JP6788282B2 - 大型テント - Google Patents

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本発明は、例えば、ごみ焼却施設の解体時にダイオキシン類等の飛散防止のためにごみ焼却施設全体を覆う大型の仮囲いテント、体育館の屋根や神社仏閣の屋根を改修工事する際に建物全体を覆う大型の仮囲いテント、資材置き場や商品保管庫、臨時倉庫として使用する大型のテント倉庫、工場跡地等の汚染された土壌を除去、浄化する際に汚染された土地を覆って大型重機での掘削作業等を可能にする大型の土壌改良用対策テント等の大型テントの改良に係り、特に、左右の柱材及び山形の屋根材を備えた門型の主骨体を前後方向に所定の間隔を置いて配設し、前後方向に隣接する各主骨体間に長尺状シートを張設して幕体を形成するようにした大型テントに関するものである。
従来、大型の仮囲いテントやテント倉庫等の大型テントとしては、例えば、特開平9−144323号公報や特開平9−144324号公報に開示されたもの、或いは、本件出願人が先に開発した特許第5437164号公報や特許第5971878号公報に開示されたものが知られている。
図31は従前の大型テントの一例を示し、当該大型テントは、左右対向状に配設した柱材60及び左右の柱材60の上端同士を連結する山形の屋根材61により門型の主骨体62を形成し、この門型の主骨体62を前後方向に所定の間隔を置いて複数配設すると共に、前後方向に隣接する門型の主骨体62を筋交及び桁材等の連結体(図示省略)で連結して成る骨組構造物63と、前記骨組構造物63全体を覆う幕体64とから構成されている。
前記大型テントの幕体64は、複数枚の長尺状シート及び横長三角形状シート等から形成されており、前後方向に隣接する各主骨体62間に長尺状シートを、また、骨組構造物63の両妻面に横長三角形状シート及び複数枚の長尺状シートをそれぞれ張設し、骨組構造物63全体を前記長尺状シート及び横長三角形状シートで覆うことによって、幕体64を形成するようにしている。
尚、前後方向に隣接する主骨体62間に張設される長尺状シートの長さは、門型の主骨体62の全長(左右の柱材60の長さと屋根材61の長さを足した長さ)と略同じ長さに形成され、また、前記長尺状シートの幅は、前後方向に隣接する主骨体62間の間隔と略同じ幅に形成されている。更に、長尺状シートの両耳部には、各主骨体62の柱材60と屋根材61の外側に設けた長尺状のシート張設用レール(図示省略)のガイド溝にスライド自在に挿入される可撓性を有するロープ状の抜け止め部がそれぞれ設けられている。
ところで、従来の大型テントにおいては、前後方向に隣接する主骨体62間に長尺状シートを張設する場合には、先ず、ロール状に巻き取った長尺状シート又はジグザグ状に折り畳んだ長尺状シートを、前後方向に隣接する主骨体62間の一方の下端部(左側又は右側の柱材60の下端部近傍位置)に置き、次に、長尺状シートの先端部にワイヤーロープやベルト等の吊り具(図示省略)を取り付け、その後、前後方向に隣接する主骨体62の柱材60と屋根材61の外側に設けた長尺状のシート張設用レール(図示省略)のガイド溝に、長尺状シートの両耳部に設けた抜け止め部をスライド自在に挿入し、この状態で長尺状シートの先端部に取り付けた吊り具をウインチやクレーン等で引っ張り上げて行き、長尺状シートの抜け止め部をシート張設用レールのガイド溝に順次挿入して行くことによって、前後方向に隣接する主骨体62間に長尺状シートを張設するようにしている。
しかしながら、従来の大型テントにおいては、前後方向に隣接する主骨体62間に張設される長尺状シートが門型の主骨体62の全長と略同じ長さに形成されているため、長尺状シートの長さが可なり長くなっていると共に、重さも可なり重くなっており、極めて取り扱い難くなっている。
また、長尺状シートの長さが長いと、長尺状シートの両耳部に設けた抜け止め部を主骨体62に設けたシート張設用レールのガイド溝に挿入して行くときに、長尺状シートの抜け止め部とシート張設用レールとの摩擦抵抗が極めて大きくなり、長尺状シートの抜け止め部をシート張設用レールのガイド溝に円滑且つスムースに挿入することができなくなる。
その結果、従来の大型テントにおいては、前後方向に隣接する主骨体62間に長尺状シートを張設するのに多大な時間と労力を要することになり、組立コストが高くなると言う問題があった。
特開平9−144323号公報 特開平9−144324号公報 特許第5437164号公報 特許第5971878号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、前後方向に隣接する門型の主骨体間に長尺状シートを張設する際に、長尺状シートを簡単且つ容易に張設することができるようにした大型テントを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の大型テントは、左右の柱材及び山形の屋根材を備えた門型の主骨体を前後方向に所定の間隔を置いて配設すると共に、前後方向に隣接する主骨体同士を複数の連結体により連結して骨組構造物を形成し、前記骨組構造物の各主骨体の屋根材の頂部付近を除いて左右の柱材及び屋根材の外側に設けた長尺状のシート張設用レールのガイド溝に、長尺状シートの両耳部に設けた長尺状の抜け止め部をスライド自在に挿入し、少なくとも前後方向に隣接する各主骨体間に長尺状シートを張設して幕体を形成するようにした大型テントであって、前後方向に隣接する主骨体間に、屋根材の頂部付近から左側の柱材の下端部及び右側の柱材の下端部に亘ってそれぞれ一枚の長尺状シートを張設若しくは複数枚の長尺状シートを直列状に張設し、前後方向に隣接する主骨体の屋根材の頂部同士を、連結体を形成する棟つなぎ材で連結し、前記棟つなぎ材に、当該棟つなぎ材に隣接する長尺状シートの上端部を着脱自在に連結したことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の大型テントは、請求項1に記載の大型テントにおいて、前記棟つなぎ材は、矩形状の枠体と、枠体の上辺部に交差する姿勢で設けた支持板と、枠体の両端部に設けられ、前後方向に隣接する主骨体の屋根材の頂部に着脱自在に連結される枠体側連結板とを少なくとも備えており、前記支持板の両端部に、棟つなぎ材に隣接する長尺状シートの上端部に設けた長尺状の先頭材を着脱自在に連結したことに特徴がある。
本発明の請求項3に記載の大型テントは、請求項2に記載の大型テントにおいて、前記長尺状の先頭材は、棟つなぎ材の支持板に着脱自在に連結される長尺状のプレート部と、プレート部に連設された支持パイプ部とを備えており、前記支持パイプ部に全長に亘って棟つなぎ材に隣接する長尺状シートが挿通されるスリットを形成すると共に、前記支持パイプ部の内部空間を棟つなぎ材に隣接する長尺状シートの上端部に形成した抜け止め部が抜き差し自在に挿入係止される係止溝としたことに特徴がある。
本発明の大型テントは、前後方向に隣接する門型の主骨体間に、屋根材の頂部付近から左側の柱材の下端部及び右側の柱材の下端部に亘ってそれぞれ一枚の長尺状シートを張設若しくは複数枚の長尺状シートを直列状に張設する構成としているため、長尺状シートが主骨体の全長と略同じ長さに形成された従来の大型テントに比較して長尺状シートの長さが短くなると共に、重さも軽くなり、取り扱い易くなる。また、長尺状シートが短いので、長尺状シートの両耳部に設けた抜け止め部を主骨体に設けたシート張設用レールのガイド溝に挿入して行くときに、長尺状シートの抜け止め部とシート張設用レールとの摩擦抵抗が小さくなり、長尺状シートの抜け止め部をシート張設用レールのガイド溝に円滑且つスムースに挿入することができる。
特に、屋根材の頂部付近から柱材の下端部に亘って複数枚の長尺状シートを直列状に張設する大型テントにあっては、一枚の長尺状シートの長さがより短くなるので、長尺状シートの抜け止め部とシート張設用レールのガイド溝との摩擦抵抗がより小さくなり、シート張設用レールのガイド溝への長尺状シートの抜け止め部の挿入をより一層円滑且つスムースに行うことができる。
その結果、本発明の大型テントは、前後方向に隣接する主骨体間に長尺状シートを比較的短い時間で簡単且つ容易に張設することができ、長尺状シートを張設するのに多大な時間と労力を要すると言うこともなく、組立コストの低減を図れる。
本発明に係る大型テントの一実施形態を示す斜視図である。 同じく大型テントを構成する骨組構造物の要部の斜視図である。 同じく大型テントの骨組構造物の正面図である。 同じく大型テントの骨組構造物の背面図である。 同じく大型テントの骨組構造物の一部省略側面図である。 骨組構造物を構成する門型の主骨体の正面図である。 主骨体の要部を示し、主骨体の柱材と屋根材の連結部分の拡大正面図である。 主骨体の要部を示し、主骨体の屋根材の頂部付近の拡大正面図である。 主骨体の要部を示し、主骨体の柱材の下端部分の拡大正面図である。 骨組構造物の要部を示し、シート張設用レールを省略した骨組構造物の部分拡大側面図である。 主骨体を構成する骨組構造物用構造材を示し、(A)は骨組構造物用構造材の正面図、(B)は骨組構造物用構造材の側面図である。 連結体を形成する棟つなぎ材を示し、(A)は棟つなぎ材の平面図、(B)は棟つなぎ材の正面図、(C)は棟つなぎ材の右側面図である。 屋根カバーを形成するカバー体を示し、(A)はカバー体の平面図、(B)はカバー体の正面図、(C)はカバー体の底面図、(D)はカバー体の右側面図である。 図13に示すカバー体の要部を示し、(A)は図13のイ部拡大図、(B)は図13のロ部拡大図、(C)は図13のハ部拡大図、(D)は図13のニ部拡大図である。 同じく屋根カバーを形成するカバー体の他の例を示し、(A)はカバー体の平面図、(B)はカバー体の正面図、(C)はカバー体の底面図、(D)はカバー体の右側面図である。 図13及び図15に示すカバー体を直列状に配置し、隣接するカバー体間に防水用テープを貼着した状態の屋根カバーを示し、(A)は図13に示すカバー体により形成した屋根カバーの一部省略平面図、(B)は図15に示すカバー体により形成した屋根カバーの一部省略平面図である。 シート張設用レール及び長尺状シートの部分拡大斜視図である。 屋根材へのシート張設用レールの取り付け状態を示す部分拡大正面図である。 シート張設用レール及び長尺状シートの部分拡大断面図である。 前後方向に隣接する屋根材の頂部連結材同士を棟つなぎ材で連結した状態を示す要部の縦断側面図である。 前後方向に隣接する屋根材の頂部連結材同士を棟つなぎ材で連結した状態を示す要部の平面図である。 前後方向に隣接する屋根材の頂部付近に長尺状シートを張設した状態を示す要部の平面図である。 前後方向に隣接する屋根材の頂部付近に屋根カバーを取り付けた状態の要部の縦断側面図である。 前後方向に隣接する屋根材の頂部付近に屋根カバーを取り付けた状態の要部の平面図である。 屋根カバーを取り付けた屋根材の頂部付近の拡大縦断正面図である。 棟つなぎ材の支持板に長尺状の先頭材を取り付けた状態の要部の拡大縦断正面図である。 シート案内手段を設けた屋根材の頂部付近の拡大縦断正面図である。 同じくシート案内手段を設けた屋根材の頂部付近の一部省略拡大平面図である。 同じくシート案内手段を設けた屋根材の頂部付近の拡大縦断側面図である。 本発明に係る大型テントの他の実施形態を示す斜視図である。 従来の大型テントの概略正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は本発明の一実施形態に係る大型テントを示し、当該大型テントは、例えば、ごみ焼却施設の解体時にダイオキシン類等の飛散防止のためにごみ焼却施設全体を覆う大型の仮囲いテント、体育館の屋根や神社仏閣の屋根を改修工事する際に建物全体を覆う大型の仮囲いテント、資材置き場や商品保管庫、臨時倉庫として使用する大型のテント倉庫、工場跡地等の汚染された土壌を除去、浄化する際に汚染された土地を覆って大型重機での掘削作業等を可能にする大型の土壌改良用対策テント等に構成されている。
即ち、前記大型テントは、例えば、ごみ焼却施設等の建物の周囲の地面に構築した四角枠状の鉄筋コンクリート製の基礎Aの上面に固定され、ごみ焼却施設等の建物全体を囲う骨組構造物1と、前記骨組構造物1の略全体を覆う幕体2とから構成されている。
前記骨組構造物1は、図2〜図5に示す如く、左右方向に所定の間隔を置いて配設された左右の柱材3及び左右の柱材3の上端部に着脱自在に連結された山形の屋根材4から成り、前後方向に所定の間隔を置いて配設した複数の門型の主骨体5と、前後方向に隣接する主骨体5の柱材3間及び屋根材4間に着脱自在に設けられ、前後方向に隣接する主骨体5同士を連結する複数のX状筋交6、複数の通し桟7及び複数の棟つなぎ材8等の連結体と、一番前側に位置する主骨体5の内方位置に配設固定した前側足場9と、一番後側に位置する主骨体5の内方位置に配設固定した後側足場10と、前後方向に隣接する主骨体5間に着脱自在に架設された複数の足場板11及び階段(図示省略)と、前後方向に隣接する主骨体5の柱材3間に着脱自在に設けられ、作業員の転落を防止するための複数の水平姿勢の手摺及び下桟(何れも図示省略)と、骨組構造物1の棟に沿って配設され、骨組構造物1の棟部分を幕体2の上側から覆う屋根カバー12等を備えている。
尚、本実施形態においては、前記骨組構造物1の幅は約36mに、骨組構造物1の高さは約21mに、骨組構造物1の長さ(奥行き)は約70mにそれぞれ設定されている。
また、本実施形態において、左右方向とは、骨組構造物1の幅方向(図3の左右方向)を言い、前後方向とは、骨組構造物1の奥行方向(図5の左右方向)を言う。
前記各主骨体5の左右の柱材3は、図6に示す如く、何れも所定寸法の大きさに形成された骨組構造物用構造材13を直列状に着脱自在に連結することにより構成されている。
本実施形態においては、左右の柱材3は、五つの骨組構造物用構造材13を直列状に着脱自在に連結することにより構成されている。
また、各主骨体5の屋根材4は、図6に示す如く、略逆L字状の一対の基端連結材14と、複数の骨組構造物用構造材13と、略への字状の頂部連結材15とを山形状に順次着脱自在に連結することにより構成されており、一対の基端連結材14が左右の柱材3の上端部に着脱自在に連結されている。
本実施形態においては、屋根材4は、二つの基端連結材14、八つの骨組構造物用構造材13及び一つの頂部連結材15を山形状に順次着脱自在に連結することにより構成されている。
更に、前側足場9及び後側足場10は、図3及び図4に示す如く、複数の骨組構造物用構造材13を縦向き姿勢で直列状に着脱自在に連結したものを左右方向へ所定の間隔を置いて配設し、左右方向に隣接する骨組構造物用構造材13同士を複数の筋交16及び複数の通し桟7で連結すると共に、左右方向に隣接する骨組構造物用構造材13間に複数の足場板11及び階段(図示省略)等を架設することにより構成されており、左右方向に隣接する骨組構造物用構造材13間には、作業員の転落を防止するための複数の水平姿勢の手摺及び下桟(何れも図示省略)が設けられている。
尚、前側足場9の中央下端部位置には、折り畳み式の開閉扉17により開閉される重機等が通過可能な出入口が形成され、また、後側足場10の側方下端部位置には、作業員等の出入口18が形成されている。
前記左右の柱材3、屋根材4、前側足場9及び後側足場10を構成する各骨組構造物用構造材13は、何れも同様の構造に構成されており、図11に示す如く、縦向き姿勢で対向状に配置され、角パイプ部材により形成された左右の縦材19と、左右の縦材19を連結し、角パイプ部材により形成された複数の斜材20と、左右の縦材19を連結し、足場板11や階段が着脱自在に係止される丸パイプ部材により形成された複数の横材21と、左右の縦材19に設けられ、水平姿勢の通し桟7の両端部が着脱自在に連結される複数の板状の連結部22と、左右の縦材19に設けられ、X状筋交6や筋交16の両端部が着脱自在に連結される複数の筋交用係止具23と、左右の縦材19に設けられ、水平姿勢の手摺(図示省略)の両端部が着脱自在に連結される複数の手摺用係止具24と、左右の縦材19に設けられ、水平姿勢の下桟(図示省略)の両端部が着脱自在に連結される複数の下桟用係止具25と、各横材21に設けられ、水平姿勢の筋交(図示省略)の両端部が着脱自在に連結される複数の水平筋交用係止具26と、左右の縦材19の両端部に設けられ、ボルト・ナット(図示省略)により左右の縦材19を直列状に連結するフランジ板27と、一方の縦材19の外側面に適宜の間隔で設けられ、幕体2を張設するためのシート張設用レール48が取り付けられるボルト28a及びナット28bから成る複数のレール取付具28とを備えている。
また、前記骨組構造物用構造材13と一緒に屋根材4を構成する基端連結材14は、図6及び図7に示す如く、複数本の金属製のパイプ部材29(角パイプ部材)等をトラス状に組み合わせることにより構成されており、骨組構造物用構造材13のフランジ板27にボルト・ナット(図示省略)により着脱自在に連結されるフランジ板30と、幕体2を張設するためのシート張設用レール48が取り付けられる複数のレール取付具28と、X状筋交6等の両端部が着脱自在に連結される複数のブレースピン31とを備えている。
更に、前記骨組構造物用構造材13と一緒に屋根材4を構成する頂部連結材15は、図6及び図8に示す如く、複数本の金属製のパイプ部材32(角パイプ部材)等をトラス状に組み合わせることにより構成されており、骨組構造物用構造材13のフランジ板27にボルト・ナット(図示省略)により着脱自在に連結されるフランジ板33と、幕体2を張設するためのシート張設用レール48が取り付けられる複数のレール取付具28と、X状筋交6等の両端部が着脱自在に連結される複数のブレースピン34と、足場板11が着脱自在に係止される丸パイプ部材により形成された足場受け35と、棟つなぎ材8が着脱自在に連結される屋根材側連結板36とを備えている。
主骨体5同士を連結する前記棟つなぎ材8は、X状筋交6や通し桟7等と共に連結体を形成するものであり、前後方向に隣接する主骨体5の屋根材4の頂部同士を着脱自在にするものである。
ここで、主骨体5の屋根材4の頂部とは、頂部連結材15の幅方向中央(図25の左右方向中央)を言い、少なくとも傾斜姿勢のパイプ部材32の上端部と縦向き姿勢のパイプ部材32を指すものである。
前記棟つなぎ材8は、図12に示す如く、矩形状の枠体37と、枠体37の上辺部に交差する姿勢で設けた支持板38と、枠体37の両端部に設けられ、前後方向に隣接する主骨体5の屋根材4の頂部(頂部連結材15の幅方向中央)に設けた屋根材側連結板36に着脱自在に連結される複数枚の枠体側連結板39と、枠体37の下辺部の下方位置に設けた足場受け40と、枠体37の上辺部に設けられ、屋根カバー12が固定支持される高ナット41と、枠体37内に溶接より固定された補強用パイプ部材42とを備えており、前記支持板38の両端部に、棟つなぎ材8に隣接する長尺状シート2aの上端部に着脱自在に設けた長尺状の先頭材49(図22及び図25参照)が着脱自在に連結されるようになっている。
具体的には、前記枠体37は、図12に示す如く、四本の各パイプ部材を四角枠状に組み合わせ、各パイプ部材の両端部同士を溶接することにより矩形の枠状に形成されている。
また、支持板38は、図12に示す如く、複数枚の帯状の金属板により形成されており、枠体37の上辺部に一定の間隔で配置され且つ枠体37の上辺部に交差する姿勢で溶接により固定されている。これら各支持板38の両端部には、それぞれボルト43が挿通されて溶接により固定されている。これらのボルト43は、長尺状シート2aの上端部に着脱自在に設けた長尺状の先頭材49を着脱自在に連結するためのものであり、各ボルト43には、ナット44が螺着されている。
更に、枠体側連結板39は、図12に示す如く、金属板により長方形状に形成されており、枠体37の両端部上下位置にそれぞれ溶接により固定されている。これら各枠体側連結板39には、ボルトが挿通される複数のボルト挿通孔が形成されている。
更に、足場受け40は、図12に示す如く、丸パイプ部材により形成されており、枠体37の下辺部両端に溶接により固定した垂下姿勢のブラケット45に架設されている。尚、ブラケット45は、足場受け40を支持するだけでなく、主骨体5の屋根材4の頂部(頂部連結材15の幅方向中央)に設けた屋根材側連結板36に着脱自在に連結されるようになっている。
更に、高ナット41は、図12に示す如く、枠体37の上辺部に所定の間隔で配設されており、枠体37の上辺部上面に縦向き姿勢で溶接により固定されている。
骨組構造物1の棟に沿って配設される前記屋根カバー12は、一番前側に位置する主骨体5から一番後側に位置する主骨体5に亘って設けられており、骨組構造物1の棟部分を左右の長尺状シート2aの上端部上側から覆い、左右の長尺状シート2aの上端部間の間隙から雨水が漏れたり、或いは、大型テント内の埃等が外部へ流れたりするのを防止するものである。
ここで、骨組構造物1の棟部分とは、各主骨体5の屋根材4の頂部付近及び各棟つなぎ材8を言う。また、屋根材4の頂部付近とは、頂部連結材15の幅方向中間部分(図25の左右方向中間部分)を言い、頂部連結材15の左右方向の幅の1/5〜1/3程度の頂部連結材15の幅方向中央部の範囲である。
前記屋根カバー12は、平面形状が矩形に形成された複数枚の板状のカバー体12′から成り、各カバー体12′を骨組構造物1の棟に沿って直列状に配設し、各主骨体5の屋根材4の頂部付近及び前後方向に隣接する主骨体5の頂部同士を連結する各棟つなぎ材8に取り付けることにより形成されている。
具体的には、前記各カバー体12′は、耐食性に優れた亜鉛メッキ鋼板やガリバリウム鋼板等の矩形状のメッキ鋼板を略への字状に折り曲げ加工することにより形成されており、図13に示す如く、水平な帯状の棟部12aと、棟部12aの両側に下り傾斜状に連設された二つの傾斜部12bと、各傾斜部12bの下端部にそれぞれ下向きに連設された耳部12cとを備えている。前記帯状の棟部12aには、棟つなぎ材8の高ナット41の位置に合致してボルト51が挿通される高ナット41よりも小径の複数のボルト挿通孔12dが形成されている。
本実施形態においては、各カバー体12′は、前後方向に隣接する主骨体5間の間隔と略同じ長さに形成されており、棟つなぎ材8の長さより少し長めに設定されている。
また、各カバー体12′は、カバー体12′の変形を防止する一つ又は複数の補強用リブ12eと、カバー体12′を屋根材4に係止するための複数の係止片12fとを備えている。
本実施形態においては、各カバー体12′は、図13に示す如く、三つの補強用リブ12eと、四つの係止片12fとをそれぞれ備えている。
前記各補強用リブ12eは、耐食性に優れた亜鉛メッキ鋼板やガリバリウム鋼板等のメッキ鋼板により略への字に形成されており、カバー体12′の両端部上面及び中間部上面に垂直姿勢で且つカバー体12′の両端に沿う姿勢で溶接により固定されている。これら各補強用リブ12eには、クレーンやウインチのフック(図示省略)に係止されるワイヤーロープやベルト等の吊り具(図示省略)が挿入係止される複数の吊下げ用穴12gが形成されている。
また、前記各係止片12fは、耐食性に優れた亜鉛メッキ鋼板やガリバリウム鋼板等の帯状のメッキ鋼板をL字状に折り曲げることにより形成されており、カバー体12′の両耳部12cの両端部に溶接により固定されている。これらの各係止片12fには、屋根材4の外側に設けたレール取付具28のボルト28aに挿通係止されるフック部12hが形成されている。
図15はカバー体12′の他の例を示し、当該カバー体12′は、前後方向に隣接する主骨体5間の間隔の略半分の長さに形成したものであり、二つの補強用リブ12eと、二つの係止片12fとをそれぞれ備えている。
前記二つの補強用リブ12eは、カバー体12′の両端部上面に垂直姿勢で且つカバー体12′の両端に沿う姿勢で溶接により固定され、また、二つの係止片12fは、カバー体12′の両耳部2cの一方の端部に溶接により固定されている。
図16(A)及び(B)は図13に示すカバー体12′及び図15に示すカバー体12′を係止片12fの一部分が重なるように直列状に配設して屋根カバー12を形成したものであり、隣接するカバー体12′間に防水用テープ52(例えば、ブチルテープや各種の合成樹脂材料又は合成ゴム系材料からなるテープ類)を貼着し、隣接するカバー体12′間に形成された隙間から雨水が漏れたり、或いは、大型テント内の埃等が外部へ流れたりするのを防止している。
尚、上記の実施形態においては、カバー体12′の長さを前後方向に隣接する主骨体5間の間隔と略同じ長さ又は前後方向に隣接する主骨体5間の間隔の略半分の長さに形成したが、カバー体12′の長さや大きさは、上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、作業員が取り扱い易い長さや大きさであれば、如何なる長さや大きさであっても良い。
また、上記の実施形態においては、各カバー体12′は、三つの補強用リブ12e又は二つの補強用リブ12eを備えているが、補強用リブ12eの数は、上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、一つ又は四つ以上であっても良い。
更に、上記の実施形態においては、各カバー体12′は、係止片12fの一部分が重なる状態で且つ直列状に配設したときに、隣接するカバー体12′間に隙間が生じるようになっているが、各カバー体12′の大きさや形状、係止片12fの取り付け位置を変え、係止片12fの一部分が重なる状態で且つ直列状に配設したときに、隣接するカバー体12′の端部同士が重なるようにしても良い。
骨組構造物1を覆う前記幕体2は、図1に示す如く、前後方向に隣接する主骨体5間及び骨組構造物1の両妻面に張設される複数枚の長尺状シート2aと、骨組構造物1の両妻面の上側部分に張設される横長三角状シート2bとを備えており、前記長尺状シート2a及び横長三角状シート2bを骨組構造物1の外面全体に順次張設することによって、幕体2を形成している。
前記各長尺状シート2aは、ポリエステルやナイロン等の合成繊維により織られた織物に、防水処理や防災処理を施したものから形成されており、各長尺状シート2aの両耳部には、長尺状の抜け止め部2a′が設けられている。この抜け止め部2a′は、図17及び図19に示す如く、長尺状シート2aの両耳部に可撓性のロープ46を耳部に沿って配置し、前記ロープ46を長尺状シート2aの耳部で巻き込んで固定することにより形成されている。
また、前後方向に隣接する主骨体5間に張設される各長尺状シート2aは、本実施形態では、その長さが主骨体5の屋根材4の頂部付近から左側の柱材3の下端部及び右側の柱材3の下端部に至る長さにそれぞれ形成されており、棟つなぎ材8に隣接する長尺状シート2aの上端部には、長尺状シート2aの両耳部と同様に長尺状の抜け止め部2a′が設けられている。この抜け止め部2a′は、図25及び図26に示す如く、長尺状シート2aの上端部に可撓性のロープ46を長尺状シート2aの幅方向に沿って配置し、前記ロープ46を長尺状シート2aの上端部で巻き込んで固定することにより形成されている。
更に、骨組構造物1の両妻面に張設される各長尺状シート2aは、その長さが主骨体5の柱材3の長さと同程度の長さ若しくは柱材3の長さよりも少し短い長さに設定されている。
尚、上記の実施形態においては、長尺状シート2aの抜け止め部2a′は、可撓性のロープ46を長尺状シート2aの耳部や上端部で巻き込んで固定することにより形成したが、他の実施形態においては、図示していないが、可撓性のロープ46を省略し、長尺状シート2aの両耳部や上端部を筒状に曲げて保持固定することにより抜け止め部2a′を形成するようにしても良い。この場合、長尺状シート2aの抜け止め部2a′は、筒状を呈することになる。
前記横長三角状シート2bは、ポリエステルやナイロン等の合成繊維により織られた織物に、防水処理や防災処理を施したものから形成されている。この横長三角状シート2bは、短いロープ(図示省略)等により骨組構造物1に取り付けられており、骨組構造物1の両妻面の上側部分に張設されている。
そして、前記各長尺状シート2aの両耳部は、主骨体5の屋根材4の頂部付近を除いて柱材3及び屋根材4の外側に設けたシート張設用レール48や、前側足場8及び後側足場9の外側に設けたシート張設用レール48にそれぞれ取り付けられている。
ここで、屋根材4の頂部付近とは、頂部連結材15の幅方向中間部分(図25の左右方向中間部分)を言い、頂部連結材15の左右方向の幅の1/5〜1/3程度の頂部連結材15の幅方向中央部の範囲である。
また、長尺状シート2aのうち、前後方向に隣接する主骨体5間に張設される各長尺状シート2aの上端部は、長尺状シート2aの上端部に着脱自在に設けた長尺状の先頭材49により棟つなぎ材8の支持板38に着脱自在に連結されている。
長尺状シート2aが取り付けられる前記シート張設用レール48は、図17及び図19に示す如く、平行に配設した一対のガイドパイプ48aと、両ガイドパイプ48aを互いに連結して柱材3や屋根材4等に固定する長尺板状の一対の連結固定板48bとを備えており、一対のガイドパイプ48aの外側部分に全長に亘って長尺状シート2aが挿通されるスリット48cが形成されていると共に、一対のガイドパイプ48aの内部空間を長尺状シート2aの抜け止め部2a′が挿入案内されるガイド溝48dとしたものである。このシート張設用レール48は、アルミ押出型材から成り、所定の長さ(シート張設用レール48の取り付けや取り外しの際に作業員が取り扱い易い長さ)に形成されている。
また、シート張設用レール48は、柱材3及び屋根材4を構成する骨組構造物用構造材13の外側の縦材19外面(図7及び図8参照)、屋根材4を構成する基端連結材14の外側のパイプ部材29外面(図7参照)、屋根材4を構成する頂部連結材15の外側のパイプ部材32外面(図8参照)にそれぞれ設けたレール取付具28と、前側足場8及び後側足場9を構成する骨組構造物用構造材13の外側の縦材19外面に設けたレール取付具28とにそれぞれ取り付けられている。
尚、シート張設用レール48のレール取付具28への取り付けは、図19に示す如く、レール取付具28のボルト28aをシート張設用レール48の連結固定板48bに挿通し、前記ボルト28aにナット28bを締め付けることにより行われる。
また、柱材3及び屋根材4の外側に設けたシート張設用レール48は、複数本直列状に連ねられており、柱材3の下端部から屋根材4の頂部付近に亘って連続する状態で柱材3及び屋根材4に設けられている。このとき、長手方向に隣接するシート張設用レール28の端部同士は、図18に示す如く、上下方向(又は前後方向)から二枚の金属製のカバー板50により覆われており、隣接するシート張設用レール48間の隙間から雨水やごみ等が入らないようにしている。
更に、前側足場8及び後側足場9の外側に設けたシート張設用レール48も、複数本直列状に連ねられており、横長三角状シート2b付近から骨組構造物用構造材11の下端部に亘って連続する状態で前側足場8及び後側足場9に設けられている。このとき、長手方向に隣接するシート張設用レール48の端部同士は、前後方向から二枚の金属製のカバー板50により覆われており、隣接するシート張設用レール48間の隙間から雨水やごみ等が入らないようにしている。
棟つなぎ材8に隣接する長尺状シート2aの上端部に取り付けられる長尺状の先頭材49は、図22、図25及び図26に示す如く、棟つなぎ材8の支持板38に着脱自在に連結される棟つなぎ材8に沿う長尺状のプレート部49aと、プレート部49aに連設されてプレート部49aに沿う支持パイプ部49bとを備えており、前記支持パイプ部49bに全長に亘って長尺状シート2aが挿通されるスリット49cを形成すると共に、前記支持パイプ部49bの内部空間を長尺状シート2aの上端部に形成した抜け止め部2a′が抜き差し自在に挿入係止される係止溝49dとしたものである。この長尺状の先頭材49は、アルミ押出型材から成り、頂部連結材15と略同じ長さに形成されている。
また、前記長尺状の先頭材49は、棟つなぎ材8に設けた複数の支持板38に枠体37に沿う姿勢でボルト43及びナット44により取り付けられている。
次に、前後方向に隣接する門型の主骨体5間に長尺状シート2aを張設する場合について説明する。
先ず、ロール状に巻き取った長尺状シート2a又はジグザグ状に折り畳んだ長尺状シート2aをクレーンやウインチ等により主骨体5の屋根材4の頂部付近まで持ち上げ、屋根材4の頂部連結材15に配設した足場板11等の上に置く。
次に、持ち上げた長尺状シート2aの近くに居る複数の作業員は、長尺状シート2aの先端部を引き出し、長尺状シート2aの両耳部に設けた抜け止め部2a′を前後方向に隣接する主骨体5の柱材3及び屋根材4の外側に設けたシート張設用レール48のガイド溝48dに挿入する。
長尺状シート2aの抜け止め部2a′をシート張設用レール48のガイド溝48dに挿入したら、作業員は、ロール状に巻き取った長尺状シート2a又はジグザグ状に折り畳んだ長尺状シート2aを引き出しながら、長尺状シート2aの抜け止め部2a′をシート張設用レール48のガイド溝48dに順次挿入して行き、隣接する主骨体5間に長尺状シート2aを張設して行く。このとき、長尺状シート2aの先端部に取り付けたワイヤーロープやベルト等の吊り具(図示省略)をウインチ等で引っ張って行きながら、長尺状シート2aの抜け止め部2a′をシート張設用レール48のガイド溝48dに順次挿入して行く。
そして、主骨体5の屋根材4の頂部付近から柱材3の下端部の位置まで長尺状シート2aを張設したら、長尺状シート2aの上端部に設けた抜け止め部2a′を長尺状の先頭材49の係止溝49dに挿入係止すると共に、長尺状の先頭材49を頂部連結材15に設けた複数の支持板38にボルト43及びナット44により取り付ける(図22、図25及び図26参照)。尚、長尺状の先頭材49は、予め長尺状シート2aの端部に取り付けておいても良い。
以下、同様にして前後方向に隣接する門型の主骨体5間に長尺状シート2aを順次張設して行く。
前後方向に隣接する各主骨体5間に長尺状シート2aを張設したら、前後方向に隣接する主骨体5の屋根材4の頂部同士を連結する棟つなぎ材8と屋根材4の頂部付近にカバー体12′を骨組構造物1の棟に沿って直列状に取り付けて行き、骨組構造物1の棟に沿う屋根カバー12を形成する(図23〜図25参照)。この屋根カバー12は、屋根材4に張設された長尺状シート2aの上端部間に形成された間隙を上方から覆い、屋根から雨水が漏れたり、或いは、大型テント内の埃等が外部へ流れるのを防止するためのものである。
カバー体12′の棟つなぎ材8及び屋根材4への取り付けは、カバー体12′の棟部12aに形成した各ボルト挿通孔12dを棟つなぎ材8に設けた各高ナット41にそれぞれ合致させ、高ナット41にボルト51を螺着してカバー体12′の棟部12aをボルト51により高ナット41に固定し、また、カバー体12′の各係止片12fに形成したフック部12hをレール取付具28のボルト28aに係止し、前記ボルト28aにナット28bを螺着して係止片12fをボルト28a及びナット28bで締め付け固定することにより行われている。
尚、カバー体12′を棟つなぎ材8及び屋根材4に直列状に取り付けたときには、前後方向に隣接するカバー体12′の端部間に間隙ができるため、各カバー体12′の前後方向に隣接する端部に、防水用テープ52を跨るように貼着し、屋根カバー12から雨水が漏れたり、或いは、大型テント内の埃等が外部へ流れるのを防止する。
上述した大型テントは、前後方向に隣接する門型の主骨体5間に張設する長尺状シート2aの長さを、主骨体5の屋根材4の頂部付近から柱材3の下端部に至る長さとし、前後方向に隣接する主骨体5の屋根材4の頂部付近から左側の柱材3の下端部及び右側の柱材3の下端部に亘って前記長尺状シート2aをそれぞれ張設する構成としているため、長尺状シート2aが主骨体5の長手方向の長さと略同じ長さに形成された従来の大型テントに比較して長尺状シート2aの長さが短くなると共に、重さも軽くなり、取り扱い易くなる。また、長尺状シート2aが短いので、長尺状シート2aの両耳部に設けた抜け止め部2a′を主骨体5に設けたシート張設用レール48のガイド溝48dに挿入して行くときに、長尺状シート2aの抜け止め部2a′とシート張設用レール48との摩擦抵抗が小さくなり、長尺状シート2aの抜け止め部2a′をシート張設用レール48のガイド溝48dに円滑且つスムースに挿入することができる。
その結果、前記大型テントは、前後方向に隣接する主骨体5間に長尺状シート2aを比較的短い時間で簡単且つ容易に張設することができ、長尺状シート2aを張設するのに多大な時間と労力を要すると言うこともなく、組立コストの低減を図れる。
図27〜図29は前後方向に隣接する主骨体5間に長尺状シート2aを張設する際に用いるシート案内手段53を示し、当該シート案内手段53は、前後方向に隣接する主骨体5の屋根材4間で且つシート張設用レール48の上端部の延長線上の位置に設けられており、長尺状シート2aを支持してシート張設用レール48側へ案内し得るものである。
即ち、前記シート案内手段53は、図27に示す如く、前後方向に隣接する主骨体5の屋根材4の頂部付近に取り付けられるフレーム54と、前記フレーム54に主骨体5の前後方向に沿う姿勢で回転自在に設けられ、長尺状シート2aを支持してシート張設用レール48側へ案内する水平姿勢のガイドローラ55とを備えており、主骨体5の屋根材4の頂部付近に設けた連結手段56により前後方向に隣接する主骨体5間に着脱自在に連結されている。
具体的には、前記フレーム54は、図28及び図29に示す如く、対向状に配置された所定の長さの一対のアングル材54aから成り、前後方向に隣接する主骨体5の屋根材4を構成する頂部連結材15の外側(上側)のパイプ部材32に連結手段56を介して着脱自在に取り付けられている。このとき、各アングル材54aは、外側のパイプ部材32の対向する面にパイプ部材32に沿う姿勢で取り付けられており、各アングル材54aの上端がパイプ部材32の上面から上方へ突出した状態となっている。
また、前記ガイドローラ55は、図28及び図29に示す如く、フレーム54を構成する対向状の一対のアングル材54aに主骨体5の前後方向に沿う姿勢で固定された金属製の筒状の固定芯材55aと、筒状の固定芯材55aの外周面に回転自在に外嵌された金属製の筒状の可動部材55bとを備えている。尚、図示していないが、ガイドローラ55には、筒状の固定芯材55aと筒状の可動部材55bとの間に複数の転がり軸受を介設したガイドローラを用いても良い。
前記連結手段56は、図27〜図29に示す如く、前後方向に隣接する各主骨体5の頂部付近の対向する面にそれぞれ設けられており、主骨体5の屋根材4を構成する頂部連結材15の外側(上側)のパイプ部材32に溶接より固定され、フレーム54のアングル材54aの低所側を支持する連結支持板56aと、連結支持板56aと連結支持板56aに支持されたアングル材54aとを連結するボルト及びナットから成る緊締具56bとを備えている。
尚、シート案内手段53は、前後方向に隣接する各主骨体5間の全てに設けても良く、或いは、一つのシート案内手段53を前後方向に隣接する主骨体5間に順次付け替えて行くことによって、一つのシート案内手段53で各主骨体5間に長尺状シート2aを張設するようにしても良い。
このように、シート案内手段53を備えた上述した大型テントにおいては、長尺状シート2aをシート案内手段53により案内しながら、長尺状シート2aの両耳部に設けた抜け止め部2a′をシート張設用レール48のガイド溝48dに挿入して行くことができるため、前後方向に隣接する主骨体5間に長尺状シート2aをより一層簡単且つ容易に張設することができる。
上記の実施形態においては、前後方向に隣接する主骨体5間に張設される各長尺状シート2aの長さを、主骨体5の屋根材4の頂部付近から柱材3の下端部に至る長さとし、前後方向に隣接する主骨体5間に、屋根材4の頂部付近から左側の柱材3の下端部及び右側の柱材3の下端部に亘ってそれぞれ一枚の長尺状シート2aを張設するようにしたが、他の実施形態においては、前後方向に隣接する主骨体5間に、屋根材4の頂部付近から左側の柱材3の下端部及び右側の柱材3の下端部に亘ってそれぞれ複数枚の長尺状シート2aを直列状に張設するようにしても良い。
即ち、主骨体5の屋根材4の頂部付近から柱材3の下端部に至る長さの長尺状シート2aを、長尺状シート2aの長手方向に複数に分割し、分割した各長尺状シート2aを、前後方向に隣接する主骨体5間に、屋根材4の頂部付近から左側の柱材3の下端部及び右側の柱材3の下端部に亘ってそれぞれ直列状に張設するようにしても良い。
例えば、図30に示す如く、長尺状シート2aを、その長さが主骨体4の屋根材4の半分の長さ及び柱材3の長さにそれぞれなるように、長尺状シート2aをその長手方向に二分割し、一方の長尺状シート2aを前後方向に隣接する主骨体3の屋根材4間に張設すると共に、他方の長尺状シート2aを前後方向に隣接する主骨体3の柱材3間に張設するようにしても良い。この場合、シート張設用レール48は、二枚の長尺状シート2aの長さに応じて長手方向に二分割しても良く、或いは、屋根材4の頂部付近から柱材3の下端部に亘って連続する状態で設けても良い。また、棟つなぎ材8に隣接する長尺状シート2a(屋根材4間に張設される長尺状シート2a)の上端部には、長尺状の先頭材49が設けられている。
このように、屋根材4の頂部付近から左側の柱材3の下端部及び右側の柱材3の下端部に亘ってそれぞれ複数枚の長尺状シート2aを直列状に張設するようにした大型テントにあっては、一枚の長尺状シート2aの長さがより短くなるので、長尺状シート2aの抜け止め部2a′とシート張設用レール48のガイド溝48dとの摩擦抵抗がより小さくなり、シート張設用レール48のガイド溝48dへの長尺状シート2aの抜け止め部2a′の挿入をより一層円滑且つスムースに行うことができる。しかも、一枚の長尺状シート2aの長さがより短くなるので、重さも軽くなり、取扱性に優れたものとなる。
尚、上記の各実施形態においては、前後方向に隣接する主骨体5間に、屋根材4の頂部付近から柱材3の下端部に亘って一枚の長尺状シート2aを張設若しくは二枚の長尺状シート2aを直列状に張設するようにしたが、他の実施形態においては、長尺状シート2aをその長手方向に三つ以上に分割し、分割した各長尺状シート2aを前後方向に隣接する主骨体5間に直列状に張設するようにしても良い。また、長尺状シート2aをその長手方向に分割する箇所も、上記の実施形態に係るものに限定されるものではなく、如何なる箇所であっても良い。
1は骨組構造物、2は幕体、2aは長尺状シート、2a′は長尺状シートの抜け止め部、3は柱材、4は屋根材、5は主骨体、8は棟つなぎ材、48はシート張設用レール、48dはシート張設用レールのガイド溝、37は枠体、38は支持板、39は枠体側連結板、49は長尺状の先頭材、49aは長尺状の先頭材のプレート部、49bは長尺状の先頭材の支持パイプ部、49cは長尺状の先頭材のスリット、49dは長尺状の先頭材の係止溝。

Claims (3)

  1. 左右の柱材及び山形の屋根材を備えた門型の主骨体を前後方向に所定の間隔を置いて配設すると共に、前後方向に隣接する主骨体同士を複数の連結体により連結して骨組構造物を形成し、前記骨組構造物の各主骨体の屋根材の頂部付近を除いて左右の柱材及び屋根材の外側に設けた長尺状のシート張設用レールのガイド溝に、長尺状シートの両耳部に設けた長尺状の抜け止め部をスライド自在に挿入し、少なくとも前後方向に隣接する各主骨体間に長尺状シートを張設して幕体を形成するようにした大型テントであって、前後方向に隣接する主骨体間に、屋根材の頂部付近から左側の柱材の下端部及び右側の柱材の下端部に亘ってそれぞれ一枚の長尺状シートを張設若しくは複数枚の長尺状シートを直列状に張設し、前後方向に隣接する主骨体の屋根材の頂部同士を、連結体を形成する棟つなぎ材で連結し、前記棟つなぎ材に、当該棟つなぎ材に隣接する長尺状シートの上端部を着脱自在に連結したことを特徴とする大型テント。
  2. 前記棟つなぎ材は、矩形状の枠体と、枠体の上辺部に交差する姿勢で設けた支持板と、枠体の両端部に設けられ、前後方向に隣接する主骨体の屋根材の頂部に着脱自在に連結される枠体側連結板とを少なくとも備えており、前記支持板の両端部に、棟つなぎ材に隣接する長尺状シートの上端部に設けた長尺状の先頭材を着脱自在に連結したことを特徴とする請求項1に記載の大型テント。
  3. 前記長尺状の先頭材は、棟つなぎ材の支持板に着脱自在に連結される長尺状のプレート部と、プレート部に連設された支持パイプ部とを備えており、前記支持パイプ部に全長に亘って棟つなぎ材に隣接する長尺状シートが挿通されるスリットを形成すると共に、前記支持パイプ部の内部空間を棟つなぎ材に隣接する長尺状シートの上端部に形成した抜け止め部が抜き差し自在に挿入係止される係止溝としたことを特徴とする請求項2に記載の大型テント。
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