JP2001132934A - ボイラのスートブロワ装置とその制御方法 - Google Patents

ボイラのスートブロワ装置とその制御方法

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JP2001132934A
JP2001132934A JP31369799A JP31369799A JP2001132934A JP 2001132934 A JP2001132934 A JP 2001132934A JP 31369799 A JP31369799 A JP 31369799A JP 31369799 A JP31369799 A JP 31369799A JP 2001132934 A JP2001132934 A JP 2001132934A
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soot blower
transfer surface
boiler
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Shoichi Ogawa
正一 小川
Hayato Yokota
隼人 横田
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各グループの熱交換器伝熱面の状態に応じて
最適なスートブロワ蒸気噴射圧力とし、しかも効率の良
いスートブロワ装置及びその制御方法を提供すること。 【解決手段】 ボイラの熱交換器伝熱面を複数のグルー
プに分けて、各グループ毎に設けた伝熱面にスートブロ
ワを設け、各グループ毎の伝熱面温度1a〜1nを検出
し、該温度検出値1a’〜1n’に基づき、各グループ
毎の伝熱面平均値温度を演算部3で求め、該平均温度と
各グループ伝熱面毎の温度設定信号を比較器4で比較演
算し、その演算結果に基づき、各グループ毎の補正係数
を演算部6で求め、得られた各グループ毎の補正係数の
基づき補正された各グループ毎のスートブロワ噴射圧力
信号9により各グループ毎に蒸気を噴射する。各グルー
プ毎の伝熱面補正係数の演算用のパラメータは、伝熱面
温度などを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ等に設置さ
れているスートブロワ装置と該スートブロワ装置の運転
を制御する制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のボイラ設置は図7に示すように火
炉100の水壁部およびそれに接続したガス通路内にそ
れぞれ内部に被加熱流体である水または蒸気が流通する
伝熱管群で構成された過熱器50、51、54、再熱器
52、53、蒸発器55及び節炭器56等の熱交換器が
配置されており、これらの熱交換器に供給された流体が
高温の燃焼ガスによって加熱されるようになっている。
そして、石炭焚ボイラの場合には微粉炭機などにより微
粉砕された微粉炭が燃料として使用され、油焚ボイラの
場合には重油が燃料として使用されている。
【0003】このようなボイラを運転していると、前記
熱交換器の伝熱面に煤等が付着して堆積し、熱交換器の
熱交換性能が低下する。さらに、それに伴って火炉出口
ガス温度の上昇や、過熱器の蒸気の異常昇温があった
り、再熱器での熱吸熱量が不足することがあった。その
ため過度に再循環ガスを注入しなければならなかった
り、ボイラ出口ガス温度が過度に上昇したりして、ボイ
ラの運転状態が不健全になるなどの種々のトラブルを生
じる。
【0004】そのため運転中定期的に、または汚れ具合
を検知してスートブロワを稼働して蒸気を噴射媒体とし
て熱交換器の伝熱面に付着している煤等を除去する必要
がある。
【0005】このため図7に示すようにボイラの火炉1
00の水管壁部200(図7では紙面の垂直方向の壁面
のスートブロワを水壁管部200として囲んだ枠内のう
ち火炉100の外側に示している)及びボイラ天井部の
2次過熱器前方部101、2次過熱器部102、2次再
熱器部103、2次再熱器後方部104、ボイラ後部伝
熱部にある1次再熱器部105、1次過熱器及び蒸発器
部106、節炭器部107にスートブロワが配置され、
当該スートブロワから蒸気を噴出させ、熱交換器の各伝
熱面に付着した煤等を除去するようにしている。また、
大型ボイラでは、ときには百本前後のスートブロワを設
置している。
【0006】従来、ボイラの熱交換器の伝熱面に付着し
た煤等を除去するスートブロワの噴射圧力はボイラの大
きさに伴うスートブロワの設置台数、炭種または油種に
よる付着する煤等の性状、ボイラの大きさに伴うスート
ブロワ噴射位置から熱交換器の伝熱面までの距離等を基
本として、運転実績等の経験的定数をも考慮してスート
ブロワへ蒸気を供給する蒸気供給母管に設置された各ス
ートブロワ共通の圧力調整弁の開度を調整することによ
り、各スートブロワの噴射圧力が均一になるように設定
していた。
【0007】すなわち、熱交換器の各伝熱面に対応した
スートブロワの噴射圧力は全て同一噴射圧力とし、運転
員が手動作で適宜伝熱面の汚れ度に応じて運転間隔を調
節したり、伝熱面からの吸熱割合の低下に応じて自動的
に運転間隔を調整する等の操作を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8に前述したような
スートブロワ装置を示すが、このスートブロワ装置にお
いて複数設けられるスートブロワ110の噴射圧力は各
スートブロワ110に分岐する前の蒸気供給母管111
にはスートブロワ蒸気供給元弁112とその後流側に元
弁112とは直列にスートブロワ蒸気圧力調整弁113
が設置され、このスートブロワ蒸気圧力調整弁113に
より全てのスートブロワ110に共通してスートブロワ
制御装置114で調整されていた。
【0009】なお、スートブロワ用の蒸気は蒸気供給母
管111上の蒸気元弁112、蒸気圧力調整弁113、
スートブロワ蒸気流量検出器116、蒸気圧力検出器1
17などでその流量が調整されるが、熱交換器の伝熱面
のスートブロワを経由した残りの蒸気は再び蒸気供給母
管111に集められ、スートブロワドレン弁118と該
ドレン弁118と並列配置されたスートブロワドレント
ラップ119のいずれかを経由してブロータンクに排出
される。
【0010】ところが、ボイラ内部の温度勾配、すなわ
ち火炉からガス通路に至る水壁や熱交換器による熱吸収
によりガス温度勾配が生じており、さらに各熱交換器の
伝熱管内を流れる被加熱流体の温度差、ガス温度と内部
流体との温度差など、熱交換器の各伝熱面における煤等
の付着する環境は同一ではない。特に上流側に配置され
た熱交換器ほど、溶融した煤が熱交換器の伝熱面に付着
したり、さらに該伝熱面に付着した煤が固化(固着)す
る割合が増大する。そのような、それぞれ付着したとき
の性状が異なる熱交換器伝熱面に付着した煤を除去する
ためには、付着した煤の性状を考慮した最適なスートブ
ロワ噴射圧力を各伝熱面ごとに設定する必要があるが、
図8に示す構成では各伝熱面ごとにそれぞれ適したスー
トブロワ蒸気圧力で蒸気を噴射することはできなかっ
た。
【0011】従来はスートブロワ圧力調整弁113を介
して各スートブロワの噴射圧力を同じ圧力に設定し、ス
ートブロワを運転し、より強固に付着したものに対して
は設定した噴射圧力のままでスートブロワの運転回数を
増大させることで除去する方法を用いるかまたは、スー
トブロワの運転回数は変えずに噴射圧力を高めに設定す
る方法を用いている。。
【0012】この方法はスートブロワの運転時間が長大
化し、ユーティリティの浪費となるばかりでなく効果も
小さい。また、スートブロワ噴射圧力が必要以上に高く
なる熱交換器においては、長年のスートブロワ運転によ
り伝熱管表面が徐々に磨耗し、さらには伝熱管が破損
し、復旧のためにはボイラ運転を停止せざるを得ないこ
とがあった。
【0013】本発明の課題は従来のスートブロワ装置の
上記問題点を解消して、熱交換器伝熱面の煤等の付着環
境に応じて最適なスートブロワ蒸気噴射圧力とし、しか
も効率の良いスートブロワ装置及びその制御方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次の構成を採用する。 (1)ボイラの熱交換器の伝熱面を複数のグループに分
けて、各グループ毎に設けた伝熱面に付着した煤等を除
去するスートブロワと、各スートブロワから噴射する蒸
気圧力を調整するために各スートブロワに設けられた蒸
気噴射スートブロワ圧力調整弁と、各グループ毎の伝熱
面温度を検出する各グループ伝熱面温度検出手段と、該
各グループ伝熱面温度検出手段からの各グループ伝熱面
温度信号を受けて各グループの伝熱面平均値温度を求め
る各グループ伝熱面温度平均値演算手段と、該各グルー
プ伝熱面温度平均演算手段によって求めた各グループ毎
の伝熱面平均温度信号と各グループ毎の伝熱面温度設定
信号を比較演算する温度比較演算手段と、該温度比較演
算手段により求めた演算結果に基づき、各グループ毎の
補正係数を演算する各グループ補正演算手段と、該各グ
ループ補正演算手段により求めた各グループ毎の前記補
正係数に基づき各グループ毎に伝熱面に対応したスート
ブロワ蒸気噴射圧力を求めて、各グループ毎のスートブ
ロワ圧力調整弁の開度を決定する各グループ毎のスート
ブロワ圧力決定手段を備えたボイラのスートブロワ装
置。
【0015】(2)ボイラの熱交換器を複数のグループ
に分けて、各グループ毎に設けた伝熱面に対応して設け
られた伝熱面に付着した煤等を除去するために蒸気を噴
射するスートブロワを備えたボイラのスートブロワ装置
の制御方法であって、各グループ毎の伝熱面温度を検出
し、該伝熱面温度検出値に基づき各グループ毎の伝熱面
平均値温度を求め、該各グループ毎の伝熱面平均温度と
各グループ毎の伝熱面の温度設定信号を比較演算し、そ
の演算結果に基づき、各グループ毎の補正係数を求め、
得られた各グループ毎の補正係数に基づき補正された各
グループ毎のスートブロワ噴射圧力により各グループ毎
に蒸気を噴射するボイラのスートブロワ装置の制御方
法。
【0016】ここで、各グループ毎の伝熱面補正係数の
演算用のパラメータは、伝熱面温度、ボイラの燃料であ
る炭種または油種、スートブロワ台数、過熱器スプレー
水量、ボイラ各部の灰つまりを間接的に計測するボイラ
各部のドラフト値、ボイラ各部のガス温度からなる群の
少なくとも一つから選択される。
【0017】また、一つのグループの伝熱面温度検出手
段と、各グループ伝熱面温度平均値演算手段と、温度比
較演算手段と、各グループ補正演算手段と、各グループ
伝熱面毎のスートブロワ圧力決定手段で制御ブロックを
構成し、該制御ブロックがグループに分けられた伝熱面
毎に共通する制御ブロックとなるように熱交換器伝熱面
をグループ分けすることにより、制御ブロックの製造コ
ストが低減できる。
【0018】
【作用】本発明によれば、ボイラの熱交換器の特定のグ
ループ毎の伝熱面の平均温度が設定温度より高いと判断
されれば、当該グループの伝熱面に付着した煤等は完全
に除去され、そのグループの伝熱面での熱交換が正常に
保たれているが、更に長時間この運転状態が継続した場
合は伝熱面表面が徐々に磨耗して伝熱面の破損が懸念さ
れるので、前記グループの伝熱面のスートブロワ噴射圧
力を前記グループの伝熱面での正常な熱交換可能域まで
下げるため、前記グループの伝熱面用のスートブロワ蒸
気圧力調整弁を調整する。
【0019】また、前記特定のグループの伝熱面の平均
温度が設定温度より低いと判断されれば、そのグループ
の伝熱面に付着した煤等は伝熱面に堆積した状態であ
り、前記グループの伝熱面での熱交換は正常でないこと
が懸念されるので、前記グループの伝熱面用のスートブ
ロワ蒸気圧力調整弁を調整することにより、そのグルー
プの伝熱面に付着した煤等をスートブロワにより除去さ
れ、当該グループの伝熱面での熱交換が正常に復帰され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
及び図2を参照して説明する。なお、図1はボイラの複
数の熱交換器伝熱面をグループ分けしたとき、各々のグ
ループの制御装置ブロック図を示し、図2は複数の熱交
換器伝熱面をグループ分けしたときのグループ全体のス
ートブロワのシステム構成図を示す。
【0021】例えば、ボイラの複数の熱交換器(過熱
器、再熱器、蒸発器、節炭器)の各伝熱面を任意にグル
ープ分けして得られる一つの特定のグループの伝熱面に
設けた複数の伝熱面温度検出器1a〜1nから出力され
るこのグループの伝熱面温度測定信号1a’〜1n’は
スートブロワ制御装置2へ入力される。このある一つの
グループの伝熱面温度測定信号1a’〜1n’信号は当
該グループの全ての伝熱面の平均温度を演算する伝熱面
平均温度演算器3へ入力されて平均温度が演算され、そ
の演算された平均温度信号は比較器4の入力信号とな
る。
【0022】比較器4は当該グループの伝熱面の平均温
度信号とスートブロワ制御装置2に設けた理論上から得
た当該グループの伝熱面の最適温度設定器5からの信号
とを比較し、設定値より高ければ当該グループの伝熱面
洗浄用のスートブロワ蒸気圧力を下げる補正値を補正演
算器6において決定し、補正演算器6において決定され
た補正値は当該グループの伝熱面のスートブロワ蒸気圧
力発信器7から出力される信号の補正信号として、比例
積分調節計8に入力される。比例積分調節計8では、当
該グループの伝熱面のスートブロワ蒸気圧力を下げるス
ートブロワ圧力調整弁調整信号9をスートブロワ制御装
置2によりスートブロワ圧力調整弁10に対して出力す
る。
【0023】また、比較器4において当該グループの伝
熱面平均温度が設定値より低ければ、当該グループの伝
熱面洗浄用のスートブロワ蒸気圧力を上げる補正割合を
補正演算器6において決定し、補正演算器6において決
定された補正値は当該グループの伝熱面のスートブロワ
蒸気圧力発信器7から出力される信号の補正信号とし
て、比例積分調節計8に入力される。比例積分調節計8
のスートブロワ圧力調整は、スートブロワ蒸気圧力を上
げる演算信号9をスートブロワ制御装置2より当該グル
ープの伝熱面のスートブロワ圧力調整弁10に対して出
力する。
【0024】また、比較器4において当該グループの伝
熱面の平均温度が設定値とほぼ同一であれば、補正演算
器6の補正値は「ゼロ」となり、現状のスートブロワ圧
力調整弁10にスートブロワ制御装置2から出力されて
いる演算スートブロワ圧力調整を増・減することなく現
状維持の出力信号を継続する。
【0025】ここで当該グループの伝熱面のスートブロ
ワ蒸気圧力調整弁10への補正演算器6の動作について
説明する。比較器4から出力信号が補正演算器6に入力
されると、例えば入力信号がプラスの場合は、マイナス
補正演算器6aのみが演算動作し、プラス信号の割合に
応じた当該グループの伝熱面のスートブロワ蒸気圧力補
正割合を内部に組み込まれた関数により演算し、その演
算結果に見合う当該グループの伝熱面のスートブロワ圧
力調整弁10へ補正信号を出力する。そして上記動作に
より、各グループの伝熱面に対応したスートブロワ噴射
圧力を下げる方向にスートブロワ圧力調整弁10は調整
される。
【0026】また、比較器4から出力信号が補正演算器
6に入力され、入力信号がマイナスの場合は、プラス補
正演算器6bのみ演算動作し、マイナス信号の割合に応
じた当該グループの伝熱面のスートブロワ蒸気圧力補正
割合を内部に組み込まれた関数により演算し、その演算
結果に見合う当該グループの伝熱面のスートブロワ圧力
調整弁10への補正信号が得られる。
【0027】従って、この実施の形態にあっては、図2
に示すようにボイラ熱交換器の複数の伝熱面をグループ
分けし、各グループ11a〜11nにそれぞれスートブ
ロワ圧力調整弁10a〜10nを設け、各グループ毎に
伝熱面の温度による各伝熱面グループスートブロワ圧力
調整弁10a〜10nを介して各グループ11a〜11
n毎のスートブロワ噴射圧力を調整して、それぞれのグ
ループ11a〜11n内のスートブロワ21に蒸気を供
給することができる。
【0028】図2において全てのスートブロワ21に供
給される蒸気は蒸気供給母管13の蒸気元弁22とスー
トブロワ蒸気流量検出器23などでその流量が調整され
ながら各グループ11a〜11nに供給されるが、各グ
ループ11a〜11nの熱交換器伝熱面のスートブロワ
を行った後の蒸気は再び蒸気供給母管13に集められ、
スートブロワドレン弁24と該ドレン弁24と並列配置
されたスートブロワドレントラップ25のいずれかを経
由してブロータンクに排出される。なお、スートブロワ
ドレントラップ25はスートブロワドレン弁24を閉じ
たときの安全弁となるものである。
【0029】図3は図2に示す各グループ11a〜11
nの伝熱面のスートブロワ圧力の補正割合の関数をグラ
フ化したものである。
【0030】図2に示す各グループ11a〜11nのス
ートブロワ圧力調整弁10a〜10nの使用頻度に伴う
機械的磨耗防止のため、図3に示すように不感帯A、B
を設け、また各グループ11a〜11nのスートブロワ
圧力調整弁10a〜10nに対する補正割合はステップ
関数とし、各伝熱面グループのスートブロワ圧力調整弁
10a〜10nのハンチング防止等を配慮し、スートブ
ロワ装置として品質にも配慮している。スートブロワ圧
力調整弁10a〜10nへの補正割合を演算するための
制御パラメータとして、各グループ11a〜11nの伝
熱面温度を制御装置2の入力信号とし、その設定値のプ
ラス側又はマイナス側への偏差が大きくなるとステップ
的に補正割合をそれぞれマイナス側又はプラス側に増や
す。
【0031】なお、上記実施の形態では最適な各伝熱器
のグループ11a〜11nのスートブロワ噴射圧力をそ
れぞれ調整するスートブロワ圧力調整弁10a〜10n
への補正割合を演算するための制御パラメータとして、
各伝熱面グループの伝熱面温度を制御装置2の入力信号
とする実施の形態を説明したが、ボイラの燃料である炭
種または油種や各伝熱面グループに配置される各伝熱面
スートブロワ台数等により、必要であれば過熱器スプレ
ー水量信号、ボイラ各部の灰つまりを間接的に計測する
ボイラ各部ドラフト信号、またはボイラ各部のガスを計
測する火炉ガス温度計信号等を補正信号として、基本回
路を図1に示す回路と同一のものを使用することより、
適用ボイラに最適な制御回路を構成できる。
【0032】また、大型ボイラ、中・小ボイラに関係な
く熱交換器の伝熱面を任意の数にグループ分けしても各
伝熱面グループのスートブロワ用制御回路の内部構成は
同一であるので、グループ数に対応した数だけの伝熱面
グループスートブロワ用制御回路をブロック的に構成で
き、制御装置の標準化が容易となる。
【0033】図4にはある種のボイラの熱交換器の伝熱
面をグループ分けしたグループ分割図の一例を示す。す
なわち、ボイラ火炉グループ、二次過熱器、三次過熱
器、再熱器、一次過熱器、節炭器の各グループである。
【0034】また、図5には、ボイラの熱交換器の伝熱
面温度を求める温度検出器のグループ配置図の一例を示
す。水平方向に配置した出口管寄には温度検出端TE−
1〜12とTE−21〜32が配置されている。
【0035】また、図6は本発明の実施の形態のスート
ブロワ制御装置の概観図の一例である。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ボイラの熱交換器の複
数の伝熱面をグループ分けし、グループ毎の伝熱面の熱
交換状態に対応したグループスートブロワ圧力調整弁を
調整することにより、グループに対応したスートブロワ
噴射圧力を調整することができる。そのためボイラ伝熱
面へのスートブロワ噴射圧力過圧も防止でき、また、伝
熱面に付着した煤等の除去不完全も防止でき、ボイラに
最も最適なスートブロワ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のボイラ熱交換器の伝熱
面グループの制御装置ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態のボイラのスートブロワ
システム構成図である。
【図3】 図1のスートブロワ圧力補正割合の関数をグ
ラフで示したものである。
【図4】 本発明の実施の形態のボイラの熱交換器の伝
熱面をグループ分けしたグループ分割図である。
【図5】 本発明の実施の形態のボイラの熱交換器の伝
熱面温度を求める温度検出器のグループ配置図の一例で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態のスートブロワ制御装置
の概観図の一例である。
【図7】 ボイラのスートブロワ配置図の一例である。
【図8】 従来のボイラのスートブロワシステム構成図
である。
【符号の説明】
1a〜1n グループ伝熱面温度検出器 1a’〜1n’ グループ伝熱面温度測定信号 2 スートブロワ制御装置 3 グループ伝熱面温度平均演算器 4 比較器 5 設定器 6 補正演算器 6a マイナス
補正演算器 6b プラス補正演算器 7 圧力発信器 8 比例積分調節計 9 スートブロワ圧力調整弁調整信号 10、10a〜10n スートブロワ圧力調整弁 11a〜11n 伝熱面のグループ 13 蒸気供給母管 21 スートブロワ 22 蒸気元弁 23 スートブロワ蒸気流量検出器 24 スートブロワドレン弁 25 スートブロワドレントラップ 50、51、54 過熱器 52、53 再熱器 55 蒸発器 56 節炭器 100 火炉 101 2次過熱器前方部 102 2次過熱器
部 103 2次再熱器部 104 2次再熱器
後方部 105 1次再熱器部 106 蒸発器部 107 節炭器部 110 スートブロ
ワ 111 蒸気供給母管 112 蒸気供給元
弁 113 スートブロワ蒸気圧力調整弁 114 スートブロワ制御装置 116 スートブロワ蒸気流量検出器 117 蒸気圧力検出器 118 スートブロ
ワドレン弁 119 スートブロワドレントラップ 200 水管壁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラの熱交換器の伝熱面を複数のグル
    ープに分けて、各グループ毎に設けた伝熱面に付着した
    煤等を除去するスートブロワと、 各スートブロワから噴射する蒸気圧力を調整するために
    各スートブロワに設けられた蒸気噴射スートブロワ圧力
    調整弁と、 各グループ毎の伝熱面温度を検出する各グループ伝熱面
    温度検出手段と、 該各グループ伝熱面温度検出手段からの各グループ伝熱
    面温度信号を受けて各グループの伝熱面平均値温度を求
    める各グループ伝熱面温度平均値演算手段と、 該各グループ伝熱面温度平均演算手段によって求めた各
    グループ毎の伝熱面平均温度信号と各グループ毎の伝熱
    面温度設定信号を比較演算する温度比較演算手段と、 該温度比較演算手段により求めた演算結果に基づき、各
    グループ毎の補正係数を演算する各グループ補正演算手
    段と、 該各グループ補正演算手段により求めた各グループ毎の
    前記補正係数に基づき各グループ毎に伝熱面に対応した
    スートブロワ蒸気噴射圧力を求めて、各グループ毎のス
    ートブロワ圧力調整弁の開度を決定する各グループ毎の
    スートブロワ圧力決定手段を備えたことを特徴とするボ
    イラのスートブロワ装置。
  2. 【請求項2】 各グループ毎の補正係数の演算用のパラ
    メータは、伝熱面温度、ボイラの燃料である炭種または
    油種、スートブロワ台数、過熱器スプレー水量、ボイラ
    各部の灰つまりを間接的に計測するボイラ各部ドラフト
    値、ボイラ各部のガス温度からなる群の少なくとも一つ
    から選択されることを特徴とする請求項1記載のボイラ
    のスートブロワ装置。
  3. 【請求項3】 一つのグループの伝熱面温度検出手段
    と、各グループ伝熱面温度平均値演算手段と、温度比較
    演算手段と、各グループ補正演算手段と、各グループ伝
    熱面毎のスートブロワ圧力決定手段で制御ブロックを構
    成し、該制御ブロックがグループに分けられた伝熱面毎
    に共通する制御ブロックとなるように熱交換器伝熱面を
    グループ分けすることを特徴とする請求項1記載のボイ
    ラのスートブロワ装置。
  4. 【請求項4】 ボイラの熱交換器を複数のグループに分
    けて、各グループ毎に設けた伝熱面に対応して設けられ
    た伝熱面に付着した煤等を除去するために蒸気を噴射す
    るスートブロワを備えたボイラのスートブロワ装置の制
    御方法であって、 各グループ毎の伝熱面温度を検出し、該伝熱面温度検出
    値に基づき、各グループ毎の伝熱面平均値温度を求め、
    該各グループ毎の伝熱面平均温度と各グループ毎の伝熱
    面の温度設定信号を比較演算し、その演算結果に基づき
    各グループ毎の補正係数を求め、得られた各グループ毎
    の補正係数に基づき補正された各グループ毎のスートブ
    ロワ噴射圧力により各グループ毎に蒸気を噴射すること
    を特徴とするボイラのスートブロワ装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 各グループ毎の補正係数の演算用のパラ
    メータは、伝熱面温度、ボイラの燃料である炭種または
    油種、スートブロワ台数、過熱器スプレー水量、ボイラ
    各部の灰つまりを間接的に計測するボイラ各部のドラフ
    ト値、ボイラ各部のガス温度からなる群の少なくとも一
    つから選択されることを特徴とする請求項3記載のボイ
    ラのスートブロワ装置の制御方法。
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