JP6816660B2 - 電磁シールド部品、ワイヤハーネス及び電磁シールド部品の製造方法 - Google Patents

電磁シールド部品、ワイヤハーネス及び電磁シールド部品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電磁シールド部品、ワイヤハーネス及び電磁シールド部品の製造方法に関するものである。
従来、車両に搭載されるワイヤハーネスには、電磁ノイズ対策として、電線の周囲が電磁シールド部品に覆われたものがある(例えば特許文献1参照)。
電磁シールド部品は、導電性を有する筒状部材と導電性を有する編組部材の端部同士が連結部材にて連結されてなり、それら金属パイプ及び編組部材からなる一連の筒体の内部に挿通される電線を電磁シールドするようになっている。
また、上記のような電磁シールド部品では、筒状部材と編組部材とを連結する連結部材に金属製のかしめリングを用いている。かしめリングは、筒状部材の端部に外挿(外嵌)された編組部材を外周側から締め付けて、編組部材が筒状部材の外周面と、かしめリングの内周面とに挟持されるようになっている。このようなかしめリングでは外周側に突出する屈曲突出部を有し、屈曲突出部の塑性加工によって筒状部材に編組部材が締め付け状態で維持される。
特開2007−280814号公報
ところで、上記のような電磁シールド部品では、筒状部材と編組部材とを連結する連結部材として金属製のかしめリングを用いている。かしめリングは、屈曲突出部を有する構成であるため、編組部材と筒状部材との接続箇所において部分的に径方向に突出して局所的に大型化する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、局所的な大型化を抑えることができる電磁シールド部品及びワイヤハーネスを提供することにある。
上記課題を解決する電磁シールド部品は、導電性を有する筒状の第1筒状部材と、可撓性を有する可撓性シールド部材と、前記可撓性シールド部材を前記第1筒状部材との間に介在させた状態で前記第1筒状部材に外挿された第2筒状部材と、を有し、前記第2筒状部材は、その内周面に、前記第1筒状部材側に突出して前記第1筒状部材に対して押圧状態で当接する第1突部と、前記可撓性シールド部材側に突出して前記第1筒状部材と前記第2筒状部材との間で前記可撓性シールド部材を保持する第2突部と、を有し、前記第1及び第2突部は、前記内周面の周方向全体に亘って設けられる。
この構成によれば、第1筒状部材に外挿される第2筒状部材の内周面から可撓性シールド部材側に突出して第1筒状部材と第2筒状部材との間で可撓性シールド部材を保持する第2突部を備えるため、第2突部によって第1筒状部材と第2筒状部材との間で可撓性シールド部材を保持することができる。このため、従来のような屈曲突出部を不要とすることができるため、局所的な大型化を抑えることができる。また、第2突部は、第2筒状部材の内周面の周方向全体に亘って設けられるため、可撓性シールド部材に対して均一な押圧力を付与することができる。さらに、第1筒状部材に対して押圧状態で当接する第1突部を有するため、第1筒状部材と第2筒状部材との固定を行うことができる。
上記電磁シールド部品において、前記第1及び第2突部の形成された部分の前記第2筒状部材の外径は、前記第1及び第2突部の形成されていない部分の前記第2筒状部材の外径よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、第1及び第2突部の形成された部分の第2筒状部材の外径は、第1及び第2突部の形成されていない部分の第2筒状部材の外径よりも小さい。つまり、第2筒状部材を塑性加工にて縮径することで第1及び第2突部を構成することができる。
上記電磁シールド部品において、前記第1突部は、前記内周面からの突出量が前記第2突部の前記内周面からの突出量よりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、第1突部の突出量が第2突部の突出量よりも大きいことで、第1突部によって第1筒状部材と第2筒状部材との固定を確実としつつ、第2突部による可撓性シールド部材への過度な押圧力を付与することを抑えることができる。
上記課題を解決するワイヤハーネスは、上記いずれかの電磁シールド部品と、該電磁シールド部品内に挿通される電線とを備える。
この構成によれば、上記いずれかに記載の効果と同様の効果を奏するワイヤハーネスを提供できる。
上記課題を解決する電磁シールド部品の製造方法は、導電性を有する第1筒状部材に外挿された第2筒状部材の内周面から内側に突出して前記第1筒状部材に対して押圧状態で当接する第1突部を前記内周面の周方向全体に亘って形成する第1突部形成工程と、前記第1突部形成工程後、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材との間に挿入された可撓性を有する可撓性シールド部材側に突出して前記第1筒状部材と前記第2筒状部材との間で前記可撓性シールド部材を保持する第2突部を前記内周面の周方向全体に亘って形成する第2突部形成工程と、を有する。
これによれば、第2突部によって第1筒状部材と第2筒状部材との間で可撓性シールド部材を保持することができる。このため、従来のような屈曲突出部を不要とすることができるため、局所的な大型化を抑えることができる。また、第1突部形成工程において形成された第1突部によって第1筒状部材と第2筒状部材とを固定した後に第2突部形成工程において形成された第2突部によって可撓性シールド部材を第1筒状部材と第2筒状部材との間で保持する。このように予め第1筒状部材と第2筒状部材とを固定することで、第2突部形成工程において第1筒状部材と第2筒状部材との相対移動が規制されるため、第2突部形成工程における作業を容易とすることが可能となる。
本発明の電磁シールド部品、ワイヤハーネス及び電磁シールド部品の製造方法によれば、局所的な大型化を抑えることができる。
実施形態のワイヤハーネスの概略構成図。 同形態のワイヤハーネスの部分断面図。 同形態の電磁シールド部の断面図。 同形態の電磁シールド部の製造方法を説明するための説明図。 同形態の電磁シールド部の製造方法を説明するための説明図。 (a)(b)は参考例の電磁シールド部の断面図。
以下、ワイヤハーネスの一実施形態について、図面に従って説明する。なお、各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
図1に示すように、本実施形態のワイヤハーネス10は、ハイブリッド車や電気自動車等において、例えば車両後部に設置された高圧バッテリ11と車両前部に設置されたインバータ12とを接続するために、車両の床下等を通るように配索される。インバータ12は、車両走行の動力源となる車輪駆動用モータ(図示略)と接続され、高圧バッテリ11の直流電力から交流電力を生成し、該交流電力を車輪駆動用モータに供給する。高圧バッテリ11は、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
ワイヤハーネス10は、高圧バッテリ11のプラス端子及びマイナス端子とそれぞれ接続される2つの高圧電線13a,13bと、各高圧電線13a,13bを一括して包囲する筒状の電磁シールド部14とを備えている。
図2に示すように、各高圧電線13a,13bは、導体よりなる芯線31が樹脂材からなる絶縁被覆32にて覆われた被覆電線である。絶縁被覆32は、芯線31の外周面に押出被覆にて形成されたものであり、芯線31の外周面を密着状態で被覆している。
各高圧電線13a,13bは、自身にシールド構造を有しないノンシールド電線であり、高電圧・大電流に対応可能な電線である。各高圧電線13a,13bは、電磁シールド部14内に挿通されるとともに、各高圧電線13a,13bの一端部はコネクタC1を介して高圧バッテリ11と接続され、他端部はコネクタC2を介してインバータ12と接続されている。
電磁シールド部14は、全体として長尺の筒状をなしている。そして、電磁シールド部14は、その長さ方向の中間部が金属パイプ21で構成されるとともに、金属パイプ21で構成された部位以外の長さ方向両端部を含む範囲が可撓性シールド部材としての編組部材22で構成されている。
金属パイプ21は、略真円筒状に形成されている。金属パイプ21は、例えばアルミニウム系の金属材料にて構成されている。金属パイプ21は、車両の床下を通って配索されるものであり、該床下の構成に応じた所定形状に屈曲される。金属パイプ21は、内部に挿通された各高圧電線13a,13bを一括してシールドするとともに、各高圧電線13a,13bを飛び石等から保護する。
編組部材22は、複数の金属素線が編み込まれて構成された筒状の部材である。本実施形態の編組部材22では、各金属素線が金属パイプ21と同一金属材料であるアルミニウム系の金属材料で構成される。
本実施形態の編組部材22は、嵌合パイプ23と金属パイプ21との間に挿入され、嵌合パイプ23によって、金属パイプ21の長さ方向の両端部にそれぞれ連結される。
また、図1に示すように、各編組部材22の外周は、例えばコルゲートチューブ等の外装材24によって包囲されている。
各編組部材22は、各高圧電線13a,13bにおける金属パイプ21の端部から導出された部位であるパイプ外部位Xの外周を一括して包囲している。これにより、各高圧電線13a,13bのパイプ外部位Xが、各編組部材22によって電磁シールドされるようになっている。
嵌合パイプ23は、略真円筒状に形成されている。嵌合パイプ23の内径は金属パイプ21の端部の外径よりも大きく、嵌合パイプ23が金属パイプ21を外挿するようになっている。
嵌合パイプ23は、金属パイプ21と同一金属材料であるアルミニウム系の金属材料で構成される。嵌合パイプ23は、金属パイプ21との間に編組部材22を介在させた状態で嵌合するようになっている。
図2に示すように嵌合パイプ23は、その内周面23aから径方向内側に突出する第1及び第2突部23b,23cを有する。各突部23b,23cは、それぞれ1つずつ設けられる。各突部23b,23cは嵌合パイプ23の内周面23aの周方向全体に亘って設けられる。
第1突部23bは、金属パイプ21側に突出して金属パイプ21と当接している。すなわち、第1突部23bと金属パイプ21との間には編組部材22等の部材が介在されていない。
第2突部23cは、金属パイプ21側に突出することで嵌合パイプ23と金属パイプ21との間で編組部材22を保持している。これにより、編組部材22と金属パイプ21が電気的に接続されている。
また、第1突部23bは、内周面23aからの突出量が突部23bの内周面23aからの突出量よりも大きくなっている。
ここで、各突部23b,23cは、例えば嵌合パイプ23と図示しない治具とを相対回転させて治具を嵌合パイプ23の外側から当接させて嵌合パイプ23を縮径させるように塑性変形させることで嵌合パイプ23の内周面23aに形成される。このような塑性変形させる加工方法としてスピニング加工やスウェージング加工などがある。このように突部23b,23cを形成することで、嵌合パイプ23の外周面23dの突部23bと対応する位置に溝部23e,23fが形成されることとなる。すなわち、突部23b,23cの形成された部分の嵌合パイプ23の外径は、突部23b,23cの形成されていない部分の嵌合パイプ23の外径よりも小さくなる。
突部23b,23c並びに溝部23e,23fは、嵌合パイプ23の端部から離間した位置に形成される。換言すると、各溝部23e,23fの嵌合パイプ23の貫通方向における両側には、縮径されていない部位が位置する。
また、突部23b,23cの形成された部分の嵌合パイプ23の肉厚は、例えば、突部23b,23cの形成されていない部分の嵌合パイプ23の肉厚よりも薄くなっている。また、本例では、嵌合パイプ23の突部23b,23cに対応する位置の金属パイプ21は変形(縮径)していない。換言すると、本例では、金属パイプ21を変形(縮径)させないように、嵌合パイプ23の突部23b,23cの突出量が設定されている。なお、突部23b,23cの突出量を大きく設定することにより、突部23b,23cに対応する位置の金属パイプ21を変形(縮径)させることも可能である。
図3に示すように嵌合パイプ23の第2突部23cによって編組部材22の素線が押圧されて潰れた状態となる。例えば、第2突部23cによって押圧された編組部材22の素線は、嵌合パイプ23の周方向に広がってシート状になるように潰れている。突部23bによって潰れた編組部材22の素線における径方向の素線径は、例えば、突部23bにより潰されていない編組部材22の素線における径方向の素線径の半分以下になるように設定されている。また、第2突部23cによって潰れた編組部材22の素線における周方向の素線径は、例えば、第2突部23cにより潰されていない編組部材22の素線における周方向の素線径の2倍以上になるように設定されている。ここで、周方向に広がった素線によって編組部材22の網目(各素線間の隙間)が埋められている。換言すると、第2突部23cによって編組部材22の素線を潰すことにより、嵌合パイプ23(第2突部23c)と金属パイプ21との間の隙間が減少している。これにより、金属パイプ21の外周面と編組部材22との接触面積が増大している。図3に示す例では、編組部材22の網目(各素線間の隙間)が無くなる程度まで、第2突部23cによって編組部材22の素線が潰されている。なお、編組部材22の素線の潰れ量、及び編組部材22の網目の大きさは、第2突部23cの突出量(溝部23fの深さ)を調整することによって設定することができる。
図6(a)(b)に示す参考例では、かしめリング100を用いて金属パイプ21と編組部材22とを当接状態として電気的に接続している。かしめリング100は、図6(a)(b)に示すように金属パイプの周壁に沿う円弧状部101と、円弧状部101の両端からそれぞれ折れ曲がる形態で金属パイプの外方側に屈曲して突出する屈曲突出部102とを備える構成となっている。つまり、かしめリングは、屈曲突出部102の塑性加工に応じて円弧状部101の直径(内径)の変更が可能となっている。図6からわかるように、かしめリング100を用いて編組部材22と金属パイプ21を接続した場合、編組部材22の素線の変形量は図3で示す本例の構成と比較して僅かである。つまり、本例の構成では編組部材22の素線が押圧されて潰れた状態となることで、編組部材22と金属パイプ21の外周面との接触面積が増大することで接触信頼性を向上させることができる。
次に、上記のように構成されたワイヤハーネス10の電磁シールド部14の製造方法について説明する。
図4に示すように、金属パイプ21に嵌合パイプ23を外挿させた状態で、嵌合パイプ23の端部から離間させた位置の所定位置に前述したスピニング加工やスウェージング加工などにより第1突部23bを形成する。このとき、第1突部23bは、金属パイプ21に対して押圧状態で当接する。
図5に示すように、編組部材22を金属パイプ21と嵌合パイプ23との間に挿通させる。次いで、嵌合パイプ23の端部から離間させた位置であって編組部材22を押圧可能な位置に前述したスピニング加工やスウェージング加工などにより第2突部23cを形成する。このとき、第2突部23cは編組部材22を金属パイプ21との間で潰すように形成される。これにより、第2突部23cによって嵌合パイプ23と金属パイプ21との間に編組部材22が保持されて図2に示すような電磁シールド部14が完成する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のワイヤハーネス10では、第1筒状部材としての金属パイプ21と第2筒状部材としての嵌合パイプ23との間に編組部材22を介在させた状態で例えばスピニング加工やスウェージング加工等により嵌合パイプ23の一部を縮径させることで内周面23aに第2突部23cが設けられる。この第2突部23cは、嵌合パイプ23の内周面23aから径方向内側である編組部材22側に突出する構成である。このため、突部23bと金属パイプ21との間で編組部材22が保持されることとなり、金属パイプ21と編組部材22とが電気的に接続された状態となる。
また、本実施形態の嵌合パイプ23は、スピニング加工やスウェージング加工等によって外周面23dに溝部23e,23fが形成されるが、外周面23dから径方向外側に局所的に突出する部材は存在しない構成であるため、局所的な大型化が抑えられている。
また、本実施形態の嵌合パイプ23は、例えばスピニング加工やスウェージング加工等により嵌合パイプ23の一部を縮径させることで内周面23aに第1突部23bが設けられる。この第1突部23bは、嵌合パイプ23の内周面23aから径方向内側である金属パイプ21側に突出する構成であり、金属パイプ21に対して押圧状態で当接する。これにより、金属パイプ21と嵌合パイプ23とを強固に固定することができる。そのため、第2突部23cによる編組部材22にかかる負荷が抑えられることとなる。
また、本実施形態では、第1突部23bを第2突部23cよりも前に形成し、金属パイプ21と嵌合パイプ23とを固定するため、本例のようにスピニング加工やスウェージング加工等を用いた場合であっても嵌合パイプ23が金属パイプ21に対して相対回転することが抑えられる。ここで、例えば嵌合パイプ23が金属パイプ21に対して相対回転すると第2突部23cを形成する際に編組部材22の各素線に負荷がかかって断線し易くなる。しかしながら、前述したように第1突部23bを第2突部23cよりも前に形成し、金属パイプ21と嵌合パイプ23とを固定することで、嵌合パイプ23が金属パイプ21に対して相対回転することが抑えられるため、編組部材22の各素線の断線を抑えることができ、電磁シールド効果を維持することができる。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)金属パイプ21の外側に位置する嵌合パイプ23の内周面23aから編組部材22側に突出して嵌合パイプ23と金属パイプ21との間で編組部材22を保持する第2突部23cを備える。このため、第2突部23cによって嵌合パイプ23と金属パイプ21との間で編組部材22を保持することができる。このため、従来のような屈曲突出部を不要とすることができるため、局所的な大型化を抑えることができる。
(2)第2突部23cは、嵌合パイプ23及び金属パイプ21の内の外側に位置する嵌合パイプ23の内周面23aの周方向全体に亘って設けられるため、編組部材22に対して略均一な押圧力を付与することができる。
(3)嵌合パイプ23は、金属パイプ21に対して押圧状態で当接する第1突部23bを有するため、金属パイプ21と嵌合パイプ23との固定を行うことができる。
(4)突部23bの形成された部分の嵌合パイプ23の外径は、突部23bの形成されていない部分の嵌合パイプ23の外径よりも小さい。つまり、嵌合パイプ23を塑性加工にて縮径することで突部23bを構成することができる。
(5)アルミニウム系の金属材料で嵌合パイプ23が構成されることで、嵌合パイプ23の軽量化を図るとともに、突部23b等を形成する際の加工性を良好とすることができる。
(6)編組部材22と、金属パイプ21と、嵌合パイプ23とが同一の金属材料で構成されるため、各部材間での電食の発生を抑えることができる。特に、本実施形態のように、編組部材22と、第1筒状部材としての金属パイプ21との接続箇所において接続箇所を覆うようなゴム製の被覆カバーを設けない非防水構造とした場合に、電食の発生を抑えつつ部品点数の増加を抑えることができる。また、本例では、編組部材22と、金属パイプ21と、嵌合パイプ23とがアルミニウム系の金属材料で構成されることとなるため、軽量化を図ることができる。
(7)可撓性シールド部材として筒状の編組部材22を採用することで、金属パイプ21の外側を覆って電磁シールド効果を得ることが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1突部23bを1つ、第2突部23cを1つ設ける構成としたが、第1及び第2突部23b,23cの少なくとも一方を複数設ける構成を採用してもよい。
・上記実施形態では特に言及していないが、例えば、金属パイプ21、編組部材22及び嵌合パイプ23の硬度が異なる材料で構成してもよい。この場合、外側に位置する嵌合パイプ23を相対的に柔らかい材料で構成することで、突部23bを形成する際に積極的に変形させることができ、金属パイプ21や編組部材22の変形量を抑えることができる。なお、このような構成の場合、金属パイプ21、編組部材22及び嵌合パイプ23を同一の金属材料で構成するか否かは問わない。
・上記実施形態では、第1筒状部材としての金属パイプ21と、第2筒状部材としての嵌合パイプ23とを略真円筒状としたが、楕円筒状としてもよい。楕円筒状の第1筒状部材としては、例えば、コネクタC1を覆うコネクタシールドシェルなどが挙げられる。
・上記実施形態及び上記各変形例では、嵌合パイプ23が金属パイプ21に外挿される構成としたが、金属パイプ21が嵌合パイプ23に外挿される構成を採用してもよい。つまり、金属パイプ21の内径が嵌合パイプ23の外径よりも大きい構成とし、径方向内側から順に嵌合パイプ23、編組部材22、金属パイプ21の順に配設された構成とする。この場合、金属パイプ21の内周面に第1及び第2突部を設ける構成とする。
・上記実施形態及び上記各変形例では、可撓性シールド部材として編組部材22を採用する構成としたが、金属シートや金属織物等に変更してもよい。
・上記実施形態及び上記各変形例において、金属パイプ21を、例えば非金属(樹脂製等)のパイプ本体の外周面に導電性のシールド層と樹脂製の外層とを順に積層した構造を有するシールドパイプに変更してもよい。この場合には、樹脂製の外層の一部を除去して導電性のシールド層を露出させた部分において、嵌合パイプ23を用いてシールド層と編組部材22とを電気的に接続してもよい。
また、嵌合パイプ23を金属パイプ21に内挿してもよく、この場合には内層であるパイプ本体の一部を除去して導電性のシールド層を露出させた部分において、嵌合パイプ23を用いてシールド層と編組部材22とを電気的に接続してもよい。
・上記実施形態及び上記各変形例では特に言及していないが、金属パイプ21と編組部材22との接続箇所に、接続箇所の外周を覆って水の浸入を抑えるゴム製の被覆カバーが挿着される構成としてもよい。
・上記実施形態及び上記各変形例では、編組部材22、金属パイプ21、及び嵌合パイプ23をアルミニウム系の金属材料で構成したが、これに限らない。編組部材22、金属パイプ21、及び嵌合パイプ23をそれぞれ異なる導電材料で構成してもよい。また、編組部材22、金属パイプ21、及び嵌合パイプ23をアルミニウム系の金属材料以外の同一の導電材料で構成してもよい。
・上記実施形態のワイヤハーネス10では、2本の高圧電線13a,13bが電磁シールド部14に挿通される構成としたが、電磁シールド部14に挿通される電線の構成は、車両構成に応じて適宜変更してもよい。例えば、電磁シールド部14に挿通される電線として、例えば定格電圧が12Vや24Vの低圧バッテリと各種低電圧機器(例えばランプ、カーオーディオ等)とを接続して各種低電圧機器を駆動させるための電力供給用の低圧電線を追加した構成としてもよい。
・車両における高圧バッテリ11とインバータ12の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両構成に応じて適宜変更してもよい。また、上記実施形態では、高圧バッテリ11は、各高圧電線13a,13bを介してインバータ12と接続されるが、インバータ12以外の高電圧機器に接続される構成としてもよい。
・上記実施形態では、高圧バッテリ11とインバータ12とを繋ぐワイヤハーネス10に適用したが、これ以外に例えば、インバータ12と車輪駆動用モータとを繋ぐワイヤハーネスに適用してもよい。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…ワイヤハーネス
13a,13b…高圧電線(電線)
14…電磁シールド部(電磁シールド部品)
21…金属パイプ(第1筒状部材)
22…編組部材
23…嵌合パイプ(第2筒状部材)
23a…内周面
23b…第1突部
23c…第2突部

Claims (5)

  1. 導電性を有する筒状の第1筒状部材と、
    可撓性を有する可撓性シールド部材と、
    前記可撓性シールド部材を前記第1筒状部材との間に介在させた状態で前記第1筒状部材に外挿された第2筒状部材と、
    を有し、
    前記第2筒状部材は、その内周面に、前記第1筒状部材側に突出して前記第1筒状部材に対して押圧状態で当接する第1突部と、前記可撓性シールド部材側に突出して前記第1筒状部材と前記第2筒状部材との間で前記可撓性シールド部材を保持する第2突部と、を有し、
    前記第1及び第2突部は、前記内周面の周方向全体に亘って設けられることを特徴とする電磁シールド部品。
  2. 請求項1に記載の電磁シールド部品において、
    前記第1及び第2突部の形成された部分の前記第2筒状部材の外径は、前記第1及び第2突部の形成されていない部分の前記第2筒状部材の外径よりも小さいことを特徴とする電磁シールド部品。
  3. 請求項1又は2に記載の電磁シールド部品において、
    前記第1突部は、前記内周面からの突出量が前記第2突部の前記内周面からの突出量よりも大きいことを特徴とする電磁シールド部品。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁シールド部品と、該電磁シールド部品内に挿通される電線とを備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
  5. 導電性を有する第1筒状部材に外挿された第2筒状部材の内周面から前記第1筒状部材側に突出して前記第1筒状部材に対して押圧状態で当接する第1突部を前記内周面の周方向全体に亘って形成する第1突部形成工程と、
    前記第1突部形成工程後、前記第1筒状部材と前記第2筒状部材との間に挿入された可撓性を有する可撓性シールド部材側に突出して前記第1筒状部材と前記第2筒状部材との間で前記可撓性シールド部材を保持する第2突部を前記内周面の周方向全体に亘って形成する第2突部形成工程と、
    を有することを特徴とする電磁シールド部品の製造方法。
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