JP6801684B2 - 振動型ジャイロスコープ - Google Patents

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Description

本発明は、MEMS振動構造型のジャイロスコープに関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動構造型のジャイロスコープは、安価であるため広く流通している。しかし、MEMSは製造誤差に起因する非理想状態が原因で、精度が劣化するという欠点がある。図32に振動ジャイロ構造ジャイロスコープの一般的な構成を示す。ここでは、MEMSによる構成部分が入力端子Drive In,出力端子Drive Out,及びSense Outを備えてなるOpen Loop Architectureの例を示す。
ドライブ軸発振ループは、CA(チャージアンプ),PLL(Phase Locked Loop),AGC回路(Automatic Gain Control)で構成される。コリオリ力によって生じた角速度信号Rateは共振周波数によりAM変調されているため、ドライブ軸信号により同期検波し、LPF(Low Pass Filter)により高調波周波数成分を除去することで、角速度信号Rateが得られる。
通常、MEMSの製造誤差により、Sense Out端子から出力される信号は、角速度信号以外に直交誤差(Quadrature Error)を含んでいる。直交誤差信号は角速度信号と直交しているため、理想的にはセンス軸信号をドライブ軸信号で同期検波することで除去できる。しかし、現実的には、MEMSや回路で生じるドライブ軸信号とセンス軸信号との位相差θmisにより、図33に示すように直交信号がセンサ軸信号に混入する。直交誤差信号は角速度信号よりも振幅が大きいため、位相差が僅かであっても信号精度を大きく劣化させる。
この問題を解決するため、位相差θmisをゼロに補正する技術が数多く開発されてきた。例えば特許文献1は、共振周波数よりも遅い周波数で発振する位相調整発振回路(41)と移相回路(34)とを用いてドライブ軸信号に周期的な位相変調を行い、センス軸信号との同期検波(32)を行い、その出力を積分回路(43)を介してフィードバックすることで位相差をゼロにする構成である。
特許第4763565号公報
しかしながら、特許文献1は、ドライブ信号とセンス信号tpの位相差を常時補正する構成のため、低域通過フィルタ(35)の出力には角速度信号が含まれており、これが位相補正に影響して補正精度を劣化させる問題がある。さらに、回路やMEMSから生じる雑音が位相補正精度を劣化させる効果に対する対策が考慮されていないため、高精度な位相補正が実現できないという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、雑音がある状況下でも高精度に位相補正が行えるMEMS構造型の振動型ジャイロスコープを提供することにある。
請求項1記載の振動型ジャイロスコープは、MEMSにより構成され、駆動信号入力端子,駆動信号出力端子,及びセンス信号出力端子を備える共振子を用いる。ロック状態判定部は、駆動信号出力端子から駆動信号入力端子に至る経路に配置され、起動した際に駆動信号の振幅を参照電圧値相当に安定化させると共に、振幅変動が安定したと判定するとロック信号を出力する。
移相器は、駆動信号出力端子より出力される駆動信号を90°移相した直交信号を生成し、位相補償器は、駆動信号の同相信号と直交信号とに基づいて、制御信号に応じた位相を有する位相信号を出力する。乗算器は、センス信号出力端子より出力される駆動信号により変調されたセンス信号と、位相補償器より出力される位相信号とを乗算し、制御用ローパスフィルタは、乗算器の乗算結果をフィルタリングする。これにより、角速度に応じたセンス信号が復調される。
制御部は、第1マルチプレクサを制御して、初期状態においてPI制御器にゼロレベル信号を入力し、ロック状態判定部が前記ロック信号を出力すると、PI制御器に制御用ローパスフィルタの出力信号を入力して位相制御を開始する。そして、前記出力信号がゼロレベル近傍で安定したと判断すると位相制御を終了し、その時点にPI制御器より出力されている制御信号をメモリに書き込んで記憶させる。
すなわち、制御部が位相制御を行っている期間は、制御用ローパスフィルタの出力がゼロになるような負帰還回路が形成されている。このため、共振子を静止状態においた際には、センス信号出力端子より出力される直交誤差信号と、駆動信号との位相を同期検波により算出し、その出力がゼロとなるような負帰還がかかる。これにより、直交軸に対して直交する、つまり同相軸に一致する駆動軸信号の位相が自動的に算出される。
したがって、共振子を含むジャイロスコープに対し、外部より角速度を作用させない静止状態にて位相制御を行わせ、制御用ローパスフィルタの出力信号がゼロレベル近傍で安定した時点にPI制御器より出力されている制御信号をメモリに書き込んで記憶させる。そして、ジャイロスコープにより通常のセンシングを行う際には、制御部が第2マルチプレクサを制御して、メモリに記憶されている制御信号のデータを位相補償器に入力すれば、最適な位相補償がなされる。
第1実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 AGC回路の構成を示す機能ブロック図 AGC回路の動作を示す波形図 AGC回路の動作を示すタイミングチャート HPFの作用を説明する図 LPFの作用を説明する図 LPFのゲイン特性及び位相特性を示す図 Control回路の動作を中心に示すフローチャート 位相誤差がドライブ軸信号に与える影響を説明する図 第2実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 第3実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 mean回路の動作を示す波形図 第4実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 Control回路の動作を中心に示すフローチャート 第5実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 Auto Gain回路の構成を示す機能ブロック図 Auto Gain回路の動作を説明する波形図 第6実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 第7実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 第8実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 第9実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 同相誤差を説明する図 共振子の等化モデルを示す図(その1) 共振子の等化モデルを示す図(その2) 共振子のボード線図 振動型ジャイロスコープの構成の一部を示す機能ブロック図 平均化回路の出力波形をシミュレーションした結果を示す図 第10実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 第11実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 第12実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 第13実施形態であり、振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 従来の振動型ジャイロスコープの構成を示す機能ブロック図 直交誤差を説明する図
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の振動型ジャイロスコープ1は、MEMSにより構成された共振子2を備えている。共振子2は、駆動信号の入力端子Drive In,同出力端子Drive Out,センス軸信号の出力端子Sense Outを備えている。出力端子Drive Outには、インピーダンス変換アンプ;TIA(Trans Impedance Amplifier)3が接続されており、共振子2内部の静電容量変化がTIA3により電圧値に変換される。変換された電圧値は、駆動側のA/Dコンバータ;ADC_D4によりデジタルデータに変換され、ハイパスフィルタHPF5及びゲイン調整器;AGC回路6に入力される。
図2に示すように、ロック状態判定部であるAGC回路6は、絶対値演算器;abs回路7,コンパレータ8,ローパスフィルタ;LPF9及び乗算器10を備えている。図3に示すように、AGC回路6は、共振子2の共振周波数Fdのドライブ軸信号が入力されると、abs回路7によりその絶対値をとる。次に、コンパレータ8により、絶対値出力を参照電圧とVREFと比較してからLPF9により平滑化する。この結果を、乗算器10により入力信号;ドライブ軸信号と乗算することで、ドライブ軸信号の振幅を一定値に維持する。AGC回路6の出力データは、D/Aコンバータ;DAC11によりアナログ信号に変換され、ドライバ12を介して共振子2の入力端子Drive Inに入力される。これが、ドライブ軸の発振ループを構成している。共振周波数Fdは、例えば10kHz〜20kHz程度である。
また、図4に示すように、AGC回路6は、ジャイロスコープ1の起動時において、TIA3の出力レベルが参照電圧VREFのレベルを中心とする±Vthの範囲内に収束したか否かをモニタする。そして、上記範囲内に収束した状態が所定時間TWAIT以上継続すると、ロック信号AGC_lockをアクティブ;Hにする。後述する位相制御の精度を向上させるには、ドライブ軸信号の振幅が一定であることが重要である。設定値Vthを小さくし、所定時間TWAITを長くすれば位相補正精度は向上するが、補正に要する時間が長くなるというトレードオフがある。
HPF5の出力データは、移相器であるHilbert変換回路13により位相が90°シフトされて、直交信号であるQ信号が生成される。また、前記出力データは、Hilbert変換回路13の信号伝搬遅延時間に等しい遅延時間を付与する遅延回路;Dly回路14を介して、同相信号;I信号となる。I信号及びQ信号は、位相補償器;PI(Phase Interpolator)回路15に入力される。PI回路15は、入力されるI信号及びQ信号に基づき、与えられる制御信号に応じて任意の位相を有する信号S2を生成する。
一方、共振子2の出力端子Sense Outより出力される変調されたセンス軸信号は、チャージアンプ;CA16を経ると、ドライブ軸信号と同様にADC_S17,HPF18及びDly回路19を介して信号S1となり、乗算器20に入力される。Dly回路19は、Dly回路14と同じ遅延時間を付与する。乗算器20は、信号S1,S2を乗算した信号S3を、LPF(1)21及びLPF(2)22に出力する。
LPF22からは、ジャイロスコープ1の復調されたセンス信号である角速度信号Rateが外部に出力される。LPF22のカットオフ周波数は、LPF21の同周波数よりも高く設定されている。LPF21は制御用ローパスフィルタに相当し、LPF22は出力用ローパスフィルタに相当する。
LPF21の出力データは、第1のマルチプレクサ23,比例積分演算を行うPI制御器;PIC回路24を介して、サンプルホールド回路;S/H回路25に入力されている。マルチプレクサ23のもう一方の入力端子には、ゼロデータが与えられている。S/H回路25の出力端子は、メモリであるEPROM26の書込みバスに接続されていると共に、第2のマルチプレクサ27を介してPI回路15の制御端子に接続されている。マルチプレクサ27のもう一方の入力端子には、EPROM26の読み出しバスに接続されている。
制御部であるControl回路27には、AGC回路6が出力するロック信号AGC_lockと、LPF21の出力データとが入力されている。Control回路27は、マルチプレクサ23及び27の入力切替えを制御すると共に、S/H回路25が入力データをサンプルするためのトリガ信号を与える。
上述の乗算器20からPI回路15を含む回路は、LPF21の出力がゼロになるように負帰還がかかる構成となっている。そこで本実施形態では、ジャイロスコープ1を外部からの角速度が作用しない静止状態においた際に、センス軸より出力される直交誤差信号と、ドライブ軸信号との位相を乗算器20における同期検波により算出し、その出力がゼロとなるように負帰還をかける位相制御を行う。これにより、図9に示すように直交誤差θmisをキャンセルして、ドライブ軸信号が位相0°のドライブ軸;I軸に一致するような位相を、PI回路15により付与する。
例えば、ジャイロスコープ1の最終出荷試験時において上記の位相制御を行い、LPF21の出力がゼロ近傍となった時点のPIC回路24の出力結果をサンプルホールドし、EPROM26に書き込む。そして、ジャイロスコープ1を通常動作させる際には、マルチプレクサ27をEPROM26の読み出しバス側に切替えて、読み出されたデータによりPI回路15を制御することで、試験時に行うフィードバック動作を要せずに最適な位相補正が行われることになる。
ここで、HPF5及び18は、フリッカ雑音やDCオフセット由来の低周波ノイズを除去する。ドライブ軸信号とセンス軸信号とに含まれる低周波ノイズは、乗算器20において同期検波される際に零周波数の近傍に低域変換されるため、位相ロック精度を低下させる。図5に示すように、この低周波ノイズはLPF12では除去できない。よって、HPF5及び18により低周波ノイズ成分をA/D変換直後の段階で除去し、位相ロック精度を高める。
また、LPF21は熱雑音を除去する。信号S2にはドライブ軸の共振周波数Fdの成分が含まれており、信号S1は熱雑音を含んでいる。このため、図6に示すように乗算器20の出力においても熱雑音が伝搬する。これを除去して高精度な位相補正を実現するためには、LPF21のカットオフ周波数は十分に低く設定するのが望ましい。これに対して、外部に角速度信号Rateを出力するLPF22は、ジャイロスコープ1のバンド幅を決定する。したがって、高精度な位相補正を行いつつ、広帯域であるジャイロスコープを実現するには、LPF22のカットオフ周波数は、LPF21よりも高く設定すると良い。しかしながら、必ずしもこの限りではなく、LPF22を削除してLPF21から角速度信号Rateを外部に出力させても良い。
上述のように位相ロック精度を向上させるには、LPF21のカットオフ周波数は低いほうが望ましく、高次な構成にすると良い。しかし、一方では、これが位相余裕を低下させる要因になる。45度以上の位相余裕を確保するため、PIC回路24を伝達特性(KP+KI/s)のフィルタで構成する。
この際に、零点周波数KI/KPを、LPF21のカットオフ周波数より低くすると適切な位相余裕を確保できる。例えば、LPF21を時定数τの2次で構成したときの位相補正ループの開ループゲインを図7に示す。これにより、LPF21の低いカットオフ周波数で熱雑音を除去してS/N比を高めつつ、安定性を損なわない位相補正ループを実現できる。また、DCに極が生じることでDCゲインが高くなり、位相補正精度を高めることができる。尚、ジャイロスコープ1の全体は、例えばASIC(Application Specific IC)等で構成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。前述したように、ジャイロスコープ1を外部からの角速度が作用しない静止状態に置いて、図8に示す処理を行う。尚、初期状態において、マルチプレクサ23の入力はゼロデータ側が選択されている。先ず、ジャイロスコープ1に電源を投入してドライブ軸発振ループを起動し、AGC回路6において当該ループの振幅制御を行う(S1)。そして、Control回路27は、AGC回路6より入力されるロック信号AGC_lockがアクティブ;Hになるか否かを判断する(S2)。
ロック信号AGC_lockがアクティブになると(YES)、Control回路27は、マルチプレクサ23の入力をLPF21側に切り替えて、位相制御を開始する(S3)。そして、LPF21の出力レベルがゼロ近傍で安定したと判断すると(S4;YES)、S/H回路25にトリガ信号を出力してその時点のPIC回路24の出力データ;最終値を保持する。それから、その最終値をEPROM26に書き込んで記憶させる(S5)。
以上のように本実施形態によれば、ジャイロスコープ1を、MEMSにより構成され、入力端子Drive In,出力端子Drive Out及び出力端子Sense Outを備える共振子2を用いて構成する。AGC回路6は、出力端子Drive Outから入力端子Drive Inに至る経路に配置され、起動した際にドライブ軸信号の振幅を参照電圧VREF相当に安定化させると共に、その振幅の変動が安定したと判定するとロック信号AGC_lockを出力する。
Hilbert変換器13は、ドライブ軸信号を90°移相した直交信号を生成し、PI回路15は、ドライブ軸信号の同相信号Iと直交信号Qとに基づいて、制御信号に応じた位相を有する位相信号を出力する。乗算器20は、センス軸信号S1と、PI回路15より出力される位相信号S2とを乗算し、LPF21は、乗算信号S3をフィルタリングしてセンス信号Rateを復調する。
Control回路27は、マルチプレクサ23を制御し、初期状態でPIC回路24にゼロレベル信号を入力し、AGC回路6がロック信号AGC_lockを出力すると、PIC回路24にLPF21の出力信号を入力して位相制御を開始する。そして、前記出力信号がゼロレベル近傍で安定したと判断すると位相制御を終了し、その時点にPIC回路24より出力されている制御信号をEPROM26に書き込んで記憶させる。
これにより、ジャイロスコープ1により通常のセンシングを行う際には、Control回路27が第2マルチプレクサ27を制御して、EPROM26に記憶されている制御信号のデータをPI回路15に入力すれば、図9に示すように、直交誤差θmisをキャンセルするよう最適な位相補償がなされる。また、カットオフ周波数がLPF21よりも高く設定される出力用のLPF22を備えるので、LPF21のカットオフ周波数に制約されることなく、ジャイロスコープ1のバンド幅を広く設定できる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。図10に示すように、第2実施形態のジャイロスコープ31は、Dly回路19と乗算器20との間に、Dly回路32を挿入した構成である。このDly回路32で付与される遅延時間は、I,Q信号がPI回路15に入力され、位相信号S2が乗算器20に入力されるまでのパスにおける信号伝搬遅延時間に等しく設定される。
これにより、乗算器20に入力されるセンス軸信号S1,位相信号S2の遅延量が等しくなるので、PI回路15は、アナログ領域にて発生した位相差のみを補正すれば良くなる。温度特性や製造誤差等に起因するMEMS等のアナログ回路で発生する遅延量は予測可能であるから、位相補正範囲を限定できる。その結果、乗算器20より出力されるデータの値域を限定できるので、一定のビット幅において、より多くのビット長を小数部に割り当ててジャイロスコープ31を高精度化することも可能になる。
(第3実施形態)
図11に示す第3実施形態のジャイロスコープ41には、PIC回路24とS/H回路25との間に移動平均回路;mean回路42が挿入されている。また、S/H回路25とEPROM26との間には、第3のマルチプレクサ43が挿入されており、マルチプレクサ43の他方の入力端子には、PIC回路24の出力データがそのまま入力されている。Control回路44は、マルチプレクサ43の切替も制御する。
次に、第3実施形態の作用について説明する。LPF21のカットオフ周波数は、制御ループの安定性や収束時間などの制約を受けるため、必ずしも低い値に設定できない場合がある。すると、熱雑音を十分に低減できず、PIC回路24が出力する信号のS/N比が低下してしまう。そこで、第3実施形態では、mean回路42を位相制御ループに組み入れることで、図12に示すように、熱雑音を低下させる。
しかしながら、単にmean回路42を組み入れるだけでは、そこで生じる遅延量が大きいため位相制御ループが不安定となる問題がある。そこで、マルチプレクサ43により、位相制御ループを動作させている期間はPIC回路24の出力を用いる一方、並行してmean回路42により、前記出力の移動平均を計算しておくようにする。そして、位相制御の終了時にmean42の出力に切り替えることで、ノイズが除去された状態のPI制御電圧を得る。このように構成すれば、制御ループの安定性と高いS/N比との両立が可能となり、信頼性の高い位相補正が可能になる。
(第4実施形態)
図13に示す第4実施形態のジャイロスコープ51は、LPF21とマルチプレクサ23との間に、可変ゲインアンプ52が挿入されている。Control回路53は、可変ゲインアンプ52のゲインを制御する。低ノイズ化のためにLPF21のカットオフ周波数を低下させると、位相補正ループのバンド幅が低下して収束に長い時間がかかるという問題が生じる。
そこで、Control回路53は、図14に示すように、ステップS2で「YES」と判断すると、位相制御の開始後、カウンタにより計時した一定時間だけ、アンプ52のゲインを「1」よりも大きい値に設定してハイバンド幅;HBWモードにする(S11)。これにより、位相補正ループのバンド幅を増加させて、早期に収束させる。
しかし一方で、HBWモードではノイズも増幅することから、位相補正ループの収束精度が低下するという問題もある。そこで、HBWモードで一定時間動作させた後は(S12;YES)、アンプ52のゲインを「1」にするローバンド幅;LBWモードに切り替える(S13)。その状態で、ステップS4にて一定時間の収束待ちをしてから位相補正ループを終了させる。
以上のように第4実施形態によれば、ジャイロスコープ51の最終出荷試験に要する時間を削減して、低コスト化を図ることができる。
(第5実施形態)
図15に示す第5実施形態のジャイロスコープ61は、HPF5とDly回路14との間に、高域振幅変動抑制回路に相当するAuto Gain回路62を備えている。第1実施形態で説明したように、AGC回路6は、ドライブ軸信号の振幅を一定に維持する機能を持つが、高い周波数の変動成分を平滑化することはできない。
図3に示したように、AGC回路6を構成するLPF9は、共振周波数の2倍値2Fdを抑制するために、カットオフ周波数を2Fdよりも十分に低くする、例えば(2Fd/100)程度にする必要がある。これがAGC回路6のバンド幅を規定するため、カットオフ周波数以上の変動成分は抑制できない。このためドライブ軸において、HPF5で除去されなかった高周波数成分によるノイズが、PI回路15を経由して乗算器20に到達し、位相補正精度を劣化させる。
そこで、Auto Gain回路62により、ドライブ軸信号に含まれている高周波数の変動成分を抑制する。図16に示すように、Auto Gain回路62は、Peak Det回路63,mean回路64,逆数演算回路65及び乗算器66を備えている。Peak Det回路63は入力信号振幅のピーク・トゥ・ピーク値を検出する。mean回路64は、AGC回路6で抑制できない2Fd/100[Hz]以上の周波数を抑制するために、図17に示すように、その10倍の周波数となる2Fd/10[Hz]の周期で、前記ピーク・トゥ・ピーク値の平均値を演算する。最後に、逆数演算回路65により前記平均値の逆数を求め、乗算器66において入力信号と乗算する。これにより、周波数2Fd/10[Hz]での振幅変動を抑制できる。
(第6実施形態)
図18に示す第6実施形態のジャイロスコープ71は、温度センサ72,A/DコンバータADC_T73及び温度補償制御部に相当するTMP_Control回路74を備えている。温度センサ72は、ジャイロスコープ71と同じASICの内部に配置したり、外部に配置しても良い。MEMS構造体とアナログ回路の位相特性が温度依存性を持つことから、ドライブ軸とセンス軸との位相差には温度依存性がある。
そこで、最終出荷試験時に、ジャイロスコープ71を様々な温度で動作させて、温度条件に応じた複数の位相補正値テーブルを作成し、それをEPROM26に記憶させることで、温度依存性を持たない位相補正を実現することができる。すなわち、EPROM26には、各位相補正値テーブルを使用する温度の条件も、TMP_Control回路74により制御信号として書き込まれる。
(第7実施形態)
図19に示す第7実施形態のジャイロスコープ81は、PI回路15と乗算器20との間に例えばコンパレータで構成されるSlicer回路82を備えている。PI回路15より出力されるデータはサイン波となるが、ここに含まれる振幅ノイズが乗算器20の出力信号S3におけるノイズの発生要因となる。そこで、Slicer回路82によりサイン波を二値レベル「1,0」をとる矩形波に変換することで、振幅ノイズを軽減する。矩形波にしてもドライブ軸信号の周波数情報は失われないため、位相補正精度を劣化させることはない。また、この構成により、乗算器20の回路規模を縮小できるので、より高精度で低コストな位相補正を実現できる。
(第8実施形態)
図20に示す第8実施形態のジャイロスコープ91は、2つの入力端子がマルチプレクサ27の各入力端子に接続される自己診断回路92を備えている。各実施形態の構成は、製品出荷時において、ジャイロスコープを静止させた環境で位相制御を実施することを想定している。しかし、MEMS構造体や回路の経年劣化や、使用環境における損傷等により、ジャイロスコープの状態が出荷時の状態と変化する可能性がある。
そこで、第8実施形態では、ジャイロスコープ91に自己診断モードを持たせ、減算器からなる自己診断回路92を用いて異常検出を行う。自己診断モードは、製品出荷時の試験と同様に、ジャイロスコープ91を静止状態において、角速度を作用させない状態で動作させる。そして、出荷試験時に書き込んだEPROM26のテーブル値と、自己診断モード時にPIC回路24より出力されるデータとを自己診断回路92により比較する。自己診断回路92は、両者の差が判定閾値を超えると、ジャイロスコープ91に異常が発生していることを検出し、異常検出信号を外部に出力する。
すなわち、第8実施形態によれば、PIC回路24より出力される制御信号の経年変化に基づいて、ジャイロスコープ91の異常を検出できる。
(第9実施形態)
非特許文献[1]によれば、センス軸の出力には、直交誤差の他に、In-phase noise;同相誤差も発生する。これは、静電型MEMSが有するギャップ形状のミスマッチにより、ドライブ軸の駆動力がセンス軸側に漏れることが原因であり、角速度信号と同位相となる誤差である。同相誤差が無視できない強度を持つ場合、実施形態のジャイロスコープは誤った位相補正を行ってしまう。
図22に示すように、ドライブ軸の出力端子Drive outから出力される信号が同相誤差を含んでいる場合、誤差は直交誤差との和,図中のDrive Outになる。実施形態の位相補正は、この誤差信号に対して直交するように位相を制御する。その結果、補正されたドライブ軸信号S2の位相は(0°+θCOR)となり、直交誤差に対して直交した信号にならず、角速度信号Rateに直交誤差が混入したままとなる。直交誤差信号は振幅が大きく、温度やパッケージストレスが変化することに伴い前記振幅が変化すると、センス軸出力に与える影響が大きい。したがって、直交誤差は、角速度信号から極力除去するのが望ましい。
非特許文献[1]Y.Zhao et al.“Effect of stress on split mode gyroscope bias:An experimental study,”in Proc. Int .Conf. Solid-State Sens. Actuators(TRANSDUCERS),June.2017,pp.1041?1044.
図21に示す第8実施形態のジャイロスコープ101は、LPF21,22の出力側に加算器102,103を配置し、同相誤差信号の振幅に相当する固定値をoffsetレジスタ104に設定して与え、同相誤差を除去する。図22に示すように、同相誤差信号の振幅がA0である際には、−A0をoffsetレジスタ104に設定する。
実施形態の位相制御では、PIC回路24の入力値がゼロになるように収束させるため、LPF21の出力は+A0に収束する。この時、信号S2の位相は、Drive(0°)となり、 直交誤差信号に対して直交した信号が得られる。ここで、同相誤差の振幅は、非特許文献[1]に記載されている理論式と、MEMS構造のシミュレーションにより求めても良いが、以下に示すように実測することも可能である。
図23,図24は、MEMS共振子2の入力端子Drive In 〜 出力端子Sense Outの等化モデルである。ドライブ軸とセンス軸がそれぞれ固有のマス−バネ−ダンパからなるシステムを有する。ここで、mは質量,Ωは入力角速度,Kyxは直交誤差の原因となるドライブ軸変位からセンス軸の駆動力への変換係数である。αは同相誤差を伝達させる係数であり、同相誤差は、ドライブ軸のマス−バネ−ダンパ・システムを経由することなくセンス軸側に伝搬する。
また、図25に示すように、ドライブ軸は共振周波数以外の周波数では、ゲインを持たない。この特性を利用し、同相誤差が出力端子Sense Outにおいて支配的となる周波数の信号を入力端子Drive Inに入力し、出力端子Sense Outの出力をモニタすることで同相誤差の強度を測定できる。図26に示す例では、共振周波数Fdのゲインより−60dB低下する周波数Fd/10を選択している。尚、図24は、非特許文献[1]より引用している。
ここで、同相信号は微小であるため、その他のノイズに埋もれ易い。そのため、信号を平均化することでノイズ強度を低下させて同相信号の強度を測定する。ここで、駆動周波数は既知であるから、この周波数でセンス軸信号を積算する。図26に示すように、DAC11の入力側にテスト駆動回路105を接続し、Fd=10kHzであれば周波数1kHzのサイン波をテスト信号として210サイクル分入力する。また、HPF18の出力側に平均化回路106を配置し、出力信号を210サイクルで積算する。平均化回路106は積算器に相当する。
図27は、平均化回路106の出力波形をシミュレーションした結果を示す。ここで積算結果として得られた値A1に対し、センス軸における周波数Fd/10と周波数Fdとのゲインの違いをCal回路107で補正する。Cal回路107はゲイン補正部に相当する。すなわち、積算値A1をゲイン60dBで増幅した値を、図21に示すOffsetレジスタ104に設定する。尚、回路105〜107については、製品の出荷試験時のみに接続しても良いし、ジャイロスコープ101に常設しておき、パスを切替えて使用しても良い。
以上のように第9実施形態によれば、共振子2の共振周波数Fdよりも低い周波数のテスト信号でセンサを駆動するテスト駆動回路105と、センス軸信号S1を、テスト信号の周期で一定時間に亘り積算する平均化回路106と、平均化回路106の積算結果について、共振周波数とテスト信号周波数との差によるゲインの違いに応じた補正を行うCal回路107とを備える。そして、Cal回路107による補正結果をOffsetレジスタ104に設定することで、加算器102,103に付与するオフセットとする。これにより、同相誤差をキャンセルして位相補正精度を向上させることができる。
(第10実施形態)
図28に示す第10実施形態のジャイロスコープ111は、共振子2に替わる共振子112を備えている。この共振子112は、センス軸側に入力端子Sense Inを有しており、センス軸の変位を止めるようにフィードバック制御する、フォース・リバランス・ループ(Force Rebalance Loop)・アーキテクチャを採用したものである。これに対応して、ジャイロスコープ111では、LPF22より出力される角速度信号Rateを、DAC113を介して入力端子Sense Inに入力する。
まず、フォース・リバランス・ループは停止させておき、例えば第1実施形態の位相補正ループを起動させて正しい位相補正量を検知する。次に、フォース・リバランス・ループを起動させることで、2つのループを干渉させることなく動作させる。これにより、共振子112を適切な位相でフィードバックさせて、直交誤差による変動の影響を受け難い高精度なセンサを実現できる。
(第11実施形態)
図29に示す第11実施形態のジャイロスコープ121は、共振子2に替わる共振子122を備えている。この共振子122は、入力端子Quad Errorを含む直交誤差補正ループ(Quadrature Error Compensation Loop)を有している。直交誤差補正ループは、直交誤差を最小化するためのループである。これに対応して、ジャイロスコープ121では、PI回路15とは別にもう1つのPI回路123を備える。このPI回路123に対しては、入力端子に与えるI信号とQ信号とを逆にする。乗算器124により、信号S1とPI回路123の出力信号とを乗算し、その乗算結果をLPF125,PIC126及びDAC113を介して入力端子Quad Errorに入力する。
そして、第10実施形態と同様に、まず直交誤差補正ループは停止させ、位相補正ループを動作させて位相補正量を得る。乗算器124では、センス軸信号S1をPI回路123の出力信号により同期検波することになるので、直交誤差信号が得られる。位相補正ループが収束してから、直交誤差補正ループを動作させて収束させる。これにより、第10実施形態と同様に2つのループを干渉させずに動作させる。以上のように第9実施形態によれば、直交誤差補正ループを備えるジャイロスコープ121に適用することで、直交誤差をより精確に補正できる。
(第12実施形態)
図30に示す第12実施形態のジャイロスコープ131は、Hilbert変換回路13に替えて、PLL回路132を90°移相器として用いている。これに伴い、TIA3は、CA133に置き換え、ADC_D4を削除している。この構成では、PLL回路132のバンド幅を狭くすることで、バンドパスフィルタ;BPFとして用いることができる。これにより、ドライブ軸に含まれるノイズを低減する効果が得られるので、位相補償精度を高めることができる。
(第13実施形態)
図31に示す第13実施形態のジャイロスコープ141は、第6,第12実施形態の組合わせであり、第6実施形態の温度センサ72に替えて、第12実施形態のPLL回路132を温度センサとして使用する。PLL回路132は、位相比較器;PD134,ループフィルタLF135及びVCO136で構成されている。そして、VCO136の制御電圧を、信号VtuneとしてADC_T73に入力する。制御電圧Vtuneは、共振子2の共振周波数を電圧に変換した値と見なすことができ、前記共振周波数は温度依存性を有しているので、これを温度センサとして用いることができる。
(その他の実施形態)
周波数の具体数値は、個別の設計に応じて適宜変更すれば良い。
各実施形態を、適宜組み合わせて実施しても良い。
メモリはEPROM26に限ることなく、フラッシュROMやEEPROM,SRAM等でも良い。
第4実施形態において、HBW,LBWモードにおける各ゲインの値も、要旨を逸脱しない範囲で適宜設定すれば良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1は振動型ジャイロスコープ、2は共振子、6はAGC回路、13はHilbert変換回路、15はPI回路、21及び22はLPF、23はマルチプレクサ、24はPIC回路、26はEPROM、27はマルチプレクサを示す。

Claims (16)

  1. MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)により構成され、駆動信号入力端子,駆動信号出力端子,及び外部より加えられた角速度に応じたセンス信号を駆動信号により変調された状態で出力するセンス信号出力端子を備える共振子(2,112,122)と、
    前記駆動信号出力端子から前記駆動信号入力端子に至る経路に配置され、起動した際に前記駆動信号の振幅を参照電圧値相当に安定化させると共に、振幅変動が安定したと判定するとロック信号を出力するロック状態判定部(6)と、
    前記駆動信号出力端子より出力される駆動信号を90°移相した直交信号を生成する移相器(13,132)と、
    前記駆動信号の同相信号と前記直交信号と制御信号とが入力され、前記同相信号と前記直交信号とに基づいて、前記制御信号に応じた位相を有する位相信号を出力する位相補償器(15)と、
    前記変調されたセンス信号と、位相補償器より出力される位相信号とを乗算する乗算器(20)と、
    この乗算器の乗算結果をフィルタリングする制御用ローパスフィルタ(21)と、
    比例積分演算を行うPI制御器(24)と、
    前記制御用ローパスフィルタの出力信号と、ゼロレベル信号とを切り替えて、前記PI制御器に入力するための第1マルチプレクサ(23)と、
    前記PI制御器より出力される制御信号を記憶するためのメモリ(26)と、
    前記PI制御器より出力される制御信号と、前記メモリに記憶された制御信号との何れか一方を、前記位相補償器に入力するための第2マルチプレクサ(27)と、
    前記第1マルチプレクサを制御して、初期状態において前記PI制御器に前記ゼロレベル信号を入力し、
    前記ロック状態判定部が前記ロック信号を出力すると、前記PI制御器に前記制御用ローパスフィルタの出力信号を入力して位相制御を開始し、
    前記出力信号がゼロレベル近傍で安定したと判断すると前記位相制御を終了し、その時点に前記PI制御器より出力されている制御信号を、前記メモリに書き込んで記憶させる制御部(27,44,53)とを備える振動型ジャイロスコープ。
  2. 前記移相器は、Hilbert変換回路(13)である請求項1記載の振動型ジャイロスコープ。
  3. 前記位相補償器の出力信号を二値レベルに変換するスライサ(82)を備える請求項2記載の振動型ジャイロスコープ。
  4. 前記移相器は、PLL回路(132)である請求項1記載の振動型ジャイロスコープ。
  5. 補正モードにおいて、前記PLL回路を構成するローパスフィルタの出力信号に基づいて、前記メモリに制御信号を記憶させて位相補正テーブルを作成し、
    通常モードにおいて、前記位相補正テーブルより制御信号データを読み出すことにより温度補償処理を行う温度補償制御部(73)とを備える請求項4記載の振動型ジャイロスコープ。
  6. 前記乗算器の乗算結果をフィルタリングし、カットオフ周波数が前記制御用ローパスフィルタよりも高く設定される出力用ローパスフィルタ(22)を備える請求項1から5の何れか一項に記載の振動型ジャイロスコープ。
  7. 前記センス信号出力端子から前記乗算器に至るまでの信号経路中に、前記位相補償器から前記乗算器に至るまでの信号経路で発生する遅延時間を付与する遅延回路(32)を備える請求項1から6の何れか一項に記載の振動型ジャイロスコープ。
  8. 前記PI制御器より出力される制御信号について移動平均を演算する移動平均回路(42)と、
    この移動平均回路の出力信号と、前記制御信号との何れか一方を選択して出力する第3マルチプレクサ(43)とを備え、
    前記制御部(44)は前記第3マルチプレクサを制御し、前記位相制御の実行中は前記制御信号を選択させ、前記位相制御が終了すると前記移動平均回路の出力信号を選択させる請求項1から7の何れか一項に記載の振動型ジャイロスコープ。
  9. 前記制御用ローパスフィルタと前記第1マルチプレクサとの間に、ゲインが変更可能である増幅器(52)を備え、
    前記制御部(53)は、前記位相制御を開始してから一定時間が経過するまでは前記ゲインを高く設定しておき、前記一定時間が経過すると前記ゲインを低下させる請求項1から8の何れか一項に記載の振動型ジャイロスコープ。
  10. 前記駆動信号出力端子から前記移相器までの信号経路に高域振幅変動抑制回路(62)を備え、
    前記高域振幅変動抑制回路は、前記駆動信号振幅のピークトゥピーク値を検出するピーク値検出回路(63)と、
    このピーク値検出回路の出力信号について移動平均を演算する移動平均回路(64)と、
    この移動平均回路の出力信号の逆数を演算する逆数回路(65)と、
    この逆数回路の出力信号と、前記駆動信号とを乗算する乗算器(66)とを備える請求項1から9の何れか一項に記載の振動型ジャイロスコープ。
  11. 前記共振子の温度を検出する温度センサ(72)と、
    補正モードにおいて、前記温度に基づいて前記メモリに制御信号を記憶させて位相補正テーブルを作成し、
    通常モードにおいて、前記温度に基づいて前記位相補正テーブルより制御信号データを読み出すことにより温度補償処理を行う温度補償制御部(73)とを備える請求項1から10の何れか一項に記載の振動型ジャイロスコープ。
  12. 前記PI制御器より出力される制御信号と、前記メモリに書き込まれている制御信号とを比較して、異常判定を行う判定部(92)を備える請求項1から11の何れか一項に記載の振動型ジャイロスコープ。
  13. 前記制御用ローパスフィルタの出力信号に、前記共振子より出力されるセンス信号に含まれている同相誤差成分をキャンセルするためのオフセットを付与するオフセット回路(102)を備える請求項1から12の何れか一項に記載の振動型ジャイロスコープ。
  14. 前記共振子の共振周波数よりも低い周波数のテスト信号で、前記共振子を駆動するテスト駆動回路(105)と、
    前記センス信号を、前記テスト信号の周期で一定時間に亘り積算する積算器(106)と、
    この積算器による積算結果について、前記共振周波数と前記テスト信号の周波数との差によるゲインの違いに応じた補正を行うゲイン補正部(107)とを備え、
    前記ゲイン補正部による補正結果を、前記オフセットとする請求項13記載の振動型ジャイロスコープ。
  15. 前記共振子(112)がセンス信号入力端子を備え、前記センス信号の変動を抑制するためのフィードバックループアーキテクチャを採用している際に、
    前記乗算器の出力信号をフィルタリングした信号を、前記センス信号入力端子に入力するフィードバック用ローパスフィルタ(22)を備える請求項1から14の何れか一項に記載の振動型ジャイロスコープ。
  16. 前記共振子(122)が直交誤差信号入力端子を備え、直交誤差を補償するためのフィードバックループアーキテクチャを採用している際に、
    前記位相補償器を第1位相補償器とすると、各入力端子に入力される同相信号と逆相信号との関係が、前記第1位相補償器とは逆になる第2位相補償器(123)と
    この第2位相補償器の出力信号と、前記センス信号とを乗算する乗算器(124)と、
    この乗算器の出力信号をフィルタリングするフィードバック用ローパスフィルタ(125)と、
    このフィードバック用ローパスフィルタの出力信号に対し比例積分演算を行い、制御結果を前記直交誤差信号入力端子に入力するPI制御器(126)とを備える請求項1から14の何れか一項に記載の振動型ジャイロスコープ。
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