JP6814727B2 - ボイラ - Google Patents

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Description

本発明は、伝熱管に付着した灰を除去するスートブロワ装置を備えたボイラに関する。
石炭を粉砕した微粉炭等の固体燃料粒子を燃焼させるボイラにおいて、伝熱管に付着した灰を除去するスートブロワに関し、下記の特許文献1〜4に記載の技術が公知である。
特許文献1(特開2007−183069号公報)には、噴霧媒体を噴霧する噴霧ノズルを有するスートブロワにおいて、伝熱管(8)どうしの間隙には、大径の噴霧口から噴霧媒体を噴霧し、伝熱管(8)の管面(表面)には、小径の噴霧口から噴霧媒体を噴霧することで、伝熱管(8)の灰を除去しつつ、噴流に巻き込まれた灰によるアッシュエロージョンで伝熱管(8)が摩耗することを低減する技術が記載されている。なお、特許文献1に記載の構成では、伝熱管(8)として、フィンが設けられていない裸管が使用される構成が記載されている。
特許文献2(特開2001−132934号公報)には、ボイラの火炉(100)において、過熱器(54)や蒸発器(55)、節炭器(56)等の伝熱管群で構成された熱交換器に対して、灰を除去するスートブロワが多数設置された構成が記載されている。
特開2007−183069号公報(「0004」−「0008」、図2、図4) 特開2001−132934号公報(「0002」−[0006]、図7) 特開2002−115806号公報 実開昭61−165302号公報
特許文献1,2に記載の構成のように、熱交換器では、ベアチューブと呼ばれる裸管や、裸管の外周にフィンを付けたフィンチューブ(特許文献3,4参照)からなる管群パネルで構成される。そして、管群パネルに付着する灰をスートブロワで除去している。なお、以下の説明において、スートブロワを、単に「SB」と表記する場合がある。
図6はスートブロワで灰が除去される範囲の説明図である。
特許文献1記載のように、SBは回転しながら火炉内を往復するが、SBが回転しながら蒸気(噴霧媒体)を噴射するため、一般的にSBで灰が除去される範囲は、図6に示すように、スートブロワ(SB)01の噴射口02を中心とした同心円状となる。このSB01によって灰が除去される範囲を、本願明細書では「SB有効範囲」と呼び、SB有効範囲となる同心円の半径Rbを、「SB到達距離」と呼ぶ。
SB有効範囲は、灰のとれやすさと噴流の強さによって決まる。灰の取れやすさの指標を例えば焼結強度とし、これに対する噴流の強さを灰除去力とする。堆積灰の焼結強度に対してSB01による灰除去力が大きい場合は灰を除去でき、小さい場合は灰を除去できず、灰が伝熱管011上に残る。
図7はスートブロワで噴射される噴流の説明図である。
図7において、ノズルから空間に向けて噴出された噴流は、コア領域を含む初期領域、発達領域を経て広がり、幅方向に平坦な速度分布になることが知られている。SBノズルから噴流を伝熱管群に向けて噴出した場合、幅方向に拡散した噴流が伝熱管の表面に衝突し、管表面を水平方向(主に管軸方向)に広がることで管上の堆積灰が除去される。この水平方向の速度成分で生じる動圧(Pt)がSBの除去力に相当する。
動圧Pt(SBによる灰除去力)は以下に示す複数のパラメータによって決定される。なお、動圧Ptは初期領域ほど強く、噴流の拡散に伴い減少するが、この程度はSB側の条件だけでなく、SBと伝熱管の位置関係および伝熱管直径、管ピッチ(伝熱管どうしの間隔)等の伝熱管側の条件にも依存する。
Pt=f(Dj,Pj,Ls,X1,X2,Dt,F) …式(1)
ここで、Dj:SBノズルの口径、Pj:噴射圧、Ls:SBノズル噴射口から伝熱管までの距離(SBスタンドオフ距離)、X1:管群のガス流れ方向の管ピッチ、X2:管群の水平方向管ピッチ、Dt:伝熱管径、F:伝熱管形状に依存するパラメータ、とする。すなわち、動圧Ptは、これら各パラメータの関数fで表される。
灰を除去するためには、堆積灰の焼結強度Pashよりも、噴流の灰除去力Ptが高くなければならないことから、灰が除去される条件は、以下の式(2)で示される。
Pt>Pash …式(2)
式(2)の条件が成り立つ範囲が、図6に示す半径RbのSB有効範囲である。式(2)から分かるように、灰除去力Ptは、SBノズル、伝熱管側の複数のパラメータおよび堆積灰の焼結度合いにも依存する。例えば、ボイラにおいて、低品位炭を使用したり、燃焼ガスの温度が高く、灰の焼結強度が高くなった場合、従来通りの灰除去力Ptでは、SB有効範囲が狭まり、灰を除去することが困難となる。
図8は従来のスートブロワの問題点の説明図であり、図8(A)はSB有効範囲が狭い場合の説明図、図8(B)はSB有効範囲が広い場合の説明図である。
図8(A)において、伝熱管011に対して、SB有効範囲012が狭い場合、SBが届かない領域(a)が発生して、灰が残りやすい問題が発生する。炭種やガス温度の影響で除灰が困難な場合においても従来通りのSB有効範囲012を確保するには、例えば、SB噴射圧Pjを増加させる、あるいは、SBの台数を増やす等の対策が必要になる。
SB噴射圧Pjを増加させると、蒸気消費量増加(=効率低下、蒸気の無駄遣い)の問題があり、SBの台数の増加は初期コスト増加および効率低下に繋がる問題がある。
一方、SB噴射圧Pjを増加させる等で、SB有効範囲が過剰になった場合、蒸気の無駄遣いのほか、図8Bに示すように、SBに近い伝熱管011aにおいて、噴流の動圧Ptが強すぎて摩耗(スチームエロージョン、スチームカット)したり、伝熱管011が過剰にSB噴流にさらされることで、噴流に巻き込まれた灰によるアッシュエロージョン(灰を含む噴流による摩耗)がおきる恐れがある。
本発明は、伝熱管の全体の灰を除去する際に、灰を除去する効率の低下を抑制しつつ、伝熱管の摩耗を抑制することを技術的課題とする。
上記本発明の課題は、下記の構成を採用することにより達成できる。
請求項1に記載の発明は、水平方向を管軸とする横置きの伝熱管が上下方向に積層したものを横方向に複数列並べて形成されたバンクと、前記バンクに向けて、当該バンクの上面側と下面側から噴霧媒体を噴射して灰を除去するスートブロワ装置とを備えたボイラであって、ボイラ壁面から挿入される前記噴霧媒体を噴射する複数のブロワノズルが、前記バンク上方と下方においてそれぞれ水平方向に移動可能に設置され、前記バンクを形成する前記伝熱管は、前記管軸に交差する向きにフィンを備えたフィン付き伝熱管であり、前記バンク上方のブロワノズルと前記バンク下方のブロワノズルとが水平面内において互いにずれた位置を移動するように配置されてなることを特徴とするボイラである。
請求項2に記載の発明は、水平方向を管軸とする横置きの伝熱管が上下方向に積層したものを横方向に複数列並べて形成されたバンクと、前記バンクに向けて、当該バンクの上面側と下面側から噴霧媒体を噴射して灰を除去するスートブロワ装置とを備えたボイラであって、ボイラ壁面から挿入される前記噴霧媒体を噴射する複数のブロワノズルが、前記バンク上方と下方においてそれぞれ水平方向に移動可能に設置され、前記バンクを形成する前記伝熱管は、前記管軸に交差する向きに張り出すフィンを前記管軸方向に間隔をあけて複数備えたフィン付き伝熱管であり、前記ブロワノズルは、前記フィンが張り出している方向に対して前記フィン付き伝熱管から離れた位置から前記フィン付き伝熱管に噴霧媒体を噴射し、前記バンク上方のブロワノズルと前記バンク下方のブロワノズルとが水平面内において互いにずれた位置を移動するように配置されてなることを特徴とするボイラである。
請求項3に記載の発明は、水平方向を管軸とする横置きの伝熱管が上下方向に積層したものを横方向に複数列並べて形成されたバンクと、前記バンクに向けて、当該バンクの上面側と下面側から噴霧媒体を噴射して灰を除去するスートブロワ装置とを備えたボイラであって、前記バンクを形成する前記伝熱管は、前記管軸に交差する向きにフィンを備えたフィン付き伝熱管であり、前記伝熱管に対して、前記ブロワノズルの噴射口から最も近い伝熱管までの距離をLsとし、前記バンクの厚さをTbとし、前記ブロワノズルどうしの間隔をXlpとした場合に、以下の式(3)ないし(6)の全てを満たすことを特徴とするボイラである。
Ls=k1・Tb …式(3)、
Ls=k2・Xlp …式(4)、
0.10<k1<1.83 …式(5)、
0.08<k2<1.26 …式(6)。
請求項4に記載の発明は、水平方向を管軸とする横置きの伝熱管を上下方向に積層したものを横方向に複数列並べて形成された複数のバンクと、前記バンクに向けて、当該バンクの上面側と下面側から噴霧媒体を噴射して灰を除去するスートブロワ装置であって、ボイラ壁面から挿入される前記噴霧媒体を噴射する複数のブロワノズルが前記バンク上方と下方それぞれ水平方向を往復移動可能に設置されるスートブロワ装置と、を備えたボイラにおいて、前記複数のバンクのうち、少なくとも一つのバンクを形成する前記伝熱管は、前記管軸に交差する向きにフィンを備えたフィン付き伝熱管であり、当該バンク上方のブロワノズルと当該バンク下方のブロワノズルとが水平面内において互いにずれた位置を移動するように配置され、前記バンク上方のブロワノズルは、前記管軸方向に沿って間隔を空けて配置され、前記バンク下方のブロワノズルは、前記管軸方向において、前記上方のブロワノズルどうしの中間の位置に配置されたことを特徴とするボイラである。
請求項1〜4記載の発明によれば、フィン付きの伝熱管に対してブロワノズルから吹き付けられた噴流は、フィン無の場合に比べると管軸への噴流の広がりが制約され、その分噴流には吹き付け方向への指向性が付与される。したがって、灰除去能力が十分な領域が吹き付け方向に拡大する。よって、伝熱管を挟んで両側に対向するようにブロワノズルを設置しなくても、伝熱管を挟んで一方側に配置されたブロワノズルと、伝熱管を挟んで他方側に配置されたブロワノズルとが、前記管軸方向に対してずれた位置に配置することで、伝熱管の全体の灰を除去することができる。したがって、灰を除去する効率の低下を抑制しつつ、噴流の噴射圧を高くする必要がなくなって、伝熱管の摩耗を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、灰を除去する効率の低下を抑制しつつ、噴流の噴射圧を高くする必要がなくなって、フィン付き伝熱管の摩耗を抑制することができる。
また、請求項4記載の発明によれば、下面側のブロワノズルを上面側のブロワノズルどうしの中間の位置に配置することで、伝熱管の全域をムラ無くカバーしやすく、全体の灰を効率的に除去しやすい。
図1は本発明の一実施例であるボイラの概略説明図であり、図1(A)は全体図、図1(B)は平面図である。 図2は実施例1のバンク部(熱交換器)およびスートブロワの説明図である。 図3は実施例1の伝熱管の説明図であり、図3(A)はベアチューブで構成された伝熱管の説明図、図3(B)はフィンチューブで構成された伝熱管の説明図である。 図4はスートブロワの配置と伝熱管の構成と除灰可能な範囲との説明図であり、図4(A)は伝熱管が裸管でスートブロワが正方配置の場合の説明図、図4(B)は伝熱管がフィンチューブで正方配置の場合の説明図、図4(C)は伝熱管が裸管でスートブロワが千鳥配置の場合の説明図である。 図5は変更例の説明図である。 図6はスートブロワで灰が除去される範囲の説明図である。 図7はスートブロワで噴射される噴流の説明図である。 図8は従来のスートブロワの問題点の説明図であり、図8(A)はSB有効範囲が狭い場合の説明図、図8(B)はSB有効範囲が広い場合の説明図である。
以下に、本発明の実施の形態を示す。
図1は本発明の一実施例であるボイラの概略説明図であり、図1(A)は全体図、図1(B)は平面図である。
なお、本願明細書及び請求の範囲において、ボイラ火炉のことを「缶」と表現する場合がある。
図1において、本発明の実施例1の微粉炭焚ボイラ1では、火炉2は、図示しないバーナ等が設置された水管部3を有する。火炉2は、缶前壁2aや缶後壁2b、側壁2c,2dを有する。火炉2の天井部には、バーナで燃焼された燃焼ガスの流れ方向に沿って、吊下げ伝熱部4,5,6が配置され、缶後壁2b側には、バンク(bank:伝熱管群、熱交換器)7,8,9,10が配置されている。
図2は実施例1のバンク(熱交換器)およびスートブロワの説明図である。
図2において、実施例1のバンク7〜10は、燃焼ガスの流れ方向Yaに交差する火炉2の前後方向Yb(缶前壁2a、缶後壁2bに向かう方向、管軸方向)に沿って繰り返し往復するように配置された伝熱管21により構成されている。伝熱管21の内部には、熱媒の一例としての蒸気が流動している。
図3は実施例1の伝熱管の説明図であり、図3(A)はベアチューブで構成された伝熱管の説明図、図3(B)はフィンチューブで構成された伝熱管の説明図である。
実施例1では、上流側の吊下げ伝熱部(熱交換器)4〜6は、伝熱管21は、図3(A)に示すように、裸管(ベアチューブ)22で構成されている。また、下流側の熱交換器7〜10の少なくとも一つのバンクは管本体23aの外面にフィン23bが支持されたフィンチューブ23で構成されている。フィン23bは、管軸方向Ybに対して螺旋状に構成されている。よって、フィン23bは、管軸方向Ybに対して交差(実施例1では傾斜)して支持されている。
図1にSB配置の一例を示すが、各熱交換器4〜10には、燃焼ガスの流れ方向Yaの上流側または下流側に、スートブロワ装置31が配置されている。スートブロワ装置31は、火炉2の幅方向に沿って延び、且つ、火炉の幅方向に沿って移動可能なブロワノズル32を有する。したがって、灰を除去する際には、ブロワノズル32が側壁2c,2dから火炉2の内部に向けて回転しながら移動(進入)した後、外部に向けて移動(退出)する。
図1において、上流側の吊下げ伝熱部(熱交換器)4〜6用のスートブロワ装置31aは、上下方向に間隔をあけて複数配置されている。
図1、図2において、実施例1では、下流側のバンク(熱交換器)7〜10用のスートブロワ装置31bは、管軸方向Ybに交差する水平方向(缶前壁2a、缶後壁2bに向かう方向)に間隔をあけて複数配置されている。下流側のスートブロワ装置31bのブロワノズル32bは、バンク7〜10に対して燃焼ガスの流れ方向Yaの上流側(一方側、上面側)に配置されたブロワノズル32b1と、バンク7〜10に対して燃焼ガスの流れ方向Yaの下流側(他方側、下面側)に配置されたブロワノズル32b2とが、管軸方向Ybに対してずれた位置に配置されている。特に、実施例1では、管軸方向Ybに対して、上流側のブロワノズル32b1どうしの中間の位置に、下流側のブロワノズル32b2が配置されている。したがって、下流側のブロワノズル32bは、いわゆる、千鳥配置となっている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の微粉炭焚ボイラ1では、缶後側(下流側)に配置されたバンク7〜10の少なくとも一つのバンクは、フィンチューブ23で構成され、対応するスートブロワ装置31bのブロワノズル32bは千鳥配置となっている。
図3(A)において、裸管22にスートブロワ装置31aから蒸気が吹き付けられると、裸管22の表面に衝突した噴流(蒸気)は、管軸方向Ybおよび噴流の吹き付け方向の下流方向(吊下げ伝熱部(熱交換器4〜6)の厚さ方向)に広がる。これに対して、図3(B)に示すように、フィンチューブ23にブロワノズル32bからの蒸気が吹き付けられると、フィンチューブ23で管軸方向Ybへの広がりが抑制される(図3(B)参照)。したがって、実施例1では、スートブロワ装置31bからフィンチューブ23に吹き付けられた噴流には、管軸方向Ybに交差する噴出し方向(バンク(熱交換器7〜10)の厚さ方向)に指向性が付与される。
図2において、実施例1の下流側のスートブロワ装置31bでは、噴出し方向に指向性が付与されるため、噴流の減衰が遅く、よって、灰除去力Ptが十分な領域41が噴出し方向(熱交換器7〜10の厚さ方向)に拡大する。したがって、図2に示すように、千鳥配置された下流側のスートブロワ装置31bで伝熱管21の全体をむら無く除灰することが可能である。
特に、実施例1の下流側のスートブロワ装置31bでは、フィンチューブ23に対して、SBスタンドオフ距離Ls(SB噴射口から最も近い伝熱管21までの距離)、バンク厚さTb、SBノズルピッチXlpの関係が式(3)、(4)を満たすように設定されている。
Ls=k1・Tb …式(3)
Ls=k2・Xlp …式(4)
なお、k1は、0.10<k1<1.83であり、0.15<k1<0.89が望ましい。また、k2は、0.08<k2<1.26であり、0.13<k2<1.04が望ましい。
ここで、k1が下限よりも小さい場合、SB装置31bのブロワノズル32bから伝熱管21(フィンチューブ23)までの距離が近すぎて、噴流のエネルギーが過度に高くなって、堆積灰を巻き込んでのアッシュエロージョンが生じる可能性がある。また、k1が上限よりも大きい場合は、SB装置31bのブロワノズル32bと伝熱管21の距離が遠く、噴流が届きにくくなり、灰除去が十分に行えない等の問題が生じる。さらに、k2が下限よりも小さい場合は、SB装置31bのブロワノズル32bから伝熱管21までの距離が近すぎるか、ブロワノズル32bどうしの距離が遠すぎることを意味しており、前者であればアッシュエロージョンが発生しやすく、後者であればブロワノズル32b間の灰が除去されずに残りやすい問題がある。また、k2が上限よりも大きい場合、SB装置31bのブロワノズル32bと伝熱管21との距離が遠すぎるか、ブロワノズル32b間の距離が近すぎることを意味しており、前者であれば噴流のエネルギーが低くて十分に灰を除去できず、後者であれば隣接したブロワノズル32bからの噴流が干渉、重複して無駄になったり、SB有効範囲が重なって噴流のエネルギーが過度に集中して堆積灰を巻き込んでのアッシュエロージョンを引き起こしたり等の問題が生じる。
図4はスートブロワの配置と伝熱管の構成と除灰可能な範囲との説明図であり、図4(A)は伝熱管が裸管でブロワノズルが正方配置の場合の説明図、図4(B)は伝熱管がフィンチューブで正方配置の場合の説明図、図4(C)は伝熱管が裸管でブロワノズルが千鳥配置の場合の説明図である。
なお、従来技術のように、裸管を使用してブロワノズルを正方配置された構成では、図4(A)に示すように、4つのブロワノズル021から離れた領域022で灰が残る問題がある。また、この灰が残る領域022をなくすために、噴射圧を高くすると、図8(B)において説明したように、エロージョンの懸念が高くなる。
また、フィンチューブを使用してブロワノズルを正方配置した構成では、図4(B)に示すように、灰が残る領域022が発生すると共に、十分な噴射圧がある範囲が重複する領域023が広くなる。よって、重複領域023が広くなると、無駄に消費される蒸気が多くなると共に、エロージョンが進みやすくなる問題もある。
さらに、裸管を使用してブロワノズルが千鳥配置された構成では、図4(C)に示すように、灰が残る領域022が広くなる問題もある。
よって、実施例1の下流側のスートブロワ装置31bでは、スートブロワ装置31の台数を増やさなくても、灰を除去する効率の低下を抑制しつつ、伝熱管21の摩耗を抑制することができ、蒸気の無駄も少なくすることができる。また、実施例1のように、効率的な除灰が可能な構成とすることで、火炉2において、亜瀝青炭等の低品位炭の混焼率の増加も可能となり、運用コストの低減にも貢献する。また、これまで灰付着に対する課題が多かった低品位炭等の活用促進が可能となる。
図5は変更例の説明図である。
図5において、熱交換器7〜10の管軸方向Ybの長さが短い場合は、図2に示す千鳥配置ではなく、図5に示すように、熱交換器7〜10の上流側と下流側にブロワノズル32b1,32b2が1つずつ配置され、且つ、管軸方向Ybに対してはずれた位置に配置される構成、いわゆるオフセット配置とすることも可能である。このような構成とすることでも、実施例1と同様の作用効果を奏することが可能である。
(その他の変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H03)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、フィン23bを螺旋状とする構成を例示したがこれに限定されない。例えば、円板状または多角板状のフィンを、管軸方向Ybに対して間隔をあけて複数配置する構成とすることも可能である。このとき、管軸方向Ybに対して直交するように配置することも可能であるし、傾斜するように配置することも可能である。
(H02)前記実施例において、管軸方向Ybに対して、下流側のブロワノズル32b2を上流側のブロワノズル32b1どうしの中間の位置に配置する構成を例示したがこれに限定されない。熱交換器7〜10の管軸方向の長さや、伝熱管21どうしの位置関係や間隔、折り返し部分の位置や長さ、曲率半径等に応じて、灰の溜まりやすい位置が偏ったりする場合には、ブロワノズル32b2の位置も管軸方向に対して離して配置したり、詰めて配置したり等、灰の除去に適切な位置に変更可能である。
(H03)前記実施例において、スートブロワ装置31は管軸方向に対して交差する方向に移動可能な構成を例示したが、これに限定されない。例えば、管軸方向に沿った(平行な)方向に沿って移動する構成とすることも可能である。
1…ボイラ、
2…火炉、
21…伝熱管、
23a…管本体、
23b…フィン、
31b…スートブロワ装置、
31b1…一方側に配置されたブロワノズル、
31b2…他方側に配置されたブロワノズル、
Yb…管軸方向。

Claims (4)

  1. 水平方向を管軸とする横置きの伝熱管が上下方向に積層したものを横方向に複数列並べて形成されたバンクと、
    前記バンクに向けて、当該バンクの上面側と下面側から噴霧媒体を噴射して灰を除去するスートブロワ装置と、
    を備えたボイラであって、
    ボイラ壁面から挿入される前記噴霧媒体を噴射する複数のブロワノズルが、前記バンク上方と下方においてそれぞれ水平方向に移動可能に設置され、
    前記バンクを形成する前記伝熱管は、前記管軸に交差する向きにフィンを備えたフィン付き伝熱管であり、
    前記バンク上方のブロワノズルと前記バンク下方のブロワノズルとが水平面内において互いにずれた位置を移動するように配置されてなること
    を特徴とするボイラ
  2. 水平方向を管軸とする横置きの伝熱管が上下方向に積層したものを横方向に複数列並べて形成されたバンクと、
    前記バンクに向けて、当該バンクの上面側と下面側から噴霧媒体を噴射して灰を除去するスートブロワ装置と、
    を備えたボイラであって、
    ボイラ壁面から挿入される前記噴霧媒体を噴射する複数のブロワノズルが、前記バンク上方と下方においてそれぞれ水平方向に移動可能に設置され、
    前記バンクを形成する前記伝熱管は、前記管軸に交差する向きに張り出すフィンを前記管軸方向に間隔をあけて複数備えたフィン付き伝熱管であり、
    前記ブロワノズルは、前記フィンが張り出している方向に対して前記フィン付き伝熱管から離れた位置から前記フィン付き伝熱管に噴霧媒体を噴射し、
    前記バンク上方のブロワノズルと前記バンク下方のブロワノズルとが水平面内において互いにずれた位置を移動するように配置されてなること
    を特徴とするボイラ
  3. 水平方向を管軸とする横置きの伝熱管が上下方向に積層したものを横方向に複数列並べて形成されたバンクと、
    前記バンクに向けて、当該バンクの上面側と下面側から噴霧媒体を噴射して灰を除去するスートブロワ装置と、
    を備えたボイラであって、
    前記バンクを形成する前記伝熱管は、前記管軸に交差する向きにフィンを備えたフィン付き伝熱管であり、
    前記伝熱管に対して、前記ブロワノズルの噴射口から最も近い伝熱管までの距離をLsとし、前記バンクの厚さをTbとし、前記ブロワノズルどうしの間隔をXlpとした場合に、以下の式(3)ないし(6)の全てを満たすことを特徴とするボイラ
    Ls=k1・Tb …式(3)、
    Ls=k2・Xlp …式(4)、
    0.10<k1<1.83 …式(5)、
    0.08<k2<1.26 …式(6)。
  4. 水平方向を管軸とする横置きの伝熱管を上下方向に積層したものを横方向に複数列並べて形成された複数のバンクと、
    前記バンクに向けて、当該バンクの上面側と下面側から噴霧媒体を噴射して灰を除去するスートブロワ装置であって、ボイラ壁面から挿入される前記噴霧媒体を噴射する複数のブロワノズルが前記バンク上方と下方それぞれ水平方向を往復移動可能に設置されるスートブロワ装置と、
    を備えたボイラにおいて、
    前記複数のバンクのうち、少なくとも一つのバンクを形成する前記伝熱管は、前記管軸に交差する向きにフィンを備えたフィン付き伝熱管であり、
    当該バンク上方のブロワノズルと当該バンク下方のブロワノズルとが水平面内において互いにずれた位置を移動するように配置され、
    前記バンク上方のブロワノズルは、前記管軸方向に沿って間隔を空けて配置され、
    前記バンク下方のブロワノズルは、前記管軸方向において、前記上方のブロワノズルどうしの中間の位置に配置された
    ことを特徴とするボイラ。
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