JP2003014397A - スートブロー装置 - Google Patents

スートブロー装置

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JP2003014397A
JP2003014397A JP2001193891A JP2001193891A JP2003014397A JP 2003014397 A JP2003014397 A JP 2003014397A JP 2001193891 A JP2001193891 A JP 2001193891A JP 2001193891 A JP2001193891 A JP 2001193891A JP 2003014397 A JP2003014397 A JP 2003014397A
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heat transfer
transfer tube
soot
gas
outer peripheral
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Application number
JP2001193891A
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English (en)
Inventor
Naomi Yoshida
直美 吉田
Akio Ueda
昭雄 植田
Kunikatsu Yoshida
邦勝 吉田
Makoto Takeda
誠 竹田
Rikuo Yamada
陸雄 山田
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スートブロー装置における伝熱管の側面に付
着した付着物のの除去能力を向上することにある。 【解決手段】 スートブロー装置は、炉7から供給され
たガスと熱交換する伝熱管17に対して流体を噴射し、
伝熱管17の外周面に付着した付着物を除去するスート
ブロー装置1であって、伝熱管17が、ガスの流れに対
して直角方向に配置されている場合に、伝熱管17の外
周面のうち、ガスの流れ方向に沿って上流側の外周面を
上面23とし、下流側の外周面を下面27として、上面
23と下面27の間の外周面を側面25としたとき、伝
熱管17の上流側から伝熱管17の側面25に流体を噴
射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器のスート
ブロー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換器のスートブロー装置は、燃焼炉
やガス化炉などから供給されたガスと熱交換を行う伝熱
管の伝熱性能の低下を防ぐため、スートブロー管に設け
られた噴射口から噴射されるガスなどで、伝熱管に付着
した付着物を取り除くものである。
【0003】熱回収ボイラなどの熱交換器は、燃焼炉や
ガス化炉から供給されるガスの熱を回収するもので、エ
ネルギー利用の効率化をはかるために、供給されるガス
からなるべく多くの熱を回収する必要があるが、燃焼炉
やガス化炉から供給されるガスには、灰やスラグや石炭
の未燃焼分などが含まれるため、これらが伝熱管に堆
積、付着して、伝熱管の伝熱性能が低下すると、熱交換
器が回収できる熱量が減少してしまう。熱交換器におけ
る熱回収能力の低下を防ぐためには、伝熱管の伝熱性能
の低下を防ぐ必要があり、伝熱管に付着した付着物を除
去するスートブロー装置として、例えば、特開昭61−
221293号公報などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭61−
221293号公報に記載のスートブローブロ装置など
は、石炭ガス化装置の熱交換器の伝熱管に付着した固形
物を除去するもので、ガス化炉で生成された生成ガスに
悪影響を与えないように考慮されたものである。従っ
て、伝熱管では、伝熱管の側面、つまり、伝熱管の外周
面のうち、ガスの流れ方向に対して上流側の外周面を上
面とし、下流側の外周面を下面として、上面と下面の間
の外周面に付着した付着物が、特に、伝熱管の伝熱性能
を低下させる点について考慮されていなかった。このた
め、従来のスートブロー装置は、伝熱管の側面に付着し
た付着物の除去が十分でないという課題がある。
【0005】本発明の課題は、スートブロー装置におけ
る伝熱管の側面に付着した付着物のの除去能力を向上す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を次
の手段により解決する。つまり、炉から供給されたガス
と熱交換する伝熱管に対して流体を噴射し、伝熱管の外
周面に付着した付着物を除去するスートブロー装置であ
って、伝熱管が、ガスの流れに対して直角方向に配置さ
れている場合に、伝熱管の外周面のうち、前記ガスの流
れ方向に沿って上流側の外周面を上面とし、下流側の外
周面を下面として、前記上面と前記下面の間の外周面を
側面としたとき、伝熱管の上流側から伝熱管の側面に流
体を噴射するものである。
【0007】このような構成とすることにより、スート
ブロー装置は、伝熱管の側面に付着した付着物に流体を
噴射することができ、伝熱管に付着した付着物の除去能
力を向上することができる。このため、伝熱管の側面に
付着した付着物を除去することができるので、伝熱管の
伝熱性能の低下を抑制して、伝熱管における熱交換効率
の低下を抑制することができ、また、伝熱管に付着した
付着物が堆積して、熱交換器のガス流路が閉塞されるの
を防ぐことができる。
【0008】また、本発明のスートブロー装置は、伝熱
管が、ガスの流れに対して直角方向に配置され、かつ、
行方向および列方向にマトリクス状に配列されている場
合に、ガスの流れに沿って伝熱管の上流側に、流体を噴
射する噴射口を有するスートブロー管を設け、伝熱管の
外周面のうち、ガスの流れ方向に沿って上流側の外周面
を上面とし、下流側の外周面を下面として、上面と下面
の間の外周面を側面としたとき、伝熱管の側面に、ガス
の流れの上流側から下流側へ列方向に沿って、噴射口か
ら流体を噴射することもできる。
【0009】このように、本発明のスートブロー装置
は、伝熱管の側面に、ガスの流れの上流側から下流側に
向け、伝熱管の配列の列方向に沿って、流体を噴射する
ので、スートブロー装置が噴射する流体の流れを阻害す
る伝熱管を避けることができ、ガスの流れに対して下流
側に設けられた伝熱管の側面にも、十分な流速を持った
流体を噴射することができる。このため、スートブロー
装置は、下流側の伝熱管の側面に付着した付着物も除去
することができ、スートブロー装置における伝熱管の付
着物の除去能力を向上することができる。
【0010】更に、本発明のスートブロー装置は、伝熱
管の直径をd、伝熱管の行方向の軸間隔のピッチをPx
としたとき、噴射口の中心位置Scを、0.25d≦S
c≦0.5Pxとすることもできる。このようにすれ
ば、伝熱管の側面の上方にスートブロー装置の噴射口を
配置できるので、スートブロー装置が噴射する流体の流
れを阻害する伝熱管を避けて、伝熱管の側面に集中して
当てることができ、ガスの流れの下流側に設けられた伝
熱管の側面にも、十分な流速を持った流体を噴射するこ
とができる。
【0011】また更に、スートブロー装置のスートブロ
ー管は、前記ガスの流れと前記伝熱管の中心軸の双方に
対して直角方向に配置することもでき、スートブロー管
は、マトリクス状に配列された前記伝熱管の上流側に設
けられるとともに、行間に設けることもできる。
【0012】このように構成することにより、例えば、
伝熱管の行方向の配列が10段で構成され1つの伝熱管
群が形成されている場合、5段目と6段目の伝熱管の間
に、スートブロー管を設けることができ、下流側に配置
された伝熱管とスートブロー管の距離を小さくすること
ができる。このため、下流側の伝熱管まで噴射した流体
の流速を維持でき、下流側に配置された伝熱間の側面に
付着した付着物も除去することができる。
【0013】また、石炭ガス化装置は、微粉固体炭素原
料をガス化するガス化炉と、このガス化炉により生成さ
れた生成ガスの熱を回収する熱回収器を含んで構成され
た石炭ガス化装置であって、熱回収器は、生成ガスと熱
交換をする伝熱管が配列され、伝熱管に付着した付着物
を除去するスートブロー装置として、本発明のスートブ
ロー装置を備えることもできる。
【0014】本発明のスートブロー装置を石炭ガス化装
置に用いることにより、熱交換器の伝熱管に付着した付
着物の除去ができるので、熱交換器の熱回収能力の低下
を抑制することができ、石炭ガス化装置のエネルギー効
率の低下を抑制することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を適用してなるスートブロー装置の第1の実施形態につ
いて図1乃至図4を参照して説明する。図1は、本発明
を適用してなるスートブロー装置を備えた石炭ガス化装
置の概略構成を示した概略構成図である。図2は、図1
の伝熱管の配列を説明する説明図である。図3は、図1
のスートブロー管の断面図である。図4は、伝熱管とス
ートブロー管の配置を説明する説明図である。図5は、
図2の伝熱管に付着した付着物を説明する説明図であ
る。図6は、本発明の実施形態および比較例のスートブ
ロー装置で、伝熱管の付着物の除去を行った場合の伝熱
管の熱伝達率を示す図である。
【0016】本実施形態のスートブロー装置1を備えた
石炭ガス化装置は、図1に示すように、原料である微粉
炭をガス化するガス化炉本体2と、このガス化炉で生成
された生成ガスから熱を回収する熱回収ボイラ3を含ん
で構成されている。
【0017】ガス化炉本体2には、微粉炭および酸化剤
を供給するバーナ5と、このバーナ5により微粉炭およ
び酸化剤が供給される火炉7が設けられている。バーナ
5は、火炉7に上下2段で設けられている。火炉7の下
方には、微粉炭をガス化したときに発生する溶融スラグ
を冷却する冷却水が溜められており、冷却水により冷却
されたスラグは、ガス化炉本体2の底部より排出され
る。
【0018】また、火炉7の上方には、絞り部9が形成
され、絞り部9の上端は、ガス化炉本体2と熱回収ボイ
ラ3との間に設けられた連絡管11と連通している。連
絡管11は、一方がガス化炉本体2の絞り部9の上端と
連通するとともに、他方が熱回収ボイラ3の上端と連通
している。
【0019】連絡管11によりガス化炉本体2と連通す
る熱回収ボイラ3は、熱回収部である3つの伝熱管群1
3を上段、中段、下段に備えている。それぞれの伝熱管
群13の上方には、伝熱管17に付着した付着物を除去
するスートブロー装置1がそれぞれ設けられている。
【0020】このように構成された石炭ガス化装置にお
いて、酸化剤と微粉炭は、バーナ5に送られ、火炉7で
ガス化される。ガス化によって生成したガスは、火炉7
から上昇して、絞り部9、連絡管11を通流して熱回収
ボイラ3に供給される。熱回収ボイラ3に供給されたガ
スは、上段、中段、下段に配設された伝熱管群13によ
り熱を回収されながら、熱回収ボイラ3の上方から下方
に流下して、熱回収ボイラ3から排出される。また、ガ
ス化により発生した溶融スラグは、火炉7の下部に溜め
られた冷却水に落下して、その後、系外に排出される。
【0021】伝熱管群13の伝熱管17は、図2に示す
ように、マトリクス状に配列され、列間隔、つまり、横
方向の伝熱管17軸ピッチ:Px=0.0635mと、
行間隔、つまり、縦方向の伝熱管17軸ピッチ:Py=
0.057mとを有して配列され、伝熱管17は、直
径:d=0.0381mを有している。
【0022】このように配列された伝熱管群13は、例
えば、熱回収ボイラ3内を流下するガスの流れに対し
て、伝熱管17の軸方向がほぼ直角になるように配設さ
れた伝熱管17により形成され、伝熱管17は、マトリ
クス状、言い換えれば、碁盤目状に配列されている。つ
まり、伝熱管17は、ガスの流れに沿って縦方向に配列
された列と、ガスの流れ方向にほぼ直行する横方向に配
列された行で、5行6列に配列されて伝熱管群13が形
成されている。ここで、伝熱管17が横方向に等間隔で
配列された行を、段と称すれば、本実施形態の伝熱管1
7は、5段6列に配列されているということもできる。
【0023】スートブロー装置1は、例えば、図1に示
すように、スートブローガスを噴射するスートブロー管
19と、このスートブロー管19から噴射されるスート
ブローガスをスートブロー管19に供給する図示しない
スートブローガス供給器とを含んで構成され、スートブ
ロー管19は、伝熱管群13の上方に設けられている。
伝熱管群13の上方に設けられたスートブロー管19に
は、図3に示すように、スートブローガスを噴射する噴
射口21が、下側管壁に鉛直下向きに設けられている。
鉛直下向きの噴射口21を有するスートブロー管19の
中心軸は、図4に示すように、伝熱管17の配列の各列
にそれぞれ対応して、伝熱管17の軸方向とほぼ平行に
なるように配設され、伝熱管群13における最上段の伝
熱管17の中心軸を含む面と上下方向の間隔Hを有して
いる。スートブロー管19の噴射口21は、対応する列
の伝熱管17の中心軸を含み、ガスの流れと平行な面
と、横方向の間隔Lを有して配置されている。また、噴
射口21は、スートブロー管19の下側管壁に鉛直下向
きで設けられているので、スートブロー管19の中心軸
は、噴射口21の中心と同様に、伝熱管17の中心軸と
横方向の間隔Lを有している。本実施の形態では、スー
トブロー管19は、L=0.25d、H=Pyに配置さ
れている。
【0024】ここで、本実施形態のスートブロー装置1
を備えた石炭ガス化装置の炉として、固定層、流動層、
気流層などの各方式が種々提案されている。これらの中
で、気流層型のガス化炉は、石炭などの固体炭素質原料
を微粉砕して酸素、空気などの酸化剤とともに、原料灰
の融点以上の温度、つまり、約1300〜1600℃の
炉内に供給してガス化する方法であり、ガス化効率が高
い、適用炭種が広い、環境適合性に適している等の特徴
を有している。この気流層を用いた石炭ガス化法は、合
成ガス、複合発電、燃料電池などの燃料および原料製造
に適しているため、国内外で積極的に開発が進められて
いる。特に気流層を用いた石炭ガス化による複合発電
は、次期火力発電技術として位置付けられ、ここ数年開
発が加速されている状況にある。
【0025】複合発電におけるガス化装置は、酸化剤と
微粉炭がバーナに送られガス化される。ガス化よって生
成されたガスは、ガス化炉から上昇して、絞り部より連
絡管を通流して、熱回収部に送られる。
【0026】熱回収部である熱回収ボイラに送られる生
成ガスの中には、例えば、数100g/Nmの未燃分
が含まれ、これは、通常の石炭焚きボイラの数100倍
もの濃度に相当する。従って、運転時間の経過にともな
い、図5に示すように、伝熱管17の上面23に未燃分
の堆積層が形成され、伝熱管17の側面25および下面
27に付着層が形成されている。このように、伝熱管1
7に未燃分が堆積、付着すると、受熱面積の低下による
伝熱性能の低下が起こる。特に、碁盤目配列された伝熱
管17では、側面25に付着する未燃分が伝熱性能を低
くする。伝熱性能の低下を防ぐためには、スートブロー
装置1により、窒素ガスなどを伝熱管17に噴射して、
伝熱管17に堆積、付着した未燃分の除去を積極的に行
う必要がある。ここで、伝熱管17の上面23とは、伝
熱管17の外周面のうち、ガスの流れ方向に対して上流
側の外周面をいい、伝熱管17の下面27とは、伝熱管
17の外周面のうち、ガスの流れ方向に対して下流側の
外周面をいい、伝熱管17の側面25とは、伝熱管17
の外周面のうち、上面23と下面27の間の外周面をい
う。すなわち、伝熱管17の外周面のうち、伝熱管17
の中心軸からガスの流れを遡った方の面を上面23と
し、ガスの流れ下る方の面を下面として、上面23と下
面27の間の外周面を側面25としている。つまり、伝
熱管17の側面25とは、伝熱管17の外周面のうち、
ガスの流れ方向と直行する面でかつ伝熱管17の軸を含
む面と外周面との交線を含む交線近傍の外周面のことで
ある。言い換えれば、伝熱管17の外周面のうち、ガス
の流れに平行な面と伝熱管17の外周面との接線を含む
接線近傍の面を、伝熱管17の側面25と称している。
【0027】従来のスートブロー装置は、伝熱管の上方
にスートブロー管を設置して、噴射口よりガス流れ方向
に窒素ガスを噴射するのが一般的である。この方法によ
れば、スートブロー装置の設置や運転が比較的容易であ
り、噴射口付近では、噴射ガスが高流速となるため、上
段の伝熱管ほど未燃分が除去されやすい。
【0028】しかしながら、従来のスートブロー装置
は、噴射されるガスの流れが伝熱管そのもので遮られ、
スートブロー管から遠くなるにつれて、ガスの流速が低
下するため、下段側の伝熱管まで付着した未燃分の除去
が十分にできない。このため、運転時間ともに伝熱管へ
の未燃分の堆積や付着は進行した場合、スートブローに
よる伝熱性能の回復は、幾分認められるものの、平均的
には低い伝熱性能に落ち着く傾向を示す。
【0029】これに対し、本発明のスートブロー装置1
は、伝熱管17の長手方向がガスの流れ方向とほぼ直角
に設置されるとともに、碁盤目状に配列された伝熱管群
13に対して、伝熱管17の中心軸より間隔Lだけ、ス
ートブロー管19を伝熱管17の側面25方向ヘずらし
ている。つまり、本発明のスートブロー装置1は、伝熱
管17の側面25の上方にスートブロー管19を備え、
このスートブロー管19に設けられた噴射口21を、伝
熱管17の側面25の上方、かつ、ガスの流れ方向に配
置したものである。また、本発明のスートブロー装置1
は、噴射口21に、窒素ガス、もしくは、火炉5にて生
成された生成ガスから未燃分を除去したリサイクルガス
を供給し、噴射口21よりスートブローガスとして噴射
することができる。
【0030】このように、伝熱管17の側面25の上方
でガス流れ方向に、スートブロー装置1の噴射口21を
配置することにより、スートブロー装置1から噴射され
るスートブローガスは、伝熱管17の側面25に集中し
て当り、伝熱管17の側面25に付着した未燃分を吹き
飛ばすことができる。
【0031】(第2の実施形態)本発明を適用してなる
スートブロー装置1の第2の実施形態について説明す
る。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一のも
のには説明を省略し、第1の実施形態と相違する構成及
び特徴部などについて説明する。
【0032】本実施形態が第1の実施形態と相違する点
は、スートブロー管19の配置である。すなわち、本実
施形態のスートブロー装置1のスートブロー管19は、
L=0.5d、H=Pyに配置されている。
【0033】(第3の実施形態)本発明を適用してなる
スートブロー装置1の第3の実施形態について説明す
る。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一のも
のには説明を省略し、第1の実施形態と相違する構成及
び特徴部などについて説明する。
【0034】本実施形態が第1の実施形態と相違する点
は、スートブロー管19の配置である。すなわち、本実
施形態のスートブロー装置1のスートブロー管19は、
L=0.4Px、H=Pyに配置されている。
【0035】(比較例1)本発明を適用してなるスート
ブロー装置1と、伝熱管17の付着物の除去能力を比較
するため、比較例1について説明する。なお、本比較例
では、第1の実施形態と同一のものには説明を省略し、
第1の実施形態と相違する構成及び特徴部などについて
説明する。
【0036】本比較例が第1の実施形態と相違する点
は、スートブロー管19の配置である。すなわち、本比
較例のスートブロー装置1のスートブロー管19は、L
=0、H=Pyに配置されている。
【0037】(比較例2)本発明を適用してなるスート
ブロー装置1と、伝熱管17の付着物の除去能力を比較
するため、比較例2について説明する。なお、本比較例
では、第1の実施形態と同一のものには説明を省略し、
第1の実施形態と相違する構成及び特徴部などについて
説明する。
【0038】本比較例が第1の実施形態と相違する点
は、スートブロー管19の配置である。すなわち、本比
較例のスートブロー装置1のスートブロー管19は、L
=0.5Px、H=Pyに配置されている。
【0039】本発明の第1乃至第3の実施形態と、比較
例1および2のスートブロー装置1を用いて、実ガス下
において、伝熱性能の回復の効果を調べた。ここで、実
験用ボイラガスの条件は、温度:700℃、圧力:常
圧、空塔速度:2m/s、未燃分濃度:150g/Nm
であり、熱回収ボイラ3において、1時間程度運転し
た後の熱伝達率は、13W/mKであった。図6は、
各スートブロー装置1で、スートブロー装置1の噴射圧
力を5kg/cm、噴射口21の内径を3mmとし、
3秒間噴射したときの伝熱管17の熱伝達率を示す図で
ある。
【0040】本発明の第1乃至第3の実施形態、比較例
1および2のスートブロー装置1により回復した熱伝達
率は、図6に示すように、伝熱管17直上にスートブロ
ー管19を設置した比較例1(L=0)が最も低い。噴
射口21の位置を、比較例1(L=0)から第1の実施
形態(L=0.25d)、第1の実施形態(L=0.2
5d)から第2の実施形態(L=0.5d)に移動させ
る、つまり、伝熱管17直上から伝熱管17の軸方向に
対して横方向にずらしていくと、徐々に熱伝達率が高く
なり、第2の実施形態(L=0.5d)により回復した
熱伝達率が最も高い。更に、噴射口21の位置を、第2
の実施形態(L=0.5d)の位置から第3の実施形態
(L=0.4Px)の位置まで移動させると熱伝達率は
低下した。運転中、噴射口21の位置が0.4Pxを超
える位置に配置された場合、例えば、比較例2(L=
0.5Px)の位置に噴射口21の位置を配置すると、
伝熱管17と伝熱管17との間で未燃分がブリッジし
た。
【0041】このように、スートブロー管19の噴射口
21の位置Scを、0.25d≦Sc<0.5Pxに配
置、つまり、伝熱管17とスートブロー管19の方向の
間隔Lを、0.25d≦L<0.5Pxとすれば、比較
例1および2より、伝熱管17の熱伝達率を回復するこ
とができる。また、第1乃至第3の実施形態のように、
スートブロー管19の噴射口21の位置Scを、0.2
5d≦Sc<0.4Pxに配置、つまり、伝熱管17と
スートブロー管19の方向の間隔Lを、0.25d≦L
<0.4Pxとすれば、伝熱管17の熱伝達率をより回
復するとともに、ボイラガスの流路閉鎖を回避すること
ができる。
【0042】(第4の実施形態)本発明を適用してなる
スートブロー装置1の第4の実施形態について図7及び
図9を参照して説明する。図7は、第4の実施形態にお
けるスートブロー装置のスートブロー管とマトリクス状
に配列された伝熱管の概略構成を示す縦断面図である。
図8は、図7の上面図である。図9は、図8のスートブ
ロー管19および伝熱管17を拡大した拡大図である。
図10は、比較例3のスートブロー装置のスートブロー
管とマトリクス状に配列された縦断面図である。図11
は、図7のスートブロー管において他の位置に噴射口を
配置したときのスートブロー管の断面図である。なお、
本実施形態では、第1の実施形態と同一のものには同じ
符号を付して説明を省略し、第1の実施形態と相違する
構成及び特徴部などについて説明する。
【0043】本実施形態が第1の実施形態と相違する点
は、スートブロー管19の軸方向が、ガスの流れと伝熱
管17の中心軸の双方に対して直交するように配置され
ているとともに、伝熱管群13の上方と中段に2段でス
ートブロー管19が設けられていることにある。すなわ
ち、伝熱管群13の伝熱管17が、例えば、図7に示す
ように、伝熱管17が3列10段のマトリクス状(伝熱
管の断面の配列が行と列により形成されている状態)に
配列されている場合、本実施形態のスートブロー装置1
のスートブロー管19は、冷却壁29の壁面にほぼ垂直
に設けられ、1段目の伝熱管17の上方と、5段目と6
段目の伝熱管17の間に、ガスの流れと伝熱管17の中
心軸の双方に対して直交するように配置されている。
【0044】ガスの流れと伝熱管17の双方に対して直
交するように設けられたスートブロー管19は、図8に
示すように、1段目の伝熱管17の上方に5本のスート
ブロー管19が、ほぼ平行にそれぞれほぼ均等な間隔を
有して配置されている。この5本のスートブロー管19
と直交するように設けられた伝熱管17は、冷却壁31
の壁面にほぼ垂直に設けられている。冷却壁31の壁面
にほぼ垂直に設けられた伝熱管17は、それぞれほぼ平
行に、ほぼ均等な間隔を有して3列に配列されている。
伝熱管17が設けられた冷却壁31と、スートブロー管
19が設けられた冷却壁29は、それぞれの壁面が互い
に直交し、伝熱管17は、冷却壁29の壁面に対して、
ほぼ平行に設けられ、スートブロー管19は、冷却壁3
1の壁面近傍から、伝熱管17の先端部近傍まで、冷却
壁31の壁面に対してほぼ平行にほぼ均等な間隔を有し
て設けられている。スートブロー管19の先端部は、冷
却壁29の壁面から最も遠い伝熱管17の側面25より
張り出して、伝熱管17の上方を覆うように設けられて
いる。5段目と6段目の伝熱管17の間に設けられたス
ートブロー管19も、1段目の伝熱管17の上方に設け
られたスートブロー管19と、同様な構成となってい
る。
【0045】また、5段目の伝熱管17と6段目の伝熱
管17との間に設けられたスートブロー管19は、伝熱
管17の行間ピッチ(段間ピッチ)Pyの間、つまり、
H=0.5Pyに配置され、図9に示すように、スート
ブローガスを噴射する噴射口21を備え、噴射口21
は、スートブロー管19の管壁の下端部に設けられた直
径数mmの貫通孔により形成されている。噴射口21
は、各伝熱管17の両側面25の上方に設けられてい
る。つまり、スートブロー管19の噴射口21は、各伝
熱管17の両側面25の接線上、かつ、ガスの流れ方向
に沿って設けられており、スートブローガスを、伝熱管
17の両側面25めがけて噴射できる。
【0046】このように、伝熱管17の軸方向が熱交換
を行うガスの流れ方向と直交するよう設けられ、伝熱管
17が碁盤目状に配列された場合、噴射口21を伝熱管
17の側面25の上方に配置することにより、噴射した
スートブローガスが、伝熱管17に遮蔽されることな
く、熱回収ボイラ3のガス流路を流下することができる
ので、下方に配列された伝熱管17の側面25にも、十
分な流速を維持して、噴射することができ、下方に配列
された伝熱管17の側面25に付着した付着物の除去を
十分に行うことができる。
【0047】また、本実施形態のように、伝熱管17の
段間にスートブロー管19を配置し、伝熱管17の側面
25に形成された側壁に向かって噴射口21を設け、ス
ートブローを行うことにより、伝熱管群13が多段に形
成されていても、スートブローガスが、伝熱管群13の
下部に設けられた伝熱間の側面25に十分な流速を維持
して噴きつけられ、伝熱管群13の下部にもうけられた
伝熱管17の側面25に付着した未燃分を吹き飛ばすこ
とができ、伝熱管17の低下した伝熱性能を再び向上す
ることができる。
【0048】更に、噴射口21は、伝熱管17の両側面
25に対応して設けられているので、伝熱管17の両方
の側面25に付着した付着物を取り除くことができ、ス
ートブロー装置1における伝熱管17の付着物の除去能
力を向上することができる。
【0049】更にまた、本実施形態のように、伝熱管1
7と直交する位置にスートブロー管19を挿入しても、
ガスの流路は、十分に確保されており、スートブロー管
19の上方に未燃分が堆積しても、流路閉塞に至ること
はない。また更に、スートブロー管19は、噴射口21
の配置を変えただけで、従来から用いられているものを
使用することができるので、コストの増大を抑制して、
スートブロー装置1の除去能力を向上することができ
る。
【0050】(比較例3)本発明の第4の実施形態のス
ートブロー装置1と、伝熱管17の付着物の除去能力を
比較するため、比較例3について、図10を参照して説
明する。図10は、本比較例のスートブロー装置のスー
トブロー管とスートブロー装置により付着物が除去され
る伝熱管の配置を示す縦断面図である。なお、本比較例
では、第4の実施形態と同一のものには同じ符号を付し
て説明を省略し、第4の実施形態と相違する構成及び特
徴部などについて説明する。
【0051】本比較例が第4の実施形態と相違する点
は、スートブロー装置1のスートブロー管19が、伝熱
管17の軸方向とほぼ平行に配置され、かつ、1段目の
伝熱管17の上方のみに形成され、その1段が平行に配
置された3本のスートブロー管19で構成されている点
である。すなわち、本比較例のスートブロー管19は、
第4の実施形態のスートブロー管19に比べ数が減少
し、噴射口21の位置が、伝熱管17の直上(L=0)
に配置されている。ここで、本比較例のスートブロー装
置1のスートブロー管19は、H=0.5Pyに配置さ
れている。
【0052】本発明の第4の実施形態および比較例3の
スートブロー装置1を用いて、実ガス下で、伝熱管17
の段数が10段、列数が6列の伝熱管群13の伝熱性能
の回復の効果を調べた。ここで、実験用ボイラガスの条
件は、温度:700℃、圧力:常圧、空塔速度:2m/
s、未燃分濃度:150g/Nmである。第4の実施
形態のスートブロー装置1で、スートブロー装置1の噴
射圧力を5kg/cm 、噴射口21の内径を3mmと
し、3秒間噴射したときの伝熱管17の熱伝達率は、4
5W/mKであり、比較例3のスートブロー装置1に
おいて熱伝達率は、18W/mKであった。
【0053】スートブロー終了後、伝熱管17の未燃分
の付着や堆積状況を観察すると、第4の実施形態では、
スートブロー前と比べて、伝熱管17の側面25におけ
る付着層の厚みが薄くなり、更に、伝熱管17上の堆積
物が飛散しているのに対して、比較例3では、1段目、
2段目の伝熱管17の堆積物は、ほぼ飛散していたが、
その他の段では、スートブロー前後で状況にあまり差が
なかった。比較例3では、流速の速い上段の伝熱管17
では、堆積した未燃分の飛散が進むが、伝熱管17で遮
られ、流速が遅くなった下段では、未燃物は除去されな
いことが考えられる。
【0054】これに対して、第4の実施形態のスートブ
ロー装置1では、各伝熱管17の側面25に付着した未
燃分の厚みが薄くなっており、スートブローガスが伝熱
管17の側面25に十分な流速で流れたものと考える。
【0055】また、第4の実施形態のスートブロー装置
1における噴射口21は、本実施形態の噴射口21に代
わり、図11に示すように、スートブロー管19の下側
に、同一横断面に2つの貫通孔を設け、斜め下方にスー
トブローガスを噴射する2列の噴射口21とすることも
できる。
【0056】このように、スートブロー装置1の噴射口
21を斜め下方に、2列で配置することにより、スート
ブローガスが斜めに噴射されるため、スートブローガス
が当る伝熱管17の側面25の面積が拡大され、スート
ブロー管19の本数を減らすことができる。
【0057】(第5の実施形態)本発明を適用してなる
スートブロー装置1の第5の実施形態について図12乃
至図14を参照して説明する。図12は、第5の実施形
態におけるスートブロー装置のスートブロー管とマトリ
クス状に配列された伝熱管の配置を示す縦断面図であ
る。図13は、図12の上面図である。図14は、図1
2のスートブロー管および伝熱管を拡大した拡大図であ
る。なお、本実施形態では、第4の実施形態と同一のも
のには同じ符号を付して説明を省略し、第4の実施形態
と相違する構成及び特徴部などについて説明する。
【0058】本実施形態が第4の実施形態と相違する点
は、スートブロー管19の軸方向が、伝熱管17の中心
軸に対してほぼ平行に配置され、1段目および6段目の
それぞれの伝熱管17の斜め上方と斜め下方に、それぞ
れスートブロー管19が配置されていることにある。す
なわち、伝熱管群13が、例えば、図12に示すよう
に、3列10段に配列された伝熱管17で形成されてい
る場合、本実施形態のスートブロー装置1のスートブロ
ー管19は、1段目の伝熱管17の一方の側面25aの
上方(L=0.5d、H=0.5Py)にそれぞれ配置
されるとともに、2段目の伝熱管17の他方の側面25
bの上方(L=0.5d、H=0.5Py)にそれぞれ
配置されている。同様に、スートブロー管19は、6段
目の伝熱管17の一方の側面25aの上方(L=0.5
d、H=0.5Py)に配置されるとともに、7段目の
伝熱管17の他方の側面25bの上方(L=0.5d、
H=0.5Py)に配置されている。
【0059】また、ガスの流れとほぼ直交し、かつ、伝
熱管17の軸方向とほぼ平行に設けられたスートブロー
管19は、図13に示すように、ほぼ平行にそれぞれ対
応する伝熱管17の対角線上に配置されている。このス
ートブロー管19とほぼ平行に設けられた伝熱管17
は、スートブロー管19とともに、冷却壁31の壁面に
ほぼ垂直に設けられている。スートブロー管19および
伝熱管17が設けられた冷却壁31と、冷却壁29は、
それぞれ壁面が互いに直交し、スートブロー管19およ
び伝熱管17は、冷却壁29の壁面に対して、ほぼ平行
に設けられている。スートブロー管19の先端部は、伝
熱管17の先端部の近傍まで設けられている。6段目の
伝熱管17の対角線上に設けられたスートブロー管19
も、1段目の伝熱管17の対角線上に設けられたスート
ブロー同様の構成をしている。
【0060】また、5段目の伝熱管17と6段目の伝熱
管17との間に設けられたスートブロー管19は、伝熱
管17の行間ピッチ(段間ピッチ)Pyの間、つまり、
H=0.5Pyに配置され、噴射口21は、図14に示
すように、各伝熱管17の一方の側面25aの上方に設
けられている。つまり、スートブロー管19の噴射口2
1は、各伝熱管17の一方の側面25aの接線上、か
つ、ガスの流れ方向に向かって設けられており、スート
ブローガスを、伝熱管17の一方の側面25aめがけて
噴射できる。また、6段目の伝熱管17と7段目の伝熱
管17との間に設けられたスートブロー管19も、同様
の構成をしており、伝熱管17の他方の側面25bに付
着した付着物は、伝熱管17の他方の側面25bの上方
に設けられたスートブロー管19により除去することが
できる。ここで、1段目の伝熱管17の上方に設けられ
たスートブロー管19は、5段目の伝熱管17と6段目
の伝熱管17との間に設けられたスートブロー管19と
同様の構成をしており、1段目の伝熱管17と2段目の
伝熱管17の間に設けられたスートブロー管19は、6
段目の伝熱管17と7段目の伝熱管17との間に設けら
れたスートブロー管19と同様の構成をしている。
【0061】このように、第5の実施形態におけるスー
トブロー装置1のスートブロー管19は、伝熱管17を
中心に対角線上に、千鳥状に配置されているため、隣接
する伝熱管17に配置されたスートブロー管19に干渉
することなく、スートブロー管19を配置することがで
きる。このため、本実施形態のスートブロー装置1は、
伝熱管17の両側面25にスートブローガスを噴射する
ことができ、スートブロー装置1における伝熱管17に
付着した付着物の除去能力を向上することができる。
【0062】本実施形態のスートブロー装置1におい
て、第4の実施形態のスートブロー装置1と同様の試験
を行ったところ、熱伝達率は、43W/mKであり、
第4の実施形態のスートブロー装置1と同様の結果を得
ることができた。
【0063】また、本実施形態のように、伝熱管17と
平行にスートブロー管19を配置しても、ガスの流路
は、伝熱管17の左右の側面25に対応するスートブロ
ー管19を挿入する段をずらすことにより、伝熱管17
の横方向ピッチPxが大きくない場合でも、隣接するス
ートブロー管19の間隔が狭くならず、ガスの流路は十
分に確保され、スートブロー管19の上方に未燃分が堆
積しても、流路閉塞に至ることはない。
【0064】本発明のスートブロー装置1のスートブロ
ー管19、および、噴射口21の構成は、本実施形態に
限定されるものではなく、ガスの流れ方向の上流側から
伝熱管17の側面25に、伝熱管17の側面25にガス
の流れに沿って、スートブローガスを噴射できる構成の
スートブロー管19および噴射口21であればよい。
【0065】また、本発明のスートブロー装置1は、マ
トリクス状に配列された伝熱管17に付着した付着物の
除去に限るものではなく、千鳥状に配列された伝熱管1
7に付着した付着物も効率的に除去することができる。
要は、伝熱管17の側面25がガスの流れに沿って配列
された伝熱管群13で、ガス流れの上流側から伝熱管1
7の側面25に、ガスの流れに沿って、スートブローガ
スを噴射できればよい。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、スートブロー装置にお
ける伝熱管の側面に付着した付着物のの除去能力を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなるスートブロー装置を備え
た石炭ガス化装置の概略構成を示した概略構成図であ
る。
【図2】図1の伝熱管の配列を説明する説明図である。
【図3】図1のスートブロー管の断面図である。
【図4】伝熱管とスートブロー管の配置を説明する説明
図である。
【図5】図2の伝熱管に付着した付着物を説明する説明
図である。
【図6】本発明の実施形態および比較例のスートブロー
装置で、伝熱管の付着物の除去を行った場合の伝熱管の
熱伝達率を示す図である。
【図7】第4の実施形態におけるスートブロー装置のス
ートブロー管とマトリクス状に配列された伝熱管の概略
構成を示す縦断面図である。
【図8】図7の上面図である。
【図9】図8のスートブロー管19および伝熱管17を
拡大した拡大図である。
【図10】比較例3のスートブロー装置のスートブロー
管とマトリクス状に配列された伝熱管の配置を示す縦断
面図である。
【図11】図7のスートブロー管において他の位置に噴
射口を配置したときのスートブロー管の断面図である。
【図12】第5の本実施形態におけるスートブロー装置
のスートブロー管とマトリクス状に配列された伝熱管の
配置を示す縦断面図である。
【図13】図12の上面図である。
【図14】図12のスートブロー管および伝熱管を拡大
した拡大図である。
【符号の説明】
1 スートブロー装置 2 ガス火炉本体 3 熱回収ボイラ 13 伝熱管群 17 伝熱管 19 スートブロー管 21 噴射口 25 側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 邦勝 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 竹田 誠 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 山田 陸雄 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 Fターム(参考) 3K061 QC06 QC23 QC38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉から供給されたガスと熱交換する伝熱
    管に対して流体を噴射し、前記伝熱管の外周面に付着し
    た付着物を除去するスートブロー装置であって、 前記伝熱管が、前記ガスの流れに対して直角方向に配置
    されている場合に、 前記伝熱管の外周面のうち、前記ガスの流れ方向に沿っ
    て上流側の外周面を上面とし、下流側の外周面を下面と
    して、前記上面と前記下面の間の外周面を側面としたと
    き、 前記伝熱管の上流側から前記伝熱管の側面に前記流体を
    噴射することを特徴とするスートブロー装置。
  2. 【請求項2】 炉から供給されたガスと熱交換する伝熱
    管に対して流体を噴射し、前記伝熱管の外周面に付着し
    た付着物を除去するスートブロー装置であって、 前記伝熱管が、前記ガスの流れに対して直角方向に配置
    され、かつ、前記伝熱管が、行方向および列方向にマト
    リクス状に配列されている場合に、 前記ガスの流れに沿って前記伝熱管の上流側に、前記流
    体を噴射する噴射口を有するスートブロー管を設け、 前記伝熱管の外周面のうち、前記ガスの流れ方向に沿っ
    て上流側の外周面を上面とし、下流側の外周面を下面と
    して、前記上面と前記下面の間の外周面を側面としたと
    き、 前記伝熱管の側面に、前記ガスの流れの上流側から下流
    側へ前記列方向に沿って、前記噴射口から前記流体を噴
    射することを特徴とするスートブロー装置。
  3. 【請求項3】 前記伝熱管の直径をd、前記伝熱管の行
    方向の軸間隔のピッチをPxとしたとき、前記噴射口の
    中心位置Scは、0.25d≦Sc≦0.5Pxとする
    ことを特徴とする請求項2に記載のスートブロー装置。
  4. 【請求項4】 前記スートブロー管は、前記ガスの流れ
    と前記伝熱管の中心軸の双方に対して直角方向に配置さ
    れていることを特徴とする請求項2または3に記載のス
    ートブロー装置。
  5. 【請求項5】 前記スートブロー管は、マトリクス状に
    配列された前記伝熱管の上流側に設けられるとともに、
    行間に設けられていることを特徴とする請求項2乃至4
    のいずれか1項に記載のスートブロー装置。
  6. 【請求項6】 微粉固体炭素原料をガス化するガス化炉
    と、該ガス化炉により生成された生成ガスの熱を回収す
    る熱回収器を含んで構成された石炭ガス化装置であっ
    て、 前記熱回収器は、前記生成ガスと熱交換をする伝熱管が
    配列され、前記伝熱管に付着した付着物を除去するスー
    トブロー装置として、請求項1乃至5のいずれか1項に
    記載のスートブロー装置を備えていることを特徴とする
    石炭ガス化装置。
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