JP6803686B2 - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機 Download PDF

Info

Publication number
JP6803686B2
JP6803686B2 JP2016117584A JP2016117584A JP6803686B2 JP 6803686 B2 JP6803686 B2 JP 6803686B2 JP 2016117584 A JP2016117584 A JP 2016117584A JP 2016117584 A JP2016117584 A JP 2016117584A JP 6803686 B2 JP6803686 B2 JP 6803686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
diffuser
blower
hole
partition plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016117584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017223129A (ja
Inventor
武史 本多
武史 本多
坂上 誠二
誠二 坂上
浩平 京谷
浩平 京谷
佐藤 繁則
繁則 佐藤
賢宏 伊藤
賢宏 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Global Life Solutions Inc
Original Assignee
Hitachi Global Life Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Global Life Solutions Inc filed Critical Hitachi Global Life Solutions Inc
Priority to JP2016117584A priority Critical patent/JP6803686B2/ja
Publication of JP2017223129A publication Critical patent/JP2017223129A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6803686B2 publication Critical patent/JP6803686B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Electric Suction Cleaners (AREA)

Description

本発明は、送風機およびそれを用いた電気掃除機、乃至流体機械に関する。
本技術分野の背景技術として、例えば、特開2013−136980号公報(特許文献1)がある。特許文献1には、低騒音の電動送風機および電気掃除機を提供することを目的に、シャフトに設けられた整流子とロータ巻線が施されたロータコアからなるロータと、前記ロータの外周に位置し磁束を発生するステータと、前記ステータを保持すると共に前記ロータを回転自在に保持するブラケットと、前記シャフトの一端に取着されると共に複数の羽根を有するインペラと、前記インペラの外周に位置し前記インペラから吐き出された風を整流するディフューザと、前記インペラと前記ディフューザを覆うと共に中央部に吸気口を有したケーシングとを備え、前記吸気口に、流路断面積を拡大する円筒状の溝から成る消音空間部を設けた電動送風機が示されている。
特許文献1は、前記吸気口に、流路断面積を拡大する円筒状の溝から成る消音空間部を設けたもので、電動送風機で発生する気流の脈動に起因する特定周波数の騒音を共鳴を利用して消音することができる。
特開2013−136980号公報
電気掃除機や流体機械に用いられるインペラは、インペラの回転により圧力変動が生じ、騒音(主にインペラ羽根枚数と回転数の積で求まる翼通過周波数(以下、翼通過周波数)の騒音)が発生するため騒音低減が課題である。特に、インペラ外周部に設置するディフューザに、複数の羽根を持つ羽根付きディフューザを用いた場合は、翼通過周波数騒音が増加し、耳障りな音となり、騒音レベルの低減の他に音質の改善も必要である。さらに、羽根付きディフューザの中には、隣接する羽根により重なり部が形成される形状もある。この重なり部を形成する羽根付きディフューザは、重なり部で発生する定在波により所定の運転回転数で騒音が増加する課題を持つ。
特許文献1に記載のように吸気口(以下、吸込み口)に消音空間部を設けた電動送風機は、吸込み部から放射する騒音の低減に有効であると考えられる。しかし、インペラ出口部あるいはインペラ出口部とディフューザ入口の間に音源を持つ翼通過周波数を含む騒音は、吸込み口だけでなく送風機の下流側や送風機を覆うケーシングから放射され、騒音低減量が低下する恐れがある。
そこで本発明は、インペラ出口部あるいはインペラ出口部とディフューザ入口の間に音源を持つ翼通過周波数を含む騒音を、音源付近で吸音することで、低騒音な送風機およびそれを用いた電気掃除機、乃至流体機械を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、例えば、特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明は上記課題を解決する手段を多数含んでいるが、その一例を挙げるならば、周方向に複数枚の羽根を持つインペラと、前記インペラの背面側に仕切板を有し、前記仕切板における前記インペラの出口近傍、かつ半径方向に、逆位相を発生させるため、長さ方向に断面形状が変わらず、穴の最外径の中心から回転軸を通る半径方向の線に対して反回転方向に角度θで傾斜し形成される前記穴又は逆位相を発生させるため、長さ方向に断面形状が変わらず、開口の最外径の中心から回転軸を通る半径方向の線に対して反回転方向に角度θで傾斜し形成される連結孔の前記開口を、1つまたは複数個有することを特徴とする。
本発明によれば、インペラ出口部とディフューザ入口の間に音源を持つ翼通過周波数を含む騒音を、音源付近で吸音することができ、低騒音の電動送風機およびそれを用いた電気掃除機、乃至流体機械を提供することが可能である。
羽根付きディフューザを有する流体機械の模式的な横断面図である。 実施例1の送風機の模式図である。 実施例1の送風機の横断面図である。 図3のA-A断面矢視図で、実施例1のディフューザのみを記載した図である。 実施例1の穴の有無による送風機の騒音レベルの比較を示した図である。 掃除機本体の模式的な横断面図である。 電動送風機の縦断面図である。 図3のA-A断面矢視図で、実施例2のディフューザのみを記載した図である。 実施例2の連結孔の有無による送風機の騒音レベルの比較を示した図である。 実施例2の連結孔の有無による送風機の騒音レベルの回転数変化を示した図である。
以下、本発明の実施例1から実施例2を図に基づいて詳説する。
以下、本発明の一実施例を、図面を用いて説明する。
まず、図1を用いて、代表的な遠心型流体機械について説明する。図1に羽根付きディフューザを有する流体機械の模式的な横断面図を示す。流体機械100において、モータの回転軸102の長さ方向を軸方向、直交する方向を半径方向とする。
流体機械100は、モータの回転軸102にインペラ103が取り付けられ、その外周に羽根付きディフューザ104が設置されている。羽根付きディフューザ104は、複数枚の羽根を持つものである。羽根付きディフューザ104には、シュラウド側110に漏れを抑制するリング105と、ハブ面111を形成する仕切板108が設けられている。羽根付きディフューザ104の下流には、戻り流路106が形成されている。戻り流路106は、前記リング105、乃至ディフューザを覆うケーシング109と仕切板108により形成されている。戻り流路106は、半径方向外側に向いた流路を内側に転向させるものである。戻り流路106の下流側には、リターンガイド107を有する。
次に、流体機械100内の流体の流れを説明する。インペラ103の回転により吸込み口101から流体が流入し、インペラ103で昇圧された後に、羽根付きディフューザ104の内部へ流入する。羽根付きディフューザ104は、インペラ103から流出された流体の流速を減速させることで静圧が上昇する。羽根付きディフューザ104を出た流れは、戻り流路106で半径方向外向きの流れから内向きの流れへと転向される。また、戻り流路106から出た流れはリターンガイド107により回転方向の旋回速度が減少され、下流側へ案内された後、所定の出口から排出される。
また、図1中のインペラ103は、シュラウド板を有するクローズドインペラを示しているが、シュラウド板がないオープンインペラでもよい。また、羽根付きディフューザ104は、リング105を介してケーシング109と接触する構成ではなく、ケーシング109と直接接触する構成でもよい。また、リング105は、ゴム製もしくは、やわらかい樹脂材でもよい。
次に、図2の送風機200について説明する。図2は代表例としてインペラ201と羽根付きディフューザ202を示す。インペラ201は複数枚の羽根(203、204など)から構成されており、羽根付きディフューザ202は複数枚のディフューザ羽根(205、206など)により重なり部207が形成されている。なお、図2は代表例として、インペラ羽根枚数Zが8枚、ディフューザ羽根枚数Zが15枚の場合を示す。
また、本発明が対象とする送風機の代表的な諸元について説明する。本発明に用いられる電動送風機、乃至流体機械のインペラ外径はおおよそφ20mm〜φ500mmの範囲にあり、最高回転数はおおよそ毎分10000〜150000回転の範囲にある。
ここで、羽根付きディフューザの構成について述べる。羽根付きディフューザ202の重なり部207は、隣り合うディフューザ羽根205、206と、仕切板と、で形成される部分であり、かつ、ディフューザ入口スロート部209と、ディフューザ羽根206の後縁208の内側の形状と直交する線上の重なり部出口210までとする。また、重なり部の長さL211は、重なり部207の形状に沿って略正接する円を書き、各円の中心を通る線の長さとする。なお、後縁208にテーパやR部などを設けた場合は、これらの部位を除いた最外径を後縁位置としてもよい。
羽根付きディフューザ202の重なり部207では、重なり部出口210付近を開口端とする定在波が存在し、所定の運転回転数で騒音が増加する懸念がある。さらに、翼通過周波数の発生理由は、インペラ回転に伴うインペラ出口の圧力変動である。すなわち、所定の運転回転数において、インペラ出口圧力変動が重なり部の定在波を加振し、翼通過周波数を含む騒音が送風機の上流だけでなく、周辺へ放射され、送風機全体の騒音が増大する。
図3に、図2で記載した送風機の断面図を示す。図3では、羽根付きディフューザ301の仕切板302と、インペラ304の間、かつインペラ最外径309より半径方向内向きに穴307が構成されている。穴307の開口306は、インペラ304の最外径(出口)309とディフューザ入口310の間で定義する動静翼干渉場303と繋がっている。なお、穴307は仕切板302に設けられた凸部305と、凸部305と接触する板308から構成され、穴307の開口306は、インペラ最外径309と略一致し、前記穴307は半径方向内向きに延びている。なお、穴307は仕切板302と前記板308から構成された開口306以外から、空気の漏れがないように仕切板302と板308とを溶着や接着により貼付け、またはOリング等の漏れ防止構造が用いられている。また、前記穴307は、パイプやねじ穴でもよい。なお、穴307はディフューザのリングやケーシングに構成してもよい。また、インペラの外周部に設けたディフューザは羽根付きディフューザ、羽根なしディフューザ、遠心型、斜流型でもよい。周方向に複数枚の羽根を持つインペラと、前記インペラの出口近傍に、周方向に開口を持つ穴又は後述する連結孔を、1つまたは複数個有することにより、インペラ出口部に音源を持つ翼通過周波数を含む騒音を、音源付近で吸音することができ、低騒音の電動送風機およびそれを用いた電気掃除機、乃至流体機械を提供することが可能である。
図4に、図3に示したディフューザ301のA−A断面矢視図を示す。
図4のディフューザ400(図3で示したディフューザ301)は仕切板401(図3で示した仕切板302)と周方向に複数枚の羽根402、403を持つ。また、仕切板401は、動静翼干渉場404(図3で示した仕切板303)に開口405(図3で示した開口306)を持つ穴406、409(図3で示した穴307)が周方向に複数個設置された構成である。穴406は羽根402と隣接する羽根403との間、かつ動静翼干渉場404に開口405を持ち、周方向に配置した開口405は略同一半径に設置している。また、穴406、409の長さを長さBとする。穴406は開口405の中心から回転軸407を通る半径方向の線408に対して、反回転方向に角度θで傾斜し形成され、インペラの回転方向に向かう空気の流れを阻害しないように設置している。なお、図4は周方向に設置した穴406、409の数をディフューザ400の羽根枚数と一致させているが、羽根枚数と異なってもよい。また、穴406,409の角度θは回転方向と同一でもよく、半径方向でもよく、軸方向に延びてもよい。さらに、穴406、409の長さBを形成する形は直線でも1つまたは複数の曲率半径を持つ円弧形状でも、スプライン形状でもよい。また、穴406、409の開口405の径もしくは幅は、ディフューザ400を樹脂成型する場合、ディフューザ400の羽根402,403の最小板厚より大きく取れば、ヒケの問題を解決できる。また、穴406,409の長さBは図2に記載した重なり長さLと略同一としてもよいし、例えば、略4〜85mmとしてもよい。また、穴の径は穴の長さより小さければ、穴の断面形状は丸でも四角形でもよい。穴の設置位置は周方向に均等でも不均一でもよく、複数個設けた穴406の長さBや穴の形状が異なっていてもよい。
次に、図5に本実施例の穴の有無による送風機の騒音レベルの比較結果を示す。なお、本比較はディフューザの入口部に各周波数別の点音源を与えた音響解析結果である。
図5から、穴ありは穴なしに比べて、騒音レベルを4dB低減できることがわかる。これは、動静翼干渉場404で発生する翼通過周波数騒音を含む騒音の周波数の波長λが穴406の長さの略4倍(4B)となる際に、穴の中で定在波が発生し、開口に入ってくる音波に対して、穴の中から開口に向かっていく音波の位相が逆位相になるため、動静翼干渉場404で発生する音波を打ち消しあうことができ、騒音低減が可能となるためである。また、穴の長さを重なり部長さと略同一とした場合は、穴の中の音波の位相が重なり部の定在波で生じる騒音を低減する効果がある。
すなわち、本実施例の構成にすれば、インペラ出口部とディフューザ入口の間に音源を持つ翼通過周波数を含む騒音を、音源付近で吸音することができ、騒音低減を図ることができる。
ここで、図6を用いて、電動送風機600の構成について説明する。図6は電動送風機600の縦断面図である。電動送風機600は送風機601と電動機602から構成されている。
電動機602は、一端が開口されたハウジング603と、このハウジング603の開口側に配置されたエンドブラケット604により電動機外殻を構成している。ロータ606の回転軸605はハウジング603の反開口側とエンドブラケット604により回転可能に支持され、この回転軸605にロータ606が取り付けられている。ロータ606の外周側にはステータ607が配置された構成となっている。ロータ606への電気の供給は、ブラシ608とそれに接触するコンミテータ609により伝えられる。ハウジング603内にはロータ606、ステータ607、ブラシ608が収納されている。
送風機601は、回転軸605に固定され、吸込み口615を備えたインペラ610と、このインペラ610の外周側に配置されたディフューザ611と、このディフューザ611に対して仕切板612を挟んで対面に配置されるリターンガイド613とがファンケーシング614内に収められた構成となっている。ファンケーシング614は、ハウジング603の開口側に配置され、インペラ610、ディフューザ611、前記リターンガイド613を覆っている。仕切板612はインペラ610の背面側(反吸込み口側)に位置している。仕切板612の前面側にはディフューザ611が配置され、仕切板612の後面側にはリターンガイド613が配置される。
この構成において、電動送風機入口615から流入した空気は、まずインペラ610で昇圧および増速される。その後、ディフューザ611を通過した流れは曲がり流路を経て略180°転向し、リターンガイド613へと流入するが、この過程において流れは減速されて、その分だけ圧力が上昇する。リターンガイド613を通過した流れは、電動機のハウジング603内に流入し、ロータ606、ステータ607、ブラシ608、コンミテータ609などを冷却してから排気される。
さらに、図7に図6の電動送風機を搭載した場合の電気掃除機全体について説明する。図7に模式的に示した電気掃除機本体700の上から見た横断面図において、電気掃除機本体700の構成を説明する。電気掃除機本体700に着脱自在なホース継ぎ手701を装着する側を電気掃除機本体700の前側とする。
電気掃除機本体700の前側に、紙パック703を保持するための集塵室702を備え、電気掃除機本体700の後側に、電動送風機706を収納するためのモータ室705を備え、集塵室702とモータ室705との間に、万一、紙パック703から塵埃が漏れ出ても、集塵室702内の塵埃がモータ室705へ流入するのを抑制するためのフィルタ部704を備える。集塵室702とモータ室705とは、フィルタ部704を介して連通する。集塵室702には、着脱自在な紙パック703を備える。紙パック703の開口がホース継ぎ手701に連通する。紙パック703内に塵埃が堆積していくと、紙パック703が膨らみ、紙パック703の開口と反対側の底部がフィルタ部704に当接するようになる。モータ室705に、吸引力を発生する電動送風機706を備える。電動送風機706の前端とモータ室705の前側の壁面との間に、電動送風機706の振動が電気掃除機本体700に伝達することを抑制するための防振ゴム707(防振部材)を備える。防振部材は、ゴムの代わりバネであってもよい。電動送風機706は、前端に、空気を吸い込むための送風機入口708を備え、後側の側方に、空気を排出するための送風機出口709を備える。そして、送風機入口708がフィルタ部704に対して開口している。モータ室705の側方に、電源コードを巻きつけて収納するためのコードリール710を備える。また、電動送風機の電流を感知し、運転条件を制御する制御回路712を備える。また、電気掃除機本体700の後側両側方に、車輪711を備える。なお、図示しないが、ホース継ぎ手701には、ホースが接続され、ホースには、操作管が接続され、操作管には、延長管が接続され、延長管には、吸込み具が接続される。
次に、電気掃除機本体700内の空気の流れを説明する。ホース継ぎ手701から流入した空気は、集塵室702に入る。図7は集塵手段として紙パック703が示されているが、パックの素材は問わない。また、サイクロン方式の場合は、サイクロン室(サイクロン式集塵ケース)が紙パック703の代わりに収まる。紙パック703で塵埃を取り除かれた空気は、その後モータ室705に流入する。電動送風機706は、モータ室705に防振ゴム707を介して設置されており、送風機入口708から流入した空気は昇圧された後、送風機出口709から排気され、図示してないが、電気掃除機本体700の排気口から外部に排出される。
図7に代表される電気掃除機に用いられる図6のような電動送風機およびそれを用いた電気掃除機または、流体機械に、本実施例の構成の送風機を搭載すれば、インペラ出口部とディフューザ入口の間に音源を持つ翼通過周波数を含む騒音を音源付近で吸音することができるとともに、重なり部の定在波で増加された騒音を低減できることから、幅広い運転回転数範囲で低騒音化が図れる。
次に、実施例2の送風機800の形状について図8を用いて説明する。実施例1と基本的な構成は同じであるので同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。ここでは、図3中の送風機300のうち、ディフューザと仕切板に注目して記載し、以下に説明する。
図8は、図4の送風機部分と同じように、図3に示したディフューザ301のA−A断面矢視図を示す。
仕切板801は、図3で記述した303の動静翼干渉場804に開口805、開口806を持ち、前記2つの開口を結ぶ連結孔807が仕切板801の凸部811と図3の板308により構成されており、連結孔807が周方向に複数設置されている。連結孔807はディフューザの羽根802と隣接する羽根803との間に開口805、806を持つ。また、いずれかの開口のうち、例えば開口806の中心から回転軸808を通る半径方向の線809に対して、連結孔807の構成は反回転方向に角度θで傾斜し形成され、インペラの回転方向に向かう流れを阻害しないように設置している。なお、図8は周方向に設置した連結孔807、810をディフューザ羽根枚数と一致させているが、羽根枚数と異なってもよい。また、開口805と開口806は、ディフューザの羽根803をまたぐように設置してもよい。また、連結孔の角度θは回転方向と同一、半径方向でもよく、連結穴407の長さCの形は、1つまたは複数の曲率半径を持つ円弧で作成された形状、スプライン形状でもよい。
また、連結孔807の開口805,806は、ディフューザ800を樹脂成型する場合、ディフューザの羽根802の最小板厚より大きく取れば、ヒケの問題を解決できる。また、連結孔807の長さCは図2に記載した重なり長さLと略同一としても、例えば、略4〜85mmでもよい。また、開口の直径または一辺の長さは長さCより小さければ、孔の断面形状は丸でも四角形でもよい。また、連結孔の設置位置は周方向に均等でも不均一でもよく、複数個設けた連結孔807の長さCや形状が異なっていてもよい。
次に、図9に本実施例の連結孔の有無による送風機騒音レベルの比較結果を示す。なお、本比較はディフューザ入口部に各周波数別の点音源を与えた音響解析結果である。
図9から、連結孔ありは、連結孔なしに比べて、騒音レベルを3dB低減できることがわかる。これは、動静翼干渉場で発生する翼通過周波数騒音を含む騒音の周波数の波長λが連結孔807の長さと略一致する際に、連結孔の中で定在波が発生し、例えば開口805に入ってくる音波に対して、開口806から放射される音波の位相が逆位相になるため、動静翼干渉場で発生する音波を打ち消しあうことができ、騒音低減が可能となるためである。また、連結孔長さCを重なり部長さと略同一とした場合は、連結孔の中の音波の位相差により重なり部の定在波で生じる騒音を低減する効果がある。
次に、図10に運転回転数を変化させた際の、本実施例の連結孔の有無による送風機騒音レベルの比較結果を示す。なお、図10は本実施例のディフューザを送風機に組込み騒音を測定し、回転数を変化させた際の騒音レベルの比較結果である。なお、図10の横軸は、設計回転数を1とした無次元回転数を示す。
図10から、設計回転数(無次元回転数1)において、連結孔ありは連結孔なしに比べて、騒音レベルを3dB低減できることがわかる。また、無次元回転数の広い範囲において、騒音低減可能であることがわかる。これは、前記に記載した動静翼干渉場で発生する翼通過周波数騒音を含む騒音を連結孔により低減できるためである。
すなわち、本実施例の構成にすれば、インペラ出口部とディフューザ入口の間に音源を持つ翼通過周波数を含む騒音を、音源付近で吸音することで、幅広い運転回転数範囲で低騒音化が図れる。
なお、図8の送風機を組み込んだ際の横断面図は図3と、電動送風機は図6およびそれを用いた電気掃除機の構成は図7と略同一であるため説明は省略する。
なお、図7に代表される掃除機に用いられる図6のような電動送風機および電気掃除機または、流体機械に、本実施例の構成の送風機を搭載すれば、インペラ出口部とディフューザ入口の間に音源を持つ翼通過周波数を含む騒音を、音源付近で吸音することで、幅広い運転回転数範囲で低騒音化が図れる。
100 流体機械
101 吸込み口
102 回転軸
103、201、304、610 インペラ
104、202、301、400、611、800 羽根付きディフューザ
105 リング
106 戻り流路
107、613 リターンガイド
108、302、401、612、801 仕切板
109、614 ケーシング
110 シュラウド側
111 ハブ側
200、300、601 送風機
203、204 インペラ羽根
205、206、402、403、802、803 ディフューザ羽根
207 重なり部
208 ディフューザ羽根の後縁
209 重なり部出口
210 入口スロート部
211 重なり長さ
303、404、804 動静翼干渉場
305、811 仕切板凸部
306、405、805、806 開口
307、406、409 穴
308 板
309 インペラ最外径
310 ディフューザ入口
407、605、807 回転軸
408、808 開口と回転軸を通る半径方向の線
500 穴の有無による騒音レベルの変化
600、706 電動送風機
602 電動機
603 ハウジング
604 エンドブラケット
606 ロータ
607 ステータ
608 ブラシ
609 コンミテータ
615 電動送風機入口
700 電気掃除機本体
701 ホース継ぎ手
702 集塵室
703 紙パック
704 フィルタ部
705 モータ室
707 防振ゴム
708 送風機入口
709 送風機出口
710 コードリール
711 車輪
712 制御回路
807、810 連結孔
900、1000 連結孔の有無による騒音レベルの変化

Claims (5)

  1. 周方向に複数枚の羽根を持つインペラと、前記インペラの背面側に仕切板を有し、前記仕切板における前記インペラの出口近傍、かつ半径方向に、逆位相を発生させるため、長さ方向に断面形状が変わらず、穴の最外径の中心から回転軸を通る半径方向の線に対して反回転方向に角度θで傾斜し形成される前記穴又は逆位相を発生させるため、長さ方向に断面形状が変わらず、開口の最外径の中心から回転軸を通る半径方向の線に対して反回転方向に角度θで傾斜し形成される連結孔の前記開口を、1つまたは複数個有することを特徴とする送風機。
  2. 周方向に複数枚の羽根を持つインペラと、前記インペラの外周部に設置したディフューザと、前記インペラ及び前記ディフューザの背面側に仕切板と、を有し、
    前記仕切板における前記インペラの略出口から前記ディフューザの入口の間、かつ半径方向に、逆位相を発生させるための長さ方向に断面形状が変わらず、穴の最外径の中心から回転軸を通る半径方向の線に対して反回転方向に角度θで傾斜し形成される前記穴又は逆位相を発生させるための長さ方向に断面形状が変わらず、開口の最外径の中心から回転軸を通る半径方向の線に対して反回転方向に角度θで傾斜し形成される連結孔の前記開口を、1つ又は複数個有することを特徴とする送風機。
  3. 請求項1又は2に記載の送風機において、
    前記穴または前記連結孔の開口を前記インペラの略出口と羽根付きディフューザの羽根入口径の間に設置したことを特徴とする送風機。
  4. 請求項2に記載の送風機において、
    前記穴または前記連結孔を前記ディフューザの仕切板又はインペラにおける最外径より小さい範囲に設置したことを特徴とする送風機。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の送風機を有する電動送風機。
JP2016117584A 2016-06-14 2016-06-14 電動送風機 Active JP6803686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117584A JP6803686B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 電動送風機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117584A JP6803686B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 電動送風機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017223129A JP2017223129A (ja) 2017-12-21
JP6803686B2 true JP6803686B2 (ja) 2020-12-23

Family

ID=60687905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016117584A Active JP6803686B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 電動送風機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6803686B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4131389A (en) * 1975-11-28 1978-12-26 The Garrett Corporation Centrifugal compressor with improved range
JPH02245498A (ja) * 1989-03-20 1990-10-01 Hitachi Ltd 電動送風機
JPH1089293A (ja) * 1996-09-13 1998-04-07 Sanyo Electric Co Ltd 電動送風機
JP2000120599A (ja) * 1998-10-15 2000-04-25 Hitachi Ltd 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機
JP4355099B2 (ja) * 2000-11-30 2009-10-28 株式会社日立製作所 遠心型流体機械
US6550574B2 (en) * 2000-12-21 2003-04-22 Dresser-Rand Company Acoustic liner and a fluid pressurizing device and method utilizing same
JP2008280888A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Hitachi Appliances Inc 流体機械および電気掃除機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017223129A (ja) 2017-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6446138B2 (ja) 羽根付きディフューザ及びこれを備えた送風機乃至流体機械乃至電動送風機
TW201002945A (en) Electric blower and electric duster installed with the same
JP5544318B2 (ja) 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機
TWI401366B (zh) Electric blower and electric vacuum cleaner with the electric blower
JP5168433B2 (ja) 電動送風機およびこれを備えた電気掃除機
JP2013032749A (ja) 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機
JP7047554B2 (ja) 遠心送風機
CN203570691U (zh) 一种用于离心通风设备的扩压器及电机
JP2007113477A (ja) 電動送風機及びそれを用いた電気掃除機
JP6803686B2 (ja) 電動送風機
JP4942795B2 (ja) 電気掃除機
JP6695419B2 (ja) 電動送風機および電気掃除機
JP4862608B2 (ja) 電動送風機およびそれを用いた電気掃除機
JP3510107B2 (ja) 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機
JP7022638B2 (ja) 電動送風機およびそれを用いた電気掃除機
CN103557184B (zh) 一种用于离心通风设备的扩压器及电机
JP4431602B2 (ja) 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機
JP4788350B2 (ja) 電気掃除機
TW201719023A (zh) 電動送風機及電動吸塵器
JP6152582B2 (ja) 送風装置
KR100441092B1 (ko) 진공청소기용 원심송풍기
JP6074611B2 (ja) 送風装置
KR200407685Y1 (ko) 장거리 기류이송용 축류식 터보 제트팬
JP2007332848A (ja) 電動送風機
JP2024014328A (ja) 電動送風機およびそれを備えた電気掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160615

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170120

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6803686

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150