JP6794651B2 - 易開封包装袋 - Google Patents

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本発明は、側縁のシール線に配置された切欠けから切断して開封する包装袋に関する。
側縁のシール線に配置された切断開始用切欠けを有すると共に、切欠けから開始された切断を誘導する切断誘導線を有する包装袋は公知である(特許文献1,2)。
この包装袋は、例えば、図5のような形状を有している。図5は、表側フィルムaと裏側フィルムbとを周縁の四辺でヒートシールして構成した四方シール袋の例で、図中、「1」は左側縁シール線、「2」は左側縁シール線、「3」は上部シール線、「4」は底部シール線を、それぞれ、示す符号である。
この包装袋には、左側縁シール線1の一部に切断開始用切欠け5が設けられている。また、その近傍の表側フィルムaには、切欠け5から開始された切断を誘導する切断誘導線(表側切断誘導線)6’aが設けられており、この表側切断誘導線6’aは左側縁シール線の切断開始用切欠け5近傍を始点として、右側縁シール線2の近傍を終点としている。また、裏側フィルムbにも、同様に、切断誘導線(裏側切断誘導線)6’bが設けられている。なお、この図では、表側切断誘導線6’aを実線で示し、裏側切断誘導線6’bを破線で示している。そして、このように表側切断誘導線6’a及び裏側切断誘導線6’bを有するため、切欠け5から包装袋の切断を開始すると、その切断線は表側切断誘導線6’a及び裏側切断誘導線6’bに誘導されて右側縁シール線2まで達し、包装袋を切断して開封することができるのである。
なお、表裏の切断誘導線6’a,6’bは、例えば、図6に示す構造を有している。すなわち、表側フィルムaは、基材フィルムa1、金属箔a2、シーラントフィルムa3を積層した積層構造を有しており、基材フィルムa1は強度が高く、炭酸ガスレーザー光を吸収する樹脂フィルムで構成されている。例えば、ポリエステルフィルム又はポリアミドフィルムである。また、シーラントフィルムa3は比較的強度が弱く、ヒートシール可能なポリオレフィンフィルムで構成されている。そして、基材フィルムa1には、線状のスリットが設けられており、この線状スリットで表側切断誘導線6’aを構成している。この切断誘導線6’aは、基材フィルム側から炭酸ガスレーザー光を照射することによって形成することができる。なお、図示しないが、裏側フィルムbの層構成及び裏側切断誘導線6’bも同様である。
特開平10−119984号公報 特開平08−18133号公報
ところで、図5から分かるように、この包装袋においては、表側切断誘導線6’aと裏側切断誘導線6’bとは互いに同一の位置、すなわち、互いに重なり合う位置に配置されている。
このため、この表側切断誘導線6’aで切断された表側フィルムaの切断端縁と裏側切断誘導線6’bで切断された裏側フィルムbの切断端縁とは同一位置で互いに重なり合う
関係にある。そして、このため、表側フィルムaと裏側フィルムbとを開いて包装袋を開口させることが困難であった。
そこで、本発明は、両側縁シール線1,2の間を容易に切断できしかもその後の開口も容易な包装袋を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、表裏のフィルムがその両側縁でシールされている包装袋であって、これら両側縁のシール線のうち少なくとも一方に切断開始用切欠けを有
すると共に、前記切欠けから開始された切断を誘導する切断誘導線を表裏のフィルムの両方に備えている包装袋において、
前記切欠けが、その包装袋端部に幅広の底辺を有し、かつ、上部頂点、中央部頂点及び下部頂点を有する五角形状であり、
前記包装袋は、3本の表側切断誘導線と2本の裏側切断誘導線を設けており、
前記3本の表側切断誘導線と2本の裏側切断誘導線を設けた包装袋いずれも切欠けから開始しており、
前記3本の表側切断誘導線のうち、中央の表側切断誘導線は、前記中央部頂点と同じ高さに配置されており、その他の表側切断誘導線は前記中央部頂点を挟んで上下方向に対称位置に配置されており
前記2本の裏側切断誘導線も前記中央部頂点を挟んで上下方向に対称位置に配置されており、裏側切断誘導線は表側切断誘導線表側切断誘導線との間に配置されていることを特徴とする易開封包装袋である。
次に、請求項2に記載の発明は、互いに隣接する切断誘導線の間の距離が0.5〜2. 0mmであることを特徴とする請求項1に記載の易開封包装袋である。
次に、請求項3に記載の発明は、両切断誘導線のうち少なくとも1本の切断誘導線が表 側フィルム又は裏側フィルムを横断していることを特徴とする請求項1または2に記載の易開封包装袋である。
次に、請求項4に記載の発明は、表側切断誘導線及び裏側切断誘導線が、いずれも、切欠けが設けられた側縁シール線に垂直な直線で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の易開封包装袋である。
本発明の包装袋においては、切欠けが包装袋端部に幅広の底辺を有する形状を有しており、表側切断誘導線と裏側切断誘導線のいずれもがこの切欠けから開始しているため、包装袋の切断は、切欠けをきっかけとして、これら表側切断誘導線と裏側切断誘導線の始点から開始される。そして、その切断線は表側切断誘導線と裏側切断誘導線の両者に誘導されるため、切断線が表側切断誘導線と裏側切断誘導線との間から逸れることがなく、包装袋を横断するように、しかも、容易に切断することができる。
また、表側切断誘導線と裏側切断誘導線とが互いに異なる位置に配置されており、表側フィルムの切断端縁と裏側フィルムの切断端縁とはその位置がずれて形成されるため、外側に突出した一方のフィルムをつかむことで容易に開口することが可能となる。
図1は本発明の包装袋の具体例を示す平面図である。 図2は本発明の包装袋の具体例の要部説明図である。 図3(a)〜(c)は、本発明の包装袋の他の具体例の要部説明図である。 図4(a)〜(c)は、比較例の要部説明図である。 図5は従来の包装袋の例を示す平面図である。 図6は切断誘導線の構造を示す要部断面図である。
次に、具体例に基づいて本発明を説明する。図1は本発明の包装袋の具体例を示す平面図である。この包装袋は、表裏のフィルムa,bを周縁の四辺で互いにヒートシールして構成した四方シール袋の例で、図中、「1」は左側縁シール線、「2」は左側縁シール線、「3」は上部シール線、「4」は底部シール線をそれぞれ示す符号である。また、この四方シール袋は、図示しない再封用チャックを有している。
表裏のフィルムa,bは任意の材質から成るものであってよいが、その層構成中に、炭酸ガスレーザー光を吸収する基材フィルムと、炭酸ガスレーザー光を吸収しないシーラントフィルムとを含む積層フィルムで構成することが望ましい。炭酸ガスレーザー光を吸収する基材フィルムとしては、その主鎖中にエステル結合やアミド結合を有するプラスチックフィルムが例示できる。すなわち、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム等である。また、シーラントフィルムとしては主鎖中にこれらエステル結合やアミド結合を持たない低融点のフィルムが好ましい。例えば、低密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等である。
なお、これら基材フィルムとシーラントフィルムに加えて、その他の層を有する積層フィルムで表裏のフィルムa,bを構成することもできるが、その層は、包装袋の切断を実質的に阻害しないことが必要である。例えば、印刷インキ層、接着層、コーティング層、金属箔、金属蒸着層、無機蒸着層、紙等である。
次に、包装袋の左側縁シール線1には、この包装袋の切断を開始するきっかけとなる切欠け5が配置されている必要がある。切欠け5は、包装袋端部に幅広の底辺を有する形状である必要がある。このような条件を満たすものであれば任意の形状でよく、例えば、包装袋端部を底辺とする三角形状の切欠け(いわゆるVノッチ)、あるいは包装袋端部を底辺とする長円弧状の切欠け(いわゆるUノッチ)であってもよい。切欠けの底辺は任意の長さでよいが、後述するように表側フィルムの切断誘導線(表側切断誘導線)と裏側フィルムの切断誘導線(裏側切断誘導線)とがいずれも切欠けから開始している必要があり、かつ、これら両切断誘導線の間の距離が0.5mm以上であることが望ましいことから、切欠けの底辺も0.5mm以上の長さを有することが望ましい。この例は、左側縁シール線1に五角形の切欠け(五角ノッチ)を有する例で、その底辺の長さ5xは2mmである(図2参照)。なお、この切欠け5は、右側縁シール線2に配置してもよいし、左側縁シール線1と右側縁シール線2の両方に配置してもよい。
また、包装袋には、前記切欠け5から開始された切断を誘導する複数本の切断誘導線6a,6bが配置されている。これら複数本の切断誘導線のうち、少なくとも1本の切断誘導線は表側フィルムaに設けられた切断誘導線(表側切断誘導線)であり、図1,2では、符号「6a」を付した実線で示している。そして、その他の切断誘導線は裏側フィルムbに設けられた切断誘導線(裏側切断誘導線)であり、図1,2では、符号「6b」を付した破線と示している。なお、後述するように、複数本の表側切断誘導線6aや裏側切断誘導線6bを設けてもよい。
これら切断誘導線6a,6bは、いずれも、切欠け5から開始している必要がある。切欠け5をきっかけとする切断を、これら切断誘導線6a,6bの始点6ax,6bxから開始して、包装袋を横断するように誘導するためである。なお、これら切断誘導線6a,6bは曲線で構成されていてもよいが、切欠け5が設けられた側縁シール線(この例では、左側縁シール線1)に垂直な直線で構成することが望ましい。
複数本の表側切断誘導線6aを有する場合には、これら複数本のうち少なくとも1本の表側切断誘導線6aが切欠け5から開始していればよいが、複数本の表側切断誘導線6aのすべてが切欠け5から開始していることが望ましい。複数本の裏側切断誘導線6bを有する場合も同様であり、複数本の裏側切断誘導線6bのうち少なくとも1本が切欠け5から開始している必要があり、また、その全てが切欠け5から開始していることが望ましい。
次に、表側切断誘導線6aと裏側切断誘導線6bとは、包装袋の上下方向において、異なる位置に配置されている必要がある。仮に両者が上下方向の同一位置に配置されている場合には、これら両切断誘導線6a,6bで切断された表裏のフィルムa,bの切断端縁は同一位置で互いに重なり合い、包装袋の開口が困難となるからである。これに対して、表側切断誘導線6aと裏側切断誘導線6bとが異なる位置に配置されている場合には、これら両切断誘導線6a,6bで切断された切断端縁は、その一方が他方より上方に突出して形成されるから、上方に突出した切断端縁を掴んで容易に開口することができる。この理由から、互いに隣接する表側切断誘導線6aと裏側切断誘導線6bとの間の距離yは0.5mm以上であることが望ましい。2.0mm以下の距離で十分である。なお、この例では、両切断誘導線6a,6bは切欠け(五角ノッチ)5の頂点を挟んで上下方向に対称位置に配置されており、切断誘導線6a,6bの間の距離yは1.0mmである。
また、複数本の表側切断誘導線6aを有する場合には、これら複数本の表側切断誘導線6aの全てが、裏側切断誘導線6bと異なる位置に配置されている必要がある。もちろん、複数本の裏側切断誘導線6bを有する場合にも、これら複数本の裏側切断誘導線6bの全てが、表側切断誘導線6aと異なる位置に配置されている必要がある。なお、この場合には、互いに隣接する切断誘導線が同種であるか否かを問わず、その間の包装袋上下方向の距離yは0.5〜20mmであることが望ましい。
そして、これら両切断誘導線6a,6bのうち、少なくとも1本の切断誘導線が、両側縁のシール線のうち一方の側縁シール線1から他方の側縁シール線2まで、表側フィルムa又は裏側フィルムを横断していることが望ましい。両切断誘導線6a,6bのいずれもが表側フィルムaや裏側フィルムを横断していることが一層望ましい。これら切断誘導線6a,6bが表側フィルムaや裏側フィルムを横断して、両側縁シール線1,2まで達している場合、これら切断誘導線6a,6bに誘導されて、包装袋の全幅を容易に切断して開封することができるからである。なお、複数本の表側切断誘導線6aや複数本の裏側切断誘導線6bを有する場合には、これら切断誘導線6a,6bの全てが表側フィルムaや裏側フィルムを横断していることが望ましい。
これら切断誘導線6a,6bは、従来の切断誘導線6’a,6’bと同様の方法で形成することができる。例えば、表側フィルムaを、炭酸ガスレーザー光を吸収する基材フィルムa1、金属箔a2、及びシーラントフィルムa3を積層した三層構造とし、基材フィルム側から炭酸ガスレーザー光を照射することによって切断誘導線6a,6bを形成することができる。
また、表側フィルムaを、炭酸ガスレーザー光を吸収する基材フィルムと、炭酸ガスレーザー光を吸収しないシーラントフィルムとを積層した二層構造として、基材フィルム側から炭酸ガスレーザー光を照射することによって切断誘導線6a,6bを形成することも可能である。
なお、これら切断誘導線6a,6bは実線状に限らず、破線状、一点鎖線状あるいは二点鎖線状であってもよい。また、カタカナの「ハ」の字又は「ノ」の字の形状のスリットを、多数、線状に配列して、これら多数のスリットの集合で切断誘導線6a,6bを構成
することも可能である。
次に、図3(a)〜(c)を参照して、複数本の表側切断誘導線6aあるいは複数本の裏側切断誘導線6bを設けた包装袋の例を説明する。
図3(a)に示す包装袋は、1本の表側切断誘導線6a1と2本の裏側切断誘導線6b1,6b2を設けた包装袋の例である。切欠け5は五角ノッチであり、その底辺の長さxは2mmである。そして、表側切断誘導線6a1は切欠け(五角ノッチ)5の頂点から開始している。また、2本の裏側切断誘導線6b1,6b2は、切欠け(五角ノッチ)5の頂点を挟んで上下方向に対称位置に配置されており、かつ、この切欠け(五角ノッチ)5を構成する辺から開始している。なお、2本の裏側切断誘導線6b1,6b2と切欠け(五角ノッチ)5の頂点との上下方向の長さは、いずれも、1.0mmであり、裏側切断誘導線6b1,6b2の間の距離は2.0mmである。このため、2本の裏側切断誘導線6b1,6b2は、いずれも、切欠け(五角ノッチ)5の底辺の両端部と上下方向の同じ高さに位置している。このように、これら3本の切断誘導線6a1,6b1,6b2は、いずれも、互いにその高さ(包装袋の上下方向の位置)が異なっており、また、切欠け(五角ノッチ)5から開始している。また、切断誘導線6a1,6b1,6b2のうち、互いに隣接する切断誘導線の間の距離yは、いずれも、0.5mmである。
図3(b)は、2本の表側切断誘導線6a3,6a4と2本の裏側切断誘導線6b3,6b4を設けた包装袋の例を示すもので、これら切断誘導線6a3,6a4,6b3,6b4はいずれも切欠け5から開始している。切欠け5は五角ノッチであり、その底辺の長さ5xは2mmである。
2本の表側切断誘導線6a3,6a4は、切欠け5の頂点を挟んで上下方向に対称位置に配置されており、2本の表側切断誘導線6a3,6a4と切欠け(五角ノッチ)5の頂点との上下方向の長さは、いずれも、0.5mmである。
また、2本の裏側切断誘導線6b3,6b4は、切欠け5の頂点を挟んで上下方向に対称位置に配置されており、2本の裏側切断誘導線6b3,6b4と切欠け(五角ノッチ)5の頂点との上下方向の長さは、いずれも、1.0mmである。すなわち、裏側切断誘導線6b3,6b4は切欠け5の底辺の両端部と上下方向の同じ高さに位置している。
そして、このようにこれら4本の切断誘導線6a3,6a4,6b3,6b4は、いずれも、互いにその高さ(包装袋の上下方向の位置)が異なっており、切欠け5の頂点は表側切断誘導線6a3と裏側切断誘導線6b4との間に位置しており、また、表側切断誘導線6a4と裏側切断誘導線6b3との間にも位置している。なお、これら切断誘導線6a3,6a4,6b3,6b4のうち、互いに隣接する切断誘導線の間の距離yは、いずれも、0.5mmである。
次に、図3(c)は、3本の表側切断誘導線6a5,6a6,6a7と2本の裏側切断誘導線6b5,6b6を設けた包装袋の例を示すもので、これら切断誘導線6a5,6a6,6a7,6b5,6b6はいずれも切欠け5から開始している。切欠け5は五角ノッチであり、その底辺の長さ5xは2mmである。
3本の表側切断誘導線6a5,6a6,6a7のうち、中央の表側切断誘導線6a6は切欠け5の頂点51と同じ高さに配置されている。その他の表側切断誘導線6a5,6a7は頂点51を挟んで上下方向に対称位置に配置されており、これら表側切断誘導線6a5,6a7と頂点51との上下方向の長さは、いずれも、1.0mmである。
また、2本の裏側切断誘導線6b5,6b6も頂点51を挟んで上下方向に対称位置に配置されており、裏側切断誘導線6b5は表側切断誘導線6a5と表側切断誘導線6a6との間に配置されている。裏側切断誘導線6b5と頂点51との上下方向の長さは0.5mmである。同様に、裏側切断誘導線6b6は表側切断誘導線6a6と表側切断誘導線6a7との間に配置されており、裏側切断誘導線6b6と頂点51との上下方向の長さは0.5mmである。
そして、このようにこれら5本の切断誘導線6a5,6a6,6a7,6b5,6b6は、いずれも、互いにその高さ(包装袋の上下方向の位置)が異なっており、切欠け5の頂点は表側切断誘導線6a3と裏側切断誘導線6b4との間に位置しており、これら切断誘導線6a5,6a6,6a7,6b5,6b6のうち、互いに隣接する切断誘導線の間の距離yは、いずれも、0.5mmである。
以上、四方シール袋を例として本発明を説明したが、包装袋の形態はこれに限られず、両側縁でシールされているものであればよい。例えば、三方シール袋、スタンディングパウチ等である。
(実施例)
図1に示すように、再封用チャックを備える四方シール袋を実施例の包装袋とした。包装袋の大きさは、縦150mm、横120mmで、周縁のシール線1,2,3,4の幅は5mmである。
また、切欠け5は五角ノッチで、包装袋上端から20mmの位置に配置した。この五角ノッチの包装袋端部の底辺の長さは2mmで、頂点51は底辺から2.5mmの位置にある。
表側切断誘導線6a及び裏側切断誘導線6bはいずれも1本で、左縁シール線1の切欠け(五角ノッチ)5を構成する辺から開始して、反対側の右側縁シール線2まで、表側フィルムaと裏側フィルムbの両者を横断するように設けた。そして、これら表側切断誘導線6aと裏側切断誘導線6bは切欠け5の頂点を挟んで上下対称位置に配置した。すなわち、表側切断誘導線6aは切欠け5の頂点よりも下側に位置しており、頂点と表側切断誘導線6aとの間の上下方向の距離は0.5mmである。また、裏側切断誘導線6bは頂点よりも上側に位置しており、頂点と裏側切断誘導線6bとの間の上下方向の距離も0.5mmである。なお、このため、表側切断誘導線6aと裏側切断誘導線6bとの距離yは1.0mmである。
また、再封用チャックはポリエチレン製チャックであり、包装袋上端から30mmの位置に配置した。
(比較例1)
図4(a)に示すように、表側切断誘導線6a’1と裏側切断誘導線6b’1とを、それぞれ、1本とし、切欠け5の頂点51と同一高さに配置して、比較例1の包装袋とした。なお、このため、表側切断誘導線6a’1と裏側切断誘導線6b’1とは、互いに重なり合って配置されている。
(比較例2)
図4(c)に示すように、表側切断誘導線6a’2と裏側切断誘導線6b’2とを、それぞれ、1本とし、これら両切断誘導線6a’2,6b’2を切欠け5の外から開始させて、比較例3の包装袋とした。なお、両切断誘導線6a’2,6b’2は、両者が互いに
重なり合うように同一高さに配置した。
(比較例3)
図4(c)に示すように、表側切断誘導線6a’3と裏側切断誘導線6b’3とを、それぞれ、1本とし、表側切断誘導線6a’2を切欠け5から開始させる一方、裏側切断誘導線6b’2を切欠け5の外から開始させて、比較例2の包装袋とした。
(評価)
実施例、比較例1〜3の包装袋に関して、切断が容易であるか否か(カット性)、切断後の開口が容易であるか否か(開口性)について評価した。すなわち、カット性については、切断が容易なものを「○」、切断困難なものを「×」、その間を「△」として、三段階で評価した。また、開口性については、切断端縁が掴み易く開口容易なものを「○」、切断端縁が掴みにくく開口困難なものを「×」、その間を「△」として、三段階で評価した。この結果を表1に示す。
Figure 0006794651
この結果から、表側切断誘導線と裏側切断誘導線とが同一位置に配置されている場合(比較例1,2)には、切断端縁が掴みにくく開口困難であることが分かる。
表側切断誘導線と裏側切断誘導線とが異なる位置に配置されている場合(実施例,比較例3)には、切断によって生じた切断端縁が比較的掴み易く、包装袋は容易に開口できるが、この場合であっても、表側切断誘導線と裏側切断誘導線のうち、少なくとも一方が切欠け5から開始していない場合(比較例3)には、表側切断誘導線と裏側切断誘導線の両方が切欠け5から開始している場合(実施例)に比較して、その開口性は劣っており、また、包装袋の切断性も劣っている。
これに対して、表側切断誘導線と裏側切断誘導線とが、互いに異なる位置に配置されていること、切欠け5から開始していること、という2つの条件を充足する場合(実施例)には、包装袋の切断が極めて容易であり、また、切断端縁が掴み易く、包装袋の開口も容易である。
1:左側縁シール線 2:右側縁シール線 3:上部シール線 4:底部シール線 5:切欠け 6a:表側切断誘導線 6ax:表側切断誘導線の始点 6b:裏側切断誘導線 6bx:裏側切断誘導線の始点 x:切欠けの底辺の長さ y:隣接する切断誘導線の間の距離
a:表側フィルム a1:基材フィルム a2:金属箔 a3:シーラントフィルム b:裏側フィルム

Claims (4)

  1. 表裏のフィルムがその両側縁でシールされている包装袋であって、これら両側縁のシール線のうち少なくとも一方に切断開始用切欠けを有すると共に、前記切欠けから開始された切断を誘導する切断誘導線を表裏のフィルムの両方に備えている包装袋において、
    前記切欠けが、その包装袋端部に幅広の底辺を有し、かつ、上部頂点、中央部頂点及び下部頂点を有する五角形状であり、
    前記包装袋は、3本の表側切断誘導線と2本の裏側切断誘導線を設けており、
    前記3本の表側切断誘導線と2本の裏側切断誘導線を設けた包装袋いずれも切欠けから開始しており、
    前記3本の表側切断誘導線のうち、中央の表側切断誘導線は、前記中央部頂点と同じ高さに配置されており、その他の表側切断誘導線は前記中央部頂点を挟んで上下方向に対称位置に配置されており
    前記2本の裏側切断誘導線も前記中央部頂点を挟んで上下方向に対称位置に配置されており、裏側切断誘導線は表側切断誘導線表側切断誘導線との間に配置されていることを特徴とする易開封包装袋。
  2. 互いに隣接する切断誘導線の間の距離が0.5〜2.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の易開封包装袋。
  3. 両切断誘導線のうち少なくとも1本の切断誘導線が表側フィルム又は裏側フィルムを横断していることを特徴とする請求項1または2に記載の易開封包装袋。
  4. 表側切断誘導線及び裏側切断誘導線が、いずれも、切欠けが設けられた側縁シール線に垂直な直線で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の易開封包装袋。
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