JP6807609B2 - マイクロニードルパッチを皮膚に貼り付けるための押圧機構及びアプリケータ - Google Patents

マイクロニードルパッチを皮膚に貼り付けるための押圧機構及びアプリケータ Download PDF

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Description

本発明は,マイクロニードルパッチを動物(人及び人以外の動物を含む。)の皮膚に貼り付けるための押圧機構及びアプリケータに関する。
近年,経皮吸収型薬物投与システムの一つとして,薬物コーティング型マイクロニードルパッチを用いた薬物投与システムが注目されている(特許文献1〜7を参照)。このマイクロニードルパッチは,基材に数百ミクロンの長さの細い突起又は針が高密度に形成されており,表面又は内部に標的薬剤(ワクチン,タンパク質,ペプチドなどの分子)を担持した針を皮膚に刺し,真皮又は表皮に薬剤を直接移送するもので,内服薬のように肝臓に負担をかけることがないし,注射剤のように針の侵入に伴う痛みがなく,また一時的な過度の薬剤吸収による副作用を軽減できる等の数々の利点を有する。
マイクロニードルパッチの針は非常に細い(根元の直径が約数十ミクロン)。そのため,皮膚に侵入するときの抵抗によって破損又は折損する可能性がある。金属(例えばチタン)からなる針の場合,皮膚内折損による体内留置のリスクが大きな課題である。生分解性樹脂からなる針の場合,金属針に比べると破損又は折損の可能性が高い。特に,皮膚に対して針が斜めになっていると,皮膚に対する針の挿入性が低下したり,針に曲げ力が作用して折れやすくなる。そこで,皮膚に対して針を垂直に穿刺でき,更にはマイクロニードルパッチを確実に皮膚に貼付するための手段が必要とされている。
特開2006−149818号公報 特表2008−520369号公報 特表2008−543528号公報 特表2008−535587号公報 特表2010−516337号公報 再表2009−107806号公報 再表2011−089907号公報
本発明は,皮膚に対する針の垂直侵入性を高め,さらにマイクロニードルパッチを皮膚に確実に貼付するための押圧機構及びアプリケータを提供する。
本発明係るマイクロニードルパッチを皮膚に貼り付けるための押圧機構の実施形態は,
マイクロニードルパッチを備えたアプリケータを皮膚に向けて押圧することによって前記マイクロニードルパッチを皮膚に貼り付けるための押圧機構であって、
全体が略逆U字形状又は略逆アーチ形状を有し、両端部(1219)と前記両端部(1219)の間に位置する中央領域を備えており、前記中央領域には第1の開口(1220)が形成されている弾性部材(1218)と、
前記第1の開口(1220)の上に配置されてユーザが指を押し付けるための上部(1228)と、前記上部(1228)から下方に伸びて前記第1の開口(1220)を上方から下方に向かって貫通する脚部(1229)を備えた指当部(1227)と、
前記第1の開口(1220)の下方に配置されており、前記脚部(1229)によって前記指当部(1227)に連結された連結部材(1251)と、
前記連結部材(1251)の下に配置されており、前記連結部材(1251)に対して昇降可能に前記連結部材(1251)に連結された昇降部材(1261)と、
前記指当部(1227)と前記連結部材との間に配置され、前記弾性部材(1218)を前記両端部(1219)が互いに接近する方向に付勢する第1のばね(1222)、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る押圧機構によれば、ばねの弾性により,拡がる力が制御でき,その結果,皮膚を拡げる力を一定にすることができる。また、皮膚の拡げる力を一定にすることにより,部位や個人による差を低減することができ,マイクロニードルは精度よく皮膚内に挿入することができる。
実施形態1に係るマイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジングを斜め上方から見た斜視図である。 図1に示すマイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジングを斜め下方から見た斜視図である。 指当部を有するマイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジングを斜め上方から見た斜視図である。 指当部を示す斜視図(図4A),平面図(図4B),正面図(図4C)である。 マイクロニードルチップを備えたマイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジングを斜め下方から見た斜視図である。 マイクロニードルパッチの模式的な拡大断面図である。 図1に示すマイクロニードルパッチアプリケータ用ハウジングのパッチ収容空間に装着される変形防止部材の斜視図である。 実施形態2に係るマイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジングを斜め上方から見た斜視図である。 実施形態3に係るマイクロニードルパッチアプリケータ用ハウジングを斜め上方から見た斜視図である。 実施形態4に係るマイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジングを斜め上方から見た斜視図である。 図10に示すハウジングを斜め上方から見た斜視図である。 図10に示すハウジングを斜め下方から見た斜視図である。 マイクロニードルパッチを取り付けた,図10に示すハウジングを斜め下方から見た斜視図である。 底面に保護シールを取り付けた,図10に示すハウジングを斜め下方から見た斜視図である。 図10に示すハウジングに装着される変形防止部材の斜視図である。 実施形態5に係るマイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジングを斜め上方から見た斜視図(図16(A))と斜め下方から見た斜視図(図16(B))である。 実施形態6に係るマイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジングを斜め上方から見た斜視図(図17(A))と斜め下方から見た斜視図(図17(B))である。 実施形態7に係るマイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジングを斜め上方から見た斜視図である。 実施形態8に係るマイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジングを斜め上方から見た斜視図(図19(A))と斜め下方から見た斜視図(図19(B))である。 他の形態の指当部を示す分解斜視図である。 実施形態9に係るマイクロニードルパッチアプリケータの斜視図である。 図21に示す実施形態9に係るマイクロニードルパッチアプリケータの一部を分解した斜視図である。 図21に示す実施形態9に係るマイクロニードルパッチアプリケータの分解斜視図(図23(A))及びそこに組み込まれたトーションばねの正面図(図23(B))である。 図21に示す実施形態9に係るマイクロニードルパッチアプリケータに組み込まれる下部構造を下方から見た分解斜視図(図24(A)),該下部構造を斜め上方から見た斜視図(図24(B)),及び該下部構造を下方から見た底面図(図24(C))である。 実施形態10に係るマイクロニードルパッチアプリケータの分解斜視図(図25(A))と分解正面図(図25(B))である。 実施形態11に係るマイクロニードルパッチアプリケータの斜視図である。 図26に示す実施形態11に係るマイクロニードルパッチアプリケータの分解斜視図である。 他の形態のマイクロニードルパッチアプリケータの斜視図である。 図28に示すマイクロニードルパッチアプリケータの一部を分解した斜視図である。
以下,添付図面を参照して本発明に係るマイクロニードルパッチアプリケータ及びマイクロニードルパッチアプリケータ用ハウジングの実施形態を説明する。
実施形態1:
図1は実施形態1に係るマイクロニードルパッチアプリケータ(以下,「アプリケータ」という。)1を示す。
アプリケータ1は,後述するマイクロニードルパッチ40(図6参照)を収容する容器又はハウジング11を有する。
ハウジング11は,例えば薄い樹脂のシート又はフィルムを成形(例えば,真空成形,圧空成形,プレス成形)するか,溶融した樹脂を金型内のキャビティに射出して成形(例えば,射出成形)されており,図示する外観形状を有する。ハウジングの成形に適した材質は,柔軟性があり容易に曲り,変形し,また復元するような材質が望ましく,例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタラート,ポリスチレン,ナイロン,アクリル,シリコーン,ABSなどの樹脂が挙げられる。これらの樹脂には,上述の柔軟性等の特性を損なわない限りにおいて,吸湿剤及び/又は酸素吸収剤等を含むことにより吸湿及び/又は酸素吸収機能が付与されていてもよい。ハウジングの各部の厚さは,人が指でハウジング11を上から押したときに,後述する所望の変形が起こるように適宜決定される。すなわち,ハウジングは後述する谷折部で容易に折れ曲がる特徴を有するものが望ましい。例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタラートからなるハウジングの場合,各部の厚さは,好ましくは約50μmから1mm,更に好ましくは100μmから500μmである。
ハウジング11は,平坦な板状の周辺基部12と,該周辺基部12に囲まれて周辺基部12から上方(図1のz軸方向)に隆起した隆起部13を有する。周辺基部12は略長方形の外縁14によって囲まれている。隆起部13は,周辺基部12の長方形外縁14にほぼ相似の略長方形輪郭15を有する。実施形態では,輪郭15は,長方形周辺基部12の長辺方向(図1のx軸方向)に伸びる一対の長辺方向輪郭部16と短辺方向(図1のy軸方向)に伸びる一対短辺方向輪郭部17を有する。
隆起部13は,略四角錐台形状を有し,長辺方向輪郭部16と短辺方向輪郭部17からそれぞれ上方に向かって伸びる長辺方向側壁18と短辺方向側壁19を有する。長辺方向側壁18と短辺方向側壁19は内側に傾斜させてもよい。隆起部13の上面は,長辺方向側壁18の上端20と短辺方向側壁19の上端21から隆起部13の中心に向かって伸びる長辺方向傾斜上面部22と短辺方向傾斜上面部23を有する。長辺方向傾斜上面部22と短辺方向傾斜上面部23は,上端20と上端21から内側に向かって下方に傾斜していることが好ましい。
長辺方向傾斜上面部22と短辺方向傾斜上面部23は,隆起部13を上方から見たときに長辺方向側壁18の上端20及び短辺方向側壁19の上端21に対してそれぞれ所定の角度(例えば,ほぼ45度)をなす方向に伸びる境界で接している。上述のように長辺方向傾斜上面部22と短辺方向傾斜上面部23はそれぞれ隆起部13の中心に向かって斜め下方に傾斜しているため,境界は谷折部24を形成している。谷折部24は,その部分を左右の領域(上面部22,23)よりも薄くしてもよいし,その部分の断面をU字又は逆U字状に形成してもよい。
隆起部13の中央にはくぼみ25が形成されている。くぼみ25は,長辺方向傾斜上面部22と短辺方向傾斜上面部23の内側縁から下方に伸びる周辺壁部26と,該周辺壁部26の下端に連結されたほぼ平坦な底部27を有する。
図示するように,くぼみ25は,これを上方から見るとトラック形状をしている。くぼみ25の底部27には,短辺方向に伸びる2つの易変形部28を有する。図示するように,易変形部28はくぼみ25の中心(図示するX軸,Y軸,Z軸の交点)に対称に配置されており,2つの易変形部28に挟まれた中央領域29に対してその両側に位置する端部領域30が上方に向けて折り曲がりやすくしてある。易変形部28は,その部分を他の部分よりも薄くした薄肉部であってもよいし,断面をU字又は逆U字状に曲げた変形部であってもよい。
実施形態では,図3に示すように,隆起部13のくぼみ25に,操作時に使用者がその指を押し当てるための指当部(押圧部)31を設けても良い。指当部31は,くぼみ25の輪郭とほぼ同じ又はそれより僅かに小さな輪郭を有する。
図4に示すように,指当部31は,上部材32と下部材33で構成されている。上部材32は,これらを上方から見たとき,くぼみ25とほぼ同じ大きさのトラック形状を有する。下部材33は,長辺方向の両端(円弧部の近く)に,該下部材33の上面から上方に突出した支持部34を有する。下部材33の中央には,その上面から上方に突出したボス(突起)35が設けてある。実施形態では,ボス35は円柱形状を有する。下部材33の下面は,端部領域36が中央領域37の縁から外側に向かって斜め上方に伸びる傾斜面としてある。したがって,指当部31は,これをくぼみ25に収容した状態で,下部材33の中央領域37だけがくぼみ底部27の中央領域29に接し,下部材33の端部領域36はくぼみ底部27の端部領域30から離間している。
上部材32は,下部材33の支持部34に対応して,上部材32の下面から下方に向けて突出する一対の突起部38を有する。突起部38の位置は,下部材33の上に上部材32を組み付けたとき,支持部34の外側縁に突起部38の内側縁が位置して下部材33に対して上部材32が位置決めされるように,決められる。上部材32はまた,中央に上下方向に伸びる貫通孔39が形成されている。貫通孔39の横断面は下部材33のボス35の横断面よりも大きいか,僅かに大きいことが好ましい。貫通孔39の位置は,下部材33の上に上部材32を組み付けたとき,ボス35と貫通孔39が同軸上に位置して上下方向に対向するように,決められる。
上部材32及び下部材33の各種条件(例えば,上部材32及び下部材33を構成する材料や厚さ,ボス35の高さ)は,上部材32の上面に指を当ててそこに所定の押圧力(後述する。)を加えたとき,上部材32の中央部がその両側部分に対して下方にたわみ,又は,下部材33の中央部がその両側部分に対して相対的に上方にたわみ,若しくは上部材32と下部材33の中央部がそれぞれ下方と上方にたわみ,その結果,ボス35が上部材32の貫通孔39を貫通してその上面に所定長さ突出して指に当たるように,決められる。したがって,上部材32と下部材33には,そのような変形が可能な弾性材料を選択することが好ましい。
このように構成された指当部31は,上部材32と下部材33を組み合わせてくぼみ25に配置される。組み合わせた上部材32と下部材33は,接着剤で接着して一体化してもよく,一体成型してもよい。また,下部材下面の中央領域37とこれに対向するくぼみ底部の中央領域29を接着剤や両面テープで接着してもよい。指当部31は前もってハウジング11に装着しておく必要はなく,アプリケータ1の使用前に,指当部31をくぼみ25に載せてもよい。
マイクロニードルパッチ(以下,「パッチ」という。)40は,図5に示すように,隆起部13の背面に形成されたパッチ収容空間41に収容され,くぼみ25の裏面によって構成されたパッチ支持面42に固定される。
図6に示すように,パッチ40は,概略,シート基材43と,これに支持されたマイクロニードルアレイ44を有する。シート基材43は,基材フィルム45と,基材フィルム45の下面(マイクロニードルアレイ44の支持面)に設けた粘着剤層46と,基材フィルム45の上面(パッチ支持面42に対向する面)に設けた剥離処理層(離型層)47を有する。マイクロニードルアレイ44は,四角形(又は円形)の基層48と,基層48の下面に所定の間隔(例えば,300〜1000マイクロメートル)をあけて格子状又はハニカム状に整列配置された所定の高さ(例えば,300〜1000マイクロメートル)の多数の細長い針49からなる。マイクロニードルアレイ44は,例えば,生分解性合成高分子材料(例えば,ヒアルロン酸,コラーゲン,ポリ乳酸,ポリグリコール酸)を対応する形状の鋳型に充填して作られる。図示しないが,針49の先端側には,標的薬剤(ワクチン,タンパク質,ペプチドなどの分子)が塗布される。代わりに又は追加的に,標的薬剤は,マイクロニードルアレイ44を生分解性樹脂で構成する場合,その成形時に針49の内部に含ませることもできる。
シート基材43とマイクロニードルアレイ44は,シート基材43の粘着剤層46上にマイクロニードルアレイ44の基層48を貼り付けて一体化される。図5,6に示すように,シート基材43はマイクロニードルアレイ44よりも大きい。したがって,シート基材43にマイクロニードルアレイ44を貼り付けた状態で,マイクロニードルアレイ44の周囲に十分な面積の粘着剤層46が露出する。
このようにして形成されたパッチ40は,両面テープ50を用いてパッチ支持面42に貼り付けられる。貼り付けた状態で,マイクロニードルアレイ44はくぼみ中央領域29に対応するパッチ支持面中央領域37に位置し,両側の両面テープ50はくぼみ端部領域30に対応するパッチ支持面端部領域36に位置する。
両面テープ50は,パッチ40を皮膚に貼り付ける前にパッチ40をパッチ支持面42に一時的に保持するものである。また,パッチ40を皮膚に貼り付けた後,パッチ40はハウジング11から離れて皮膚に保持される必要がある。したがって,両面テープ50の条件(大きさ,形状,取付位置,粘着力)は,両面テープ50と剥離処理層(離型層)47との粘着力が,粘着剤層46と皮膚との粘着力よりも小さくなるように,決めることが好ましい。具体的に,図示するように,パッチ40の貼り付けた後にハウジング11を皮膚から取り除くとき,粘着剤層46が皮膚に貼り付いた状態で,両面テープ50はその外側縁部50aを起点として内側に徐々に剥離処理層47から剥離していくように,両面テープ50は,シート基材43の両端から所定距離(図6に符号51で示す。)だけ内側に移動した位置に取り付けることが好ましい。両面テープ50は粘着剤に置き換えることもできる。
パッチ収容空間41に収容されているパッチ40を保護するために,図2に点線で示すように,ハウジング1の下面にはパッチ収容空間41の開口を塞ぐ大きさの保護シート55を貼り付けることが好ましい。保護シート55の大きさは,ハウジング11の輪郭とほぼ同じにすることが好ましい。また,保護シート55には,保護シート55をハウジング11から剥離する際にユーザによって捕まれるタブ55aを設けることが好ましい。パッチ収容空間41の内部には,水分吸収剤,酸素吸収剤等のマイクロニードル及びそこに担持された薬剤の劣化を抑制するための剤を封入してもよい。
以上の構成からなるアプリケータ1の使用方法を説明する。
まず,ハウジング11の底面に貼り付けられた保護シート55を剥がし,パッチ40を露出させる。
次に,アプリケータを皮膚に載せ,ハウジング11の周辺基部12を皮膚に当てる。
続いて,指当部31の上面に指(例えば,親指)を当て,アプリケータ1を皮膚に押し付ける。これにより,薄い樹脂のシート又はフィルムで作られたハウジング11の隆起部13変形する。このとき,隆起部13は,谷折部24でそれぞれ谷折れし,くぼみ25,指当部31,及びパッチ40が皮膚に向かって下方に移動する。また,ハウジング11は薄いシート又はフィルムで形成されているため,小さな押圧力であっても容易に隆起部13が下方に変形し,くぼみ25の下方移動が難なく行われる。
したがって,パッチ40は,小さな力で皮膚に向けて進行する。また,皮膚に接触した後,パッチ40は皮膚とともに垂直に進行し,その全体が一様な力で皮膚に押し付けられる。また,針49は皮膚に垂直に侵入するため,穿刺時に針が曲がり,破損,又は折損する,ということがない。
次に,指当部31に所定の押圧力が加えられると,上部材32の中央部がその両側部分に対して下方に所定量たわみ,又は,下部材33の中央部がその両側部分に対して相対的に上方に所定量たわみ,若しくは上部材32と下部材33の中央部がそれぞれ下方と上方に所定量たわみ,その結果,ボス35が上部材32の貫通孔39を貫通してその上面に所定長さ突出し,指当部31を押している指に当たる。これにより,ボス35がインジケータとして機能し,使用者は指当部31に必要な力が加えられたことを認識できる。また,指当部31に必要な力が加えられることにより,マイクロニードルパッチ40の針49が所定量皮膚に侵入する。その結果,針49に担持された薬剤を確実に皮膚に投与できる。
所定の押圧力が加えられた状態で,隆起部13のくぼみ底部27は易変形部28で屈曲し,指当部下部材33の下面中央領域37とその端部領域36がくぼみ25の中央領域29と端部領域(傾斜面)30にそれぞれ接し,くぼみ中央領域に支持されているマイクロニードル44は皮膚に必要な力で押し付けられる。その結果,パッチ40(特に,粘着剤層46)と皮膚との間に十分な粘着力(この粘着力は,両面テープ50と剥離処理層(離型層)47との粘着力よりも大きい。)が確保される。
指当部31に加えられていた力を解放すると,ハウジング11は自身の弾性によって変形前の形状に復元し,皮膚に貼り付いたパッチ40の端部領域がその縁を始点に皮膚から離れていく。指当部下部材33の下面中央領域37とその端部領域36がくぼみ25の中央領域29と端部領域(傾斜面)30にそれぞれ接しているため,パッチ40の端部は,端部領域36に沿って傾斜された配置になり,その結果,両面テープ50の外側縁に剥離力が集中して作用する。これにより,パッチ40は皮膚に貼り付いた状態で両面テープ50から容易に剥離し,ハウジング11から分離する。
上述のように,アプリケータ1のハウジング11は比較的変形し易い材料で作られているので,使用前に隆起部13が変形して針49が保護シート55に接触するのを防止することが好ましい。そのために,図7に示すように,隆起部13の裏面形状(すなわち,パッチ収容空間41)に相補的な外形を有する変形防止部材56を用意し,これを保護シート55の貼り付け前,又はパッチ40の取り付け前に,パッチ収容空間41に収容することが好ましい。変形防止の目的から,変形防止部材56の外観形状及び材料は,ハウジング11に所定の力が加えられたときでも,ハウジングが大きく変形して針が保護シートに接触するのを防止するように,決められる。また,針を保護する目的から,変形防止部材56のパッチに対向する箇所の形状は,パッチとの間に所定の大きさの空間が形成されるように決めることが好ましい。なお,図7に示す本実施形態の変形防止部材56はパッチ収容空間41に相補的な形状としたが,変形防止材料は上述した目的を達成できる限りにおいて任意の形状を採り得る。
変形防止部材56に代えて,または,変形防止部材56に加えて,パッチ収容空間41を保護シートで密閉されてもよい。またパッチ収容空間に窒素などの不活性ガスや乾燥ガスで空気を置換してもよい。この場合,密閉されたパッチ収容空間内の空気あるいは置換ガスの存在により,ハウジングに外的力が掛かったときでもその形状を維持でき,マイクロニードルがシートに接することはない。また形状維持のために圧縮ガスを封入してもよい。
実施形態2:
図8は実施形態2のアプリケータのハウジング111を示す。ハウジング111は,実施形態1と同様に,例えば薄い樹脂のシート又はフィルムを成形(例えば,真空成形,圧空成形,プレス成形)するか,溶融した樹脂を金型内のキャビティに射出して成形(例えば,射出成形)されている。ハウジングの成形に適した材質は,柔軟性があり容易に曲り,変形し,また復元するような材質が望ましく,例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタラート,ポリスチレン,ナイロン,アクリル,シリコーン,ABSなどの樹脂が挙げられる。ハウジングの各部の厚さは,人が指でハウジングを上から押したときに,後述する所望の変形が起こるように適宜決定される。例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタラートからなるハウジングの場合,各部の厚さは,好ましくは約50μmから1mm,更に好ましくは100μmから500μmである。
ハウジング111は,平坦な板状の周辺基部112と,該周辺基部112に囲まれて周辺基部112から上方に隆起した隆起部113を有する。周辺基部112は略長方形の外縁114によって囲まれている。隆起部113は,周辺基部112の長方形外縁114にほぼ相似の略長方形輪郭115を有する。実施形態では,輪郭115は,長方形周辺基部112の長辺方向に伸びる一対の長辺方向輪郭部116と短辺方向に伸びる一対短辺方向輪郭部117を有する。
隆起部113は,略四角錐台形状を有し,長辺方向輪郭部116と短辺方向輪郭部117からそれぞれ上方に向かって伸びる長辺方向側壁118と短辺方向側壁119を有する。長辺方向側壁118と短辺方向側壁119は内側に傾斜させてもよい。実施形態2では,側壁118と119はそれぞれ,僅かに傾斜した下段傾斜側壁部と,下段傾斜側壁部よりも大きな傾斜角をもって傾斜した上段傾斜側壁部を有する。
隆起部113の上面123は,長辺方向側壁118の上端120と短辺方向側壁119の上端121によって囲まれた,周辺領域125と該周辺領域125に囲まれた長方形又はトラック状のくぼみ(中央領域)124を有する。上面123のうち,中央領域124を囲む周辺領域125は,水平な面であってもよいし,長辺方向側壁上端120と短辺方向側壁上端121から内側に向かって上方に傾斜した傾斜面又は下方に傾斜した傾斜面のいずれであってもよい。
隆起部113の四隅には,隆起部113の角部から中央領域124の角部に向けて,上方から見て放射状に伸びる谷折部126が形成されている。実施形態2では,谷折部126は,上段傾斜側壁部と下段傾斜側壁部のほぼ境界付近から中央領域124の縁に向かって水平に又は斜め上方に伸びる谷底127を有する。
本実施形態2によれば,実施形態1と同様に,マイクロニードルパッチは,隆起部113の背面に形成されたパッチ収容空間に収容され,中央領域124の背面であるパッチ支持面に保持される。また,パッチ収容空間に収容されているパッチを保護するために,ハウジング1の下面にはパッチ収容空間の開口を塞ぐ大きさの保護シートを貼り付けてもよく(図2参照),保護シールは,手で容易に開封することができるようにイージーピール機能を持たせてもよい。さらに,隆起部113の中央領域124には,実施形態1で説明した指当部を設けてもよい。
このように構成された実施形態2のアプリケータ及びハウジングによれば,パッチを収容したアプリケータを皮膚に載せ,ハウジングの中央領域124又はそこに配置された指当部を押すと,谷折部126が谷底127を中心に谷折れし,ハウジングの隆起部113が下方に変形する。これにより,パッチが下方(皮膚)に向かって移動する。このとき,ハウジング111は薄いシート又はフィルムで形成されているため,小さな押圧力であっても容易に隆起部113が下方に変形する。また,パッチは,小さい力で皮膚に対してより深く垂直に進行し,その全体が一様な力で皮膚に押し付けられる。さらに,針は皮膚に垂直に侵入するため,穿刺時に針が曲がり,破損,又は折損する,ということがない。
実施形態2は,実施形態1と同様に,パッチ収容空間に変形防止部材を設けてもよいし,パッチ収容空間を保護シートで密閉してもよいし,及び/又は,保護シートで密閉されたパッチ収容空間に圧縮ガスを封入してもよい。また,ハウジング内部に,水分吸収剤や酸素吸収剤を充てんしてもよく,ハウジング自体を水分吸収材で作成しても良いし,酸素吸収材で作成してもよい。
実施形態3:
図9は実施形態3のハウジング211を示す。この実施形態3は実施形態2の改変例で,隆起部213の上面中央領域224はくぼみの無い平面である。その他の構成は実施形態2と同じである。
このように構成された実施形態3によれば,実施形態1,2と同様に,パッチを収容したアプリケータを皮膚に載せ,ハウジングの中央領域224又はそこに配置された指当部を押すと,谷折部226が谷底227を中心に谷折れし,ハウジングの隆起部213が下方に変形する。これにより,パッチが下方(皮膚)に向かって移動する。このとき,ハウジングは薄いシート又はフィルムで形成されているため,小さな押圧力であっても容易に隆起部213が下方に変形する。また,パッチは,小さな力で皮膚を押しながらより深く垂直に進行し,その全体が一様な力で皮膚に押し付けられる。また,針は皮膚に垂直に侵入するため,穿刺時に針が曲がり,破損,又は折損する,ということがない。
実施形態4:
図10は実施形態4に係るマイクロニードルパッチアプリケータ300を示し,図11と図12はアプリケータ用ハウジング301を示す。
アプリケータ300は,後述するマイクロニードルパッチ330を収容するハウジング301を有する。
ハウジング301は,例えば薄い樹脂のシート又はフィルムを成形(例えば,真空成形,圧空成形,プレス成形)するか,溶融した樹脂を金型内のキャビティに射出して成形(例えば,射出成形)されており,図示する外観形状を有する。ハウジングの成形に適した樹脂は,例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタラート,ポリスチレン,ナイロン,アクリル,シリコーン,ABSである。ハウジングの各部の厚さは,人が指でハウジング301を上から押したときに,後述する所望の変形が起こるように適宜決定される。例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタラートからなるハウジングの場合,各部の厚さは,好ましくは約50μmから1mm,更に好ましくは100μmから500μmである。
ハウジング301は,平坦な板状の周辺基部302と,該周辺基部302に囲まれて周辺基部302から上方(図11のz軸方向)に隆起した隆起部303を有する。周辺基部302は略長方形の外縁304によって囲まれている。隆起部303は,これを上方から見たときに略八角形の輪郭305を有する。輪郭305は,周辺基部302の長辺方向(図11のx軸方向)に伸びる一対の長辺方向輪郭部306と,短辺方向(図11のy方向)に伸びる一対の短辺方向輪郭部307と,長辺方向と短辺方向にそれぞれ所定の角度をもって交差する4つの斜め方向輪郭部308を有する。
隆起部303は,中央にカルデラ盆地状の平坦なくぼみ310と,くぼみ310の外周に沿って伸びて該くぼみ310を囲む外輪山状の尾根部311を有する。くぼみ310の底部は周辺基部302よりも十分に高い位置にあり,ハウジング301を皮膚の上に置いた状態で,くぼみ310の裏面(後に説明するように,この裏面がマイクロニードルパッチ330(図13参照)を支持する面になる。)と皮膚との間に十分な空間が確保される。
くぼみ310は,一対の平行な長辺方向縁とそれらの端部をつなぐ略半円弧の縁を有するトラック形状の輪郭を有する。実施形態では,くぼみ310は,長辺方向の中央位置(x軸とy軸が交差する位置)から長辺方向(x軸方向)に所定距離はなれた位置に,短辺方向に真っ直ぐに伸びる一対の易変形部(谷折部)312が形成されている。本実施形態では,易変形部312はその部分を上方に湾曲させて形成されており,易変形部312に挟まれた中央領域313に対してその両側に位置する端部領域314が易変形部312を中心に上方に折り曲がりやすくしてある。
尾根部311は,尾根部311をその内側から外側に横断する複数の谷折部が放射状に形成されている。実施形態では,尾根部311には12個の谷折部315,316,317が形成されている。12個の谷折部315,316,317は,くぼみ310の中心を通る垂直軸(z軸)と長軸(x軸)と短軸(y軸)に対してそれぞれ対称に形成されている。例えば,各長辺方向輪郭部306とこれに隣接する2つの斜め方向輪郭部308との境界には,内側から外側に向かって谷折部間の距離が次第に長くなるように放射状に配置された2つの第1の谷折部315が形成されている。各短辺方向輪郭部307とこれに隣接する2つの斜め方向輪郭部308との境界には,内側から外側に向かって谷折部間の距離が次第に長くなるように放射状に配置された2つの第2の谷折部316が形成されている。各斜め方向の輪郭部308の中央には一つの第3の谷折部317が形成されている。
第1の谷折部315の谷底318と第2の谷折部316の谷底319および第3の谷折部317の谷底320は,周辺基部302に対して平行に水平方向に伸びる水平谷底であるか,あるいは下方の周辺基部に傾斜した傾斜谷底である。
谷折部は,谷折部の無いハウジングに指当部(押圧部)322を介して力を加えたとき,該谷折部の無いハウジングに変形が生じると予想される複数の箇所に設けることが好ましい。これにより,弱い力でもハウジングを目的の形に変形させることができるため,ハウジングの安定した変形が得られる。
谷折部は,ハウジングの変形を促進する形状であることが好ましい。そのために,谷底の角度,谷折部の形状や大きさなどを,隆起部の形状等にあわせて変更することが好ましい。これにより,弱い力でもハウジングを目的の形に変形させることができるとともに,ハウジングの安定した変形が得られる。
上述のようにハウジング311は薄いシート又はフィルムで成形して形成されており,図12に示すように,隆起部303の背後には隆起部303に対応する形状のマイクロニードルパッチ収容空間(くぼみ)321が形成されている。また,くぼみ321の背面にはパッチ支持面331が形成されている。パッチ支持面331は,くぼみ321の中央領域313と端部領域314の裏側に対応する中央領域340と端部領域341を有する。そして,図13に示すように,パッチ支持面331にはパッチ330が配置されて,マイクロニードルアレイ344は中央領域340に支持され,両面テープ350は両端部領域341に支持される。両面テープ350は粘着剤に置き換えることができる.
その他,指当部322(図10参照),マイクロニードルパッチ330(図13参照),保護シート355(図14参照),変形防止部材356(図15参照)の構成は,実施形態1〜3のものと同じである。
このように構成されたアプリケータ300及びハウジング301によれば,第3の谷折部317の谷底320が内側から外側に向かって斜め下方に伸びているため,隆起部303の内側に向かう変形(これは同時に,基盤への垂直方向の変形を伴う。)に対するハウジング301の抵抗力が小さくなっている。そのため,隆起部303は,その全体が収縮するように内側に変形しながら,パッチ330を皮膚に向けて垂直に進行させる。その結果,パッチ330は,小さな力で皮膚に対してより深く垂直に進行し,その全体が一様な力で皮膚に押し付けられる。また,針は皮膚に垂直に侵入するため,穿刺時に針が曲がり,破損,又は折損する,ということがない。
実施形態5:
図16は,実施形態5に係るアプリケータのハウジング501を示す。ハウジング501において,隆起部503はこれを上方から見たとき略八角形をしており,その輪郭505は長辺方向の長辺輪郭部506と,短辺方向の短辺輪郭部507と,斜め方向の輪郭部508によって構成されている。そして,尾根部511には,長辺方向の長辺輪郭部506,短辺方向の短辺輪郭部507,及び斜め方向の輪郭部508の境界に対応するそれぞれの箇所に谷折部515,516が形成されている。谷折部515の谷底は周辺基部に向けて下方に傾斜させてある。谷折部516の谷底は周辺基部に向けて下方に傾斜させてもよいし,周辺基部と平行に水平であってもよい。
このように構成された実施形態5では,谷折部515の谷底がそれに直交する内側方向に移動しながら変形するため,くぼみ510とパッチの垂直進行性が高められる。したがって,パッチは,皮膚に対して垂直に進行し,その全体が一様な力で皮膚に押し付けられる。また,針は皮膚に垂直に侵入するため,穿刺時に針が曲がり,破損,又は折損する,ということがない。
実施形態6:
図17は,実施形態6に係るアプリケータのハウジング601を示す。ハウジング601において,隆起部603はこれを上方から見たとき略八角形をしており,その輪郭605は長辺方向の長辺輪郭部606と,短辺方向の短辺輪郭部607と,斜め方向の輪郭部608によって構成され,隣接する輪郭部605,606,607の境界部分に谷折部615,616が形成されている。谷折部615,616の谷底は内側から外側に向かって下方に傾斜させてある。
このように構成された実施形態6では,傾斜した谷底を有する谷折部615,616の下方変形方向が,くぼみ610の長軸を含む垂直面及び短軸を含む垂直面に対称であり,且つ斜め内側に向けられるため,くぼみ610とその背面に支持されたパッチはくぼみ610に対して垂直に進行する。その結果,パッチは,皮膚に対して垂直に且つより深く進行し,その全体が一様な力で皮膚に押し付けられる。また,針は皮膚に垂直に侵入するため,穿刺時に針が曲がり,破損,又は折損することがない。
本実施形態において,長辺方向輪郭部606の両側に位置する谷折部615の谷底の傾斜角は,短辺方向輪郭部607の両側に位置する谷折部616の谷底の傾斜角と同じでもよいし,いずれか一方を他方よりも大きくしてもよい。
実施形態7:
実施形態6では,すべての谷折部の谷底が,隆起部の内側から外側に向かって下方に傾斜させたが,図18に示すように,すべての谷折部715,716の谷底を周辺基部と平行に水平方向に向けてもよいし,谷折部715又は718の一方を傾斜させて他方を水平に向けてもよい。
実施形態8:
以上の実施形態では,ハウジングの隆起部の輪郭は多角形としたが,図19に示すように,隆起部803の輪郭を円形にしてもよい。この実施形態では,ハウジング801の隆起部803には,くぼみ810の中心から放射方向に伸びる複数の谷折部811を周方向に等間隔に配置してもよいし,隆起部の中心通る垂直軸を中心として複数の谷折部を回転対称に配置してもよい。本実施形態8のハウジングでも,上述の実施形態と同様に,くぼみ810には少なくとも2つの易変形部812を平行に設けることが好ましい。
変形例:
以上の実施形態において,ハウジング隆起部の平面形状は限定的ではなく,四角形,五角形,六角形等の多角形でもよいし,円形又は楕円形若しくはトラック形状であってもよい。いずれの形態においても,谷底が傾斜した谷折部及び傾斜した谷底を有する谷折部は隆起部の長軸又は短軸を含む垂直面に対して対称であることが好ましい。また,五角形等の奇数個の辺を有する多角形の場合,傾斜した谷底を有する谷折部は垂直軸を中心とする周方向に等間隔に配置することが好ましい。なお,円形隆起部については長軸と短軸を区別できないが,谷底が傾斜した谷折部は,中心軸(上下方向の軸Z)に直交する2つの軸(直交する水平軸X,Y)の少なくとも一つに関して対称に配置してもよいし,中心軸に対して中心対称に配置してもよい。
同様に,くぼみ及び対応する指当部の形状もトラック形状に限らず,楕円形,円形,四角形,その他の多角形のいずれであってもよい。
尾根部はくぼみの周囲に連続して配置する必要はなく,不連続であってもよい。
以上の説明では指当部を介してパッチを皮膚に押し付けるものとしたが,指当部を用いることなく,くぼみを直接指で押すようにしてもよい。
隆起部のくぼみは必ずしも必要ではなく,隆起部の頂上部はくぼみの無い平坦な面であってもよい。この場合,谷折部は隆起部の外周部に形成される。谷折部の数と谷底の傾斜角は,針の垂直穿刺性を担保するように適宜選択される。
指当部については,下部材のボスに対応して上部材に貫通孔を設ける必要はなく,上部材32には下部材33のボス35に対向する箇所に薄肉部851を形成し,指当部に必要な力が加えられたときにボス35が該薄肉部851を変形又は破壊するようにしてもよい。この場合,薄肉部851が,指当部に所定の押圧力が加えられたことをオペレータに知らせるインジケータとして機能する。
指当部に所定の押圧力が加えられたことをオペレータに知らせるためのインジケータは,例えば,指当部に所定の押圧力が加えられたとき,上部材と下部材のそれぞれに形成された特定の形状部分が互いに接触又は離間して,又は上部材と下部材のいずれか一方に設けた特定の形状部分が破壊されて,音(接触音,破壊音)を発する構成であってもよい。具体的に,上部材又は下部材の一方には孔等を設けるとともに他方にはこれにスナップフィットする突起を設け,これらがはまり合うことによってクリック感が得られるか又は音を発するように構成してもよい。あるいは,僅かに下方に向けて凸状の曲面となっており,例えば円形板部の中央部を上方から下方に向けて押圧すると,上方に向けた凸状の曲面が凹状曲面に反り返り,その際に音又は振動が発生するように,構成されている円形板であるドームスプリングなど金属や樹脂が変形される構成であってもよい。
実施形態9:
図21は,実施形態9のアプリケータ1000を示す。アプリケータ1000は,ハウジング1001と押圧機構1015を有する。
図22に示すように,上述した実施形態と同様に,ハウジング1001は周辺基部1002を有する。周辺基部1002の長辺方向縁部1011には,例えばブラケット状の切り欠き1012が形成されている。周辺基部1002の短辺方向縁部1013には,例えばアーチ状の切り欠き1014が形成されている。以上の点を除いて,ハウジング1001は実施形態4のハウジング301と実質的に同じである。したがって,ハウジング1001についてその詳細な説明は省略する。また,以下の説明において,ハウジング1001の各部分には,実施形態4のハウジングの対応する部分に付した符号に600を加えた900番台の符号を適宜使用する。
押圧機構1015は,概略,上部構造1016と下部構造1017を有する。上部構造1016は,略逆U形状又は略逆アーチ形状の弾性伸張部1018を有する。弾性伸張部1018は,例えば弾性を有する合成樹脂で形成されている。したがって,弾性伸張部1018の中央部にその上方から力を加えると,弾性伸張部1018の両端部1019が互いに離れながら外側に移動するように変形可能である。実施形態では,弾性伸張部1018の両端部1019は略円筒形状に形成されている。自由状態で,左右両端部1019の間隔は,ハウジング1001の長辺方向縁部1011に形成された一対のブラケット状切り欠き1012の距離と同じか又は僅かに大きい。
弾性伸張部1018の中央領域には上面と下面を貫通する略四角形の開口1020が形成されている。弾性伸張部1018の上面には,開口1020の斜めに対向する角部から両端部1019に向かって外側に真っ直ぐに伸びる一対の溝1021が形成されている。
図23に示すように,開口1020と溝1021にはトーションばね1022が収容される。トーションばね1022は,線材を巻いた巻回部分1023と該巻回部分1023の両端から真っ直ぐに伸びる一対のアーム部分1024を有する。このように構成されたトーションばね1022は,巻回部分1023が開口1020に収容され,アーム部分1024が溝1021に収容されて,ピン1025によって弾性伸張部1018に保持される。ピン1025は弾性伸張部1018の中央下面に係合しており,これにより,トーションばね1022のアームを図23(b)に実線で示す位置から点線で示す位置へ縮めた状態で巻回部分1023が開口1020に保持され,アーム部分1024によって弾性伸張部1018はその両端部1019が互いに接近するように付勢されている。
実施形態では,ピン1025を位置決めするために,弾性伸張部1018の下面中央に幅方向の溝1026が形成されており,この溝1026にピン1025が収容されている。
弾性伸張部1018には指当部1027が組み付けられる。指当部1027は,ユーザが指(例えば親指)を押し付ける上部1028と,上部1028の下面から下方に伸びる一対の脚部1029を有する。各脚部1029はその下端部に係合部1030を有する。このように構成された指当部1027は,脚部1029の間にトーションばね1022の巻回部分1023を位置させて,脚部1029を開口1020にその上方から下方に挿通させて,弾性伸張部1018に組み付けられる。
開口1020から下方に突出した脚部1029の下端係合部1030には連結部材1031が係合されて保持される。連結部材1031は略円形の部材で,上面の対称箇所に下端係合部1030に対応した形状の被係合部1032が形成されており,脚部1029の下端係合部1030を被係合部1032に挿入して係合することによって,指当部1027が連結部材1031に連結されている。
下部構造1017は,図24に示すように,上部材1033と下部材1034で構成されている。上部材1033と下部材1034,特に下部材1034は,これらを上方から見たとき,ハウジング1001のくぼみ910とほぼ同じ大きさのトラック形状を有する。上部材1033の下面には,長辺方向の両端部に,下方に突出する台部1035が形成されている。各台部1035は,その長辺方向両端側に幅方向に伸びる爪部1036が形成され,その中央縁部に下方に突出する突起1037が形成されている。上部材1033の下面中央には,円柱ボス1038が形成されている。円柱ボス1038の下端部1039はそれ以外の部分よりも僅かに大径としてある。また,円柱ボス1038は,中心軸に沿って,下端面から上方に向かって,上部材1033の長辺方向と短辺方向に伸びる縦十字溝1040が形成されており,下端部1039に周囲から力が加わるとその外径が小さくなるように変形可能としてある
下部材1034は,全体が,中央板部1041と,該中央板部1041の両端から斜め上方に向かって伸びる傾斜板部1042によって形成されている。中央板部1041の中央には,中央板部1041の上面と下面を貫通する貫通孔1043が形成されている。貫通孔1043の内面上端部には環状隆起部(突条)1045が形成されている。環状隆起部1045を除く貫通孔1043の内径は円柱ボス大径下端部1039の外径とほぼ等しく,環状隆起部1045の内径は円柱ボス大径下端部1039の外径よりも僅かに小さい。
図示しないが,中央板部1041には,貫通孔1043の周りに,該貫通孔1043を囲むように配置された複数の扇状溝を形成してもよく,その場合,円柱ボス1038には,該縦十字溝1040が形成されていなくてもよい。
下部材1034の傾斜板部1042は,その上面両端側に,上部材1033の爪部1036に対応する形状の係合溝1047が形成されており,下部材1034に上部材1033を載せた状態で,下部材1034の係合溝1047に上部材1033の爪部1036が係合して下部材1034を保持するようにしてある。
下部材1034の傾斜板部1042の端部は,その中央に,長手方向の切り込み1048が形成されており,下部材1034に上部材1033を載せた状態で,下部材1034のくぼみ1048に上部材1033の突起1037が係合し,下部材1034に対する上部材1033の幅方向の移動が規制されるようにしてある。
このように構成された押圧機構1015は,図21〜23に示すように,ハウジング1001に組み付けられる。具体的に説明すると,下部構造1017は,ハウジング1001の中央くぼみ910に配置される。上部構造1016はその弾性伸張部1018の両端部1019をハウジング1001の長辺方向切り欠き1012に係合し,これら両端部1019の間にハウジング1001を保持する。このとき,ユーザは,ハウジング1001の切り欠き1014に親指と人差し指を当ててこれを保持しながら,上部構造1016とハウジング1001を組み合わせることができる。
弾性伸張部1018は,トーションばね1022によって,その両端部1019が互いに向かい合う方向に付勢されているため,ハウジング1001は両端部1019の間に安定して支持される。図示するように,上部構造1016と下部構造1017を組み合わせた状態で,連結部材1031の下面が指当部1027の上面に接し,押圧機構1015に対してハウジング1001が安定して支持される。
マイクロニードルパッチの貼り付け時,上述のとおり,ハウジング1001の底面に貼り付けられた保護シートを剥がし,パッチを露出させる。次に,アプリケータ1000を皮膚に載せ,ハウジング1001の周辺基部を皮膚に当てる。このとき,弾性伸張部1018の両端部1019は皮膚に接している。
続いて,押圧機構1015の指当部1027に指(例えば,親指)を当てながら皮膚に向けて押し付ける。これにより,弾性伸張部1018はその中央部が下方に移動しながら両端部1019が皮膚に接触したまま外側に移動する。その結果,マイクロニードルパッチが対向する領域の皮膚は互いに反対方向に引っ張られる。したがって,皮膚にテンションが掛かり,後にマイクロニードルは容易に皮膚に刺さる。すなわち,皮膚は引き伸ばされ,皮膚表面に対して垂直な方向からの圧力に対して抵抗し,一定の応力を発現し得る状態となる。このような状態の皮膚表面にマイクロニードル先端を押し当てると,確実に皮膚表面にマイクロニードルを穿刺することができる。
両端部1019は,皮膚との摩擦を増やすような凸凹や溝を形成してもよく,粘着剤などを設置してもよい。
指当部1027が皮膚に向けて進行するにつれて,下部構造1017がハウジング1011のくぼみ中央領域913を押しながら,ハウジング1001を変形させる。ハウジング1001の変形が進むと,下部材1034の傾斜板部1042がくぼみ端部領域にそれぞれ接し,くぼみ中央領域に支持されているマイクロニードルは皮膚に強く押し付けられる。
指当部1027に力が加えられると,下部構造1017における上部材1033の中央部がその両側部分に対して下方に所定量たわみ,又は,下部材1034の中央部がその両側部分に対して相対的に上方に所定量たわみ,若しくは上部材1033と下部材1034の中央部がそれぞれ下方と上方に所定量たわみ,その結果,上部材1033の円柱ボス1038が下部材1034の貫通孔1043に入る。そして,予め決められた所定の力が指当部1027に加えられると,円柱ボス1038の下端部1039が下部材1034の隆起部1045を乗り越え,円柱ボス1038の下端部1039が貫通孔内面の隆起部(突条)1045に係合する。下端部1039と隆起部1045の係合は,指当部1027に接触した指を通じて触感で,又は音でユーザに感知される。したがって,ユーザは,指当部1027に所定の力が加えられたことを認識できる。また,指当部1027に所定の力が加えられることにより,マイクロニードルパッチの針が所定量皮膚に侵入する。その結果,針に担持された薬剤が確実に皮膚に投与される。このように,円柱ボス下端部1039とこれに対応する隆起部1045が,指当部1027に所定の力が加えられたことをユーザに感知させるインジケータとして機能する。
指当部1027に加えられている力が弱められて所定の力よりも小さくなると,上部材1033及び下部材1034の弾性回復力によって,円柱ボス1038の下端部1039が貫通孔内面の隆起部(突条)1045から外れる。下端部1039と隆起部1045の係合が外れたことは,指当部1027に載っている指を通じてユーザに感知される。したがって,ユーザは,指当部1027に所定の力が持続的に加えられていないことを認識できる。また,円柱ボス1038の下端部1039が貫通孔内面の隆起部(突条)1045に係合している状態を所定時間維持するようユーザに対して予め認識させておくことで,必要量の薬剤を確実に皮膚に投与できる。この所定時間は,例えばアプリケータ1000の使用説明書等に記載しておくことで,所定量の薬剤が確実に皮膚に投与できる。
指当部1027に加えられていた力を解放すると,弾性伸張部1018とハウジング1011はそれら自身の弾性によって変形前の形状に復元する。
また,押圧機構1015とハウジング1001は,使用前ユーザによって係合されてもよい。あるいは,係合されることなく,弾性伸張部1018の両端部1019とハウジング1001の長辺方向切り欠き1012を利用するか目視で位置を確認するなどして,皮膚の上など使用時に,位置決めをしてもよい。
実施形態10:
図25〔図25(a),(b)〕は,実施形態10のアプリケータ1100を示す。アプリケータ1100において,押圧機構1015における上部構造1016の連結部材1031には,この連結部材1031を下部構造1017に連結する連結構造1051が形成されている。実施形態において,連結構造1051は,連結部材1031の上下方向中心軸に関して対称に配置された一対の係合爪1052を有する。係合爪1052の間隔は,押圧機構1015における下部構造上部材1033の短片方向幅とほぼ等しく設計されており,係合爪1052によって下部構造1017の全体が上部構造1016に保持されるようにしてある。その他の構成は実施形態9と実質的に同じである。したがって,同一部材又は同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
このように構成された実施形態10のアプリケータ1100によれば,押圧機構1015の上部構造1016と下部構造1017を一体化した状態で該押圧機構1015をハウジング1001に容易に組み付けることができる。
実施形態11:
図26,27は,実施形態11のアプリケータ1200を示す。アプリケータ1200は,ハウジング1201と押圧機構1215を有する。
図27に示すように,上述した実施形態9と同様に,ハウジング1201は周辺基部1202を有する。周辺基部1202の長辺方向縁部1211には,例えばブラケット状の切り欠き1212が形成されている。この点を除いて,ハウジング1201は実施形態4のハウジング301と実質的に同じである。したがって,ハウジング1201についてその詳細な説明は省略する。また,以下の説明において,ハウジング1201の各部分には,実施形態4のハウジングの対応する部分に付した符号に600を加えた900番台の符号を適宜使用する。
押圧機構1215は,概略,上部構造1216と下部構造1217を有する。
上部構造1216は,略逆U形状又は略逆アーチ形状の弾性伸張部1218を有する。弾性伸張部1218は,例えば弾性を有する合成樹脂で形成されている。したがって,弾性伸張部1218の中央部にその上方から力を加えると,弾性伸張部1218の両端部1219が互いに離れながら外側に移動するように変形可能である。実施形態では,弾性伸張部1218の両端部1219は略円筒形状に形成されている。自由状態で,左右両端部1219の間隔は,ハウジング1201の長辺方向縁部1211に形成された一対のブラケット状切り欠き1212の距離と同じか又は僅かに大きい。
弾性伸張部1218の中央領域には上面と下面を貫通する略四角形の開口1220が形成されている。弾性伸張部1218の上面には,開口1220の斜めに対向する角部から両端部1219に向かって外側に真っ直ぐに伸びる一対の溝1221が形成されている。
開口1220と溝1221にはトーションばね1222が収容される。トーションばね1222は,線材を巻いた巻回部分1223と該巻回部分1223の両端から真っ直ぐに伸びる一対のアーム部分1224を有する。このように構成されたトーションばね1222は,巻回部分1223が開口1220に収容され,アーム部分1224が溝1221に収容されて,ピン1225によって弾性伸張部1218に保持される。ピン1225は弾性伸張部1218の中央下面に係合しており,これにより,トーションばね1222のアーム開き角度を縮めた状態で巻回部分1223が開口1220に保持され,アーム部分1224によって弾性伸張部1218はその両端部1219が互いに接近するように付勢されている。
実施形態では,ピン1225を位置決めするために,弾性伸張部1218の下面中央に幅方向の溝1226が形成されており,この溝1226にピン1225が収容されている。
弾性伸張部1218には指当部1227が組み付けられる。指当部1227は,ユーザが指(例えば親指)を押し付ける上部1228と,上部1228の下面から下方に伸びる一対の脚部1229を有する。各脚部1229はその下端部に係合部1230を有する。このように構成された指当部1227は,脚部1229の間にトーションばね1222の巻回部分1223を挟むようにして,脚部1229を開口1220にその上方から下方に挿通させて,弾性伸張部1218に組み付けられる。
開口1220から下方に突出した脚部1229の下端係合部1230には連結部材1251が係合されて保持される。連結部材1251は,上下方向の中心軸を有する円筒壁1252と該円筒壁1252の上端に連結された天井壁1253を有する逆鍋形(鍋を上下反転した形状)の部材である。天井壁1253は,指当部下端係合部1230に対応した形状の被係合部1254が軸対称に形成されており,指当部下端係合部1230を被係合部1254に挿入して係合することによって,指当部1227が連結部材1251に連結される。
天井部1253の中央には,逆円錐台形状(内側端部から外側端部に向かって次第に径が大きくなる形状)の開口1255が形成されている。開口1255は,円形板部と,該円形板部の周縁を逆円錐台形状に加工した皿状の薄い金属板からなる変形部材1256が収容される。変形部材1256を開口1255に保持するために,上述のように開口縁部は変形部材1256の周縁逆円錐台形状に対応する形状としてある。
変形部材1256の円形板部は,僅かに下方に向けて凸状の曲面となっており,例えば円形板部の中央部を下方から上方に向けて押圧すると,下方に向けた凸状の曲面が凹状曲面に反り返り,その際に音又は振動が発生するように,構成されている。
変形部材1256を開口1255に保持するために,該変形部材1256の上には押さえ部材1257が配置されて連結部材1251に固定される。連結部材1251に対する押さえ部材1257の固定は,例えば押さえ部材1257に形成した係合突起を,該係合突起に対応して連結部材1251に形成された被係合部に係合することによって行うことができる。
連結部材1251はまた,以下に説明する昇降部材1261を保持するために,天井壁1253の軸対称箇所に,上面(外面)と下面(内面)を貫通する一対の係合孔1258が形成されている。
昇降部材1261は,上下方向の中心軸を有する円筒壁1262と該円筒壁1262の下端に連結された底壁1263を有する鍋形の部材である。昇降部材円筒壁1262の外径は連結部材円筒壁1252の内径よりも小さい。昇降部材円筒壁1262はその上端縁部に軸対称に形成された一対の係合部1264を有し,昇降部材底壁1263はその上面中央に上方に伸びる柱1265を有する。
このように構成された昇降部材1261は,その内側にコイルスプリング1266を収容し,昇降部材円筒壁1262を連結部材円筒壁1253にその下方から挿入し,係合部1264を連結部材1251内壁に形成された溝および突起により昇降可動なように係合して,組み合わされる。コイルスプリング1266の軸方向(縦方向)長さは,連結部材1251と昇降部材1261を組み合わせた状態でそれらの天井壁1253と底壁1263の間でコイルスプリング1266が圧縮され,連結部材1251に対して昇降部材1261が最も下降した位置(最下降位置)に付勢されて保持されるように,決められる。
昇降部材1261の柱1265の長さは,連結部材1251と昇降部材1261を組み合わせ,コイルスプリング1266によって昇降部材1261が連結部材1251に対して最下降位置にある状態で,柱1265の上端が変形部材1256の中央部に軽く接触するか又は接触しないように,決められる。
下部構造1217は,ハウジング1201のくぼみ中央領域913とほぼ同じ大きさを有する四角形の板1271を有する。板1271の上面には,その中央領域に少なくとも1つの突起1272が形成され,突起1272の両側に位置する対向縁部に係合部1273が形成されている。このような構成を有する板1271は,突起1272と係合部1273を,昇降部材底壁1263に形成された対応の穴(図示せず)と被係合1274にそれぞれ係合し,昇降部材1261に連結される。
マイクロニードルパッチの貼り付け時,ハウジング1211の底面に貼り付けられた保護シートを剥がし,パッチを露出させる。保護シールはイージーピール機能を有するので容易に剥離できる。次に,アプリケータ1200を皮膚に載せ,ハウジング1211の周辺基部を皮膚に当てる。
或いは,マイクロニードルパッチの貼り付け時,ハウジング1211の底面に貼り付けられた保護シートを剥がし,パッチを露出させる。保護シールはイージーピール機能を有するので容易に剥離できる。次にハウジング1211を下部構造1217によって上部構造1216と連結し,アプリケータ1200を皮膚に載せ,ハウジング1211の周辺部を皮膚に当ててもよい。
または,マイクロニードルパッチの貼り付け時,ハウジング1211を下部構造1217によって上部構造1216と連結し,次にハウジング1211の底面に貼り付けられた保護シートを剥がし,パッチを露出させる。その後,アプリケータ1200を皮膚に載せ,ハウジング1211の周辺部を皮膚に当ててもよい。
或いは,押圧機構1215は,下部構造1217の板1271をハウジング1201のくぼみ910に当て,弾性伸張部1218の両端部1219をハウジング1201の長辺方向切り欠き1212に位置させ,係合してもよい。
この状態で,弾性伸張部1218の両端部1219は皮膚に接している。
続いて,押圧機構1215の指当部1227に指(例えば,親指)を当てながら皮膚に向けて押し付ける。これにより,弾性伸張部1218はその中央部が下方に移動しながら両端部1219が皮膚に接触したまま外側に移動する。その結果,マイクロニードルパッチが対向する領域の皮膚は互いにその反対方向に引っ張られる。したがって,皮膚にテンションが掛かり,後にマイクロニードルは容易に皮膚に刺さる。
指当部1227が皮膚に向けて進行するにつれて,下部構造1217の板1271がハウジング1211のくぼみ中央領域913を押しながら,ハウジング1211を変形させる。ハウジング1211の変形が進むと,くぼみ中央領域に支持されているマイクロニードルは皮膚に強く押し付けられる。
指当部1227に所定の力が加えられると,昇降部材1261が連結部材1251に対して上昇し,柱1265が変形部材1256の中央部あるいは中央周辺部をその下方から押す。その結果,変形部材1256は,下方に向けて凸状の状態から下方に向けて凹状の状態に変形し,衝撃と音を発する。この衝撃は,指当部1227に載っている指を通じてユーザに感知される。したがって,ユーザは,指当部1227に所定の力が加えられたことを認識できる。また,指当部1227に所定の力が加えられることにより,マイクロニードルパッチの針が所定量皮膚に侵入する。その結果,針に担持された薬剤が確実に皮膚に投与される。このように,変形部材1256が,指当部1227に所定の力が加えられたことをユーザに感知させるインジケータとして機能する。
指当部1217に加えられている力が弱められて所定の力よりも小さくなると,コイルスプリング1266の付勢力によって昇降部材1261及びその柱1265が下降位置に戻る。その結果,変形部材1256はそれ自身の弾性回復力によって下方に向けて凹状から下方に向けて凸状の状態に復帰する。変形部材1256が下方に向けて凸状の状態に復帰することは,音と衝撃で指当部1227に載っている指を通じてユーザに感知される。したがって,ユーザは,指当部1227に所定の力が持続的に加えられていないことを認識できる。また,変形部材1256の変形状態を所定時間維持するようユーザに対して予め認識させておくことで,必要量の薬剤を確実に皮膚に投与できる。この所定時間は,例えばアプリケータ1200の使用説明書等に記載しておくことで,所定量の薬剤が確実に皮膚に投与できる。
なお,上述した実施形態11では,昇降部材1261の下面に下部構造1217の板1271を取り付け,この板1271を介してハウジング1201を変形させているが,図28,29に示すように,昇降部材1261で直接ハウジング1201のくぼみ中央部913を押圧して変形させてもよい。
押圧機構1215の弾性伸張部1218は,弾性伸長部自身の弾性及び/或いはトーションばねの弾性により,拡がる力が制御でき,その結果,皮膚を拡げる力を一定にすることができる。皮膚を拡げ,テンションを掛けるとマイクロニードルは挿入されやすくなるが,皮膚の部位あるいや個人により皮膚の状態が異なる。この方法により皮膚の拡げる力を一定にすることにより,部位や個人による差を低減することができ,マイクロニードルは精度よく皮膚内に挿入することができる。
本明細書において,弾性伸張部を付勢する手段としてトーションばねを例示して説明したが,トーションばねの代りに,コイルバネやゴムなどの弾性体,発泡体を用いてもよい。
本開示のアプリケータは,アルミラミネートパウチ等の遮光性に優れた包装材により密閉包装されてもよい。包装容器中には,水分吸収剤,酸素吸収剤等のマイクロニードル及びそこに担持された薬剤の劣化を抑制するための剤を同封してもよい。
1:マイクロニードルパッチアプリケータ
11:ハウジング
12:周辺基部
13:隆起部
14:外縁
15:輪郭
16:長辺方向輪郭部
17:短辺方向輪郭部
18:長辺方向側壁
19:短辺方向側壁
20:長辺方向側壁の上端
21:短辺方向側壁の上端
22:長辺方向傾斜上面部
23:短辺方向傾斜上面部
24:境界/谷折部
25:くぼみ
26:周辺壁部
27:底部
28:易変形部
29:中央領域
30:端部領域
31:指当部
32:上部材
33:下部材
34:支持部
35:ボス
36:端部領域(傾斜面)
37:中央領域
38:突起部
39:貫通孔
40:マイクロニードルパッチ
41:パッチ収容空間
42:パッチ支持面
43:シート基材
44:マイクロニードルアレイ
45:基材フィルム
46:粘着剤層
47:剥離処理層(離型層)
48:基層
49:針
50:両面テープ
55:保護シート
56:変形防止部材
1000:アプリケータ
1001:ハウジング
1011:長辺方向縁部
1012:切り欠き
1013:短辺方向縁部
1014:切り欠き
1015:押圧機構
1016:上部構造
1017:下部構造
1018:弾性伸張部
1019:端部
1020:開口
1021:溝
1022:トーションばね
1023:巻回部分
1024:アーム部分
1025:ピン
1026:溝
1027:指当部
1028:上部
1029:脚部
1030:係合部
1031:連結部材
1032:窪み
1033:上部材
1034:下部材
1035:台部
1036:爪部
1037:突起
1038:円柱ボス
1039:下端部
1040:縦溝
1041:中央板部
1042:傾斜板部
1043:貫通孔
1045:隆起部(突条)
1047:係合溝
1048:切り込み
1051:連結構造
1052:係合爪
1200:アプリケータ
1201:ハウジング
1211:長辺方向縁部
1212:切り欠き
1215:押圧機構
1216:上部構造
1217:下部構造
1218:弾性伸張部
1219:端部
1220:開口
1221:溝
1222:トーションばね
1223:巻回部分
1224:アーム部分
1225:ピン
1226:溝
1227:指当部
1228:上部
1229:脚部
1230:係合部
1251:連結部材
1252:円筒壁
1253:天井壁
1254:窪み
1255:開口
1256:変形部材
1257:係合孔
1261:昇降部材
1262:円筒壁
1263:底壁
1264:係合部
1265:柱
1266:コイルスプリング
1271:板
1272:突起
1273:係合部

Claims (9)

  1. マイクロニードルパッチを備えたアプリケータを皮膚に向けて押圧することによって前記マイクロニードルパッチを皮膚に貼り付けるための押圧機構であって、
    全体が略逆U字形状又は略逆アーチ形状を有し、両端部(1219)と前記両端部(1219)の間に位置する中央領域を備えており、前記中央領域には第1の開口(1220)が形成されている弾性部材(1218)と、
    前記第1の開口(1220)の上に配置されてユーザが指を押し付けるための上部(1228)と、前記上部(1228)から下方に伸びて前記第1の開口(1220)を上方から下方に向かって貫通する脚部(1229)を備えた指当部(1227)と、
    前記第1の開口(1220)の下方に配置されており、前記脚部(1229)によって前記指当部(1227)に連結された連結部材(1251)と、
    前記連結部材(1251)の下に配置されており、前記連結部材(1251)に対して昇降可能に前記連結部材(1251)に連結された昇降部材(1261)と、
    前記指当部(1227)と前記連結部材との間に配置され、前記弾性部材(1218)を前記両端部(1219)が互いに接近する方向に付勢する第1のばね(1222)、を備えたことを特徴とする押圧機構。
  2. 前記第1のばね(1222)がトーションばねである、請求項1の押圧機構。
  3. 前記第1のばね(1222)は、線材を巻いた巻回部分(1223)と該巻回部分(1223)の両端から真っ直ぐに伸びる一対のアーム部分(1224)を有することを特徴とする請求項1又は2の押圧機構。
  4. 前記指当部(1227)が、前記脚部(1229)の間に第1のばね(1222)の前記巻回部分(1223)を挟むようにして、脚部(1229)を前記第1の開口(1220)にその上方から下方に挿通させて、前記弾性部材(1218)に組み付けられたことを特徴とする請求項3の押圧機構。
  5. 前記第1のばね(1222)が、前記弾性部材(1218)の中央領域から両端部(1219)に向かって伸びる一対のアーム(1224)を備えており、
    前記弾性部材(1218)は、前記弾性部材(1218)の上面に前記第1の開口(1220)から前記両端部(1219)に向かって伸びる一対の溝(1221)が形成されており、
    前記一対のアーム(1224)が前記一対の溝(1221)に収容されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの押圧機構。
  6. 前記連結部材(1251)と前記昇降部材(1261)との間に介在され、前記昇降部材(1261)を前記連結部材(1251)に対して最も下降した最下降位置に付勢して保持する第2のばね(1266)を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの押圧機構。
  7. 前記第2のばね(1266)がコイルスプリングであることを特徴とする請求項の押圧機構。
  8. 前記連結部材(1251)は上下方向に貫通する第2の開口(1255)を備えており、
    前記第2の開口(1255)には、下方に向かって凸状の曲面を有する変形部材(1256)が固定されており、
    前記昇降部材(1261)は前記変形部材(1256)に向かって伸びる柱(1265)を備えており、
    前記第のばね(1266)の付勢力に抗して前記昇降部材(1261)が前記連結部材(1251)に対して上昇すると、前記変形部材(1256)が前記柱(1265)によって押され、前記変形部材(1256)は前記曲面が下方に向かって凸条の状態から上方に向かって凸条の状態に変形して音を発するように構成されていることを特徴とする請求項の押圧機構。
  9. 請求項1〜8のいずれかの押圧機構を有することを特徴とするマイクロニードルパッチを備えたアプリケータ。
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