JPH0454845B2 - - Google Patents

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JPH0454845B2
JPH0454845B2 JP23229485A JP23229485A JPH0454845B2 JP H0454845 B2 JPH0454845 B2 JP H0454845B2 JP 23229485 A JP23229485 A JP 23229485A JP 23229485 A JP23229485 A JP 23229485A JP H0454845 B2 JPH0454845 B2 JP H0454845B2
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temperature
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Tatsujiro Ishida
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、例えばボイラ装置や分解改質炉など
に付設されるスートブロワの制御装置に係り、前
記装置の機能を健全に維持するためにスートブロ
ワ起動個所を決定する演算器を備えたスートブロ
ワ制御装置に関する。
〔発明の背景〕
通常のボイラ装置は、火炉水壁部およびそれに
接続したガス通路内に過熱器.再熱器.節炭器な
どの熱交換器が配置されており、これら熱交換器
に供給された水や蒸気などの被加熱流体が、火炉
内で生成した高温の燃焼ガスによつて加熱される
ようになつている。
このボイラ装置を運転していると、前記熱交換
器の伝熱面に灰や煤などが付着.堆積して、伝熱
面における熱交換性能が低下する。さらにそれに
伴つて火炉出口の燃焼ガス温度が上昇したり、過
熱器の蒸気の昇温.昇圧度が低下するのに伴つて
スプレー注入流量が低下したり、再熱器での吸熱
量が不足するため、過度に再循環ガス量を投入し
なければならなかつたり、ボイラ出口ガス温度が
過度に上昇したりしてボイラ状態が不健全になる
などの種々のトラブルを生じる。
そのため適切な時期に、蒸気を噴射媒体とする
スートブロワを起動させて、熱交換器の伝熱面に
付着している灰や煤などを除去する必要がある。
従来、スートブロワ起動個所の決定およびその
タイミングは、各熱交換器の伝熱面における汚れ
状態を推算し、その汚れの大きさをCRTで画面
表示して、汚れの程度が大きな個所に対して運転
員がスートブロワ起動指令を出していた。
ところがこのようなスートブロワ制御装置で
は、次のような問題点がある。
(1) 運転員が常時CRT画面を監視しなければな
らないから、運転員の作業能率が悪い。
(2) 本来、スートブロワは、蒸気温度が許容範囲
外になることを防ぐために起動するものであつ
て、伝熱面の汚れの程度のみで起動されるべき
ものではない。つまり、蒸気温度が許容範囲外
になり、かつ、蒸気温度の低下させた伝熱面の
汚れの程度が大きい時のみスートブロワを起動
させるべきである。従来の制御装置はこの点に
関する機能を備えておらず、ただ単に汚れ程度
のみで起動判断を行なつていた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を解
消し、上記温度を許容範囲外にさせることがな
く、しかも相当な汚れ状態になつた伝熱面に対し
てスートブロワ起動個所を決定するスートブロワ
制御装置を提供するものである。
〔発明の概要〕
本発明は前述の目的を達成するために、熱交換
器の伝熱面汚れ状態を検知する汚れ状態検知手段
と、熱交換器の蒸気温度を検知する蒸気温度検知
手段と、前記汚れ状態検知手段によつて検知され
た伝熱面の汚れ状態に応じてスートブロワ起動優
先度を決める汚れ状態優先度演算手段と、前記蒸
気温度検知手段によつて検知された蒸気温度に応
じてスートブロワ起動優先度を決める蒸気条件優
先度演算手段と、前記汚れ状態優先度演算手段と
蒸気条件優先度演算手段から出力される優先度に
基づき合成状態優先度を出力する合成状態優先度
演算手段と、この合成状態優先度に基づきスート
ブロワ起動個所を決定するスートブロワ起動個所
決定手段とを備えていることを特徴とする。
〔発明の実施例〕
次に本発明の実施例を図とともに説明する。第
7図は実施例に係るスートブロワ制御装置を備え
たボイラ装置の概略構成図である。
図中の1はボイラ装置で、火炉2で発生した高
温の燃焼ガスは、誘引通風機11によつて生じた
圧力差により熱交換器群すなわち火炉水壁部1
2、過熱器3、再熱器4、節炭器5を順次通過
し、熱交換器中の水.蒸気に熱を与え、さらに空
気予熱器7を通過して系外へ排出される。
燃料である石炭は給炭機21から微粉炭機9に
供給され、その後微粉炭管13.バーナ風箱8を
通つてバーナ15で燃焼される。一方、燃焼用空
気は、押込み通風機10により主風道17を通
り、微粉炭機9を経て微粉炭を同伴してバーナ1
5に供給される。
再循環ガスは、通風機14により再循環ガス煙
道26を通りホツパー25から火炉に入る。再循
環ガス量は、再循環ガス流量調節弁24によつて
制御される。
被加熱流体である水は、給水ポンプ6により節
炭器5に送られ、さらに火炉水壁部12、過熱器
3を通ることにより吸熱し昇温して、高温.高圧
の水蒸気となり主蒸気管18を通つて系外の高圧
タービン(図示せず)に送られる。
高圧タービンで使用されて低温.低圧となつた
水蒸気は、低温再熱蒸気管19を通つて再熱器4
に入り吸熱し、再び高温.高圧となり、高温再熱
蒸気管20で系外の低圧タービン(図示せず)に
送られる。なお、過熱器3内での蒸気温度を制御
する必要がある場合は、スプレー23により低温
の水が過熱器3の蒸気に注入される。
高温再熱蒸気管20へ送られる蒸気の温度.圧
力が規定値以下である場合には、再熱器4での伝
熱効率を向上するため、再循環ガス流量調節弁2
4により再循環ガス量を増加させる。
また、火炉出口22でのガス温度が高すぎる場
合には、過熱器3の材質.寿命に悪影響を与える
ので、再循環ガス流量調節弁24を閉じて再循環
ガス量を少なくする。
さらにボイラ出口16でのガス温度が規定値よ
り高ければ、ボイラ効率が低くなつていることを
示す。
前述のスプレー23により過熱器3に注入され
るスプレー量(一般化するため、スプレー量と主
蒸気量の比、すなわちスプレー比をとる)、再循
環ガス量(一般化するため、再循環ガス量と燃焼
によるガス量の比、すなわち再循環ガス量比をと
る)、火炉出口22のガス温度.ボイラ出口16
のガス温度をこの実施例ではボイラ運転状態と定
義する。
このような構成のボイラ装置1において、供給
された微粉炭をバーナ15で燃焼することによ
り、前述のように火炉水壁部12.過熱器3.再
熱器4.節炭器5の伝熱面上に灰や煤などが付
着.堆積し、伝熱効率が低下するとともに、ボイ
ラの運転状態が不健全になる。前述の付着した灰
や煤などを吹きはらうため、各熱交換器に対応し
てスートブロワ27が配置されているが、第7図
では図面の複雑化を避けるため節炭器5に対応し
たスートブロワ27のみを図示している。
次にスートブロワ制御装置について説明する。
燃焼ガスの性状を把握のため、ボイラ出口16に
ガス温度計30および酸素濃度計31が設けられ
ている。
バーナ15に供給する燃焼用空気量を測定する
ために主風道17には空気流量計33.ホツパー
25に供給する燃焼ガス量を測定するために再循
環ガス煙道26にはガス流量計34.乾球温度計
44ならびに湿球温度計45を内蔵した空気状態
測定箱28がそれぞれ配置されている。
給水ポンプ6の給水系統の出口側には給水流量
計35が、スプレー23の入口側にはスプレー用
給水流量計40とスプレー用給水温度計41が、
低温再熱蒸気管19の出口側には流量推定のため
の低温再熱蒸気圧力計43がそれぞれ配置されて
いる。
また、各熱交換器の入口側と出口側には、水や
蒸気の性状を把握するため温度計と圧力計が設け
られているが、図面の簡略のために第7図では節
炭器5に関係するものだけ図示した。すなわち、
節炭器5の入口側には入口温度計36と圧力計3
7が、また出口側にも出口温度計38と圧力計3
9がそれぞれ配置されている。
給炭器21の出口側には給炭量計42が設けら
れ、さらに微粉炭の燃焼性状を把握するための石
炭性状設定器46が石炭供給経路上に配置されて
いる。
第2図に示すように、スートブロワ制御部本体
100には再循環ガス流量調節弁24.ガス温度
計30.酸素濃度計31.空気流量計33.ガス
流量計34.供水流量計35.入口温度計36.
圧力計37.出口温度計38.圧力計39.スプ
レー用給水流量計40.スプレー用給水温度計4
1.給炭量計42.低温再熱蒸気圧力計43.乾
球温度計44.湿球温度計45などからの検出信
号と、石炭性状設定器46からの設定信号がそれ
ぞれ入力されるようになつている。
次にスートブロワ制御部本体100の概略構成
について第1図とともに説明する。同図に示すよ
うに伝熱面の汚れ状態演算器101と汚れ状態優
先度設定器102とが一対になつて、汚れ状態優
先度演算器103に信号入力されるようになつて
いる。また、過熱器3.再熱器4の蒸気温度信号
が蒸気温度手段から、蒸気条件優先度設定器10
4から蒸気条件優先度演算器105に信号入力さ
れるようになつている。前記汚れ状態優先度演算
器102は、伝熱面の汚れ状態の点から判断して
スートブロワの起動優先度を演算する機能を有し
ている。一方、蒸気条件優先度演算器105は、
過熱器3.再熱器4の蒸気条件から判断してスー
トブロワの起動優先度を演算する機能を有してい
る。
さらに前記汚れ状態優先度演算器103と蒸気
条件優先度演算器105との信号入力によりミニ
マム型多値論理演算を行う合成状態優先度演算器
106と、その演算器106と汚れ状態演算器1
01からの信号によりスートブロワの起動個所を
決定するスートブロワ起動個所決定演算器107
を備えている。
スートブロワ制御部本体100(スートブロワ
起動個所決定演算器107)からの駆動信号はス
ートブロワ駆動装置29に入力され、それによつ
て選択されたスートブロワ27が起動する仕組に
なつている。
前記汚れ状態演算器101は、伝熱面の汚れ状
態を監視する各検出器からの信号に基いて火炉水
壁部12.過熱器3.再熱器4および節炭器5の
伝熱面汚れ状態を演算する。
伝熱面の汚れ状態を演算するための計算式は、 Kf=Uc/Us (1) ここで、 Kf;汚れ状態指数 Uc;現状熱貫流率 Us;基準状態熱貫流率 さらに、Ucは下式により求められる。
Uc=A・Δt/Q (2) ここで、 A;熱交換器の伝熱面積 Q;吸熱量 Δt;対数平均温度差 伝熱面積Aは設計データにより求められる。
吸熱量Qは、 F×H(Tsi.Psi)+Q=H(Tso.Pso)×F (3) により求められる。
ここで、 F;水・蒸気流量 H;エンタルピー算出式 Ts,Ps;水・蒸気の温度・圧力であり、サフ
イツクスi.oは入口側.出口側を示す。
対数平均温度差Δtは、向流の場合で、 Δt=(Tgi−Tso)−(Tso−Tsi)/In(Tgi−Tso/Tgo
−Tsi) (4) ここで、 Tg;ガス温度であり、i.oは入口側.出口側を
示す。
水・蒸気温度Tsi.Tsoは、各熱交換器の出入口
に配置されている温度計で、節炭器5でいえば、
出口温度計38.入口温度計36により測定す
る。
ガス温度Tgi.Tgoは、次の計算式により求ま
る。
Tgi=Tgo+Q/Wg・Cpg (5) ここで、 Gpg;ガス比熱(定数) Wg;ガス流量 ガス温度計30での測定値を節炭器5の出口ガ
ス温度Tgoとし、前記(3)式により求められた節炭
器5の吸熱量Qと、ガス流量Wgにより、節炭器
5の入口ガス温度Tgiを算出する。同様にこの節
炭器5の入口ガス温度Tgiを再熱器4の出口ガス
温度として、再熱器4の入口ガス温度を算出し、
最終的には過熱器3の入口カス温度、すなわち火
炉出口22のガス温度を推積することができる。
ガス流量Wgは、ガス流量計34による再循環
ガス量.空気流量計33による燃焼用空気量.乾
球温度計44ならびに湿球温度45による空気性
状データ.給炭量計42による供給石炭量および
石炭性状設定器46からの信号に基いて演算され
る。なおこのガス流量の具体的な測定方法は、日
本工業規格の「陸用ボイラの熱勘定方式」
(JISB8222)に詳述されているので、ここではそ
の説明を省略する。
前記(1)式のUsは下式により求められる。
Ds=f(Tg.Ts.Vg.Vs) (6) ここで、 Tg;ガス温度 Ts;水、蒸気の温度 Vg;ガス流速 Vs;水・蒸気流速 汚れ状態優先度設定器102では、各熱交換器
12,3,4,5の伝熱面汚れ状態の程度に応じ
て0から1までの間の数値を算出.設定できるよ
うになつている。汚れ状態優先度とは、他の熱交
換器に対する当然熱交換器のスートブロワ起動優
先度を意味する。
各熱交換器におけるスートブロワ起動優先度と
汚れ状態指数との関係について第3図とともに説
明する。同図aは火炉水壁部12の特性図、同図
bは過熱器3の特性図、同図cは再熱器4の特性
図、同図dは節炭器5の特性図である。
この図における特性線の傾斜角(勾配)および
上下限値は、熱交換器および運転状態によつて異
なり、シミレーシヨンや運転員の経験などによつ
て設定される。
汚れ状態優先度演算器103では、汚れ状態演
算器101よりの信号と、汚れ状態優先度設定器
102により汚れ状態優先度を算出する。
蒸気条件優先度設定器104では過熱器3の出
口蒸気温度、再熱器4の出口蒸気温度の上下限許
容値内外の値に応じて0から1の値を算出する機
能を有している。
つまり、主蒸気温度は過熱器3の吸熱量低下に
よつて下り、火炉水壁部12の吸熱量低下によつ
て上る。
一方、再熱蒸気温度は再熱器4の吸熱量低下に
よつて下り、火炉水壁部12、過熱器3の吸熱量
低下によつて上る。
主蒸気温度、再熱蒸気温度とスートブロワ起動
優先度との関係を第4図a,b,c,dにより説
明する。
第4図a,b,c,dにおいて縦軸は蒸気条件
によるスートブロワ起動優先度、横軸は蒸気温度
を示す。
第4図aに示す様に主蒸気温度が基準値(500
℃)より大である場合には、火炉水壁部12での
蒸気条件によるスートブロワ起動優先度が大とな
る。
一方、第4図bに示す様に主蒸気温度が基準値
500℃より小である場合には、過熱器3での蒸気
条件によるスートブロワ起動優先度が大となる。
第4図cに示す様に再熱蒸気温度が基準値
(520℃)より大である場合には、火炉水壁部1
2、または過熱器3での蒸気条件によるスートブ
ロワ起動優先度が大となる。
一方、第4図dに示す様に再熱蒸気温度が基準
値(520℃)より小である場合には、再熱器4で
の蒸気条件によるスートブロワ起動優先度が大と
なる。
なお、第4図a〜dの線の傾斜角および上下限
許容値は設計データおよびシミユレーシヨンによ
つて決定する。
蒸気条件優先度演算器105では、本制御装置
外からの信号である主蒸気温度、再熱蒸気温度
と、蒸気条件優先度設定器の関数により、蒸気条
件優先度xjを算出する。
火炉水壁部12については、第4図a,c、過
熱器3については第4図b,cの2種の優先度が
発生するので、値の大なる方を当然熱交換器の蒸
気条件優先度とする。
汚れ状態優先度演算器103および、蒸気条件
優先度演算器105からの信号により、合成状態
優先度演算器106では、各熱交換器j毎に汚れ
状態優先度と、蒸気条件優先度の比較を行ない、
小さい方の優先度を選択する。その様子を第5図
に示す。
第5図は合成状態優先度演算器106による演
算結果の1例を示す図で、図中の●印は汚れ状態
優先度演算器103からそれぞれ出力された汚れ
状態に関する優先度、〇印は蒸気条件優先度演算
器105からそれぞれ出力された蒸気条件に関す
る優先度を示しており、●印の201は火炉水壁
部汚れ状態優先度.○印の202は火炉出口ガス
温度優先度で、両者とも火炉水壁部に関係するか
らその項目の同一線上に示されている。●印の2
03は過熱器汚れ状態優先度.〇印の204はス
プレー流量比優先度で、両者とも過熱器に関係す
るからその項目の同一線上に示されている。●印
の205は再熱器汚れ状態優先度.〇印の206
は再循環ガス量比優先度で、両者とも再熱器に関
係するからその項目の同一線上に示されている。
●印の207は節炭器汚れ状態優先度.〇印の2
08はボイラ出口ガス温度優先度で、両者とも節
炭器に関係するからその項目の同一線上に示され
ている。
1つの熱交換器に関して伝熱面の汚れ状態優先
度と蒸気条件優先度とが比較され、その結果、低
い方の優先度が自動的に選択される。すなわち第
5図の場合には*印を付した優先度の方が選択さ
れることになる。
スートブロワ起動個所決定演算器107では、
汚れ状態演算器101からのボイラ効率信号と、
合成状態優先度演算器106からの信号により、
スートブロワ起動個所を決定する。
すなわち、ボイラ効率が予め設定されている値
よりも低くなつた時、合成状態優先度が最も大き
な値を示す個所をスートブロワ起動個所と決定す
る。この様子を示すのが第6図で、第5図に示す
ように合成状態優先度の比較結果、各熱交換器毎
に火炉出口ガス温度優先度202.過熱器汚れ状
態優先度203.再熱器汚れ状態優先度205な
らびに節炭器汚れ状態優先度207がそれぞれ選
択されるが、このうちで最も優先度の高い、この
場合は火炉出口ガス温度優先度202(第6図の
*印)が選択される。そしてこの選択結果に基い
て火炉水壁部12と対応しているスートブロワ2
7が駈動して、伝熱面の清浄が行なわれる。
このように複数の熱交換器のうちから最もスー
トブロワを稼動する必要のある1つの熱交換器を
選定して伝熱面の清浄を行なつたのち、再び各検
出器からデータを収集して同様のプロセスでスー
トブロワ稼動個所を設定する。
また、第5図に示すように合成状態優先度の演
算結果で各熱交換器毎に低い優先度のものをそれ
ぞれ選択して、その選択されたもののうち優先度
の高い順にスートブロワを稼動し、その後再び各
検出器からデータを収集して同様のプロセスでス
ートブロワ稼動個所を選定することもできる。
〔発明の効果〕
(1) ボイラ蒸気温度の安定化 本発明により、蒸気温度の低下を生じ、かつ
伝熱面の汚れの大きい個所を決定するので、ス
ートブロワ起動により伝熱面汚れが除去され、
同時に蒸気温度が安定になる。
伝熱面の汚れが大きくても蒸気温度の基準値
からのずれが大きくない場合にはスートブロワ
は起動されない。単に伝熱面の汚れのみでスー
トブロワを起動する方式では場合によつては吸
熱量が過度に上昇し、蒸気温度が高くなりすぎ
る。
(2) スートブロワ噴射媒体の使用量の削減 伝熱面の汚れが小さくても蒸気温度が基準値
より大きくずれる場合がある。この場合スート
ブロワを起動しても伝熱面の汚れが小さいので
灰の除去効果はほとんどない。したがつてスー
トブロワ起動は無駄になる。本発明はこのよう
な場合のスートブロワ起動は排除される。した
がつてスートブロワによる噴射媒体の使用量が
削減できる。
【図面の簡単な説明】
図はすべて本発明の実施例を説明するためのも
ので、第1図はスートブロワ制御装置のブロツク
図、第2図はスートブロワ制御本体のブロツク
図、第3図a,b,c,dは各熱交換器における
スートブロワ起動優先度と汚れ状態指数との関係
を示す特性図、第4図は主蒸気温度、再熱蒸気温
度とスートブロワ起動優先度との関係を示す特性
図、第5図は合成状態優先度演算器による演算結
果の1例を示す説明図、第6図はスートブロワ稼
動個所決定演算器による演算結果の1例を示す説
明図、第7図は実施例に係るスートブロワ制御装
置を備えたボイラ装置の概略構成図である。 1……ボイラ装置、3……過熱器、4……再熱
器、5……節炭器、27……スートブロワ、30
……ガス温度、31……酸素濃度計、33……空
気流量計、34……ガス流量計、35……給水流
量計、36……入口温度計、37……圧力計、3
8……出口温度計、39……圧力計、40……ス
プレー用給水流量計、41……スプレー用給水温
度計、42……給炭量計、43……低温再熱蒸気
圧力計、44……乾球温度計、45……湿球温度
計、46……石炭性状設定器、100……スート
ブロワ制御部本体、101……汚れ状態演算器、
102……汚れ状態優先度設定器、103……汚
れ状態優先度演算器、104……蒸気条件優先度
設定器、105……蒸気条件優先度演算器、10
6……合成状態優先度演算器、108……スート
ブロワ稼動個所決定演算器、201……火炉汚れ
状態優先度、202……火炉出口ガス温度優先
度、203……過熱器汚れ状態優先度、204…
…スプレー流量比優先度、205……再熱器汚れ
状態優先度、206……再循環ガス量比優先度、
207……節炭器汚れ状態優先度、208……ボ
イラ出口ガス温度優先度。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱交換器の伝熱面汚れ状態を検知する汚れ状
    態検知手段と、熱交換器の蒸気温度を検知する蒸
    気温度検知手段と、前記汚れ状態検知手段によつ
    て検知された伝熱面の汚れ状態に応じてスートブ
    ロワ起動優先度を決める汚れ状態優先度演算手段
    と、前記蒸気温度検知手段によつて検知された蒸
    気温度に応じてスートブロワ起動優先度を決める
    蒸気条件優先度演算手段と、前記汚れ状態優先度
    演算手段と蒸気条件優先度演算手段から出力され
    る優先度に基づき合成状態優先度を出力する合成
    状態優先度演算手段と、この合成状態優先度に基
    づきスートブロワ起動個所を決定するスートブロ
    ワ起動個所決定手段とを備えていることを特徴と
    するスートブロワ制御装置。
JP23229485A 1985-10-19 1985-10-19 ス−トブロワ制御装置 Granted JPS6294722A (ja)

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CN106196113B (zh) * 2016-08-15 2018-02-16 西安热工研究院有限公司 一种利用蒸汽引射流技术产生吹灰汽源的系统

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