JP6788479B2 - 人力カート用の電動駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人力で走行させるかご台車などの人力カートに取り付け可能であり、人力カートを押す力を電動的に補助する人力カート用の電動駆動装置に関する。
工場や配送施設などにおいては、多くの物品や荷物をまとめて運ぶ必要がある。例えば、複数の種類や個数の物品を所定の場所に移動させる必要がある。あるいは、集荷された荷物を、まとめて移動させる必要がある。もちろん、工場や配送施設だけでなく、空港や駅などの公共交通機関のステーションにおいても、複数の荷物をまとめて運ぶ必要があることがある。
このような荷物を一つずつ人力で運んだり、台車で運んだりすることは効率的ではない。このため、複数の物品や荷物をまとめて運ぶことが行われる。このとき、人力カートやかご台車が用いられることが多く、工場や配送施設などでは、かご台車が使われることが多い。慣習的にかご台車が多く使われているからであり、様々な工場や配送施設において、かご台車が共通に使われることで、移動作業の効率化が図られるからである。もちろん、作業の標準化や物品の大きさ・形状の標準化にもつながるからである。
あるいは、荷物を載せる台がある通常の台車や人力カートも使用される。これらは、物品や荷物が載せられた状態で、作業者が人力で動作させて走行させる。かご台車、台車、人力カートなどのような人力で走行動作させるものを、人力カートとして総称する。
このような人力カートには、多数の荷物が載せられる。多数の荷物が載せられた状態で、作業者は、人力カートを押したり引いたりして走行動作させる。多数の荷物が乗っているので、当然に人力での走行動作を行うことは、作業者にとって負担である。体力も必要とする。
人力カートは、発進と停止の動作を繰り返して行うために、作業者の負担は更に大きい。加えて、移動しながら荷物を載せていくような作業の場合には、移動に伴って人力カートの重量が大きくなっていくので、作業者の負担が次第に大きくなっていく問題もある。
このような人力で運搬作業する問題に対応して、人力ではなく、電動で走行する電動台車を工場や配送施設に導入することも考えられる。しかしながら、工場や配送施設などでは非常に多くの荷物の運搬が必要であり、多数の電動台車を導入することはコストの面から適当ではない。また、このようなコスト面や作業手順の標準化などの歴史から、多くの工場や配送施設では、かご台車を始めとした人力カートが多く導入されている。
このため、導入されている人力カートを廃棄して電動台車に変えていくことは容易ではない。
一方で、すでに多く導入されて配置されている人力カートは、上述のように人力で走行動作させる必要があるので、当然に作業負荷が大きい。作業負荷が大きいことで、作業者の負担が大きく、作業効率を減少させることがある。
特に、近年では、工場や配送施設などの様々な場所に勤務する作業者の減少(労働力不足)の問題が生じている。あるいは、女性や高齢者などの作業者の割合が増加しており、肉体的な負荷が大きい人力カートを走行動作させる作業の維持が困難となっている問題もある。
すでに導入されている多くの人力カートを、電動台車に入れ替えることは現実的ではないが、労働力の不足、労働層の変化に合わせて、肉体的な負担を減少させることが必要となってきている。すなわち、限られた労働力を効率的に活用すると共に、作業者の負担を軽減することが、人力カートによる荷物の運搬においては重要となってきている。工場での製造、出荷、配送など、様々な業務フローの中には、荷物の運搬が必ず入っているからである。
このような状況であるが、電気動力によって動作する電動台車や電動アシスト台車についての技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平8−268286号公報 特開平10−109647号公報
特許文献1は、歩行操舵者が手押しするハンドルを車体に取り付けると共に、車体を走行可能に支持する車輪を電動モータで駆動可能に構成し、ハンドルにおける押圧状態を検出する検出手段を設け、検出手段により設定以上の力で押圧されることに連動して電動モータをハンドル押圧方向側に駆動制御する電動手押し作業車を開示する。
特許文献1の技術は、手押しハンドルを操作者が押して押圧すると、この押圧状態を検出して、走行を補助するモータをこの押圧状態に合わせて動作させる。この技術によって、電動による走行補助を行い、人力の負担軽減を実現する。
特許文献2は、特許文献1と同様の電動アシスト台車であって、押圧検出を、ばねによって水平維持される検出バーで行う技術を開示する。
特許文献1〜2の技術は、いずれも台車そのものが電動で走行する技術である。すなわち、工場や配送施設においては、すでに多く導入されている人力カートを、これらの専用の電動台車に置き換えることは現実的ではない。特許文献1〜2の技術は、いずれも人力カートを利用することができないからである。
このように、これまでの歴史的経緯から、工場や配送施設には多くの人力カート(かご台車、台車、人力台車など)が導入されている。これらを専用の電動台車に置き換えることは、コストや導入作業の面から効率的ではない。従来技術においては、専用の電動台車しかなく、人力カートを利用しつつ、作業者の負担を軽減することができない問題がある。
本発明は、これらの問題に鑑み、既存の人力カートを使用することを前提としつつ、簡便に装着が可能で電動力による補助力を発揮することで作業負担を軽減できる人力カート用の電動駆動装置を提供することを目的とする。
以上の課題に鑑み、本発明の人力カート用の電動駆動装置は、本体部と、
本体部を、人力カートに取り付ける取付け部と、
人力カートへ駆動力を付与する駆動輪と、
駆動輪を電気的に駆動する駆動部と、
作業者の操作を受けるハンドルと、を備え、
ハンドルは、作業者からの押圧を駆動部に伝達し、駆動部は、押圧をトルクに変換して、駆動輪を駆動し、
人力カートは、車輪を備えると共に車輪は進行方向が自由であり、
駆動輪は、進行方向が固定されており、
人力カートは、骨組みによるフレーム構造を有するかご台車であり、
取付け部は、人力カートのフレーム構造を構成する複数の棒状のフレームのうち水平方向に設けられたフレームに上方から引っ掛かる係止部を有し、
係止部には、係止部を水平方向に設けられたフレームに固定するロック機構が備えられ、
係止部が水平方向に設けられたフレームに引っ掛けられることにより、かご台車に対する駆動輪の進行方向が固定される。
本発明の人力カート用の電動駆動装置は、すでに導入されているかご台車などの汎用の人力カートに装着するだけで使用ができる。このとき、人力で操作する押圧に応じて、電動による駆動力を補助的に発生させることができる。
また、電動駆動装置は、押圧をトルクに変換して駆動力を発生させる。このため、作業者は、人力カートを手動で押す感覚で走行させることができ、従来の作業イメージを損なうことが無い。
これらの結果、様々な場面、場所で使用されている人力カートはそのままに、作業負担を軽減して、労働力減少などの問題に対応することができる。
人力カートの斜視図である。 本発明の実施の形態1における人力カート用の電動駆動装置の斜視図である。 本発明の実施の形態1における人力カート用の電動駆動装置を操作する動作説明図である。 本発明の実施の形態1における走行中の電動駆動装置の側面図である。 本発明の実施の形態1における走行中の電動駆動装置の側面図である。 本発明の実施の形態1における人力カートへの電動駆動装置の取り付けを示す説明図である。 本発明の実施の形態1における取付け部の斜視図である。 本発明の実施の形態1における係止部のロック機構の斜視図である。 本発明の実施の形態1における駆動部の動作を示す模式図である。
本発明の第1の発明に係る人力カート用の電動駆動装置は、本体部と、
本体部を、人力カートに取り付ける取付け部と、
人力カートへ駆動力を付与する駆動輪と、
駆動輪を電気的に駆動する駆動部と、
作業者の操作を受けるハンドルと、を備え、
ハンドルは、作業者からの押圧を駆動部に伝達し、駆動部は、押圧をトルクに変換して、駆動輪を駆動する。
この構成により、重量のある荷物が積載された人力カートでも、作業者は、容易に走行させることができる。
本発明の第2の発明に係る人力カート用の電動駆動装置では、第1の発明に加えて、人力カートは、車輪を備えると共に該車輪は進行方向が自由であり、駆動輪は、進行方向が固定されている。
この構成により、電動駆動装置が取り付けられた人力カート全体として、進行方向の安定性と走行効率の向上との両立を図ることができる。
本発明の第3の発明に係る人力カート用の電動駆動装置では、第1または第2の発明に加えて、駆動輪は、走行中において、上下方向に位置変更可能である。
この構成により、路面の高低差などの状況に対応して、接地状態を維持できる。
本発明の第4の発明に係る人力カート用の電動駆動装置では、第3の発明に加えて、駆動輪は、走行路面に合わせて、車輪との異なる高さに位置変更して、全体としての路面への接地を実現できる。
この構成により、人力カートの車輪および電動駆動装置の駆動輪とが、常に路面に接地しており、スムーズかつ確実な走行が実現できる。
本発明の第5の発明に係る人力カート用の電動駆動装置では、第1から第4のいずれかの発明に加えて、取付け部は、人力カートのフレームに係止部を有する。
この構成により、取付け部は、簡単に人力カートに取り付けることができる。
本発明の第6の発明に係る人力カート用の電動駆動装置では、第5の発明に加えて、係止部を基準として、本体部が、上下移動可能である。
この構成により、路面の変化に応じて、電動駆動装置の本体部が、その位置を追従させる。
本発明の第7の発明に係る人力カート用の電動駆動装置では、第1から第5のいずれかの発明に加えて、駆動部は、ハンドルから伝達される押圧が、一定値以上となったところから、駆動輪を駆動させるトルクを生じさせる。
この構成により、走行の開始時や走行の停止時に、作業者は、安全かつ容易に操作を行える。
本発明の第8の発明に係る人力カート用の電動駆動装置では、第7の発明に加えて、一定値までは、人力カートは、作業者の押圧によって走行し、一定値以上では、人力カートは、作業者の押圧および駆動輪の駆動によって走行する。
この構成により、作業者は、安全かつ容易に操作を行える。
本発明の第9の発明に係る人力カート用の電動駆動装置では、第7または第8の発明に加えて、一定値未満でトルクが発生しないことで、作業者は、人力カートの停止を容易に行える。
この構成により、停止の際に、余分な力を必要としない。
本発明の第10の発明に係る人力カート用の電動駆動装置では、第7から第9のいずれかの発明に加えて、一定値以上で発生するトルクは、上限値を有する。
この構成により、作業者の操作能力を超えて、電動駆動装置が人力カートを走行させてしまうことが無い。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
(人力カートの問題分析)
図1は、人力カートの斜視図である。図1では、かご台車を例として人力カート1が示されている。人力カート1は、空の状態に荷物が積まれる。図1では、人力カート1に荷物200が積まれている状態が示されている。この荷物200として、例えば、ペットボトルに入った水を収容した段ボール箱がある。
一つの段ボール箱に2Lサイズの水の入ったペットボトルが、6本入っているとする。この段ボール箱の重さは12Kgほどにもなる。図1では、この段ボール箱が、24箱も積まれている。人力カート100に積まれている荷物200の総重量は、288Kgほどにもなる。この総重量の人力カート100を、走行させたり方向を操作したりすることは、極めて負担が大きい重労働である。
特に、工場や配送施設においては、女性作業者も多く、女性作業者にとっては、このような作業負担は好ましくない。また近年の労働人口の減少や労働者の高齢化なども相まって、このような重量が大きくなる人力カート100を走行させたり操作したりすることが難しくなっている。
図1では、人力カート100の例としてかご台車を示しているが、工場や配送施設などでは、このような人力カート100がすでに多数導入されており、作業者は、このような人力カート100を使用し続ける必要がある。この人力カート100を、他の自動走行の機器にすべて置き換えるのは、現実的ではない。
このように、多くの工場や配送施設などで導入されている人力カート100をそのまま活用して、走行や操作の負担を軽減することが求められている。
(全体概要)
図2は、本発明の実施の形態1における人力カート用の電動駆動装置の斜視図である。人力カート用の電動駆動装置(以下、必要に応じて「電動駆動装置」と略す)1は、本体部2、取付け部3、駆動輪4、駆動部5、ハンドル6を備える。
本体部2は、電動駆動装置1の必要な部品や機構を格納する本体である。本体部2は、電動駆動装置1の外形を構成する。
取付け部3は、本体部2を人力カート100に取り付ける。本体部2は、電動駆動装置1が走行する際の駆動輪4や駆動部5などを備えており、本体部2が人力カート100に取り付けられることで、電動駆動装置1が人力カート100に取り付けられる。この取付け部3による取付けにより、電動駆動装置1は、人力カート100を走行させることができる。
駆動輪4は、回転駆動を行って、人力カート100に駆動力を付与する。駆動部5は、駆動輪4を電気的に駆動する。駆動部5が駆動輪4を電気駆動して回転させると、取り付けられている人力カート100を、走行させる。駆動部5による電気駆動で駆動輪4が回転して、人力カート100を、電気駆動によって走行(補助)することができる。
ハンドル6は、作業者の操作を受ける。作業者は、ハンドル6に押圧を付与する。このとき、押圧は前方方向への押圧であったり手前方向への押圧であったりする(後者は、引き戻す力といえる)。ハンドル6は、この作業者からの押圧を駆動部5に伝達する。駆動部5は、押圧をトルクに変換して駆動輪4を駆動する。
作業者は、前方、後方、斜め方向など、人力カート100を移動させたい方向に向けて、ハンドル6に圧力を加えることで、電動駆動による補助を受けることができる。
図3は、本発明の実施の形態1における人力カート用の電動駆動装置を操作する動作説明図である。作業者300が、人力カート100を、電動駆動装置1を用いて走行動作させる状態が示されている。
人力カート100は、図1で説明したようなかご台車であり、重量のある荷物200が載せられている。電動駆動装置1は、取付け部3によって人力カート100に取り付けられる。人力カート100は、骨組みによるフレーム構造を有していることが多く(軽量化、操作の際の把持を可能とするため、あるいは折り畳みを可能とするため)、この骨組みに取付け部3が取り付けられる。この取付けにより、電動駆動装置1が、人力カート100に取り付けられる。
作業者300は、ハンドル6を操作する。例えば、図3の矢印で示される進行方向に人力カート100を移動させたい場合には、作業者300は、ハンドル6を把持して、進行方向に圧力を付与する。このとき、ハンドル6に向けた押圧でもよいし、ハンドル6を引く圧力でもよい。いずれの場合でも、ハンドル6に圧力が付与されるので、これらを押圧として説明する。
作業者300が、ハンドル6に押圧を加えると、ハンドル6は、この押圧を駆動部5に伝達する。駆動部5は、押圧を数値化して処理してトルクに変換する。変換されたこのトルクに基づいて、駆動部5は、駆動輪4を回転させる。すなわち、作業者300にとっては、自身が人力カート100を移動させようと意識した押圧と同じ感覚で、駆動輪4が走行を補助してくれる。
人力カート100は、作業者300がハンドル6に付与する押圧でも走行し、これに駆動輪4が走行を補助する。すなわち、電動駆動装置1は、走行をすべて司るのではく、作業者300による押圧で移動する人力カート100の走行を補助する。この補助が電動駆動によって行われるので、作業者300の負担が大きく減少する。もちろん、補助ということが、電動駆動装置1による走行力が少ないことを意図するものではない。また、作業者300による押圧のみで人力カート100が走行しない場合でも、電動駆動措置1によって走行する場合も、ここでは含む意図である。
作業者300は、ハンドル6を押したり引いたりする動作を行うだけで、押圧に応じた駆動力で、電動駆動装置1からの駆動補助を受けることができる。すなわち、人力カート100を人力のみで走行動作させる場合と同じ感覚の操作で、電動駆動力を利用できる。この結果、操作も容易であると共に、操作における操作ミスなども避けることができる。
次に、各部の詳細について説明する。
(人力カート)
人力カート100は、かご台車、台車、人力台車などである。人力のみで走行動作され、工場や配送施設などの様々な場所において、すでに多く導入されている荷物運搬を行う什器である。図1に示されるようなものが一例である。
人力カート100は、車輪101を備えており、この車輪101によって走行可能である。この車輪101は進行方向が自由であって、人力カート100そのものは、作業者300の操作によって、その移動方向の自由度が高い。
一方で、電動駆動装置1の駆動輪4は、進行方向が固定されている。すなわち、駆動輪4は、進行方向に回転するのみであり、方向角度を変えることができない。図3のように、電動駆動装置1が人力カート100に取り付けられると、人力カート100の車輪101は、進行方向(方向角度)が自由であり、人力カート100に繋がる電動駆動装置1の駆動輪4は、進行方向が固定されている。
すなわち、図3のように人力カート100に電動駆動装置1が取り付けられていると、人力カート100部分は、進行方向が自由であり、これを動かす電動駆動装置1は、進行方向が固定されている。このため、電動駆動装置1が、人力カート100を押して移動させる場合には、人力カート100の車輪101が前輪となり、電動駆動装置1の駆動輪4が後輪となる。
このような関係になることで、自動車と同じく、前輪が進行方向を決定し後輪が駆動を行う状態となって、走行が安定する。すなわち、電動駆動装置1が取り付けられた人力カート100全体は、作業者300の操作に的確に対応して、進行方向と移動速度を実現することができる。
(駆動輪)
駆動輪4は、駆動部5による駆動を受けて回転する。この回転によって、駆動輪4は、人力カート100を走行させる。駆動部5による駆動は電気的な駆動であるので、作業者300は、人力に加えて電動力によって人力カート100を走行させることができる。
ここで、駆動輪4は、上述のように進行方向が固定された上で回転する。このとき、駆動輪4は、上下方向に位置を変更可能である。図4は、本発明の実施の形態1における走行中の電動駆動装置の側面図である。図5は、本発明の実施の形態1における走行中の電動駆動装置の側面図である。図4、図5では、見易さのために、人力カート100の一部のみを表示している。
図4、図5では、電動駆動装置1が路面50の上を走行している。このとき、路面50は、図4においては途中から下り坂になっている。図5では、路面50が、途中から上り坂になっている。このような途中で傾斜が生じたり、あるいは段差が生じたりする路面50を走行する際に、駆動輪4が、上下方向に位置を変更可能であるとことで、路面50にきちんと接地した状態を維持できる。
接地状態を維持できることで、電動駆動装置1は、人力カート100と上下方向に遊離せず、駆動輪4と車輪101の両方がずっと接地状態で移動できる。結果として、走行に不具合が出たり、操作に不具合が生じたりすることがない。
すなわち、駆動輪4は、走行路面に合わせて車輪101との異なる高さに位置変更して、全体として路面50への接地を実現できる。この路面への接地が維持されて、作業者300は、電動駆動装置1が取り付けられた人力カート100を、スムーズに走行させることができる。
(取付け部)
取付け部3は、人力カート100に本体部2を取り付け可能である。ここで、図2のように、取付け部3は、係止部31を有する。図6は、本発明の実施の形態1における人力カートへの電動駆動装置の取り付けを示す説明図である。
人力カート100は、フレーム110を有している。取付け部3は、係止部31を有しており、係止部31が、このフレーム110に引っかかることで、係止部31がフレーム110に取り付けられる。この係止部31の取付けにより、取付け部3が、フレーム110に取り付けられて、本体部2が、人力カート100に取り付けられる。
図7は、本発明の実施の形態1における取付け部の斜視図である。図8は、本発明の実施の形態1における係止部のロック機構の斜視図である。
取付け部3は、図7のように係止部31を有する。この係止部31がフレーム110に引っ掛けられる。ここで、係止部31には、図8のようにロック機構32が備わっている。係止部31がフレーム110に引っ掛けられた状態で、ロック機構32がロックされる。ロックされると、係止部31がフレーム110に固定される。この固定によって、本体部2は、確実に人力カート100に取り付けられる。
ここで、取付け部3は、本体部2との関係では上下移動が可能である。取付け部3と本体部2とは、相互に上下方向に可動できる関係である。この結果、係止部31を基準として、本体部2は、上下移動可能である。図4、図5を用いて説明したように、路面の角度が変化する場合にも対応できるようになるし、作業者300の操作性を上げることもできるようになる。
(駆動部)
駆動部5は、電動駆動力を生じさせ、駆動輪4を駆動する。この駆動によって、駆動輪4は、回転する。駆動部5は、電動モーターなどを備えており、これにより電動駆動力を生じさせる。このために、駆動部5は、電力供給を受ける機構を備えている。
駆動部5は、ハンドル6に加わった押圧を、トルクに変換して駆動力を発揮する。トルクは、駆動輪4を駆動する際の力の指標であり、トルクが大きくなることで、駆動輪4への駆動力が増加する。すなわち、作業者300がハンドル6に押圧を加える度合いに応じて、駆動部5は駆動力を変化させる。駆動部5が押圧に応じてトルクを変えていくことで、作業者300の操作に合わせた走行を実現することができる。
このとき、駆動部5は、ハンドル6から伝達される押圧が一定値以上となったところから、駆動輪4を駆動させるトルクを生じさせる。図9は、本発明の実施の形態1における駆動部の動作を示す模式図である。
駆動部5には、作業者300によるハンドル操作の押圧が加わる。このとき、押圧が一定値(図9では、Xkgf)を超えるまでは、トルクが発生しない。一定値(Xkgf)を超えると、駆動部5がトルクを発生させて、このトルクによって駆動輪4を動作させる。
駆動部5が、押圧が一定値まではトルクを発生させず、一定値を超えるとトルクを発生させることで、人力カート100は、一定値の押圧までは作業者300の押圧によって走行し、一定値以上となると人力カート100は、作業者300の押圧と駆動部5の駆動とによって走行する。このように、ある押圧までは作業者300の押圧で動作した上で、ある押圧を超えると駆動部5による補助が生じる。
このような人力から電動補助が生じる段階的な動作により、作業者300は、自身で操作しているのと同じような感覚で、人力カート100を走行させることができる。特に、ハンドル6の操作を開始してすぐにトルクが発生しないことで、停止状態から走行状態に入る際に、急激に動作を開始しないので、安全かつ安心である。
また、押圧が一定値未満でトルクが発生しないことで、作業者300は、人力カート100の停止を容易に行える。作業者300が人力カート100に加える押圧を弱めながら停止をさせたい場合に、押圧が一定値未満となるとトルクが停止する。このトルクが停止してから押圧がゼロになるまでの期間では、人力カート100は、人力のみで動作させられているので、停止までの間では、人力ですべてコントロールできている。
この人力でのコントロール下にあることで、停止の際に、トルクに引っ張られることが無い。結果として、作業者300は、人力カート100の停止を容易かつ確実に行える。特に、安全に行える。
一定値以上で発生するトルクは、上限値を有することも好適である。図9においても、トルクが100%となるところが示されている。この100%となるところが、トルクの上限値である。トルクが上限値を有することで、押圧が高くなっていっても、駆動部5が駆動輪4を大きく駆動させすぎない。
この結果、作業者300が押圧を加えすぎる場合に、駆動部5が作業者300の制御を不能とするレベルまで、人力カート100を走行させることがない。この点でも、作業者300にとって安全、安心である。
以上のように、駆動部5は、押圧に応じた駆動力を発生させるとともに、作業者300の安全や操作性をも実現できる。
以上のように、実施の形態1における人力カート用の電動駆動装置1は、多くの工場や配送施設などで導入済みの人力カート100に取り付けて使用できる。取り付けて使用されることで、電動駆動装置1は、作業者300による人力カート100の走行を補助でき、作業負担を軽減できる。将来的には、労働力の減少などにも対応でき、工場などでの生産活動を効率的に維持できる。
なお、実施の形態で説明された人力カート用の電動駆動装置は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 人力カート用の電動駆動装置
2 本体部
3 取付け部
31 係止部
4 駆動輪
5 駆動部
6 ハンドル
100 人力カート
101 車輪
110 フレーム
200 荷物
300 作業者

Claims (8)

  1. 本体部と、
    前記本体部を、人力カートに取り付ける取付け部と、
    前記人力カートへ駆動力を付与する駆動輪と、
    前記駆動輪を電気的に駆動する駆動部と、
    作業者の操作を受けるハンドルと、を備え、
    前記ハンドルは、前記作業者からの押圧を前記駆動部に伝達し、前記駆動部は、前記押圧をトルクに変換して、前記駆動輪を駆動し、
    前記人力カートは、車輪を備えると共に該車輪は進行方向が自由であり、
    前記駆動輪は、進行方向が固定されており、
    前記人力カートは、骨組みによるフレーム構造を有するかご台車であり、
    前記取付け部は、前記人力カートの前記フレーム構造を構成する複数の棒状のフレームのうち水平方向に設けられたフレームに上方から引っ掛かる係止部を有し、
    前記係止部には、該係止部を前記水平方向に設けられたフレームに固定するロック機構が備えられ、
    前記係止部が前記水平方向に設けられたフレームに引っ掛けられることにより、前記かご台車に対する前記駆動輪の進行方向が固定される、人力カート用の電動駆動装置。
  2. 前記駆動輪は、走行中において、上下方向に位置変更可能である、請求項1記載の人力カート用の電動駆動装置。
  3. 前記駆動輪は、走行路面に合わせて、前記車輪との異なる高さに位置変更して、全体としての路面への接地を実現できる、請求項記載の人力カート用の電動駆動装置。
  4. 前記係止部を基準として、前記本体部が、上下移動可能である、請求項記載の人力カート用の電動駆動装置。
  5. 前記駆動部は、前記ハンドルから伝達される押圧が、一定値以上となったところから、駆動輪を駆動させるトルクを生じさせる、請求項1からのいずれか記載の人力カート用の電動駆動装置。
  6. 前記一定値までは、前記人力カートは、前記作業者の押圧によって走行し、前記一定値以上では、前記人力カートは、前記作業者の押圧および前記駆動輪の駆動によって走行する、請求項記載の人力カート用の電動駆動装置。
  7. 前記一定値未満で前記トルクが発生しないことで、前記作業者は、前記人力カートの停止を容易に行える、請求項または記載の人力カート用の電動駆動装置。
  8. 前記一定値以上で発生するトルクは、上限値を有する、請求項からのいずれか記載の人力カート用の電動駆動装置。
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