JP6816412B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、引裂き開封を誘導する脆弱線を有し、この脆弱線で引裂いて開封する包装袋に関する。例えば、背面部に背貼りシール線を有し、この背貼りシール線から引裂いて開封するピロータイプの包装袋である。
背面部に背貼りシール線を有すると共に、この背貼りシール線に直交する方向に引裂いて開封するピロータイプの包装袋は公知であり、例えば、特許文献1に記載されている。
この包装袋200は、図5の斜視図に示すように、矩形の包装フィルムを丸め、その両端の内面同士を重ねてヒートシールして背貼りシール線2aを形成すると共に、この背貼りシール線2aが背面部22の略中央に位置するように上下端をヒートシールして密封したものである。なお、図中、2bは上シール線、2cは下シール線を示している。
この上下端をヒートシールするに際し、左右両側面を包装袋内側に折り込むことにより、図5に示すように、包装袋200の両サイドにガゼット部23を設けることができる。
そして、この包装袋200は、背貼りシール線2aに直交する方向、すなわち、横方向に引裂くことを容易とするため、ノッチ2eと脆弱線2fとを有している。ノッチ2eは引裂きのきっかけとなるもので、背貼りシール線2a上に設けられている。一方、脆弱線2fは引裂き方向(横方向)に平行な直線状の第2脆弱部2f2と、引裂き方向に交差する方向に延在する第1脆弱部2f1とで構成されており、第1脆弱部2f1が第2脆弱部2f2より背貼りシール線2aに近い位置に配置されており、かつ、これら第1脆弱部2f1と第2脆弱部2f2とは連続している。
ノッチ2eからこの包装袋200に引裂きを開始すると、その引裂き線は概ね背貼りシール線2aに直交する方向(横方向)に進行するから、第1脆弱部2f1に到達する。そして、第1脆弱部2f1に到達した引裂き線はこの第1脆弱部2f1に誘導されて第2脆弱部2f2に到達し、さらにこの第2脆弱部2f2に誘導されて、包装袋200をその全周に渡って引裂き、開封することができるのである。
特開2015−168451号公報
ところで、このように脆弱線2fが第1脆弱部2f1と第2脆弱部2f2とで構成されている包装袋では、この脆弱線2fの引裂き易さを適正に制御することが困難であった。
すなわち、この脆弱線2fの引裂き抵抗が大きければ、その引裂き線を第1脆弱部2f1から第2脆弱部2f2に誘導することができず、第1脆弱部2f1と第2脆弱部2f2との間で引裂き線は第2脆弱部2f2から逸れてしまうのである。一方、脆弱線2fの引裂き抵抗が小さければ、包装袋の保管、あるいは輸送中にこの脆弱線2fが切断されて破袋してしまうことがある。
そこで、本発明は、包装袋の保管、あるいは輸送中に破袋することがなく、しかも、引
裂き線を確実に誘導できる脆弱線を有する包装袋を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、引裂き開封を誘導する脆弱線を有する包装袋において、
前記脆弱線が、引張り破断強度の小さい第2脆弱部と、この第2脆弱部に連続して、かつ、この第2脆弱部より引張り破断強度の大きい第1脆弱部とを有し、
前記第2脆弱部がレーザー光の吸収率が高い領域(第2領域)に設けられており、前記第1脆弱部が前記第2脆弱部に比較して前記吸収率が低い領域(第1領域)に設けられていることを特徴とする包装袋である。
次に、請求項に記載の発明は、前記第1領域と第2領域とが互いに接するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
次に、請求項に記載の発明は、前記第1脆弱部が、第2脆弱部に比較して、引裂き開始位置に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋である。
次に、請求項に記載の発明は、前記第2脆弱部が引裂き方向に平行な直線状であり、第1脆弱部が引裂き方向に交差する方向に延在していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の包装袋である。
次に、請求項に記載の発明は、前記第1脆弱部が曲線状であることを特徴とする請求項に記載の包装袋である。
次に、請求項に記載の発明は、包装袋が背面部に背貼りシール線を有するピロータイプの包装袋であり、この背貼りシール線に引裂き開封開始用のノッチを備えており、このノッチから開始する引裂き線に交差する位置及び方向に前記第1脆弱部が配置されており、かつ、この第1脆弱部に連続して前記第2脆弱部が配置されており、
背貼りシール線から包装袋側端に向かう方向を横方向とするとき、第1脆弱部の横方向の長さが、背貼りシール線から包装袋側端までの横方向の距離の40〜60%であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の包装袋である。
次に、請求項に記載の発明は、前記包装袋が局所的に強度の高い部位を有しており、前記第2脆弱部がこの部位に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋である。
次に、請求項に記載の発明は、局所的に強度の高い前記部位が、この包装袋を構成する包装フィルムが複数枚重ねられた部位であることを特徴とする請求項に記載の包装袋である。
次に、請求項に記載の発明は、局所的に強度の高い前記部位が、接着剤層を有する部位であることを特徴とする請求項に記載の包装袋である。
本発明に係る包装袋は、第1脆弱部から第2脆弱部に向かって引裂くことにより開封することができる。引裂き線は第1脆弱部からこの第1脆弱部と第2脆弱部との境界に到達したとき、第2脆弱部に誘導される。第2脆弱部は引張り破断強度が小さく、従って引裂き抵抗が小さいから、引裂き線は第2脆弱部から逸れることなく、確実に第2脆弱部に誘導されるのである。
一方、第1脆弱部は引張り破断強度が大きく構成されており、このように脆弱線は引張り破断強度が大きい部位を有しているから、包装袋の保管や輸送の際に不用意に破断することがない。
図1は本発明の包装袋の具体例に係り、図1(a)はその斜視図、図1(b)は正面図である。 図2は本発明の包装袋に使用する包装フィルムの具体例の平面図である。 図3は本発明に係る脆弱線の製造工程を示す断面説明図であり、図3(a−1)は引張り破断強度の小さい第2脆弱部を形成する第2領域の断面説明図、図3(a−2)は第2脆弱部を形成したときの第2領域の断面説明図である。また、図3(b−1)は引張り破断強度の大きい第1脆弱部を形成する第1領域の断面説明図、図3(b−2)は第2脆弱部を形成したときの第1領域の断面説明図である。 図4は本発明の包装袋の他の具体例の斜視図である。 図5は従来の包装袋の斜視図である。
以下、ピロータイプの包装袋を例として本発明を説明する。なお、説明の便宜上、この包装袋を構成する包装フィルムについて説明する。図2はこの包装フィルムの平面図である。
この包装フィルムは、図示のように矩形状で、その中央に正面部11を有しており、その左右にガゼット部13を介して背面部22が連接され、この背面部22の両側に背貼りシール部1a’が配置されている。なお、ガゼット部13にはその中央に折り曲げ線が設けられている。また、これら正面部11、ガゼット部13、背面部22の上下には、上シール部1b’及び下シール部1c’が設けられている。
そして、背貼りシール部1a’を除いて、正面部11、ガゼット部13及び背面部22の略全長に渡って、横方向に脆弱線1fが設けられている。脆弱線1fは3つの領域で構成されており、その中央は引張り破断強度の小さい第2脆弱部1f2である。この第2脆弱部1f2は背面部22に始点を有し、ガゼット部13、正面部11、及び反対側のガゼット部13を通り、反対側の背面部22に終点を有している。そして、この第2脆弱部1f2は、背貼りシール部1a’に直交する方向、すなわち後述する引裂き方向に平行に延在する直線状の形状を有している。
また、この第2脆弱部1f2の両側には、第1脆弱部1f1が配置されており、これら第1脆弱部1f1、第2脆弱部1f2は連続した1本の線として構成されている。すなわち、第2脆弱部1f2の始点及び終点は、それぞれ、第1脆弱部1f1の端点と一致している。
この第1脆弱部1f1は、図示のように斜め方向に延在する曲線状に構成されている。言い換えると、後述する引裂き方向に交差する方向に延在する曲線状である。
そして、この第1脆弱部1f1と第2脆弱部1f2とは、その引張り破断強度が互いに異なっている。第1脆弱部1f1は第2脆弱部1f2に比較して引張り破断強度が大きく、反対に第2脆弱部1f2は第1脆弱部1f1に比較して引張り破断強度が小さい。望ましくは第1脆弱部1f1の引張り破断強度は13〜17N/15mmであり、第2脆弱部1f2の引張り破断強度はこれより小さく、望ましくは10〜13N/15mmである。
このように、連続した1本の線であるにも拘わらず、引張り破断強度の大きい第1脆弱部1f1と引張り破断強度の小さい第2脆弱部1f2とで構成される脆弱線1fは、包装フィルムにレーザー光の吸収率が高い領域(第2領域)1g2と低い領域(第1領域)1g1とを形成して、これら両領域1g2,1g1を跨ぐようにレーザー光を照射することによって形成することができる。レーザー光吸収率が高い第2領域1g2ではレーザー光照射によって引張り破断強度が小さい第2脆弱部1f2が形成できる。他方、レーザー光吸収率が低い第1領域1g1では破断強度が大きい第1脆弱部1f1が形成できる。なお、図示のように、第1領域1g1と第2領域1g2とは、互いに接するように配置することが望ましい。この両領域1g1,1g2を互いに接するように配置することにより、第1脆弱部1f1と第2脆弱部1f2とを両者が連続した1本の線として形成することができる。
このようにレーザー光の吸収率が互いに異なる領域1g2,1g1は、互いに明度の異なる印刷インキを塗り分ければよい。
図3(a−1)は明度が低い印刷インキb2を印刷した第2領域1g2の断面を示す説明図である。図中、aは透明な基材フィルム、cはシーラント層を示している。そして、この第2領域1g2では、印刷インキb2の明度が低いため、レーザー光吸収率が高く、このため、レーザー光照射によって引張り破断強度が小さい第2脆弱部1f2が形成できる(図3(a−2)参照)。印刷インキb2の明度は40以下であることが望ましい。また、この第2領域1g2の色度をL*値ab表示系で示すと、L*値が40以下であることが望ましい。
一方、図3(b−1)は明度が高い印刷インキb1を印刷した第1領域1g1の断面を示している。この第1領域1g1では、印刷インキb1の明度が高いため、レーザー光吸収率が低く、レーザー光照射によって破断強度が大きい第1脆弱部1f1が形成できる(図3(b−2)参照)。印刷インキb1の明度は印刷インキb2の明度より高く、望ましくは40以上である。また、この第1領域1g1の色度をL値ab表示系で示すと、L値が90以上であることが望ましい。
レーザー光としては炭酸ガスレーザーが使用できる。また、基材フィルムaとしては、この炭酸ガスレーザーを吸収する透明なプラスチックフィルムを好適に使用できる。例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、あるいはこれらを層構成中に含む積層フィルムである。シーラント層cとしては炭酸ガスレーザーを吸収しにくいポリオレフィン系シーラント層が好適である。例えば、ポリエチレン樹脂、直鎖状ポリエチレン樹脂、無延伸ポリプロピレン樹脂等である。そして、図示のように、基材フィルムaに印刷インキb1,b2を印刷して第1領域1g1及び第2領域1g2を形成した後、基材フィルムa側から線状にレーザー照射することにより、第1脆弱部1f1と第2脆弱部1f2とで構成される脆弱線1fを形成することができる。なお、脆弱線1fは0.5〜3mmの幅を有することが望ましい。
なお、印刷インキの銘柄や塗布量によって第1領域1g1や第2領域1g2の明度や色度は異なり、したがって、この第1領域1g1や第2領域1g2に形成される第1脆弱部1f1や第2脆弱部1f2の引張り破断強度も変化するが、これらは実験によって容易に
確認できる。1例を挙げると、次の試験例1〜4のとおりである。
なお、これら試験例1〜4では、基材フィルムとしては厚み12μmのポリエステルフィルム(東洋紡(株)製E5100)を使用し、シーラント層cとしては厚み40μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(三井化学東セロ(株)製GLC)を使用した。印刷インキb1,b2は東洋インキ製造(株)製LPGTの各種色インキである。また、炭酸ガスレーザー装置はキーエンス社のML−Z9510を使用した。そして、図2〜3に示すように、基材フィルムaに明度の高い印刷インキb1と明度の低い印刷インキb1を印刷して第1領域1g1及び第2領域1g2を形成した後、その印刷面にシーラント層cを積層した。次に、これら第1領域1g1及び第2領域1g2に渡って炭酸ガスレーザーを線状に照射して第1脆弱部1f1と第2脆弱部1f2とを形成した。なお、炭酸ガスレーザーは、基材フィルムa側から照射した。
試験例1:印刷インキb1として白色インキを使用し、印刷インキb2として墨インキを使用した。第1領域1g1のL値は90.56、第2領域1g2のL値は6.49であった。また、第1脆弱部1f1の引張り破断強度は16.5N/15mmであり、第2脆弱部1f2の引張り破断強度は10.8N/15mmであった。
試験例2:印刷インキb1として白色インキを使用し、印刷インキb2として茶色インキを使用した。第1領域1g1のL値は91.20、第2領域1g2のL値は16.46であった。また、第1脆弱部1f1の引張り破断強度は16.6N/15mmであり、第2脆弱部1f2の引張り破断強度は11.3N/15mmであった。
試験例3:印刷インキb1として白色インキを使用し、印刷インキb2として草色インキを使用した。第1領域1g1のL値値は90.36、第2領域1g2のL値は37.56であった。また、第1脆弱部1f1の引張り破断強度は16.7N/15mmであり、第2脆弱部1f2の引張り破断強度は12.9N/15mmであった。
試験例4:印刷インキb1として白色インキを使用し、印刷インキb2として濃赤色インキを使用した。第1領域1g1のL値は90.49、第2領域1g2のL値は56.15であった。また、第1脆弱部1f1の引張り破断強度は16.7N/15mmであり、第2脆弱部1f2の引張り破断強度は15.7N/15mmであった。
なお、この例では、第1領域1g1と第2領域1g2とはいずれも矩形状であるが、これに限らず、任意の形状を有するものでよい。例えば、これらをいずれも線状とし、この線状第1領域1g1及び線状第2領域1g2を有色の印刷インキb1,b2で形成することにより(図4参照)、脆弱線1fをこれら印刷インキb1,b2で表示することができる。
次に、この包装フィルムを使用して、常法によりピロータイプの包装袋100を製造することができる。すなわち、まずこの包装フィルムを丸め、その両端の背貼りシール部1a’の内面同士を重ねてヒートシールして背貼りシール線1aを形成する。次に、この背貼りシール線1aにノッチ1eを形成する。このノッチ1eは、第1脆弱部1f1の上下方向の範囲内に位置するように設けることが望ましい。そして、次に、背貼りシール線1aを背面部22の略中央に位置させると共に、ガゼット部13,13を内側に折込み、上下端の上シール部1b’及び下シール部1c’をヒートシールして上シール線1b及び下シール線1cを形成することにより、ピロータイプの包装袋100を製造することができる。
この包装袋100は、図1に示すように、背面部12に背貼りシール線1aを有してお
り、この背貼りシール線1aにはノッチ1eが設けられている。また、この包装袋100には、脆弱線1fが背貼りシール線1aを除く略全周に渡って横方向に形成されている。そして、脆弱線1fのうち、第1脆弱部1f1,1f1が背貼りシール線1aを挟む両側に配置されており、この第1脆弱部1f1に続いて第2脆弱部1f2が配置されている。すなわち、背貼りシール線1aの右側及び左側のいずれについても、第1脆弱部1f1がノッチ1eに近い位置に配置されている。
なお、このようなピロータイプの包装袋100においては、背貼りシール線1aから包装袋側端1dに向かう方向を横方向とするとき、第1脆弱部1f1の横方向の長さx1が、背貼りシール線1aから包装袋側端1dまでの横方向の距離の40〜60%であり、第2脆弱部1f2の横方向の長さx2も背貼りシール線1aから包装袋側端1dまでの横方向の距離の40〜60%であることが望ましい。第1脆弱部1f1の横方向の長さx1がこれより長く、第2脆弱部1f2の横方向の長さx2がこれより短いと、引裂き線が第2脆弱部1f2に到達する前に第1脆弱部1f1から逸れてしまうおそれがある。他方、第1脆弱部1f1の横方向の長さx1がこれより短く、第2脆弱部1f2の横方向の長さx2がこれより長いと、包装袋100の保管・輸送中に不用意に第2脆弱部1f2が切断されて破袋することがある。
次に、この包装袋100はノッチ1eから引裂きを開始して開封することができる。ノッチ1eから開始した引裂き線は、一般に、ノッチ1eの先端方向、すなわち、背貼りシール線1aに直交する方向に進行する。そして、前記第1脆弱部1f1はこの引裂き方向に交差する斜め方向に延在しているから、ノッチ1eから開始した引裂き線は第1脆弱部1f1に突き当たり、続いてこの第1脆弱部1f1に誘導されて進行する。次に、引裂き線は第1脆弱部1f1と第2脆弱部1f2との境界に到達するが、第2脆弱部1f2は引張り破断強度が小さく、したがって引裂き抵抗が小さいから、この第2脆弱部1f2から逸れることなく、第2脆弱部1f2に誘導されて進行する。そして、第2脆弱部1f2は反対側の第1脆弱部1f1まで続いているから、包装袋100はこの脆弱線に誘導されて切断され、開封されるのである。
以上、ピロータイプの包装袋100を例として本発明を説明したが、これに限らず、任意の包装袋に適用できる。例えば、三方シール袋、四方シール袋、スタンディングパウチ等である。特に、複数の包装フィルムが局所的に重なっていたり、あるいは接着剤層を有してその厚みが増している部位等、その強度が局所的に高くなっている部位がある包装袋に有効に利用できる。もちろん、このように局所的に強度の高い前記部位に引張り破断強度の小さい第2脆弱部を配置することが望ましい。例えば、包装袋が三方シール袋、四方シール袋又はスタンディングパウチである場合には、周縁のシール線上に第2脆弱部を配置することにより、その引裂き開封を容易とすることができる。また、包装フィルムの外面と内面とを接合したいわゆる封筒貼りの場合には、この封筒貼り部位に第2脆弱部を配置することにより、この部位の引裂き開封を容易とすることができる。
100:包装袋
11:正面部 12:背面部 13:ガゼット部
1a:背貼りシール線 1b:上シール線 1c:下シール線 1d:包装袋側端 1e:ノッチ 1f1:第1脆弱部 1f2:第2脆弱部 1g1:第1領域 1g2:第2領域
a:基材フィルム b1:明度が高い印刷インキ b2:明度が低い印刷インキ
c:シーラント層
x1:第1脆弱部の横方向の長さ x2:第2脆弱部の横方向の長さ

Claims (9)

  1. 引裂き開封を誘導する脆弱線を有する包装袋において、
    前記脆弱線が、引張り破断強度の小さい第2脆弱部と、この第2脆弱部に連続して、かつ、この第2脆弱部より引張り破断強度の大きい第1脆弱部とを有し、
    前記第2脆弱部がレーザー光の吸収率が高い領域(第2領域)に設けられており、前記第1脆弱部が前記第2脆弱部に比較して前記吸収率が低い領域(第1領域)に設けられていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記第1領域と第2領域とが互いに接するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記第1脆弱部が、第2脆弱部に比較して、引裂き開始位置に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 前記第2脆弱部が引裂き方向に平行な直線状であり、第1脆弱部が引裂き方向に交差する方向に延在していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の包装袋。
  5. 前記第1脆弱部が曲線状であることを特徴とする請求項に記載の包装袋。
  6. 包装袋が背面部に背貼りシール線を有するピロータイプの包装袋であり、この背貼りシール線に引裂き開封開始用のノッチを備えており、このノッチから開始する引裂き線に交差する位置及び方向に前記第1脆弱部が配置されており、かつ、この第1脆弱部に連続して前記第2脆弱部が配置されており、
    背貼りシール線から包装袋側端に向かう方向を横方向とするとき、第1脆弱部の横方向の長さが、背貼りシール線から包装袋側端までの横方向の距離の40〜60%であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の包装袋。
  7. 前記包装袋が局所的に強度の高い部位を有しており、前記第2脆弱部がこの部位に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
  8. 局所的に強度の高い前記部位が、この包装袋を構成する包装フィルムが複数枚重ねられた部位であることを特徴とする請求項に記載の包装袋。
  9. 局所的に強度の高い前記部位が、接着剤層を有する部位であることを特徴とする請求項に記載の包装袋。
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