JP6795956B2 - 研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエーハを所定の厚みに研削する研削装置に関する。
ウエーハを研削する研削装置においては、保持テーブルに保持されたウエーハの厚みを測定しながらウエーハを研削している。ウエーハの厚みを測定する手段として、例えば接触式の測定器がある。接触式の測定器は、ハイトゲージであって、保持テーブルの上面高さを測定する接触式のアウターゲージと、保持テーブルに保持されたウエーハの上面高さを測定する接触式のインナーゲージとにより構成されており、それぞれが測定した測定値の差をウエーハの厚みとして算出することができる(例えば、下記の特許文献1を参照)。
通常、研削装置の加工室内には、支柱が立設されている。上記のようなハイトゲージは、支柱に取り付けられた構成となっている(例えば、下記の特許文献2を参照)。ウエーハを研削する際には、加工熱を取り除くためにウエーハと研削砥石とに研削水を供給している。研削水の温度は、研削装置が設置されている部屋の室温と同程度に調整され、研削装置の加工室内の温度は、研削水と同じ温度に調整されている。
特許第5025200号公報 特開2015−98074号公報
上記のように、ウエーハの研削時には、ウエーハと研削砥石とに研削水を供給しているが、回転する研削ホイールの遠心力によって研削水は加工室内において飛散するため、加工熱をすぐに除去できない。そのため、ウエーハの研削が開始されると、加工熱により加工室内の温度が上昇してしまい、加工熱で温められた研削水が支柱及びハイトゲージにかかると、支柱及びハイトゲージが温度変化により熱変形することがある。これにより、ハイトゲージの測定値に測定誤差が生じて、実際のウエーハの厚みと異なる測定値を示してしまうことがある。このような現象は、特に、研削加工をしばらく停止してから研削加工を開始した場合に、開始から1〜2枚目のウエーハの厚みを測定するときに現れるという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ウエーハの厚みを正確に測定できるようにすることを目的としている。
本発明は、ウエーハを保持する保持面を有する保持テーブルと、該保持テーブルが保持したウエーハを研削加工する研削砥石を環状に配設した研削ホイールを回転可能に装着した研削手段と、ウエーハと該研削砥石とに研削水を供給する研削水供給手段と、該保持テーブルと該研削ホイールとが収容されウエーハが研削加工される研削加工室と、該研削加工室に配設された支柱と、該支柱の上面に取り付けられるケースと、該支柱に配設され該保持テーブルの該保持面の保持面高さを測定する第1のゲージと、該支柱に配設され該保持テーブルの該保持面により保持したウエーハの上面高さを測定する第2のゲージと、該ケースおよび該支柱に配設される供給路と、該ケースに配設された送出口に接続され、該供給路を通った水を該第1のゲージと該第2のゲージとにそれぞれかけるノズルと、該第1のゲージの測定値と該第2のゲージの測定値との差をウエーハの厚みとして算出する算出部と、を備え、該ケースに供給された水が、該ケース及び該支柱を通って該ノズルに供給され、該ノズルから該第1のゲージ及び該第2のゲージに噴出される
該供給路は、該支柱の内部に配設されるか、該支柱の外側面に配設される。
本発明にかかる研削装置は、ウエーハを保持する保持面を有する保持テーブルと、保持テーブルが保持したウエーハを研削加工する研削砥石を環状に配設した研削ホイールを回転可能に装着した研削手段と、ウエーハと研削砥石とに研削水を供給する研削水供給手段と、保持テーブルと研削ホイールとが収容されウエーハが研削加工される研削加工室と、研削加工室に配設された支柱と、支柱に配設され保持テーブルの保持面の保持面高さを測定する第1のゲージと、支柱に配設され保持テーブルの保持面により保持したウエーハの上面高さを測定する第2のゲージと、第1のゲージと第2のゲージとにそれぞれ水をかけるノズルと、第1のゲージの測定値と第2のゲージの測定値との差をウエーハの厚みとして算出する算出部とを備え、支柱に配設される供給路に水が流入することにより、水が支柱側を経由してから第1のゲージと第2のゲージとに供給されるように構成したため、支柱を冷却することができ、支柱が熱膨張するのを防止して、ウエーハの厚みを正確に測定することができる。また、支柱を冷却するために使用される水は、第1のゲージ及び第2のゲージを冷却する水と兼用されるため、水の使用量を抑えることができる。
研削装置の構成を示す斜視図である。 厚み測定手段の一部の構成を示す斜視図である。 厚み測定手段の構成を示す平面図である。 厚み測定手段の構成を示す側面図である。 比較例を説明するためのグラフである。 実施例を説明するためのグラフである。
図1に示す研削装置1は、被加工物であるウエーハに研削を施す研削装置の一例である。研削装置1は、Y軸方向に延在する装置基台2を有しており、装置基台2の−Y方向側には、ステージ3a,3bが隣接して配設されている。ステージ3aには研削前のウエーハを収容するカセット4aが載置され、ステージ3bには研削後のウエーハを収容するカセット4bが載置されている。カセット4a及びカセット4bに対面する位置には、カセット4aからのウエーハの搬出を行うとともにカセット4bへのウエーハの搬入を行う搬出入手段5が配設されている。搬出入手段5の可動範囲には、ウエーハを仮置きするための仮置き手段6と、研削後のウエーハに付着した研削屑を洗浄する洗浄手段7が配設されている。
研削装置1は、自転可能なターンテーブル11と、ターンテーブル11の上に配設されウエーハを保持する保持面13を有する保持テーブル12と、保持テーブル12に保持されたウエーハに対して粗研削を施す研削手段20Aと、保持テーブル12に保持され粗研削済みのウエーハに対して仕上げ研削を施す研削手段20Bと、ウエーハと研削砥石とに研削水を供給する研削水供給手段16と、研削手段20Aによって粗研削されるウエーハの厚みを測定する厚み測定手段40Aと、研削手段20Bによって仕上げ研削されるウエーハの厚みを測定する厚み測定手段40Bと、厚み測定手段40A及び厚み測定手段40Bにおいてウエーハの厚みの算出を行う算出部70と、図示しない制御部とを備えている。算出部70は、厚み測定手段40A,40Bに接続されている。制御部は、CPU及びメモリなどの記憶素子を備え、記憶素子には、ウエーハの厚み、研削水の水温及び流量等が記億される。
保持テーブル12は、ターンテーブル11の中心を中心にして等角度を設けて例えば3つ配設されている。保持テーブル12の保持面13を囲繞するリング状の外周側の上面が保持面13と同じ高さを有する基準面13aとなっている。各保持テーブル12の下端には例えばモータがそれぞれ接続されており、所定の回転速度で自転可能となっている。ターンテーブル11が回転すると、各保持テーブル12を公転させ、ウエーハを粗研削・仕上げ研削加工する研削領域P1とウエーハを搬入出する搬入出領域P2との間で各保持テーブル12を順次移動させることができる。なお、図示していないが、保持テーブル12の保持面13は、その中心部分を頂点として外周方向を下方に傾斜させた傾斜面となっている。
仮置き手段6の近傍には、研削前のウエーハを仮置き手段6から搬入出領域P2に位置付けられた保持テーブル12に搬送する第1の搬送手段8が配設されている。また、洗浄手段7の近傍には、搬入出領域P2に位置付けられた保持テーブル12から研削後のウエーハを洗浄手段7に搬送する第2の搬送手段9が配設されている。
装置基台2の+Y方向側の端部には、Z軸方向に延在するコラム14が立設されている。コラム14の前方側において研削送り手段30Aを介して研削手段20Aが配設されている。研削手段20Aは、Z軸方向の軸心を有するスピンドル21と、スピンドル21の一端に接続されたモータ22と、スピンドル21が回転可能に囲繞して支持されたスピンドルハウジング23と、スピンドルハウジング23を保持するホルダ24と、スピンドル21の下端においてマウント25を介して着脱自在に装着された研削ホイール26aと、研削ホイール26aの下部において円環状に固着された粗研削用の研削砥石27aとを備えている。そして、モータ22が駆動されてスピンドル21が回転することにより、研削ホイール26aを所定の回転速度で回転させることができる。
研削送り手段30Aは、Z軸方向に延在するボールネジ31と、ボールネジ31の一端に接続されたモータ32と、ボールネジ31と平行に延在しコラム14に配設された一対のガイドレール33と、一方の面がホルダ24に連結された昇降板34とを備えている。昇降板34の他方の面に一対のガイドレール33が摺接し、昇降板34の中央部に形成されたナットにはボールネジ31が螺合している。モータ32によってボールネジ31が回動することにより、一対のガイドレール33に沿って昇降板34とともに研削手段20Aを保持テーブル12の保持面13に対して垂直方向(Z軸方向)に研削送りすることができる。
装置基台2の+Y方向側の端部には、コラム14との間に所定の間隔を設けてコラム15が立設されている。コラム15の前方側において研削送り手段30Bを介して研削手段20Bが配設されている。研削手段20Bは、スピンドル21の下端においてマウント25を介して着脱自在に装着された研削ホイール26bと、研削ホイール26bの下部において円環状に固着された仕上げ研削用の研削砥石27bとを備え、これら以以外は、研削手段20Aと同様の構成となっている。研削手段20Bでは、モータ22が駆動されてスピンドル21が回転することにより、研削ホイール26bを所定の回転速度で回転させることができる。
研削送り手段30Bについても、研削送り手段30Aと同様の構成となっている。すなわち、研削送り手段30Bは、ボールネジ31と、ボールネジ31の一端に接続されたモータ32と、ボールネジ31と平行に延在しコラム15に配設された一対のガイドレール33と、一方の面がホルダ24に連結された昇降板34とを備え、モータ32によってボールネジ31が回動することにより、一対のガイドレール33に沿って昇降板34とともに研削手段20Bを保持テーブル12の保持面13に対して垂直方向(Z軸方向)に研削送りすることができる。
研削手段20A,20Bには、研削水供給手段16が接続されている。研削水供給手段16は、ウエーハの粗研削・仕上げ研削時に、研削砥石27a,27bとウエーハとの接触部分に研削水を供給することができる。なお、研削水としては、例えば純水を用いる。
装置基台2の中央には、保持テーブル12,研削手段20Aの研削ホイール26a及び研削手段20Bの研削ホイール26bが収容され、ウエーハが粗研削・仕上げ研削加工される研削加工室10を備えている。研削加工室10は、少なくとも研削領域P1側を覆う空間であり、図示しないカバーによって覆われて密閉されている。なお、図示していないが、研削領域P1と搬入出領域P2との境界に仕切り部を設けて、研削加工室10を仕切るようにしておくとよい。
研削加工室10には、支柱17が立設されている。図示の例では、支柱17は、例えば円柱状に形成されており、ターンテーブル11の中央部分に立設されている。支柱17の上面17aには、ケース18が固定されている。ケース18の研削手段20A側(−X方向側)の側面18aに厚み測定手段40Aが配設され、ケース18の研削手段20B側(+X方向側)の側面18bに厚み測定手段40Bが配設されている。
厚み測定手段40Aは、保持テーブル12の保持面13の保持面高さを測定する第1のゲージ41と、保持テーブル12の保持面13に保持されたウエーハの上面高さを測定する第2のゲージ43と、第1のゲージ41に水をかける第1のノズル45と、第2のゲージ43に水をかける第2のノズル46とを備えている。厚み測定手段40Bは、厚み測定手段40Aと同様の構成となっているため、以下では、厚み測定手段40Aの構成について詳述する。
第1のゲージ41は、図2に示すように、接触式のハイトゲージであり、被測定物の表面に接触させる先端部41aを有している。第1のゲージ41は、第1の支持部42によって図1に示した保持テーブル12の保持面13に対して水平に支持されている。第1の支持部42はケース18の側面18aに取り付けられ、第1のゲージ41は、第1の支持部42を介して支柱17に配設されている。第1のゲージ41の先端部41aの位置は、保持テーブル12の基準面13aの位置に対応している。第1のゲージ41では、その先端部41aが基準面13aに接触したときの高さを保持テーブル12の保持面13の高さとして測定することができる。第1のゲージ41の測定値は、図1に示した算出部70に送られる。
第2のゲージ43は、被測定物の表面に接触させる先端部43aを有し、第1のゲージ41の長さよりも長い構成となっている。第2のゲージ43は、第1の支持部42に隣接配置された第2の支持部44によって保持テーブル12の保持面13に対して水平に支持されている。第2の支持部44はケース18の側面18aに取り付けられ、第2のゲージ43は、第2の支持部44を介して支柱17に配設されている。第2のゲージ43の先端部43aの位置は保持テーブル12の保持面13の位置に対応している。第2のゲージ43では、その先端部43aが保持テーブル12に保持されたウエーハの上面に接触したときの高さをウエーハの上面高さとして測定することができる。第2のゲージ43の測定値は、図1に示した算出部70に送られる。そして、算出部70は、第1のゲージ41の測定値と第2のゲージ43の測定値との差をウエーハの厚みとして算出することができる。
第1のゲージ41の直上には、第1の支持部42及び第2の支持部44の上面に連結されたノズル支持部47によって第1のゲージ41と水平に支持された第1のノズル45が配設されている。また、第2のゲージ43の直上には、ノズル支持部47によって第2のゲージ43と水平に支持された第2のノズル46が配設されている。第1のノズル45及び第2のノズル46には、図示していないが、第1のゲージ41及び第2のゲージ43にむけて水を噴出するための複数の噴出口が形成されている。
図1に示すケース18の上面には、水供給源50に接続された供給口51,52が配設されている。図3に示すように、ケース18の側面18aには、厚み測定手段40Aの第1のノズル45,第2のノズル46内に水を送出するための送出口53a,54aが形成されている。ケース18の側面18bには、厚み測定手段40Bの第1のノズル45,第2のノズル46内に水を送出するための送出口53b,54bが形成されている。さらに、供給口51と送出口53a,54aとの間には、供給口51からケース18内に流れ込んできた水を送出口53a,54aへ導く供給路60が形成されている。供給口52と送出口53b,54bとの間には、供給口52からケース18内に流れ込んできた水を送出口53b,54bへ導く供給路61が形成されている。
図3及び図4に示すように、供給路60は、支柱17の内部を経由するように形成されている。すなわち、供給路60は、支柱17の内部において支柱17の外縁に沿って例えば略扇状に湾曲して形成され、送出口53a,54aに到達するように構成されている。供給路61についても供給路60と同様の構成となっている。すなわち、供給路61は、支柱17の内部を経由するように形成され、支柱17の内部において支柱17の外縁に沿って例えば略扇状に湾曲して形成され、送出口53b,54bに到達するように構成されている。このように構成される供給路60,61に沿って水が流れていくことにより、加工熱によって水温が上昇した研削水が支柱17にかかっても支柱17を内側から冷却することができる。
本実施形態で示した供給路60,61は、支柱17の内部に形成した場合を説明したが、この構成に限定されるものではなく、図4に示す支柱17の上面17aや側面17bに供給路を配設する構成でもよい。このように構成される供給路に沿って水が流れていくことにより、加工熱によって水温が上昇した研削水が支柱17にかかっても支柱17を外側から冷却することが可能となる。
次に、研削装置1の動作例について説明する。研削前のウエーハは、図1に示すカセット4aに複数収容されている。搬出入手段5は、カセット4aから研削前のウエーハを1枚取り出し、仮置き手段6にウエーハを仮置きする。仮置き手段6においてウエーハの位置合わせをした後、第1の搬送手段8によって、仮置き手段6から搬入出領域P2で待機する保持テーブル12にウエーハを搬送する。保持テーブル12は、吸引源の吸引力を作用させた保持面13でウエーハを吸引保持する。
次いで、ターンテーブル11が回転することにより、ウエーハを保持した保持テーブル12を、研削手段20Aの下方に移動させる。保持テーブル12を回転させるとともに、研削手段20Aは、スピンドル21を回転させ研削砥石27aを所定の回転速度に回転させつつ、研削送り手段30Aにより研削手段20Aを例えば−Z方向に下降させ、回転する研削砥石27aでウエーハの上面全面を所定の厚みに至るまで粗研削する。粗研削中は、研削水供給手段16から研削砥石27aとウエーハとの接触部分に研削水を供給することにより、研削砥石27aを冷却しながら研削屑を洗い流す。このとき、研削水は研削加工室10の内部において飛散する。また、粗研削が進むにつれて加工熱によって研削加工室10内の温度は上昇していき、研削加工室10内における研削水の水温も上昇していく。
粗研削中は、厚み測定手段40Aを用いて、ウエーハの厚みの変化を監視する。具体的には、図2に示した第1のゲージ41の先端部41aを保持テーブル12の基準面13aに接触させ、第2のゲージ43の先端部43aを保持テーブル12に保持されたウエーハの上面に接触させる。そして、第1のゲージ41が測定した測定値と第2のゲージ43が測定した測定値とが算出部70に送られる。
ウエーハの厚みを測定するときは、厚み測定手段40Aを構成する第1のゲージ41,第2のゲージ43及び支柱17を常に冷却する。具体的には、図1に示した水供給源50から供給口51に水を流入させると、図3及び4に示した供給路60に沿って水が流れていく。つまり、供給口51からケース18内に流れ込んだ水は、供給路60を通って支柱17の内部を経由してから送出口53a,54aに向けて流れていくため、たとえ水温が上昇した研削水が支柱17にかかっても、支柱17は、供給路60を流れる水の冷却効果によって支柱17の内側から冷却される。さらに、供給路60に沿って流れてきた水が送出口53aから第1のノズル45へ送出されるとともに送出口54aから第2のノズル46へ送出されると、第1のノズル45の噴出口から図2に示した第1のゲージ41に向けて水が噴出されるとともに、第2のノズル46の噴出口から第2のゲージ43に向けて水が噴出されるため、第1のゲージ41及び第2のゲージ43も常に冷却される。その結果、厚み測定手段40Aを構成する第1のゲージ41及び第2のゲージ43において測定誤差が発生するのを防ぐことができ、算出部70において、第1のゲージ41が測定した測定値と第2のゲージ43が測定した測定値との差を実際のウエーハの厚みとして正確に算出することができる。そして、算出されたウエーハの厚みが、あらかじめ図示しない制御部に設定されているウエーハの所望の厚みと一致している場合は、ウエーハの粗研削を終了する。
ウエーハの粗研削が終了したら、図1に示すターンテーブル11がさらに回転し、粗研削後のウエーハを保持した保持テーブル12を研削手段20Bの下方に移動させる。保持テーブル12を回転させるとともに、研削手段20Bは、スピンドル21を回転させ研削砥石27bを所定の回転速度に回転させつつ、研削送り手段30Bによって研削手段20Bを例えば−Z方向に下降させ、回転する研削砥石27bでウエーハの上面全面を所定の厚みに至るまで仕上げ研削する。このとき、研削水供給手段16から研削砥石27bとウエーハとの接触部分に研削水を供給することにより、研削砥石27bを冷却するとともに研削屑を洗い流す。このとき、研削水は、研削加工室10の内部において飛散する。また、仕上げ研削が進むにつれて研削加工室10内の温度は上昇していき、研削加工室10内における研削水の水温も上昇していく。
仕上げ研削中は、粗研削と同様に、厚み測定手段40Bを用いて、常にウエーハの厚みの変化を監視するとともに、厚み測定手段40Bを構成する第1のゲージ41,第2のゲージ43及び支柱17を常に冷却する。すなわち、ウエーハの厚みを測定するときは、水供給源50から供給口52に水を流入させると、図3及び図4に示した供給路61に沿って水が流れていく。つまり、供給口52からケース18内に流れ込んだ水は、供給路61を通って支柱17の内部を経由してから送出口53b,54bに向けて流れていくため、たとえ水温が上昇した研削水が支柱17にかかっても、支柱17は、供給路61を流れる水の冷却効果によって支柱17の内側から冷却される。さらに、供給路61に沿って流れてきた水が送出口53bから第1のノズル45へ送出されるとともに送出口54bから第2のノズル46へ送出されると、第1のノズル45の噴出口から図2に示した第1のゲージ41に向けて水が噴出されるとともに、第2のノズル46の噴出口から第2のゲージ43に向けて水が噴出されるため、第1のゲージ41及び第2のゲージ43も常に冷却される。その結果、厚み測定手段40Bを構成する第1のゲージ41及び第2のゲージ43において測定誤差が発生するのを防ぐことができ、算出部70において、第1のゲージ41が測定した測定値と第2のゲージ43が測定した測定値との差を実際のウエーハの厚みとして正確に算出することができる。そして、算出されたウエーハの厚みが、あらかじめ図示しない制御部に設定されているウエーハの所望の仕上げ厚みと一致している場合は、ウエーハの仕上げ研削を終了する。
ウエーハに全ての研削が施され所望の仕上げ厚みになったら、ターンテーブル11が回転し、保持テーブル12を研削領域P1から搬入出領域P2に移動させる。研削済みのウエーハは、第2の搬送手段9によって保持テーブル12から洗浄手段7へ搬送され、洗浄手段7によって洗浄処理及び乾燥処理が施される。洗浄済みのウエーハは、搬出入手段5により洗浄手段7から取り出され、カセット4bに収容される。このようにして、1枚のウエーハに対する粗研削及び仕上げ研削が完了する。
このように、本発明にかかる研削装置1は、保持テーブル12と研削ホイール26a,26bとが収容されウエーハが研削加工される研削加工室10と、研削加工室10に配設された支柱17と、支柱17に配設され保持テーブル12の保持面13の保持面高さを測定する第1のゲージ41と、支柱17に配設され保持テーブル12の保持面13により保持したウエーハの上面高さを測定する第2のゲージ43と、第1のゲージ41と第2のゲージ43とにそれぞれ水をかける第1のノズル45,第2のノズル46と、第1のゲージ41の測定値と第2のゲージ43の測定値との差をウエーハの厚みとして算出する算出部70とを備え、支柱17には供給路60,61が配設され、ウエーハの厚みを測定するときは、ケース18に配設された供給口51,52から供給路60,61に水を流入することにより、水が支柱17側を経由してから第1のゲージ41と第2のゲージ43とに供給されるように構成したため、支柱17を十分に冷却することができ、支柱17が熱膨張するのを防止して、ウエーハの厚みを正確に測定することができる。また、支柱17を冷却するために使用される水は、第1のゲージ41及び第2のゲージ43を冷却する水と兼用されるため、水の使用量を抑えることができる。
(比較例)
図5のグラフは、従来の研削装置を用いて、複数枚(4枚)のウエーハを研削加工するときに、保持テーブルの基準面に一方のハイトゲージを接触させるとともに、ウエーハの上面における複数の測定ポイントに他方のハイトゲージをそれぞれ接触させてウエーハの厚み分布を測定した実験結果である。縦軸は研削中のウエーハの厚みを示し、横軸はウエーハの上面における10箇所の測定ポイントを示している。図5の例では、ハイトゲージが配設された支柱を水で冷却せずに、ハイトゲージのみに水をかけつづけてウエーハの厚みを測定した。その結果、1枚目のウエーハの厚み分布は、2〜4枚目のウエーハの厚み分布と比べて1〜2μm程度厚く測定されていることが確認された。これは、加工熱によって温度が上昇した研削水が支柱にかかったりすることで、支柱の温度変化に影響を受けたハイトゲージが、実際のウエーハの厚みと異なる測定値を示したことが原因であると考えられる。
(実施例)
図6のグラフは、本発明にかかる研削装置1を用いて、複数枚(4枚)のウエーハを研削加工するときに、保持テーブル12の基準面13aにハイトゲージ(第1のゲージ41)を接触させるとともに、ウエーハの上面における複数(10箇所)の測定ポイントにハイトゲージ(第2のゲージ43)をそれぞれ接触させてウエーハの厚み分布を測定した実験結果である。図6の例では、供給路60,61に水を流入させて支柱17を冷却するとともに、第1のゲージ41及び第2のゲージ43に水をかけつづけてウエーハの厚みを測定した。その結果、全てのウエーハの厚み分布は比較的均一となる結果が得られた。このように、研削中のウエーハを測定する際には、第1のゲージ41,第2のゲージ43及び支柱17を冷却することにより、第1のゲージ41及び第2のゲージ43において測定誤差が発生するのを防ぎ、ウエーハの厚みを正確に測定することが可能となる。
1:研削装置 2:装置基台 3a,3b:ステージ 4a,4b:カセット
5:搬出入手段 6:仮置き手段 7:洗浄手段 8:第1の搬送手段
9:第2の搬送手段 10:研削加工室 11:ターンテーブル
12:保持テーブル 13:保持面 13a:基準面 14,15:コラム
16:研削水供給手段 17:支柱 18:ケース
20A,20B:研削手段 21:スピンドル 22:モータ
23:スピンドルハウジング 24:ホルダ 25:マウント
26a,26b:研削ホイール 27a,27b:研削砥石
30A,30B:研削送り手段 31:ボールネジ 32:モータ
33:ガイドレール 34:昇降板
40A,40B:厚み測定手段 41:第1のゲージ 41a:先端部
42:第1の支持部 43:第2のゲージ 43a:先端部
44:第2の支持部 45:第1のノズル 46:第2のノズル 47:ノズル支持部
50:水供給源 51,52:供給口 53a,53b,54a,54b:送出口
60,61:供給路 70:算出部

Claims (3)

  1. ウエーハを保持する保持面を有する保持テーブルと、
    該保持テーブルが保持したウエーハを研削加工する研削砥石を環状に配設した研削ホイールを回転可能に装着した研削手段と、
    ウエーハと該研削砥石とに研削水を供給する研削水供給手段と、
    該保持テーブルと該研削ホイールとが収容されウエーハが研削加工される研削加工室と、
    該研削加工室に配設された支柱と、
    該支柱の上面に取り付けられるケースと、
    該支柱に配設され該保持テーブルの該保持面の保持面高さを測定する第1のゲージと、
    該支柱に配設され該保持テーブルの該保持面により保持したウエーハの上面高さを測定する第2のゲージと、
    該ケースおよび該支柱に配設される供給路と、
    該ケースに配設された送出口に接続され、該供給路を通った水を第1のゲージと該第2のゲージとにそれぞれかけるノズルと、
    該第1のゲージの測定値と該第2のゲージの測定値との差をウエーハの厚みとして算出す算出部と、を備え、
    該ケースに供給された水が、該ケース及び該支柱を通って該ノズルに供給され、該ノズルから該第1のゲージ及び該第2のゲージに噴出される、
    研削装置。
  2. 該供給路は、該支柱の内部に配設される請求項1記載の研削装置。
  3. 該供給路は、該支柱の外側面に配設される請求項1記載の研削装置。
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