JP6811059B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、基板処理装置に関する。
特許文献1には、レジストが塗布された基板を加熱する(ベーク処理を行う)こと等により発生する排気を外部に排出する排気装置が開示されている。
特開2007−103638号公報
ここで、レジストの種類によっては、ベーク処理時に多量の昇華物が発生し、排気中に多量の昇華物が含まれる場合がある。この場合、排気ダクト内で排気が冷やされると、排気ダクトの内壁に昇華物が凝集・堆積し、排気ダクトの排気流量が低下するおそれがある。従来、排気ダクトに堆積した昇華物は、例えば定期的に排気ダクト(縦ダクト及び横ダクト)を取り外しシンナーで洗浄すること等により除去されている。しかしながら、排気ダクトの取り外し及び取り付け作業は、複数人で行う必要があり煩雑である。また、排気ダクトが洗浄されている間は、基板処理装置の処理を停止する必要があるため、基板処理装置の稼働率が低下してしまう。
本開示は上記実情に鑑みてなされたものであり、排気ダクトのメンテナンスを簡易化すると共に稼働率の向上が図られた基板処理装置を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る基板処理装置は、塗布膜が形成された基板を加熱処理する熱処理部と、加熱処理により発生する昇華物を含んだ排気が流入し、排気が壁面に沿った旋回流を形成することで昇華物をサイクロン効果により捕集する容器本体と、容器本体に洗浄液を供給する液供給機構と、を備える。
この基板処理装置では、サイクロン構造の容器本体に、昇華物を含んだ排気が流入する。サイクロン構造の容器本体内部では、上昇旋回流と下降旋回流(壁面に沿った旋回流)が生じ、排気中の昇華物は該壁面に沿った旋回流に巻き込まれ、遠心力で容器本体の側壁に付着する。これにより、昇華物(不純物)が除去された排気を、上昇旋回流により容器本体の外部に排出することができ、排気ダクトに昇華物が詰まることを抑制できる。ここで、容器本体の側壁に付着する昇華物の量が増加すると、側壁において昇華物を付着させにくくなってしまう。この場合には、排気から昇華物を十分に取り除くことができず、昇華物を多く含んだ排気が上昇旋回流により外部に排出されるおそれがある。この点、本基板処理装置では、容器本体に洗浄液が供給されるため、該洗浄液により、側壁に付着した昇華物を洗い流すことができる。このことで、側壁を、昇華物が付着しやすい状態に保つことができ、排気から昇華物を適切に取り除くことができる。以上より、本基板処理装置によれば、排気ダクトのメンテナンスを簡易化し、稼働率の向上を図ることができる。
液供給機構は、洗浄液を旋回流に沿って吐出し供給してもよい。これにより、旋回流によって側壁に付着した昇華物を、洗浄液によってより適切に洗い流すことができる。
液供給機構は、ミスト状の洗浄液が排気の流路を通過するように、洗浄液を供給してもよい。これによって、排気の流路においてミスト状の洗浄液により昇華物を捕えることができ、排気から昇華物を好適に除去することができる。
基板処理装置は、コントローラを更に備え、コントローラは、熱処理部に基板の加熱処理を実行させることと、加熱処理の実行に伴い、洗浄液の流量が増加するように液供給機構を制御することと、を実行するように構成されていてもよい。これにより、排気が発生するタイミング以降に洗浄液の流量を自動的に増加させることができる。
基板処理装置は、コントローラと、排気中より取り除かれた昇華物を監視する監視センサと、を更に備え、コントローラは、監視センサによる監視に基づき、排気中より取り除かれた昇華物が所定量以上であるか否かを判定することと、昇華物が所定量以上である場合に、洗浄液の流量が増加するように液供給機構を制御することと、を実行するように構成されていてもよい。これにより、実際の昇華物の量を判定して、適切なタイミングで洗浄液の流量を増加させることができる。
監視センサは、容器本体の側壁に設けられていてもよい。これにより、側壁に付着した昇華物の量を監視することができ、適切なタイミングで洗浄液の流量を増加させることができる。
基板処理装置は、排気から分離した昇華物を回収する回収タンクを更に備え、液供給機構は、回収タンクに洗浄液を供給してもよい。洗浄液が供給されている回収タンクを用いて昇華物を回収することにより、洗浄液によって濃度が薄められた昇華物を回収することができるため、昇華物の回収時において昇華物が堆積すること(張り付くこと)等を抑制できる。
監視センサは、監視タンク内に設けられていてもよい。これにより、回収された昇華物の量を監視することができ、適切なタイミングで洗浄液の流量を増加させることができる。
基板処理装置は、容器本体における排気の導入領域である排気導入部に配置され該容器本体を加熱する加熱部を更に備えていてもよい。昇華物は、温度が低下した状態において凝集・付着し易くなる。このため、加熱部により排気導入部が加熱されることにより、排気導入部を昇華物が付着しにくい領域とできる。このことで、排気ダクトの近傍領域に昇華物が付着することを抑制でき、排気ダクトに昇華物が詰まることをより適切に抑制できる。なお、上記加熱部が設けられることにより、昇華物は、排気導入部の下流の領域に主に付着することとなる。上述した回収タンクが排気導入部の最下流に設けられた場合には、昇華物が付着する領域を回収タンクの近傍とすることができ、昇華物の回収効率を向上させることができる。
基板処理装置は、コントローラと、排気中より取り除かれた昇華物を監視する監視センサと、を更に備え、コントローラは、監視センサによる監視に基づき、排気中より取り除かれた昇華物が所定量以上であるか否かを判定することと、昇華物が所定量以上である場合に、洗浄液の流量が増加するように液供給機構を制御することと、を実行するように構成されており、監視センサは、容器本体における排気導入部よりも下流の領域である昇華物凝集部に配置されていてもよい。これにより、昇華物が付着しやすい昇華物凝集部において、昇華物の量を適切に監視することができる。
基板処理装置は、容器本体に振動を与える振動子を更に備えていてもよい。これにより、側壁に付着した昇華物を振り落として除去することができる。
本開示によれば、排気ダクトのメンテナンスを簡易化すると共に稼働率の向上が図られた基板処理装置を提供することができる。
基板処理システムの斜視図である。 図1中のII−II線に沿う断面図である。 図2中のIII−III線に沿う断面図である。 昇華物回収ユニットの模式図である。 液供給機構の配置を示す模式図である。 コントローラのハードウェア構成を示すブロック図である。 ベーク処理手順を示すフローチャートである。 洗浄液供給処理手順を示すフローチャートである。 廃液処理手順を示すフローチャートである。 廃液処理を説明するための図である。 熱処理手順を示すタイミングチャートである。 比較例に係る基板処理装置を用いた場合の排気ダクトのメンテナンスを説明するための図である。 変形例に係る基板処理装置の模式図である。 加熱部の配置を示す模式図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔基板処理システム〕
基板処理システム1は、基板に対し、感光性被膜(塗布膜)の形成、当該感光性被膜の露光、及び当該感光性被膜の現像を施すシステムである。処理対象の基板は、例えば半導体のウェハWである。感光性被膜は、例えばレジスト膜である。
基板処理システム1は、塗布・現像装置2と露光装置3とを備える。露光装置3は、ウェハW上に形成されたレジスト膜の露光処理を行う。具体的には、液浸露光等の方法によりレジスト膜の露光対象部分にエネルギー線を照射する。塗布・現像装置2は、露光装置3による露光処理の前に、ウェハWの表面にレジスト膜を形成する処理を行い、露光処理後にレジスト膜の現像処理を行う。
(塗布・現像装置)
以下、基板処理装置の一例として、塗布・現像装置2の構成を説明する。図1〜図3に示すように、塗布・現像装置2は、キャリアブロック4と、処理ブロック5と、インタフェースブロック6と、コントローラ100とを備える。
キャリアブロック4は、塗布・現像装置2内へのウェハWの導入及び塗布・現像装置2内からのウェハWの導出を行う。例えばキャリアブロック4は、ウェハW用の複数のキャリア11を支持可能であり、受け渡しアームA1を内蔵している。キャリア11は、例えば円形の複数枚のウェハWを収容する。受け渡しアームA1は、キャリア11からウェハWを取り出して処理ブロック5に渡し、処理ブロック5からウェハWを受け取ってキャリア11内に戻す。
処理ブロック5は、複数の処理モジュール14,15,16,17を有する。図2及び図3に示すように、処理モジュール14,15,16,17は、複数の液処理ユニットU1と、複数の熱処理ユニットU2と、これらのユニットにウェハWを搬送する搬送アームA3とを内蔵している。処理モジュール17は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を経ずにウェハWを搬送する直接搬送アームA6を更に内蔵している。液処理ユニットU1は、処理液をウェハWの表面に塗布する。熱処理ユニットU2は、例えば熱板及び冷却板を内蔵しており、熱板によりウェハWを加熱し、加熱後のウェハWを冷却板により冷却して熱処理を行う。
処理モジュール14は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2によりウェハWの表面上に下層膜を形成する。処理モジュール14の液処理ユニットU1は、下層膜形成用の処理液をウェハW上に塗布する。処理モジュール14の熱処理ユニットU2は、下層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール15は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2により下層膜上にレジスト膜を形成する。処理モジュール15の液処理ユニットU1は、レジスト膜形成用の処理液を下層膜の上に塗布する。処理モジュール15の熱処理ユニットU2は、レジスト膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール16は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2によりレジスト膜上に上層膜を形成する。処理モジュール16の液処理ユニットU1は、上層膜形成用の処理液をレジスト膜の上に塗布する。処理モジュール16の熱処理ユニットU2は、上層膜の形成に伴う各種熱処理を行う。
処理モジュール17は、液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2により、露光後のレジスト膜の現像処理を行う。処理モジュール17の液処理ユニットU1は、露光済みのウェハWの表面上に現像液を塗布した後、これをリンス液により洗い流すことで、レジスト膜の現像処理を行う。処理モジュール17の熱処理ユニットU2は、現像処理に伴う各種熱処理を行う。熱処理の具体例としては、現像処理前の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)、現像処理後の加熱処理(PB:Post Bake)等が挙げられる。
処理ブロック5内におけるキャリアブロック4側には棚ユニットU10が設けられている。棚ユニットU10は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。棚ユニットU10の近傍には昇降アームA7が設けられている。昇降アームA7は、棚ユニットU10のセル同士の間でウェハWを昇降させる。処理ブロック5内におけるインタフェースブロック6側には棚ユニットU11が設けられている。棚ユニットU11は、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。
インタフェースブロック6は、露光装置3との間でウェハWの受け渡しを行う。例えばインタフェースブロック6は、受け渡しアームA8を内蔵しており、露光装置3に接続される。受け渡しアームA8は、棚ユニットU11に配置されたウェハWを露光装置3に渡し、露光装置3からウェハWを受け取って棚ユニットU11に戻す。
コントローラ100は、例えば以下の手順で塗布・現像処理を実行するように塗布・現像装置2を制御する。
まずコントローラ100は、キャリア11内のウェハWを棚ユニットU10に搬送するように受け渡しアームA1を制御し、このウェハWを処理モジュール14用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール14内の液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2に搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWの表面上に下層膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、下層膜が形成されたウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール15用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール15内の液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2に搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWの下層膜上にレジスト膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール16用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを処理モジュール16内の各ユニットに搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWのレジスト膜上に上層膜を形成するように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWを処理モジュール17用のセルに配置するように昇降アームA7を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU10のウェハWを棚ユニットU11に搬送するように直接搬送アームA6を制御し、このウェハWを露光装置3に送り出すように受け渡しアームA8を制御する。その後コントローラ100は、露光処理が施されたウェハWを露光装置3から受け入れて棚ユニットU11に戻すように受け渡しアームA8を制御する。
次にコントローラ100は、棚ユニットU11のウェハWを処理モジュール17内の各ユニットに搬送するように搬送アームA3を制御し、このウェハWのレジスト膜に現像処理を施すように液処理ユニットU1及び熱処理ユニットU2を制御する。その後コントローラ100は、ウェハWを棚ユニットU10に戻すように搬送アームA3を制御し、このウェハWをキャリア11内に戻すように昇降アームA7及び受け渡しアームA1を制御する。以上で塗布・現像処理が完了する。
(昇華物回収ユニット)
次に、処理モジュール15の熱処理ユニットU2に係る昇華物回収ユニット20(図4参照)について説明する。図4に示すように、昇華物回収ユニット20は、容器本体30と、液供給機構40と、回収タンク50と、監視センサ60とを備える。熱処理ユニットU2(熱処理部)の熱板HPによって、レジスト膜が形成されたウェハWが加熱される(ベーク処理が行われる)と、昇華物SUを多く含んだ排気BEが発生する。昇華物回収ユニット20は、排気BEから昇華物SUを回収することにより、昇華物SUが除去された排気AEを排気ダクト90に排出する構成である。
容器本体30は、ウェハWから発生した昇華物SUを含んだ排気BEが流入する構成である。容器本体30では、排気BEが壁面に沿った旋回流を形成することにより昇華物SUがサイクロン効果により捕集される。容器本体30は、排気の導入領域である排気導入部における側壁の内径よりも、排気導入部の下流の領域(底面側の領域)における側壁の内径が小さくなる構造とされており、例えばすり鉢状のサイクロン構造に形成されている。容器本体30の上部側側面には、ウェハWからの排気BEが流れる排気管81が連通している。容器本体30の上方には、昇華物SUが除去された排気AEが流れる排気管82が連通している。排気管82は、排気ダクト90に連通している。排気ダクト90は、排気管82に連通し水平方向に延びる横ダクト91と、横ダクト91に連通し垂直方向に延びる縦ダクト92とを備える。
サイクロン構造の容器本体30では、上昇旋回流と下降旋回流とが生じる。排気BEに含まれた昇華物SUは、下降旋回流に巻き込まれ、遠心力によって容器本体30の側壁31に付着する。そして、昇華物SUが除去された排気AEが、上昇旋回流により容器本体30の外部に排出され、排気管82を介して排気ダクト90に排出される。なお、排気管81は、容器本体30側の排気口が、下降旋回流を発生させ易い向きに配置されていてもよい。排気AEには、排気ダクト90における昇華物SUの堆積が問題とならない程度の少量の昇華物SUが含まれていてもよい。
液供給機構40は、容器本体30に洗浄液を供給する構成である。洗浄液は、容器本体30の側壁31に付着した昇華物SUを洗い流せるものであればよく、例えばシンナー等である。液供給機構40は、液源41と、配管42,42a,42bと、バルブ43a,43bと、ノズル44a,44bとを有している。図5(a)及び図5(b)に示すように、ノズル44aの容器本体30側の供給口は、排気管81の排気口と同様に、容器本体30の壁面に沿った、換言すれば排気AEの旋回流に沿った向きに配置されている。これにより、液供給機構40は、洗浄液を排気BEの旋回流に沿って吐出し供給する。なお、図5(b)は容器本体30を平面視した図である。
液源41は、洗浄液を蓄えるタンクである。液源41に蓄えられた洗浄液は、例えば加圧用の不活性ガス(例えば窒素ガス)を送出する加圧源(不図示)によって配管42側に圧送されるものであってもよいし、ポンプ(不図示)によって配管42側に圧送されるものであってもよい。
配管42は、液源41から延びる洗浄液の流路である。配管42は、分岐箇所において配管42aと配管42bとに分岐している。配管42aは、分岐箇所から容器本体30の上部側側面に向かって延びる配管である。配管42bは、分岐箇所から回収タンク50に向かって延びる配管である。
バルブ43aは、配管42aに設けられている。バルブ43aは例えばエアオペレーションバルブであり、配管42a内の流路を開閉する。バルブ43aが開くことにより、液源41の洗浄液が容器本体30側に圧送される。バルブ43aの開閉は、コントローラ100により制御される(詳細は後述)。
バルブ43bは、配管42bに設けられている。バルブ43bは例えばエアオペレーションバルブであり、配管42b内の流路を開閉する。バルブ43bが開くことにより、液源41の洗浄液が回収タンク50側に圧送される。バルブ43bの開閉は、コントローラ100により制御される(詳細は後述)。
ノズル44aは、配管42aの先端(容器本体30側の端部)に取り付けられており、容器本体30の上部側側面に設けられている。ノズル44aは、容器本体30の上部側側面のうち、排気管81が連通している箇所よりは下方に設けられている。ノズル44aは、容器本体30の側壁31を濡らすように洗浄液を吐出する。より詳細には、ノズル44aは、洗浄液が容器本体30の側壁31を螺旋状に流れるように、洗浄液を吐出する。このように、液供給機構40は、洗浄液が容器本体30の側壁31を螺旋状に流れるように洗浄液を供給するものである。
ノズル44bは、配管42bの先端(回収タンク50側の端部)に取り付けられており、回収タンク50の上方に設けられている。ノズル44bは、回収タンク50の上方から回収タンク50内に洗浄液を吐出する。このように、液供給機構40は、回収タンク50に洗浄液を供給する。
回収タンク50は、容器本体30の下方に配置されており、排気BEから分離した昇華物SUを回収する。より詳細には、回収タンク50は、洗浄液によって側壁31から洗い流され、重力により下方に落ちた昇華物SUを回収する。上述したように、回収タンク50には、ノズル44bから洗浄液が直接供給される。また、回収タンク50には、ノズル44aから容器本体30に吐出された洗浄液が回収される。回収タンク50には、液位センサ72が取り付けられている。液位センサ72は、回収タンク50内の液位を測定し、測定結果をコントローラ100に出力する。また、回収タンク50には、回収タンク50内の洗浄液を排出するためのポンプ71が接続されている。回収タンク50内の液位は、コントローラ100によって制御されるポンプ71によって調整される(詳細は後述)。
監視センサ60は、排気BE中から取り除かれた昇華物SUを監視するセンサである。監視センサ60は監視結果をコントローラ100に出力する。監視センサ60は、例えば容器本体30の側壁31に設けられており、例えば側壁31の汚れ具合(昇華物SUの張り付き具合)を特定することにより、排気BE中から取り除かれた昇華物SUを監視する。監視センサ60は、容器本体30の側壁31のうち、昇華物SUが張り付き易い箇所、すなわち、排気管81の連通箇所及びノズル44aが設けられた箇所よりも下方であって排気BEの温度低下によって昇華物SUが堆積し易い箇所に設けられている。監視センサ60は、例えば光学式センサ又は超音波センサである。光学式センサは、例えば側壁31の透明度を特定することにより側壁31の汚れ具合を特定するものである。超音波センサは、例えば側壁31における厚みを特定することにより側壁31の汚れ具合を特定するものである。
また、監視センサ60は、例えば回収タンク50内に設けられており、例えば洗浄液及び昇華物SUを含む廃液の汚れ具合(昇華物SUの含有具合)を特定することにより、排気BE中から取り除かれた昇華物SUを監視してもよい。この場合、監視センサ60は、例えば、廃液の色の変化に基づき排気BE中から取り除かれた昇華物SUを監視する色検知センサや、パーティクルカウント等である。なお、監視センサ60は、容器本体30の側壁31及び回収タンク50内のいずれか一方に設けられていてもよいし、双方に設けられていてもよい。
(コントローラ)
昇華物回収ユニット20、及び処理モジュール15の熱処理ユニットU2は、上述のコントローラ100により制御される。以下、昇華物回収ユニット20、及び処理モジュール15の熱処理ユニットU2を制御するためのコントローラ100の構成を説明する。
コントローラ100は、処理モジュール15の熱処理ユニットU2にウェハWのベーク処理を実行させることと、該ベーク処理の実行に伴い、洗浄液の流量が増加するように液供給機構40を制御することと、を実行するように構成されている。
コントローラ100は、監視センサ60による監視によって分離しているとされた昇華物SUが所定量以上であるか否かを判定することと、該昇華物SUが所定量以上である場合に、洗浄液の流量が増加するように液供給機構40を制御することと、を実行するように構成されていてもよい。
図4に例示するように、コントローラ100は、機能上のモジュール(以下、「機能モジュール」という。)として、ベーク処理制御部101と、液供給制御部102と、汚れ判定部103と、液位判定部104と、排出制御部105とを有する。
ベーク処理制御部101は、ウェハWのベーク処理を実行させるように処理モジュール15の熱処理ユニットU2を制御する。具体的には、ベーク処理制御部101は、ウェハWの加熱、及び、該加熱後の冷却を実行させるように、処理モジュール15の熱処理ユニットU2を制御する。
液供給制御部102は、ベーク処理の実行が開始されたことに伴い、容器本体30の側壁31に向かって吐出される洗浄液の流量が増加するように(例えば、洗浄液の吐出が開始されるように)、液供給機構40のバルブ43aを開く。また、液供給制御部102は、ベーク処理が終了したことに伴い、容器本体30の側壁31に向かって吐出される洗浄液の流量が減少するように(例えば、洗浄液の吐出が停止されるように)、液供給機構40のバルブ43aを閉める。
液供給制御部102は、汚れ判定部103からの液供給指示に応じて、容器本体30の側壁31に向かって吐出される洗浄液の流量が増加するように(例えば、洗浄液の吐出が開始されるように)、液供給機構40のバルブ43aを開く。また、液供給制御部102は、汚れ判定部103からの液供給停止指示に応じて、容器本体30の側壁31に向かって吐出される洗浄液の流量が減少するように(例えば、洗浄液の吐出が停止されるように)、液供給機構40のバルブ43aを閉める。
液供給制御部102は、例えばベーク処理の実行が開始されたことに伴い、回収タンク50の上方から回収タンク50に向かって吐出される洗浄液の流量が増加するように(例えば、洗浄液の吐出が開始されるように)、液供給機構40のバルブ43bを開く。なお、液供給制御部102によってバルブ43bが開かれるタイミングは、これに限定されない。
汚れ判定部103は、監視センサ60による監視によって分離しているとされた昇華物SUが所定量以上であるか否かを判定する。汚れ判定部103は、昇華物SUが所定量以上である場合には、液供給指示を液供給制御部102に出力する。汚れ判定部103は、昇華物SUが所定量以上でない場合には、液供給停止指示を液供給制御部102に出力する。
液位判定部104は、液位センサ72によって測定された液位が所定の第1閾値以上であるか否かを判定する。液位判定部104は、液位が第1閾値以上である場合には、排出指示を排出制御部105に出力する。また、液位判定部104は、排出指示を出力した後において、液位センサ72によって測定された液位が、上述した第1閾値よりも低い所定の第2閾値以下であるか否かを判定する。液位判定部104は、液位が第2閾値以下である場合には、排出停止指示を排出制御部105に出力する。
排出制御部105は、液位判定部104からの排出指示に応じて、回収タンク50内の廃液が排出されるように、ポンプ71を制御する。また、排出制御部105は、液位判定部104からの排出停止指示に応じて、回収タンク50内の廃液の排出が停止されるように、ポンプ71を制御する。
コントローラ100は、一つ又は複数の制御用コンピュータにより構成される。例えばコントローラ100は、図6に示す回路120を有する。回路120は、一つ又は複数のプロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力ポート124と、タイマー125とを有する。
入出力ポート124は、処理モジュール15の熱処理ユニットU2、バルブ43a,43b、監視センサ60、ポンプ71、及び液位センサ72等との間で電気信号の入出力を行う。タイマー125は、例えば一定周期の基準パルスをカウントすることで経過時間を計測する。ストレージ123は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体を有する。記録媒体は、後述の基板処理手順を実行させるためのプログラムを記録している。記録媒体は、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク及び光ディスク等の取り出し可能な媒体であってもよい。メモリ122は、ストレージ123の記録媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ121による演算結果を一時的に記録する。プロセッサ121は、メモリ122と協働して上記プログラムを実行することで、上述した各機能モジュールを構成する。
なお、コントローラ100のハードウェア構成は、必ずしもプログラムにより各機能モジュールを構成するものに限られない。例えばコントローラ100の各機能モジュールは、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成されていてもよい。
〔基板処理手順〕
次に、基板処理方法の一例として、コントローラ100の制御に応じて、昇華物回収ユニット20、及び処理モジュール15の熱処理ユニットU2が実行するベーク処理手順、洗浄液供給処理手順、及び廃液処理手順を説明する。ベーク処理では、ベーク処理制御部101が、ウェハWのベーク処理を実行させるように処理モジュール15の熱処理ユニットU2を制御する。洗浄液供給処理では、液供給制御部102が、ベーク処理の実行が開始されたことに伴い、容器本体30の側壁31に向けて洗浄液が吐出されるように、液供給機構40を制御する。具体的には、液供給制御部102は、液供給機構40のバルブ43aを開く。これにより、液源41の洗浄液が、配管42,42a及びノズル44aを介して、容器本体30の上部側側面から容器本体30の内部に吐出され、容器本体30の側壁31を螺旋状に流れる。
(ベーク処理手順)
以下、ベーク処理手順について詳述する。図7に示すように、コントローラ100はまずステップS11を実行する。ステップS11では、ベーク処理制御部101がウェハWの加熱が開始されるように処理モジュール15の熱処理ユニットU2を制御する。ウェハWの加熱は、熱処理ユニットU2が内蔵する熱板HPにより行われる。
つづいて、コントローラ100はステップS12を実行する。ステップS12では、ベーク処理制御部101が、ステップS11の処理の実行開始から所定時間が経過したか否かを判定する。
ステップS12において所定時間が経過していると判定されるまでは、ステップS12の処理が繰り返し行われる。一方で、ステップS12において所定時間が経過していると判定された場合には、コントローラ100はステップS13を実行する。ステップS13では、ベーク処理制御部101がウェハWの冷却が開始されるように処理モジュール15の熱処理ユニットU2を制御する。ウェハWの冷却は、熱処理ユニットU2が内蔵する冷却板により行われる。
(洗浄液供給処理手順)
以下、洗浄液供給処理手順について詳述する。図8に示すように、コントローラ100はまずステップS21を実行する。ステップS21では、ベーク処理制御部101が、ベーク処理を実行中であるか否かを判定すると共に、汚れ判定部103が、昇華物SUが所定量以上であるか(汚れ有りか)否かを判定する。
ステップS21においてベーク処理の実行中又は汚れ有りと判定されるまでは、ステップS21の処理が繰り返し行われる。一方で、ステップS21においてベーク処理の実行中又は汚れ有りと判定された場合には、コントローラ100はステップS22を実行する。ステップS22では、液供給制御部102が液供給機構40のバルブ43aを開く。すなわち、ステップS22において、容器本体30の側壁31への洗浄液の吐出が開始される。
つづいて、コントローラ100はステップS23を実行する。ステップS23では、ベーク処理制御部101が、ベーク処理が終了しているか否かを判定すると共に、汚れ判定部103が、昇華物SUが所定量以上でないか(汚れ無しか)否かを判定する。
ステップS23においてベーク処理が終了していて且つ汚れ無しと判定されるまでは、ステップS23の処理が繰り返し行われる。一方で、ステップS23においてベーク処理が終了していて且つ汚れ無しと判定された場合には、コントローラ100はステップS24を実行する。ステップS24では、液供給制御部102が液供給機構40のバルブ43aを閉める。すなわち、ステップS24において、容器本体30の側壁31への洗浄液の吐出が停止される。
(廃液処理手順)
上述したように、回収タンク50内に蓄積された、洗浄液及び昇華物SUを含む廃液は、所定の条件を満たした場合に、回収タンク50外に排出される。以下では、廃液処理手順について詳述する。
図10に示すように、回収タンク50には、液位センサ72として、液位センサ73,74,75が設けられている。液位センサ74は、液位が所定の第1閾値(高さ:H)に到達したことを検出するセンサである。液位センサ73は、液位が置第1閾値よりも低い第2閾値(高さ:L)に到達したことを検出するセンサである。液位センサ75は、液位が第1閾値よりも高い第3閾値(高さ:HH)に到達したことを検出するセンサである。
図9に示すように、廃液処理においては、コントローラ100はまずステップS31を実行する。ステップS31では、液位判定部104が、液位センサ72によって測定された液位が第1閾値である高さH以上であるか否かを判定する。例えば回収タンク50内の廃液の液位が図10(a)に示される状態である場合には、液位センサ74によって液位が高さH以上であることが検出されないため、液位判定部104は液位が高さH以上でないと判定する。この場合には、液位が高さH以上であると判定されるまで、ステップS31の処理が繰り返し行われる。
一方で、廃液の液位が図10(b)に示される状態である場合には、液位センサ74によって液位が高さH以上であることが検出されるため、液位判定部104は、液位が高さH以上であると判定し、排出制御部105に排出指示を出力する。この場合、コントローラ100はステップS32を実行する。ステップS32では、排出制御部105が、液位判定部104からの排出指示に応じて、回収タンク50内の廃液が回収タンク50の外部に排出されるように、ポンプ71を制御する。
つづいて、コントローラ100はステップS33を実行する。ステップS33では、液位判定部104が、液位センサ72によって測定された液位が、第1閾値よりも低い第2閾値である高さL以下であるか否かを判定する。
ステップS33において液位が高さL以下であると判定されるまでは、ステップS33の処理が繰り返し行われる。一方で、廃液の液位が図10(c)に示される状態である場合には、液位センサ73によって液位が高さL以下であることが検出されるため、液位判定部104は、液位が高さL以下であると判定し、排出制御部105に排出停止指示を出力する。この場合、コントローラ100はステップS34を実行する。ステップS34では、排出制御部105が、液位判定部104からの排出停止指示に応じて、回収タンク50内の廃液の排出が停止されるように、ポンプ71を制御する。
(各処理の実行タイミング)
次に、上述したベーク処理、洗浄液供給処理、及び廃液処理の実行タイミングの一例について、図11を参照して説明する。
図11に示すように、時刻t1において、ベーク処理制御部101によってウェハWのベーク処理が開始されると同時に、液供給制御部102によって液供給機構40のバルブ43aが開かれ、液供給機構40による容器本体30への洗浄液の供給が開始される。なお、ベーク処理の開始と洗浄液供給の開始とは必ずしも一致している必要はなく、いずれかの処理が先行して行われるものであってもよい。
洗浄液の供給開始によって回収タンク50内の廃液量が増加し、時刻t2において、液位センサ74により、液位が所定の第1閾値(高さ:H)に到達したことが検出される。この場合、液位判定部104によって液位が高さH以上であると判定され、排出制御部105によって回収タンク50内の廃液が外部に排出されるようにポンプ71が制御(ON)される。
時刻t1において開始されたベーク処理が時刻t3において終了すると、時刻t3から所定時間経過した後に、液供給制御部102により、液供給機構40のバルブ43aが閉められ、容器本体30への洗浄液の供給が停止される。
また、時刻t2において回収タンク50からの廃液の排出を開始したことによって、時刻t4において、液位センサ73により液位が所定の第2閾値(高さ:L)以下であることが検出される。この場合、時刻t4から所定時間経過した後に、排出制御部105によって回収タンク50内の廃液の排出が停止されるようにポンプ71が制御(OFF)される。
時刻t5において、汚れ判定部103により、監視センサ60が検出した昇華物SUが所定量以上である(汚れ有り)と判定され、液供給制御部102により、液供給機構40による容器本体30への洗浄液の供給が開始される。そして、時刻t6において、汚れ判定部103により、監視センサ60が検出した昇華物SUが所定量以上でない(汚れ無し)と判定されると、所定時間経過した後に、液供給制御部102により容器本体30への洗浄液の供給が停止される。
時刻t7において、ベーク処理制御部101によってウェハWのベーク処理が開始されると同時に、液供給制御部102によって液供給機構40による容器本体30への洗浄液の供給が開始される。ベーク処理が終了する時刻t9よりも前の時刻t8において、汚れ判定部103により、監視センサ60が検出した昇華物SUが所定量以上である(汚れ有り)と判定されると、ベーク処理の終了時刻t9が洗浄液の供給停止の契機とならず、その後、汚れ判定部103により、監視センサ60が検出した昇華物SUが所定量以上でない(汚れ無し)と判定された時刻t10から所定時間経過した後に、液供給制御部102により容器本体30への洗浄液の供給が停止される。このように、ベーク処理が終了するタイミングにおいて汚れ有りと判定されている場合には、洗浄液の供給が停止されず、その後に汚れ無しとなった後に洗浄液の供給が停止される。
時刻t11において、汚れ判定部103により、監視センサ60が検出した昇華物SUが所定量以上である(汚れ有り)と判定されると、液供給制御部102により、液供給機構40による容器本体30への洗浄液の供給が開始される。汚れ無しと判定される時刻t13よりも前の時刻t12において、ベーク処理制御部101によりウェハWのベーク処理が開始されると、汚れ無しと判定される時刻t13が洗浄液の供給停止の契機とならず、その後、ベーク処理が終了した時刻t14から所定時間経過した後に、液供給制御部102により容器本体30への洗浄液の供給が停止される。このように、汚れ無しと判定されるタイミングにおいてベーク処理が継続している場合には、洗浄液の供給が停止されず、その後にベーク処理が終了した後に洗浄液の供給が停止される。
また、ベーク処理に伴い洗浄液の供給が開始されたことによって回収タンク50内の廃液量が増加し、時刻t15において、液位センサ74により、液位が所定の第1閾値(高さ:H)に到達したことが検出されるとする。この場合、液位判定部104によって液位が高さH以上であると判定され、排出制御部105によって回収タンク50内の廃液が外部に排出されるようにポンプ71が制御(ON)される。その後、時刻t16において、回収タンク50からの廃液の排出を開始したことによって、液位センサ73により液位が所定の第2閾値(高さ:L)以下であることが検出される。この場合、第2閾値(高さ:L)よりも高い第1閾値の到達を検出する液位センサ74は、通常であれば液位が第1閾値(高さ:H)以下であることを検出していなければならない。しかし、何らかの異常により、液位センサ74によって、液位が第1閾値(高さ:H)より高いと検出されている場合には、時刻t16において、液位センサの論理不整合が発生していると判定され、液供給制御部102により洗浄液の供給が停止される。
また、時刻t17において、液位センサ74により、液位が所定の第1閾値(高さ:H)に到達したことが検出されるとする。この場合、液位判定部104によって液位が高さH以上であると判定され、排出制御部105によって回収タンク50内の廃液が外部に排出されるようにポンプ71が制御(ON)される。その後、廃液が外部に排出されているにもかかわらず、所定の時間が経過しても液位が第2閾値(高さ:L)以下とならない場合には、何らかの異常が発生していると考えられるため、時刻t17から所定の時間が経過した時刻t18において、タイムアウトと判定され、液供給制御部102により洗浄液の供給が停止される。
また、ベーク処理に伴い洗浄液の供給が開始されたことによって回収タンク50内の廃液量が増加し、時刻t19において、液位センサ74により、液位が所定の第1閾値(高さ:H)に到達したことが検出されるとする。この場合、液位判定部104によって液位が高さH以上であると判定され、排出制御部105によって回収タンク50内の廃液が外部に排出されるようにポンプ71が制御(ON)される。その後、図10(d)に示すように洗浄液が第3閾値(高さ:HH)に到達すると、時刻t20において、液位センサ75により、液位が第3閾値(高さ:HH)に到達したことが検出される。この場合、液位センサの不良等何らかの異常が発生していると考えられるため、液供給制御部102により洗浄液の供給が停止される。
〔本実施形態の作用効果〕
以上に説明したように、塗布・現像装置2は、レジスト膜が形成されたウェハWを加熱処理する熱処理ユニットU2と、加熱処理により発生する昇華物SUを含んだ排気BEが流入し、排気BEが壁面に沿った旋回流を形成することで昇華物SUをサイクロン効果により捕集する容器本体30と、容器本体30に洗浄液を供給する液供給機構40と、を備える。
この塗布・現像装置2では、サイクロン構造の容器本体30に、昇華物SUを含んだ排気BEが流入する。サイクロン構造の容器本体30内部では、上昇旋回流と下降旋回流(壁面に沿った旋回流)が生じ、排気BE中の昇華物SUは該壁面に沿った旋回流に巻き込まれ、遠心力で容器本体30の側壁31に付着する。これにより、昇華物SU(不純物)が除去された排気AEを、上昇旋回流により容器本体30の外部に排出することができ、排気ダクト90に昇華物が詰まることを抑制できる。ここで、容器本体の側壁に付着する昇華物の量が増加すると、側壁において昇華物を付着させにくくなってしまう。この場合には、排気から昇華物を十分に取り除くことができず、昇華物を多く含んだ排気が上昇旋回流により外部に排出されるおそれがある。この点、塗布・現像装置2では、容器本体30に洗浄液が供給されるため、該洗浄液により、側壁31に付着した昇華物SUを洗い流すことができる。このことで、側壁31を、昇華物SUが付着し易い状態に保つことができ、排気BEから昇華物SUを適切に取り除くことができる。なお、洗浄液が供給されることにより、容器本体30の側壁31を適切に冷却することができるため、昇華物SUが凝集し易くなり、側壁31への昇華物SUの付着を促進することができる。
図12は、比較例に係る基板処理装置を用いた場合の排気ダクト90のメンテナンスを説明するための図である。当該比較例に係る基板処理装置は、本実施形態の塗布・現像装置2とは異なり、サイクロン構造の容器本体30及び液供給機構40を備えていない。すなわち、比較例に係る基板処理装置では、ウェハWの加熱処理により発生する、昇華物SUを含んだ排気BEがそのまま排気ダクト90に流入する。この場合、排気ダクト90内で排気が冷やされると、排気ダクト90の内壁に昇華物SUが凝集・堆積するおそれがある。このため、比較例に係る基板処理装置を用いた場合には、図12に示すように、定期的に排気ダクト90(横ダクト91及び縦ダクト92)を取り外し、シンナーを溜めたプールに該排気ダクト90を漬けること等により、排気ダクト90の昇華物SUを除去している。しかしながら、排気ダクト90は長いもので2000mm以上の長さのものもあり、取り回しが困難であることから、このような作業は複数人で行う必要があり煩雑である。また、排気ダクト90がプールにおいて洗浄されている間は基板処理装置の処理を停止する必要があるため、基板処理装置の稼働率が低下することも問題となる。
これに対して、本実施形態の塗布・現像装置2は、洗浄液によって側壁31を洗い流すことにより、側壁31を昇華物SUが付着し易い状態に保ち、排気BEから昇華物SUを適切に取り除き、排気ダクト90に昇華物が詰まることを抑制するものである。このため、塗布・現像装置2では、上述した比較例と比べて、排気ダクト90の取り外し洗浄等の頻度が下がることとなり、排気ダクト90のメンテナンスが簡易化すると共に、稼働率が向上する。
液供給機構40は、洗浄液を旋回流に沿って吐出し供給する。これにより、旋回流によって側壁31に付着した昇華物SUを、洗浄液によってより適切に洗い流すことができる。
塗布・現像装置2は、コントローラ100を更に備え、コントローラ100は、熱処理ユニットU2にウェハWの加熱処理を実行させることと、加熱処理の実行に伴い、洗浄液の流量が増加するように液供給機構40を制御することと、を実行するように構成されている。これにより、加熱処理によって排気が発生するタイミング以降に、洗浄液の流量を自動的に増加させることができる。
塗布・現像装置2は、排気BE中より取り除かれた昇華物SUを監視する監視センサ60を更に備え、コントローラ100は、監視センサ60による監視に基づき、排気BE中より取り除かれた昇華物SUが所定量以上であるか否かを判定することと、昇華物SUが所定量以上である場合に、洗浄液の流量が増加するように液供給機構40を制御することと、を実行するように構成されている。これにより、実際の昇華物の量を判定して、適切なタイミングで洗浄液の流量を増加させることができる。
監視センサ60は、容器本体30の側壁31に設けられている。これにより、側壁31に付着した昇華物SUの量を監視することができ、適切なタイミングで洗浄液の流量を増加させることができる。
塗布・現像装置2は、排気BEから分離した昇華物SUを回収する回収タンク50を更に備え、液供給機構40は、回収タンク50に洗浄液を供給する。洗浄液が供給されている回収タンク50を用いて昇華物SUを回収することにより、洗浄液によって濃度が薄められた昇華物SUを回収することができるため、昇華物SUの回収時において昇華物SUが堆積すること(張り付くこと)等を抑制できる。
監視センサ60は、回収タンク50内に設けられていてもよい。これにより、回収された昇華物SUの量を監視することができ、適切なタイミングで洗浄液の流量を増加させることができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、図13(a)に示されるように、液供給機構140は、ミスト状の洗浄液が排気BEの流路である排気管81内を通過するように、洗浄液を供給するものであってもよい。この場合、液供給機構40の配管142aは排気管81内に挿通されており、配管142aの先端に取り付けられたノズル144aは排気管81内においてミスト状の洗浄液を噴射する。これによって、排気BEの流路においてミスト状の洗浄液により昇華物SUを捕えることができ、排気BEから昇華物SUを好適に除去することができる。
また、図13(b)に示すように、容器本体30の一部の領域には、容器本体30の一部を加熱するヒータ235(加熱部)が配置されていてもよい。より詳細には、図14に示すように、容器本体30における排気BEの導入領域(ノズル44aの供給口に近い部分)である排気導入部201に、ヒータ235が配置されていてもよい。上述したように、昇華物SUは温度が低下した状態において凝集・付着し易くなる。このため、ヒータ235により排気導入部201が加熱されることにより、排気導入部201を昇華物SUが付着しにくい領域とできる。このことで、排気ダクト90の近傍領域に昇華物SUが付着することを抑制でき、排気ダクト90に昇華物SUが詰まることをより適切に抑制できる。なお、ヒータ235が設けられることにより、昇華物SUは排気導入部201の下流の領域である昇華物凝集部202に主に付着することとなる。すなわち、昇華物SUは回収タンク50の近傍に付着することとなる。これにより、昇華物SUの回収効率を向上させることができる。この場合、監視センサ60は昇華物凝集部202に配置される。これにより、昇華物SUが付着しやすい昇華物凝集部202において、昇華物SUの量を適切に監視することができる。
また、図13(c)に示すように、容器本体30に振動を与える振動子236を備えていてもよい。当該振動子236を振動させることによって、側壁31に付着した昇華物SUを振り落として除去することができる。このような振動子236は、例えば、昇華物SUが主に付着する、昇華物凝集部202(図14参照)に配置される。
2…塗布・現像装置(基板処理装置)、30…容器本体、31…側壁、40…液供給機構、50…回収タンク、60…監視センサ、100…コントローラ、235…ヒータ(加熱部)、236…振動子、U2…熱処理ユニット(熱処理部)、W…ウェハ(基板)。

Claims (10)

  1. 塗布膜が形成された基板を加熱処理する熱処理部と、
    前記加熱処理により発生する昇華物を含んだ排気が流入し、前記排気が壁面に沿った旋回流を形成することで昇華物をサイクロン効果により捕集する容器本体と、
    前記容器本体に洗浄液を供給する液供給機構と、
    コントローラと、
    排気中より取り除かれた前記昇華物を監視する監視センサと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記監視センサによる監視に基づき、排気中より取り除かれた前記昇華物が所定量以上であるか否かを判定することと、
    前記昇華物が前記所定量以上である場合に、前記洗浄液の流量が増加するように前記液供給機構を制御することと、を実行するように構成されている、基板処理装置。
  2. 前記液供給機構は、前記洗浄液を前記旋回流に沿って吐出し供給する、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記液供給機構は、ミスト状の前記洗浄液が前記排気の流路を通過するように、前記洗浄液を供給する、請求項1又は2記載の基板処理装置。
  4. コントローラを更に備え、
    前記コントローラは、
    前記熱処理部に前記基板の加熱処理を実行させることと、
    前記加熱処理の実行に伴い、前記洗浄液の流量が増加するように前記液供給機構を制御することと、を実行するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項記載の基板処理装置。
  5. 前記監視センサは、前記容器本体の側壁に設けられている、請求項1〜4のいずれか一項記載の基板処理装置。
  6. 前記排気から分離した前記昇華物を回収する回収タンクを更に備え、
    前記液供給機構は、前記回収タンクに前記洗浄液を供給する、請求項1〜5のいずれか一項記載の基板処理装置。
  7. 前記監視センサは、前記回収タンク内に設けられている、請求項記載の基板処理装置。
  8. 塗布膜が形成された基板を加熱処理する熱処理部と、
    前記加熱処理により発生する昇華物を含んだ排気が流入し、前記排気が壁面に沿った旋回流を形成することで昇華物をサイクロン効果により捕集する容器本体と、
    前記容器本体に洗浄液を供給する液供給機構と、
    前記容器本体における前記排気の導入領域である排気導入部に配置され、該容器本体を加熱する加熱部と、を備える、基板処理装置。
  9. コントローラと、
    排気中より取り除かれた前記昇華物を監視する監視センサと、を更に備え、
    前記コントローラは、
    前記監視センサによる監視に基づき、排気中より取り除かれた前記昇華物が所定量以上であるか否かを判定することと、
    前記昇華物が前記所定量以上である場合に、前記洗浄液の流量が増加するように前記液供給機構を制御することと、を実行するように構成されており、
    前記監視センサは、前記容器本体における前記排気導入部よりも下流の領域である昇華物凝集部に配置されている、請求項記載の基板処理装置。
  10. 塗布膜が形成された基板を加熱処理する熱処理部と、
    前記加熱処理により発生する昇華物を含んだ排気が流入し、前記排気が壁面に沿った旋回流を形成することで昇華物をサイクロン効果により捕集する容器本体と、
    前記容器本体に洗浄液を供給する液供給機構と、
    前記容器本体に振動を与える振動子と、を備える、基板処理装置。
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