JP6799079B2 - アプリケータ - Google Patents

アプリケータ Download PDF

Info

Publication number
JP6799079B2
JP6799079B2 JP2018557741A JP2018557741A JP6799079B2 JP 6799079 B2 JP6799079 B2 JP 6799079B2 JP 2018557741 A JP2018557741 A JP 2018557741A JP 2018557741 A JP2018557741 A JP 2018557741A JP 6799079 B2 JP6799079 B2 JP 6799079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reel
skin
microneedle
sheet
applicator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018557741A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018116986A1 (ja
Inventor
拓也 田島
拓也 田島
山本 直樹
直樹 山本
誠治 徳本
誠治 徳本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc filed Critical Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Publication of JPWO2018116986A1 publication Critical patent/JPWO2018116986A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6799079B2 publication Critical patent/JP6799079B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin
    • A61M37/0015Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin by using microneedles
    • A61M2037/0023Drug applicators using microneedles

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Description

本発明の一側面は、活性成分の投与を補助するために用いるアプリケータに関する。
従来から、皮膚を介して活性成分を投与するためのシート部材が知られている。シート部材の例として、下記特許文献1に記載の貼付剤と、下記特許文献2に記載のマイクロニードル・シートとがある。また、シート部材の貼付を補助するための器具も知られている。特許文献1には貼付剤用の補助器具が記載されており、特許文献2にはマイクロニードル・シート用の穿刺装置が記載されている。
国際公開第2002/002177号パンフレット 国際公開第2013/187392号パンフレット
上記の補助具はシート部材を皮膚に適用するために用いられるものであり、適用されたシート部材を皮膚から取り除くことはユーザが手で行わなければならない。シート部材を皮膚に適用するだけでなくそのシート部材を皮膚から取り除くことも行う器具があれば便利である。
本発明の一側面に係るアプリケータは、シート部材を皮膚に適用するためのアプリケータであって、シート部材が巻かれた第1リールと、第1リールから引き出されたシート部材を曲げることで該シート部材を皮膚に適用する曲げ部と、曲げ部により適用されたシート部材を皮膚から離して巻き取る第2リールとを備える。
このような側面においては、第1リールから供給されて皮膚に適用されたシート部材が第2リールにより巻き取られるので、ユーザが手でシート部材を取り除く必要がない。したがって、一つのアプリケータで、シート部材の皮膚への適用と、該シート部材の皮膚からの除去との双方を行うことができる。
本発明の一側面によれば、シート部材を皮膚に適用するだけでなくそのシート部材を皮膚から取り除くことも行う器具を提供することができる。
実施形態に係るアプリケータと共に用いるマイクロニードル・シートの平面図である。 実施形態に係るアプリケータの底面側からの斜視図である。 実施形態に係るアプリケータの六面図である。 図3(平面図)のA−A線断面図である。 図3(平面図)のB−B線断面図である。 実施形態に係る本体の右側面側を示す斜視図である。 実施形態に係る本体の左側面側を示す斜視図である。 実施形態に係る本体の内部構造を示す斜視図である。 実施形態に係る本体の内部構造を示す斜視図である。 ストッパの動きを説明するための図である。 実施形態に係るアプリケータの使用方法を示す図である。 穿刺の態様を模式的に示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
アプリケータは、生体内に任意の活性成分(例えば薬剤)を投与するためのシート部材を皮膚に適用する際に用いる補助器具である。アプリケータと共に用いる、皮膚に適用するシート部材は限定されず、例えば貼付剤やマイクロニードル・シートなどが挙げられる。使用者はアプリケータを用いることで、手で直接にシート部材を適用する場合よりも適切な力でシート部材を皮膚に適用することができる。「シート部材が皮膚に適用される」という表現は、シート部材が皮膚に接することを少なくとも表す。
本実施形態ではシート部材の一例としてマイクロニードル・シートを示す。図1を参照しながら、実施形態に係るアプリケータと共に用いるマイクロニードル・シート90について説明する。図1はマイクロニードル・シートの平面図である。この図に示すように、マイクロニードル・シート90は帯状であり、シートの主面91に形成された複数のマイクロニードル92を有する。本実施形態では、長辺に沿った方向をマイクロニードル・シート90の長手方向といい、短辺に沿った方向(長手方向と直交する方向)をマイクロニードル・シート90の幅方向という。また、長手方向および幅方向の双方と直交する方向をマイクロニードル・シート90の厚さ方向という。各マイクロニードル92の厚さ(厚さ方向に沿った長さ)はシートの厚さと同じである。マイクロニードル・シート90が使用のために提供される時点では、各マイクロニードル92は、シートの主面91から立ち上がっておらず、主面91にほぼ沿って延びている。すなわち、各マイクロニードル92は主面91に沿って寝た状態にある。マイクロニードル92はシートの長手方向および幅方向(長手方向と直交する方向)のそれぞれにおいて整列するように並ぶ。すべてのマイクロニードル92の先端はシートの一端(図1では左方向)を向く。あるいは、各マイクロニードル92とシートとの成す角度が0°またはほぼ0°と言い換えることもできる。マイクロニードル92の先端の向きは、マイクロニードル・シート90が使用される際の該マイクロニードル・シート90の進行方向と一致する。なお、一部のマイクロニードル92の向きが他のマイクロニードル92の向きと異なってもよい。
マイクロニードル・シート90およびマイクロニードル92の材質は限定されない。例えば、ステンレス鋼、ポリエチレンテレフタラート(PET)、水溶性高分子、他の金属、他の樹脂、生分解性素材、セラミック、または生体吸収性素材のいずれかによりマイクロニードル・シート90およびマイクロニードル92を作製してもよい。あるいは、これらの材質を組み合わせてマイクロニードル・シート90およびマイクロニードル92を作製してもよい。
マイクロニードル92はエッチングにより形成することができる。シートが金属であれば薬液でそのシートを部分的に溶かすことでマイクロニードル92を形成することができるし、シートが非金属であればレーザーでそのシートを部分的に切ることでマイクロニードル92を形成することができる。これらの場合には、マイクロニードル92の周囲に空隙が生ずる。もちろん、レーザー加工およびエッチング以外の手法によりマイクロニードル92を形成してもよい。いずれにしても、マイクロニードル92を予めシートの主面91から立ち上げておく必要がないので、マイクロニードル・シート90を容易かつ安価に製造することができる。
図1に示すように本実施形態ではマイクロニードル92は三角形状であるが、マイクロニードルの形状は何ら限定されない。図1の例では、マイクロニードル92の大きさおよび向きと、マイクロニードル・シート90におけるマイクロニードル92の分布とがいずれも均一であるが、いずれも均一である必要はない。マイクロニードル92が三角形である場合には、その先端部の角度は10°以上であってよく、20°以上であってよく、150°以下であってよく、120°以下であってもよい。マイクロニードル・シート90を長手方向に沿って見た場合に、1以上のマイクロニードル92を含む領域と、マイクロニードル92を含まない領域とが交互に存在するように、シートに複数のマイクロニードル92が形成されてもよい。
マイクロニードル・シート90の寸法も限定されない。具体的には、厚みの下限は5μmでも20μmでもよく、厚みの上限は1000μmでも300μmでもよい。長さの下限は20cmでも50cmでもよく、長さの上限は500cmでも100cmでもよい。幅の下限は0.1cmでも1cmでもよく、幅の上限は60cmでも30cmでもよい。マイクロニードル・シート90の長さおよび幅は、活性成分の投与量とアプリケータ1による該マイクロニードル・シート90の収納とを考慮して定められる。
マイクロニードル92に関するパラメータも限定されない。具体的には、針の高さの下限は10μmでも100μmでもよく、その高さの上限は10000μmでも1000μmでも500μmでもよい。針の密度の下限は0.05本/cmでも1本/cmでもよく、その密度の上限は10000本/cmでも5000本/cmでもよい。密度の下限は、1mgの活性成分を投与し得る針の本数および面積から換算した値であり、密度の上限は、針の形状を考慮した上での限界値である。
マイクロニードル・シート90は、アプリケータにより曲げられるまではマイクロニードル92がシートの主面91にほぼ沿って延びた状態にある。したがって、アプリケータを用いない限り、マイクロニードル92が他の物(例えばユーザの皮膚や衣服など)に当たったり引っ掛かったりする心配がない。その結果、マイクロニードル92の取扱時の安全性を確保することができる。例えば、ユーザはマイクロニードル・シート90の保管や搬送、使用直前の準備などを安全に行うことができる。
皮膚に適用する活性成分の準備方法として、マイクロニードル・シート90自体に(より具体的には、マイクロニードル92自体に)予め活性成分を内包させておく手法と、マイクロニードル・シート90自体に予め活性成分をコーティングしておく手法と、マイクロニードル92を皮膚に穿刺する前にその皮膚上に活性成分を塗布しておく手法と、マイクロニードル92を皮膚に穿刺した後にその皮膚上に活性成分を塗布する手法とが考えられる。マイクロニードル・シート90に予め活性成分をコーティングするのであれば、所定の粘度のコーティング液をなるべく均一な厚みでシート全体に塗布するのが好ましいが、マイクロニードル92が主面91に沿っているのでそのような塗布を容易に為し得る。コーティングはスクリーン印刷の原理を用いて実施してもよいし、他の方法により実施してもよい。生分解性のシートまたは水溶性高分子を用いて作製されるシートを用いる場合には、そのシート自体に活性成分を内包させることも可能である。
本実施形態に係るアプリケータ1の特徴の一つは、皮膚に適用されたシート部材を回収する点にある。したがって、皮膚の特定の箇所にシート部材が適用されるのは一時的である。シート部材が、活性成分が塗布されていないマイクロニードル・シート90であれば、アプリケータ1により皮膚に刺さったマイクロニードル92はそのアプリケータ1の作用により皮膚から抜ける。その結果、マイクロニードル・シート90が適用された箇所には多数の微細な穴が開く。活性成分をその箇所に塗布すれば、活性成分はその多数の穴から体内に入る。最初に皮膚に多数の微細な穴を開けてから活性成分を塗布する方法は、マイクロニードル・シート90を回収するアプリケータ1の使用の一例である。もちろん、上記の通り活性成分の準備方法は何ら限定されるものではない。
図2〜図10を参照しながらアプリケータ1の構造を説明する。図2はアプリケータ1の底面側からの斜視図である。図3はアプリケータ1の六面図である。図4は図3のA−A線断面図であり、図5は図3のB−B線断面図である。図6は本体の右側面側を示す斜視図であり、これはキャップの右側面側を省略した状態を示す。図7は本体の左側面側を示す斜視図であり、これはキャップの左側面側を省略した状態を示す。図8および図9は本体の内部構造を示す斜視図である。図10は、ストッパの動きを説明するための図である。
アプリケータ1は、マイクロニードル・シート90がセットされる本体10と、その本体10を覆うように設けられたキャップ20とを備える。本実施形態では、本体10およびキャップ20のいずれも縦長の直方体状を呈し、この結果、アプリケータ1も全体として縦長の直方体状を呈する。本体10は、皮膚と向かい合う平面状の底板11と、底板11に設けられた曲げ部12とを備える。マイクロニードル・シート90は本体10内にセットされ、ユーザによるアプリケータ1の操作により本体10内から底板11へと進んで曲げ部12で曲げられてから皮膚に適用される。皮膚に適用されたマイクロニードル・シート90は底板11から本体10内へと戻る。本実施形態では、キャップ20の側をアプリケータ1の上側と定義し、本体10の側をアプリケータ1の下側と定義する。また、マイクロニードル・シート90が本体10から露出する側をアプリケータ1の前側と定義し、その反対側(マイクロニードル・シート90が本体10に戻る側)をアプリケータ1の後ろ側と定義する。また、アプリケータの上下方向および前後方向の双方と直交する方向をアプリケータ1の幅方向と定義する。アプリケータ1の幅方向はマイクロニードル・シート90の幅方向とほぼ一致する。
まず、キャップ20について説明する。キャップ20は、本体10の底板11と直交またはほぼ直交する方向(本明細書ではこれを「スライド方向」という)に沿って移動することができる。具体的には、キャップ20はそのスライド方向に沿って、底板11(曲げ部12)に向かってまたは底板11から離れる方向に平行移動することができる。底板11は平面なので、その底板11と直交またはほぼ直交するスライド方向は、アプリケータ1の上下方向と同じまたはほぼ同じであるといえる。曲げ部12は底板11に設けられるので、キャップ20が底板11に向かってまたは底板11から離れる方向に移動することは、キャップ20が曲げ部12に向かってまたは曲げ部12から離れる方向に移動することと実質的に同義である。
本体10に対するキャップ20のこのような動きは、本体10とキャップ20との間でスライド方向に沿って延びる少なくとも一つの圧縮ばね30により制御される。本実施形態ではアプリケータ1は二つの圧縮ばね30を備えるが、圧縮ばね30の個数は限定されない。それぞれの圧縮ばね30の一端は本体10の上面に取り付けられ、他端はキャップ20の天井に取り付けられる。圧縮ばね30は、底板11および曲げ部12から離れる方向に働く弾性力をキャップ20に付与することで本体10に対するキャップ20の動きを制御する弾性部材の一例である。本実施形態では圧縮ばね30は線形のコイルばねであるが、圧縮ばねの種類は限定されず、例えば非線形のコイルばねであってもよい。上記の通り、本実施形態では圧縮ばね30は本体10の上面とキャップ20の天井とを結ぶように設けられるが、底板11および曲げ部12から離れる方向に働く弾性力をキャップ20に付与することができるのであれば、圧縮ばね30(弾性部材)の具体的な取付位置は何ら限定されない。例えば、圧縮ばね30の一端が本体10の内部の任意の箇所に取り付けられてもよい。
圧縮ばね30の弾性力により、キャップ20が底板11および曲げ部12に向けて一定以上の力で押されない限りはキャップ20は底板11および曲げ部12から遠ざけられた状態にある。本実施形態では、キャップ20に外力が掛かってキャップ20が底板11および曲げ部12に向かって移動した状態を「押下状態」といい、キャップ20が底板11および曲げ部12に向かって移動していない状態を「非押下状態」という。押下状態はキャップ20が本体10に近づいた状態であり、非押下状態はキャップ20が本体10から離れた状態である、ともいえる。非押下状態はアプリケータ1およびキャップ20の自然な状態であるともいえる。圧縮ばね30の構造または弾性力は、マイクロニードル・シート90(シート部材)が皮膚に適用された際にそのマイクロニードル・シート90(シート部材)に一定以上の押圧力が掛かるように設計されてもよい。
キャップ20の天井の一つの角には接点21が設けられる。接点21は、下方に突き出るように形成された突起である。接点21は、キャップ20が底板11および曲げ部12に向かって移動した際に本体10内のストッパ60に接する。ストッパ60については後述する。
キャップ20の可動範囲は、キャップ20の内壁に設けられた凸部22と、本体10の側面に形成された溝13とにより制御される。溝13は上下方向(スライド方向)に沿って所定の長さを有し、凸部22はその溝13に嵌められる。凸部22は溝13内で上下方向に移動可能である。
次に、本体について説明する。底板11は平板状であるので、底板の下面、すなわちアプリケータ1の底面は平面であると見なすことができる。したがって、スライド方向は底面と直交またはほぼ直交する方向であるともいえる。底板11の下面に線状の突起または点在する突起が形成されてもよい。底板11の一部を皮膚に向かって隆起させることで、マイクロニードル・シート90(シート部材)がその突起により皮膚に向かって押さえつけられるので、マイクロニードル・シート90(シート部材)をより確実に皮膚に適用することができる。ただし、この突起は必須の要素ではない。
本体10は、皮膚に適用される前のマイクロニードル・シート90が巻かれた第1リール40と、皮膚に適用されたマイクロニードル・シート90を巻き取る第2リール50という二つのリールを備える。本実施形態では、底板11および曲げ部12に近い側に第1リール40が位置し、第1リール40の上に第2リール50が位置する。第1リール40はその一端に歯車41を備える。第2リール50はその一端にダブル歯車51を備え、以下では、内側に位置する大きな歯車を大歯車51aといい、外側に位置する小さな歯車を小歯車51bという。第1リール40の歯車41と第2リール50の大歯車51aとは互いに噛み合い、これにより、マイクロニードル・シート90を供給および回収する二つのリール40,50が連動する。図9に示すように、本実施形態では、歯車41と大歯車51aとで径が異なるので、二つのリール40,50の回転数を調整するために、第1リール40では筒状の本体と軸との間にシリコンチューブ(図示せず)が滑り構造として設けられる。このシリコンチューブ(滑り構造)により第1リール40および第2リール50の回転が調整され、その結果、マイクロニードル・シート90の供給および回収が円滑に行われる。この滑り構造は周知技術である。
マイクロニードル・シート90は、マイクロニードル92の先端の方向が、第1リール40から第2リール50へと向かう方向と一致するように、アプリケータ1に予めセットされる。マイクロニードル・シート90は皮膚に適用される前および後にはアプリケータ1内に収容され、底板11に沿った部分のみがアプリケータ1から露出するに過ぎない。マイクロニードル・シート90(シート部材)の露出を抑えることは、マイクロニードル・シート90(シート部材)の安全な取扱いに資するものである。アプリケータ1にセットされるマイクロニードル・シート90の主面91の一部(例えば、幅方向における両端部)には、皮膚との摩擦を生み出してマイクロニードル・シート90を円滑に進めるための粘着層が設けられてもよい。
本体10は、第1リール40および第2リール50の回転を妨げるストッパ60をさらに備える。本実施形態ではストッパ60は第2リール50の横に設けられる。本実施形態では、ストッパ60は上方(キャップ20の接点21に向かう方向)および横方向(第2リール50に向かう方向)に延びるL字状を呈する。以下では、上下方向に延びるストッパ60の部分を鉛直部61といい、横方向(前後方向)に延びるストッパ60の部分を水平部62という。ストッパ60の屈曲部分は、ばね台70から上下方向(スライド方向)に延びる圧縮ばね71と接続する。水平部62の先端には、第2リール50の小歯車51bに嵌まることが可能な爪62aが形成される。水平部62の途中には幅方向に延びる回転軸63が形成され、この回転軸63は本体10の内壁に固定される。鉛直部61の先端(以下では「ストッパの上端」という)は半円状に形成され、この部分はキャップ20の接点21と接触可能である。
図10に示すように、非押下状態では、ストッパ60の爪62aが第2リール50の小歯車51bに嵌まり、その結果、第1リール40および第2リール50の双方の回転が妨げられる。ここで、「回転が妨げられる」とは、第1リール40または第2リール50を強引に回さない限りこれら二つのリール40,50が回転しない状態を意味する。このストッパ60により、第1リール40および第2リール50の意図しない回転が防止され、したがって、マイクロニードル・シート90(シート部材)の意図しない進行を防止することができる。
押下状態では、キャップ20の接点21がストッパ60の半円状の上端に当たり、該上端が接点21に対して滑りつつ下がる。そのため、図10に示すように、圧縮ばね71が縮んでストッパ60が回転軸63を中心に回転し、爪62aが小歯車51bから外れる。その結果、ダブル歯車51およびそれと噛み合う歯車41の動きの制限が解除されるので、第1リール40および第2リール50が回転可能になる。
ストッパ60の爪62aが小歯車51bに嵌まる構造は、ストッパが第1リールおよび第2リールの少なくとも一方のリールに接触することでこれら二つのリールの回転を妨げる一例である。ストッパの具体的な構造は本実施形態に示すものに限定されない。
図8を参照しながら、第1リール40から第2リール50へと続くマイクロニードル・シート90の進行路に沿って本体10の他の構成要素を説明する。第1リール40から引き出されたマイクロニードル・シート90は、第1リール40の下に位置する角度調整ローラ81を通り、底板11の前側に設けられた曲げ部12で曲げられて、皮膚に適用される。皮膚に適用されている間、マイクロニードル・シート90はその皮膚と底板11とで挟まれた状態になる。皮膚に適用されたマイクロニードル・シート90は、底板11の後ろ側に設けられた引き込み部82が来た時に皮膚から離されてアプリケータ1の内部へと引き上げられる。引き込み部82を通ったマイクロニードル・シート90は、案内ローラ83を通って第2リール50へと至る。
角度調整ローラ81は、マイクロニードル・シート90が曲げ部12で曲がる角度を決めるために設けられる、幅方向に延びる細い円柱部材である。角度調整ローラ81は回転可能であり、これによりマイクロニードル・シート90を円滑に送り出すことができる。もっとも、角度調整ローラ81は回転しなくてもよい。曲げ部12でマイクロニードル・シート90が曲がる角度は、例えば135〜180度の範囲であってもよく、より具体的には135度、150度、165度、または175度でもよい。これは、角度調整ローラ81から曲げ部12へと延びるマイクロニードル・シート90と、底板11に沿って延びるマイクロニードル・シート90との成す角度が0〜45度であってもよく、より具体的には5度、15度、30度、または45度でもよいことを意味する。角度調整ローラ81の位置は固定されてもよいし、ユーザ操作により自由に変更可能であってもよい。例えば、曲げ部12でマイクロニードル・シート90が曲がる角度を135〜180度の範囲で変更できるように、角度調整ローラ81の位置が変更可能であってもよい。
曲げ部12は、押下状態の下で進行してきたマイクロニードル・シート90を曲げることで該マイクロニードル・シート90を皮膚に適用する機械要素である。曲げ部12は幅方向に沿って所定の長さを有し、例えば、マイクロニードル・シート90の幅とほぼ同じ長さを有する。マイクロニードル・シート90を曲げてマイクロニードル92を主面91から立ち上げることができるのであれば、曲げ部12の具体的な形状または構造は限定されない。例えば、曲げ部12は細長い円柱部材で構成されてもよく、この場合には、曲げ部12は、マイクロニードル・シート90の進行をより円滑にするために回転可能に設けられてもよいし、回転しなくてもよい。底板11をステンレス鋼(SUSプレート)や樹脂等の平板で形成した場合には、その平板の端部を曲面に加工して曲げ部12として機能させてもよい。「底板に設けられた曲げ部」とは、底板そのものにまたは底板の付近に曲げ部が設けられることを意味する。したがって、底板の付近に設けた円柱部材も、底板の端部も、底板に設けられた曲げ部の一種である。
引き込み部82は、皮膚に適用されたマイクロニードル・シート90をその皮膚から離して第2リール50へと案内する場所である。マイクロニードル・シート90を第2リール50へと案内できるのであれば、引き込み部82の具体的な形状または構造は限定されない。例えば、引き込み部82は細長い円柱部材で構成されてもよく、この場合には、引き込み部82は、マイクロニードル・シート90の進行をより円滑にするために回転可能に設けられてもよいし、回転しなくてもよい。底板11をステンレス鋼(SUSプレート)や樹脂等の平板で形成した場合には、その平板の端部を曲面に加工して引き込み部82として機能させてもよい。「底板に設けられた引き込み部」とは、底板そのものにまたは底板の付近に引き込み部が設けられることを意味する。したがって、底板の付近に設けた円柱部材も、底板の端部も、底板に設けられた引き込み部の一種である。
案内ローラ83は、引き込み部82から進んできたマイクロニードル・シート90を第2リール50へと進める、幅方向に延びる円柱部材である。案内ローラ83は回転可能であり、これによりマイクロニードル・シート90を円滑に送り出すことができる。もっとも、案内ローラ83は回転しなくてもよい。
アプリケータ1を作製するための材料は限定されない。例えば、本体10およびキャップ20の材料としてアクリル等のプラスチックが挙げられるが、金属や他の種類の樹脂などを用いてもよい。曲げ部12の材料は金属でもよいし、アクリル等のプラスチックでもよいし、他の種類の樹脂でもよい。
アプリケータ1の寸法は任意の基準で決めてよい。例えば、アプリケータ1の幅はマイクロニードル・シート90の幅に応じて決めてもよい。また、アプリケータ1の高さおよび全長(前後方向に沿った長さ)はその操作性を考慮して決めてもよい。
次に、図11および図12を参照しながら、アプリケータ1およびマイクロニードル・シート90の使用方法を説明する。図11はアプリケータ1の使用方法を示す図である。図12は穿刺の態様を模式的に示す図である。図11では、マイクロニードル・シート90がアプリケータ1にどのようにセットされるかをわかり易く示すために、マイクロニードル・シート90を実線で表し、アプリケータ1を二点鎖線で表している。
まず、ユーザはマイクロニードル・シート90がセットされたアプリケータ1、すなわちマイクロニードル・シート90を有するアプリケータ1を用意する。続いて、ユーザはアプリケータ1を皮膚Sの上に(より具体的には、活性部分の適用部位に)置く。アプリケータ1を皮膚Sの上に置いただけの状態では、アプリケータ1は非押下状態(自然状態)にある。この非押下状態ではストッパ60が第2リール50の小歯車51bに嵌まるので、第1リール40および第2リール50の回転が妨げられ、その結果、曲げ部12へのマイクロニードル・シート90の進行も妨げられる。
ユーザは図11に示すようにキャップ20を本体10に向けて押しながら、アプリケータ1を前に(曲げ部12が存在する側に向けて)動かす。図11において、矢印A1はキャップ20が押される方向、すなわち、キャップ20が圧縮ばね30の弾性力に抗して移動する方向を示す。矢印A2はアプリケータ1が移動する方向を示す。キャップ20が押される方向はスライド方向であるが、この方向は、皮膚とほぼ直交する方向でもある。したがって、ユーザはキャップ20を皮膚のほぼ真上から押すことになる。
キャップ20が押されると、キャップ20の接点21がストッパ60の上端に当たって該上端を押し下げ、これに応じてストッパ60が回転軸63を中心に回転し、爪62aが小歯車51bから外れる(図10参照)。この結果、第2リール50が回転可能になり、この第2リール50と噛み合っている第1リール40も回転可能になる。
押下状態でアプリケータ1が前に動かされると、マイクロニードル・シート90が第1リール40から引き出されて角度調整ローラ81を通り曲げ部12に至る。曲げ部12に到達した時点(マイクロニードル・シート90が曲げ部12より曲げられる直前の時点)では、マイクロニードル92は主面91に沿って延びた状態(すなわち、主面91から立ち上がっていない状態)にある。
押下状態の下で進行してきたマイクロニードル・シート90は曲げ部12で反転する。この反転により、マイクロニードル・シート90は曲げ部12において上から下へと(皮膚から離れた側から、皮膚に接する側へと)進行する。この際にマイクロニードル・シート90が曲がる角度は、上述した通り、例えば135〜180度である。すると、図12に示すように、曲がった部分に位置するマイクロニードル92が主面91から立ち上がり、立ち上がったマイクロニードル92が皮膚Sに刺さる。アプリケータ1と皮膚Sとの間において一度に立ち上がるマイクロニードル92は、マイクロニードル・シート90の幅方向に沿った一列分である。曲げ部12はマイクロニードル92と主面91aとの成す角度を大きくし、その大きくなった角度(立ち上がったマイクロニードル92と主面91とが成す角度)は当然ながら0度より大きく且つ180度未満である。図12に示すように、主面91から立ち上がったマイクロニードル92が皮膚に刺さる際の穿刺角度θ(マイクロニードル92と皮膚Sとが成す角度)も0度より大きく且つ180度未満である。穿刺角度の下限は20度、34度、または40度でもよく、その角度の上限は160度、140度、または100度でもよい。
皮膚に刺さった(適用された)マイクロニードル・シート90は、少しの間アプリケータ1により皮膚に向かって押された後、引き込み部82が来た時に皮膚から離されてアプリケータ1内に回収される。皮膚から離されたマイクロニードル・シート90は案内ローラ83を経由して第2リール50へと至り、第2リール50により巻き取られる。
本実施形態では、押下状態の下で曲げ部12に向かって進んできたマイクロニードル・シート90が、該曲げ部12により曲げられた上で皮膚に適用される。この仕組みにより、誰がこのアプリケータを用いても、マイクロニードル・シート90が皮膚に適用された際には一定以上の押圧力が該マイクロニードル・シート90に掛かる。加えて、キャップ20および圧縮ばね30が、底板11とほぼ直交する方向(スライド方向)に沿って曲げ部12の上に位置するので、誰がキャップ20を押しても押圧力はそのスライド方向(皮膚とほぼ直交する方向)に沿って働く。これらの仕組みにより押圧力の方向および大きさが所望の範囲内に保たれ易くなるので、マイクロニードル・シート90の皮膚への適用におけるばらつきを低減することが可能になる。
ユーザがアプリケータ1を所望の距離だけ動かすことで、その距離に対応する皮膚の部分に多数の微細な穴が開く。上記の通り、活性成分を投与するタイミングは限定されないが、例えばユーザは、その微細な穴が開いた場所(被適用箇所)に所望の量の活性成分を投与してもよい。例えば、ユーザは活性成分を含む薬剤を被適用箇所に塗布したり、活性成分を含む貼付剤を被適用箇所に貼ったりしてもよい。皮膚に対して活性成分を適用するこのような方法の手順は以下のようにまとめられる。
(1)シートの主面に沿って延びる複数のマイクロニードル92を有するマイクロニードル・シート90をアプリケータ1により曲げることで、マイクロニードル92を主面から立ち上げる。
(2)立ち上がったマイクロニードル92を皮膚の被適用箇所に刺す。
(3)被適用箇所に刺さったマイクロニードル92をアプリケータ1により被適用箇所から取り除く。
(4)アプリケータ1によりマイクロニードル92が被適用箇所から取り除かれた後に、該被適用箇所に活性成分を適用する。
上述したように、アプリケータ1は貼付剤の適用にも用いることができる。ユーザはキャップ20を本体10(底板11)に向けて押しながらアプリケータ1を前に動かす。この操作により、貼付剤が第1リール40から引き出され、曲げ部12において、粘着剤層(貼付剤の作用面)が弧の外側を向くように貼付剤が折れ曲り、その貼付剤が皮膚に貼り付く。
以上説明したように、本実施形態によれば、本発明の一側面に係るアプリケータは、シート部材を皮膚に適用するためのアプリケータであって、シート部材が巻かれた第1リールと、第1リールから引き出されたシート部材を曲げることで該シート部材を皮膚に適用する曲げ部と、曲げ部により適用されたシート部材を皮膚から離して巻き取る第2リールとを備える。
このような側面においては、第1リールから供給されて皮膚に適用されたシート部材が第2リールにより巻き取られるので、ユーザが手でシート部材を取り除く必要がない。したがって、一つのアプリケータで、シート部材の皮膚への適用と、該シート部材の皮膚からの除去との双方を行うことができる。
他の側面に係るアプリケータは、皮膚と向かい合う底板をさらに備え、曲げ部と、曲げ部とは異なる位置に設けられた引き込み部とが、底板に設けられ、シート部材が曲げ部から引き込み部までの範囲にわたって皮膚に適用され、皮膚に適用されたシート部材が引き込み部から第2リールへと案内されてもよい。シート部材を皮膚に面で接触させることで、シート部材が皮膚に接触する面積が大きくなり、したがって、シート部材と皮膚との間に生ずる摩擦力も大きくなる。この摩擦力はシート部材の進行と第1リールおよび第2リールの回転とを円滑にする役割を果たす。したがって、シート部材を皮膚に面接触させるこの構成により、アプリケータの操作性を高めることができる。
他の側面に係るアプリケータは、第1リールおよび第2リールの少なくとも一方のリールに接触することで第1リールおよび第2リールの回転を妨げるストッパと、曲げ部に向かって移動してストッパと少なくとも一方のリールとの接触を解除することで、第1リールおよび第2リールを回転可能にするキャップとをさらに備えてもよい。キャップを曲げ部に向けて動かさないと(すなわち、アプリケータを作動させないと)シート部材が進まないこのような構成を採用することで、シート部材の意図しない進行を防止することができる。
他の側面に係るアプリケータでは、シート部材が、シートの主面に沿って延びる複数のマイクロニードルを有するマイクロニードル・シートであり、曲げ部が、マイクロニードルが皮膚に刺さるように、マイクロニードル・シートを曲げることでマイクロニードルを主面から立ち上げてもよい。この場合には、一つのアプリケータで、マイクロニードル・シートの皮膚への適用と、該マイクロニードル・シートの皮膚からの除去との双方を行うことができる。加えて、このアプリケータを用いた場合には、マイクロニードル・シートに衝撃を加えるのではなく、マイクロニードルを立ち上げて皮膚に押し込むことで各マイクロニードルが皮膚に刺さるので、被投与者に恐怖感を与えずに活性成分を投与することができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では弾性部材としてばねを示したが、弾性部材はばねに限定されない。例えば、アプリケータの構成要素として採用される弾性部材の一部またはすべてがばね以外の弾性体(例えばゴム)であってもよい。
第1リールおよび第2リールの回転を妨げるためのストッパは省略可能である。また、ストッパを制御したり一定以上の押圧力をシート部材に掛けたりするためのキャップも省略可能である。
上記実施形態ではマイクロニードル・シート90が皮膚に対して面で接触するが、シート部材が曲げ部でのみ皮膚に接触するように、すなわち線で接触するようにアプリケータが構成されてもよい。この変形例では、曲げ部が上記の引き込み部82の機能も兼ね、皮膚に適用されたシート部材は直ぐに皮膚から離されて第2リールへと向かう。このような変形に関連して、アプリケータは底板を備えなくてもよい。
上記実施形態ではストッパ60が第2リール50に接触することで第1リール40および第2リール50の回転を妨げたが、二つのリールに対するストッパの接触の態様はこれに限定されない。例えば、ストッパは第1リールに接触することで、または第1リールおよび第2リールの双方に接触することで、回転を妨げてもよい。
上述したように、シート部材はマイクロニードル・シートに限定されない。本発明の一側面に係るアプリケータは、貼付剤を含む他の種類のシート部材のために用いることができる。
本体内での第1リールおよび第2リールの位置関係は限定されない。例えば、第2リールが曲げ部の近くに位置し、第2リールの上に第1リールが位置してもよい。あるいは、第1リールおよび第2リールが横方向に沿って並んでもよい。
1…アプリケータ、10…本体、11…底板、12…曲げ部、20…キャップ、21…接点、40…第1リール、50…第2リール、60…ストッパ、81…角度調整ローラ、82…引き込み部、90…マイクロニードル・シート(シート部材)、91…主面、92…マイクロニードル。

Claims (3)

  1. シートの主面に沿って延びる複数のマイクロニードルを有するマイクロニードル・シートを皮膚に適用するためのアプリケータであって、
    前記マイクロニードル・シートが巻かれた、第1歯車を有する第1リールと、
    前記マイクロニードルが前記皮膚に刺さるように、前記第1リールから引き出された前記マイクロニードル・シートを曲げることで前記マイクロニードルを前記主面から立ち上げて、該マイクロニードル・シートを前記皮膚に適用する曲げ部と、
    前記第1リールから前記曲げ部への前記マイクロニードル・シートの進行路の途中の位置に設けられた角度調整ローラであって、前記マイクロニードル・シートが前記曲げ部で曲がる角度が135〜180度の範囲で変更できるように該位置が変更可能である該角度調整ローラと、
    前記曲げ部により適用された前記マイクロニードル・シートを前記皮膚から離して巻き取る、前記第1歯車と噛み合う第2歯車を有する第2リールと
    を備えるアプリケータ。
  2. 前記皮膚と向かい合う底板をさらに備え、
    前記曲げ部と、前記曲げ部とは異なる位置に設けられた引き込み部とが、前記底板に設けられ、
    前記マイクロニードル・シートが前記曲げ部から前記引き込み部までの範囲にわたって前記皮膚に適用され、前記皮膚に適用された前記マイクロニードル・シートが前記引き込み部から前記第2リールへと案内される、
    請求項1に記載のアプリケータ。
  3. 前記第1リールおよび前記第2リールの少なくとも一方のリールに接触することで前記第1リールおよび前記第2リールの回転を妨げるストッパと、
    前記曲げ部に向かって移動して前記ストッパと前記少なくとも一方のリールとの接触を解除することで、前記第1リールおよび前記第2リールを回転可能にするキャップと
    をさらに備える請求項1または2に記載のアプリケータ。
JP2018557741A 2016-12-20 2017-12-15 アプリケータ Active JP6799079B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016246297 2016-12-20
JP2016246297 2016-12-20
PCT/JP2017/045142 WO2018116986A1 (ja) 2016-12-20 2017-12-15 アプリケータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018116986A1 JPWO2018116986A1 (ja) 2019-10-24
JP6799079B2 true JP6799079B2 (ja) 2020-12-09

Family

ID=62626440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018557741A Active JP6799079B2 (ja) 2016-12-20 2017-12-15 アプリケータ

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6799079B2 (ja)
TW (1) TW201829014A (ja)
WO (1) WO2018116986A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7045972B2 (ja) * 2018-11-02 2022-04-01 久光製薬株式会社 アプリケータ、およびアプリケーション・キット
DE102019001251A1 (de) * 2019-02-21 2020-08-27 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Applikator für Mikronadelpflaster
KR20220054881A (ko) * 2019-10-08 2022-05-03 히사미쓰 세이야꾸 가부시키가이샤 마이크로 니들ㆍ시트 및 어플리케이터

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995012357A1 (en) * 1993-11-02 1995-05-11 Medipro Sciences Limited Method and apparatus for accessing mammalian skin locations below the stratum corneum
US6589202B1 (en) * 2000-06-29 2003-07-08 Becton Dickinson And Company Method and apparatus for transdermally sampling or administering a substance to a patient
US20070106207A1 (en) * 2005-11-04 2007-05-10 Withey Edward L High-speed vaccination device
GB2448493B (en) * 2007-04-16 2009-10-14 Dewan Fazlul Hoque Chowdhury Microneedle transdermal delivery device
JP2009135759A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Nikon Corp 光学部品清掃具および光学部品清掃方法
JP6125880B2 (ja) * 2013-04-03 2017-05-10 ゼネラル株式会社 転写具
CN106999702B (zh) * 2014-12-05 2020-07-10 久光制药株式会社 微针装置系统
US10004887B2 (en) * 2015-02-18 2018-06-26 Alma Therapeutics Ltd. Transdermal delivery assembly

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018116986A1 (ja) 2018-06-28
JPWO2018116986A1 (ja) 2019-10-24
TW201829014A (zh) 2018-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6038310B2 (ja) アプリケータ
JP6799079B2 (ja) アプリケータ
JP6872595B2 (ja) アプリケータ
WO2018116990A1 (ja) アプリケータ
JP6272333B2 (ja) マイクロニードル・シート
JP6038311B2 (ja) アプリケータ
JP6914359B2 (ja) アプリケータ、カートリッジ、およびアプリケーション・キット
JP7045972B2 (ja) アプリケータ、およびアプリケーション・キット
JP6944540B2 (ja) アプリケータ、カートリッジ、およびアプリケーション・キット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201005

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201005

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20201013

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20201020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6799079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250