JP6815248B2 - アンカーボルト支保装置 - Google Patents

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Description

本発明は建築工事における基礎のコンクリートを打設する際に使用する土台用のアンカーボルトを支保する装置に関する。
建築基礎工事において、基礎部分に生コンクリートを流し込むための空間を囲う型枠パネルが捨てコンクリート上に立てられ、その内部に主筋が補強筋やプラスチック製のスペーサー等で中央に水平に固定される。そして、主筋には基礎の上部に土台を固定するためアンカーボルトが番線等で固定されるが、その際、基礎の中央には主筋が存在しているためその主筋と交差するアンカーボルトは基礎の中央に垂直に固定することが困難となっているのが実情である。
この結果、コンクリート硬化後にアンカーボルトを垂直な状態に矯正する作業が必要となり、その作業は容易ではなく、多大の労力を必要としている。
なお、アンカーボルトは基礎の中央を避けた偏った位置であれば直立させることが可能となるが、取り付け精度の低下や耐震性の低下の原因となるので好ましくない。
一方、コンクリート打設時に型枠にアンカーボルトを保持させる下記特許文献1の如き土台用アンカーボルトの保持装置が提案されている。
この提案は、型枠内の中央にアンカーボルトを直立状態に保持させると共に基礎からの突出量を調節しようとするものであるが、装置がネジで型枠に固定され、又突出量を調節するための縦長長孔を備えた縦動板が一つのボルトとナットで支持されているため、ネジやナットの締め具合が弱いと、コンクリート打設時にアンカーボルトがコンクリートの流圧を受けて傾斜し、そのまま復元せずに傾斜したままで固着されてしまう虞があり、又、ナットによるアンカーボルトの取り付け及び取り外し作業には大変に手間を要するものとなっている。
特開平8−184059号公報
本発明は上記従来の実情に鑑みてなされたもので、アンカーボルトがコンクリートの打設時に傾斜したまま基礎に固定されてしまうことのないように、アンカーボルトを型枠の中央に確実に垂直状態で支保することが可能となり、型枠パネル及びアンカーボルトへの着脱作業が容易となるアンカーボルト支保装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のアンカーボルト支保装置は、建築物の基礎工事において、基礎の両側に対設した型枠パネル間の上部に着脱可能に固定され、打設したコンクリートが硬化するまで土台固定用のアンカーボルトを型枠パネル間に直立状態で保持するアンカーボルト支保装置であって、両側の型枠パネルの表面間の幅と同寸法を有する下部支持部と、該下部支持部の両側から両側の型枠パネルの表面間の幅と同寸法で外向きの当接面を、アンカーボルトの下側の埋設部分に対してコンクリート打設時の生コンクリートから受ける型枠パネルの長手方向への流圧に抗する摩擦抵抗が得られる深さで平行に立ち上げた表面当接部と、該表面当接部の上端部から外側に向けて下向きの当接面を前記表面当接部の当接面に対して垂直且つ同一平面上に両側に突出させた上端当接部と、該両上端当接部の外端部から前記表面当接部の当接面と平行な対向面を垂下した背面抱え部と、両側の表面当接部の上端部間に前記下部支持部との間でアンカーボルトを安定的に支持可能とする間隔に架設した上部支持部と、上と下で差し込んだアンカーボルトを前記上端当接部の当接面に対して垂直に支持可能とした上部支持部の中央に設けたボルト支持孔及び下部支持部の中央に設けたボルト支持孔と、
アンカーボルトのストレート部分を抜き差し可能な管体の上部と下部が上部支持部のボルト支持孔と下部支持部のボルト支持孔に接合され、該管体にその周壁を貫いた締付用の固定ネジが装着され、管体に差し込んだアンカーボルトを、該固定ネジを緩めて上部支持部と下部支持部に上下調節可能とし、該固定ネジを締め付けて上部支持部下部支持部に固定可能とする固定部と、から成ることを特徴とする。
本発明のアンカーボルト支保装置は、予めボルト支持孔に差し込んだアンカーボルトを固定部で設計された高さに固定しておき、組み立てた両側の型枠パネルの間に上から落とし込むように嵌め込む。即ち、型枠パネルの上部へ、ボルト、ネジ等の別の締め付け部品を用いずに、嵌め込むだけで容易に取り付け作業を行うことが可能となる。
又、コンクリート硬化後の型枠パネルからの取り外しは、基礎のコンクリート面から型枠パネルを剥離させる際に、前記型枠パネル間が開いて表面当接部の当接面と型枠パネルの表面とが離れるので簡単に取り外すことが可能となる。
そして、コンクリート打設時には、取り付けたアンカーボルトはアンカー部への生コンクリートの流圧を受けても、その流圧に抗する型枠の表面と表面当接部の当接面との接触面の摩擦抵抗によってアンカーボルトが傾斜することなく、コンクリートが硬化するまで垂直状態を保持可能となる。
このため、アンカーボルトのネジ部は固まったコンクリートの基礎の中央に確実に垂直状態で固着され、その後に行われる土台取り付け工事において、多数使用されて極めて手間のかかるアンカーボルトの直立矯正作業が全く不要となる。
この結果、基礎工事とその後の土台取り付け工事において、極めて大幅な省力化と経費削減が可能となる。
又、基礎に対するアンカーボルトの偏りを原因とする基礎及び土台の強度不足の発生が防止される。
更に、本アンカーボルト支保装置は簡潔な構造なので使用寿命が長く維持され、又製造コストを低く抑えることが可能となる。
そして、前記管体の周壁に設けた固定ネジにより、設計されたアンカーボルトの支持位置に、固定ネジを緩めて上下調節し、締めてその位置にアンカーボルトを固定させることが可能となるため、アンカーボルトの着脱とアンカーボルトの高さ調節及び固定とが極めて簡単に行えるようになる。
この結果、アンカーボルト支保装置へのアンカーボルト固定作業の能率をより大幅に向上させることが可能となる。
本発明の使用状態を示す縦断斜視図である。 本発明の使用状態を示す縦断側面図である。 本発明の使用状態を示す正面図である。 本発明の固定部を除いて示した斜視図である。 固定部にアンカーボルトを固定した状態を示す斜視図である。 管体を備えた形態の固定部にアンカーボルトを固定した状態を示す斜視図である。 使用状態を示す拡大正面図である。 アンカーボルトを傾斜させた使用状態を示す拡大正面図である。
本発明のアンカーボルト支保装置は、建築工事において、土台を載せる鉄筋コンクリート製の基礎を作る際に、コンクリートを流し込むための両側の型枠パネルの上部に着脱自在に架設され、型枠天端を定間隔で固定する巾止金具として使用するのではなく、又アンカーボルトを主筋に固定することなく、打設したコンクリートにアンカーボルトのアンカー部を埋入させてコンクリートが固まるまでネジ部を型枠パネル内の空間の中央に直立状態に支保するものである。
図1は、平坦に均した捨てコンクリートの上に組み立てた型枠パネル18、19内に主筋24、25等の鉄筋を台27に載せて配設し、その型枠パネル18、19の上部に本発明のアンカーボルト支保装置1を装着し、該アンカーボルト支保装置1に保持されたアンカーボルト17を、主筋24、25には固定せず、ネジ部17aが型枠パネル18、19の内部空間の中央に支保されたコンクリート打設前の状態を示している。
本発明では、該図1に示すように、ストレート部分の上部にはネジ部17aを備え、下部には屈曲したアンカー部17cを有し、中間部位には基礎の中央に配される上側の主筋24及び下側の主筋25と基礎の中央で交差するのを避けるための屈曲部27bを有するアンカーボルト17を使用する。
本発明のアンカーボルト支保装置1の全体は、図1に示すように、対設した両側の型枠パネル18、19の型板18a、19aの表面20、21間の幅と同じ幅を有する下部支持部3と、該下部支持部3の両側から平行に立ち上げた表面当接部4、5と、該両表面当接部4、5の上端部から外側に水平に突出させた上端当接部6、7と、該上端当接部6、7の外端部から垂下させた背面抱え部8、9と、前記表面当接部4、5の上端部間に架設した上部支持部2と、該上部支持部2と前記下部支持部3の中央に貫設した上と下のボルト支持孔10、11と、該両ボルト支持孔10、11へ差し込んだアンカーボルト17を前記上部支持部2又は下部支持部3に固定可能とする固定部12とで構成する。
上記構成のアンカーボルト支保装置1の各部を以下さらに詳しく説明する。
前記上部支持部2、下部支持部3、両表面当接部4、5、両上端当接部6、7及び両背面抱え部8、9は、図4に示すように、一定の横幅で一定の厚さの鉄やステンレス製の曲げ強度に優れた細長い長方形の金属板をコーナー毎に90度に屈曲させて形成する。
該金属板は、例えば、前記横幅は23〜35mmで、厚さは約1〜3mmの鉄板を用いることができる。
その横幅を35mmまでとしたのは、持ち運びや取り付け等の扱い易さを確保して、コンクリート流し込みを邪魔せずに作業を円滑に行えるようにするためであり、横幅をこれよりも大きくすると、両型枠パネル間上部の開口面積を狭めてコンクリート流し込み作業を行う際の障害となり得るので好ましくない。
又、前記上部支持部2は、別の長方形の金属板の両端部を前記両表面当接部4、5に溶接して両側の表面当接部4、5の上部間に架設する。
図4では、前記上部支持部2の両側を前記両表面当接部4、5間より長くして、その長くした部分を前記両上端当接部6、7に重ね合わせて溶接した態様を示すが、重ね合わせることなく前記上部支持部2の両端部を前記表面当接部4、5の上端部に溶接しても良い。
次に前記両表面当接部4、5について説明する。
図2は本発明の使用状態を示すは縦断側面図であり、図3は本発明の使用状態を示すは正面図である。
該図2及び図3に示すように、前記両表面当接部4、5には、対設した両側の型枠パネル18、19の表面20、21間の幅と同寸法で平行な当接面4a、5aを備える。
該当接面4a、5aは、上と下のボルト支持孔10、11にアンカーボルト17を差し込んで高さを固定し、両側の型枠パネル18、19間に表面当接部4、5を嵌め込んだ際に、コンクリート打設時のアンカーボルト17の下側の埋設部分に生コンクリートから受ける型枠パネルの長手方向への流圧に抗して、該当接面4a、5aが前記型枠パネル18、19の表面20、21を滑らない摩擦抵抗が得られるようにする。
該当接面4a、5aの横幅は、前記下部支持部3及び上部支持部2と同じ一定の横幅としたので、該当接面4a、5aの摩擦抵抗を増大させるために縦幅を大きくする。即ち、型枠パネル18、19の上端面22、23の高さは決められているので、該上端面22、23の下方へ深く形成する。
前記表面当接部4、5の当接面4a、5aは下方へより深く形成しようとしても、基礎のコンクリートの打設高さによって、その深さには限度があるが、前記型枠パネル18、19はコンクリートの打設高さに対して余裕を持つ高さのものが使用されるので、例えば、その深さAは最小で15mm、最大で40mmとすることができる。
前記表面当接面4、5の深さAの選択は、使用するアンカーボルト17のアンカー部の長さや、生コンクリーの流動性の高さ等を勘案し、アンカーボルト17のアンカー部が長い場合や、生コンクリーの流動性が低く硬い場合には大きな生コンクリーの流圧を強く受けるので、それに応じて摩擦抵抗を高めるために深さAを大きくして接触面積を増加させるため、より深いものを選択することが可能である。
次に、前記上端当接部6、7について説明する。
該上端当接部6、7は、図4に示すとように、前記両表面当接部4、5の上端部から外側に90度の角度に折り曲げて水平な同一平面上となる当接面6a、7aを備える。
即ち、前記上端当接面6、7は、前記表面当接部4、5に対しては垂直となり、且つ両側の上端当接面6a、7aは同一平面上とする。
例えば、その面の横幅は前記下部支持部3及び上部支持部2と同じ23〜35mmの一定の横幅とする。
そして、型板の厚さが12mm、高さが550mmの四角形の合板の裏側周囲に縦55mm、横25mmの角材を固着した木製の型枠パネル18、19を使用した場合、前記上端当接部6、7の当接面6a、7aの長さは、型枠パネル18、19の上枠18b、19bの幅55mmと型板の厚さ12mmを合算した67mmの長さとする。
上端当接部6、7の長さは、型枠パネル18、19の上端面22、23に載るように、型枠パネル18、19の上枠18b、19bの幅55mmと型板の厚さ12mmを合算した上端面22、23の幅である67mmよりも5mm長い72mmとする。
この長さとすることで上端当接部6、7の当接面6a、7aを前記型枠パネル15、16の上端面22、23に対して型枠パネル18、19に歪みが起こっても確実に当接させることが可能となる。
又、上端当接部6、7の横幅は上記の如く23〜35mmの一定幅とするが、より広い方が上端当接部6、7の当接面6a、7aの両端側までの距離が離れるので、上型枠パネル18、19の上部に載置させたとき、型枠パネルの長手方向における安定性が高まるが、その反面、より嵩張ってコンパクトに保管することが困難となり、広いほどコンクリートの打設作業の邪魔にもなるので最大でも35mmまでに抑え、又、23mm未満であると、垂直安定的が低下するので最小でも23mmまでに抑えることとする。
次に、前記背面抱え部8、9について説明する。
該背面抱え部8、9は、図4に示すとように、前記上端当接部6、7の外側に形成するが、例えば、上記の如く上端当接部6、7の長さを72mmとする場合、前記上端当接部6、7の外端部から下へ角度90度に折り曲げて形成することができる。
この場合、該背面抱え部8、9の前記表面当接部4、5の当接面4a、5aに対する対向面8a、9aが、上端面の幅が67mmの型枠パネル18、19の上枠18b、18bの背後から5mm離れるので該対向面8は上枠18b、18bの背後には接触しない。
そして、この型枠パネル18、19の上枠18b、19bの背後に生じる少しの隙間によって、前記表面当接部4、5側を型枠パネル18、19内に確実に嵌め込むことが可能となる。
しかし、木製の型枠パネル18、19は再利用されるため表面18a、19aのコンクリートによる汚れや、上枠18b、19b、型板18a、18aの歪みや破損等が生じることがあり、その場合、前記上枠18b、19bの背後に対する5mmの隙間が得られなくなり、このため、上枠18b、18bの背後に当って上枠18b、18bを圧迫し、前記表面当接部4、5の当接面4a、5aと前記型枠パネル18、19の表面20、21との摩擦抵抗を高める良い結果が生じることもある。
そして、作業員や建築機材の移動時の衝突や地震等で型枠パネル18、19が動いた場合、背面抱え部8、9の対向面8が型枠パネル18、19の背後に突き当たって本アンカーボルト支保装置1が型枠パネル18、19から離れたり、位置がずれたりするのを防ぐことができるようになる。
次に、前記上部支持部2について説明する。
図1では、上部支持部2は、金属板を前記表面当接部4、5の上端部間に、両側を一旦立ち上げてその上部を水平に架橋させる上へ競り上げて架設した態様を示す。
この態様では、競り上げる高さは、最大でも前記上のボルト支持孔6が基礎に固定したアンカーボルト17の上端17dを超える位置にはならないようにする。
なお、図示しないが、上部支持部2は前記上端当接部6、7の高さと等しく前記上端当接部6、7に連続してフラットとなる高さとした態様や、中央部が高い台形の形とした態様も可能である。
次に、前記上と下のボルト支持孔10、11について説明する。
図2及び図3に示すように、該ボルト支持孔10、11は、前記上部支持部2と下部支持部3の中央部位に、前記上端当接部6、7の当接面6a、7aに対して上と下で垂直となるように貫設する。
該両ボルト支持孔10、11の径はアンカーボルト17のネジ部17aを含むストレート部分を上端部17dから遊びを殆ど持たずに差し込み可能なサイズとする。
上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11との間隔は、両ボルト支持孔10、11に差し込んだアンカーボルト17を安定的に支持可能となる間隔とする。
上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11との間隔は大きい方がアンカーボルト17の垂直性の精度が高まり、アンカーボルト17がより安定的な状態となるが、上側の上部支持部2に設ける上のボルト支持孔10は、アンカーボルト17の上端17dを越えられないので高さに限界があり、又、下側の下部支持部3に設ける下のボルト支持孔10は、打設する基礎のコンクリートに突き当ってはならないので低さに限界がある。
そこで、高い基礎であって、基礎の上部から型枠パネル18、19の上端面22、23までの間隔が小さい場合には、上部支持部2を競り上げて、上のボルト支持孔10の位置を高くすることで、上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11との間隔を大きく得ることが可能となる。
これとは逆に、低い基礎であって、基礎の上部から型枠パネル18、19の上端面22、23までの間隔が大きく、アンカーボルト17の上端17dの位置が低くなる場合には、上部支持部2をフラットまで下げて、上のボルト支持孔10の位置を低くし、下側の下部支持部3を下げて下のボルト支持孔11を低くすることで、上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11との間隔を大きく得ることが可能となる。
次に、前記固定部12について説明する。
該固定部12は、上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11へ差し込まれたアンカーボルト17のストレート部分の支持位置を上下調節し、その調節位置で上部支持部2と下部支持部3に対して固定可能とし、型枠パネル18、19間に流し込んだコンクリートが硬化するまで仮止めするものであり、アンカーボルト17に対して、図1及び図5に示すように、前記上部支持部2のボルト支持孔6に近接させて該ボルト支持孔10の上側と下側(上部支持部2の下に隠れるので図示省略)から挟止部材13を装着してアンカーボルト17の高さを調節し、アンカーボルト17を任意の位置に固定可能とする。
図1は上部支持部2に対して挟止部材13を装着した態様を示すが、下部支持部3のボルト支持孔11の上側と下側に下部支持部2に近接させて挟止部材13を装着することも可能であり、いずれも同じようにアンカーボルト17の高さを調節し、アンカーボルト17を任意の位置に固定可能となる。
前記挟止部材13は、図5に示すように、弾性金属の二股ピンを用いれば、間にアンカーボルト17を挟んで固定でき、そのまま摩擦抵抗に抗してアンカーボルト17を上下に滑らせてアンカーボルト17の高さを調節することができる。
又、該挟止部材13はアンカーボルト17を挟んで固定可能なものであり、前記二股ピンの他に、両側を指で押すことで挟持部が開閉可能となるバネ付きのクリップ等の各種挟み付け可能な挟止部材13を使用することが可能である。
又、前記固定部12は、図6に示すように、上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11との間に、上のボルト支持孔10の内径と下のボルト支持孔11の内径が連続して垂直に貫通するアンカーボルト17が差し込み可能な管体14を接合した形態が可能である。
この形態では、該管体14は上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11は溶接で固着する場合、上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11の口径と同じ口径の鉄やステンレス等の金属管が使用できる。
又、上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11との間よりも長いアンカーボルト17が差し込み可能な金属製等の管体14を前記上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11の口径を広げて貫通させ、該管体14の両側の突出部分には、上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11の近くに横の切り込み溝を入れて、この溝に二股クリップを差し込んで固定する態様も可能である。
そして、図6に示すように、該管体14にその周壁を貫通させたネジ孔15に固定ネジ16を羅着し、アンカーボルト17を、該固定ネジ16を緩めて上下調節し、締めてその位置に固定できるようにする。
なお、上側支持板2、下部支持部3、表面当接部4、5、上端当接部6、7、背面抱え部8、9を波打ち加工すれば、長手方向に強度を増大させることができる。この場合、型枠表面20、21への接触面積が減少するので、型板18a、19aの表面に対する摩擦抵抗が充分に得られるように形成する必要がある。
又、上端当接部6、6や背面抱え部8、9の板面に小孔を設ければ、該小孔にネジや釘を差し込んで型枠に確実に固定することができるようになる。
以上で本発明のアンカーボルト支保装置1を構成する各部の説明をしたが、次にアンカーボルト支保装置1を使用した基礎工事について説明する。
建築の基礎工事の型枠施工時においては、図1に示すように、予めアンカーボルト17を上のボルト支持孔10と下のボルト支持孔11に差し込んで上側支持板2又は下部支持部3への高さ調節を行って固定しておき、型枠パネル18、19に対してネジ等を用いることなく、アンカーボルト支保装置1を単に落とし込むように嵌め込む。
そして、嵌め込まれたアンカーボルト支保装置1の表面当接部4、5の当接面4a、5aが型枠パネル18、19の表面20、21に当接し、その当接面4a、5aは、図7及び図8中のハッチング部分で示すように、生コンクリートの流圧に抗して型枠の表面に対する摩擦抵抗が得られる四角形の4つのコーナーで囲われた下側に広い面積としたので、型枠パネル18、19の長手方向への傾動が発生せず、更に対面した平行な表面当接部4、5の当接面4a、5aで型枠に対して強く固定されるので基礎の横幅方向への傾斜も発生しない。
即ち、全方向に傾斜せずに、アンカーボルト17の垂直状態が維持されることとなる。
又、コンクリートが固まれば、固定部のクリップやネジを緩めるなどして、簡単に取り外せる。
その際、型枠パネル18、19を基礎から剥がす作業に伴って、型枠パネル18、19間の間隔が広がれば、表面当接部4、5の当接面4a、5aが型枠パネル18、19の表面20、21から離れて自然に緩むこととなり、短時間で容易に取り外せて作業効率も大幅に向上させることが可能となる。
そして、その後に行われる土台取り付け工事では、極めて手間のかかるボルト直立矯正作業から開放されるので、基礎及び土台工事の作業能率の大幅な向上が実現することとなる。
ただし、図8に示すように、型枠パネルの長手方向に人為的に大きな力Pをハンマー等でアンカーボルト17に加えると、上端当接部4、5の当接面4a、5aの一方側の辺縁Sを支点に他方の方側の辺縁が浮き上がり、アンカーボルト17は角度α回動し、その角度で傾斜したままとなってしまうが、このことは、型枠パネルの正確な位置への本アンカーボルト支保装置1の取り付けをするために嵌め込み位置の修正を行う際や、型枠パネル18、19からアンカーボルト支保装置1を脱着する際に必要となる機能である。
又、仮にコンクリートを流し込む前に、工事中の作業員や建築資材の衝突による型枠パネルの横揺れ等によって両側の型枠パネル18、19の間隔が開いてしい表面当接部4、5の当接面4a、5aと型枠パネル18、19の表面20、21との摩擦抵抗が一時的に無くなったとしても、上端当接部6、7が型枠パネルの18、19の上端面22、23上に重力で密接状態に当接し続けてアンカーボルト17の垂直状態を自動的に維持することができる。
この結果、型枠パネル18、19の組み立て時から生コンクリート流し込み終了までアンカーボルト17の直立状態を保ち続け、コンクリートの硬化後、アンカーカーボルト17が基礎の中央に直立状態で固定されることとなる。
本発明は主として木造住宅建築の土台を固定するアンカーボルトを鉄筋コンクリートの基礎の中央に直立状態で固定するものであるが、住宅以外の工場、倉庫等の各種建築等における基礎工事においても利用することが可能である。
1 アンカーボルト支保装置
2 上部支持部
3 下部支持部
4 表面当接部
4a 当接面
5 表面当接部
5a 当接面
6 上端当接部
6a 当接面
7 上端当接部
7a 当接面
8 背面抱え部
8a 対向面
9 背面抱え部
9a 対向面
10 ボルト支持孔
11 ボルト支持孔
12 固定部
13 挟止部材
14 管体
15 ネジ孔
16 固定ネジ
17 アンカーボルト
17a ネジ部
17b 屈曲部
17c アンカー部
17d 上端部
18 型枠パネル
18a 型板の表面
18b 上枠
18c 下枠
19 型枠パネル
19a 型板の表面
19b 上枠
19c 下枠
20 型板の表面
21 型板の表面
22 型枠パネルの上端面
23 型枠パネルの上端面
24 上側の主筋
25 下側の主筋
26 縦筋
A 表面当接部の当接面の深さ
B 表面当接部の当接面の横幅


Claims (1)

  1. 建築物の基礎工事において、基礎の両側に対設した型枠パネル間の上部に着脱可能に固定され、打設したコンクリートが硬化するまで土台固定用のアンカーボルトを型枠パネル間に直立状態で保持するアンカーボルト支保装置であって、
    両側の型枠パネルの表面間の幅と同寸法を有する下部支持部と、
    該下部支持部の両側から両側の型枠パネルの表面間の幅と同寸法で外向きの当接面を、アンカーボルトの下側の埋設部分に対してコンクリート打設時の生コンクリートから受ける型枠パネルの長手方向への流圧に抗する摩擦抵抗が得られる深さで平行に立ち上げた表面当接部と、
    該表面当接部の上端部から外側に向けて下向きの当接面を前記表面当接部の当接面に対して垂直且つ同一平面上に両側に突出させた上端当接部と、
    該両上端当接部の外端部から前記表面当接部の当接面と平行な対向面を垂下した背面抱え部と、両側の表面当接部の上端部間に前記下部支持部との間でアンカーボルトを安定的に支持可能とする間隔に架設した上部支持部と、
    上と下で差し込んだアンカーボルトを前記上端当接部の当接面に対して垂直に支持可能とした上部支持部の中央に設けたボルト支持孔及び下部支持部の中央に設けたボルト支持孔と、
    アンカーボルトのストレート部分を抜き差し可能な管体の上部と下部が上部支持部のボルト支持孔と下部支持部のボルト支持孔に接合され、該管体にその周壁を貫いた締付用の固定ネジが装着され、管体に差し込んだアンカーボルトを、該固定ネジを緩めて上部支持部と下部支持部に上下調節可能とし、該固定ネジを締め付けて上部支持部下部支持部に固定可能とする固定部と、
    から成ることを特徴とするアンカーボルト支保装置。
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