JP6788355B2 - 空気調和機の室外機 - Google Patents

空気調和機の室外機 Download PDF

Info

Publication number
JP6788355B2
JP6788355B2 JP2016026296A JP2016026296A JP6788355B2 JP 6788355 B2 JP6788355 B2 JP 6788355B2 JP 2016026296 A JP2016026296 A JP 2016026296A JP 2016026296 A JP2016026296 A JP 2016026296A JP 6788355 B2 JP6788355 B2 JP 6788355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
transfer tube
heat exchanger
heat
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016026296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017145978A (ja
Inventor
高藤 亮一
亮一 高藤
誠 小栗
誠 小栗
匠弥 平田
匠弥 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Original Assignee
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc filed Critical Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority to JP2016026296A priority Critical patent/JP6788355B2/ja
Publication of JP2017145978A publication Critical patent/JP2017145978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6788355B2 publication Critical patent/JP6788355B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、空気調和機の室外機に関する。
従来、空気調和機の熱交換器は、アルミニウム合金製または銅製の伝熱管と、アルミニウム合金製のフィンと、を備えて構成されている。熱交換器は、空気調和機の室外機内のベース上に配置されている。室外機のベースは、一般に、亜鉛合金等で表面処理された溶融めっき鋼板からなる。
このような構成の室外機では、ベースと熱交換器とが接触している場合、次のような問題が発生することがある。
ベースは、雨水や熱交換器の凝縮水と、飛散する塩化物や硫化物などの腐食原因物質によって、ベースの亜鉛合金めっき層が腐食で消失することにより、鋼が露出する場合がある。この場合、鋼板製のベースと、アルミニウム合金製のフィンとが、水などの電解質溶液を介して電気的に接触することによって、異種金属接触腐食が発生する。この異種金属接触腐食によるアルミニウム合金の腐食が急速に進行した場合は、熱交換器の熱交換効率が低下するという問題がある。
また、腐食の進行によってフィンが消失して、伝熱管が露出した場合は、飛散するベースの鋼のさびなどが付着し、異種金属接触腐食が発生して、管壁の腐食が急速に進行する。この場合、伝熱管の管肉厚が薄くなることで冷媒漏れが発生し易くなるという問題がある。
このような異種金属接触腐食を防止するための手段としては、熱交換器と底板との間に絶縁物を挟むことや、ベースと熱交換器の間にアルミニウムよりも電気的に卑な金属で構成したスペーサを配置することで、フィンや管の腐食を抑制する室外機が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許第5401685号公報 特許第4479207号公報
しかしながら、特許文献1に記載の底板と熱交換器の間に設置された排水路を有するスペーサでは、長期にわたって使用することにより、塵埃や、流れる水に含まれるスケール等によって排水路が詰まり、排水性が悪化するという問題点があった。
この場合、室外機は、腐食原因物質が残存し、腐食したベースの飛散片と、フィン、伝熱管との間で異種金属接触腐食が生じる可能性がある。
また、特許文献2に記載の室外機は、アルミニウムよりも電気的に卑な金属製のスペーサを使用しているため、スペーサが優先的に腐食すると、熱交換器を支える役割を果たさなくなるという問題点があった。この場合、室外機は、スペーサ以外の部分は犠牲防食の効果が得られないので、熱交換器の変形や伝熱管の折損の可能性がある。
そこで、本発明は、上記問題点に対して、長期間にわたって確実に伝熱管の腐食を抑制することができる空気調和機の室外機を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る空気調和機の室外機は、板厚方向に複数並べられた板状のフィンと、前記フィンを貫通して前記フィンの長手方向に複数段設けられた複数の伝熱管と、を有し、前記複数の伝熱管の内部に冷媒を流動させ、空気と前記冷媒とを熱交換させる熱交換器と、前記熱交換器の下方に位置して、前記熱交換器を支えるベースと、を備え、前記伝熱管のうち最も下方に位置する伝熱管を含む少なくとも一本以上の伝熱管冷媒が流れないダミーの伝熱管である。そして、前記ダミーの伝熱管は、前記ベースと冷媒が流れる伝熱管との間に配置されており、前記複数の伝熱管のうち、前記ダミーの伝熱管以外の冷媒が流れる伝熱管については、逆サイクルによる除霜サイクル運転の際に、冷媒は、冷媒が流れる伝熱管のうちの最下段に配置された伝熱管に最初に流れるようにしていることを特徴とする。
本発明に係る空気調和装置の室外機は、長期間にわたって確実に伝熱管の腐食を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る空気調和機の冷凍サイクルの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る空気調和機の室外機の構成を示す分解斜視図である。 熱交換器の伝熱管の配置状態を示す概略側面図である。 熱交換器の設置状態を示す要部斜視図である。 ホットガス経路の設置状態を示す要部斜視図である。 熱交換器の右側面図である。 熱交換器の分配部の状態を示す要部拡大平面図である。 分配部の設置状態を示す熱交換器の要部拡大底面図である。 熱交換器を複数製造するときの状態を示す熱交換器の斜視図である。 室外機の第1変形例を示す熱交換器の概略側面図である。 室外機の第2変形例を示す熱交換器の概略側面図である。 室外機の第3変形例を示す熱交換器の概略側面図である。 室外機の第4変形例を示す熱交換器の要部概略斜視図である。示す熱交換器の斜視図である。
次に図1〜図9を参照して本発明の実施形態に係る空気調和機の室外機の一例を説明する。
以下、各実施形態の図、及び、後記する第1〜第4変形例における符号は、同一のものを示す場合、同じ符号を付記してその説明を省略する。
空気調和機100の室外機1は、図2に示すように、フィン5と伝熱管6を有する熱交換器4と、熱交換器4を支えるベース81を有する筐体8と、を備えたものであれば、構造、型式等は特に限定されない。つまり、室外機は、横向きに配置した送風機7を筐体8に設けて、横方向に向かって風を送り出す一般家庭用空気調和機の室外機1であっても、上向きに配置した送風機を筐体に設けて上方向に向かって風を送り出すビル用マルチ空気調和装置の室外機であってもよい。
以下、本発明の実施形態の一例として、横方向に向かって風を送り出す空気調和機100の室外機1を例に挙げて説明する。
<空気調和機>
図1に示すように、空気調和機100は、室外に配置される室外機1と、この室外機1に配管91,92によって接続されて、室内に配置される室内機2と、から構成されている。室外機1は、空気調和機の冷凍サイクルにおいて、圧縮機3と、四方弁V1と、室外用の熱交換器4と、室外用の送風機7と、膨張弁V2と、を備えて構成されている。
<室外機>
図2に示すように、室外機1は、外気との熱交換を行う熱交換器4と、熱交換器4の熱交換を促進させる気流を生成するための送風機7と、送風機7及び熱交換器4を支持する筐体8と、を備えている。室外機1は、送風機7のファン72がモータ71によって回転されることにより、室外機1の外の外気を吸引して熱交換器4で熱交換を行って、大気中に排出する。換言すると、外気は、ファン72の回転によって筐体8外から筐体8内に吸引されて、熱交換器4を介して、吹出口82aから大気中に排出される。
本発明の室外機1は、横方向に向けて延びる配管を上下に多段に配置した伝熱管6のうち最も下方に位置する伝熱管61を含む少なくとも一本以上の伝熱管6に冷媒が流れない熱交換器4を備えている。なお、熱交換器4及び伝熱管6については、後で詳述する。
<室内機>
図1に示すように、室内機2は、室内の壁面や天井面等に設置される装置である。室内機2は、室内機2に設けられた吸込口と、吸込口から吸い込んだ室内の空気と熱交換する室内熱交換器21と、吸込口と室内熱交換器21との間に配置されたフィルタと、吸込口から吹出口へ向かう風路上に設けられた室内送風機22(例えば、慣流ファン)と、吹出口に配置された風向ルーバ等を備えている。
<筐体>
図2に示すように、筐体8は、室外機1の本体ケースであり、例えば、内部が中空の直方体の形状に形成されている。筐体8は、筐体8の下面に設けられたベース81と、ベース81上の前端部に立設された前板82と、ベース81の左右端部及び左右後端部に立設された側板83,84と、上部に設けられたトップカバー85と、と有して、平面視して矩形に形成されている。ベース81等の筐体8は、全体を防食性の塗料で塗装されて覆われた鋼板によって形成されている。
図2に示すように、ベース81は、筐体8の底板である。ベース81上には、圧縮機3と、熱交換器4と、電気箱(図示省略)と、モータ支持部材86と、配管内外接続部材87(図4参照)と、が載設されて、それらを下側から支えている(図1参照)。ベース81は、周部に上方向に向けて折曲形成した折曲部を有する底板部81aと、底板部81aの下面の前後左右に接合された脚部81bと、を有している。
前板82は、筐体8の前面を形成する板部材である。前板82には、円形の網状に形成されて、風を吹き出すための吹出口82aが形成されている。吹出口82aの内側には、送風機7のファン72が配置されている。
左右の側板83,84は、平面視してそれぞれL字状に折曲形成されて、筐体8の左右の側面と、筐体8の後面と、を形成する板部材である。左右の側板83,84には、送風機7によって外気を吸引して取り入れるための吸入口83aが多数形成されている。右側の側板83と左側の側板84との間には、送風機7によって外気を吸引して取り入れるための後側開口部8aが形成されている。左右の側板83,84の内壁側には、熱交換器4が設けられている。
トップカバー85は、筐体8の上面に設けられた上板である。トップカバー85は、前板82、側板83,84及びモータ支持部材86の上端部に水平に設けられている。
モータ支持部材86は、モータ71を筐体8の後面中央部に配置するための板部材である。モータ支持部材86は、横断面形状が略凹形状になるように折曲形成されて補強され、上下方向に延設された平板部の中央部にモータ71を支持している。モータ支持部材86は、上端部がトップカバー85の後側中央部に固定され、下端部がベースの81の上面中央部の後寄りの位置に固定されている。
<送風機>
送風機7は、側板83,84の吸入口83a、及び、後側開口部8aから吸入した外気を、熱交換器4を介して吹出口82aから外部に吹き戻すための送風手段である。送風機7は、前方向に突出したモータ軸71aを有するモータ71と、モータ軸71aの先端部に連結されたファン72と、を備えて構成されている。
モータ71は、ファン72を回転駆動させるための電動機である。モータ71は、モータ軸71aと、モータ軸71aを前方向に突出した状態に配置したモータケース71bと、モータケース71bの外周部下端部から左右方向に向けて突出形成されたモータブラケット71cと、を備えている。
ファン72は、例えば、モータ71のモータ軸71aが連結された軸流式プロペラファンからなる。ファン72は、中央部に形成された筒状のファンボス部と、ファンボス部の外周面に突出形成された羽根部と、を樹脂で一体成形してなる。
<圧縮機>
図2に示す圧縮機3は、例えば、冷房運転時、この圧縮機3から吐出された高温かつ高圧の冷媒を四方弁V1を介して室外の熱交換器4に送る冷媒流動手段である。圧縮機3は、ベース81上に載設されたている。
<熱交換器>
熱交換器4は、板厚方向に複数並べられた板状のフィン5と、フィン5を貫通してフィン5の長手方向に複数段設けられた複数の伝熱管6と、を有して構成されている。熱交換器4は、複数の伝熱管6の内部に冷媒を流動させ、フィン5の板厚方向に対して垂直方向に送風することによって、空気と冷媒とを熱交換させる装置である。熱交換器4は、ベース81上に載置されて、側板84の前端から後側開口部8aの右側に亘って、平面視してL字状に配置されている。熱交換器4は、伝熱管6のうち最も下方に位置する伝熱管61を含む少なくとも一本以上(例えば、二本)の冷媒が流れない伝熱管61を有している。
<フィン>
図4に示すように、フィン5は、上方向に延びた略帯状の板材を厚さ方向に多数配置してなる。フィン5は、例えば、適宜な間隔で厚さ方向に多数配置したアルミニウム合金製の平板材を、平面視して略L字状に配置して構成されている。
<伝熱管>
図3または図4に示すように、伝熱管6は、フィン5に直交するように貫通して内部を冷媒が流通する多数の管からなる。伝熱管6は、熱交換器4の下段部(下部)に設けられて冷媒が流れないダミーの伝熱管61と、この伝熱管61の上方に配置されて冷媒が流れる伝熱管62〜65と、を備えて構成されている。伝熱管6は、ベース81に立設された配管内外接続部材87の内外接続部11から延長されたホットガス経路93(図1参照)にサイクルパイプ66を介して連結されている。
ダミーの伝熱管61は、その上方に配置されて冷媒が流れる伝熱管62〜65を霜や氷や雨水等による腐食から守るためのスペーサである。この伝熱管61は、中空円筒状の伝熱管本体61aと、伝熱管本体61aの両側開口部を閉塞する蓋部61bと、を備えてなる。伝熱管61は、熱交換器4の下段部にベース81に沿って水平に延設された1本から3本の配管からなる。なお、冷媒が流れない伝熱管61の本数は、熱交換器4において、少なくとも1本以上であればよく、1本が最も好ましい。つまり、伝熱管6は、ダミーの伝熱管61の本数を最低限の本数にして、冷媒が流れる伝熱管62〜65の本数を多くすることによって、熱交換の機能の低下を抑制させることができる。
伝熱管本体61aは、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の配管からなる。蓋部61bは、伝熱管本体61aの開口端部を潰して閉塞したものであっても、また、銅または銅合金からなるキャップ状の蓋部材を伝熱管本体61aの開口端部に、シリコン等によって、ろう付けして閉塞するものであってもよい。
冷媒が流れる伝熱管62〜65は、ダミーの伝熱管61の上方に適宜な間隔を介して平行に配置された多数のU字状の配管からなる。その伝熱管62〜65は、中空円筒状の伝熱管本体62aと、上下に配置されて2本の伝熱管本体62aの開口部を連結するU字管62b(ヘアピンパイプ)と、を備えてなる。伝熱管62〜65は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の伝熱管本体62aと、銅または銅合金製のU字管62bと、をリンあるいは銅によってろう付けして連結されている。図4に示すように、伝熱管62,65には、サイクルパイプ66が連結されている。
サイクルパイプ66は、図6〜図8に示すように、熱交換器4の管軸平面からフィン5の幅Wの4倍以上離間した位置に分配部66aが配置されるように、熱交換器4に取り付けられている。このため、分配部66aは、フィン5から左右方向に離間して配置されている。フィン5の幅Wは、一例を挙げると、例えば、12.7mm程度である。また、熱交換器4の管軸平面から分配部66aの距離は、例えば、50mm程度である。サイクルパイプ66は、銅または銅合金製の配管からなり、リンあるいは銅によって伝熱管62にろう付けされている。
サイクルパイプ66がこのようにフィン5から突出して設けられていることによって、熱交換器4は、図9に示すように、サイクルパイプ66の向きを互い違いになるように重ねて、一度に複数の熱交換器4を製造可能にしている。
図4または図5に示すように、ホットガス経路93は、温かい冷媒が流れる氷結防止用の流路である。ホットガス経路93は、ベース81の右端部にある配管内外接続部材87に設けられた内外接続部11に連結されている。ホットガス経路93は、熱交換器4の前側下部全体及び後側下部全体を加温するように配置されている。ホットガス経路93の放熱部分は、銅または銅合金で形成されている。
なお、ホットガス経路93には、温かい冷媒を供給したいときだけ冷媒をベース81の近傍に送るようにするためのバルブV3(図1参照)を設けてもよい。寒冷地では、そのバルブV3をホットガス経路93取り付けずに、常に温かい冷媒が流れるようにしてもよい。
≪作用≫
次に、図1〜図9を参照して、本発明の実施形態に係る空気調和機の室外機の作用を説明する。
図2に示すように、空気調和機100の室外機1は、モータ71が回転駆動すると、モータ軸71aを介してファン72が回転する。すると、ファン72は、室外機1の外周の外気を後側開口部8a等から室外機1内に吸引して、熱交換器4で熱交換を行って、吹出口82aから前方向に送って大気中に排出する。このため、ファン72によって筐体8内に吸引された空気は、熱交換器4を流通して冷媒と空気の熱交換を促進させる。
図3に示すように、熱交換器4は、伝熱管6のうち最も下方に位置する伝熱管61を含む少なくとも一本以上(例えば、2本)の冷媒が流れない伝熱管61を有している。具体的には、熱交換器4において、冷媒が流れる上部の伝熱管62〜65の下側の下段部には、氷結対策及び耐食性向上のための冷媒が流れないダミーの伝熱管61が下側の第1段目及び第2段目に配置された配置されている。このため、二本のダミーの伝熱管61は、冷媒が流れる伝熱管62とベース81との間に、絶縁距離をとるためのスペーサとしての機能を果す。
その結果、ベース81の上面に霜や氷が氷結したとしても、冷媒が流れる伝熱管62〜65とベース81との間の距離を確保して互いに接触し難い状態に配置できるので、伝熱管62〜65とベース81上の霜や氷と接触して腐食するのを抑制することができる。このようにダミーの伝熱管61を介してベース81の上方に離間して配置された伝熱管62〜65は、長期にわたって腐食することが抑制されるので、腐食によって穴が開くことを解消することができる。
また、伝熱管6は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることによって、軽量で安価に製造することができると共に、放熱性も良好に維持することができる。
図4及び図5に示すように、ベース81の上面と、熱交換器4の下面、下端部前側及び下端部後側は、ホットガス経路93が設けられていることによって、ベース81上が氷結したり、霜が付着したりした場合に、加温して融かして気化させることができる。このため、下段部に配置され伝熱管6が腐食するのを防止することができる。
また、ホットガス経路93の放熱部分は、銅または銅合金で形成されていることによって、放熱性を向上させることができる。
このように本発明の室外機1は、熱交換器4において、伝熱管6のうち最も下方に位置する伝熱管61を含む少なくとも一本以上の伝熱管6に冷媒が流れないようにしていることによって、ベース81と熱交換器4の最下部の冷媒が流れる伝熱管62の間に十分な距離を確保することができる。また、ベース81上に霜、氷、雨水等があったとしても、温かい冷媒が流れるホットガス経路93によって気化させることが可能である。このため、長期間にわたって確実に伝熱管6の腐食を抑制することができる。
[変形例]
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することが可能である。
[第1変形例]
図10は、室外機の第1変形例を示す熱交換器の概略側面図である。
前記実施形態は、熱交換器4(図3参照)の一例として、熱交換器4の下部と、ベース81との間に、冷媒が流れない一本以上(二本)の伝熱管61を挿入した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。図10に示すように、複数の伝熱管6Aは、最下段と最上段とにそれぞれ配置された伝熱管61A,66Aとを1本ずつ間引いて、一本にしてもよい。
この場合、室外機は、複数の伝熱管6Aの内部に冷媒を流動させ、フィン5Aの板厚方向に対して垂直方向に送風することにより空気と冷媒とを熱交換させる熱交換器4Aと、熱交換器4Aを支えるベース81と、を備えている。熱交換器4Aは、板厚方向に複数並べられた板状のフィン5Aと、フィン5Aを貫通してフィン5Aの長手方向に複数段設けられた複数の伝熱管6Aと、を有している。伝熱管61A,66Aは、円筒状の配管61Aaの両端に、キャップ状の蓋体61Abをろう付けしてなる。
このように、熱交換器4Aの最下段の伝熱管61Aの最下段と、最上段の伝熱管66Aを1本ずつ抜いた状態に配置した場合は、横方向に向けて多数配置された伝熱管6Aのうちの最下部4Aaと最上部4Abとに、ダミーの伝熱管61Aを1本ずつ配置した状態になる。つまり、熱交換器4Aの最下部4Aaと最上部4Abの場所には、冷媒が流れる伝熱管62A〜65Aが配置されていない。このため、ベース81と冷媒が流れる最も下側の伝熱管62Aとの間において、伝熱管6Aを1本設置することが可能な設置空間に、ダミーの伝熱管61Aが配置されているので、伝熱管61Aは、スペーサの役目を果す。
したがって、冷媒が流れる伝熱管62A〜65Aは、寒冷期にベース81上に霜や氷が生成された場合に、最も下側の最下段に伝熱管61Aが配置されていることによって、その霜や氷から離間させた状態に配置されるので、霜や氷による腐食を防止することができる。
また、最上段の伝熱管66Aも、伝熱管6Aを1本間引いたことによって、伝熱管61Aと同様に、トップカバー85と冷媒が流れる最も上側の伝熱管65Aとの間に、ダミーの伝熱管66Aを配置したことになるので、絶縁距離をとるためのスペーサの役目を果す。このため、最上段の伝熱管66Aも、伝熱管61Aと同様に、霜や氷による腐食を防止する機能を果すので、腐食によって伝熱管61Aに穴が開くのを長期にわたって抑制することができる。
[第2変形例]
図11は、室外機の第2変形例を示す熱交換器の概略側面図である。
また、室外機の熱交換器の、複数の伝熱管6Bは、図11に示すように最下段と最上段とにそれぞれ配置された伝熱管61B,67Bに溝61Ba,67Baが設けてもよい。
この場合、室外機は、複数の伝熱管6Bの内部に冷媒を流動させ、フィン5Bの板厚方向に対して垂直方向に送風することにより空気と前記冷媒とを熱交換させる熱交換器4Bと、熱交換器4Bを支えるベース81と、を備えている。熱交換器4Bは、板厚方向に複数並べられた板状のフィン5Bと、フィン5Bを貫通してフィン5Bの長手方向に複数段設けられた複数の伝熱管6Bと、を有している。
最下段の伝熱管61Bと最上段の伝熱管61Bとは、他に伝熱管62B〜66Bに沿って横方向に延設された配管からなる。
溝61Ba,67Baは、例えば、横設される伝熱管6Bを上下に二分するように切断して形成された縦断面視して半円形の凹溝からなる。なお、溝61Ba,67Baの形状は、溝形状であればよく、例えば、円弧形状、U字溝形状、V字溝形状、凹溝形状等であってもよい。
このように、熱交換器4Bの最下部4Ba及び最上部4Bbにそれぞれ配置された最下段の伝熱管61B、及び、最上段の伝熱管67Bには、溝61Ba,67Baが形成されている。このため、溝61Ba,67Baは、ベース81及びトップカバー85に接触する面を少なくすることができるので、上方からフィン5B上に落下した雨水等を溝61Ba,67Baから外部に流出し易くすることができる。
その結果、熱交換器4Bは、最下段の伝熱管61B、及び、最上段の伝熱管67Bに溝61Ba,67Baがあることによって、水が溜まり難くなるので、伝熱管6Bが腐食するのを抑制することができる。
また、最下段の伝熱管61Bと最上段の伝熱管61Bとは、他に伝熱管62B〜66Bに沿って横方向に延設されているので、冷媒が流れる最も下側の伝熱管62Bとベース81との間と、冷媒が流れる最も上側の伝熱管66Bとトップカバー85(図2参照)との間に、絶縁距離をとるためのスペーサを配置したのと同じ機能を果す。
[第3変形例]
図12は、室外機の第3変形例を示す熱交換器の概略側面図である。
また、熱交換器は、図12に示すように、逆サイクルによる除霜サイクル運転の際に、冷媒が最初に最下段に配置された伝熱管61Cに流れるようにしてもよい。
この場合、伝熱管6Cは、従来の室外機の熱交換器の伝熱管と同様に、冷媒が流れる多数の横向きの伝熱管61C〜65Cを多段にして配置されている。
空気調和機100を除霜サイクル運転した場合、伝熱管6Cには、温かい冷媒が分配部(ヘッダー)から最下段の一番下の伝熱管61Cに流れ、その後、順時に、下側から二番目の伝熱管62C、下側から三番目の伝熱管63Cへと流れて、最上部の伝熱管65Cから下流トップに流れるようになっている。
このように、熱交換器4Cは、除霜サイクル運転の際(デフロストの際)に、温かい冷媒が最初に最下段に配置された伝熱管61Cに流れるようにしたことによって、最も暖かい冷媒を、霜や氷があるベース81寄りの位置側に流すことができる。このため、熱交換器4Cは、寒冷期に、ベース81上に霜や氷が付着しても、効率よくベース81の近傍に温かい冷媒を下側の伝熱管6Cから流すことによって、効率よく霜や氷を融かしたり、蒸発させたりすることができる。
[第4変形例]
図13は、室外機の第4変形例を示す熱交換器の要部概略斜視図である。
図13に示すように、熱交換器4Dは、従来と同様な熱交換器と同様な第1熱交換器41Dの内側下端部(風下側)に、補助熱交換器42Dを設けてもよい。
この場合、第1熱交換器41Dは、板厚方向に多数数並べられた板状のフィン51Dと、フィン51Dを貫通してフィン51Dの長手方向に多数段に設けられた多数の伝熱管6Dと、を備えて構成されている。
補助熱交換器42Dは、板厚方向に多数数並べられた板状のフィン52Dと、フィン52Dを貫通してフィン52Dの長手方向に多数段に設けられた多数の伝熱管6Dと、を備えて構成されている。
このように、熱交換器4Dは、ベース81上に立設された第1熱交換器41Dの内側下端部に、補助熱交換器42Dを隣接して設けたことによって、寒冷期に氷結するおそれがあるベース81Dの上面に、第1熱交換器41Dと補助熱交換器42Dとで加温することができる。また、ベース81Dの近傍の伝熱管6Dは、第1熱交換器41Dと補助熱交換器42Dとにそれぞれあるので、二重に配置されている。このため、二重の伝熱管6Dは、除霜サイクル運転の際に、それぞれに温かい冷媒が流れることによって、互いに加温し合うので、ベース81D上の霜や氷を溶かして気化させることができる。よって、伝熱管6Dが腐食し難い構造の熱交換器4Dを提供することができる。
また、図13に示すように、室外機のベース81Dの底板部81Da上には、伝熱ヒータHtを設置してもよい。伝熱ヒータHtは、例えば、底板部81Daの中央部に左右方向に延設された銅管製のヒータベースからなる。伝熱ヒータHtは、ベース8Dを加温するものであればよく、電熱線等にからなるその他のヒータであってもよい。
このように、熱交換器4Dは、ベース81D上に伝熱ヒータHtを設置したことによって、ベース81D上に付着した霜や氷を溶かして気化させることができるので、ベース81Dの近傍に配置された伝熱管6Dが腐食するのを長期にわたって防止することができる。
[その他の変形例]
本発明の実施形態の一例として、図2に示すように、送風機7及び吹出口82aを筐体8の前側に配置した前吹きタイプ(一般家庭用)の室外機1を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。室外機1は、送風機及び吹出口を筐体の上側に配置した上吹きタイプ(ビル用)の室外機であってもよい。つまり、室外機1の設置方向は、適宜変更しても構わない。
また、実施形態、第1及び第2変形例では、ダミーの伝熱管61,61A,61Bの一例として、伝熱管本体61aと蓋部61bとからなる中空状の配管を例に挙げて説明したが、棒状部材であってもよい。
また、熱交換器4の一例として、平面視してL字状のものを例に挙げて説明したが、平面視して凹形状のものであってもよい。
また、伝熱管6は、放熱性が良好で軽量なアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることが望ましい。なお、伝熱管6は、アルミニウム及びアルミニウム合金以外に、銅、銅合金等から形成されたものでもよい。
1 室外機
4,4A,4B,4C,4D 熱交換器
5,5A,5B,5D,51D,52D フィン
6,6A,6B,6C,6D 伝熱管
11 内外出接続部
61,61A,61B,61C 伝熱管
61Ba,67Ba 溝
62,62A,62B,62C,63,63C,64,65,65A,65C 伝熱管
66A,66B,67B 伝熱管
81,81D ベース
93 ホットガス経路
100 空気調和機
Ht 伝熱ヒータ

Claims (3)

  1. 板厚方向に複数並べられた板状のフィンと、前記フィンを貫通して前記フィンの長手方向に複数段設けられた複数の伝熱管と、を有し、前記複数の伝熱管の内部に冷媒を流動させ、空気と前記冷媒とを熱交換させる熱交換器と、
    前記熱交換器の下方に位置して、前記熱交換器を支えるベースと、を備え、
    前記伝熱管のうち最も下方に位置する伝熱管を含む少なくとも一本以上の伝熱管は冷媒が流れないダミーの伝熱管であり、
    前記ダミーの伝熱管は、前記ベースと冷媒が流れる伝熱管との間に配置されており、
    前記複数の伝熱管のうち、前記ダミーの伝熱管以外の冷媒が流れる伝熱管については、逆サイクルによる除霜サイクル運転の際に、冷媒は、冷媒が流れる伝熱管のうちの最下段に配置された伝熱管に最初に流れるようにしている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  2. 板厚方向に複数並べられた板状のフィンと、前記フィンを貫通して前記フィンの長手方向に複数段設けられた複数の伝熱管と、を有し、前記複数の伝熱管の内部に冷媒を流動させ、空気と前記冷媒とを熱交換させる熱交換器と、
    前記熱交換器の下方に位置して、前記熱交換器を支えるベースと、を備え、
    前記伝熱管のうち最も下方に位置する伝熱管を含む少なくとも一本以上の伝熱管は冷媒が流れないダミーの伝熱管であり、
    前記ダミーの伝熱管は、前記ベースと冷媒が流れる伝熱管との間に配置されており、
    さらに、前記ベース上に、伝熱ヒータあるいは内外接続部から延長されたホットガス経路が設けられており、
    前記伝熱ヒータあるいは前記ホットガス経路の放熱部分は、銅または銅合金で形成されている
    ことを特徴とする空気調和機の室外機。
  3. 前記伝熱管は、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機の室外機。
JP2016026296A 2016-02-15 2016-02-15 空気調和機の室外機 Active JP6788355B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016026296A JP6788355B2 (ja) 2016-02-15 2016-02-15 空気調和機の室外機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016026296A JP6788355B2 (ja) 2016-02-15 2016-02-15 空気調和機の室外機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017145978A JP2017145978A (ja) 2017-08-24
JP6788355B2 true JP6788355B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=59681381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016026296A Active JP6788355B2 (ja) 2016-02-15 2016-02-15 空気調和機の室外機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6788355B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06147532A (ja) * 1992-11-12 1994-05-27 Matsushita Refrig Co Ltd 空気調和機
JP2001324243A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和機の熱交換器及びヒートポンプ式空気調和機
JP4479207B2 (ja) * 2003-10-09 2010-06-09 パナソニック株式会社 空気調和機の室外ユニット
JP5401685B2 (ja) * 2008-12-25 2014-01-29 三菱電機株式会社 空気調和機の室外機
JP5641945B2 (ja) * 2011-01-13 2014-12-17 三菱電機株式会社 熱交換器及びこの熱交換器を用いた空気調和機
JP2013238354A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Mitsubishi Electric Corp フィンチューブ型熱交換器及びこの熱交換器を用いた冷凍空調装置
JP5957538B2 (ja) * 2012-11-29 2016-07-27 ジョンソンコントロールズ ヒタチ エア コンディショニング テクノロジー(ホンコン)リミテッド 空気調和機
JP6091302B2 (ja) * 2013-04-12 2017-03-08 三菱電機株式会社 空気調和機
JP6094628B2 (ja) * 2015-06-12 2017-03-15 三菱重工冷熱株式会社 熱交換器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017145978A (ja) 2017-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6028815B2 (ja) 空気調和装置の熱交換ユニット
JP5177307B2 (ja) 熱交換器
US20150007605A1 (en) Outdoor unit of refrigeration apparatus
JP5974968B2 (ja) 空気調和機の室外機
JP2014095524A (ja) 空気調和機
JP2008202896A (ja) 熱交換器
KR20150119982A (ko) 열교환기
JP3318376B2 (ja) 改良されたとげ状のフィンを有する冷蔵庫用蒸発器
JP6788355B2 (ja) 空気調和機の室外機
JP2004069228A (ja) 熱交換器
JP4634530B1 (ja) 蓄熱装置及び該蓄熱装置を備えた空気調和機
JP2019190727A (ja) 熱交換器
JP2015031490A (ja) 熱交換器及び空気調和機
JP2005024187A (ja) ヒートポンプ用室外熱交換器
CN110462326A (zh) 热交换器及制冷循环装置
JP7032055B2 (ja) 冷蔵庫
JP2020133933A (ja) 除霜装置およびこれを備えた冷蔵庫
JP5569409B2 (ja) 熱交換器および空気調和機
JP2015031491A (ja) 熱交換器及び空気調和機
JP5963958B2 (ja) 空気調和機の室外機、及び空気調和機の室外機の製造方法
WO2012098913A1 (ja) 熱交換器及び空気調和機
CN110849041B (zh) 冰箱冷凝器组件及冰箱
WO2019150720A1 (ja) 空気調和装置の室外機
CN107407516A (zh) 制冷器和其制造方法以及具备该制冷器的冰箱
JP2021018024A (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20161130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6788355

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150