JP6816976B2 - 表面保護カバー用原反、表面保護カバー用原反の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、物品の表面を保護する表面保護カバーを得るための表面保護カバー用原反に関する。詳しくは長尺のフィルムがロール状に巻かれた原反であって、所望の大きさに切断することにより表面保護カバーを得ることができる表面保護カバー用原反とその製造方法に関する。
塗装完成車の塗膜は、塗装完成車の運搬、輸送、保護等の過程において、酸性雨、鳥糞、石、埃、鉄粉、各種のガス、薬品等によって損傷、艶ボケ、変色等を発生し、その商品価値が著しく低下することがある。当該問題を解決するために、塗装完成車はしばしば表面保護カバーにより覆われている。また床材、内壁材、外壁材、ドア等の内装材等の建築資材も、埃が付着したり汚れたりすることを防止する目的で、保管時や輸送時にしばしば表面保護カバーが用いられている。
特許文献1は、塗装完成車の塗膜や製造直後の金属板等の物品の表面を一時的に保護する表面保護カバー(表面一時保護フィルム)に関する発明である。特許文献1において提案されている表面保護カバーは、プラスチックフィルムの幅方向の両端部にのみ再剥離型感圧粘着剤層を有しているため、表面保護カバーの展開作業や剥離作業が容易で、保護カバーを剥がした時に糊残りが発生し難いという利点を有している。また該表面保護カバーを製造する際は、片面全体に粘着剤層を形成する必要がない為、大きな塗工装置が不要であり、また使用する粘着剤の量も少なく抑えることができる。
特許文献1において提案されている表面保護カバーは、基材フィルム(プラスチックフィルム)の片面の幅方向の両端部のそれぞれに粘着剤層を設けることにより製造することができる。該製造方法では、基材フィルムをフラットな状態(実際の表面保護カバーとほぼ同じ幅)に広げた後に粘着剤層を設けるため、両端部に粘着剤を塗工するためには(1)二つの塗工設備を用いる、あるいは(2)1つの塗工設備にフィルムを二回通す必要がある。
尚、特許文献1[0015]には、表面保護カバーが広幅の時は、基材フィルムの両端部に粘着剤層を有する保護フィルムを二ツ折り状に折り返すことによって、原反(ロール)の幅を保護カバーの実際の幅より短くすることができる旨、記載されている。これは粘着剤層が形成された基材フィルムを二ツ折りにできることについて記載されているのであって、粘着剤層を形成する際のフィルム幅を狭くすることについては何ら記載も示唆もされていない。
特許文献2は、コンクリート表面、木製床面、モルタル壁面、建築中の建築物の内装面、外装面および屋根床面、製作中の機械・車両・飛行機・自動車・船舶等の内面・外面に貼付け、空気中の埃や塵が上記物品の表面に付着し、汚れの原因となることを防止したり、上記物品の表面、特に打設直後のコンクリート面、建築中の建屋の床面や屋根床面に貼付け、人が土足で歩くことを可能としたりする表面保護カバー(養生用マスキングフィルム)とその製造方法に関する発明である。特許文献2にて提案されている表面保護カバー用原反は、密度0.89〜0.935g/ml、メルトインデックス0.5〜10g/10分のポリエチレン系樹脂からなり、少なくとも一部にエンボス加工が施されているチューブラーフィルムを長手方向に切り開いたフィルム内面の端縁部に、粘着テープがその粘着剤層の一部が重なるように貼合され、該粘着テープが貼合されたフィルム以外の少なくとも一部が長手方向にほぼ平行に折りたたまれており、そして上記フィルムを長手方向に沿ってロール状に巻回してなる。当該表面保護カバー用原反は、基材フィルムが折り畳まれているため、製品がコンパクトであり、ハンドリング性に優れる。
特許文献2に記載された表面保護カバーの製造方法によると、まずチューブラーフィルムに切れ目を入れ、該フィルムを扁平にした後、フィルムを長手方向に平行に折り畳み、更にチューブラーフィルムの片側を展開させて(回転させて)基材フィルムとし、該基材フィルムの端縁部に粘着テープを貼合し、表面保護カバーを得る。該製造方法によると、チューブラーフィルムをフラットな状態(実際の表面保護カバーとほぼ同じ幅)に広げる必要がない。
しかしながら該製造方法によると、基材フィルムを長手方向に平行に折り畳んだり、展開させたりする必要があり、更には粘着テープを貼合する必要があるため、製造工程が煩雑である。また該製造方法は、基材フィルムの片側端縁部にのみ粘着剤層(粘着テープ)を設けることを想定しており、該製造方法によりフィルムの両側端縁部に粘着剤層を形成することは困難である。
特開平07−016962号公報 特開平10−265747号公報
本発明は、製造が容易で、ハンドリング性に優れる表面保護カバー用原反を得ることを目的とする。詳しくは、少なくとも幅方向の端縁部に粘着剤層を有する表面保護カバーを得るための原反であって、製造工程において基材フィルムを何度も折り畳んだり展開させたりする必要がなく、実際の表面保護カバーより幅が狭くハンドリング性に優れる表面保護カバー用原反を得ることを目的とする。
本発明によると上記課題を解決するための手段として、基材フィルムと粘着剤層とからなる表面保護カバー用原反において、前記基材フィルムは扁平に折り畳まれたチューブ状であり、扁平に折り畳まれることにより区分される基材フィルムの二つの外面のうちの一方の外面に、粘着剤層と、表面保護カバー用原反の長さ方向に延在する切断手段または切れ目と、が設けられていることを特徴とする表面保護カバー用原反が提供される。
また前記切断手段または切れ目が、前記粘着剤層が形成された基材フィルム上に設けられていることを特徴とする前記表面保護カバー用原反が提供される。
併せて、前記表面保護カバー用原反の製造方法であって、扁平に折り畳まれたチューブ状の基材フィルムを製造する工程と、扁平に折り畳まれたチューブ状の基材フィルムの一方の外面に粘着剤層を設ける工程と、基材フィルムに切断手段または切れ目を入れる工程と、を備えることを特徴とする表面保護カバー用原反の製造方法が提供される。
また前記切断手段または切れ目を、前記粘着剤層が形成された基材フィルム上に入れることを特徴とする前記表面保護カバー用原反の製造方法が提供される。
本発明の表面保護カバー用原反は、基材フィルムが扁平に折り畳まれたチューブ状であり、実際の表面保護カバーの1/2程度の幅である。よって、持ち運びや展張が容易でハンドリング性に優れる。また基材フィルムの一方の外面(A)に、(1)粘着剤層と、(2)切断手段または切れ目(以下、切断手段等と略称する)と、を備えるため、これらを備えない他方の外面(B)を被保護物に当てながら、表面保護カバー用原反を所望の長さだけ繰り出し、幅方向に切断し、チューブ状の基材フィルムを展開するだけで、被保護物の表面をカバーすることができる。
また切断手段等が、粘着剤層が形成された基材フィルム上に設けられている(粘着剤層と切断手段等とが重なっている)と、得られる表面保護カバーは両端縁に粘着剤層を備えることとなり、被保護物をより確実に保護することができる。
本発明の製造方法によると、基材フィルムを何度も折り畳んだり展開させたりすることなく、非常に簡単に、実際の表面保護カバーより狭い幅の表面保護カバー用原反を得ることができる。またチューブ状の基材フィルムを扁平に折り畳んだ状態で粘着剤層を設ける為、粘着剤層を設ける為の設備をコンパクトにすることができる。
更に切断手段等を、粘着剤層が形成された基材フィルム上に入れると、切断手段等により1つの粘着剤層を2つに分けることができる。よって粘着剤層を1つ形成することにより、粘着剤層を2つ備える表面保護カバーを得ることができる。
本発明の表面保護カバー用原反の製造方法の、製膜工程(a)、粘着剤層形成工程(b)、切断手段等形成工程(c)を表す概略図である。 本発明の表面保護カバー用原反の第一の実施形態を示した概略斜視図である。 表面保護方法を表す概略図(A)(B)(C)である。 表面保護方法を表す概略図(A)(B)(C)である。 本発明の表面保護カバー用原反の第二の実施形態を示した概略斜視図である。 本発明の表面保護カバー用原反の第三の実施形態を示した概略斜視図である。 表面保護方法を表す概略図(A)(B)(C)である。 本発明の表面保護カバー用原反の第四の実施形態を示した概略斜視図である。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の表面保護カバー用原反は、扁平に折り畳まれたチューブ状の基材フィルムと、基材フィルムの一方の外面に形成された粘着剤層と切断手段等とからなる。
<基材フィルム>
本発明の基材フィルムの原材料は特に限定されるものではないが、後述するインフレーション押出成形法にて基材フィルムを得るためには、熱可塑性樹脂が好ましく、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のα−オレフィンホモポリマー、エチレンとα−オレフィンの共重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等を使用することができる。これらの中でも、価格、製膜性、強度等を考慮すると、エチレンとα−オレフィンの共重合体が好ましい。尚、熱可塑性樹脂は、必要に応じ、ブレンドして使用することもできる。また本発明の基材フィルムは、上述した樹脂から成る単層フィルムであってもよいが、多層フィルムであってもよい。
基材フィルムの厚さは、表面保護カバー用原反の用途に応じ適宜決定することができる。一般的な厚さは10〜100μm程度であるが、表面保護カバー用原反が、打設直後のコンクリート面、建築中の建屋の床面や屋根床面を保護する用途(養生用マスキングフィルム)に用いられる場合は、該表面保護カバー上を人が土足で歩く可能性があるので、50〜200μm程度の厚さを備えることが望ましい。
またチューブ状の基材フィルムは、扁平に折り畳まれた状態で長期間保管されると、内面(チューブの内側となる面)同士が疑似接着する恐れがある。内面同士が疑似接着すると、カバー用原反を切断して表面保護カバーとする際に、フィルムを展開し難くなる。このような現象を防止するために、基材フィルムを形成する樹脂組成物に滑剤を添加することが好ましい。滑剤の添加は、基材フィルム全体に行ってもよいが、滑剤の量を減らすために、基材フィルムを多層フィルムとし最内層(チューブの内側となる層)にのみに添加してもよい。また最外層(チューブの外側となる層)に添加すると、得られる表面保護カバー用原反の繰り出しを容易にすることができる。滑剤の添加量は、内面を形成する樹脂組成物中に0.03〜5.0重量%、特に0.1〜1.0重量%程度であることが望ましい。
<粘着剤層>
本発明の表面保護カバー用原反に用いられる粘着剤層の原材料は特に限定されるものでなく、ホットメルト系粘着剤、アクリル系粘着剤等、従来公知の粘着剤を使用することができる。粘着剤層は、表面保護カバー使用中には該カバーが被保護物から剥がれ落ちず、使用後には該カバーを糊残りなく剥離できる程度の粘着力であることが望ましい。このような粘着力は、粘着剤の種類や塗布量、塗布面積を調整することにより達成できる。尚、一般的な粘着剤層の厚みは、5〜30μm程度である。
また被保護物が塗装完成車の塗膜や製造直後の金属板等である場合、被保護物と粘着剤層とが広域にわたり接触することは望ましくない。表面保護カバーが広域にわたり接触することが望ましくない用途に用いられる場合は、粘着剤層の幅は使用に耐え得る最小幅であることが望ましい。具体的には、扁平に折り畳まれた基材フィルムの一方の外面に、5〜40cm、特に5〜30cm程度の幅で形成されることが望ましい。
<切断手段等>
本発明の表面保護カバー用原反は、幅方向に切断され、更に長さ方向に展開されて、表面保護カバーとなる。切断手段等は、表面保護カバーを得る際に、扁平に折り畳まれたカバー用原反を長さ方向に展開する(フラットな状態にする)ためのものである。該切断手段等として、本発明では表面保護カバー用原反を長さ方向に切り開くことを幇助する切断手段と、表面保護カバー用原反が長さ方向に切断された切れ目とを例示する。更に、前述した切断手段として、基材フィルムが部分的に切断された、所謂ミシン目と、基材フィルムが厚さ方向に1/2程度切断された、所謂ハーフカットを例示する。
<製造方法>
本発明の製造方法は、扁平に折り畳まれたチューブ状の基材フィルムを製造する工程(以下、製膜工程と称す)と、扁平に折り畳まれたチューブ状基材フィルムの一方の外面に粘着剤層を設ける工程(以下、粘着剤層形成工程と称す)と、基材フィルムに切断手段または切れ目を入れる工程(以下、切断手段等形成工程と称す)と、を備える。
図1は本発明の表面保護カバー用原反の製造方法の、製膜工程(a)、粘着剤層形成工程(b)、切断手段等形成工程(c)を表す概略図である。以下、図面に基づき各工程を詳説する。
まず製膜工程(a)にて、扁平に折り畳まれたチューブ状の基材フィルムを製造する。当該基材フィルムは、例えばTダイ押出成形法等にて、一旦、シート状(フラットな状態)のフィルムを製膜し、該フィルムの両端縁をシールする等してチューブ状の基材フィルムを製膜し、これを扁平に折り畳むことにより得ることができる。しかしながら、製造工程を簡略化するために、インフレーション押出成形法によることが望ましい。インフレーション押出成形法によると、環状ダイスから熱可塑性樹脂を押出すことによりチューブ状のフィルムを得ることができ、さらには該フィルムをピンチングロールPに通すことにより、扁平に折り畳むことがきる。また後述するように基材フィルムにガゼットを設ける場合は、チューブ状の基材フィルムをピンチングロールPに導入する前に、三角板等に沿わせる等すればよい。尚、チューブ状の基材フィルムの周長は、被保護物の大きさに合せて適宜決定すればよいが、チューブ状基材フィルムの周長が表面保護カバーの幅となる。
次いで、粘着剤層形成工程(b)にて扁平に折り畳まれたチューブ状基材フィルムの一方の外面に粘着剤層を設ける。図1に示す粘着剤層形成工程(b)では、グラビアコーターGによって、扁平に折り畳まれたチューブ状基材フィルムの一方の外面に、粘着剤層を塗工しているが、その塗工方法はグラビアコーターに限定されるものではなく、スプレーコーター、リバースコーター、バーコーター、コンマコーター、ダイコーター、フローティングナイフコーター、キスロールコーター、インバーテッドナイフコーター、エアナイフコーター、ダイレクトロールコーター、プレードコーター等、公知の塗工方法を用いることができる。
本発明による製造方法は、更に、切断手段等形成工程(c)を備える。具体的には、基材フィルムにミシン目やハーフカットといった切断手段、または切れ目を入れる工程を備える。切断手段等を設ける方法は、従来公知の方法を用いることができる。図1の切断手段等形成工程(c)では、カッターCによりチューブ状の基材フィルムの上側のフィルムに、切れ目を設ける。尚、断切断手段等は、扁平に折り畳まれることにより区分される基材フィルムの二つの外面のうち、上述した粘着剤層が形成された外面と、同じ面に形成される。図1に示す製造方法では、粘着剤層形成工程(b)と切断手段等形成工程(c)との間で、チューブ状の基材フィルムの上下が反転している。すなわち、粘着剤層形成工程(b)で粘着剤が塗工された面(下面)が、切断手段等形成工程(c)において切断手段等が設けられる面(上面)となっている。
尚、当該切断手段等形成工程(c)は、粘着剤層形成工程(b)の前に行うことも可能であるが、粘着剤形成工程(b)の後に行うことが望ましい。基材フィルムにミシン目や切れ目を形成した後、粘着剤層を設けると、当該ミシン目や切れ目から粘着剤層が基材フィルムの内面に回り込む恐れがある。
<表面保護カバー用原反(第一実施形態)>
図2は、本発明の表面保護カバー用原反の第一の実施形態を示した概略斜視図である。基材フィルム21は、扁平に折り畳まれたチューブ状であり、扁平に折り畳まれることにより区分される基材フィルム21の二つの外面21A、21Bのうち、一方の外面21Aに粘着剤層22と切れ目23とが形成されている。当該実施形態では、切れ目23が、粘着剤層22が設けられた基材フィルム21上に形成されており、粘着剤層22の幅を二等分する。該表面保護カバー用原反20を用いると、幅方向の両端部に等幅の粘着剤層が形成された表面保護カバーを得ることができる。
図3に、図2に示す表面保護カバー用原反を用いて被保護物24を保護する方法の一例を示す。
まず、表面保護カバー用原反20の、粘着剤層や切断手段等が形成されていない方の外面(他方の外面)21Bを被保護物24の端縁部に当て、表面保護カバー用原反20を繰り出す(図3(A))。表面保護カバー用原反20を、被保護物の端縁部まで繰り出したら、表面保護カバー用原反を幅方向に切断する(図3(B))。最後に切断された表面保護カバー用原反20’を切れ目23から開き、被保護物24を表面保護カバー25で覆い、粘着剤層22を被保護物24に貼着し(図3(C))、被保護物24の表面保護は完了する。該表面保護方法によると、基材フィルム20をチューブ状にしたまま展張作業を行うことができる為、当該作業が非常に簡単である。
尚、基材フィルム21の他方の外面21Bを被保護物24に当てながら、表面保護カバー用原反20を繰り出す際(図3(A))に、表面保護カバー用原反20が被保護物24から滑り落ちることを防止する目的で、基材フィルム21の他方の外面21Bに滑り止め加工を施すことができる。本発明では当該滑り止め加工として、他方の外面21Bに(1)エンボス加工を施す、(2)粘着剤層を設ける、(3)不織布等の滑りにくいウェブを貼合する、といった方法を例示する。
図4は、図2に示す表面保護カバー用原反を用いて、被保護物24の底面を除くすべての面を被覆(保護)する方法の一例である。まず表面保護カバー用原反20の先端を被保護物24の側面下部に合せ、次いでカバー用原反20を繰り出しながら、被保護物の側面、天面を覆う(図4(A))。初めに表面保護カバー用原反で覆った側面と向かい合う側面まで、表面保護カバー20を繰り出した段階で、表面保護カバー用原反20を幅方向に切断する(図4(B))。最後に切断された表面保護カバー用原反20’を切れ目23から開き、粘着剤層22を被保護物24に貼着して(図4(C))、物品の表面保護は完了する。
<表面保護カバー用原反(第二実施形態)>
図5に第二実施形態の表面保護カバー用原反50を示す。当該表面保護カバー用原反50は、側面51C、51Dにガゼットが形成されている。基材フィルム51が、扁平に折り畳まれ、更にガゼットが形成されたチューブ状のフィルムであると、表面保護カバー用原反50の幅を非常に狭く(表面保護カバーの1/3〜1/4程度の幅に)することができる。該表面保護カバー用原反50の幅が狭いと、一人でも容易に表面保護カバーを運搬したり展張したりすることができる。
また図5に示す表面保護カバー用原反50は、フィルムの幅方向にも切断手段(ミシン目)56を備える。被保護物の長さが予め定まっている場合は、当該長さに合わせて予め幅方向の切断手段56を設けることができる。幅方向にも切断手段を備える表面保護カバー用原反は、表面保護カバーを得る際に、鋏やカッターといった刃物を使用する必要がない。
<表面保護カバー用原反(第三実施形態)>
図6は、切れ目63が粘着剤層62から外れた位置にある表面保護カバー用原反60の概略斜視図である。
被保護物が、壁面のように、垂直方向に存在する場合、一方の端縁のみに粘着剤層を備える表面保護カバーであっても、被保護物を覆うことができる。図6に示す表面保護カバー用原反60は、切れ目63が粘着剤層62から外れた位置にあり、切れ目63により粘着剤層62が分断されない。よって、該原反60を幅方向に切断すると、一方の端縁のみに粘着剤層62を備える表面保護カバーを得ることができる。
また図6に示す表面保護カバー用原反60は、扁平に折り畳まれた基材フィルム61の端縁61αに近い位置に、粘着剤層62及び切れ目63を備える。そして切れ目63が、粘着剤層62よりも端縁61αに近い位置に在る。このような位置に粘着剤層62および切れ目63を備える表面保護カバー用原反60は、後述するように、表面保護カバー用原反60を被保護物(例えば壁面)の端縁に貼りつけながら繰り出すことができる。
図7は、図6に示す表面保護カバー用原反を用いて壁面Wを保護する方法の一例である。
まず、表面保護カバー用原反60の、粘着剤層や切れ目が形成されている方の外面を壁面Wに当て、粘着剤層を壁面Wの上端に貼付けながら表面保護カバー用原反を繰り出す(図7(A))。表面保護カバー用原反を、保護したい壁面の端縁部まで繰り出したら、表面保護カバー用原反を幅方向に切断する(図7(B))。最後にチューブ状の基材フィルムを切れ目から切り開き、壁面を表面保護カバー65で覆う(図7(C))。該表面保護方法によると、非常に簡単に壁面を保護することができる。
<表面保護カバー用原反(第四実施形態)>
図8は 切れ目83が粘着剤層82から外れた位置にある表面保護カバー用原反80の別の実施形態を示す概略斜視図である。粘着剤層82は、図8に示すように、長さ方向に連続する二つ粘着剤層82A、82Bであってもよい。尚、粘着剤層がチューブ状基材フィルムの一方の端縁側に偏っていると、表面保護カバー用原反をロール状に巻き取ることが困難となる。
本発明の表面保護カバー用原反は、所望の大きさにできる為、各種建築物、自動車、その他の物品の塗装の際に、非塗装部分を覆う表面保護カバーに用いることもできる。また住宅施工時に、床面や壁面が傷つくことを防止するいわゆる「養生シート」に用いることもできる。
更に本発明の表面保護カバー用原反は、所望の大きさに切断して、トレー等のカバーとしても用いることもできる。トレーに収められた部品等に埃が付着することを防止する目的で、トレーの開口部はしばしば紙等で覆われる。該紙等は、粘着テープでトレーに固定されているが、本発明の表面保護カバー用原反を用いると、粘着テープ等を使用しなくても、容易にトレーに固定することができる。
20、50、60、80 表面保護カバー用原反
20’、60’ 幅方向に切断された表面保護カバー用原反
21、51、61、81 基材フィルム
21A、51A、61A 一方の外面
21B、51B、61B 他方の外面
51C、51D 側面
51α 端縁
22、52、62、82 粘着剤層
23、53、63、83 切れ目
24 被保護物
25、65 表面保護カバー
56 切断手段(幅方向)
P ピンチングロール
G グラビアコーター
C カッター
W 壁面

Claims (2)

  1. 平に折り畳まれたチューブ状の基材フィルムと
    扁平に折り畳まれることにより区分される基材フィルムの二つの外面のうちの一方の外面
    形成された粘着剤層とからなる表面保護カバー用原反において、
    表面保護カバー用原反の長さ方向に延在する切断手段または切れ目が設けられている表面保護カバー用原反の製造方法であって、
    扁平に折り畳まれたチューブ状の基材フィルムを製造する工程と、
    扁平に折り畳まれたチューブ状の基材フィルムの一方の外面に粘着剤層を設ける工程と、
    基材フィルムに切断手段または切れ目を入れる工程と、を備えることを特徴とする表面保
    護カバー用原反の製造方法。
  2. 前記切断手段または切れ目を、前記粘着剤層が形成された基材フィルム上に入れることを特徴とする請求項1記載の表面保護カバー用原反の製造方法。
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