JP6816860B2 - 斜面崩壊検出方法 - Google Patents

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本発明は、斜面崩壊検出方法に関する。
土砂崩れや地すべりが発生すると、道路や鉄道が寸断されて人的被害が発生することがある。このため、土砂崩れや地すべりを検知することが求められる。土砂崩れや地すべりなどによる斜面崩壊を検知するワイヤー伸縮計等の観測機器や、傾斜センサ等のシステムなどが普及している。
特開2006−98128号公報 特開2004−212070号公報 特開2011−17684号公報
しかし、これらのシステム等では、設置コストや耐用年数、動物による誤検知などの問題がある。そこで、より簡易に、土砂崩れや地すべり等による斜面崩壊を検知することが求められる。
本発明は、斜面崩壊を簡易に検知できる技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、第1の態様は、
所定の電波到達距離内において相互に通信可能であり、自身の識別情報を含む無線標識を送信する複数のビーコンであって、当該複数のビーコンのそれぞれは、崩壊監視対象の斜面に、少なくとも1つの他のビーコンの前記電波到達距離内で配置される複数のビーコンと、前記複数のビーコンのうちの少なくとも1つのビーコンと通信可能である制御装置とを含むシステムにおいて、
前記複数のビーコンの少なくとも1つの第1ビーコンが、所定時間毎に、前記第1ビーコンを識別する識別情報を含む第1信号を送信し、
前記第1ビーコンの前記電波到達距離内に存在する前記複数のビーコンの少なくとも1つの第2ビーコンが、前記第1信号を受信し、受信した前記第1信号の受信強度を測定し、前記第1信号に含まれる前記第1ビーコンを識別する識別情報、前記受信強度、前記第2ビーコンを識別する識別情報を含む第2信号を送信し、
前記制御装置が、所定時間毎に、前記複数のビーコンのうちの1つのビーコンから前記第2信号を受信し、前記第2信号に含まれる前記第1ビーコンと前記第2ビーコンとの間の受信強度の時間変化に基づいて、前記斜面の崩壊を検出する、
斜面崩壊検出方法とする。
第1の態様によると、複数のビーコンが崩壊監視対象の斜面に設置され、第1ビーコンが識別情報を含む第1信号を送信し、第2ビーコンが第1信号の受信強度を測定し、制御装置が第1信号の受信強度の時間変化に基づいて、崩壊監視対象の斜面の崩壊を検出する。
開示の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されてもよい。即ち、開示の構成は、上記した態様における各手段が実行する処理を、情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として特定することができる。また、開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を情報処理装置が実行する方法をもって特定されてもよい。開示の構成は、上記した各手段が実行する処理を行う情報処理装置を含むシステムとして特定されてもよい。
本発明によれば、斜面崩壊を簡易に検知することができる。
図1は、実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。 図2は、ビーコン10の機能ブロックの例を示す図である。 図3は、制御装置20の機能ブロックの例を示す図である。 図4は、サーバ30の機能ブロックの例を示す図である 図5は、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 図6は、ビーコンメッシュのビーコンが設置された斜面の崩壊を検出する際の動作シーケンスの例を示す図である。 図7は、サーバ30の記憶部33に格納される受信強度の一覧の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、発明の構成は、開示の実施形態の具体的構成に限定されない。発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
〔実施形態〕
〈システム構成〉
図1は、実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。なお、本実施形態では、測位等のために送受信される無線標識のほか当該無線標識の送信装置をビーコンと呼ぶ。本実施形態に係るシステムは、ビーコン10(図1では、ビーコン10Aからビーコン10F)、制御装置20、サーバ30を含む。制御装置20、サーバ30は、インターネット等のネットワーク40を介して接続されている。ビーコン10Aからビーコン10Eは、マルチホップ無線ネットワークを形成している。ビーコン10は、斜面崩壊を監視する対象の斜面一体にわたって、設置される。
ビーコン10は、識別情報及び送信日時を含む無線標識を送信する。また、本実施形態に係るビーコン10は、電波の到達距離内に設置された他のビーコン10と相互に通信を行う機能を有し、全体としてマルチホップ無線ネットワークを形成する。また、複数のビーコンの各々は少なくとも1つの他のビーコンの電波到達距離内に配置されるものとする。ビーコン10は、他のビーコン10から、当該他のビーコン10の識別情報を受信する。ビーコン10は、他のビーコン10からの識別情報とともに、ビーコン10自身の識別情報、他のビーコン10からの信号の受信強度等を、周囲のビーコン10に向けて送信する。ビーコン10は、複数の他のビーコン10からの識別情報を受信しうる。なお、相互に通信可能とした複数のビーコンを総称してビーコンメッシュとも呼ぶ。また、図1では6つのビーコン10を例示したが、ビーコン10の数は6つには限定されるものではない。ビーコン10は、例えば、マイクロコントローラとアンテナとを有し、これらが協働することにより各種の機能を実現する。
制御装置20は、複数のビーコン10の動作を一元的に制御する装置である。制御装置20は、例えば、複数のビーコン10のいずれかを特定する識別情報と所定の情報とを含む特定情報を、周辺のビーコン10に送信する。一方、ビーコン10は、受信した特定情報を周辺のビーコン10へ中継すると共に、自身を示す識別情報を含む特定情報を受信した場合、当該特定情報に基づいて、所定の処理を行う。制御装置20は、ビーコンメッシュとネットワーク40とを接続するゲートウェイとして動作する。制御装置20は、ビーコン10が発信したビーコン10の識別情報及び受信強度を含む情報を受信する。制御装置20は、受信した情報を記憶手段に格納する。
サーバ30は、例えば、無線標識に含まれるビーコン10の識別情報及び送信日時、受信強度といったデータのセットを、ビーコンメッシュを介して複数取得する。また、サーバ30は、樹徳したデータを、記憶手段に格納する。なお、サーバ30は、記憶手段に格納されるデータに基づいて、斜面崩壊の発生を検出する。
〈ビーコンの機能構成〉
図2は、実施形態に係るビーコン10の機能ブロックの例を示す図である。なお、ビーコン10は、斜面崩壊を監視する斜面(崖や山など)等に、相互に通信可能な所定の電波到達距離以下の間隔で複数設置される。ビーコン10は、例えば、斜面の地面、樹木、人工構造物等に固定される。例えば、設置場所に応じて、10m程度といった間隔で設置するものとする。ビーコン10は、標識情報送信部11と、相互通信部12と、記憶部13とを備える。
標識情報送信部11は、記憶部13に保持されている情報に基づいて、当該ビーコン10を識別するための識別情報を含む無線標識を送信し、受信側の装置に対して近接通知を行う。無線標識は、送信時刻を示す日時情報等を含んでもよい。具体的には、BLE(Bluetooth Low Energy)等の技術を利用することができ、無線標識のブロードキャスト通信を行うようにしてもよい。
相互通信部12は、他のビーコン10、制御装置20との間で双方向に情報の送受信を行う。例えば、BLEにおけるGATTのようなプロファイルに基づいて相互通信を行うようにしてもよい。相互通信部12は、コネクション型の通信を行ってもよい。また、相互通信部12は、他のビーコン10の識別情報を含む特定情報を受信した場合、当該特定情報を周辺のビーコン10へ中継する。一方、自身を示す識別情報を含む特定情報を受信した場合、当該特定情報を記憶部13に格納すると共に、当該特定情報に基づいて、所定の処理を行う。相互通信部12は、他のビーコン10から無線標識を含む信号を受信する。相互通信部12は、受信した信号の受信強度を測定する。相互通信部12は、受信した信号に含まれる情報と当該信号の受信強度を対応付けて、記憶部13に格納する。
また、相互通信部12は、制御装置20からの要求に応じて、記憶部13に保持されている情報を、ビーコンメッシュのネットワークを介して制御装置20に応答するようにしてもよい。また、ビーコン10間を送受信される特定情報等の情報には、あらかじめ、固有の識別情報が割り当てられてもよい。このとき、相互通信部12は、一度、転送した情報の識別情報を記憶部13に格納し、情報を転送する際に、当該情報の識別情報が記憶部13に過去に転送した情報の識別情報と一致するか否かを確認し、過去に転送した情報である場合には、当該情報を転送しなくてもよい。これにより、同じ情報がビーコンメッシュ内を転送され続けることを回避することができる。
記憶部13は、不揮発性メモリであり、例えばマイクロプロセッサが有するフラッシュメモリのようなEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory
)等によって実現される。また、記憶部13は、予め定められた当該ビーコン10の識別
情報や、標識情報送信部11が無線標識を送信する際の電波強度の設定値等を記憶する。記憶部13は、受信した信号に含まれる情報や当該信号の受信強度などを格納する。
〈制御装置の機能構成〉
図3は、実施形態に係る制御装置20の機能ブロックの例を示す図である。制御装置20は、例えば一般的なコンピュータであり、ビーコン通信部21と、情報取得部22と、記憶部23とを備える。ビーコン通信部21は、ビーコン10と双方向の通信を行う。すなわち、上述した特定情報を送信したり、ビーコン10から死活情報やビーコン10が保持する情報を受信したりする。制御装置20は、1つのビーコン10と通信可能に有線等で接続されていてもよい。
情報取得部22は、例えば、インターネットや専用回線等のネットワーク40を介して、図示していない装置等から所定の情報を取得する。また、情報取得部22は、制御装置20を操作するユーザからの入力等に基づいて、ビーコン通信部21に特定情報を送信させ、ビーコン10の設定を変更させる。また、情報取得部22は、各々のビーコン10から情報を取得してもよい。また、特定情報にすべてのビーコン10に対応する識別情報を含むようにして、ビーコン10は同一の特定情報を1回のみブロードキャスト通信するようにしてもよい。また、特定情報がビーコンメッシュのネットワーク上を転送される回数を示すホップ数を含むようにして、ビーコン10は設定変更情報を転送するたびにホップ数をインクリメントし、所定の回数だけビーコン10間を転送された特定情報がビーコンメッシュ上から削除されるようにしてもよい。
記憶部23は、例えば、HDD(Hard-disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現される。記憶部23は、各ビーコンの識別情報(ビーコンID)に対応付けて、複数のビーコン10の設置場所を示す位置情報、動作設定等を記憶してもよい。
〈サーバの機能構成〉
図4は、実施形態に係るサーバ30の機能ブロックの例を示す図である。サーバ30は、例えば、据え置き型のコンピュータであり、通信部31と、算出部32と、記憶部33とを備える。制御装置20とサーバ30とは一体化して、1つの制御装置として動作してもよい。
通信部31は、インターネット等のネットワーク40を介して制御装置20との間で情報を送受信する。上述のように、通信部31は、ビーコンメッシュ、制御装置20を介して、ビーコン10からのビーコン10の識別情報、受信強度を含む情報を受信し、記憶部33に記憶させる。
算出部32は、過去と現在の、ビーコン10からのビーコン10の識別情報、受信強度を含む情報に基づいて、斜面の崩壊の有無を算出する。
記憶部33は、例えばHDDやSSD、フラッシュメモリ等によって構成され、ビーコン10から、ビーコンメッシュ、制御装置20を介して、受信した情報を記憶する。
〈装置構成〉
制御装置20は、スマートフォン、携帯電話、タブレット型端末、カーナビゲーション装置、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)のような専
用または汎用のコンピュータ、あるいは、コンピュータを搭載した電子機器を使用して実現可能である。サーバ30は、PC、ワークステーション(WS、Work Station)のような専用または汎用のコンピュータ、あるいは、コンピュータを搭載した電子機器を使用し
て実現可能である。
図5は、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。図5に示す情報処理装置90は、一般的なコンピュータの構成を有している。制御装置20、サーバ30は、図5に示すような情報処理装置90によって実現される。情報処理装置90は、プロセッサ91、メモリ92、記憶部93、入力部94、出力部95、通信制御部96を有する。これらは、互いにバスによって接続される。メモリ92及び記憶部93は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。情報処理装置のハードウェア構成は、図5に示される例に限らず、適宜構成要素の省略、置換、追加が行われてもよい。
情報処理装置90は、プロセッサ91が記録媒体に記憶されたプログラムをメモリ92の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、所定の目的に合致した機能を実現することができる。
プロセッサ91は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)である。
メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。メモリ92は、主記憶装置とも呼ばれる。
記憶部93は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスク
ドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD、Solid State Drive)である。また、記憶部93は、リムーバブルメディア、即ち可搬記録媒体を含むことができる。リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のようなディスク記録媒体である。記憶部93は、二次記憶装置とも呼ばれる。
記憶部93は、各種のプログラム、各種のデータ及び各種のテーブルを読み書き自在に記録媒体に格納する。記憶部93には、オペレーティングシステム(Operating System :OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。記憶部93に格納される情報は、メモリ92に格納されてもよい。また、メモリ92に格納される情報は、記憶部93に格納されてもよい。
オペレーティングシステムは、ソフトウェアとハードウェアとの仲介、メモリ空間の管理、ファイル管理、プロセスやタスクの管理等を行うソフトウェアである。オペレーティングシステムは、通信インタフェースを含む。通信インタフェースは、通信制御部96を介して接続される他の外部装置等とデータのやり取りを行うプログラムである。外部装置等には、例えば、他の情報処理装置、外部記憶装置等が含まれる。
入力部94は、キーボード、ポインティングデバイス、ワイヤレスリモコン、タッチパネル等を含む。また、入力部94は、カメラのような映像や画像の入力装置や、マイクロフォンのような音声の入力装置を含むことができる。
出力部95は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)パネル等の
表示装置、プリンタ等の出力装置を含む。また、出力部95は、スピーカのような音声の出力装置を含むことができる。
通信制御部96は、他の装置と接続し、情報処理装置90と他の装置との間の通信を制御する。通信制御部96は、例えば、LAN(Local Area Network)インタフェースボー
ド、Bluetooth(登録商標)などの無線通信のための無線通信回路、電話通信のための通
信回路である。LANインタフェースボードや無線通信回路は、インターネット等のネットワークに接続される。
制御装置20、サーバ30を実現するコンピュータは、プロセッサが二次記憶装置に記憶されているプログラムを主記憶装置にロードして実行することによって、各機能を実現する。また、各装置の記憶部は、主記憶装置または二次記憶装置の記憶領域に設けられる。
〈動作例〉
図6は、ビーコンメッシュのビーコンが設置された斜面の崩壊を検出する際の動作シーケンスの例を示す図である。ここでは、図1に示すようなシステムにおいて、斜面の崩壊を、サーバ30が算出する。各ビーコン10は、斜面崩壊を検出する斜面に設置されている。すべてのビーコン10は、いずれかの他のビーコン10と通信できる位置に設置される。また、少なくとも1つのビーコン10は、制御装置20と通知できる位置に設置される。
SQ1001では、ビーコン10Aは、ビーコンメッシュを形成する周囲のビーコン10に対して、無線標識を送信する。無線標識には、無線標識を送信するビーコン10の識別情報が含まれる。ビーコン10Aからの無線標識は、複数のビーコン10に受信され得る。ここでは、ビーコン10Aからの無線標識は、ビーコン10Bに受信されたとする。ビーコン10は、例えば、所定時間毎に、無線標識を送信する。
SQ1002では、ビーコン10Aから無線標識を受信したビーコン10Bは、当該無線標識の受信強度を測定する。受信強度は、ビーコン10Bとビーコン10Aとの距離が長くなるのにしたがって、小さくなる。受信強度(エネルギー)は、例えば、距離の−2乗に比例する。ビーコン10Bは、ビーコン10Aの識別情報(ビーコンID)と受信強度とを対応付けて記憶部13に格納する。ビーコン10Bは、ビーコンIDと受信強度とに、無線標識の受信時刻を対応付けて格納してもよい。受信強度の時間変化が、ビーコン間(無線標識を送信したビーコンと受信したビーコンとの間)の距離の時間変化に対応する。受信強度の時間変化がほぼ0(受信強度の時間微分値の絶対値が所定値未満)である場合、ビーコン間の距離が変化していないと考えられる。即ち、ビーコンが設置される位置で斜面の崩壊が発生していないと考えられる。
SQ1003では、ビーコン10Bは、周囲のビーコン10等に対して、記憶部13に格納される無線標識を送信したビーコン10のビーコンID(ビーコン10AのビーコンID)と受信強度と無線標識を受信したビーコン10のビーコンID(ビーコン10BのビーコンID、即ち、自身のビーコンID)とを含む信号を、送信する。当該信号は、制御装置20に向けて送信されるものである。当該信号には、当該信号を識別する識別情報が含まれてもよい。また、当該信号は、信号の宛先である制御装置20を識別する識別情報が含まれてもよい。ここでは、当該信号は、ビーコン10Cによって受信されるとする。
SQ1004では、ビーコン10Cは、ビーコン10Bから受信した信号を、ビーコン10Bの周囲のビーコン10等に向けて送信する。ここでは、ビーコン10Cから送信された信号が、制御装置20で受信されるとする。制御装置20は、受信したビーコン10Cからの信号に含まれる情報を、現在時刻と対応付けて、記憶部23に格納する。ビーコンメッシュにおける信号の転送は、ビーコン10の位置の変化に比べて非常に速い速度で行われると考えられるため、ここでの現在時刻は、ビーコン10Bがビーコン10Aから無線標識を受信した時刻(受信時刻)と同一とみなすことができる。制御装置20は、ビ
ーコン10B以外のビーコン10がビーコン10Aからの無線標識の受信強度を含む信号も受信し得る。ビーコン10Aの周囲に複数のビーコン10が存在しうるからである。ここでは、例えば、制御装置20は、ビーコン10D、ビーコン10Eが受信したビーコン10Aからの無線標識の受信強度を含む信号を受信しうる。制御装置20では、複数のビーコン10からビーコン10Aの無線標識の受信強度を含む信号が受信される。制御装置20は、所定期間に受信された同一のビーコンIDを含む信号は、同一の時刻に対応するビーコン10から送信されたビーコンIDを含む信号に基づくものであるとみなしてもよい。また、制御装置20は、ビーコン10A以外のビーコン10が送信した無線標識の受信強度を含む信号をも同様に受信しうる。
SQ1005では、制御装置20は、記憶部23に格納される無線標識の受信強度等を含む信号を、サーバ30に送信する。制御装置20は、例えば、所定期間(例えば1分間)に受信した無線標識の受信強度を含む信号を、所定期間毎に、サーバ30に送信する。サーバ30は、受信した信号に含まれる情報を、記憶部33に格納する。所定期間は、1分間に限定されるものではなく、1分間より短い期間でもよいし、1分間よりも長い期間であってもよい。
SQ1006では、サーバ30の算出部32は、無線標識を送信したビーコン10のビーコンID、受信強度、無線標識を受信したビーコン10のビーコンID、及び、記憶部43に格納される過去の受信強度等に基づいて、斜面の崩壊を検出する。算出部32は、前の時刻(例えば1分前)に受信したビーコン間の受信強度と、SQ1005で受信した、現時刻の同じビーコン間の受信強度とを比較して、受信強度の差分の絶対値が所定値以上である場合、ビーコン間の距離が変化したと判断する。算出部32は、ビーコン間の距離が変化したと判断したとき、斜面の崩壊が発生したと判断する。これにより、算出部32は、斜面崩壊を検出することができる。算出部32は、受信した複数のビーコン間の受信強度のうち1つの受信強度の差分の絶対値が所定値以上である場合に、斜面崩壊が発生したと判断してもよい。また、算出部32は、所定数以上の受信強度の差分の絶対値が所定値以上である場合に、斜面崩壊が発生したと判断してもよい。受信強度の差分の絶対値が所定値以上であるビーコン間が少ない場合、斜面崩壊ではなく、ビーコン10の故障等のおそれがあるからである。受信強度の差分の絶対値を、現時刻と前の時刻との差で割った値を受信強度の時間微分値という。上記の判断において、受信強度の差分の絶対値の代わりに、受信強度の時間微分値が使用されてもよい。
図7は、サーバ30の記憶部33に格納される受信強度の一覧の例を示す図である。図7の例では、2016年7月1日12時34分における受信強度の例を示す。ここでは、ビーコン10Aから10Fまでの6台のビーコン10が存在している。例えば、ビーコン10Aが送信した無線標識がビーコン10Bで受信された時の受信強度は22である。また、ビーコン10Cが送信した無線標識はビーコン10Aで受信されないため、「−」で示されている。この「−」は、受信していないことを示す受信強度の差分の算出の際に、「−」を受信強度の最低値(例えば、0)と置換されてもよい。サーバ30は、受信強度を所定時間毎に制御装置20から受信し、前の時刻の受信強度と現時刻の受信強度とを比較することで、斜面の崩壊を検出する。サーバ30は、検出した斜面の崩壊の情報を、ネットワーク40を介して、他の情報処理装置等に、送信してもよい。
(実施形態の作用、効果)
本実施形態のシステムでは、ビーコンメッシュを形成するビーコン10が存在する斜面において、各ビーコン10が無線標識を他のビーコン10に向けて送信する。無線標識を受信したビーコン10は、当該無線標識の受信強度等を制御装置20等に向けて送信する。制御装置20から受信強度等を受信したサーバ30は、前の時刻の受信強度と現時刻の受信強度とに基づいて、斜面崩壊を検出する。本実施形態のシステムでは、通信環境が整
備されていない斜面などにおいて、ビーコン10を設置してビーコンメッシュを形成することで、土砂崩れや地すべり等の斜面の崩壊を把握することができる。また、本実施形態のシステムによれば、信号の受信強度を使用することで、ビーコン10に加速度センサ等の斜面の変化を検出するセンサ等を備えることなく、簡易に、斜面の崩壊を検出することができる。また、本実施形態のシステムによれば、ビーコン10の消費電力が小さいため、小型バッテリーにより長期間作動することができるため、システムのメンテンナンスの手間を軽減することができる。本実施形態のシステムによれば、斜面崩壊を監視する対象の斜面一体にわたってビーコン10が設置されることで、監視対象の斜面の一部が崩壊した場合であっても、斜面の崩壊を検出することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において変更したり組み合わせたりすることができる。
〈コンピュータ読み取り可能な記録媒体〉
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体内には、CPU、メモリ等のコンピュータを構成する要素を設け、そのCPUにプログラムを実行させてもよい。
また、このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモリカード等がある。
また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
10 ビーコン
11 標識情報送信部
12 相互通信部
13 記憶部
20 制御装置
21 ビーコン通信部
22 情報取得部
23 記憶部
30 サーバ
31 通信部
32 算出部
33 記憶部
40 ネットワーク

Claims (1)

  1. 所定の電波到達距離内において相互に通信可能であり、自身の識別情報を含む無線標識を送信する複数のビーコンであって、当該複数のビーコンのそれぞれは、崩壊監視対象の斜面に、少なくとも1つの他のビーコンの前記電波到達距離内で配置される複数のビーコンと、前記複数のビーコンのうちの少なくとも1つのビーコンと通信可能である制御装置とを含むシステムにおいて、
    前記複数のビーコンの少なくとも1つの第1ビーコンが、所定時間毎に、前記第1ビーコンを識別する識別情報を含む第1信号を送信し、
    前記第1ビーコンの前記電波到達距離内に存在する前記複数のビーコンの少なくとも1つの第2ビーコンが、前記第1信号を受信し、受信した前記第1信号の受信強度を測定し、前記第1信号に含まれる前記第1ビーコンを識別する識別情報、前記受信強度、前記第2ビーコンを識別する識別情報を含む第2信号を送信し、
    前記制御装置が、所定時間毎に、前記複数のビーコンのうちの1つのビーコンから前記第2信号を受信し、前記第2信号に含まれる前記第1ビーコンと前記第2ビーコンとの間の受信強度の時間変化に基づいて、前記斜面の崩壊を検出し、
    前記制御装置は、所定時間毎に、前記複数のビーコンのうち2以上の前記ビーコンから送信された前記第2信号を受信し、前記第2信号に含まれる前記第1ビーコンと前記第2ビーコンとの間の受信強度の時間微分値の絶対値が所定値以上であるものが所定数以上ある場合に、前記斜面の崩壊と判断して、前記斜面の崩壊を検出する、
    斜面崩壊検出方法。
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