JP2002113291A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥装置におけるリントフィルタの自動清
掃。 【解決手段】 乾燥装置において、内胴ドラム10から
排気される熱風に含まれるリントを捕捉するリントフィ
ルタ9と、該リントフィルタ9に付着したリント30と
フィルタ境目に上方から空気を噴出する上部エアノズル
20と、リントの横方向から空気を噴出する横エアノズ
ル21と、フィルタから剥離・落下させたリントを回収
するリントボックス25とを設け、装置の乾燥停止時に
上部エアノズル20から空気を噴出してリントフィルタ
に付着したリントの上部分を剥離した後に横エアノズル
21からも空気を噴出してリントフィルタ9に付着した
リント30の横部分を剥離し、リントボックス25内の
フィルタ26に回収するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯物等の物品に
熱風を供給し且つ回転させることにより乾燥する乾燥装
置に係り、特に物品から発生する繊維屑等のリントを自
動的に回収することができる乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に洗濯物に熱風を供給し且つ回転さ
せることにより洗濯物を乾燥させる乾燥装置は、この洗
濯物から乾燥過程において繊維屑等のリントが発生する
ことが知られている。従来技術による乾燥装置は、洗濯
物の乾燥を行う内胴ドラムからの熱風を外部に排気する
排気ファンの上流側に金網等のリントフィルタを配置
し、該リントフィルを介して排気することによってリン
トを回収するものや、該リントフィルタを用いずに装置
外にリントを含んだ熱風を排気し、この排気した熱風を
装置外の大型リントフィルタによって捕捉するものが知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術による
排気ファンの上流側にリントファンを配置した乾燥装置
は、効率よくリントを回収することができるものの、被
処理物品がタオル、オムツ等の乾燥時にリントを多く発
生する物品の場合、頻繁なリントフィルタの清掃が必要
となり、例えば毎回又は2〜3回の乾燥毎にリントフィ
ルタを人手によって清掃しなければならないと言う不具
合があった。
【0004】また後者の装置外に大型のリントフィルタ
を使用するものは、装置外に大型のリントフィルタを必
要として装置の余分な設置スペースが必要であると共
に、そのリントが排気ファンの羽根に付着して異常振動
が発生し、場合によっては排気ファンの羽根の破損や駆
動モータのベアリング等が破損する可能性があると言う
不具合があった。
【0005】更に被処理物品を洗濯した後に予備乾燥機
により予備乾燥を行い、この予備乾燥を行った被処理物
品を本乾燥機に移して本乾燥を行う乾燥装置において
は、一方の乾燥機から排気する熱風を他の乾燥機に供給
することにより廃熱の有効利用が行われているが、前記
装置外に大型のリントフィルタを使用することができな
いと言う不具合もあった。
【0006】本発明の目的は、前記従来技術による不具
合を除去することであり、乾燥中の被処理物品から発生
するリントをリントフィルタにより効率よく回収し、該
リントフィルタに付着したリントを自動的に清掃するこ
とができる乾燥装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、外気を吸入し加熱するヒータと、該ヒータに
より加熱した熱風を被処理物品に供給し且つ回転するこ
とにより物品を乾燥させる内胴ドラムと、該内胴ドラム
から排気される熱風を外部に排気する排気ファンと、前
記内胴ドラムから排気される熱風に含まれるリントを捕
捉するリントフィルタ部を備える乾燥装置において、前
記リントフィルタ部が、内胴ドラムから排気される熱風
に含まれるリントを捕捉するリントフィルタと、該リン
トフィルタに付着したリントとリントフィルタの境目に
上方から空気を噴出する上部エアノズルと、前記エアノ
ズルからの空気噴出によりリントフィルタから剥離させ
たリントを回収するリントボックスとを備え、乾燥停止
時に前記上部エアノズルから空気を噴出してリントフィ
ルタに付着したリントの上部分を剥離し、前記リントボ
ックスに回収することを第1の特徴とする。また本発明
は前記特徴の乾燥装置において、前記リントフィルタ部
が、リントフィルタに付着したリントとリントフィルタ
の横方向から空気を噴出する横エアノズルを備え、乾燥
停止時に前記上部エアノズルから空気を噴出してリント
フィルタに付着したリントの上部分を剥離した後に前記
横エアノズルからも空気を噴出してリントフィルタに付
着したリントの横部分を剥離し、前記リントボックスに
回収することを第2の特徴とし、前記第1又は第2の特
徴の装置において、前記上部及び又は横ノズルが、スリ
ット状の空気流を噴出することを第3の特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
乾燥装置を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本
実施形態による乾燥装置の概略構成を説明するための図
であり、図2は本実施形態におけるリントフィルタ部の
詳細を説明するための図である。
【0009】図1に示す乾燥装置は、外気3を吸入し且
つ加熱するヒータ2と、このヒータ2により吸入及び加
熱した熱風を洗濯物である物品10に供給し、且つ図示
しない機構により回転させることにより、内部の物品1
0を乾燥させる内胴ドラム5と、この内胴ドラム5の外
周の一部を覆う外胴4と、該内胴ドラム5を通った熱風
を外部に排気8として排出する排気ファン6と、該排気
ファン6を駆動するモータ7と、前記内胴ドラム5を通
った熱風を排気ファン6に導く流路に配置されたリント
フィルタ9とを備える。前記内胴ドラム5は、例えば両
端が開口した円筒形状を成し、その胴部を空気は通過す
るものの被処理物10は通過し得ない多孔構造、例えば
小孔を多数開けたもの又はメッシュ状のものとしてい
る。
【0010】前記リントフィルタ9は、内胴ドラム5か
ら排気される熱風に含まれる物品10から発生するリン
トを捕捉するために金網等により構成され、その周囲に
は図2に示すリントフィルタ部が設けられている。
【0011】このリントフィルタ部は、図2(a)に示
す如く、リントフィルタ9を含み、その上部に配置さ
れ、リントフィルタ9に付着したリント30の上縁とリ
ントフィルタ9の境目に上方から空気を噴出する上部エ
アノズル20と、その左右の横位置に配置され、リント
フィルタ9に付着したリント30の横縁とリントフィル
タ9の境目に両側から空気を噴出する左右の横部エアノ
ズル21と、前記リントフィルタ9の下方に配置され、
後述する剥離したリント30を回収するためのリント受
け皿22と、該リント受け皿22の下面に繋がり、開閉
するダンパ弁24を持つダンパボックス23と、該ダン
パボックス23の下流側に配置され、リントを回収する
ためのフィルタ26を含むリント(回収)ボックス25
と、前記リント受け皿22に落ちたリントを吸引するた
めの吸気ファン27とを備える。またリントフィルタ9
は、装置に対して垂直又は斜め下を向く方向に設置され
ている。
【0012】この様に構成された乾燥装置は、物品10
を図示しないドア部を開けた内胴ドラム5に投入し、該
内胴ドラム5の回転、ヒータ2により外気3の吸入及び
加熱、排気ファン6による排気を所定時間行うことによ
り、内胴ドラム5内において物品10を撹拌しながら熱
風を供給することにより、物品10の乾燥を行い、乾燥
中に排気する熱風に含まれるリントをリントフィルタ部
のリントフィルタ9により捕捉する様に動作する。この
リントフィルタ9には通過するリントが多数のために面
状に付着する。尚、このときリントフィルタ部は、ダン
パ24を閉じ且つ吸気ファン27を停止した状態であ
る。
【0013】さて本実施形態による乾燥装置は、前記乾
燥の終了後の各ファンが停止しているとき、リントフィ
ルタ部の上部エアノズル20が、付着したリント30の
上縁全面にわたってフィルタ9との境目に向けてスリッ
ト状の空気流を数回噴出し、前記リントフィルタ9から
リント30の上縁を剥離する。この剥離は、付着した面
状のリント30の縁部は中央に比べて排気ファン6によ
る吸引力が比較的弱く、その付着力が弱いことにより容
易に行うことができる。特にリント30の上端縁部全面
にわたってスリット状の空気流を噴出することにより、
その一部でも剥離できれば他の部分にも剥離が広がっ
て、リント30の上端全面にわたって剥離することがで
きる。
【0014】この剥離したリントの上端は、図2(b)
に符号30bとして示す如く垂れ下がり、更に上部エア
ノズル20が噴出を数回行うことにより、更に垂れ下が
させることができる。この状態で、リントフィルタ部の
横部エアノズル21が、付着したリント30の横縁全面
にわたってフィルタ9との境目に向けてスリット状の空
気流を数回噴出し、これによってリントフィルタ9から
面状のリント30を剥離し、更に重力によって完全に剥
離し、垂直又は下向きに傾斜したリントフィルタ9から
リント30を重力によって下位置の受け皿22に落下さ
せる。本実施形態において、前記エアノズルの噴出力
(空気圧)は、5〜7kg/cm2、噴出力(空気圧)
の時間及び回数は、上部エアノズルが1秒噴射1秒停止
を2〜3回繰り返した後、横エアノズルが1秒噴射1秒
停止を2〜3回繰り返すものが好適である。尚、前記実
施形態においては、上部及び横エアノズルが所定回数の
空気流の噴出を行う例を説明したが、本発明はこれに限
られるものではなく、例えば、リントフィルタ9の左右
に光学的センサを設け、リント30の垂れ下がりを検出
して前記各噴出を制御する様に構成しても良い。
【0015】次いでリントフィルタ部が、ダンパボック
ス23のダンパ弁24を開け、吸気ファン27を駆動す
ることにより前記受け皿22内のリント30を吸引し、
リントボックス25内のフィルタ26に回収することが
できる。
【0016】本実施形態による乾燥装置は、前述のリン
トフィルタ9の清掃動作を装置停止時毎、又は数回停止
毎に自動的に行うことができ、これにより被処理物品が
タオル、オムツ等の乾燥時にリントを多く発生する物品
の場合であっても、効率よく自動的にリントフィルタを
清掃することができ、これによって従来の人手による清
掃を大幅に低減することができる。尚、前記実施形態に
おいては、上部エアノズル及び横エアノズルを設けた例
を説明したが、装置の容量制限等によってリントフィル
タの縦方向の長さが短い場合は、前述の上部エアノズル
のみで横エアノズルを除いた構成としても良い。この場
合の上部エアノズルは、5〜7kg/cm2の空気圧で
2〜3回の噴射を行い、更に空気圧力を増加させて更に
2〜3回の噴射を行う様に構成しても良い。
【0017】
【発明の効果】以上述べた如く本発明は、リントフィル
タに付着したリントに空気流を上及び横方向から噴出し
てリントフィルタからリントを剥離し、回収することに
よって、リントフィルタを清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による乾燥装置の概略構成
を説明するための図。
【図2】本実施形態におけるリントフィルタ部の詳細を
説明するための図。
【符号の説明】
1:乾燥装置、2:ヒータ、3:外気、4:外胴、5:
内胴ドラム、6:排気ファン、7:モータ、8:排気、
9:リントフィルタ、10:被処理物品、20:上部エ
アノズル、21:横エアノズル、22:リント受け皿、
23:ダンパボックス、24:ダンパ弁、25:リント
(回収)ボックス、26:フィルタ、27:吸気ファ
ン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気を吸入し加熱するヒータと、該ヒー
    タにより加熱した熱風を被処理物品に供給し且つ回転す
    ることにより物品を乾燥させる内胴ドラムと、該内胴ド
    ラムから排気される熱風を外部に排気する排気ファン
    と、前記内胴ドラムから排気される熱風に含まれるリン
    トを捕捉するリントフィルタ部を備える乾燥装置におい
    て、 前記リントフィルタ部が、内胴ドラムから排気される熱
    風に含まれるリントを捕捉するリントフィルタと、該リ
    ントフィルタに付着したリントとリントフィルタの境目
    に上方から空気を噴出する上部エアノズルと、前記エア
    ノズルからの空気噴出によりリントフィルタから剥離さ
    せたリントを回収するリントボックスとを備え、 乾燥停止時に前記上部エアノズルから空気を噴出してリ
    ントフィルタに付着したリントの上部分を剥離し、前記
    リントボックスに回収することを特徴とする乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記リントフィルタ部が、リントフィル
    タに付着したリントとリントフィルタの横方向から空気
    を噴出する横エアノズルを備え、乾燥停止時に前記上部
    エアノズルから空気を噴出してリントフィルタに付着し
    たリントの上部分を剥離した後に前記横エアノズルから
    も空気を噴出してリントフィルタに付着したリントの横
    部分を剥離し、前記リントボックスに回収することを特
    徴とする請求項1記載の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記上部及び又は横ノズルが、スリット
    状の空気流を噴出することを特徴とする請求項1又は2
    記載の乾燥装置。
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