JP6800390B2 - 通信装置、通信システム、通信方法および通信プログラム - Google Patents

通信装置、通信システム、通信方法および通信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、通信システム、通信方法および通信プログラムに関する。特に、マスタスレーブシステムにおいて時刻同期を行う通信装置、通信システム、通信方法および通信プログラムに関する。
IEEE1588、あるいは、IEEE802.1ASのように、複数のノードから成るマスタスレーブシステムにおいて、ネットワーク上の分散クロックを同期させる時刻同期技術の規格がある。これらの規格では、ベストマスタクロックアルゴリズム(BMCA)により、時刻の基準となるグランドマスタを選出し、スレーブはグランドマスタから配信される時刻に同期する。稼働中のシステムにグランドマスタより高優先度のノードが新たに参入した場合、各ノードはグランドマスタを選出する調停を行い、新たに参入した高優先度のノードをグランドマスタと認識する。そして、各ノードは、新たに参入した高優先度のノードに同期する。このとき、意図していないグランドマスタの切り替えが発生する場合がある。なお、調停によるグランドマスタの選出処理を「グランドマスタ調停」と呼ぶ。
特許文献1の技術では、タイムマスタのクロック周期に合わせるようにタイムスレーブのクロック周波数を上下することにより、時刻同期を実施することが開示されている。
特開2006−310964号公報
特許文献1では、物理的にクロック周波数を上下しなくてはならず、時刻合わせ中に時分割通信の通信タイミングが崩れる可能性がある。
本発明は、新規に参入した通信装置に同期する場合でも、物理的にクロック周波数を上下させることなく、時刻とびの発生を防止できる通信装置を提供することを目的とする。
本発明に係る通信装置は、複数の通信装置を備えた通信システムであって、前記複数の通信装置から前記複数の通信装置の時刻の基準となるグランドマスタを選出する通信システムに含まれる通信装置において、
前記グランドマスタから前記グランドマスタの時刻を含む同期メッセージを受信すると、前記グランドマスタの時刻と前記通信装置の時刻との時刻差を算出する差分算出部と、
前記時刻差に基づいて、予め定められた時刻補正期間の経過時に前記通信装置の時刻が前記グランドマスタの時刻に同期するように、前記通信装置の時刻をカウントする時刻カウンタのカウント速度を変更する補正部とを備えた。
本発明に係る通信装置によれば、物理的にクロック周波数を上下させることなく、時刻とびの発生を防止できるという効果を奏する。
実施の形態1に係る通信システムと比較するための通信システムの動作シーケンスを示す図。 実施の形態1に係る通信装置の構成図。 実施の形態1に係る通信装置のハードウェアの詳細構成図。 実施の形態1に係る同期制御部のハードウェアの詳細構成を示す図である。 実施の形態1に係る通信装置の動作フローを示す図。 実施の形態1に係る通信システムの動作シーケンスを示す図。 実施の形態1に係る補正処理においてタイムスロットの逓倍設定を示すシーケンス図。 実施の形態2に係る通信装置の同期制御部のハードウェアの詳細構成図。 実施の形態2に係る通信装置の動作フローを示す図。 実施の形態2に係る通信システムの動作シーケンスを示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る通信システムと比較するための通信システム501の動作シーケンスを示す図である。
図1の通信システム501と本実施の形態に係る通信システムは、IEEE1588、あるいはIEEE802.1ASといった時刻同期技術の規格を採用している。これらの規格では、BMCAを用いたグランドマスタ調停によりグランドマスタを選出し、グランドマスタ以外のスレーブはグランドマスタから配信される時刻に同期する。
図1の上段の動作シーケンスでは、通信システム501は優先度3の通信装置1と優先度4の通信装置2を備える。通信装置1は、通信システム501の時刻の基準となるグランドマスタGMである。通信装置1からグランドマスタ調停メッセージAnnounceが通信装置2に送信され、続けて同期メッセージSyncが送信されている。これにより、通信装置1と通信装置2の時刻同期が完了する。以下において、グランドマスタ調停メッセージAnnounceを単にAnnounceとして説明する場合がある。また、同期メッセージSyncを単にSyncとして説明する場合がある。
Announceはグランドマスタ調停を行うためのフレームである。Syncはグランドマスタから発信され、通信システムの時刻同期を行うためのフレームである。図1の上段では、グランドマスタ調停が完了し、通信装置1と通信装置2の間で時刻同期が行われたことを示している。「M」はMasterPortを表す。MasterPortは、AnnounceおよびSyncを送信するポートである。また、「S」はSlavePortを表す。SlavePortは、Syncを受信するポートである。なお、ここでは、優先度の値は小さいほどグランドマスタになる優先度が高いことを示す。
図1の下段の動作シーケンスでは、通信装置1と通信装置2のグランドマスタ調停が完了した状態で、新たに通信装置3が通信システム501に参入する状態を示している。新規参入の通信装置3は、通信装置3の優先度2が、グランドマスタである通信装置2の優先度3より高いことを示すAnnounceを送信し、グランドマスタ調停を開始する。グランドマスタ調停が完了すると、通信装置3は、自通信装置の時刻に同期させるためのSyncを送信する。これにより、通信装置1と通信装置2では、時刻が1:00から0:30にとんでしまう。このように時刻とびが発生すると、時分割通信を実施する制御システムにおいては、通信タイミングが崩れてしまう場合がある。また、時刻とびが発生すると、時分割通信を実施する制御システムで収集しているログ情報の前後関係が崩れてしまう場合がある。
本実施の形態では、新規参入の通信装置3がグランドマスタになることによる時刻とびの発生を防止するとともに、時刻合わせ中も時分割通信の通信タイミングを崩さない通信システムの態様について説明する。
通信装置がグランドマスタと同期済みであると判断する方法は次の通りである。通信装置がスレーブの場合、SlavePortを持っている。通信装置は、一定時間以上SlavePortが変更されなければ、一度はグランドマスタと同期したと判断する。
また、通信装置がグランドマスタの場合、通信装置がスレーブである通信装置と同期済みであると判断する方法は次の通りである。通信装置はMasterPortからAnnounceが一定期間以上受信されなければ、BMCAが収束してスレーブが同期していると判断する。
***構成の説明***
図2を用いて、本実施の形態に係る通信装置100の構成を説明する。
まず、本実施の形態に係る通信システム500は、複数の通信装置100を備える。通信システム500では、複数の通信装置のうちのいずれかの通信装置が、複数の通信装置の時刻の基準となるグランドマスタと設定される。また、複数の通信装置のうちのいずれかの通信装置が、グランドマスタの優先度を設定するネットワーク管理マスタと設定される。
通信装置100は、コンピュータである。通信装置100は、プロセッサ910を備えるとともに、メモリ921、補助記憶装置922、入力インタフェース930、出力インタフェース940、通信制御部950といった他のハードウェアを備える。さらに、通信装置100は、ネットワークポート961,962、およびシステムクロック970といったハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。ネットワークポート961,962、およびシステムクロック970について、図2に図示はないが、ネットワークポート961,962、およびシステムクロック970については後述する図3を用いて説明する。
通信装置100は、機能要素として、差分算出部110と補正部120と調停部130を備える。メモリ921には、装置優先度21とグランドマスタ優先度22と閾値23が記憶されている。
差分算出部110と補正部120と調停部130の機能は、ソフトウェアにより実現される。
プロセッサ910は、通信プログラムを実行する装置である。通信プログラムは、差分算出部110と補正部120と調停部130の機能を実現するプログラムである。
プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910の具体例は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ921は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ921の具体例は、SRAM(Static Random Access Memory)、あるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
入力インタフェース930は、マウス、キーボード、あるいはタッチパネルといった入力装置と接続されるポートである。入力インタフェース930は、具体的には、USB(Universal Serial Bus)端子である。なお、入力インタフェース930は、LAN(Local Area Network)と接続されるポートであってもよい。
出力インタフェース940は、ディスプレイといった出力機器のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェース940は、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。
通信プログラムは、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。メモリ921には、通信プログラムだけでなく、OS(Operating System)も記憶されている。プロセッサ910は、OSを実行しながら、通信プログラムを実行する。通信プログラムおよびOSは、補助記憶装置922に記憶されていてもよい。補助記憶装置922に記憶されている通信プログラムおよびOSは、メモリ921にロードされ、プロセッサ910によって実行される。なお、通信プログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
通信装置100は、プロセッサ910を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、通信プログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ910と同じように、通信プログラムを実行する装置である。
通信プログラムにより利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値および変数値は、メモリ921、補助記憶装置922、または、プロセッサ910内のレジスタあるいはキャッシュメモリに記憶される。
差分算出部110と補正部120と調停部130の各部の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えてもよい。また差分算出処理と補正処理と調停処理の「処理」を「プログラム」、「プログラムプロダクト」または「プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体」に読み替えてもよい。
通信プログラムは、上記の各部の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えた各処理、各手順あるいは各工程を、コンピュータに実行させる。また、通信方法は、通信装置100が通信プログラムを実行することにより行われる方法である。
通信プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に格納されて提供されてもよい。また、通信プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
図3は、本実施の形態に係る通信装置100のハードウェアの詳細構成を示す図である。図4は、本実施の形態に係る同期制御部15のハードウェアの詳細構成を示す図である。図3および図4を用いて、図2で説明したハードウェアについて、さらに詳しく説明する。
プロセッサ910、メモリ921、補助記憶装置922、入力インタフェース930、および出力インタフェース940は、マイクロコンピュータ900に備えられる。
通信制御部950は、割り込み制御部11、送信部12、時分割制御部13、受信部14、同期制御部15、データ調停部16、およびネットワークインタフェース17,18を備える。ネットワークインタフェース17は、ネットワークポート961に接続される。ネットワークインタフェース18は、ネットワークポート962に接続される。
割り込み制御部11は、プロセッサ910への割り込みの出力、および割り込みのマスク制御を行う。
送信部12は、通信フレームの生成を行う。また、送信部12は、時分割制御部13よりタイミングが入力され、送信起動の制御を行う。
時分割制御部13は、通信装置100の通信周期とタイムスロットを管理する。時分割制御部13は、同期制御部15より入力された時刻に基づき、通信周期とタイムスロットの制御を行う。マイクロコンピュータ900は、時刻補正時に通信周期とタイムスロット長の設定値を算出する。そして、時分割制御部13は、マイクロコンピュータ900により算出された通信周期とタイムスロット長の設定値を取得し、時刻同期中の通信タイミングを制御する。
受信部14は、フレームの受信処理を行う。受信部14は、同期フレーム、すなわち同期メッセージから時刻情報を抽出する。
同期制御部15は、フリーランカウンタ151、カウント制御部152、および時刻カウンタ153を備える。フリーランカウンタ151は、一定間隔、たとえば1[sec]間隔でカウントするカウンタであり、補正されることのないカウンタである。時刻カウンタ153は、グランドマスタと同期して通信装置100の時刻をカウントする。フリーランカウンタ151は、時刻の刻みを時刻カウンタ153に入力する。
同期制御部15は、フリーランカウンタ151および時刻カウンタ153により時刻の計測を行う。カウント制御部152は、マイクロコンピュータ900から時刻カウンタ153の進みの速度の設定値を取得する。カウント制御部152は、フリーランカウンタ151から入力されたカウント値と、時刻カウンタ153の進みの速度の設定値とに基づいて、時刻カウンタ153の進みを加減する。同期制御部15は、時分割制御部13に時刻カウンタ値を出力する。また、同期制御部15は、同期フレームの送信時刻と受信時刻の保持を行う。
データ調停部16は、通信フレームの送信調停を行う。また、データ調停部16は、時分割制御部13より入力されたタイムスロット情報に基づき、中継制御を行う。また、データ調停部16は、受信したフレームの種別の判定を行う。また、データ調停部16は、同期フレームの受信および送信を同期制御部15に通知する。
ネットワークインタフェース17,18は、同期フレームの送信および受信を同期制御部15に通知する。また、ネットワークインタフェース17,18は、送信するフレームをネットワークポート961,962に転送する。ネットワークインタフェース17,18は、ネットワークポート961,962から受信したフレームをデータ調停部16に転送する。
ネットワークポート961,962は、ネットワークに接続される物理ポートである。
システムクロック970は、発振器により通信制御部950および内部バスにクロック信号を入力する。
***動作の説明***
図5は、本実施の形態に係る通信装置100の動作フローを示す図である。
図6は、本実施の形態に係る通信システム500の動作シーケンスを示す図である。
図5および図6を用いて、本実施の形態に係る通信システム500の通信装置100の動作について説明する。図5および図6において、ステップの番号は対応する。
図6において、通信システム500は、複数の通信装置を備える。複数の通信装置は、通信装置1、通信装置2、および通信装置3である。通信装置3は、新規に通信システム500に参入した装置である。ここでは、通信装置1と通信装置2の各々を通信装置100として説明する。
ステップS11において、通信システム500は、グランドマスタ調整を実行する。通信システム500が有する通信装置100の調停部130により行われる。
図6のステップS11は、通信システム500における時刻の基準となるグランドマスタを選出するグランドマスタ調停の処理である。通信装置1からグランドマスタ調停メッセージAnnounceが送信される。Announceは、グランドマスタを選出するために用いられるメッセージである。Announceには、グランドマスタの候補となる通信装置の優先度がパラメータとして含まれる。ここでは、Announceには、通信装置1の優先度が3であることが設定されている。続いて、通信装置1から、同期メッセージSyncが送信される。ここでは、通信装置2は、通信装置1をグランドマスタGMと認識しているため、通信装置1に時刻同期する。次に、通信装置2は、新規参入の通信装置3に通信装置1の優先度が3であることを含むAnnounceを送信する。通信装置3は、自通信装置、すなわち通信装置3の優先度が2であることを含むAnnounceを送信する。グランドマスタ調停が完了すると、優先度が最も高い通信装置3がグランドマスタGMに選出される。
通信装置3がグランドマスタGMに選出されると、通信装置100は、同期フレームSyncの受信待機状態となる。
ステップS12において、通信装置100の差分算出部110は、グランドマスタからグランドマスタの時刻を含むSyncを受信すると、グランドマスタの時刻と通信装置100の時刻との時刻差を算出する。具体的には、差分算出部110は、グランドマスタから配信されたSyncに基づいて、グランドマスタの時刻と自通信装置の時刻との時刻差を算出する。図6の例では、通信装置100の差分算出部110は、グランドマスタGMから配信されたSyncに設定された時刻から以下のように時刻差を算出する。
通信装置1と通信装置2は、グランドマスタGMである通信装置3から送信されたSyncを受信する。通信装置1と通信装置2は、通信装置3との時刻差を求める。t1を通信装置1の時刻、t2を通信装置2の時刻、およびt3を通信装置3の時刻とする。
<通信装置2と通信装置3の時刻差T2>=t3−t2=0:30−1:00=−30[min]
<通信装置1と通信装置3の時刻差T1>=t3−t1=0:30−1:00=−30[min]
ステップS13において、差分算出部110は、時刻差の絶対値が閾値23以上であるか否かを判定する。時刻差の絶対値が閾値23以上の場合、処理はステップS14に進む。時刻差の絶対値が閾値23以上であることは、グランドマスタの時刻に同期した場合に、通信タイミングあるいはログの前後関係が崩れる可能性があることを意味する。一方、時刻差の絶対値が閾値23より小さい場合、ステップS18に進む。時刻差の絶対値が閾値23より小さいことは、グランドマスタの時刻に同期しても問題無いことを意味する。よって、ステップS18において、差分算出部110は、通信装置100の時刻をグランドマスタの時刻に同期させ、処理を終了する。
図6において、閾値23が15[min]であるとする。この場合、時刻差T1および時刻差T2のどちらも絶対値が閾値23以上である。よって、次のステップS14に進む。
ステップS14において、通信装置100の補正部120は、時刻差に基づいて、予め定められた時刻補正期間Δtの経過時に通信装置100の時刻がグランドマスタGMの時刻に同期するように、時刻カウンタのカウント速度を変更する。
補正部120は、時刻補正期間Δtにおける時刻カウンタのカウント数と、時刻補正期間Δtにおけるグランドマスタの時刻カウンタのカウント数との比をカウント補正速度比aとして算出する。なお、時刻補正期間Δtにおける時刻カウンタのカウント数とは、時刻補正期間Δtの経過時に通信装置100の時刻がグランドマスタGMの時刻に同期するための時刻カウンタのカウント数である。そして、補正部120は、カウント補正速度比aに基づいてカウント速度を変更する。補正部120は、Syncを受信した時点から時刻カウンタのカウント速度の変更を開始するまでの待機時間TFWと、通信装置100がSyncを受信した時刻と、時刻補正期間Δtと、グランドマスタがSyncを送信した時刻とを用いて、カウント補正速度比aを算出する。カウント補正速度比aは、通信装置100の時刻をグランドマスタの時刻に、時刻補正期間Δtで追いつかせるために用いられる。
補正部120は、待機時間TFWと、通信装置2がSyncを受信した時刻t2と、時刻補正期間Δtと、グランドマスタがSyncを送信した時刻t3と、伝搬遅延時間Dとを用いて式1を計算することにより、カウント補正速度比aを算出する。
(式1)t2+TFW+Δt×a=t3+TFW+Δt+D
Δtは、通信装置100が備えているフリーランカウンタにより計時される。フリーランカウンタは常に一定間隔でカウントするカウンタであり同期しない。
Dは、Syncがグランドマスタから通信装置に伝搬されるまでの伝搬遅延時間である。なお、図6では、Dは0と近似している。
FWは、Syncを受信した時点から時刻カウンタのカウント速度の変更を開始するまでの待機時間である。マイクロコンピュータ900が、待機時間TFWの期間内に上記の式1の計算を完了するように、予め待機時間TFWが設定される。
なお、時刻補正期間Δtを予め決めておく理由は、時刻差によって、時刻カウンタのカウント速度の加速あるいは減速を判断するためである。通信装置100の時刻がグランドマスタより遅れている場合は、時刻を加速する。また、通信装置100の時刻がグランドマスタより進んでいる場合は減速する。図6の例では、通信装置100の時刻1:00が、グランドマスタGMの時刻0:30より進んでいるため、通信装置100は、時刻を減速する。
図6において、Δt=2000[sec]とする。式1に図6の具体例を代入すると以下となる。
1:00+2000×a=0:30+2000+D
1:00+33:20×a=0:30+33:20
1:00+2000a=1:00+200
a=1/10
ステップS15において、補正部120は、Syncを受信してからTFW経過後に、ステップS14で算出したカウント補正速度比aを用いて、時刻補正期間Δtの間、時刻を補正する。補正部120は、カウント補正速度比aを用いて、時刻カウンタのカウント速度を変更することにより時刻を補正する。補正部120は、現在のカウント速度にカウント補正速度比aを乗じた速さで時刻カウンタをカウントすることにより時刻を補正する。
また、補正部120は、通信装置100の通信周期にカウント補正速度比aを乗じた値を、時刻補正期間Δtにおける通信周期として設定する。通信周期は、複数のタイムスロットを有する。補正部120は、複数のタイムスロットの各々のタイムスロット長にカウント補正速度比aを乗じた値を、時刻補正期間Δtにおけるタイムスロット長として設定する。
図6の例では、補正部120は、Syncを受信してからTFW経過後に、時刻カウンタのカウント速度をカウント補正速度比1/10にして、時刻補正期間Δtの間カウントする。つまり、補正部120は、フリーランカウンタが10カウントすると1[sec]経過したとして時刻をカウントする。通信装置1についても同様の計算を行う。
図6では、通信装置100は、TFW=15[min]として時刻1:15から時刻カウンタのカウント速度の減速を開始する。通信装置100は、カウント減速をフリーランカウンタでΔt=2000[sec]の間、実行する。この時、時分割制御を行っている制御システムにおいて、補正部120は、通信周期とタイムスロット長の値を1/10倍の値に設定する。時刻カウンタの速度を1/10にしてカウント減速を行うと、スレーブである通信装置100の通信周期はグランドマスタが認識している通信周期に対して相対的に長くなり、通信タイミングがずれる虞がある。そこで、通信タイミングのずれを防ぐために、補正部120は、時刻補正期間の間、通信周期とタイムスロット長の値を1/10倍する処理を行う。
ステップS16において、補正部120は、フリーランカウンタで時刻補正期間の経過後、時刻カウンタのカウント速度を元に戻す。図6の例では、補正部120は、フリーランカウンタで2000[sec]経過後、すなわち、時刻カウンタで200[sec]経過後に、時刻カウンタのカウント速度を元に戻す。通信装置1および通信装置2は、時刻1:18:20で通信装置3と同期する。
図7は、本実施の形態に係る補正処理においてタイムスロットの逓倍設定を示すシーケンス図である。
図7では、1通信周期に、時刻合わせタイムスロットTS0と、制御通信タイムスロットTS1とを有する。時刻合わせタイムスロットTS0は、時刻合わせ、すなわち時刻同期用のタイムスロットである。制御通信タイムスロットTS1は、通信システム500である制御システムにおける制御を実行する制御通信用のタイムスロットである。図5のステップS14において、補正部120は、カウント補正速度比aを算出すると、カウント補正速度比aに基づいて時刻補正期間Δtにおける通信周期とタイムスロット長を事前に計算しておいてもよい。通信周期とタイムスロット長を事前に計算する処理は、ファームウェア処理で行ってもよい。このとき、ステップS16において、補正部120は、時刻補正期間Δtにおける通信周期とタイムスロット長を、事前に算出した値に変更する。具体的には、カウント補正速度比が1/10倍ならば、通信周期とタイムスロット長は1/10に設定される。
ただし、任意のタイミングで通信周期とタイムスロット長が変更できない場合は、補正部120は、時刻補正期間Δtが通信周期の逓倍になるように、時刻補正期間Δtを設定する。もしくは、補正部120は、タイムスロット長のずれが許容誤差以内となるように、時刻補正期間Δtを設定する。なお、任意のタイミングで通信周期とタイムスロット長が変更できないとは、通信周期とタイムスロット長の設定値が実際の動作に反映されるタイミングが決まっている場合である。例えば、通信周期の開始のタイミングで通信周期およびタイムスロット長のレジスタ値を読み込み、実際の動作に反映するような場合である。このような場合、時刻補正期間Δtを通信周期の逓倍にして、変更完了のタイミングと通信周期の開始のタイミングを揃えないと、制御通信のタイミングが崩れてしまう虞がある。そこで、補正部120は、時刻補正期間Δtが通信周期の逓倍になるように、時刻補正期間Δtを設定する。
***他の構成***
本実施の形態では、時刻カウンタのカウント速度を単純に変更していた。しかし、桁によって処理を変えてもよい。たとえば、グランドマスタとの時刻差が年、月、および日にち単位のずれの場合、Syncを受信すると補正部は即時に時刻を補正するようにしてもよい。また、数秒単位のずれの場合、補正部は時刻カウンタのカウント速度を変更することにより時刻補正してもよい。また、ミリ秒単位以下のずれの場合、時刻補正はハードウェアで行うようにしてもよい。また、上記の式1はクロックの水晶偏差補正、すなわちクロック周波数比の分の補正と、伝搬遅延時間とを考慮して計算するとより好ましい。また、時刻補正期間中の通信周期とタイムスロットの変更タイミングを設計する必要がある。
本実施の形態では、差分算出部110と補正部120と調停部130の機能がソフトウェアで実現される。変形例として、差分算出部110と補正部120と調停部130の機能がハードウェアで実現されてもよい。
通信装置100は、図2および図3のプロセッサ910に替えて電子回路を備えていてもよい。電子回路は、差分算出部110と補正部120と調停部130の機能を実現する専用の電子回路である。
電子回路は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略語である。FPGAは、Field−Programmable Gate Arrayの略語である。
差分算出部110と補正部120と調停部130の機能は、1つの電子回路で実現されてもよいし、複数の電子回路に分散して実現されてもよい。
別の変形例として、差分算出部110と補正部120と調停部130の一部の機能が電子回路で実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサと電子回路の各々は、プロセッシングサーキットリとも呼ばれる。つまり、通信装置100において、差分算出部110と補正部120と調停部130の機能は、プロセッシングサーキットリにより実現される。
***本実施の形態の効果の説明***
本実施の形態に係る通信システム500によれば、時刻カウンタのカウンタ値の加減値、すなわちカウントの進みの速度を調整することにより、時刻とびを発生させることなく時刻補正が可能になる。
また、本実施の形態に係る通信システム500では、タイムスロット長と通信周期の設定値をカウントの進みの速度に合わせて逓倍または分周の長さに自動設定する。よって、本実施の形態に係る通信システム500によれば、稼動中の通信タイミングを崩さずに時刻同期を実施できる。また、本実施の形態に係る通信システム500によれば、時刻とびが発生しないため、ログ情報の前後関係を維持できる。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に、実施の形態1と異なる点について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
***構成の説明***
図8は、本実施の形態に係る通信装置100aの同期制御部15aのハードウェアの詳細構成を示す図である。
本実施の形態では、複数の通信装置の通信装置同士は、時刻同期を行うタイムスロット、すなわち時刻同期用タイムスロットTS0と、制御通信を行うタイムスロット、すなわち制御通信用タイムスロットTS1とを有する通信周期で通信する。
同期制御部15aは、フリーランカウンタ151、時刻更新制御部154、制御通信時刻カウンタ156、および同期時刻カウンタ157を有する。制御通信時刻カウンタ156は、制御通信に用いられる制御通信時刻をカウントする。同期時刻カウンタ157は、グランドマスタの時刻に同期する同期時刻をカウントする。時分割制御部13は、制御通信時刻カウンタ156のカウンタ値を取得し、通信周期とタイムスロット長を制御する。時刻更新制御部154は、通信周期とタイムスロット長が崩れないタイミングで制御通信時刻カウンタ156を同期時刻カウンタ157と同期させる。時刻更新制御部154は、同期時刻カウンタ157の更新後、制御通信時刻カウンタ156の同期タイミングを算出し、制御通信時刻カウンタ156と同期時刻カウンタ157に同期開始を通知する。さらに、時刻更新制御部154は、ログ情報に時刻が更新したこと認識するための情報を付加する。
時刻同期用タイムスロットTS0で時刻同期のプロトコルを実施する。そして、同期時刻カウンタ157をグランドマスタの時刻に同期させる。制御通信時刻カウンタ156が通信周期とタイムスロット長の管理を行う。同期時刻カウンタ157の同期完了後、通信周期の開始と同時に、制御通信時刻カウンタ156の値を同期時刻カウンタ157の値に同期する。この手法により、通信周期を維持しつつ時刻同期を実施することができる。
補正部120は、制御通信に影響がないか否かを判定し、制御通信に影響がないと判定されると、時刻更新制御部154を介して制御通信時刻カウンタ156を同期時刻カウンタ157に同期させる。また、補正部120は、時刻更新時にログ情報に時刻が更新されたことを認識するための情報を付加し、ログ情報の前後関係を崩さないようにする。
***動作の説明***
図9は、本実施の形態に係る通信装置100aの動作フローを示す図である。
図10は、本実施の形態に係る通信システム500aの動作シーケンスを示す図である。
図9および図10を用いて、本実施の形態に係る通信システム500aの通信装置100aの動作について説明する。図9および図10において、ステップの番号は対応する。
図10において、通信システム500aは、複数の通信装置を備える。複数の通信装置は、通信装置1、通信装置2、および通信装置3である。通信装置3は、新規に通信システム500aに参入した装置である。ここでは、通信装置1と通信装置2の各々を通信装置100aとして説明する。なお、図10では、通信装置3がグランドマスタGMに選定されている。
ステップS21において、グランドマスタGMである通信装置3が同期メッセージSyncを送信する。図10において、通信装置3がSyncを送信する時点では、通信装置3の時刻t3=0:30であり、通信装置1および通信装置2の時刻t1=t2=1:00である。
Syncを受信すると、通信装置100aの補正部120は、時刻合わせタイムスロットTS0において、時刻更新制御部154により、同期時刻カウンタ157をグランドマスタGMと同期させる。このとき、制御通信時刻カウンタ156は現在時刻のままとする。図10の例では、同期時刻カウンタ157は1:00から0:30となる。制御通信時刻カウンタ156は1:00のままである。図10の例では、通信周期を15[min]とする。
ステップS22において、補正部120は、時刻合わせタイムスロットTS0において、時刻更新制御部154により、Syncを受信した時刻からの経過時間を算出し、次の通信周期までカウントする。図10の例では、補正部120は、Syncを受信した時刻1:00から、次の通信周期の開始タイミング1:30までを算出する。
ステップS22の処理は、グランドマスタGMである通信装置3に時刻を合わせるために、Syncの受信時刻1:00から時刻補正タイミングである1:30までの30分間を測定する。この経過時間の測定によって、通信装置3のSync送信時刻が0:30であるため、通信装置1および通信装置2にとっての時刻補正タイミング1:30のときの通信装置3の時刻はSyncを送信してから30分後の1:00であることがわかる。
次に、ステップS221において、補正部120は、制御通信に影響がないタイミングか否かを判定する。制御通信に影響がないタイミングと判定されると、ステップS23に進む。制御通信に影響があるタイミングと判定されると、ステップS22に戻る。
制御通信に影響がないタイミングとは、例えば、通信周期の開始のタイミングである。図10の例では、Syncを受信した時刻から2周期分後の通信周期の開始のタイミングを、制御通信に影響がないタイミングとしている。なお、制御通信に影響がないと判定するタイミングは、任意の通信周期の開始タイミングで構わない。
ステップS23において、補正部120は、次の周期の時刻合わせタイムスロットTS0において、時刻更新制御部154により、制御通信時刻カウンタ156を同期時刻カウンタ157に同期させる。図10の例では、制御通信時刻カウンタの1:30を1:00に上書きする。
ステップS24において、補正部120は、次の周期の時刻合わせタイムスロットTS0において、時刻更新制御部154により、時刻補正後であることをログ情報に付加する。
本実施の形態に係る通信装置100aによれば、時刻を変更前と変更後の2種類保持しておき、時刻合わせタイムスロットTS0で時刻補正を行う。通信装置100は、同期時刻カウンタと制御通信時刻カウンタの2つの時刻を持ち、タイムスロットの制御は制御通信時刻カウンタで行う。時刻合わせタイムスロットTS0の時に同期時刻カウンタを同期させる。また、タイムスロットの切り替え直後のタイミングに制御通信時刻カウンタも補正する。時刻合わせタイムスロットTS0の期間で、通信周期が同期後の時刻に対応するように調整する。
同期用時刻カウンタ、通信制御用時刻カウンタを設け同期用時刻カウンタを時刻同期用のタイムスロットで同期させ、通信制御用時刻カウンタを通信周期の開始と同時に同期用時刻カウンタと同期させることで、通信周期とタイムスロット長を維持しつつ時刻同期を実施できる。
時刻更新回数を保持しておき、ログ情報と紐付けることで、時刻とびが発生してもログ情報の前後関係を維持できる。
以上の実施の形態1および2では、通信装置の各部を独立した機能ブロックとして説明した。しかし、通信装置の構成は、上述した実施の形態のような構成でなくてもよい。通信装置の機能ブロックは、上述した実施の形態で説明した機能を実現することができれば、どのような構成でもよい。また、通信装置は、1つの装置でなく、複数の装置から構成されたシステムでもよい。
また、実施の形態1および2のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、これらの実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1および2では、実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明の範囲、本発明の適用物の範囲、および本発明の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
11 割り込み制御部、12 送信部、13 時分割制御部、14 受信部、15,15a 同期制御部、16 データ調停部、17,18 ネットワークインタフェース、21 装置優先度、22 グランドマスタ優先度、23 閾値、100,100a 通信装置、110 差分算出部、120 補正部、130 調停部、151 フリーランカウンタ、152 カウント制御部、153 時刻カウンタ、154 時刻更新制御部、156 制御通信時刻カウンタ、157 同期時刻カウンタ、500,500a,501 通信システム、900 マイクロコンピュータ、910 プロセッサ、921 メモリ、922 補助記憶装置、930 入力インタフェース、940 出力インタフェース、950 通信制御部、961,962 ネットワークポート、970 システムクロック、a カウント補正速度比、Announce グランドマスタ調停メッセージ、Sync 同期メッセージ、GM グランドマスタ。

Claims (10)

  1. 複数の通信装置を備えた通信システムであって、前記複数の通信装置から前記複数の通信装置の時刻の基準となるグランドマスタを選出する通信システムに含まれる通信装置において、
    前記グランドマスタから前記グランドマスタの時刻を含む同期メッセージを受信すると、前記グランドマスタの時刻と前記通信装置の時刻との時刻差を算出する差分算出部と、
    前記時刻差に基づいて、予め定められた時刻補正期間の経過時に前記通信装置の時刻が前記グランドマスタの時刻に同期するように、前記通信装置の時刻をカウントする時刻カウンタのカウント速度を変更する補正部と
    を備え
    前記補正部は、
    前記時刻補正期間における前記時刻カウンタのカウント数であって前記通信装置の時刻が前記グランドマスタの時刻に同期するための前記時刻カウンタのカウント数と、前記時刻補正期間における前記グランドマスタの時刻カウンタのカウント数との比をカウント補正速度比として算出し、前記カウント補正速度比に基づいて前記カウント速度を変更する通信装置。
  2. 前記差分算出部は、
    前記時刻差の絶対値が閾値以上か否かを判定し、
    前記補正部は、
    前記時刻差が前記閾値以上の場合に、前記時刻カウンタのカウント速度を変更する請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記補正部は、
    前記同期メッセージを受信した時点から前記時刻カウンタのカウント速度の変更を開始するまでの待機時間と、前記通信装置が前記同期メッセージを受信した時刻と、前記時刻補正期間と、前記グランドマスタが前記同期メッセージを送信した時刻とを用いて、前記カウント補正速度比を算出する請求項1または請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記補正部は、
    前記同期メッセージを受信した時点から前記時刻カウンタのカウント速度の変更を開始するまでの待機時間TFWと、前記通信装置が前記同期メッセージを受信した時刻t2と、前記時刻補正期間Δtと、前記グランドマスタが前記同期メッセージを送信した時刻t3と、前記同期メッセージが前記グランドマスタから前記通信装置に伝搬されるまでの伝搬遅延時間Dとを用いて、t2+TFW+Δt×a=t3+TFW+Δt+Dを計算することにより、前記カウント補正速度比aを算出する請求項に記載の通信装置。
  5. 前記通信装置は、
    一定間隔でカウントするフリーランカウンタを備え、
    前記時刻補正期間は、
    前記フリーランカウンタにより計時される期間である請求項から請求項のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記補正部は、
    前記通信装置の通信周期に前記カウント補正速度比を乗じた値を、前記時刻補正期間における通信周期として設定する請求項から請求項のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記通信周期は、複数のタイムスロットを有し、
    前記補正部は、
    前記複数のタイムスロットの各々に前記カウント補正速度比を乗じた値を、前記時刻補正期間における複数のタイムスロットの各々として設定する請求項に記載の通信装置。
  8. 複数の通信装置を備えた通信システムであって、前記複数の通信装置から前記複数の通信装置の時刻の基準となるグランドマスタを選出する通信システムにおいて、
    前記通信装置は、
    前記グランドマスタから前記グランドマスタの時刻を含む同期メッセージを受信すると、前記グランドマスタの時刻と前記通信装置の時刻との時刻差を算出する差分算出部と、
    前記時刻差に基づいて、予め定められた時刻補正期間の経過時に前記通信装置の時刻が前記グランドマスタの時刻に同期するように、前記通信装置の時刻をカウントする時刻カウンタのカウント速度を変更する補正部と
    を備え
    前記補正部は、
    前記時刻補正期間における前記時刻カウンタのカウント数であって前記通信装置の時刻が前記グランドマスタの時刻に同期するための前記時刻カウンタのカウント数と、前記時刻補正期間における前記グランドマスタの時刻カウンタのカウント数との比をカウント補正速度比として算出し、前記カウント補正速度比に基づいて前記カウント速度を変更する通信システム。
  9. 複数の通信装置を備えた通信システムであって、前記複数の通信装置から前記複数の通信装置の時刻の基準となるグランドマスタを選出する通信システムに含まれる通信装置の通信方法において、
    差分算出部が、前記グランドマスタから前記グランドマスタの時刻を含む同期メッセージを受信すると、前記グランドマスタの時刻と前記通信装置の時刻との時刻差を算出し、
    補正部が、前記時刻差に基づいて、予め定められた時刻補正期間の経過時に前記通信装置の時刻が前記グランドマスタの時刻に同期するように、前記通信装置の時刻をカウントする時刻カウンタのカウント速度を変更する通信方法であって、
    前記補正部は、
    前記時刻補正期間における前記時刻カウンタのカウント数であって前記通信装置の時刻が前記グランドマスタの時刻に同期するための前記時刻カウンタのカウント数と、前記時刻補正期間における前記グランドマスタの時刻カウンタのカウント数との比をカウント補正速度比として算出し、前記カウント補正速度比に基づいて前記カウント速度を変更する通信方法
  10. 複数の通信装置を備えた通信システムであって、前記複数の通信装置から前記複数の通信装置の時刻の基準となるグランドマスタを選出する通信システムに含まれる通信装置の通信プログラムにおいて、
    前記グランドマスタから前記グランドマスタの時刻を含む同期メッセージを受信すると、前記グランドマスタの時刻と前記通信装置の時刻との時刻差を算出する差分算出処理と、
    前記時刻差に基づいて、予め定められた時刻補正期間の経過時に前記通信装置の時刻が前記グランドマスタの時刻に同期するように、前記通信装置の時刻をカウントする時刻カウンタのカウント速度を変更する補正処理と
    をコンピュータに実行させる通信プログラムであって、
    前記補正処理は、
    前記時刻補正期間における前記時刻カウンタのカウント数であって前記通信装置の時刻が前記グランドマスタの時刻に同期するための前記時刻カウンタのカウント数と、前記時刻補正期間における前記グランドマスタの時刻カウンタのカウント数との比をカウント補正速度比として算出し、前記カウント補正速度比に基づいて前記カウント速度を変更する通信プログラム
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