JP2013238354A - フィンチューブ型熱交換器及びこの熱交換器を用いた冷凍空調装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の間隔で平行に積層され、その間をファン105により送風された空気が通過する複数のフィン1と、これらフィン1を積層方向に貫通して風の流れ方向に直交する方向に複数段配置されるとともに風の流れ方向に複数列配置されて冷媒が流れる伝熱管2a,2b,2c,2d,2e…とを有し、冷凍サイクルの蒸発器104として使用されるフィンチューブ型熱交換器100であって、複数列の伝熱管のうち、蒸発器104の風上となる蒸発器前面側に配置されて蒸発器出口冷媒の過熱度が調整される伝熱管2a,2bに風下側で隣接する伝熱管2c,2dをパス抜きする。
【選択図】図1
Description
また、本発明に係る冷凍空調装置においては、前記のようなフィンチューブ型熱交換器を冷凍サイクルの蒸発器として用いたので、冷凍空調装置における蒸発器の着霜耐力を向上させることができる。そして、デフロスト運転に至るまでの稼働時間を延長させることができる。
比較例のフィンチューブ型熱交換器(以下、熱交換器という)10は、図2のように所定の間隔で平行に積層されてその間をファンにより送風された空気が通過する複数のフィン1と、これらフィン1を積層方向に貫通して風の流れ方向に直交する方向に複数段配置されるとともに風の流れ方向に複数列配置されて冷媒が流れる伝熱管2とを有している。また、熱交換器10の後面側には、各伝熱管2に冷媒を供給するための冷媒入口ヘッダ3が設けられているとともに、熱交換器10の前面側に、冷媒出口ヘッダ4が備えられている。
この比較例の熱交換器10において、ファン(図示せず)から送風された空気は、図2(b)のように前面側より各フィン1間に進入し、後面側へ通過する。
冷凍空調装置は、図3のように圧縮機101、凝縮器102、膨張弁103、及び蒸発器104を環状に接続して構成され、ファン105により外気を蒸発器104にて冷却するようになっている。
本実施形態のフィンチューブ型熱交換器(以下、熱交換器という)100は、冷凍サイクルの蒸発器104として使用される。この熱交換器(蒸発器)100は、着霜集中が発生し易い風上側から数えて3列目と4列目の伝熱管2c,2dへは冷媒を流さず、パス抜きし、2列目の伝熱管2bと5列目の伝熱管2eとを直接接続したものである。3列目と4列目の伝熱管2c,2dは、ここでは伝熱面積を確保するためにダミー管としてそのまま残してあるが、3列目と4列目の伝熱管2c,2dを削除しても、所期の目的、すなわち着霜時のファンによる風量のアップ量の抑制、着霜耐力の向上は達成できるものである。なお、「パス」とは、フィンを貫通する冷媒が流れる伝熱管の折返し数を意味する。また、「パス抜き」とは、通常のピッチであれば有るはずの位置に伝熱管が存在しない、またはその位置に伝熱管が存在していてもその伝熱管は冷媒が流れないダミー管であることを意味する。
そこで、本実施形態の熱交換器100においては、フィン1を、蒸発器前列(3列目と4列目)のパス抜き部を含む風上側フィン(図示せず)とその後方の風下側フィン(図示せず)とに分割している。
また、本実施形態の熱交換器100においては、風上側はフィン1の目詰りを考慮し、風上側フィンのピッチを大きくし、風下側フィンのピッチは風上側フィンのピッチよりも小さく設定している。
まず、制御部は、ステップS1で冷凍空調装置の冷却運転が開始されると、圧縮機101を駆動させ、蒸発器104のファン105を回転させる。次いで、ステップS2で制御部は、蒸発器104の目詰まりを判断する。ここでは、蒸発器104の出口側に風量計(図示せず)を設け、ファン105の風量が低下したか否かを見て判断しているが、蒸発器104の目詰まりの判断手法はこれに限定されるものでなく、次のa〜eのいずれかを用いて判断してもよい。
a.蒸発器に蒸発温度を検出する蒸発温度センサーを設け、蒸発器の目詰まりを、冷凍サイクルの圧縮機容量が不変である場合に、蒸発温度が低下したことを検知することで判断する。
b.蒸発器の入口側と出口側にそれぞれ空気圧力センサーを設け、蒸発器の目詰まりを、この蒸発器の入口側風圧と出口側風圧との差圧が過大となったことを検知することで判断する。
c.ファン電力供給系に電流計を設置し、蒸発器の目詰まりを、ファン運転電流が減少したことを検知することで判断する。
d.蒸発器の入口側と出口側にそれぞれ空気温度センサーを設け、蒸発器の目詰まりを、この蒸発器の出口空気温度と入口空気温度との温度差が減少したことを検知することで判断する。
e.蒸発器の入口側に空気温度センサーを設けるとともに、蒸発器に蒸発温度を検出する蒸発温度センサーを設け、図4のように蒸発器の目詰まりを、供給空気温度と蒸発温度の関係に対し、現在の状態が外れていることを検知することで判断する。
Claims (12)
- 所定の間隔で平行に積層され、その間をファンにより送風された空気が通過する複数のフィンと、これらフィンを積層方向に貫通して風の流れ方向に直交する方向に複数段配置されるとともに風の流れ方向に複数列配置されて冷媒が流れる伝熱管とを有し、冷凍サイクルの蒸発器として使用されるフィンチューブ型熱交換器であって、
前記複数列の伝熱管のうち、前記蒸発器の風上となる蒸発器前面側に配置されて蒸発器出口冷媒の過熱度が調整される伝熱管に風下側で隣接する伝熱管をパス抜きしたことを特徴とするフィンチューブ型熱交換器。 - 前記蒸発器の風上側から数えて3列目と4列目の前記伝熱管をパス抜きしたことを特徴とする請求項1記載のフィンチューブ型熱交換器。
- 前記蒸発器の風上側から数えて3列目と4列目の伝熱管を、冷媒が流れないダミー管としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフィンチューブ型熱交換器。
- 前記フィンを、パス抜き部を含む風上側フィンとその後方の風下側フィンとに分割するとともに、前記風上側フィンのピッチを大きく、前記風下側フィンのピッチを前記風上側フィンのピッチよりも小さく設定したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフィンチューブ型熱交換器。
- 圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器を環状に接続して冷凍サイクルが構成され、ファンにより外気を前記蒸発器にて冷却する冷凍空調装置であって、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のフィンチューブ型熱交換器を冷凍サイクルの蒸発器として用いた冷凍空調装置。 - 着霜により前記蒸発器が目詰まりした場合、前記ファンにより送風する風量を大きくすることを特徴とする請求項5記載の冷凍空調装置。
- 蒸発器の出口側に風量計を設け、前記蒸発器の目詰まりを、前記ファンによる風量が低下したことを検知することで判断することを特徴とする請求項6記載の冷凍空調装置。
- 前記蒸発器に蒸発温度を検出する蒸発温度センサーを設け、前記蒸発器の目詰まりを、冷凍サイクルの圧縮機容量が不変である場合に、蒸発温度が低下したことを検知することで判断することを特徴とする請求項6記載の冷凍空調装置。
- 蒸発器の入口側と出口側にそれぞれ空気圧力センサーを設け、前記蒸発器の目詰まりを、該蒸発器の入口側風圧と出口側風圧との差圧が過大となったことを検知することで判断することを特徴とする請求項6記載の冷凍空調装置。
- ファン電力供給系に電流計を設置し、前記蒸発器の目詰まりを、ファン運転電流が減少したことを検知することで判断することを特徴とする請求項6記載の冷凍空調装置。
- 蒸発器の入口側と出口側にそれぞれ空気温度センサーを設け、前記蒸発器の目詰まりを、該蒸発器の出口空気温度と入口空気温度との温度差が減少したことを検知することで判断することを特徴とする請求項6記載の冷凍空調装置。
- 蒸発器の入口側に空気温度センサーを設けるとともに、該蒸発器に蒸発温度を検出する蒸発温度センサーを設け、該蒸発器の目詰まりを、供給空気温度と蒸発温度の関係に対し、現在の状態が外れていることを検知することで判断することを特徴とする請求項6記載の冷凍空調装置。
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