JP6805167B2 - ミクロフィブリル化セルロースを含むスキンケア用組成物 - Google Patents

ミクロフィブリル化セルロースを含むスキンケア用組成物 Download PDF

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Description

本発明は、抗しわ剤としてのミクロフィブリル化セルロースの使用に関するものである。本発明はまた、少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロースを含むスキンケア用組成物、およびそれを調製するための方法に関するものである。
抗しわおよび/または抗老化クリームは、日常使用に、また、皮膚保護の側面でもますます必要とされている。したがって、化粧品製造業者にとっては、クリーム、軟膏などのための基礎クリーム処方物に抗しわ成分を含ませることが重要になっている。
皮膚保湿剤およびサンスクリーン剤も、抗老化クリームとしての利益をもたらすように処方されることがある。
抗老化クリームにおいて使用され得る抗しわ成分の例は、下記である:
レチノール;
上皮成長因子;
アルファヒドロキシ酸(AHA)およびベータヒドロキシ酸または他の化学的ピーリング剤;
ペプチド、例えば、マトリキシルおよび銅ペプチド;
補酵素Q10;
アルジレリン(アセチルヘキサペプチド−3としても公知);
抗酸化剤;
ビタミンC。
上記で列挙した成分は、合成由来であり、天然由来の製品に対して高まっている要求を満たしていない。
したがって、本発明の目的は、天然由来である新たな種類の抗しわ剤を提供することである。特に、当分野から公知の抗しわ剤のより安価な代替物が、望ましいことが分かっている。
セルロースベースの材料は、抗老化マスクまたは製品において、原則的には通常、膨潤性媒体として、またはヒト皮膚の所望の部分に抗しわ成分を施与するために使用される支持材として使用される。
米国特許出願公開第2004/0156811号は、微結晶性セルロースを、化粧用皮膚用化粧品におけるしわ隠し(wrinkle-hiding)用エンハンシング剤として記載している。
ミクロフィブリル状セルロースは、パーソナルケア製品(例えば、ボディウォッシュ、ハンドソープ、およびコンディショナー)において、多くの場合に、レオロジー調整剤として(増粘剤、沈殿防止剤、および/またはジェル形成剤として)使用されてきた。WO2013031030A1は、MFCを、化粧用シートにおけるジェル形成剤として記載している。WO2013094077A1は、ミクロフィブリル状セルロースを、化粧用シートのための構成材料として記載している。欧州特許第2307100A2号は、MFCを、液体洗浄剤組成物におけるレオロジー調整剤として記載している。
欧州特許第1144103A2号は、非結晶性セルロースのナノフィブリルを、乳化剤および/または分散剤安定剤として記載している。ハンガリー特許第9903102A2号は、非結晶性セルロースのナノフィブリルを、化粧品および洗剤製品における粘度調整剤として記載している。
上述の目的および他の目的は、本発明の教示によって達成される。意外にも、ミクロフィブリル化セルロースが顕著な抗しわ効果をヒト皮膚に対して有することが見出された。
ヒト皮膚高速光学生体内トポメトリー(fast optical in vivo topometry of human skin、FOITS)測定によって、2時間の短時間で、ヒト皮膚に対する、ビューティーバーム(「ΒΒ」)クリーム中に処方されたミクロフィブリル化セルロースの顕著な抗しわ効果が明白になった。この効果は、速度論的FOITS測定において、4時間目および6時間目にも観察された。MFCを含むBBクリームは、図1において図示されているとおり、3つの時点すべてで、MFCを含まないそれぞれのBBクリームと比較して、抗しわ効果の著しい上昇をまさに示した。
理論に束縛されることは望まないが、この実験において観察されるプラスの効果は、MFCが高分子量充填剤であるという事実によるものであろうと考えられる。
クリーム中のセルロースフィブリルは、外面の粗さまたはしわを充填して、皮膚に対して即時の抗しわ効果をもたらすと考えられる。別に、またはこれに加えて、ミクロフィブリル化セルロースは、皮膚上でフィルム形成剤として作用して、皮膚を少し伸ばし、それによって、しわを減少させるであろう。
その抗しわ効果に寄与するであろうMFCの別の特徴は、皮膚の水和をもたらすであろうその比較的高い保水能(貯水能)である。本明細書に記載の方法に従って測定した場合に、好ましくは、ミクロフィブリル化セルロースは、少なくとも40、好ましくは少なくとも50、好ましくは少なくとも60、好ましくは少なくとも70、好ましくは少なくとも75、好ましくは少なくとも80、好ましくは少なくとも90、さらに好ましくは少なくとも100の保水能を有する。理論に束縛されることは望まないが、貯水性の改善は、MFCフィブリル/フィブリルバンドルの特異的な形態によると考えられる。
したがって、第1の態様では、本発明は、抗しわ剤として、特にヒト皮膚に対して使用するためのミクロフィブリル化セルロースの使用に関する。
第2の態様では、本発明は、少なくとも40、好ましくは少なくとも50、好ましくは少なくとも60、好ましくは少なくとも70、好ましくは少なくとも75、好ましくは少なくとも80、好ましくは少なくとも90、さらに好ましくは少なくとも100の保水能によって特徴づけられる少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロースを含むスキンケア用組成物に関する。
本発明はさらに、少なくとも1つの脂肪相および少なくとも1つの水相を混合し、それによって、水中油型(O/W)エマルジョンを形成することを含むスキンケア用組成物を調製する方法であって、前記少なくとも1つの脂肪相または前記少なくとも1つの水相が、少なくとも40、好ましくは少なくとも50、好ましくは少なくとも60、好ましくは少なくとも70、好ましくは少なくとも75、好ましくは少なくとも80、好ましくは少なくとも90、さらに好ましくは少なくとも100の保水能によって特徴づけられる少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロースを含む方法に関する。
本発明の好ましい実施形態は、従属請求項の対象である。
下記では、添付の図面を参照して、本発明を記載する。
MFCを含まないBBクリームの効果と比較した、2時間後、4時間後、および6時間後のヒト皮膚のしわに対する、MFCを含むBBクリームの効果が示されている。
本発明の利点、好ましい実施形態、および可能な用途を下記に記載する。
特許請求の範囲に記載の組成物内で使用されるとおりの、かつ本発明の意味においてのミクロフィブリル化セルロース(MFC)は、任意の考えられる限りの由来のセルロースファイバーに関する。特に、本発明によるMFCは、ファイバーの比表面を増大させ、かつ断面および長さに関してそれらのサイズを減少させるための機械的処理に掛けられているファイバーの形態のセルロースに関し、その際、前記サイズの減少は、ナノメートル範囲のファイバー直径およびマイクロメーター範囲のファイバー長さをもたらす。
MFC(とりわけ「ミクロフィブリル状セルロース」、「網状セルロース(reticulated cellulose)」、「超微細セルロース(superfinecellulose)」、または「セルロースナノフィブリル」としても公知)は、セルロースファイバーから調製され、そのセルロースファイバーが、高圧および/または高い機械力を使用してデフィブリル化(defibrillated)される。セルロース出発材料(典型的には、「セルロースパルプ」として存在)中に、個別化および「分離」セルロースフィブリルは存在し得ないか、または少なくとも多量に、もしくは目立つほどの量では存在し得ない。対照的に、MFCでは、個々のフィブリルおよびフィブリルバンドルを従来の光学顕微鏡法によって容易に識別することができる。時には、これらのフィブリルおよびフィブリルのバンドルは、「(マイクロ)フィブリル」とも記載される。本発明では、「フィブリル」とのいずれの言及も、そのようなフィブリルのバンドルを包含する。マイクロフィブリル化セルロースは、例えば、米国特許第4 481 077号、米国特許第4 374 702号、および米国特許第4 341 807号において記載されている。米国特許第4 374 702号(「Turbak」)では、マイクロフィブリル化セルロースは、以前から公知のセルロースとは区別可能な特性を有する。
その広い表面積および高いアスペクト比(長さ対幅の比)によって、ミクロフィブリル化セルロースは、硬いネットワークを形成する良好な能力を有すると考えられる。溶液では、MFCは典型的には、剪断減粘性特性を有する高度に粘稠性のジェル様分散液を形成する。MFCの広い表面積および大量のアクセス可能なヒドロキシル基によって、MFCは典型的には、高い保水能を有することとなる。
「Turbak」によるMFCは、セルロースの液体懸濁液を、その中で懸濁液が多大な圧力低下および高速剪断加工作用、続いて、高速減速衝突を受ける小さな直径のオリフィスに通過させ、セルロース懸濁液が実質的に安定な懸濁液になるまで、オリフィスを介しての前記懸濁液の通過を繰り返すことによって生産される。このプロセスは、セルロース出発材料の著しい化学的変化を伴うことなく、セルロースをミクロフィブリル化セルロースに変換する。
特に均一なMFCを得るための改善されたプロセスが、WO2007/091942において記載されている。
本発明によるミクロフィブリル化セルロースは、当技術分野で公知の任意のプロセスによって生産されてよい。好ましくは、前記方法は、少なくとも1つの機械的ステップおよび少なくとも1つの均質化ステップを含む。機械的な予備処置ステップは好ましくは、精砕ステップであるか、またはそれを含む。その方法は、化学的予備処理ステップを含むこともできる。そのような予備処理ステップの一例は、ミクロフィブリルの表面上のヒドロキシル基の、カルボン酸への酸化であろう。カルボキシル基の負電荷は、ミクロフィブリル間の反発をもたらし、それは、セルロースのデフィブリル化を促進する。
機械的予備処理ステップの目的は、細胞壁のアクセシビリティを増大させ、すなわち、表面積を増大させ、したがって、貯水値を上昇させるために、セルロースパルプを「叩解する」ことである。機械的予備処理ステップにおいて使用されることが好ましい精砕機では、1つまたは2つの回転ディスク(複数可)が使用され、すなわち、セルロースパルプスラリーは、剪断力を受ける。
機械的または化学的予備処理ステップの前に、または機械的または化学的予備処理ステップの間に、または機械的予備処理ステップとして、セルロースパルプの酵素(予備)処理は、一部の用途で好ましいことがある任意選択の追加のステップである。酵素予備処理に関して、セルロースをミクロフィブリル化することと併せて、WO2007/091942のそれぞれの内容が、参照によって本明細書に組み込まれる。
最も好ましくは、ミクロフィブリル化セルロースは、WO2015/180844において開示されているプロセスによって調製され、入手可能である。このプロセスは、少なくとも次のステップを含む:
(a)セルロースパルプを少なくとも1つの機械的予備処理ステップに掛けるステップ;
(b)ステップ(a)の機械的に予備処理されたセルロースパルプを均質化ステップに掛け、その均質化ステップが、ステップ(a)の機械的に予備処理されたセルロースパルプ中に存在するセルロースファイバーと比べて減少された長さおよび直径のフィブリルおよびフィブリルバンドルをもたらすステップを含み、前記ステップ(b)が、ミクロフィブリル化セルロースをもたらすが、その際;
均質化ステップ(b)は、ステップ(a)からのセルロースパルプを圧縮すること、および少なくとも1つのオリフィスを介してセルロースを展開することによって、セルロースパルプを圧力低下に掛けることを伴い、圧力低下を、前記オリフィスの上流に設置されている容積セグメント、好ましくはチャンバーと、前記オリフィス、エリアの下流に設置されている別の容積セグメント、好ましくはチャンバーとの間で用意し、
前記圧力低下は、少なくとも1000バール、好ましくは2000バール超、好ましくは2500バール超、さらに好ましくは3000バール超であり、かつ
セルロースフィブリルを、前記オリフィスの下流に設置されている前記容積セグメント、好ましくはチャンバーにおいて乱流レジームに掛ける。
機械的予備処理ステップは好ましくは、精砕ステップであるか、またはそれを含む。機械的予備処理ステップにおいて使用されることが好ましい精砕機は、少なくとも1つの回転ディスクを含む。そこで、セルロースパルプスラリーを、少なくとも1つの回転ディスクと少なくとも1つの固定ディスクとの間で剪断力に掛ける。好ましくは、精砕ステップを少なくとも5回、好ましくは少なくとも10回、さらに好ましくは少なくとも30回繰り返す。
(機械的)予備処理ステップの後に行われることとなる均質化ステップ(b)では、ステップ(a)からのセルロースパルプスラリーを、ホモジナイザーに少なくとも1回、好ましくは少なくとも2回通過させる。
このプロセスによって、下記の方法を使用して決定した場合に比較的高い比表面積および少なくとも75、特に少なくとも80、またはなお少なくとも100の保水能(貯水能)を有するミクロフィブリル化セルロースが得られる。
さらに、有機溶媒中での、WO2015/180844において開示されているプロセスによって調製されたMFCのジェル様分散液の粘稠性特性は、特にゼロ剪断粘度に関して、当技術分野から公知のMFCと比べて改善されている。ポリエチレングリコール(PEG400)中の、WO2015/180844において開示されている上記の方法によって生産されたミクロフィブリル化セルロースのジェル様分散液は、0.65%のMFCの固体含有率および35%のHOで測定した場合に、少なくとも5000Pa・s、特に少なくとも6000Pa・s、またはなお少なくとも7000Pa・sのゼロ剪断粘度、ηによって特徴づけられる。ポリエチレングリコール(PEG400)中の、こうして調製されたミクロフィブリル化セルロースを含むジェル様分散液のG’lin値は、0.65%のMFCの固体含有率および35%のHOで測定した場合に、250Pa超、特に350Pa超である。
ミクロフィブリル化セルロースは好ましくは、ミクロフィブリルバンドルの長さとその直径との比(L/D)に対応する高いアスペクト比を有する。この目的のために、パルプスラリーを好ましくは、ホモジナイザー(高圧ホモジナイザーまたは低圧ホモジナイザー)に通過させ、パルプスラリーを対向する表面の間、好ましくはオリフィスの間に押し込むことによって、圧力低下に掛ける。「オリフィス」という用語は、セルロースを均質化するために適したホモジナイザー内に含まれる開口部またはノズルまたはバルブを意味する。
特定の実施形態では、ミクロフィブリル化セルロースのセルロースフィブリルおよびフィブリルバンドルの長さおよび/または直径は、出発点として使用されるセルロースを構成するセルロースファイバーおよびファイバーバンドルのそれぞれの長さおよび直径と比較して減少されている。
特定の実施形態では、MFCフィブリルの平均長さは、100nm〜50μm、好ましくは500nm〜25μm、より好ましくは1μm〜10μm、最も好ましくは3μm〜10μmである。
特定の実施形態では、MFCフィブリルの平均直径は、1nm〜500nm、好ましくは5nm〜100nm、より好ましくは10nm〜50nm、最も好ましくは10nm〜30nmである。
特定の実施形態では、MFCフィブリルの平均アスペクト比は、比較的高い。
フィブリル長さおよびフィブリル直径は、原子間力顕微鏡法および/または走査電子顕微鏡法を使用する画像処理によって決定される。
特定の実施形態では、MFCは、比較的高い比表面積を有する。本出願の内容の範囲内では、「比表面積」という用語は、質量単位当たりのMFC材料の全表面積を指す。
特定の実施形態では、ミクロフィブリル化セルロースは、少なくとも40、好ましくは少なくとも50、好ましくは少なくとも60、好ましくは少なくとも70、好ましくは少なくとも75、好ましくは少なくとも80、好ましくは少なくとも90、さらに好ましくは少なくとも100の保水能(貯水能)を有する。保水能によって、MFC構造内に水を貯留するMFCの能力が説明され、これは再び、アクセス可能な表面積に関する。本発明によれば、保水能は、懸濁液の全体積が100mlとなるようにMFCサンプルを水中で固体含有率0.3%に希釈し、次いで、その懸濁液をIKA T25デジタル式Ultra Turrax分散装置で、8000rpmで4分間にわたって混合することによって測定する。次いで、懸濁液を1000Gで、15分間にわたって遠心分離する。透明な水相を沈降物から分離し、沈降物を秤量する。保水能は、(mV/mT)−1として得られる(式中、mVは、湿潤沈降物の質量であり、mTは、分析される乾燥MFCの質量である)。
保水能の(比較)測定を行うために、好ましくは、脱イオン水を使用すべきであり、伝導性(イオン強度)では35μS/cmの最小値、または代わりに、35μS/cm〜2000μS/cmの範囲の値が観察されるべきである。0.3%分散液の伝導性が35μS/cm未満であれば、塩化ナトリウムを添加することによって調節を行う。
特定の実施形態では、ポリエチレングリコール(PEG400)中のミクロフィブリル化セルロースの分散液は、0.65%のMFCの固体含有率および35%のHOで測定した場合に、少なくとも5000Pa・s、好ましくは少なくとも6000Pa・s、さらに好ましくは少なくとも7000Pa・sのゼロ剪断粘度、ηを有する。
特定の実施形態では、ポリエチレングリコール(PEG400)中のミクロフィブリル化セルロースのジェル様分散液は、0.65%のMFCの固体含有率および35%のHOで測定した場合に、250Pa超、好ましくは350Pa超のG’lin値を有する。
MFC分散液のレオロジー特性決定は、溶媒としてPEG400を用いて行う。「PEG400」は、380〜420g/molの分子量を有するポリエチレングリコールであり、医薬用途において広く使用されており、したがって、一般に公知で、かつ利用可能である。
本明細書において開示および請求するとおりのレオロジー特性、特にゼロ剪断粘度は、Anton Paar Physica MCR 301タイプのレオメーターで、25℃の温度で、「プレート−プレート」配置(直径:50mm)を使用して測定する。レオロジー測定は、分散液中の構造度(複素粘度および貯蔵モジュールG’lin)を評価するための振動測定(振幅掃引)として、または静止状態での粘度(剪断力→0)を評価するための回転粘度測定(この場合、粘度は剪断速度の関数として測定される)、さらには分散液の剪断減粘性特性として行ってよい。
理論に束縛されることは望まないが、フィブリルのバンドルは、皮膚に対して、皮膚の欠点を隠す艶消し効果を有するであろうと考えられる。これによって、スキンケア用組成物は、皮膚に艶のない仕上がりを与え、小さな欠点またはシミを隠ぺいすることができるようになり、それによって、抗しわ効果をもたらす。
原則的に、セルロースミクロフィブリルのための原料は、任意のセルロース系材料、特に、木材、一年生植物、綿、亜麻、わら、ラミー、サトウキビバガス、特定の藻類、ジュート、テンサイ、柑橘類、食品加工業もしくはエネルギー用作物からの廃棄物に由来するセルロース、または細菌もしくは動物由来、例えば、被嚢類からのセルロースであってよい。
特定の実施形態では、木材ベースの材料、硬材もしくは軟材またはその両方(混合物で)を原料として使用する。さらに好ましくは、軟材を、1種類で、または異なる種類の軟材の混合物で、原料として使用する。
MFCという用語は、本発明では、1種類のミクロフィブリル化セルロース、さらには、構造的に異なるミクロフィブリル化セルロースの混合物、例えば、未変性ならびに化学的および/または物理的に変性されたミクロフィブリル化セルロースの混合物を包含する。
本発明によるミクロフィブリル化セルロースは、その官能基に関して未変性であってよく、または物理的に変性または化学的に変性されて、好ましくは、ミクロフィブリルの表面上に中性もしくは負の電荷をもつ基またはその両方が生じていてよい。一実施形態では、MFCは、本発明では、陽イオン性置換基を実質的に含有しない。
本発明におけるセルロースミクロフィブリルの表面の化学的変性の好ましい実施形態は好ましくは、セルロースミクロフィブリルの表面官能基、より詳細には、ヒドロキシル官能基の様々な反応によって達成され、好ましくは、ミクロフィブリル表面上に中性または負の電荷をもつ基が生じる。そのような反応の例は、酸化、シリル化反応、エーテル化反応、イソシアナートとの縮合、アルキレンオキシドとのアルコキシル化反応、またはグリシジル誘導体との縮合もしくは置換反応である。化学的変性は、デフィブリル化ステップの前に、またはその後に行ってよい。したがって、特定の実施形態では、MFCを、酸化、シリル化、エーテル化、イソシアナートとの縮合、アルキレンオキシドとのアルコキシル化、グリシジル誘導体との縮合、グリシジル誘導体との置換反応、またはそれらの任意の組合せによって化学的に変性する。
セルロースミクロフィブリルを、かなりの程度の化学結合の形成を伴わない実質的に「物理的」な方法によって、特に、表面での吸着によって、またはミクロフィブリルの噴霧、コーティング、もしくはカプセル封入によって変性してもよい。好ましい変性ミクロフィブリルは、少なくとも1種の化合物の物理的吸着によって得ることができる。ミクロフィブリルは、少なくとも1種の両親媒性化合物(界面活性剤)の物理的吸着によって変性することができる。
一実施形態では、ミクロフィブリルを、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤の物理的吸着によって変性する。欧州特許第2 408 857号は、表面変性MFCを調製するプロセスを記載している。MFC表面の物理的変性は、デフィブリル化ステップの前に、または後に行ってよい。
セルロースミクロフィブリル表面の物理的変性は、機械的予備処理ステップの前に、機械的予備処理ステップとデフィブリル化ステップの間に、またはデフィブリル化ステップの後に行ってよい。
本発明によるミクロフィブリル化セルロース(MFC)を、少なくとも1つの脱水および/または乾燥ステップに掛けてよい。少なくとも1つの乾燥ステップを好ましくは、凍結−、噴霧−もしくはローラー−乾燥、熱対流炉内での乾燥、フラッシュ乾燥などから選択する。「ネバードライ(Never-dried)」ミクロフィブリル化セルロースを使用してもよく、本発明において使用されるミクロフィブリル化セルロースは、スキンケア用組成物に添加される前に、0.1%〜100%の範囲の乾燥含有率を有するであろう。
特定の実施形態では、MFCの乾燥含有率は、MFCが組成物に添加される前に、0.1%〜100%、好ましくは0.2%〜40%、より好ましくは0.5%〜25%、なおより好ましくは1%〜20%である。
本出願の内容の範囲内では、「抗しわ剤」という用語は、抗しわ剤と接触しているしわの少なくとも一部の深さがある程度、多少の期間にわたって減少することを意味するしわ減少効果を、ヒト皮膚に対して有する物質を指す。例えば、平均しわ深さは、抗しわ剤の施与後すぐに、または1時間後、2時間後、3時間後、6時間後、12時間後、もしくは24時間後に0.2%、0.5%、1%、2%、5%、10%、15;20%以上減少し得る。しわ減少効果は、2時間、4時間、6時間、8時間、10時間、12時間、24時間、36時間以上にわたって持続し得る。例えば、抗しわ剤の施与から2時間後に、少なくとも0.2%の平均しわ深さの減少が観察され、かつ少なくともさらに2時間にわたって持続すれば、「しわ減少」効果は存在する。
一実施形態では、ミクロフィブリル化セルロースをスキンケア用組成物中に供給する。これらのスキンケア用組成物は好ましくは、皮膚への局所施与のために使用される。化粧用組成物は好ましくは、室温で半固体である。
MFCを含む組成物は、化粧品で一般に使用される任意の適切な形態であってよい。特定の実施形態では、組成物は、クリーム、ローション、ペースト、エマルジョン、ジェル、ファンデーション、セラム、および軟膏から選択される。ミクロフィブリル化セルロースをビューティーバームクリームに添加することが、特に好ましい。本発明では、「ビューティーバームクリーム」または「BBクリーム」という用語は、複数種の同時に使用される化粧品の代わりになり得るオールインワン型顔用化粧品を指す。BBクリームは、保湿効果、サンプロテクション効果、および多少の「抗老化」特性も有する。これらは一般に、皮膚保湿剤、ファンデーション、さらには、サンスクリーンの代わりになるために適している。
したがって、特定の実施形態では、スキンケア用組成物は、少なくとも1種の皮膚保湿剤および少なくとも1種のUVフィルターをさらに含む。
本出願の内容の範囲内では、「保湿剤」という用語は、施与すると、皮膚内で水分を回復するか、または水分を保持するために役立つ皮膚科学的に適合性の薬剤を指す。適切な保湿剤は、これらだけに限定されないが:天然に存在する皮膚/膜脂質およびステロール(ステロイドアルコール)、人工または天然の油、湿潤剤、皮膚軟化剤、および滑沢剤から選択され得る。
本出願の内容の範囲内では、「UVフィルター」という用語は、UV線を遮断、吸収、および/または反射することができる薬剤を指す。適切なUVフィルターは、これらだけに限定されないが、酸化亜鉛、二酸化チタン、アボベンゾン、チノソーブS、チノソーブM、メギゾリルSX、メギゾリルXL、ヘリオプレックス、オクチノキサート、オクトクリレン、オキシベンゾン、オクチサラート、ホモサラート、ウビヌルT150、シノキサート、アミノ安息香酸、パジマートO、エンスリゾール、ジオキシベンゾン、メラジマート、スリソベンゾン、サリチル酸トロラミン、エンザカメン、ビスジスリゾール二ナトリウム、ウビヌルAプラス、ウバソーブHEB、パルソールSLX、およびアミロキサートから選択され得る。
スキンケア用組成物は、ヒト皮膚と適合性であるさらなる構成要素または成分を包含してよい。成分は、選択された製品用途に従って選択してよく、これらだけに限定されないが、添加剤、界面活性剤、乳化剤、増粘剤、ビタミン、脂肪、油、ろう、湿潤剤、UVフィルター、防腐剤、水、アルコール、香料、消泡剤、泡安定剤、ポリマー、電解質、有機溶媒、シリコーン誘導体、および着色剤から選択してよい。
薬学的に許容される皮膚用および化粧品製剤の処方は原則的に、当技術分野で公知である。
特定の実施形態では、スキンケア用組成物におけるミクロフィブリル化セルロースの濃度は、0.04質量%〜25質量%、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜5質量%、最も好ましくは0.5〜2質量%である。
第2の態様では、本発明は、少なくとも40、好ましくは少なくとも50、好ましくは少なくとも60、好ましくは少なくとも70、好ましくは少なくとも75、好ましくは少なくとも80、好ましくは少なくとも90、さらに好ましくは少なくとも100の保水能によって特徴づけられる少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロースを含むスキンケア用組成物に関する。
特定の実施形態では、スキンケア用組成物は、水中油型(O/W)エマルジョン、特にビューティーバームクリームである。特定の実施形態では、スキンケア用組成物は、二酸化チタンをUVフィルターとしてさらに含む。
第3の態様では、本発明は、少なくとも1つの脂肪相および少なくとも1つの水相を混合し、それによって、水中油型(O/W)エマルジョンを形成することを含むスキンケア用組成物を調製する方法であって、前記少なくとも1つの脂肪相または前記少なくとも1つの水相が、少なくとも、少なくとも40、好ましくは少なくとも50、好ましくは少なくとも60、好ましくは少なくとも70、好ましくは少なくとも75、好ましくは少なくとも80、好ましくは少なくとも90、さらに好ましくは少なくとも100の保水能によって特徴づけられる少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロースを含む方法に関する。
特定の実施形態では、スキンケア用組成物を調製する方法は、ビューティーバームクリームを調製する方法である。特定の実施形態では、ビューティーバームクリームは、二酸化チタンをさらに含む。特定の実施形態では、ビューティーバームクリームを調製する方法は、脂肪相(表1における相A)、サンプロテクションのための二酸化チタン(表1における相B)、および少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロースを含む水相(表1における相C)を混合することによって水中油型(O/W)エマルジョンを調製することを含む。
MFCを含む、および含まないBBクリームでのFOITS試験測定の実施
速度論的測定試験において、測定方法としてFOITSを使用して、MFCをその抗しわ特性について試験した。試験を行うために、MFC1%(乾燥材料)を、ビューティーバームBBクリーム中に処方した。MFCを含まないプラセボ処方物に対する対比較を20人の女性ボランティアで実施した。処方作業およびFOITS測定は、Institute Dr. Schraderの実験室(Max−Planck−Strasse 6、D−37603 Holzminden、ドイツ)において実施された。
BBクリームの調製
これらの試験において使用されるBBクリームであるBBクリーム726/004/002およびBBクリーム726/004/003は、表1において列挙されている構成要素を含有する。
標準的な攪拌機および溶解機を使用して、ビューティーバームクリームを約500gの実験室規模で調製した。高剪断Ultra Turrax(商標)によって、二酸化チタンを温かい脂肪相中に分散させた。溶解機を使用して、MFCを室温で、水相中に分散させた。次いで、水相を80℃に加熱した。乳化の後に、Homozenta(商標)乳化機において、エマルジョンを最終的に均質化した。
ミクロフィブリル化セルロースは、本明細書に記載のとおりに調製することができる。
クリームを皮膚に施与し、眼窩周囲領域のFOITS測定値を記録した。
ヒト皮膚の高速光学in vivoトポメトリー(FOITS)
FOITS測定値によって、三次元皮膚構造を決定した。FOITS法は、三次元データ収集のための光学測定技術(縞投影)に基づく三次元しわ分析の非接触法であり、皮膚のマイクロトポグラフィーについて、対物接触(objective touch)を伴わない非侵襲性のin vivo評価を与える。FOITS方法論によって、抗しわまたは抗老化効果の完全な3D可視化、ならびにDIN4768の拡大版による粗さパラメーターRzおよびRaの統計的解析が可能となる。
当初状況(t0)の測定後に、測定を2時間後(t2h)、4時間後(t4h)、および6時間後(t6h)に繰り返した。
眼窩周囲領域 − FOITS − RzおよびRa − 概要および統計
Rzは、最大形体(feature)(最大のしわ)の頂部から底部までのサイズの測定値を表す。Raは、プロファイル中心線からの全残余差異(overall residual difference)の測定値である(全粗さ)。
表2および図1は、両方のBBクリームの当初施与時、2時間後、4時間後、および6時間後に、RzおよびRaで得られた平均値を示している。データの統計的解析は、MFCを含まないBbクリームおよびMFCを含むBBクリームによって得られた値の間で、有意な差を示している。
両方のBBクリームが、複数種の他のケア成分(脂質)および保湿剤(水、グリセロールなど)を含んだので、BBクリーム726/004/003(MFC含有)および対照726/004/002(MFC非含有)は両方とも、t0時点と比較して、2時間後、4時間後、および6時間後に有意な抗しわ効果を示した。
MFCを含むBBクリームは、MFCを含まないBBクリームと比較して、2時間後、4時間後、さらには6時間後に、抗しわ効果の有意な増大を示した。図1は、MFCを含まないBBクリームと比較して、MFCを含むBBクリームの顕著な抗しわ効果を明らかに示している。

Claims (13)

  1. ヒトの皮膚に対する抗しわ剤としてのミクロフィブリル化セルロース(MFC)の使用であって、
    前記ミクロフィブリル化セルロースの保水能が40以上であり、その際、前記保水能は、懸濁液の全体積が100mlとなるようにMFCサンプルを水中で固体含有率0.3%に希釈し、その懸濁液をIKA T25デジタル式Ultra Turrax分散装置で、8000rpmで4分間にわたって混合し、その懸濁液を1000Gで15分間にわたって遠心分離し、透明な水相を沈降物から分離し、その沈降物を秤量することによって測定され、前記保水能は、(mV/mT)−1として得られ(式中、mVは、湿潤沈降物の質量であり、mTは、分析される乾燥MFCの質量である)、
    前記ミクロフィブリル化セルロースが木材ベースの材料に由来するものであり、
    前記ミクロフィブリル化セルロースが、未変性MFC、物理的に変性されたMFC、または酸化、シリル化、エーテル化、イソシアナートとの縮合、アルキレンオキシドとのアルコキシル化、グリシジル誘導体との縮合、グリシジル誘導体との置換、またはそれらの任意の組合せによって化学的に変性されたMFCである、使用。
  2. 前記MFCを、クリーム、ローション、ペースト、エマルジョン、ジェル、ファンデーション、セラム、および軟膏から選択されるスキンケア用組成物に供給する、請求項1に記載の使用。
  3. MFCフィブリルの平均長さが、100nm〜50μmである、請求項1又は請求項2に記載の使用。
  4. MFCフィブリルの平均直径が、1nm〜500nmである、請求項1から3のいずれか一項に記載の使用。
  5. 前記MFCの保水能が50以上である、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 前記MFCが未変性MFCである、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 前記MFCが、少なくとも1種の両親媒性化合物の物理的吸収によって物理的に変性されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用。
  8. 前記MFCが、陽イオン性置換基を実質的に含有しない、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用。
  9. 前記MFCを前記組成物に添加する前に、前記MFCの乾燥含有率が、0.1%〜100%である、請求項2から8のいずれか一項に記載の使用。
  10. 前記スキンケア用組成物における前記MFCの濃度が、0.04質量%〜25質量%である、請求項2から9のいずれか一項に記載の使用。
  11. 前記組成物が、少なくとも1種の皮膚保湿剤および少なくとも1種のUVフィルターをさらに含む、請求項2から10のいずれか一項に記載の使用。
  12. 40以上の保水能によって特徴づけられる少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロース(MFC)を含むスキンケア用組成物であって、前記保水能が、懸濁液の全体積が100mlとなるようにMFCサンプルを水中で固体含有率0.3%に希釈し、その懸濁液をIKA T25デジタル式Ultra Turrax分散装置で、8000rpmで4分間にわたって混合し、その懸濁液を1000Gで15分間にわたって遠心分離し、透明な水相を沈降物から分離し、その沈降物を秤量することによって測定され、前記保水能が、(mV/mT)−1として得られ(式中、mVは、湿潤沈降物の質量であり、mTは、分析される乾燥MFCの質量である)、
    前記少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロースが木材ベースの材料に由来するものであり、
    前記少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロースが、未変性MFC、物理的に変性されたMFC、または酸化、シリル化、エーテル化、イソシアナートとの縮合、アルキレンオキシドとのアルコキシル化、グリシジル誘導体との縮合、グリシジル誘導体との置換、またはそれらの任意の組合せによって化学的に変性されたMFCである、スキンケア用組成
  13. 少なくとも1種の脂肪相および少なくとも1種の水相を混合し、それによって、水中油型(O/W)エマルジョンを形成することを含むスキンケア用組成物を調製する方法であって、
    前記少なくとも1種の脂肪相または前記少なくとも1種の水相が、40以上の保水能によって特徴づけられる少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロース(MFC)を含み、前記保水能が、懸濁液の全体積が100mlであるようにMFCサンプルを水中で固体含有率0.3%に希釈し、その懸濁液をIKA T25デジタル式Ultra Turrax分散装置で、8000rpmで4分間にわたって混合し、その懸濁液を1000Gで15分間にわたって遠心分離し、透明な水相を沈降物から分離し、その沈降物を秤量することによって測定され、前記保水能は、(mV/mT)−1として得られ(式中、mVは、湿潤沈降物の質量であり、mTは、分析される乾燥MFCの質量である)、
    前記少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロースが木材ベースの材料に由来するものであり、
    前記少なくとも1種のミクロフィブリル化セルロースが、未変性MFC、物理的に変性されたMFC、または酸化、シリル化、エーテル化、イソシアナートとの縮合、アルキレンオキシドとのアルコキシル化、グリシジル誘導体との縮合、グリシジル誘導体との置換、またはそれらの任意の組合せによって化学的に変性されたMFCである、方法。
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