JP6793507B2 - 活性炭及びカフェインを含有する飲料 - Google Patents
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Description
(1)活性炭及びカフェインを含有する、飲料。
(2)活性炭の含有量が0.01w/v%以上である、(1)に記載の飲料。
(3)活性炭の含有量が0.2〜5w/v%である、(2)に記載の飲料。
(4)カフェインの含有量が0.1〜120mg/100mLである、(1)〜(3)のいずれか1に記載の飲料。
(5)カフェインの含有量が10mg/100mL以上である、(1)〜(4)のいずれか1に記載の飲料。
(6)活性炭の含有量とカフェインの含有量との関係が、Y≧0.96×e0.95X(X:活性炭含有量(w/v%)、Y:カフェイン含有量(mg/100mL))である、(1)〜(5)のいずれか1に記載の飲料。
(7)加熱処理された飲料である、(1)〜(6)のいずれか1に記載の飲料。
(8)容器詰め飲料である、(1)〜(7)のいずれか1に記載の飲料。
(9)飲料中の活性炭の沈降を抑制する方法であって、飲料にカフェインを配合する工程を含む、前記方法。
活性炭とは、やし殻などの炭素物質から高温での活性化反応を経て製造される、多孔質の、炭素を主な成分とする物質である。
本発明の飲料は、カフェインを含有する。本発明におけるカフェインは、食品添加物として使用できる精製品(カフェイン含量98.5%以上の精製品)や、食品として使用できる粗精製品(カフェイン含量50〜98.5%)等が使用できる。また、本発明においてカフェインは、カフェインを含有する植物(茶葉、コーラの実、コーヒー豆、ガラナ等)の抽出物又はその濃縮物の形態でも用いることができる。特に限定されるわけではないが、本発明の飲料においては、呈味等の観点から粗精製品または精製品を用いることが好ましく、特に精製品を用いることが好ましい。
上述した通り、本発明者らは、活性炭を含有する飲料を加熱処理した場合、活性炭の飲料中での分散性がさらに悪くなることを見出している。そのため、本発明の飲料が加熱処理された飲料である場合は、特に飲料中の活性炭の沈降抑制効果を十分に発揮することが求められる。この点から、本発明の飲料は、加熱処理された飲料であるときに特に有用である。
本発明の飲料には、上記した各種成分に加えて、通常の飲料に用いられる香料、酸化防止剤、保存料、pH調整剤、品質安定剤などを、本発明の効果を損なわない範囲で添加することができる。
本発明の飲料の種類は特に限定されないが、例えば、清涼飲料のような非アルコール飲料や、アルコール飲料等が挙げられる。本発明の飲料は、炭酸ガスを含んでいても、含んでいなくてもよい。炭酸ガスを含まない飲料として、例えば、コーヒー飲料や緑茶、烏龍茶、紅茶、ブレンド茶、穀物茶、ハーブティー、マテ茶、麦茶等の茶飲料等が挙げられる。
本発明の別の側面によれば、飲料中の活性炭の沈降を抑制する方法が提供される。本発明の方法は、飲料中の活性炭の沈降を抑制する方法であって、飲料にカフェインを配合する工程を含む、前記方法である。
明確化のために記載すると、本明細書において下限値と上限値によって表されている数値範囲、即ち「下限値〜上限値」は、それら下限値及び上限値を含む。例えば、「1〜2
」により表される範囲は、1及び2を含む。
竹由来の粉末活性炭(全粒子の90%以上の粒子径が0.1〜30μm)の配合量を1又は2g/100mL、カフェインの配合量を220mg/100mLとして、竹由来の粉末活性炭及びカフェインをそれぞれ水に添加し、2種類のカフェイン水溶液(容量100mL)を調製した。また、コントロールとして、カフェインのみを220mg/100mL含むカフェイン水溶液(容量100mL)を調製した。いずれの水溶液も85℃で10分間加熱処理を行った。
HPLC装置:TOSOH HPLCシステム LC8020 modelII
カラム:TSKgel ODS80T sQA(4.6mm×150mm)
カラム温度:40℃
移動相A:水−アセトニトリル−トリフルオロ酢酸(90:10:0.05)
移動相B:水−アセトニトリル−トリフルオロ酢酸(20:80:0.05)
検出:UV275nm
注入量:20μL
流速:1mL/min.
グラジエントプログラム:
時間(分) %A %B
0 100 0
5 92 8
11 90 10
21 90 10
22 0 100
29 0 100
30 100 0
標準物質:カフェイン(和光純薬工業)
試験例1で用いた粉末活性炭及びカフェインを、下表に示した含有量となるようにそれぞれ水に添加し、飲料サンプル(容量100mL)を調製した。各種飲料サンプルはクエン酸及びクエン酸三ナトリウムを用いてpH調整を行い、試作品1〜15のpHは6.0とし、試作品16のpHは3.5とした。全ての飲料サンプルについて、85℃で10分間加熱処理を行った。なお、下表のカフェイン含有量は、飲料サンプルを20℃で2週間放置した後の飲料サンプル中の遊離カフェイン濃度を表す。
スコア0:活性炭が容器底面に沈殿しており、容器を軽く振っただけでは分散しない。
スコア1:スコア0と比較して、容器底面に沈殿している活性炭の量がやや少なくなった。
スコア2:スコア0と比較して、容器底面に沈殿している活性炭の量が少なくなった。
スコア3:スコア0と比較して、容器底面に沈殿している活性炭の量が非常に少なくなった。
Claims (5)
- 活性炭及びカフェインを含有する、加熱処理された容器詰め飲料であって、カフェインの含有量が10〜120mg/100mLである、上記飲料。
- 活性炭の含有量が0.01w/v%以上である、請求項1に記載の飲料。
- 活性炭の含有量が0.2〜5w/v%である、請求項2に記載の飲料。
- 活性炭の含有量とカフェインの含有量との関係が、Y≧0.96×e0.95X(X:活性炭含有量(w/v%)、Y:カフェイン含有量(mg/100mL))である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料。
- 飲料中の活性炭の沈降を抑制する方法であって、飲料にカフェインを配合する工程を含む、前記方法。
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JP2016182332A JP6793507B2 (ja) | 2016-09-16 | 2016-09-16 | 活性炭及びカフェインを含有する飲料 |
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JP2016182332A JP6793507B2 (ja) | 2016-09-16 | 2016-09-16 | 活性炭及びカフェインを含有する飲料 |
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JPH0870772A (ja) * | 1994-09-05 | 1996-03-19 | Unie Cafe:Kk | カフェインを低減した茶類抽出液を得る方法とカフェインを低減した茶類飲料を得る方法とカフェインを低減した茶類抽出液の濃縮液を得る方法とカフェインを低減した茶類抽出液の乾燥利用方法とカフェインを低減した茶類抽出方法とカフェインを低減した茶類飲料とカフェインと加工時に生じる異臭を低減した茶類飲料を得る方法と加工臭とカフェインを低減した茶類飲料と加工臭とカフェインを低減した茶類飲料用固形素材を得る方法と加工臭とカフェインを低減した茶類飲料の濃縮液を得る方法と水だしティーバッグ方式によるカフェインを低減した茶類の抽出方法と水だしティーバッグ方式によるカフェインを低減した茶類の抽出方法によって抽出された茶類飲料 |
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2016
- 2016-09-16 JP JP2016182332A patent/JP6793507B2/ja active Active
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