JP6788355B2 - 空気調和機の室外機 - Google Patents
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ベースは、雨水や熱交換器の凝縮水と、飛散する塩化物や硫化物などの腐食原因物質によって、ベースの亜鉛合金めっき層が腐食で消失することにより、鋼が露出する場合がある。この場合、鋼板製のベースと、アルミニウム合金製のフィンとが、水などの電解質溶液を介して電気的に接触することによって、異種金属接触腐食が発生する。この異種金属接触腐食によるアルミニウム合金の腐食が急速に進行した場合は、熱交換器の熱交換効率が低下するという問題がある。
この場合、室外機は、腐食原因物質が残存し、腐食したベースの飛散片と、フィン、伝熱管との間で異種金属接触腐食が生じる可能性がある。
以下、各実施形態の図、及び、後記する第1〜第4変形例における符号は、同一のものを示す場合、同じ符号を付記してその説明を省略する。
空気調和機100の室外機1は、図2に示すように、フィン5と伝熱管6を有する熱交換器4と、熱交換器4を支えるベース81を有する筐体8と、を備えたものであれば、構造、型式等は特に限定されない。つまり、室外機は、横向きに配置した送風機7を筐体8に設けて、横方向に向かって風を送り出す一般家庭用空気調和機の室外機1であっても、上向きに配置した送風機を筐体に設けて上方向に向かって風を送り出すビル用マルチ空気調和装置の室外機であってもよい。
図1に示すように、空気調和機100は、室外に配置される室外機1と、この室外機1に配管91,92によって接続されて、室内に配置される室内機2と、から構成されている。室外機1は、空気調和機の冷凍サイクルにおいて、圧縮機3と、四方弁V1と、室外用の熱交換器4と、室外用の送風機7と、膨張弁V2と、を備えて構成されている。
図2に示すように、室外機1は、外気との熱交換を行う熱交換器4と、熱交換器4の熱交換を促進させる気流を生成するための送風機7と、送風機7及び熱交換器4を支持する筐体8と、を備えている。室外機1は、送風機7のファン72がモータ71によって回転されることにより、室外機1の外の外気を吸引して熱交換器4で熱交換を行って、大気中に排出する。換言すると、外気は、ファン72の回転によって筐体8外から筐体8内に吸引されて、熱交換器4を介して、吹出口82aから大気中に排出される。
図1に示すように、室内機2は、室内の壁面や天井面等に設置される装置である。室内機2は、室内機2に設けられた吸込口と、吸込口から吸い込んだ室内の空気と熱交換する室内熱交換器21と、吸込口と室内熱交換器21との間に配置されたフィルタと、吸込口から吹出口へ向かう風路上に設けられた室内送風機22(例えば、慣流ファン)と、吹出口に配置された風向ルーバ等を備えている。
図2に示すように、筐体8は、室外機1の本体ケースであり、例えば、内部が中空の直方体の形状に形成されている。筐体8は、筐体8の下面に設けられたベース81と、ベース81上の前端部に立設された前板82と、ベース81の左右端部及び左右後端部に立設された側板83,84と、上部に設けられたトップカバー85と、と有して、平面視して矩形に形成されている。ベース81等の筐体8は、全体を防食性の塗料で塗装されて覆われた鋼板によって形成されている。
送風機7は、側板83,84の吸入口83a、及び、後側開口部8aから吸入した外気を、熱交換器4を介して吹出口82aから外部に吹き戻すための送風手段である。送風機7は、前方向に突出したモータ軸71aを有するモータ71と、モータ軸71aの先端部に連結されたファン72と、を備えて構成されている。
図2に示す圧縮機3は、例えば、冷房運転時、この圧縮機3から吐出された高温かつ高圧の冷媒を四方弁V1を介して室外の熱交換器4に送る冷媒流動手段である。圧縮機3は、ベース81上に載設されたている。
熱交換器4は、板厚方向に複数並べられた板状のフィン5と、フィン5を貫通してフィン5の長手方向に複数段設けられた複数の伝熱管6と、を有して構成されている。熱交換器4は、複数の伝熱管6の内部に冷媒を流動させ、フィン5の板厚方向に対して垂直方向に送風することによって、空気と冷媒とを熱交換させる装置である。熱交換器4は、ベース81上に載置されて、側板84の前端から後側開口部8aの右側に亘って、平面視してL字状に配置されている。熱交換器4は、伝熱管6のうち最も下方に位置する伝熱管61を含む少なくとも一本以上(例えば、二本)の冷媒が流れない伝熱管61を有している。
図4に示すように、フィン5は、上方向に延びた略帯状の板材を厚さ方向に多数配置してなる。フィン5は、例えば、適宜な間隔で厚さ方向に多数配置したアルミニウム合金製の平板材を、平面視して略L字状に配置して構成されている。
図3または図4に示すように、伝熱管6は、フィン5に直交するように貫通して内部を冷媒が流通する多数の管からなる。伝熱管6は、熱交換器4の下段部(下部)に設けられて冷媒が流れないダミーの伝熱管61と、この伝熱管61の上方に配置されて冷媒が流れる伝熱管62〜65と、を備えて構成されている。伝熱管6は、ベース81に立設された配管内外接続部材87の内外接続部11から延長されたホットガス経路93(図1参照)にサイクルパイプ66を介して連結されている。
次に、図1〜図9を参照して、本発明の実施形態に係る空気調和機の室外機の作用を説明する。
また、ホットガス経路93の放熱部分は、銅または銅合金で形成されていることによって、放熱性を向上させることができる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することが可能である。
図10は、室外機の第1変形例を示す熱交換器の概略側面図である。
前記実施形態は、熱交換器4(図3参照)の一例として、熱交換器4の下部と、ベース81との間に、冷媒が流れない一本以上(二本)の伝熱管61を挿入した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。図10に示すように、複数の伝熱管6Aは、最下段と最上段とにそれぞれ配置された伝熱管61A,66Aとを1本ずつ間引いて、一本にしてもよい。
図11は、室外機の第2変形例を示す熱交換器の概略側面図である。
また、室外機の熱交換器の、複数の伝熱管6Bは、図11に示すように最下段と最上段とにそれぞれ配置された伝熱管61B,67Bに溝61Ba,67Baが設けてもよい。
溝61Ba,67Baは、例えば、横設される伝熱管6Bを上下に二分するように切断して形成された縦断面視して半円形の凹溝からなる。なお、溝61Ba,67Baの形状は、溝形状であればよく、例えば、円弧形状、U字溝形状、V字溝形状、凹溝形状等であってもよい。
その結果、熱交換器4Bは、最下段の伝熱管61B、及び、最上段の伝熱管67Bに溝61Ba,67Baがあることによって、水が溜まり難くなるので、伝熱管6Bが腐食するのを抑制することができる。
図12は、室外機の第3変形例を示す熱交換器の概略側面図である。
また、熱交換器は、図12に示すように、逆サイクルによる除霜サイクル運転の際に、冷媒が最初に最下段に配置された伝熱管61Cに流れるようにしてもよい。
空気調和機100を除霜サイクル運転した場合、伝熱管6Cには、温かい冷媒が分配部(ヘッダー)から最下段の一番下の伝熱管61Cに流れ、その後、順時に、下側から二番目の伝熱管62C、下側から三番目の伝熱管63Cへと流れて、最上部の伝熱管65Cから下流トップに流れるようになっている。
図13は、室外機の第4変形例を示す熱交換器の要部概略斜視図である。
図13に示すように、熱交換器4Dは、従来と同様な熱交換器と同様な第1熱交換器41Dの内側下端部(風下側)に、補助熱交換器42Dを設けてもよい。
補助熱交換器42Dは、板厚方向に多数数並べられた板状のフィン52Dと、フィン52Dを貫通してフィン52Dの長手方向に多数段に設けられた多数の伝熱管6Dと、を備えて構成されている。
本発明の実施形態の一例として、図2に示すように、送風機7及び吹出口82aを筐体8の前側に配置した前吹きタイプ(一般家庭用)の室外機1を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。室外機1は、送風機及び吹出口を筐体の上側に配置した上吹きタイプ(ビル用)の室外機であってもよい。つまり、室外機1の設置方向は、適宜変更しても構わない。
4,4A,4B,4C,4D 熱交換器
5,5A,5B,5D,51D,52D フィン
6,6A,6B,6C,6D 伝熱管
11 内外出接続部
61,61A,61B,61C 伝熱管
61Ba,67Ba 溝
62,62A,62B,62C,63,63C,64,65,65A,65C 伝熱管
66A,66B,67B 伝熱管
81,81D ベース
93 ホットガス経路
100 空気調和機
Ht 伝熱ヒータ
Claims (3)
- 板厚方向に複数並べられた板状のフィンと、前記フィンを貫通して前記フィンの長手方向に複数段設けられた複数の伝熱管と、を有し、前記複数の伝熱管の内部に冷媒を流動させ、空気と前記冷媒とを熱交換させる熱交換器と、
前記熱交換器の下方に位置して、前記熱交換器を支えるベースと、を備え、
前記伝熱管のうち最も下方に位置する伝熱管を含む少なくとも一本以上の伝熱管は冷媒が流れないダミーの伝熱管であり、
前記ダミーの伝熱管は、前記ベースと冷媒が流れる伝熱管との間に配置されており、
前記複数の伝熱管のうち、前記ダミーの伝熱管以外の冷媒が流れる伝熱管については、逆サイクルによる除霜サイクル運転の際に、冷媒は、冷媒が流れる伝熱管のうちの最下段に配置された伝熱管に最初に流れるようにしている
ことを特徴とする空気調和機の室外機。 - 板厚方向に複数並べられた板状のフィンと、前記フィンを貫通して前記フィンの長手方向に複数段設けられた複数の伝熱管と、を有し、前記複数の伝熱管の内部に冷媒を流動させ、空気と前記冷媒とを熱交換させる熱交換器と、
前記熱交換器の下方に位置して、前記熱交換器を支えるベースと、を備え、
前記伝熱管のうち最も下方に位置する伝熱管を含む少なくとも一本以上の伝熱管は冷媒が流れないダミーの伝熱管であり、
前記ダミーの伝熱管は、前記ベースと冷媒が流れる伝熱管との間に配置されており、
さらに、前記ベース上に、伝熱ヒータあるいは内外接続部から延長されたホットガス経路が設けられており、
前記伝熱ヒータあるいは前記ホットガス経路の放熱部分は、銅または銅合金で形成されている
ことを特徴とする空気調和機の室外機。 - 前記伝熱管は、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機の室外機。
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