JP6799941B2 - 収納システム - Google Patents

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本発明は、収納システムに関し、特に、物品に加えて、物品を搬送するカートを収納する収納システムに関する。
近年、我が国においては、核家族化、未婚・晩婚者の増加や少子高齢化に伴う単身者の増加、さらには共働きの夫婦の増加等が進行し、そのライフスタイルが大きく変わってきている。
また、近年は、ECコマースの隆盛に伴って、購入商品等の物品が各家庭に配送されることが多くなっている一方で、上記のとおり、夫婦の共働き等の割合の増加により家を留守にするケースが増えてきており、上記物品をスムーズに受け取ることのできる環境や設備が望まれている。
上記のようなニーズに応えるように、近年、マンション等の集合住宅の共用部等には、いわゆる宅配ロッカーと称される収納装置が設置されることが多くなってきている。
この収納装置は、宅配便等により集合住宅の居住者宛に配送された物品を、一時的に預かり、施錠可能に収納することにより、当該居住者が不在の場合であっても、再配達を依頼することなく、当該収納装置から自身宛の配送物を取り出すことにより、スムーズに当該配送物を受け取ることができるというものである。
上記のような居住者宛の配送物等を一時的に預かり保管する収納装置に関する従来技術の1つとして、特許文献1が開示するところの宅配ロッカーが提案されている。
この特許文献1に開示される宅配ロッカーは、マンション等の集合住宅に設置され、居住者宛の宅配物を一時的に預かって保管するものである。宅配業者は、居住者宛の宅配物を宅配ロッカーに入庫する際に、その宛先の住戸番号と暗証番号を入力すると、上記宅配ロッカーは、その住戸番号の住戸に個別に設置される表示手段にその宅配物が収納されたボックス番号と上記暗証番号を表示させるようになっている。
特開平10−59487
しかしながら、上記特許文献1に開示される宅配ロッカーは、居住者に対して宅配物の着荷を知らせることにより、居住者はすぐに宅配物を宅配ロッカーまで取りに行くことができるという点では有益であるが、宅配ロッカーから自身の住戸までの搬送については問題を残している。
すなわち、居住者が取りに行った宅配物が非常に重いものである場合には、居住者がその宅配物を宅配ロッカーまで取りに行ったものの、住戸まで運ぶことができないおそれがある。
この場合には、集合住宅の管理人室等に搬送用のカートを借りに行く等、煩雑な作業が必要となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、例えば集合住宅の居住者等のユーザが収納装置(ロッカー)まで自身宛の配送物等の物品を取りに行った際に、その配送物の重量が重く、自力で自身の専有部(住戸) まで運ぶことが困難である場合であっても、ユーザが容易に専有部まで搬送可能なように支援する収納システムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明は、物品とともに、物品の宛先である、ユーザの居住又は利用する専有部に搬送するためのカートを収納するカート収納ボックスを備える収納装置と、収納装置における物品の収納状況及びカートの使用状況を管理するデータベースと、データベースに対しネットワークを介してアクセス可能であって、物品の収納状況及びカートの使用状況の情報をデータベースから取得するユーザ端末とを有し、収納装置は、カート収納ボックスに収納されるカートを検知するカート検知部と、カート収納ボックスに収納される物品を検知する収納物検知部と、情報を表示する表示部とを有し、カート検知部がカートを検知しない状態から検知した状態になるとともに、収納物検知部が物品を検知しない状態から検知した状態になると、表示部は、物品を取り出すことをユーザに促す旨を表示することを特徴とする。
また、本発明における収納システムによれば、データベースは、カートの使用状況として、カート検知部による検知結果を管理することを特徴とする。
また、本発明における収納システムによれば、データベースは、物品の収納状況として、収納物検知部による検知結果を管理することを特徴とする。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明は、物品を収納する収納ボックスを1以上備えた収納装置であって、収納ボックスに収納された物品を物品の宛先に搬送するためのカートを収納するカート収納ボックスを備えるので、ユーザが収納装置まで自身宛の配送物を取りに行った際に、その配送物の重量が重く、自力で自身の専有部等まで運ぶことが困難である場合であっても、ユーザが容易に専有部等まで搬送可能なように支援することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態における収納システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置の正面側の外観を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置の正面側の外観を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置の外観の背面方向を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置の外観の背面方向を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納装置の設置場所の一例を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるカート収納ボックス及びこれに収納されるカートを収納装置の正面側から見た図である。 本発明の第1の実施の形態におけるカート収納ボックス及びこれに収納されるカートを収納装置の背面側から見た図である。 本発明の第1の実施の形態におけるカート収納ボックス及びカートを側面側から見た図である。 本発明の第1の実施の形態における情報格納部が格納する各データベースを示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるユーザDBのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における収納ボックスDBのデータ構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における管理サーバの構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における管理サーバの情報格納部が格納する各データベースを示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末の構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態において、配送業者等の作業員が物品を収納装置に入庫するときの収納システムによる動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態において、ユーザが物品をカートとともに収納装置から取り出すときの収納システムによる動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態において、ユーザがカートを収納装置に返却するときの収納システムによる動作の流れを示すフローチャートである。
<第1の実施の形態>
(第1の実施の形態の概要)
本発明の第1の実施の形態における収納システムは、ユーザが居住又は利用するあらゆる施設(以下、「居住利用施設」という)に適用可能である。
居住利用施設は、例えば、ユーザが居住するマンション等の集合住宅や、勤務先のオフィスビル、その他、商業施設(店舗)や公共施設等である。
配送業者等の作業員は、ユーザが不在等の場合、収納システムの収納装置にユーザ宛の物品を一時預けることができる。この際、作業員は、配送物が重い場合には、収納装置に収納されている物品搬送用のカートの荷台にその物品を載せて収納させる。
その後、収納システムは、その物品を保管している旨の物品預かり情報をユーザが確認可能な機器へ通知する。ユーザは、その通知の内容を確認すると、自身宛の物品を保管場所に取りに行き、物品を載せたまま上記のカートを収納装置から取り出し、カートを用いて物品を自身が居住又は利用する専有部まで物品を搬送することができる。
なお、上記専有部とは、集合住宅であればユーザの住戸、オフィスビルであればオフィス等、居住利用施設におけるユーザ専用のスペースである。
また、共用部とは、上記各専有部以外の、居住利用施設に居住又は利用する多数のユーザが共用可能なスペースであり、例えば、エントランス等である。
以下、本実施の形態では、一例として、上記居住利用施設をマンション等の集合住宅、専用部を各住戸、共用部をエントランス、ユーザを集合住宅の居住者、作業員を物品(配送物)をユーザに届ける配送業者として説明を進める。
(第1の実施の形態の構成)
(1)収納システムの全体構成
図1は、本発明の第1の実施の形態における収納システムの構成を示す図である。
図に示すように、収納システムは、ユーザ宛の物品を一時預け入れて保管するとともに、当該物品を上記ユーザの専有部等へ搬送するための後述のカート40を収納する収納装置10と、その収納装置10に保管される当該物品の保管状況及びカート40の使用状況を管理する管理サーバ20と、ユーザが操作する情報処理装置であるユーザ端末30と、上記収納装置10に保管され、ユーザ宛の物品を収納装置10からユーザの専有部まで搬送するために用いられるカート40とを有して構成される。
図に示すように、管理サーバ20は、インターネット又はLAN等のネットワーク100を介して、収納装置10及びユーザ端末30とそれぞれ通信可能に接続されている。
(2)収納装置10の構成
(2−a)収納装置10の全体構成
収納装置10は、ユーザ宛の配送物を収納し、施錠可能に構成されるものであり、例えば、配送物を配送宛に届けるまでに一時預け入れる宅配ロッカーとして機能するものである。本実施の形態では、収納装置10は、当該機能に加えて、上記配送物を載せて住戸(専有部)まで搬送するためのカート40を収納する。
図2は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10の構成を示す図である。
図に示すように、収納装置10は、CPU等から構成され収納装置10全体を制御する制御部11と、各種情報を格納する情報格納部12と、ネットワーク100を介して管理サーバ20又はユーザ端末30と通信を行う通信部13と、各種情報を表示する表示部14と、各種キーを備え情報入力が可能であるとともに、後述の認証カード等に書き込まれた認証用の情報の読取り等をする操作部15と、ユーザ宛の物品又は物品搬送用のカートを収納する収納ボックスを複数備えた収納部16とを有して構成される。
なお、上記表示部14と操作部15は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
収納部16の各収納ボックスは、正面側及びこれに対向する背面側の両側が開口し、物品の入庫取出し口又はカート40の収納取出し口がそれぞれ形成されるとともに、当該入庫取出し口を閉止する施錠可能な扉がそれぞれ設けられており、当該両側から物品の入庫又は取出しが可能に構成されている。
また、収納部16の収納ボックスには、物品のみを収納する物品収納ボックス161と、カート40及び物品を収納するカート収納ボックス162とがある。
各収納ボックス161,162は、物品が収納されていない状態では施錠・閉扉されているが、認証することなく解錠・開扉することができる。一方で、物品が収納されている状態では物品を安全に保管するため、解錠・開扉の際には物品の宛先のユーザ又は配送業者等の作業員の認証が必要となる。
物品収納ボックス161は、通常のロッカーに備えられる箱型の収納ボックスである。
作業員は、ユーザ宛の物品を配送するとき、収納装置10の正面側から空の物品収納ボックス161を解錠・開扉しユーザ宛の物品を入庫し施錠・閉扉する。
また、ユーザは、収納装置10の正面側又は背面側から物品収納ボックス161を解錠及び開扉して物品を入庫したり、上記自身宛の物品が収納されている物品収納ボックス161を解錠・開扉して当該物品を取り出したりする。
物品収納ボックス161は、一般的なロッカーの収納ボックスと同様の立方体又は直方体等の箱型の収納空間に物品を収納可能に構成されており、当該収納空間に物品が入庫されたことを検知する赤外線や重量計等を利用した物品検知部を備えていてもよい。
カート収納ボックス162は、箱型の収納ボックスであり、物品搬送用のカート40を収納する。
作業員は、ユーザ宛の物品を配送するとき、収納装置10の正面側からカート収納ボックス162に収納されているカート40の荷台上に物品を載置して入庫した後に施錠する。
また、ユーザは、収納装置10の背面側から当該カート収納ボックス162を解錠及び開扉して、物品を載せたままカートを背面側手前に引き出し、そのまま、自身の住戸等の専有部まで運ぶ。
図3,4は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10の正面側の外観を示す図である。図3はカート収納ボックス162を閉扉した状態を示し、図4は開扉した状態を示している。
また、図5,6は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10の外観の背面方向を示す図である。図5はカート収納ボックス162を閉扉した状態を示し、図6は開扉した状態を示している。
図3〜6に示すように、カート収納ボックス162は、カート40を外部に取り出しやすくするため、収納装置10の最下段に設置することが好ましい。
図7は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10の設置場所の一例を示す平面図である。
図に示す例では、本実施の形態では、収納装置10は、集合住宅の共用部である集合玄関のエントランスに設置されているものとし、各収納ボックスには、正面側と背面側の両側にそれぞれ入庫取出し口が設けられているものとする。
また、上記集合玄関には、オートロック式のドアが設けられており、ユーザは、収納装置10の正面側の前を通り、ドアを解錠して、収納装置10の背面側にまわることができる。
なお、本例では、原則として、作業員は、オートロック式のドアを解錠せずに、正面側から収納装置10に配送物を入庫又は取り出すものとする。一方、集合住宅の居住者であるユーザは、収納装置10の正面側から配送物を入庫又は取り出すことができるが、一例として、オートロック式のドアを解錠して通過し、背面側から入庫又は取り出すこととする。
(3−b)収納部16のカート収納ボックス162とカート40の構成
図8は、本発明の第1の実施の形態におけるカート収納ボックス162及びこれに収納されるカート40を収納装置10の正面側から見た図である。
また、図9は、本発明の第1の実施の形態におけるカート収納ボックス162及びこれに収納されるカート40を収納装置10の背面側から見た図である。
また、図10は、上記カート収納ボックス162及びカート40を側面側から見た図である。
以下、図8〜10を用いて、上記カート収納ボックス162及びカート40の構成について説明を進める。
上述のとおり、カート40は、収納装置10に収納された物品を搬送するために用いられるものであり、カート収納ボックス162に収納されている。
図8〜10に示すように、カート40は、物品を載置する荷台41と、荷台41の下面に取り付けられる走行用の複数の車輪42と、荷台41の端部に上方に向かって取り付けられカート40を走行させる際に掴むハンドル43とを有して構成される。
本実施の形態におけるカート40は、一般に用いられる手押しカート(台車)と同様の構成を有している。
なお、ハンドル43は、垂直方向に伸縮可能に構成されていてもよい。
また、ハンドル43は、カート40を手押しするために荷台41の端部上に設けられているが、作業員が収納装置10の正面側から物品を荷台41上に載せやすく、ユーザが背面側からカート40を引き出しやすくするために、ハンドル43が荷台41の背面側に位置するようにカート40をカート収納ボックス162に収納することが好ましい。
図8〜10に示すように、カート収納ボックス162は、その内部(内壁)に、左右両側面からボックス162内側に突出する一対のリブ状の側面ガイドレール1621と、正面側と背面側を結ぶ方向に沿って底面側に設けられる溝状の底面ガイドレール1622と、カート収納ボックス162内にカート40が収納されているか否かを検知するカート検知部1623と、カート収納ボックス162内においてカート40の荷台41上に物品が載置されて収納されているか否かを検知する物品検知部1624と、カート40を正面側から取り出すことを規制する取出規制部1625とを有する。
図に示すように、側面ガイドレール1621は、カート収納ボックス162の内側面において、背面側から正面側に連続して内側に突出するリブにより構成される。
側面ガイドレール1621は、カート40の荷台41の側方両端部上面の一部を覆う位置に設けられる。
このような位置に設けられることにより、リブ状の側面ガイドレール1621は、カート40の荷台41部分の垂直方向への移動を規制し、カート40がカート収納ボックス162内において背面側と正面側との間をスムーズに走行することができる。
底面ガイドレール1622は、カート40の荷台41下面に設けられている走行用の車輪42の幅よりやや幅広溝状に形成されており、当該底面ガイドレール1622の溝内をカート40の車輪42が転動することにより、カート40の水平左右方向のブレを抑制し、カート収納ボックス162内を背面側と正面側との間をスムーズに走行することができる。
また、図に示す例では、カート40の車輪42は、方形板状の荷台41下面の各角(正面側又は背面側から見て手前右、手前左、奥右、奥左の4箇所)付近に4つ取り付けられている。
手前右及び奥右の車輪42の位置を結ぶ直線と、手前左及び奥左の車輪42の位置を結ぶ直線とは、互いに平行であることが好ましい。
このような位置に車輪42を設けることにより、各車輪42が上記底面ガイドレール1622の溝内をスムーズに走行することができる。
カート検知部1623は、カート収納ボックス162にカート40が収納されていることを検知する装置であり、例えば、赤外線等の光学センサや重量センサ等により構成される。
また、物品検知部1624は、カート収納ボックス162に収納されているカート40の荷台41上に載置されている物品を検知する装置であり、例えば、赤外線等の光学センサや重量センサ等により構成される。
カート収納ボックス162の底面ガイドレール1622の溝部分の底面は、収納装置10の外部の床面と同じ高さに構成され、上記溝部分の底面と床面との間には段差がないことが好ましい。
このように構成されることにより、カート40をカート収納ボックス162にスムーズに出し入れすることが可能となる。
取出規制部1625は、例えば、図に示すような板状の部材であり、カート収納ボックス162の底面の正面側に立設されている。
カート40をカート収納ボックス162の内部から外部へ向けて走行させて正面側の(収納)取出し口から引き出そうとすると、カート40の車輪42が取出規制部1625に当接することにより、カート40をカート収納ボックス162の正面側から取り出されるのを物理的に規制し、背面側の収納取出し口からのみ取り出し可能にする。
このように、例えばエントランスのオートロックを解錠しなければ訪れることのできない収納装置10の背面側からのみカート40を引き出すことが可能に構成することにより、カート40の使用者を居住者等のユーザに限定することができ、居住利用施設の訪問者等によるカート40の不正使用を防止することが可能となる。
なお、図に示す例では、取出規制部1625は、正面側から見てカート収納ボックス162の底面横幅と略同幅の板状に形成されているが、カート40を正面側から取り出すことを規制するものであれば、上記形状に限定されず、例えば、底面ガイドレール1622の横幅と略同幅で、一対の当該底面ガイドレール1622の正面側にそれぞれ所定高さ立設される板状等の部材であってもよい。
(3−c)収納装置10の情報格納部12の構成
図11は、本発明の第1の実施の形態における情報格納部12が格納する各データベース121,122を示す図である。
図に示すように、情報格納部12は、ユーザが収納部16を解錠する際に必要なパスワード等の認証情報等を管理するユーザDB121と、収納部16を構成する複数の収納ボックスにおける使用状況を管理する収納ボックスDB122とを格納する。
図12は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザDB121のデータ構成の一例を示す図である。
図に示す例では、ユーザDB121は、ユーザ名と、ユーザの部屋番号と、認証用のパスワードと、メールアドレスとをそれぞれユーザを識別するID(ユーザID)に対応付けて管理している。
また、図の例において、ユーザDB121は、ユーザの連絡先(後述のユーザ端末30等)の情報としてメールアドレスを管理しているが、連絡先の情報であればこれに限定されない。
図13は、本発明の第1の実施の形態における収納ボックスDB122のデータ構成の一例を示す図である。
図に示す例では、収納ボックスDB122は、各収納ボックスを示すボックス番号に対応付けて、各収納ボックスの種類(物品収納ボックス161又はカート収納ボックス162のいずれか)と、各収納ボックスの使用状況と、各収納ボックスに物品が入庫されて預かり受けた時刻(預かり時刻)と、収納されている物品の宛先のユーザの部屋番号とをそれぞれ示す情報を管理している。
収納ボックスDB122において、上記「各収納ボックスの使用状況」の項目には、物品収納ボックス161の場合には「未入庫」と「入庫中」の2種類のいずれかが、カート収納ボックス162の場合には「未入庫」と「入庫中」と「カート使用中」の3種類のいずれかがそれぞれ書き込まれ、その使用状況が管理される。
物品収納ボックス161において、「未入庫」とは、当該物品収納ボックス161に物品が入庫されておらず空の状態であり、物品を新たに入庫可能な状態であることを示す。
一方、物品収納ボックス161において、「入庫中」とは、当該物品収納ボックス161に物品が入庫されており、物品を新たに入庫することが不可能な状態であることを示す。
カート収納ボックス162において、「未入庫」とは、当該カート収納ボックス162にカート40が収納されており、かつ物品が入庫されていない状態であり、物品を新たに入庫可能な状態であることを示す。
カート収納ボックス162において、「入庫中」とは、当該カート収納ボックス162にカート40が収納されており、当該カート40上に物品が載置され入庫されており、物品を新たに入庫することが不可能な状態であることを示す。
また、カート収納ボックス162において、「カート使用中」とは、当該カート収納ボックス162に物品が入庫されていないものの、カート40が収納装置10外部に引き出され使用中であり、カート40上に物品を載置して収納することができないため、物品を新たに入庫することが不可能な状態であることを示す。
(4)管理サーバ20の構成
管理サーバ20は、収納装置10における物品の収納状況と、カートの使用状況とを管理する情報処理装置であって、居住/利用施設の内部又は外部いずれに設置されていてもよい。
また、管理サーバ20は、収納装置10から物品の収納状況又はカートの使用状況に係る情報を受信すると、当該受信した情報を自身のデータベースに書き込んで管理する。
また、管理サーバ20は、ユーザ端末30に対して、物品を預かっている旨の物品預かり情報を通知するとともに、カート40の使用状況の情報を送信する。
ここで、物品預かり情報とは、ユーザに対し当該ユーザ宛の物品を収納装置10に収納して保管している旨を示す情報である。例えば、物品預かり情報は、物品の種類、預かり時刻、保管スペース又は受け取り場所等の情報を含む。
図14は、本発明の第1の実施の形態における管理サーバ20の構成を示す図である。
図に示すように、管理サーバ20は、管理サーバ20全体を制御する制御部21と、物品の状況等の情報を格納する情報格納部22と、収納装置10及びユーザ端末30との間で各種情報の送受信を行う通信部23とを有して構成される。
図15は、本発明の第1の実施の形態における管理サーバ20の情報格納部22が格納する各データベース221,222を示す図である。
図に示すように、情報格納部22は、ユーザの個人情報を管理するユーザDB221と、収納部16を構成する複数の収納ボックスにおける使用状況を管理する収納ボックスDB222とを格納する。
各データベース121,122,221,222で管理される各情報は、例えば、定期的に又は一方が更新されるごとに、収納装置10と情報提供サーバ20との間で通信が行われ、最新の内容に同期がとられ、各データベースの情報が更新される。
(5)ユーザ端末30の構成
ユーザ端末30は、物品の配送宛のユーザにより操作される情報処理装置である。
例えば、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
ユーザ端末30は、当該ユーザ宛の物品預かり情報を管理サーバ20から受信し、表示又は音声出力等する。
また、ユーザ端末30は、カート保管情報を管理サーバ20から受信し、表示又は音声出力等する。
図16は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末30の構成を示す図である。
図に示すように、ユーザ端末30は、CPU等からなりユーザ端末30全体を制御する制御部31と、ユーザ端末30を操作するユーザのユーザID等の各種情報を格納する情報格納部32と、インターネット等のネットワーク100を介して収納装置10又は管理サーバ20との間で情報の送受信を行う通信部33と、各種情報を表示する表示部34と、各種キー及びボタン等からなり、各種情報の入力を行う操作部35とを有して構成される。
また、上記表示部34と操作部35は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
(第1の実施の形態の動作)
(1)作業員が物品を入庫するときの情報の管理動作
図17は、本発明の第1の実施の形態において、配送業者等の作業員が物品を収納装置10に入庫するときの収納システムによる動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本図に沿って、作業員がカート収納ボックス162にユーザ宛の物品を入庫するときの収納システムによる動作について説明を進める。
まず、作業員は、配送する物品を持って収納装置10が設置される集合住宅のエントランスを訪れる。以下、一例として、作業員は、収納装置10の正面側から物品を入庫するものとする。
作業員は、操作部15を操作して、収納装置10の使用目的として「物品の入庫」を選択するとともに(ステップS101)、当該物品の宛先のユーザの専有部情報(部屋番号)を入力する(ステップS102)。
すると、制御部11は、収納ボックスDB122を参照し、上記選択されたカート収納ボックス162の使用状況を表示部14に表示させる(ステップS103)。
ここで、表示される使用状況としては、例えば上述した「未入庫」、「入庫中」、「カート使用中」の3種類のいずれかである。
ここで、「未入庫」のカート収納ボックス162がない場合には(ステップS104/No)、動作を終了する。
このとき、作業員は、物品収納ボックス161を選択して入庫を試みてもよいし、カート収納ボックス162が「未入庫」となる時期をねらって再度収納装置10の設置場所を訪れるようにしてもよい。
一方、「未入庫」のカート収納ボックス162がある場合には(ステップS104/Yes)、作業員は、操作部15を用いて、表示部14上に表示されたカート収納ボックス162から実際に物品を入庫するボックスを選択する(ステップS105)。
すると、制御部11は、その選択されたカート収納ボックス162を解錠させる(ステップS106)。
作業員は、その解錠されたカート収納ボックス162を開扉して当該ボックス162内のカート40の荷台41上に物品を載置した後に、閉扉する(ステップS107)。
このとき、制御部11は、カート検知部1623が当該ボックス162内のカート40を検知したか否かを判断する(ステップS108)。
ここで、仮にカート40が収納装置10の外部に持ち出されていた場合には、制御部11は、当該カート収納ボックス162内にカート40が検知されなかったと判断し(ステップS108/No)、収納ボックスDB122において、カート40の使用状況を「カート使用中」に書き替えて(ステップS109)、動作を終了する。
一方、制御部11は、当該ボックス162内にカート40が検知されたと判断した場合には(ステップS108/Yes)、物品検知部1624が当該カート収納ボックス162内のカート40の荷台41上に物品を検知したか否かを判断する(ステップS110)。
ここで、制御部11は、カート40の荷台41上の物品が検知されなかったと判断した場合には(ステップS110/No)、収納ボックスDB122において、該当するカート収納ボックス162を「未入庫」のままにして動作を終了する。
一方、制御部11は、カート40荷台41上の物品が検知されたと判断した場合(ステップS110/Yes)、収納ボックスDB122において、該当するカート収納ボックス162を「入庫中」に書き替えて(ステップS111)、動作を終了する。
以上説明したように、収納装置10のカート収納ボックス162に収納されているカート40荷台41上に物品が載置され、収納されると、カート検知部1623及び物品検知部1624は、これを検知し、制御部11は、これを受けて、収納ボックスDB122における該当するカート収納ボックス162の使用状況を「入庫中」に書き替える。
(3)ユーザが物品を取り出すときの情報の管理動作
以上のように、作業員が収納装置10のカート収納ボックス162内のカート40上にユーザ宛の物品を入庫した後に、これを知ったユーザは当該ボックス162から自身宛の物品を取り出す。
図18は、本発明の第1の実施の形態において、ユーザが物品をカート40とともに収納装置10から取り出すときの収納システムによる動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
まず、ユーザは、自身宛の物品が収納されている収納装置10が設置される集合住宅のエントランスを訪れる。
ユーザは、操作部15を操作して、物品取出しを要求する旨の情報とともに、自身の認証情報(パスワード等)を入力する(ステップS201)。
当該認証情報の入力方法としては、操作部15に備えられているテンキー等を用いてパスワード等の認証情報を入力したり、ICカード等の情報記録媒体に書き込まれている認証情報を赤外線等の近距離無線通信機能やコードリーダ機能を用いて操作部15に読み取らせたりする。
制御部11は、ユーザDB121を参照して上記読み取られた認証情報に該当するユーザを特定するとともに、収納ボックスDB122を参照し、当該ユーザ宛の物品が収納されている「入庫中」の収納ボックスがあるか否かを判断する(ステップS202)。
すなわち、制御部11は、収納ボックスDB122においてユーザの専有部情報(部屋番号)が対応付けられた「入庫中」の収納ボックスがあるか否かを判断する。
制御部11は、当該ユーザ宛の物品が収納されている収納ボックスがないと判断した場合(ステップS202/No)、動作を終了する。
一方、制御部11は、当該ユーザ宛の物品が収納されている収納ボックスがあると判断した場合(ステップS202/Yes)、当該収納している収納ボックスを検出し、表示部14にその収納ボックスを表示させる(ステップS203)。
ユーザは、操作部15を用いて、その表示された収納ボックスの解錠を行う旨の情報を入力すると(ステップS204)、制御部11は、当該収納ボックスの解錠信号を当該収納ボックスへ送信し、ユーザが操作している側の扉を解錠する(ステップS205)。
ここで、解錠された収納ボックスはカート収納ボックス162であるとする。
ユーザは、その解錠されたカート収納ボックス162を開扉し、当該ボックス162に収納されている物品のみを取り出すか、または、カート40を、物品を載置したままカート収納ボックス162外部に引き出す(ステップS206)。
ユーザがカート40を引き出した後にカート収納ボックス162を閉扉すると、制御部11は、カート検知部1623が当該ボックス162内のカート40を検知したか否かを判断する(ステップS207)。
ここで、ユーザが物品のみを取り出し、カート40を収納装置10の外部に持ち出さなかった場合、制御部11は、カート検知部1623が当該カート収納ボックス162内にカート40を検知したと判断するとともに(ステップS207/Yes)、さらに、物品検知部1624が物品を検知しなかったと判断し(ステップS208/No)、この場合、収納ボックスDB122において、カート収納ボックス162の使用状況を「未入庫」に書き替えて(ステップS209)、動作を終了する。
一方、ユーザがカート40ごと物品を持ち出した場合、制御部11は、カート検知部1623が当該カート収納ボックス162内にカート40を検知しなかったと判断するとともに(ステップS207/No)、さらに、物品検知部1624が物品を検知しなかったと判断し(ステップS210/No)、この場合、収納ボックスDB122において、カート収納ボックス162の使用状況を「カート使用中」に書き替えて(ステップS209)、動作を終了する。
このようにして、ユーザは、カート40に物品を載せたまま物品を自身の住戸等の専有部へ容易に搬送することができる。
また、本実施の形態ではそうしなかったが、ユーザがカート収納ボックス162の開扉だけをして物品もカート40もどちらも取り出さなかった場合には、制御部11は、カート検知部1623が当該カート収納ボックス162内にカート40を検知したと判断するとともに(ステップS207/Yes)、さらに、物品検知部1624が物品を検知したと判断し(ステップS208/Yes)、この場合、収納ボックスDB122において、当該カート収納ボックス162の使用状況を「入庫中」のままにし、動作を終了する。
以上説明したように、収納装置10のカート収納ボックス162に収納されているカート40上に物品が載置され、収納された後に、ユーザが物品のみをまたはカート40とともに取り出すと、カート検知部1623及び物品検知部1624は、これを検知し、制御部11は、これを受けて、収納ボックスDB122における該当するカート収納ボックス162の使用状況をそれぞれ「未入庫」又は「カート使用中」に書き替える。
なお、本実施の形態では、ユーザがカート40を取り出すとき、自身宛の物品が載置された状態で取り出す例について説明したが、当該物品がカート40上に載置されず、物品収納ボックス161に物品のみが入庫されたときに、カート収納ボックス162の使用状況が「未入庫」であり使用されていないカート40が収納されている場合には、当該カート40のみを取り出して使用することも可能である。
この場合、ユーザは、操作部15を操作してカート40が収納されている「未入庫」のカート収納ボックス162を表示部14上に表示させ、そのカート収納ボックス162から任意のものを選択すると、当該選択されたカート収納ボックス162が解錠して、カート40を取り出すことができる。このとき、収納ボックスDB122において、当該カート収納ボックス162の使用状況は「カート使用中」に書き替えられる。
そして、ユーザは、操作部15を操作して、自身宛の物品が収納されている物品収納ボックス161を解錠し、当該物品を取り出し、上記取り出し済みのカート40上に載置して自身の住戸等へ搬送する。
このように、ユーザは、自身宛の物品がカート収納ボックス162ではなく、物品収納ボックス161に入庫されている場合であっても、カート40を利用して、自身宛の物品を容易に専有部まで搬送することができる。
(3)ユーザがカート40を返却するときの情報の管理動作
図19は、本発明の第1の実施の形態において、ユーザがカート40を収納装置10に返却するときの収納システムによる動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本図に沿って、ユーザがカート収納ボックス162に使い終わったカート40を収納するときの収納システムによる動作について説明を進める。
ユーザは、カート40に物品を載せて自身の住戸等へ搬送した後、収納装置10にカート40を返却する。
まず、ユーザは、収納装置10が設置される集合住宅のエントランスまでカート40を運ぶ。以下、一例として、ユーザは、収納装置10の背面側からカート40を返却するものとする。
ユーザが操作部15を用いて操作すると、制御部11は、カート40が「使用中」のカート収納ボックス162を表示部14に表示させる(ステップS301)。
ユーザは、操作部15を用いて、その表示された「使用中」、すなわちカート40が収納されていないカート収納ボックス162の1つを選択すると(ステップS302)、制御部11は、当該選択されたカート収納ボックス162を解錠させる(ステップS303)。
ユーザは、その解錠されたカート収納ボックス162を開扉して当該ボックス162内の側面ガイドレール1621及び底面ガイドレール1622に沿わせるようにして、カート40を当該ボックス162内に収納させ、閉扉する(ステップS304)。
このとき、制御部11は、カート検知部1623が当該ボックス162内のカート40を検知したか否かを判断する(ステップS305)。
ここで、制御部11は、カート検知部1623がカート40を検知し(ステップS305/Yes)、物品検知部1624がカート40上の物品を検知しなかったと判断した場合には(ステップS306/No)、収納ボックスDB122において、当該カート収納ボックス162の使用状況を「カート使用中」から「未入庫」に書き替えて(ステップS307)、動作を終了する。
また、本実施の形態ではそうしなかったが、仮に、ユーザが、物品の取り忘れ等で、カート40上に物品を載置したままカート40を収納装置10に返却した場合には、制御部11は、カート検知部1623がカート40を検知するとともに(ステップS305/Yes)、物品検知部1624が物品を検知したと判断し(ステップS306/Yes)、収納ボックスDB122において、カート収納ボックス162の使用状況を「カート使用中」から「入庫中」に書き替えて(ステップS308)、動作を終了する。
このとき、収納装置10は、表示部14上に物品の取り忘れを表示し、ユーザに対し物品を取り出すよう促してもよい。
また、本実施の形態ではそうしなかったが、仮に、ユーザが、カート収納ボックス162を開扉したものの、カート40を収納装置10に返却しなかった場合には、制御部11は、カート検知部1623がカート40を検知せず(ステップS305/No)、物品検知部1624が物品を検知しなかったと判断し(ステップS306/No)、収納ボックスDB122において、カート収納ボックス162の使用状況を「カート使用中」のままにし、動作を終了する。
以上説明したように、ユーザが収納装置10のカート収納ボックス162にカート40を返却すると、カート検知部1623は、これを検知し、制御部11は、これを受けて、収納ボックスDB122における該当するカート収納ボックス162の使用状況を「未入庫」に書き替える。
(4)カート40の使用状況に係る情報の提供動作
上記のとおり、収納装置10は、収納ボックスDB122において各収納ボックスの使用状況、すなわち、物品の収納状況及びカート40の使用状況をそれぞれ管理している。
また、管理サーバ20は、収納ボックスDB222において、上記収納ボックスDB122と同様の情報を管理している。
ユーザは、ユーザ端末30を用いて、ネットワーク100を介して管理サーバ20に対し、各収納ボックスの使用状況の情報の取得要求を送信すると、管理サーバ20は、当該取得要求に応じて、該当する情報をユーザ端末30へ送信し提供する。
上記のとおり、ユーザは、収納装置10の収納ボックスが空いているか、自身宛の物品が収納装置10に収納されているか、又はカート40が使用可能か等の情報を容易に取得することができる。
また、ユーザは、ユーザ端末30を用いて、収納装置10に対して同様の情報の取得要求をして、収納装置10から同様の情報を取得するよう構成してもよい。
(第1の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、例えば配送業者等の作業員がユーザ宛の重い配送物等の物品を収納装置10に収納する場合、カート収納ボックス162内のカート40上にその物品を載せて入庫することにより、ユーザは、自身宛の物品をカート40に載せたまま収納装置10から取り出し、そのまま自身の住戸まで運ぶことができるので、ユーザは、自身宛の物品が重く、自力では持ち運びが困難な場合であっても容易に搬送することが可能となる。
また、本実施の形態では、ユーザは、ユーザ端末30を用いて、管理サーバ20に物品の収納状況やカート40の使用状況を問い合わせるように構成したが、収納装置10に対し問い合わせ、同様の情報を取得するよう構成してもよい。
<第2の実施の形態>
(第2の実施の形態の概要)
以上説明した本発明の第1の実施の形態では、カート40は一般のカートと同様の構成を有するものであった。
これに対し、本発明の第2の実施の形態におけるカート40は、自動走行可能なカートであるものとする。
以下、特記しない限り、本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様であるとして説明を進める。
(第2の実施の形態の構成)
(1)カート40の構成
本実施の形態におけるカート40は、モータ及びバッテリ等の駆動源が搭載されており、自動走行が可能である。また、カート40には、上記搭載バッテリに充電する際の充電口が設けられている。
カート40は、例えば、物品が載置された後、収納装置10からユーザの住戸まで無人で自動的に物品を搬送する。
(2)収納装置10の構成
本実施の形態においても、カート40は、収納装置10のカート収納ボックス162に収納される。
本実施の形態におけるカート収納ボックス162内には、電力を供給する電力供給口が設けられている。カート収納ボックス162内にカート40が収納されている際には、その電力供給口と、上記カート40の充電口とが結合し、収納装置10は外部から供給される電力を当該電力供給口及び充電口を介してカート40へ供給し、カート40に搭載されるバッテリに充電を行う。
収納装置10の情報格納部12には、ユーザごとに物品の搬送先(場所)の情報が管理されている。
カート40は、カート収納ボックス162に収納時には収納装置10と所定のネットワークを介して接続されており、当該ネットワークを介して上記搬送先の情報を収納装置10から取得し、その搬送先の情報に従って、物品を搬送する。
このように、収納装置10は、カート収納ボックス162にカート40が収納されている際には、当該カート40のバッテリに自動的に充電を行うので、使用時にカート40の電力不足に陥ることを防止することが可能となる。
(第2の実施の形態の動作)
収納装置10は、カート収納ボックス162にカート40を収納している間は、上述のとおり、カート40のバッテリに対して充電を行う。
カート収納ボックス162が開扉され、カート40上に物品を載せてカート収納ボックス162に収納された後に、収納装置10の制御部11は、当該カート収納ボックス162を自動的に解錠及び開扉する。
カート40は、その開扉されたカート収納ボックス162から予め指定された搬送先へ移動し、物品の搬送を行う。
なお、収納装置10は、カート検知部1623等によりカート40がカート収納ボックス162の外部へ移動したことを検知すると、自動的に当該カート収納ボックス162を閉扉及び施錠するようにしてもよい。
また、カート40が物品の搬送を終えて、自動的に収納装置10の近くまで帰って来たときには、収納装置10は、所定のセンサを用いて、カート40を検知し、自動的にカート収納ボックス162の解錠及び開扉を行い、カート40が自動走行により当該カート収納ボックス162に収納される。このとき、収納装置10は、カート検知部1623によりカート40の収納を検知すると、当該カート収納ボックス162を自動的に閉扉及び施錠するようにしてもよい。
(第2の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態における収納装置10は、カート収納ボックス162に収納するカート40上にユーザ宛の物品が収納された後に、自動的に当該カート収納ボックス162を開扉し、カート40は物品を載せたままユーザの専有部等予め指定された場所まで無人で自動的に搬送するので、ユーザは自身宛の物品を収納装置10まで自ら取りに行くことなく、受け取ることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、収納装置10は、カート収納ボックス162にカート40を収納しているときには、カート40のバッテリに充電を行うので、カート40が物品をユーザの専有部まで搬送するのに必要な電力を、バッテリに効率よく充電することが可能となる。
なお、上述した本実施の形態では、カート40上に物品が載置された状態で物品がカート収納ボックス162に入庫されると、カート40は物品をユーザの搬送先へ自動的に搬送するが、カート40はユーザ側の指示に応じて物品の搬送を開始するようにしてもよい。
このような場合、例えば、ユーザは、ユーザ端末30を用いて、自身宛の物品が収納装置10に入庫した旨の通知を管理サーバ20等から受信し、その内容を確認すると、当該入庫された物品を自身の搬送先まで搬送することを指示する旨の情報を収納装置10に直接又は管理サーバ20等の他の機器を介して送信する。
収納装置10は、上記搬送の指示の情報をユーザ端末30から受信すると、当該情報に応じて、上記所定のネットワークを介してカート40に搬送を指示する情報を送信し、カート40は、当該指示に応じて、物品の搬送を実行する。
このように、カート40はユーザからの指示に応じて物品の搬送を行うので、ユーザの希望するタイミングで物品を受け取ることが可能となる。
<実施の形態のまとめ>
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態における収納装置10によれば、配送業者等の作業員は、収納装置10から専有部まで持ち運びに苦労するような重い物品を、カート収納ボックス162に収納されているカート40上に載置するように入庫するので、ユーザは、当該自身宛の物品をカート収納ボックス162からカート40に載せたまま取り出して、自身の専有部まで容易に搬送し、受け取ることが可能となる。
また、本発明の第2の実施の形態によれば、収納装置10は、カート収納ボックス162に収納されているカート40上にユーザ宛の物品が載せられて入庫されると、カート40は、当該物品を載せたままその宛先のユーザにより予め指定された場所まで自動的に移動するので、ユーザは、当該指定場所に居ながら収納装置10に入庫された自身宛の物品を容易に受け取ることが可能となる。
上記の収納装置10、管理サーバ20、ユーザ端末30及びカート40は、主にCPUとメモリにロードされたプログラムによって実現される。ただし、それ以外の任意のハードウェアおよびソフトウェアの組合せによってこの装置またはサーバを構成することも可能であり、その設計自由度の高さは当業者には容易に理解されるところである。
また、上記の収納装置10、管理サーバ20、ユーザ端末30又はカート40をソフトウェアモジュール群として構成する場合、このプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
なお、上記実施の形態では、一例として、収納装置10に保管される物品は、配送業者によりユーザ宛に配送される物品(配送物)であったが、その他の物品でもよい。
例えば、本実施の形態における収納システムは、集合住宅の居住者が、収納装置10にクリーニング品を預け入れ、それを業者が持ち帰り、クリーニングしてから再度収納装置10に入庫するといったクリーニングサービスに利用することもできる。
その後、業者は、クリーニング品を収納装置10に入庫し、受取側の他の居住者は、その預けられた自分宛のクリーニング品を収納装置10から取り出して受け取る。
また、集合住宅に居住するユーザが、同じ集合住宅の他の居住者宛の物品を収納装置10に預け入れるようにしてもよい。
また、上述のとおり、物品を預かる者は、集合住宅の他、オフィス、商業施設又は公共施設・機関等において、当該預かりサービスを提供してもよく、この場合、利用者(ユーザ)は集合住宅の居住者に限定されない。
上記実施の形態における収納装置10の収納ボックスは、正面側とこれに対向する背面側に物品の入庫取出し口及び扉が設けられていたが、入庫取出し口及び扉の組数は2つに限定するものではない。収納ボックスに複数の入庫取出し口及び扉が設けられる場合、これらは互いに対向する位置に設けられなくてもよい。
また、収納ボックスに設けられる入庫取出し口及び扉は1組であってもよい。
10 収納装置
11,21,31 制御部
12,22,32 情報格納部
13,23,33 通信部
14,34 表示部
15,35 操作部
16 収納部
20 管理サーバ
30 ユーザ端末
40 カート
41 荷台
42 車輪
43 ハンドル
100 ネットワーク
121,221 ユーザDB
122,222 収納ボックスDB
161 物品収納ボックス
162 カート収納ボックス
1621 側面ガイドレール
1622 底面ガイドレール
1623 カート検知部
1624 物品検知部
1625 取出規制部

Claims (3)

  1. 物品とともに、該物品の宛先である、ユーザの居住又は利用する専有部に搬送するためのカートを収納するカート収納ボックスを備える収納装置と、
    前記収納装置における前記物品の収納状況及び前記カートの使用状況を管理するデータベースと、
    前記データベースに対しネットワークを介してアクセス可能であって、前記物品の収納状況及び前記カートの使用状況の情報を前記データベースから取得するユーザ端末とを有し、
    前記収納装置は、前記カート収納ボックスに収納されるカートを検知するカート検知部と、前記カート収納ボックスに収納される物品を検知する収納物検知部と、情報を表示する表示部とを有し、
    前記カート検知部が前記カートを検知しない状態から検知した状態になるとともに、前記収納物検知部が前記物品を検知しない状態から検知した状態になると、前記表示部は、前記物品を取り出すことを前記ユーザに促す旨を表示することを特徴とする収納システム。
  2. 前記データベースは、前記カートの使用状況として、前記カート検知部による検知結果を管理することを特徴とする請求項1記載の収納システム。
  3. 前記データベースは、前記物品の収納状況として、前記収納物検知部による検知結果を管理することを特徴とする請求項1又は2記載の収納システム。
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