺動面28が常に接するため、第1の摺動面27を形成せずに駆動部23が第2の摺動面28に摺動されることにより可動シェード25、25Aを回動させることが可能である。
さらに、回動途中においては駆動部23が他の部分とは接触せず、第1の位置において駆動部23が第1の被位置規制面27aと第2の被位置規制面28cに接触され、第2の位置において駆動部23が第1の被位置規制面27cと第2の被位置規制面28aに接触されて各位置に保持されるように構成されていてもよい。
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図8と共に本発明車輌用前照灯の実施の形態を示すものであり、本図は、概略縦断面図である。 灯具ユニットの分解斜視図である。 灯具ユニットの斜視図である。 光量制御機構の分解斜視図である。 可動シェードの拡大斜視図である。 可動シェードが第1の位置に保持されている状態を示す拡大斜視図である。 可動シェードが第2の位置に保持されている状態を示す拡大斜視図である。 変形例に係る光量制御機構の分解斜視図である。
1…車輌用前照灯、2…ランプハウジング、3…カバー、4…灯具外筐、7…灯具ユニット、11b…光源、16…駆動機構、19…出力軸、20…伝達機構、23…駆動部、24…回動軸、25…可動シェード、27a…第1の被位置規制面、27b…捩れ面、27c…第2の被位置規制面、28a…第1の被位置規制面、28b…捩れ面、28c…第2の被位置規制面、29…付勢バネ、20A…伝達機構、25A…可動シェード

Claims (5)

  1. 少なくとも一方に開口を有するランプハウジングと前記ランプハウジングの前記開口を覆うカバーとによって構成された灯具外筐の内部に灯具ユニットが配置された車輌用前照灯であって、
    前記灯具ユニットは、
    光を出射する光源と、
    前記光源から出射された光の一部を遮蔽する第1の位置と前記第1の位置より遮蔽量が少なくなる第2の位置との間で回動軸を支点として回動自在に支持される可動シェードと、
    出力軸を有し前記出力軸の軸方向への移動により前記可動シェードを回動させる駆動機構と、
    駆動部を有し前記出力軸の移動に伴って前記回動軸の軸方向へ移動され前記駆動機構の駆動力を前記可動シェードに伝達する伝達機構とを備え、
    前記可動シェードに被位置規制面が形成され前記被位置規制面に前記駆動部が接して前記可動シェードが前記第1の位置と前記第2の位置の少なくとも一方に保持されるようにした
    ことを特徴とする車輌用前照灯。
  2. 前記可動シェードに前記被位置規制面に連続する捩れ面が形成され、
    前記伝達機構の移動時に前記駆動部が前記捩れ面に摺動されて前記可動シェードが回動されるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用前照灯。
  3. 前記伝達機構が前記回動軸に案内されて移動されるようにした
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車輌用前照灯。
  4. 前記可動シェードの回動時に前記駆動部が前記捩れ面に線接触又は点接触されるようにした
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車輌用前照灯。
  5. 前記出力軸を軸方向における一方へ付勢し前記可動シェードを回動方向における一方へ付勢する付勢バネを設けた
    ことを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4に記載の車輌用前照灯。
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