JP6796138B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に衝撃が生じた場合などに、車両座席の乗員を側方から拘束するサイドエアバッグ装置に関するものである。
近年の車両にはエアバッグがほぼ標準装備されている。エアバッグは、車両衝突などの緊急時に作動する安全装置であって、ガス圧で膨張展開して乗員を受け止めて保護する。エアバッグには、設置箇所や用途に応じて様々な種類がある。例えば、前後方向からの衝突から運転者を守るために、ステアリングの中央にはフロントエアバッグ装置が設けられている。また、側面衝突やそれに続いて起こるロールオーバ(横転)から乗員を守るために、壁部の天井付近からサイドウィンドウに沿って膨張展開するカーテンエアバッグ装置や、座席の側部から乗員のすぐ脇へ膨張展開するサイドエアバッグ装置などが設けられている。
車両に搭乗する乗員は、大柄な乗員や小柄な乗員など体型は様々である。例えば特許文献1のサイドエアバッグ装置では、エアバッグの車幅方向両側の側壁同士を縫製することによって前後一対のVシームを形成している。この前後一対のVシームの下端には、それと連続する一対の円シームが形成されている。特許文献1によれば、これらのシームを展開制限構造として機能させ、Vシームの間の領域で大柄な乗員の頭部を保護し、円シームの間の領域で小柄な乗員の頭部を保護するとしている。
特開2016−252773号公報
しかしながら、特許文献1のように特許文献1のようにシームでクッションの内部を仕切る構成では、シームの間に非縫着部(縫われていない部分)を設けてガスの流通を行うことになる。この場合、膨張展開時の力のかかり具合によっては、シームの間の非縫着部を開く方向への力がかかり難くなり、ガスの流通がスムーズに行えない場合がある。特に特許文献1では、2つのシームの間の非縫着部はガスが下方からのみしか流入できない。したがって、非縫着部へのガスの流入がより困難になることが懸念される。
そこでクッションの内部をシームではなくテザー(バッフルとも称される)によって仕切ることが考えられる。特許文献1においても、クッションの内部をテザーによって仕切ることが検討されている。しかしながら、特許文献1のように車両前後方向に延びるテザーを用いれば、小柄な乗員の頭部を保護する領域の車両前後方向の位置および高さ方向の位置が極めて限定されてしまう。
特許文献1では、車両上下方向に延びる上下テザーによってクッションの内部を仕切る構成についても開示されている。しかし、上下テザーの側面視での配置については言及されているが、上下テザーの形状についてはなんら開示されていない。したがって、乗員の体格差に応じて変わる頭部の多様な位置に対応するべく、更なる改良の余地がある。
本発明は、このような課題に鑑み、乗員の体格に応じて様々に位置が変化する乗員の頭部を、乗員ごとに適切に拘束することが可能なサイドエアバッグ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるサイドエアバッグ装置の代表的な構成は、車両のシートの側部から車両前方に向かって膨張展開するサイドエアバッグ装置において、当該サイドエアバッグ装置は、基布を袋状に形成して設けられるクッションと、クッションにガスを供給して膨張展開させるインフレータと、クッションの内部に車両前後方向に間隔をおいて配置され車幅方向に差し渡された前側バッフルおよび後側バッフルと、を備え、前側バッフルおよび後側バッフルは、いずれも、下辺よりも上辺のほうが長い逆台形状の布材からなり、両側辺において基布の内面に接合されていて、前側バッフルおよび後側バッフルの下辺同士の間隔よりも上辺同士の間隔のほうが広く、クッションは、膨張展開した際の前側バッフルと後側バッフルとの間の中間領域で乗員の頭部が拘束されるように構成されていることを特徴とする。
また上記前側バッフル、後側バッフル、および当該バッフル間のクッションの基布とで囲まれた中間領域のチャンバは、クッションの膨張展開時に逆錐台形状であるとよい。
上記構成では、前側バッフルおよび後側バッフルが逆台形である。これにより、それらの間の中間領域の車幅方向の厚みを上方から下方に向かって連続的に変化させることができる。中間領域の上部は、中間領域のなかで車幅方向の厚みが最も厚い。したがって、大柄な乗員の重量が重い頭部を十分な厚みで確実に拘束することができる。
小柄な乗員の頭部は重量が軽いため、頭部を拘束するためのクッションの厚みは、大柄な乗員用のそれと比して薄くてもよい。また小柄な乗員の頭部を拘束する際には、クッションの厚みが厚すぎると、クッションとの接触時の頭部への衝撃が大きくなるおそれもある。そこで本発明によれば、中間領域の厚みは下方に向かうにしたがって薄くなる。したがって、中間領域の下部、すなわち厚みが薄い部分で小柄な乗員の頭部を拘束することにより、かかる頭部に対する衝撃を緩和することができる。
また上述したように、中間領域の車幅方向の厚みは下方に向かうにしたがって連続的に薄くなる。これにより、乗員の体格に応じて様々に位置が変化する乗員の頭部を、乗員ごとに適切に拘束することが可能である。
上記構成によれば更に、前側バッフルおよび後側バッフルは、下辺同士の間隔よりも上限同士の間隔のほうが広くなるように両側辺が基布の内面に接合される。すなわち前側バッフルおよび後側バッフルは、側方視において逆ハの字状に基布に接合される。これにより、クッションの膨張展開時に、中間領域では、上方から下方に向かうにしたがってクッションの側面の曲率が大きくなる。
中間領域の上部ではクッションの曲率が小さい。このため、大柄な乗員の頭部に対するクッションの接触面積は大きくなる。したがって、重量の大きい頭部を広い面積で拘束することができる。中間領域の下部ではクッションの曲率が大きい。この中間領域の下部は、大柄な乗員の肩部付近になる。肩部分は頭部に比べて車幅方向に突き出しており、上部(頭部の保護領域)よりも薄いこの部分で肩を拘束することは、頭部だけとか肩だけを過剰に保護することなく、エアバッグで乗員を全体的に受け止めることが可能となり、拘束のバランスの点からも好ましい。また、中間領域の下部では、小柄な乗員の頭部に対するクッションの接触面積は小さくなる。したがって、小柄な乗員の頭部が拘束時にクッションから受ける衝撃を大柄な乗員に対する部分よりも緩和することができ、小柄な乗員でも適切に保護、拘束できる。
上記インフレータは、中間領域より低い位置でシートバックの内部に配置されていて、クッションを広げた状態での側方視において、前側バッフルの上辺からクッションの前縁までの間隔は、前側バッフルの下辺からクッションの前縁までの間隔よりも狭く、後側バッフルの上辺からクッションの後縁までの間隔は、後側バッフルの下辺からクッションの後縁までの間隔よりも狭いとよい。
これにより2つのバッフルそれぞれとクッションの前縁および後縁との間、すなわち中間領域の外側には、上方に向かうにしたがって細くなるガスの流路が形成される。かかる先細りのガスの流路の先には、2つのバッフルの上辺同士の間で形成される中間領域の広い開口が配置されている。したがって、中間領域には、この上部の広い開口から、下部の狭い開口よりも優先的にガスが流入する。中間領域の上部は下部に比較して厚みが大きいため、より多くのガスを必要とするところ、上部に優先的にガスが流入することで、大柄な乗員の頭部をより十全に拘束することができる。
上記クッションの上縁と前側バッフルの上辺および後側バッフルの上辺との間隔は、前側バッフルおよび後側バッフルの上辺同士の間隔よりも狭いとよい。これにより、バッフルの上方の流路を通過した膨張展開ガスをより効率的に2つのバッフルによって仕切られた空間内に誘導することが可能となる。
本発明によれば、乗員の体格に応じて様々に位置が変化する乗員の頭部を、乗員ごとに適切に拘束することが可能なサイドエアバッグ装置を提供することができる。
本発明の実施形態にかかるサイドエアバッグ装置を例示する図である。 図1の前側バッフルを正対して見たときの正面図である。 図1のサイドエアバッグ装置のA−A断面図である。 図1のクッションの膨張展開時の中間領域を上方から観察した斜視図である。 図4の中間領域における乗員の頭部の拘束位置を例示する図である。 図5のクッションの各断面図である。 図1のクッションの内部におけるガスの流れを説明する図である。
H1〜H3…頭部、D1〜D7…間隔、100…サイドエアバッグ装置、102…座席、104…クッション、104a…内面、104b…内面、104c…前縁、104d…後縁、106…シートバック、110…インフレータ、120a…前側バッフル、120b…後側バッフル、122…上辺、124…下辺、126a…側辺、126b…側辺、130…中間領域
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態にかかるサイドエアバッグ装置100を例示する図である。図1ではサイドエアバッグ装置100、およびこのサイドエアバッグ装置100が適用されている車両右側の座席102を、車幅方向の外側から例示している。図1に例示するように、サイドエアバッグ装置100は、クッション104が座席102の側方で膨張展開する構成となっている。
クッション104は、車両に衝撃が発生した場合などの緊急時に乗員を受け止める袋状の部位であって、座席102の車両中央側(所謂ファーサイド側)で扁平な形状に膨張展開する。これにより、車両の側方衝突時において、乗員が車両の中央方向に移動しようとするのを受け止める。クッション104は、複数の基布を重ねて縫製したり接着したりすることで袋状に形成される。クッション104は、シートバック106の側部に備えられたハウジング(図示省略)に、巻回または折り畳まれて収納されている。収納状態のクッション104は、その上をシートカバー等が覆っているため、外部からは視認不能である。そしてサイドエアバッグ100の稼動時には、クッション104はシートカバー等を開裂させて乗員の側方へ膨張展開し、乗員を側方から拘束する。
シートバック106の側部には、クッション104と共にインフレータ110が設置されている。インフレータ110はガス発生装置であって、衝撃発生時に車両側から発信される稼働信号を受け、クッション104の内部にガスを供給して膨張展開させる。本実施形態で採用しているインフレータ110は、シリンダ型(筒型)のものであり、クッション104に長手方向を上下方向に向けて内包されて設置される。インフレータ110は、表面に一体化されたスタッドボルト(図示省略)をクッション104の内部から外部に露出させ、シートバック106の側部のハウジング等に締結される。
現在普及しているインフレータには、ガス発生剤が充填されていてこれを燃焼させてガスを発生させるタイプや、圧縮ガスが充填されていて熱を発生させることなくガスを供給するタイプ、または燃焼ガスと圧縮ガスとを両方利用するハイブリッドタイプのものなどがある。インフレータ110としては、いずれのタイプのものも利用可能である。
本実施形態の特徴として、クッション104の内部には2つのバッフルである前側バッフル120aおよび後側バッフル120bが配置される。前側バッフル120aおよび後側バッフル120bは、クッション104の内部において、車両前後方向に間隔をあけて配置され、車幅方向に差し渡される。これにより、膨張展開したクッション104において、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bの間に中間領域130が形成される。後述するように、乗員の頭部は中間領域130において拘束される。
図2は、図1の前側バッフル120aを正対して見たときの正面図である。図3は、図1のサイドエアバッグ装置100のA−A断面図である。本実施形態では、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bは同一の形状であるため、図2および図3では前側バッフル120aを例示している。ただし、これに限定するものではなく、前側バッフル120aと後側バッフル120bを異なる形状とすることも可能である。
図2に例示するように、前側バッフル120aは、下辺124よりも上辺122のほうが長い逆台形状の布材からなる。図3に例示するように、前側バッフル120aの側辺126a・126b(両側辺)は、クッション104を構成する基布の内面104a・104bに接合される。なお、本実施形態では、前側バッフル120aが両側辺の長さが等しい等脚台形である構成を例示したが、等脚台形以外の台形を除外するものではない。
再び図1を参照する。図1に例示するように、本実施形態では、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bは下辺同士の間隔D2よりも上辺同士の間隔D1のほうが広くなるようにクッション104(基布)に接合される。これにより、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bは側方視で逆ハの字状になるように配置される。
図4は、図1のクッション104の膨張展開時の中間領域130を上方から観察した斜視図である。理解を容易にするために、図4では中間領域130のみを図示し、それ以外の領域を不図示としている。上述したように、本実施形態のサイドエアバッグ装置100では、逆台形状の前側バッフル120aおよび後側バッフル120bが車両前後方向に間隔をあけて逆ハの字状に配置される。したがって、中間領域130は、前側バッフル120aおよび後側バッフル120b、ならびにそれらの間のクッション104の基布(図4では基布の内面104a・104bを図示)からなる4面がすべて逆台形状となる。これにより、クッション104の膨張展開後の中間領域130、すなわち中間領域130のチャンバは、図4に例示するように4面が逆台形状の四角柱もしくは円柱に近似した逆錐台形状(尖った先端部が切り取られた円錐台もしくは角錐台などが上下逆さ向きに設けられた逆向き錐台形状。以下、単に逆錐台形状と称する。)となる。
すなわち本実施形態では、クッション104が膨張展開した際に前側バッフル120aおよび後側バッフル120bによって逆錐台形状のチャンバが形成された状態となる。これにより、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bを設けない場合に比して乗員の頭部を拘束する領域(中間領域130)に好適にガスを滞留させることができる。
図5は、図4の中間領域130における乗員の頭部の拘束位置を例示する図である。図5に例示するように、サイドエアバッグ装置100では、前側バッフル120aと後側バッフル120bの間の中間領域130において乗員の頭部を拘束する。本実施形態では、大柄な乗員の頭部H1を中間領域130の上部において拘束し、小柄な乗員の頭部H3を中間領域130の下部において拘束し、その中間程度の体格の乗員(以下、中柄の乗員と称する)の頭部H2を中間領域130の高さ方向の中間位置の中央部において拘束することを想定している。
図6は、図5のクッション104の各断面図である。図6(a)は、図5のB−B断面図であり、図6(b)は図1のC−C断面図であり、図6(c)は図1のD−D断面図である。すなわち図6(a)は、大柄な乗員の頭部H1を拘束する位置(上部)の断面図であり、図6(b)は、中柄の乗員の頭部H2を拘束する位置(中央部)の断面図であり、図6(c)は小柄な乗員の頭部H3を拘束する位置(下部)の断面図である。
(中間領域130の厚み)
前側バッフル120aおよび後側バッフル120bを逆台形状とすることにより、図6(a)〜(c)に示すように、クッション104の中間領域の車幅方向の厚みは、「上部の厚みT1>中央部の厚みT2>下部の厚みT3」の順に上方から下方に向うにしたがって薄くなる。図6(a)に例示するように、中間領域130の上部の厚みT1は、中間領域のなかで最も厚い。このため、大柄な乗員の重量が重い頭部H1を十分な厚みで確実に拘束することができる。
小柄な乗員の頭部H3は重量が軽い。このため、小柄な乗員の頭部H3は、大柄な乗員の頭部H1を拘束する際よりも薄い厚みでも十分に拘束可能である。逆に、クッション104の厚みが厚すぎると、クッション104によって拘束された際の乗員の頭部H3への衝撃が大きくなってしまうことが懸念される。本実施形態では図6(c)に例示するように、中間領域130の下部の厚みT3は、図6(a)に例示する上部の厚みT1よりも薄くなっている。これにより、中間領域130の下部において小柄な乗員の頭部H3を、衝撃を緩和しながら拘束することができる。
図6(b)に例示するように、中間領域130の高さ方向の中間位置にある中央部では、厚みT2は上部と下部の中間程度となる。これにより、中柄の乗員の頭部H2を好適に拘束することができる。したがって、本実施形態のサイドエアバッグ装置100によれば、乗員の体格差に応じて位置や重量が変わる頭部をより広範囲において適切且つ確実に拘束することが可能である。
(中間領域130の曲率)
上述したように、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bは、下辺124同士の間隔D2よりも上辺122同士の間隔D1のほうが広くなるようにクッション104(基布)に接合される(図1参照)。これにより、中間領域130では、膨張展開状態において、図6(a)〜図6(c)に示すように「上部の曲率r1<中央部の曲率r2<下部の曲率r3」の順に上方から下方に向かうにしたがって曲率が大きくなる。
上記のように下方に向かうにしたがって中間領域130の曲率が大きくなるのは、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bの下辺124同士の間隔D2よりも上辺122同士の間隔D1のほうが広いことに起因する。すなわち中間領域130のうち、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bの上辺122同士が広い間隔D1で隔てられている上部では、広い面積にわたって基布が膨張する。したがって、クッション104(基布)の曲率が小さくなる。他方、中間領域130のうち、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bの下辺同士が狭い間隔D2で隔てられている下部では、狭い面積にわたってしかクッション104(基布)が膨張しない。このため、クッション104(基布)の曲率が大きくなる。そして中間部では、上部および下部の中間程度の曲率となる。
中間領域130の上部の曲率r1が小さいことにより、大柄な乗員の頭部H1とクッション104との接触面積は大きくなる。したがって、重量の大きい頭部H1を広い面積で確実に拘束することができる。一方、中間領域130の下部の曲率r3が大きいことにより、小柄な乗員の頭部H3とクッション104との接触面積は小さくなる。したがって、クッション104による拘束時の衝撃を低減しながら頭部H3を拘束することができる。また中間領域130の中間部では、中柄の乗員の頭部H2との接触面積は上部よりも小さく下部よりも大きくなる。したがって、拘束時の衝撃を緩和しつつ、頭部H2を適度な面積で拘束することが可能となる。
図7は、図1のクッション104の内部におけるガスの流れを説明する図である。図7に例示するように、本実施形態のサイドエアバッグ装置100では、インフレータ110は、中間領域130より低い位置でシートバック106の内部に配置されている。そして、クッション104を広げた状態での側方視において、前側バッフル120aの上辺122からクッション104の前縁104cまでの間隔D3は、前側バッフル120aの下辺124からクッション104の前縁までの間隔D4よりも狭く設定される。また後側バッフル120bの上辺122からクッション104の後縁104dまでの間隔D5は、後側バッフル120bの下辺124からクッション104の後縁104dまでの間隔D6よりも狭く設定される。
上記構成によれば、中間領域130の前方側および後方側には上方に向かうにしたがって細くなるガスの流路が形成される。図7の白抜き矢印に例示するように、インフレータ110によって供給されるガスは、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bの下辺124の間の開口、ならびに前側バッフル120aおよび後側バッフル120bの上辺122の間の開口から中間領域130に流入する。
このとき、上方に向かうにしたがって先細りになるガスの流路の先には、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bの上辺122の間で形成される中間領域130の広い開口が配置されている。これにより、中間領域130の上部の広い開口には、下部の狭い開口よりも優先的にガスが流入する。したがって、下部に比して厚みが厚い中間領域130の上部、すなわち膨張展開に多くのガスと必要とする中間領域130の上部に優先的にガスを流入させることができる。したがって、中間領域130の上部において大柄な乗員の頭部H1をより十全に拘束することが可能となる。
より好ましくは、前側バッフル120aとクッション104の前縁104cとの間隔D4、および後側バッフル120bとクッション104の後縁104dとの間隔D6は、前側バッフル120aと後側バッフル120bとの下辺124同士の間隔D2よりも大きいとよい。これにより、中間領域130の上方に向かって流れるガスの量を増大させることができ、中間領域130の上部により効率的にガスを流入させることができる。
更に本実施形態では、クッション104の上縁104eと前側バッフル120aおよび後側バッフル120bの上辺122との間隔D7を、前側バッフル120aおよび後側バッフル120bの上辺122同士の間隔D1よりも狭く設定している。これにより、中間領域130の前側および後側の流路を流れて上方に向かったガスを中間領域130の上側の開口に効率的に誘導することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。例えば、実施例に置いては車両用の座席のファーサイド側に設けたサイドエアバッグを例示したが、乗員とサイドドアとの間に膨張展開するニアサイド側のエアバッグとして用いても良い。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両に衝撃が生じた場合などに、車両座席の乗員を側方から拘束するサイドエアバッグ装置に利用することができる。

Claims (3)

  1. 車両のシートの側部から車両前方に向かって膨張展開するサイドエアバッグ装置において、
    当該サイドエアバッグ装置は、
    基布を袋状に形成して設けられるクッションと、
    前記クッションにガスを供給して膨張展開させるインフレータと、
    前記クッションの内部に車両前後方向に間隔をおいて配置され車幅方向に差し渡された前側バッフルおよび後側バッフルと、を備え、
    前記前側バッフルおよび前記後側バッフルは、いずれも、下辺よりも上辺のほうが長い逆台形状の布材からなり、両側辺において前記基布の内面に接合されていて、
    前記前側バッフルおよび前記後側バッフルの下辺同士の間隔よりも上辺同士の間隔のほうが広く、
    前記クッションは、膨張展開した際の前記前側バッフルと前記後側バッフルとの間の中間領域で乗員の頭部が拘束されるように構成され、
    前記前側バッフル、前記後側バッフル、および当該バッフル間の前記クッションの基布とで囲まれた前記中間領域のチャンバは、前記クッションの膨張展開時に逆錐台形状であり、
    前記前側バッフルの下辺と前記クッションの前縁との間隔および前記後側バッフルの下辺と前記クッションの後縁との間隔は、前記前側バッフルと前記後側バッフルの下辺同士の間隔よりも大きく、
    前記中間領域では、前記クッションの膨張展開状態で、上部の曲率<中央部の曲率<下部の曲率の順に上方から下方に向かうにしたがって曲率が大きくなることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記インフレータは、前記中間領域より低い位置でシートバックの内部に配置されていて、
    前記クッションを広げた状態での側方視において、
    前記前側バッフルの上辺から前記クッションの前縁までの間隔は、該前側バッフルの下辺から該クッションの前縁までの間隔よりも狭く、
    前記後側バッフルの上辺から前記クッションの後縁までの間隔は、該後側バッフルの下辺から該クッションの後縁までの間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記クッションの上縁と前記前側バッフルの上辺および前記後側バッフルの上辺との間隔は、該前側バッフルおよび該後側バッフルの上辺同士の間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1または2に記載のサイドエアバッグ装置。
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