JP6792249B2 - 振動発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動発電装置に関する。
環境振動からエネルギーを収穫するエナジーハーベスティング技術の一つとして、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)振動素子である振動発電素子を用いて環境振動から発電を行う手法が知られている。振動発電素子自体は、圧電素子や静電容量型素子を備え、それを環境振動の周波数で振動させると、その周波数に等しい交流の電力を発生する素子である。そこで、振動発電素子と、振動発電素子が発生した交流電力を利用に適した電圧の直流または交流に変換する電源回路とを組み合わせた振動発電装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1においては、静電容量型の振動発電素子が発電した交流電力の整流(交流から直流への変換)には、整流回路として一般的な二相全波整流回路が用いられている。
特開2013−172523号公報
環境振動の振動エネルギーは微弱であるため、環境振動を高い効率で電気エネルギーに変換する振動発電装置が求められている。
本発明の第1の態様による振動発電装置は、第1電極と、前記第1電極に対向する第2電極と、前記第1電極と前記第2電極の少なくとも一方を相対移動自在に保持する保持部と、第1整流素子と出力部を含み、前記第1電極および前記第2電極に電気的に接続され、前記第1電極から前記第2電極に向けて流れる電流を前記出力部に流すとともに、前記第2電極から前記第1電極に向けて流れる電流を遮断する半波整流器と、前記第1電極および前記第2電極に電気的に接続され、前記第2電極から前記第1電極に向けて流れる電流を前記出力部を通さずに流し、前記第1電極から前記第2電極に向けて流れる電流を遮断する第2整流素子と、を備えるともに、前記第2電極は前記第1電極と対向する面の表面に負に帯電したエレクトレットを有するか、または、前記第1電極は前記第2電極と対向する面の表面に正に帯電したエレクトレットを有する。
本発明によれば、環境振動のエネルギーを高効率で電気エネルギーに変換することができる。
本発明の第1実施形態の振動発電装置100の概略構成を示す模式図。 第1実施形態の振動発電装置の動作原理の概略を説明する図。 第1実施形態の振動発電装置の動作原理の概略を説明する図。 変形例1の振動発電装置100aの概略構成を示す模式図。 本発明の第2実施形態の振動発電装置100bの概略構成を示す模式図。 変形例2の振動発電装置100cの概略構成を示す模式図。
(第1実施形態)
以下、図を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態の振動発電装置の概略構成を示す模式図である。振動発電装置100は、環境振動により交流電力を発電する振動発電素子10と、発電した交流電力を電源として取り出す半波整流器40とを備える。
静電容量型の振動発電素子10は、一例として可動電極である第1電極11と、一例として固定電極である第2電極12を有している。第1電極11は一例として2本の櫛歯部分21を有する櫛歯電極であり、第2電極12は一例として3本の櫛歯部分22を有する櫛歯電極である。
第1電極11の櫛歯部分21と第2電極12の櫛歯部分22は、図中のZ方向に所定の厚さ有しており、かつ、それらが噛合する部分において互いに他方の電極に対向している。
第1電極11および第2電極12は、たとえばシリコンを基材としたMEMS構造体として製造することができる。
第2電極12の櫛歯部分22のうち、第1電極11の櫛歯部分21と対向する面の表面の領域25には、公知の帯電処理(例えば、特開2014−049557号公報に記載の帯電処理)を施すことにより、負の電荷を有するエレクトレットが形成されている。
エレクトレット化により第2電極12の櫛歯部分22が半永久的に帯電する。この結果、エレクトレット化された電極と対向する第1電極11の櫛歯部分21には、エレクトレット化された電極とは逆特性の、すなわち正の誘導電荷が誘起される。
なお、固定電極または可動電極の表面がシリコンでない場合には、帯電処理を施す前に表面に多結晶シリコンや非晶質シリコンを成膜しておくとよい。
第2電極12は絶縁性の支持枠13により固定的に保持されている。
一方、第1電極11は、保持部14(電極保持部14a、連結部14b、固定部14c)により、支持枠13に対して図中の上下方向(X方向)に振動するように保持されている。保持部14は、第1電極11を保持する電極保持部14aと、支持枠13に固定されている固定部14cと、電極保持部14aと固定部14cをつなぐ、可撓性を有する連結部14bから構成されている。
連結部14bは、図1中のX方向の厚さが薄く、Z方向の厚さが厚い、金属等の可撓性材料からなる薄片である。支持枠13に外部から振動が加わると、図中の電極保持部14aの左右に設けられている2つの連結部14bが撓むことにより、電極保持部14aは支持枠13に対してX方向に振動する。この結果、電極保持部14aに保持された第1電極11は、支持枠13に固定されている第2電極12に対して、X方向に振動する構成となっている。
第1電極11と第2電極12とのX方向への振動に伴い、第1電極11の櫛歯部分21と第2電極12の櫛歯部分22が対向する面の面積が増減する。その結果、第1電極11と第2電極12とが対向する部分の面積が変化し、エレクトレットによる誘導電荷も変化し、第1電極11と第2電極12との間の電位差が変化して起電力が発生することで、振動発電素子10による発電が行われる。
本明細書では、電気素子と他の電気素子とを、金属や半導体を含む導体の配線により電導性を持って接合することを、電気的に接続するという。
後述するように、振動発電素子10は、振動発電装置100が設置された環境の振動のエネルギーを電気エネルギーに変換して、交流電力を発生する。
第2電極12には、第1整流素子であるダイオードD1のカソードおよび第2整流素子であるダイオードD2のアノードが電気的に接続されている。一方、第1電極11にはダイオードD2のカソードが電気的に接続されている。
そして、第1整流素子であるダイオードD1のアノードには、コンデンサC1および電圧変換器VCを含む出力部30の入力側の一端Vi1が電気的に接続され、出力部30の入力側の他端Vi2は、ダイオードD2のカソードおよび第1電極11に電気的に接続されている。第1電極11の電位は接地電位となっている。
これにより、振動発電素子10が発電する交流電力のうち、第1電極11が正電位、第2電極12が負電位となる場合、ダイオードD1は順バイアスされるため、第1電極11から第2電極12に流れる電流はダイオードD1を通り、コンデンサC1を充電する。出力部30の入力端Vi1とVi2との間の充電電圧が電圧変換器VCにより変圧され、出力部30の出力側の一端Vo1および出力側の他端Vo2から、外部の電子機器や充電装置に出力される。
電圧変換器VCは、例えばチョッパ型のDC−DCコンバータを用いることができる。
第1電極11が正電位、第2電極12が負電位の場合、ダイオードD2は逆バイアスされるためダイオードD2を通って第2電極12に電流は流れない。すなわち、第1電極11から第2電極12への電流は、ダイオードD2により遮断される。
一方、振動発電素子10が発電する交流電力のうち、第1電極11が負電位、第2電極12が正電位となる場合は、ダイオードD2は順バイアスされ、電流は第2電極12から第1電極11に向けて流れる。この電流の方向はダイオードD2の順方向電流の方向であるため、ダイオードD2の電気抵抗がほとんどゼロとなる。第1電極11が負電位、第2電極12が正電位となる場合は、ダイオードD1は逆バイアスされるため、出力部30には電流は流れない。
ダイオードD1と出力部30は、半波整流器40を構成している。
すなわち、第1実施形態においては、振動発電素子10が発電する交流電力のうち、第1電極11から第2電極12に向かって流れる電流のみを出力部30から取り出し、第2電極12から第1電極11に向う方向の電流は、整流素子であるダイオードD2によりほぼ無抵抗(無負荷)で第2電極12から第1電極11に流すことに特徴がある。
この構成により、第1実施形態の振動発電装置100は、後述する原理でエレクトレット化された第2電極12が負電位、第1電極11が正電位となる振動状態において、第1電極11と第2電極12間の電場を弱めないようにでき、従来の振動発電装置に比べて、より高い効率で、環境振動のエネルギーを電気エネルギーに変換することができる。
図2は、振動発電素子10の動作原理の概略を表す図である。以下、図2を参照して第1実施形態の振動発電装置100のエネルギー変換効率が高い理由を説明する。
図2(a)〜(c)は、図1に示した第1電極11の櫛歯部分21と第2電極12の櫛歯部分22が、図1中のX方向に相対移動する様子を示す図である。図2の説明においては、簡略化のために第1電極11の櫛歯部分21を第1電極21と呼び、第2電極12の櫛歯部分22を第2電極22と呼ぶ。
図2(a)は、第1電極21と第2電極22とが所定の部分において対向している状態を示す図である。第1電極21と対向する第2電極22の表面の領域25には、負電荷60が帯電されたエレクトレットが形成されている。
この負電荷60に誘起され、第2電極22と対向する第1電極21の表面には、正の電荷62が誘起されている。一方、第2電極22のうち、第1電極21と対向しない部分では領域25の負電荷60に誘起されて、第2電極22の内部に正の電荷61が誘起されている。
第1電極21に誘起された正の電荷62と第2電極22の表面のエレクトレットによる負電荷60は、第1電極21と第2電極22との対向部に電場E0を形成する。
図2(a)中の抵抗Rは、振動発電素子10が接続される電源回路および負荷を抵抗として表したものである。電場E0中で、振動発電素子10が振動した場合、第1電極と第2電極間の静電容量変化に伴って発生した電圧が抵抗Rには印加されている。図2(b)、(c)に示す例では、第1電極21と第2電極22の振動に伴い、振動発電素子10の出力電圧は図2(a)に示す例に比べて、増減する。
図2(b)は、図2(a)に示した状態から第1電極21と第2電極22とがX方向に相対移動し、第1電極21と第2電極22とが対向する部分の面積が、図2(a)に示した状態よりも減少した場合を示している。
図2(b)に示した状態では、図2(a)に示した状態に比べ、第2電極22の表面の負電荷60により誘起されていた第1電極21表面の正の電荷62は減少し、負電荷60により誘起されていた第2電極22内の正の電荷61は増加する。
そのため、電極の振動により図2(a)の状態から図2(b)の状態に変化する際には、図2(a)において第1電極21に誘起されていた正の電荷62の一部は、電流I1となって抵抗Rを経由して第1電極21から第2電極22に移動しようとする(正確には、電子が第2電極22から第1電極21に移動しようとする)。このため、第1電極21は第2電極22に対して正の電位となる。
しかし、この電荷の移動は、抵抗Rの電気抵抗により阻害されるため、第1電極21には正の残留電荷64が残留し、一方の第2電極22内の負電荷60と対向する部分の一部には、正の電荷の欠損部63が生じる。この正の残留電荷64と正の電荷の欠損部63は、第1電極21と第2電極22との対向部の電場E1を、図2(a)の場合の電場E0に比較して、強めることになる。
図2(c)は、図2(a)に示した状態から第1電極21と第2電極22とがX方向に相対移動し、第1電極21と第2電極22とが対向する部分の面積が、図2(a)に示した状態よりも増大した場合を示している。
図2(c)に示した状態では、図2(a)に示した状態に比べ、負電荷60により誘起される第1電極21表面の正の電荷62も増大し、負電荷60により誘起されていた第2電極22内の正の電荷61は減少する。
そのため、電極の振動により図2(a)の状態から図2(c)の状態に変化する際には、図2(a)において第2電極22に誘起されていた正の電荷61の一部は、電流I2となって抵抗Rを経由して第2電極22から第1電極21に移動しようとする(正確には、電子が第1電極21から第2電極22に移動しようとする)。このため、第1電極21は第2電極22に対して負の電位となる。
しかし、この電荷の移動は、抵抗Rの電気抵抗により阻害されるため、第2電極22には正の残留電荷65が残留し、一方の負電荷60と対向する部分の第1電極21内の一部には、正の電荷の欠損部66が生じる。この正の残留電荷65と正の電荷の欠損部66は、第1電極21と第2電極22との対向部の電場E2を、図2(a)の場合の電場E0に比較して、弱めることになる。
このように電場E2が弱まった状態では振動発電素子10の発電効率が低下する。よって、電場E2が弱まった状態で振動発電素子10から電力を取り出すと、電気的ダンピングが減少し、機械的エネルギーから電気的エネルギーへの変換速度が遅くなるために、可動電極である第2電極22に蓄積されている環境振動のエネルギー(運動エネルギー)が、電気エネルギーに効率良く変換されずに、浪費されてしまうことになる。
第1実施形態においては、図1に示したように、第1電極11が第2電極12に対して負の電位となる場合には、電流は、第2整流素子であるダイオードD2の順方向に流れる。ダイオードD2の順方向抵抗は逆方向抵抗に比べて格段に小さいので、第2電極12から第1電極11に電流が流れるときの回路損失も小さい。その結果、図2に示すダイオードD2を設けた実施形態の回路では、図2(a)から図2(c)に示すように第1電極21と第2電極22が相対移動したときの電場E2dは、図2(c)に例示する回路での電場E2よりも大きくなる。
一見すると、第2電極12から第1電極21にダイオードD2を通して電流を流すことにより発電された電気エネルギーを浪費しているようにも思える。しかし、ダイオードD2の順方向電流への電気抵抗は実質的にゼロであり、また、流れる電流の総量は第1電極11および第2電極12に誘起される電荷の量であり上限が決まっていることから、損失する電気エネルギーの量ΔEG2、すなわち(抵抗)×(電流)×(電流)の量も僅かである。
図3は、第1実施形態の振動発電装置100による出力と、従来の全波整流素子を使用した振動発電装置の出力とを比較した図である。
図3(a)は、第1実施形態の振動発電装置100による発電出力(電力)P1と時間t(横軸)の関係を示す図であり、図3(b)は、従来の全波整流素子を使用した振動発電装置の発電出力(電力)P2と時間t(横軸)の関係を示す図である。両図の縦軸は、出力電力Pである。
従来の例えばダイオードブリッジ型の全波整流素子を使用した場合、電極の相対振動に伴い振動発電素子の第1電極と第2電極の間に誘起された正弦波状の電力(電圧)は、全波整流素子により負の電圧が正に反転され、概ね正弦波の絶対値に等しい電力P2が出力される。電力P2の時間変化の隣り合うピーク間の時間は、振動発電素子の振動の周期の半分である。
一方、図3(a)に示した第1実施形態の振動発電装置100による出力P1は、第1電極11と第2電極12の間に誘起された正弦波状の電力(電圧)のうち、第1電極11が正の電位、第2電極12が負の電位に誘起された状態のみが出力される。すなわち、正弦波状の電力(電圧)のうちの正(または負)の部分のみが出力されるので、従来の全波整流素子を使用した場合の出力P2に比べて、ピークの数は半分になる。
しかし、振動発電素子の場合、外部から加えられる振動のエネルギーは、空気抵抗や摩擦として失われる機械エネルギーと、振動発電素子に発電される電気エネルギーの和に等しい。よって、外部から加えられる振動のエネルギー、および失われる機械エネルギーが等しければ、取り出せる電気エネルギーの総量は電気エネルギーを取り出す回数(頻度)に関係なく、一定となる。
このため、第1実施形態の振動発電装置100による出力P1は、1つのピークの大きさ(電力)が、従来の出力P2の1つのピークに比べて大きくなる。そして、上述の電場E2の弱体化を考慮しない場合には、第1実施形態の振動発電装置100の出力電力の時間平均P10と、従来の全波整流素子を使用した装置の出力電力の時間平均P20は等しくなる。
そして、上述の電場E2の弱体化を考慮すれば、従来の全波整流素子を使用した装置では、電場E2の弱体化が避けられず発電効率が低下するので、第1実施形態の振動発電装置100の出力電力の時間平均P10は、従来の全波整流素子を使用した装置の時間平均を上回ることになる。
以上説明したように、ダイオードD2を設けた発電回路では、第1電極11と第2電極12との対向部の電場は、たとえば、図2(c)に示す電場E2よりも高い電場E2dとなる。高い電場E2dになることで、電気的ダンピングが増加する。電気的ダンピングが増加することで機械的ダンピングの損失の影響が小さくなり、振動発電素子10の発電効率を向上させることができる。
よって、第1実施形態の振動発電装置100では、従来の装置に比べて高い効率で、環境振動のエネルギーを電気エネルギーに変換することができる。
以上で説明した第1施形態においては、第1電極11を可動電極、第2電極12を固定電極としているが、この構成に限られるものではない。すなわち、第1電極11を固定電極、第2電極12を可動電極としても良い。
また、半波整流器40内で、ダイオードD1を第2電極12側に、出力部30を第1電極11側に配置しているが、逆に、出力部30を第2電極12側に、ダイオードD1を第1電極11側に配置してもよい。
第1実施形態の振動発電装置100の動作をまとめると以下のとおりである。
第1実施形態の振動発電装置では、半波整流器40はダイオード(第1整流素子)D1とDC−DCコンバータ(出力部)30を含み、第2電極12には負電荷60が帯電されたエレクトレットが設けられ、第1電極11にはエレクトレットが設けられていない。ダイオードD1は、エレクトレットを持たない第1電極11から負電荷60が帯電されたエレクトレットを有する第2電極12へ流れる電流により順バイアスされるような向きで第1電極11と第2電極12間に配設される。ダイオードD2は、第2電極12から第1電極11へ流れる電流により順バイアスされるような向きで、かつ、第1電極11と第2電極12間にダイオードD1と並列に配設される。
第1電極11と第2電極12の対向面積の変化に応じて、対向する第2電極12のエレクトレットの負電荷60で誘起されている第1電極11の正の電荷62が減少し、第2電極12の正の電荷61が増える場合、図2(b)に示すように、ダイオードD1の順方向に第1電極11から第2電極12の方向に電流I1が流れ、コンデンサC1が充電される。
一方、第1電極11と第2電極12の対向面積の変化に応じて、第2電極12のエレクトレットの負電荷60で誘起されている第1電極11の正の電荷62が増加し、第2電極12の正の電荷61が減少する場合、図2(c)に示すように、ダイオードD2の順方向に第2電極12から第1電極11の方向に電流I2が流れる。しかし、ダイオードD2は出力部30に接続されていないから、このときの電流I2は出力に供せず、むしろ第2電極12から第1電極11へ正の電荷が移動する。そのため、ダイオードD2を設けずダイオードD1だけの回路構成で発生する電場E2に比べて高い電場E2dとすることができ、振動発電装置の変換効率を向上することができる。
(変形例1)
図4を参照して、変形例1の振動発電装置100aについて説明する。なお、上述の第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
変形例1の振動発電装置100aが有する振動発電素子10aは、エレクトレットが形成されていない第1電極11が固定電極、負電荷のエレクトレットが形成されている第2電極12が可動電極となっている点で、上述の第1実施形態と異なる。
固定電極である第1電極11は、絶縁性の支持枠13により固定的に保持されている。
一方、可動電極である第2電極12は、保持部14により、支持枠13に対して図中の上下方向(X方向)に振動するように保持されている。第2電極12の櫛歯部分22のうち、第1電極11の櫛歯部分21と対向する面の表面の領域25には、負の電荷を有するエレクトレットが形成されている。
変形例1においては、第1電極11には第1整流素子であるダイオードD1aのアノードおよび第2整流素子であるダイオードD2aのカソードが電気的に接続されている。一方、第2電極12には、ダイオードD2aのアノードが電気的に接続されている。ダイオードD1aのカソードには、コンデンサC1および電圧変換器VCを含む出力部30の入力側の一端Vi1が電気的に接続され、出力部30の入力側の他端Vi2は、ダイオードD2aのアノードおよび第2電極12に電気的に接続されている。
これにより、上述の第1実施形態と同様に、振動発電素子10が発電する交流電力のうち、第1電極11が負電位、第2電極12が正電位となる場合は、ダイオードD2aは順バイアスされ、電流は第2電極12から第1電極11に向けてダイオードD2aを流れる。この場合には、ダイオードD1aは逆バイアスされるため、出力部30には電流は流れない。一方、第1電極11が正電位、第2電極12が負電位となる場合は、電流は第1電極11から第2電極12に向けてダイオードD1aおよび出力部30を通って流れ、ダイオードD2aは順バイアスされるためダイオードD2aには電流は流れない。
ダイオードD1aと出力部30は、半波整流器40aを構成している。
従って、変形例1においても、上述の第1実施形態と同様に、エレクトレット化された第2電極12が負電位、第1電極11が正電位となる振動状態において、第1電極11と第2電極12間の電場を弱めないようにできる。従って、従来の振動発電装置に比べて、より高い効率で、環境振動のエネルギーを電気エネルギーに変換することができる。
以上の第1実施形態および変形例1においては、いずれも第1電極11と対向する第2電極12の表面に負の電荷のエレクトレットを形成するものとしたが、これに限らず、第2電極12と対向する第1電極11の表面に正の電荷のエレクトレットを形成する構成としてもよい。
この場合にも、上述のように、第1電極11と第2電極12の間の電場E2が弱まった状態で振動発電素子10から電力を取り出すことを防止でき、発電効率を向上することができる。
なお、第1電極11に正のエレクトレットを形成し、かつ第2電極12に負のエレクトレットを形成しても良い。
(第1実施形態および変形例1の効果)
(1)以上の第1実施形態および変形例1の振動発電装置100、100aは、第1電極11と、第1電極11に対向する第2電極12と、第1電極11と第2電極12の少なくとも一方を相対移動自在に保持する保持部14と、第1電極11から第2電極12に向けて流れる電流を出力部30に流す半波整流器40と、第2電極12から第1電極11に向けて流れる電流を流し第1電極11から第2電極12に向けて流れる電流を遮断するダイオード(第2整流素子)D2とを備えるともに、第1電極11は第2電極12と対向する面の表面に正に帯電したエレクトレットを有しいている、または、第2電極12は第1電極11と対向する面の表面に負に帯電したエレクトレットを有している。
この構成により、環境振動を高い効率で電気エネルギーに変化する振動発電装置を実現することができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態の振動発電装置100bの概略構成を示す模式図である。なお、上述の第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の振動発電装置100bが有する振動発電素子10bは、エレクトレットが形成されている電極と形成されていない電極との対を2対有しており、かつ第1整流素子および第2整流素子をそれぞれ2つ有している点で、上述の第1実施形態と異なる。
2つの固定電極である第2電極12aおよび第2電極12bは、それぞれ支持枠13の+X側および−X側の端部の内側に固定されている。一方、2つの可動電極である第1電極11aおよび第1電極11bは、保持部14を構成する電極保持部14aのそれぞれ+X側および−X側に設置されている。従って、上述の第1実施形態と同様に、外部からの振動により保持部14が振動すると、第1電極11a、11bは、第2電極12a、12bに対して、X方向に振動する。第2電極12a、12bのそれぞれの櫛歯部分22a、22bのうち、第1電極11a、11bの櫛歯部分21a、21bと対向する面の表面の領域25a、25bには、負の電荷を有するエレクトレットが形成されている。
振動発電素子10bにおいては、支持枠13は2つの第1電極11a、11bを一体的に保持する第1保持部と解釈することができる。電極保持部14aは、2つの第2電極12a、12bを一体的に保持する第2保持部と解釈することができる。連結部14bは、2つの第1電極11a、11bと2つの第2電極12a、12bとを相対移動自在とする相対移動部と解釈することができる。
第2実施形態においても、上述の第1実施形態と同様に、各電極には、整流素子であるダイオードと出力部30が所定の関係を持って接続される。一方の第2電極12aには第1整流素子であるダイオードD1cのカソードおよび第2整流素子であるダイオードD2cのアノードが電気的に接続されている。他方の第2電極12bには第1整流素子であるダイオードD1dのカソードおよび第2整流素子であるダイオードD2dのアノードが電気的に接続されている。
ダイオードD1cおよびダイオードD1dのアノードには、共に、コンデンサC1および電圧変換器VCを含む出力部30の入力側の一端Vi1が電気的に接続されている。
2つの第1電極11a、第1電極11bは、電気的に接続されている。そして、2つの第1電極11a、第1電極11bには、第2整流素子であるダイオードD2cおよびD2dのカソード、および出力部30の入力側の他端Vi2が電気的に接続されている。2つの第1電極11a、第1電極11bの電位は接地電位となっている。
なお、第1電極11aと第1電極11bは、ともに保持部14に保持され一体となってX方向に振動する。従って、振動の各位相において、第1電極11aと第2電極12aが対向する面積が増大するときには、第1電極11bと第2電極12bが対向する面積は減少する。従って、共通の接地電位である第2電極12aおよび第2電極12bの電位に対し、第1電極11aと第1電極11bの電位は、位相が反転したものとなる。
第2実施形態の構成は、上述の第1実施形態の振動発電装置100のうち、振動発電素子10、第1整流素子であるダイオードD1、および第2整流素子であるダイオードD2を、並列に2つ配置した構成とも考えられる。この並列の配置において、保持部14および出力部30はそれぞれ1つのみの配置であり、並列された2つの構成の共通部分となっている。
よって、ダイオードD1c、D1d、およびダイオードD2c、D2dの整流特性により、第2実施形態においても、上述の第1実施形態と同様に、エレクトレット化された第2電極12が負電位、第1電極11が正電位となる振動状態において、第1電極11と第2電極12間の電場を弱めないようにできる。従って、従来の振動発電装置に比べて、より高い効率で、環境振動のエネルギーを電気エネルギーに変換することができる。
さらに、変形例2の振動発電素子10bは、2つの振動発電素子が並列に配置された構成となっているため、一層高い効率で、環境振動のエネルギーを電気エネルギーに変換することができる。
ダイオードD1cと出力部30、およびダイオードD1dと出力部30は、それぞれ半波整流器40bを構成している。
なお、上述の説明では、第1電極11a、11bは、分離された2つの電極からなるものとしているが、第1電極11a、11bを一体的な1つの電極として形成することもできる。すなわち、図5中の第1電極11a、11bを連続的な1つの電極とし、保持部14は、その上面または周囲から一体化されている第1電極を保持する構成としても良い。この場合には、第1電極11a、11bの形成工程が簡素化される効果がある。
(変形例2)
図6を参照して、変形例2の振動発電装置100cについて説明する。なお、上述の第1実施形態、第2実施形態または変形例1と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
変形例2の振動発電装置100cは、上述の第2実施形態の振動発電素子10bとほぼ同様な構成であるが、負の電荷のエレクトレットが形成されている第2電極12a、12bが可動電極となっている点、および、ダイオードD1e、D1f、D2e、D2fのカソード・アノードの向きが逆になっている点で、第2実施形態の振動発電素子10bと異なる。
2つの固定電極である第1電極11aおよび第1電極11bは、それぞれ支持枠13の+X側および−X側の端部の内側に固定されている。一方、2つの可動電極である第2電極12aおよび第2電極12bは、保持部14を構成する電極保持部14aのそれぞれ+X側および−X側に設置されている。従って、上述の第2実施形態と同様に、外部からの振動により保持部14が振動すると、第1電極11a、11bは、第2電極12a、12bに対して、相対的にX方向に振動する。第2電極12a、12bのそれぞれの櫛歯部分22a、22bのうち、第1電極11a、11bの櫛歯部分21a、21bと対向する面の表面の領域25a、25bには、負の電荷を有するエレクトレットが形成されている。
変形例2においても、上述の第2実施形態と同様に、各電極には、整流素子であるダイオードと出力部30が所定の関係を持って接続される。一方の第1電極11aには第1整流素子であるダイオードD1eのアノードおよび第2整流素子であるダイオードD2eのカソードが電気的に接続されている。他方の第1電極11bには第1整流素子であるダイオードD1fのアノードおよび第2整流素子であるダイオードD2fのカソードが電気的に接続されている。
ダイオードD1eおよびダイオードD1fのカソードには、共に、コンデンサC1および電圧変換器VCを含む出力部30の入力側の一端Vi1が電気的に接続されている。
2つの第2電極12a、第2電極12bは、電気的に接続されている。そして、2つの第2電極12a、第2電極12bには、第2整流素子であるダイオードD2eおよびD2fのアノード、および出力部30の入力側の他端Vi2が電気的に接続されている。2つの第2電極12a、第2電極12bの電位は接地電位となっている。
変形例2においても、上述の第2実施形態と同様に、共通の接地電位である第1電極11aおよび第1電極11bの電位に対し、第2電極12aと第2電極12bの電位は、位相が反転したものとなる。
変形例2の構成は、上述の変形例1の振動発電装置100aのうち、振動発電素子10a、第1整流素子であるダイオードD1a、および第2整流素子であるダイオードD2aを、並列に2つ配置した構成とも考えられる。この並列の配置において、保持部14および出力部30はそれぞれ1つのみの配置であり、並列された2つの構成の共通部分となっている。
従って、ダイオードD1e、D1f、およびダイオードD2e、D2fの整流特性により、変形例2においても、上述の第1実施形態および変形例1と同様に、エレクトレット化された第2電極12が負電位、第1電極11が正電位となる振動状態において、第1電極11と第2電極12間の電場を弱めないようにできる。従って、従来の振動発電装置に比べて、より高い効率で、環境振動のエネルギーを電気エネルギーに変換することができる。
さらに、変形例2の振動発電素子10bは、2つの振動発電素子が並列に配置された構成となっているため、一層高い効率で、環境振動のエネルギーを電気エネルギーに変換することができる。
ダイオードD1eと出力部30、およびダイオードD1fと出力部30のは、それぞれ半波整流器40cを構成している。
なお、上述の第2実施例と同様に、第2電極12a、12bを一体的な1つの電極として形成することもできる。この場合には、保持部14は、一体的な第2電極をその上面または周囲から保持する構成とすることができる。この場合には、第2電極12a、12bの形成工程が簡素化される効果がある。
以上において、第2実施形態では2つの第1電極11a、11bが、変形例2では2つの第2電極12a、12bが、それぞれ1つの電極保持部14aにより一体的に保持されるとしたが、これに限るものではない。すなわち、電極保持部14aを含む保持部14をX方向に離れて2個設け、それぞれの保持部14が、2つの電極のうちのぞれぞれの電極を保持する構成としても良い。
なお、2つの電極(第1電極11a、11b、または第2電極12a、12b)を1つの電極保持部14aにより一体的に保持する構成は、振動発電素子10b、10cが小型化できる点で優れている。
以上の第2実施形態および変形例2においても、第1電極11と対向する第2電極12の表面に負の電荷のエレクトレットを形成する構成に限らず、これに限らず、第2電極12と対向する第1電極11の表面に正のエレクトレットを形成する構成としてもよい。
この場合にも、上述のように、第1電極11と第2電極12の間の電場E2が弱まった状態で振動発電素子10から電力を取り出すことを防止でき、発電効率を向上することができる。
なお、第1電極11に正のエレクトレットを形成し、かつ第2電極12に負のエレクトレットを形成しても良い。
(第2実施形態および変形例2の効果)
(2)以上の第2実施形態および変形例2の振動発電装置100b、100cは、
第1実施形態の振動発電装置100の構成に加えて、2つの第1電極11a、11b、2つの第2電極12a、12b、2つの第1整流素子(ダイオード)D1c、D1d、D1e、D1f、および2つの第2整流素子(ダイオード)D2c、D2d、D2e、D2fを有している。
そして、2つの第1電極11a、11bまたは2つの第2電極12a、12bのうち一方は、電気的に接続されているとともに、2つの第2整流素子D2c、D2d、D2e、D2fのぞれぞれの一端が電気的に接続されている。
さらに、2つの第1電極11a、11bまたは2つの第2電極12a、12bのうち他方は、2つの第2整流素子D2c、D2d、D2e、D2fのそれぞれの他端が電気的に接続され、かつ、2つの第1整流素子D1c、D1d、D1e、D1fのそれぞれの一端が電気的に接続されている。
この構成により、環境振動をさらに高い効率で電気エネルギーに変化する振動発電装置を実現することができる。
(3)さらに、(2)において、保持部14は、2つの第1電極11a、11bを一体的に保持する第1保持部(支持枠)13と、2つの第2電極12a、12bを一体的に保持する第2保持部(電極保持部)14aと、2つの第1電極11a、11bと2つの第2電極12a、12bとを相対移動自在とする相対移動部(連結部)14bとを有する構成とすることもでき、この場合には振動発電素子10bの小型化が実現できる。
以上の、各実施形態および各変形例のいずれにおいても、エレクトレットを形成する領域25は、第2電極12の表面のうちの第1電極11と対向する部分の全てではなく、一部であってもよい。
また、第1電極11および第2電極12の各櫛歯部分21、22の本数は、上記の本数に限られるものではなく、何本の櫛歯部分を有していても良い。また、第1電極11および第2電極12の形状についても、上述の櫛歯電極に限られることはなく、相互に対向して配置される平行平板型電極であっても良い。
また、ダイオードD1およびダイオードD2は、複数のダイオードを直列に接続して耐圧を向上させたものを用いても良い。また、第1整流素子および第2整流素子は、ダイオードに限らず、例えば2極管や、スピントロニクス整流作用により整流を行うスピントロニクス整流素子等の他の電気素子を用いることもできる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。また、各実施形態および変形例は、それぞれ単独で適用しても良いし、組み合わせて用いても良い。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
100,100a,100b,100c…振動発電装置、10,10a,10b,10c…振動発電素子、11,11a,11b…第1電極、12,12a,12b…第2電極、13…支持枠、14…保持部、D1,D1a,D1c,D1d,D1e,D1f…第1整流素子(ダイオード)、D2,D2a,D2c,D2d,D2e,D2f…第2整流素子(ダイオード)、C1…コンデンサ、VC…電圧変換回路、30…出力部、40,40a,40b,40c…半波整流器

Claims (5)

  1. 第1電極と、
    前記第1電極に対向する第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極の少なくとも一方を相対移動自在に保持する保持部と、
    第1整流素子と出力部を含み、前記第1電極および前記第2電極に電気的に接続され、前記第1電極から前記第2電極に向けて流れる電流を前記出力部に流すとともに、前記第2電極から前記第1電極に向けて流れる電流を遮断する半波整流器と、
    前記第1電極および前記第2電極に電気的に接続され、前記第2電極から前記第1電極に向けて流れる電流を前記出力部を通さずに流し、前記第1電極から前記第2電極に向けて流れる電流を遮断する第2整流素子と、を備えるともに、
    前記第1電極は前記第2電極と対向する面の表面に正に帯電したエレクトレットを有する、または、前記第2電極は前記第1電極と対向する面の表面に負に帯電したエレクトレットを有する、振動発電装置。
  2. 請求項1に記載の振動発電装置において、
    前記第1電極、前記第2電極、前記第1整流素子、および前記第2整流素子を、それぞれ2つ有するとともに、
    前記2つの第1電極または前記2つの第2電極のうち一方は、電気的に接続されているとともに、前記2つの第2整流素子のぞれぞれの一端が電気的に接続され、
    前記2つの第1電極または前記2つの第2電極のうち前記一方とは異なる他方は、前記2つの第2整流素子のそれぞれの前記一端とは異なる他端が電気的に接続され、かつ、前記2つの第1整流素子のそれぞれの一端が電気的に接続されている、振動発電装置。
  3. 請求項2に記載の振動発電装置において、
    前記保持部は、
    前記2つの第1電極を一体的に保持する第1保持部と、
    前記2つの第2電極を一体的に保持する第2保持部と、
    前記2つの第1電極と前記2つの第2電極とを相対移動自在とする相対移動部とを有する、振動発電装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の振動発電装置において、
    前記出力部は、コンデンサと、前記コンデンサに並列に配置された電圧変換回路を含む、振動発電装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の振動発電装置において、
    前記第1整流素子または前記第2整流素子の少なくとも一方はダイオードである、振動発電装置。
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