JP6811757B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents
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[1](A)カルボキシル基含有感光性樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)エポキシ化合物と、(D)融点が100℃〜200℃である脂肪族系ウレア化合物と、(E)反応性希釈剤と、を含有することを特徴とする感光性樹脂組成物。
[2]前記(D)融点が100℃〜200℃である脂肪族系ウレア化合物が、下記一般
式(1)
[3]前記R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7は、それぞれ、独立して、炭素数1〜5個の飽和脂肪族炭化水素基であることを特徴とする[2]に記載の感光性樹脂組成物。
[4]前記R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7は、メチル基であることを特徴とする[2]または[3]に記載の感光性樹脂組成物。
[5]前記(A)カルボキシル基含有感光性樹脂100質量部に対し、前記(D)融点が100℃〜200℃である脂肪族系ウレア化合物が、1.0質量部以上30質量部以下含有することを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物。
[6]塗工した前記感光性樹脂組成物を、70℃にて20分間乾燥後、400mJ/cm2の紫外線を照射して、150℃、60分間にて熱硬化させた後の光硬化物表面を、光沢計を用いて60度鏡面反射率を測定することにより得られるグロス値が40%以下であることを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物。
[7]前記(B)光重合開始剤が、オキシムエステル化合物及び/またはα−アミノアルキルフェノン化合物を含むことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物。
[8][1]乃至[7]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物の光硬化物。
[9][1]乃至[7]のいずれか1つに記載の感光性樹脂組成物を有するドライフィルム。
ることにより、艶消し外観と耐熱性を確実に向上させることができる。
カルボキシル基含有感光性樹脂は、特に限定されず、例えば、1分子中に、感光性の不飽和二重結合を1個以上、好ましくは2個以上有するカルボキシル基含有樹脂が挙げられる。カルボキシル基含有感光性樹脂として、例えば、1分子中にエポキシ基を2個以上有する多官能エポキシ樹脂のエポキシ基の少なくとも一部に、アクリル酸やメタクリル酸(以下、「(メタ)アクリル酸」ということがある。)等のラジカル重合性不飽和モノカルボン酸を反応させて、エポキシ(メタ)アクリレート等のラジカル重合性不飽和モノカルボン酸化エポキシ樹脂を得て、得られた該樹脂の生成した水酸基に、多塩基酸及び/又はその無水物を反応させて得られる、多塩基酸変性エポキシ(メタ)アクリレート等の多塩基酸変性ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸化エポキシ樹脂を挙げることができる。
重結合が導入された樹脂に遊離のカルボキシル基が導入されることで、樹脂にアルカリ現像性が付与される。多塩基酸、その無水物は、特に限定されず、飽和、不飽和のいずれも使用することができる。多塩基酸には、例えば、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、クエン酸、フタル酸、フタル酸誘導体(例えば、テトラヒドロフタル酸、3−メチルテトラヒドロフタル酸、4−メチルテトラヒドロフタル酸、3−エチルテトラヒドロフタル酸、4−エチルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、3−メチルヘキサヒドロフタル酸、4−メチルヘキサヒドロフタル酸、3−エチルヘキサヒドロフタル酸、4−エチルヘキサヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロフタル酸)、トリメリット酸、ピロメリット酸及びジグリコール酸等が挙げられる。また、多塩基酸無水物としては、これら多塩基酸の無水物が挙げられる。これらの化合物は単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸化エポキシ樹脂と多塩基酸及び/又は多塩基酸無水物との反応方法は、特に限定されず、例えば、ラジカル重合性不飽和モノカルボン酸化エポキシ樹脂と多塩基酸及び/又は多塩基酸無水物とを適当な希釈剤(例えば、有機溶剤)中で加熱することが挙げられる。
9」、「ZCR−1569H」(以上、日本化薬株式会社)、「サイクロマーP(ACA)Z−250」(ダイセル・オルネクス株式会社)等を挙げることができる。また、これらのカルボキシル基含有感光性樹脂は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
光重合開始剤は、特に限定されず、いずれも使用することができる。光重合開始剤としては、例えば、1,2−オクタンジオン,1−〔4−(フェニルチオ)−2−(O−ベンゾイルオキシム)〕、エタノン1−〔9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−1−(0−アセチルオキシム)、2−(アセチルオキシイミノメチル)チオキサンテン−9−オン、1,8−オクタンジオン,1,8−ビス[9−エチル−6−ニトロ−9H−カルバゾール−3−イル]−,1,8−ビス(O−アセチルオキシム)、1,8−オクタンジオン,1,8−ビス[9−(2−エチルヘキシル)−6−ニトロ−9H−カルバゾール−3−イル]−,1,8−ビス(O−アセチルオキシム)、(Z) −(9−エチル−6−ニトロ−9H−カルバゾール−3−イル)(4−((1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ) −2−メチルフェニル)メタノン O−アセチルオキシム
等のオキシムエステル系光重合開始剤、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−モルホリノフェノン)−ブタノン−1、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパノン−1等のα−アミノアルキルフェノン系光重合開始剤が挙げられる。
チルアミノ) ベンゾエート、2−n−ブトキシエチル−4−(ジメチルアミノ) ベンゾエ
ート、メチル−4−(ジメチルアミノ) ベンゾエート、イソアミル−4−(ジメチルアミノ) ベンゾエート、2−( ジメチルアミノ) エチルベンゾエート、2−エチルへキシル−4−(ジメチルアミノ) ベンゾエート等のベンゾエート系光重合開始剤等が挙げられる。
エポキシ化合物は、感光性樹脂組成物の硬化物の架橋密度を上げて、十分な機械的強度を有する硬化物を得ることに寄与する。エポキシ化合物としては、例えば、エポキシ樹脂を挙げることができる。エポキシ樹脂としては、特に限定されず、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、フェニルアラルキル型エポキシ樹脂、ナフタレン型
エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、アダマンタン型エポキシ樹脂等を挙げることができる。これらの化合物は単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
カルボキシル基含有感光性樹脂と、光重合開始剤と、エポキシ化合物とを含有する感光性樹脂組成物に、融点が100℃〜200℃である脂肪族系ウレア化合物が配合されることにより、絶縁信頼性、耐熱性及び柔軟性に優れ、優れた艶消し外観を有する硬化物を得ることができる。上記各効果は、脂肪族系ウレア化合物自体の特性の他に、脂肪族系ウレア化合物の融点が100℃〜200℃であることにより、カルボキシル基含有感光性樹脂と脂肪族系ウレア化合物の反応性が良好であることで得られると考えられる。
れないが、カルボキシル基含有感光性樹脂と脂肪族系ウレア化合物の反応性をさらに向上させて、より優れた絶縁信頼性と耐熱性を得る点から、120℃〜180℃の範囲が好ましく、130℃〜170℃の範囲が特に好ましい。
反応性希釈剤とは、例えば、光重合性モノマーであり、1分子当たり少なくとも1つ、好ましくは1分子当たり2つ以上の重合性二重結合を有する化合物である。反応性希釈剤は、感光性樹脂組成物の光硬化を十分にして、光硬化物の耐酸性、耐熱性、耐アルカリ性等に寄与する。反応性希釈剤としては、例えば、単官能の(メタ)アクリレートモノマー、2官能以上の(メタ)アクリレートモノマー等を挙げることができる。具体例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングルコールモノ(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシ‐3‐フェノキシプロピル(メタ)アクリルレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、1,4‐ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6‐ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールアジペートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性燐酸ジ(メタ)アクリレート、アリル化シクロヘキシルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェートなどのノンハロゲン系芳香族リン酸エステル;トリスジエチルホスフィン酸アルミニウム、トリスメチルエチルホスフィン酸アルミニウム、トリスジフェニルホスフィン酸アルミニウム、ビスジエチルホスフィン酸亜鉛、ビスメチルエチルホスフィン酸亜鉛、ビスジフェニルホスフィン酸亜鉛、ビスジエチルホスフィン酸チタニル、テトラキスジエチルホスフィン酸チタン、ビスメチルエチルホスフィン酸チタニル、テトラキスメチルエチルホスフィン酸チタン、ビスジフェニルホスフィン酸チタニル、テトラキスジフェニルホスフィン酸チタンなどのホスフィン酸の金属塩、9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-ホスファフェナントレン-10-オキサイド、ジ
フェニルビニルホスフィンオキサイド、トリフェニルホスフィンオキサイド、トリアルキルホスフィンオキサイド、トリス(ヒドロキシアルキル)ホスフィンオキサイド等のホスフィンオキサイド系化合物等が挙げられる。このうち、有機リン酸塩系の難燃剤が好ましい。これらは、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
乾燥を行い、感光性樹脂組成物から非反応性希釈剤(有機溶剤)を揮発させてソルダーレジスト膜の表面をタックフリーの状態にする。形成したソルダーレジスト膜上に、回路パターンのランド以外を透光性にしたパターンを有するネガフィルムを密着させ、その上から紫外線(例えば、波長300〜400nmの範囲)を照射させる。その後、前記ランドに対応する非露光領域を希アルカリ水溶液で除去することによりソルダーレジスト膜が現像される。現像方法には、スプレー法、シャワー法等が用いられ、使用される希アルカリ水溶液としては、例えば、0.5〜5質量%の炭酸ナトリウム水溶液が挙げられる。現像後、130〜170℃の熱風循環式の乾燥機等で20〜80分間ポストキュアを行うことにより、フレキシブルプリント配線板上に、ソルダーレジスト膜を形成させることができる。
下記表1に示す各成分を下記表1に示す配合割合にて配合し、3本ロールを用いて室温(約25℃)にて混合分散させて、実施例1〜3、比較例1〜3にてそれぞれ使用する感光性樹脂組成物を調製した。下記表1に示す各成分の配合量は、特に断りのない限り質量部を示す。なお、下記表1中の配合量の空欄部は、配合なしを意味する。
(A)カルボキシル基含有感光性樹脂
・KAYARAD ZAR−2000:固形分(樹脂分)65質量%、日本化薬株式会社
KAYARAD ZAR−2000は、エポキシ樹脂(ビスフェノールA型エポキシ樹脂)のエポキシ基の少なくとも一部に、アクリル酸を反応させて、エポキシアクリレートを得、エポキシアクリレートの水酸基に多塩基酸を反応させることで調製される化学構造を有する、多塩基酸変性エポキシアクリレート樹脂である。
・IRGACURE 369:1−ベンジル−1−(ジメチルアミノ)プロピル−4−モルホリノフェニル−ケトン、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社
・IRGACURE OXE02:エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社
(C)エポキシ化合物
・エピクロン850−S:DIC株式会社
(D)融点が100℃〜200℃である脂肪族系ウレア化合物
・U−Cat3513N:N’−[3−[[[(ジメチルアミノ)カルボニル]アミノ]メチル]−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル]−N,N−ジメチルウレア(融点は150℃)、サンアプロ株式会社
(E)反応性希釈剤
・EBECRYL8405:ダイセル・サイテック株式会社
・サイロイドED−5:グレース・アンド・カンパニー社
有機フィラー
・RHC−730:大日精化工業株式会社
・ハイジライトH42M:昭和電工株式会社
難燃剤
・エクソリット OP−935:クラリアントジャパン株式会社
硬化促進剤
・メラミン:日産化学株式会社
・DICY−7:三菱ケミカル株式会社
添加剤
・AC−303:分散剤、共栄社化学株式会社
着色剤
・デンカブラック:デンカ株式会社
非反応性希釈剤
・EDGAC:三洋化成品株式会社
厚さ25μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン株式会社、「カプトン100H」)にDRY膜厚が20μmとなるようスクリーン印刷法にて、上記のように調製した感光性樹脂組成物を塗布し、BOX炉内にて、70℃、20分の予備乾燥を行った。予備乾燥後、塗布した感光性樹脂組成物上に、露光装置(株式会社オーク製作所、「HMW−680GW」)にて400mJ/cm2の紫外線(波長300〜400nm)を照射した。照射後、BOX炉内にて、150℃、60分のポストキュアを行って熱硬化させることにより硬化塗膜を得、柔軟性評価用試験片を作製した。
厚さ25μmのポリイミドフィルム(東レ・デュポン株式会社、「カプトン100H」)に、導体(銅箔)厚9μm、ライン幅100μm、スペース幅100μmの櫛形の回路パターンを設けたフレキシブルプリント配線板について、3質量%の硫酸水溶液で表面処理後、導体上のDRY膜厚が20μmとなるようスクリーン印刷法にて、上記のように調製した感光性樹脂組成物を塗布し、BOX炉内にて、70℃、20分の予備乾燥を行った。予備乾燥後、塗布した感光性樹脂組成物上に、前記回路パターンのランド以外を透光性にしたパターンを有するネガフィルムを密着させ、露光装置(株式会社オーク製作所、「HMW−680GW」)にて400mJ/cm2の紫外線(波長300〜400nm)を照射した。照射後、30℃の1質量%炭酸ナトリウム水溶液を用い、スプレー圧0.1MPaで60秒間、現像を行った。現像後、BOX炉内にて、150℃、60分のポストキュアを行って熱硬化させることにより硬化塗膜を得、グロス値、絶縁信頼性、耐熱性評価用試験片を作製した。
試験片作製工程2で得られたサンプルの硬化塗膜表面を、光沢計VG−2000(日本電色工業株式会社)を用い、60度鏡面反射率を測定した。グロス値40%以下にて、艶消し外観が得られたと評価した。
試験片作製工程1で得られたサンプルについて、ハゼ折りにより180°折り曲げを数回繰り返して行い、その際の硬化塗膜におけるクラック発生状況を目視及び×200の光学顕微鏡で観察し、クラックの発生しなかった回数を測定し、以下の基準に従って評価した。
◎:折り曲げを5回以上繰り返してもクラック発生なし。
○:折り曲げを2〜4回繰り返してもクラック発生なし。
△:折り曲げを1回行ってもクラック発生なし。
×:折り曲げを1回行ってクラック発生。
試験片作製工程2で得られたサンプルについて、硬化塗膜の上に銀を蒸着した硬化塗膜の上面を陽極に、上記フレキシブルプリント配線板の導体(銅箔)を陰極に、それぞれ、接続した。次いで、85℃、湿度85%の恒温恒湿槽の中で、50V印加を行い、イオンマイグレーションテスター(IMV株式会社、「MIG−8600B/128」)を用いて抵抗値の連続測定を行った。50V印加時を測定開始時間とし、抵抗値が1.0E+6(1.0×106)Ω未満に低下するまでの時間を計測し、これを絶縁破壊時間とし、以下の基準に従って評価した。
○:絶縁破壊時間1000時間以上。
△:絶縁破壊時間500時間以上1000時間未満。
×:絶縁破壊時間500時間未満。
試験片作製工程2で得られたサンプルについて、硬化塗膜を、JIS C−6481の試験方法に従って、260℃のはんだ槽に10秒間浸せき後、セロハンテープによるピーリング試験を1サイクルとし、これを1〜3回繰り返した後の塗膜状態を目視により観察し、以下の基準に従って評価した。
◎:3サイクル繰り返し後も塗膜に変化が認められない。
○:3サイクル繰り返し後の塗膜にほんの僅か変化が認められる。
△:2サイクル繰り返し後の塗膜に変化が認められる。
×:1サイクル繰り返し後の塗膜に剥離が認められる。
では、絶縁信頼性、耐熱性及び柔軟性に優れ、且つグロス値が低減されて優れた艶消し外観を有する光硬化物を得ることができた。特に、カルボキシル基含有感光性樹脂97.5質量部に対し、上記脂肪族系ウレア化合物が、それぞれ、15質量部、7.5質量部含まれる実施例1、3では、耐熱性がさらに向上した。また、上記脂肪族系ウレア化合物と艶消し剤である有機フィラーを併用した実施例2、上記脂肪族系ウレア化合物と艶消し剤である無機フィラーを併用した実施例3では、グロス値がさらに低減した。
Claims (8)
- 前記R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7は、それぞれ、独立して、炭素数1〜5個の飽和脂肪族炭化水素基であることを特徴とする請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
- 前記R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7は、メチル基であることを特徴とする請求項1または2に記載の感光性樹脂組成物。
- 前記(A)カルボキシル基含有感光性樹脂100質量部に対し、前記(D)融点が100℃〜200℃である脂肪族系ウレア化合物が、1.0質量部以上30質量部以下含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
- 塗工した前記感光性樹脂組成物を、70℃にて20分間乾燥後、400mJ/cm2の紫外線を照射して、150℃、60分間にて熱硬化させた後の光硬化物表面を、光沢計を用いて60度鏡面反射率を測定することにより得られるグロス値が40%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
- 前記(B)光重合開始剤が、オキシムエステル化合物及び/またはα−アミノアルキルフェノン化合物を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物の光硬化物。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物を有するドライフィルム。
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