JP6176943B2 - テント用骨格材 - Google Patents

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本発明は、テント生地に張力を与えることのできるテント用骨格材に関する。
テントは、骨格の外側に柔軟性のある生地を張り付けた構造で、軽量で短時間に設置できるなど、多くの利点があり、登山やキャンプで使用する小形のものから、パビリオンや倉庫として使用する大形のものまで、様々な種類が存在している。そのうち倉庫など、仮設建築物として使用するものは、テント生地に十分な張力を与えて、風による破損を防ぐ必要がある。そのため、テント生地の外縁全域を骨格や地盤などに引き寄せて、緩みを除去している。なおテント生地に張力を与える技術の例として、後記特許文献が挙げられる。
特許文献1では、コストの低減を図ることができ、しかも張力を与える作業を簡易に実施可能な膜体の張力導入構造が開示されている。この技術は、構造物の奥行き方向に沿って複数の膜体を並べる場合に用いられ、構造物の骨組に固定する支持プレートや、支持プレートに軸止される一対のネジ杵や、膜体の端部と一体化するL字アングルなどで構成され、L字アングルと一体化したナットは、ネジ杵に螺合している。そのためネジ杵を回転させると、L字アングルが移動して、膜体に張力を導入することができる。
特許文献2では、アーチ形フレーム間に帯状シートを張設する構造の仮設テントにおいて、帯状シートを簡単に緊張させる技術が開示されている。アーチ形フレームの外周面には、帯状シートの左右両耳部を保持するため、シート耳部保持手段を備えており、さらに帯状シートを緊張させるため、耳部近傍を上から押え付けるシート緊張手段を設けている。シート緊張手段はコの字状で、これをアーチ形フレームに取り付けることで、帯状シートが内側に押し込まれ、適度な張力が与えられる。
特開平9−41737号公報 特開2004−360414号公報
これらの特許文献のように、帯状のテント生地を建築物の奥行き方向に沿って複数並べる場合、個々のテント生地の側端面に張力を与える必要がある。この張力を与える作業は、天候の影響を最小限に留めることや、足場の確保を考慮して、建築物の内部から実施できることが好ましい。しかし特許文献1では、張力を与えるためにネジ杵を回転させる際、骨組や支持プレートにより、内部からの作業が難しい局面も予想される。また特許文献2についても、帯状シートを押え付ける緊張手段は、アーチ形フレームの外側に配置するため、その取り付け作業を内部から実施することはできない。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、帯状のテント生地を並べた構造の建築物において、内部からテント生地に張力を与えることのできるテント用骨格材の提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、側端面に芯体を差し込むためのスリーブを設けた帯状のテント生地を保持するテント用骨格材であって、いずれも棒状でアーチ状に伸びる主材および副材と、該副材を移動させるための押圧具と、を備え、前記副材には、前記スリーブを差し込むための空洞と、該空洞に前記テント生地を導入するためのスリットと、を設け、前記主材には、前記副材を収容する案内室を二箇所に設け、個々の該案内室は、内板と外板と中板と側板で囲まれた矩形状の空間で、該内板と該外板は対向し且つ前記テント生地と概ね平行に揃い、また該中板と該側板は対向し且つ前記テント生地に対して概ね直交方向に展開しており、該外板と該側板との間は、前記テント生地を通過させるために開放しており、二箇所の前記案内室は、前記中板を中心として対称形に配置してあり、さらに前記内板と前記外板との間で前記副材を緩みなく挟み込み、且つ前記中板と前記側板との間には該副材の移動を許容する余裕空間を有しており、前記側板には、前記押圧具を差し込むためのネジ孔を形成してあり、該押圧具で前記副材を前記中板に接近させることで、隣接する二枚の前記テント生地の側端面に張力を与えることを特徴とするテント用骨格材である。
本発明は倉庫など、地盤に据え付けられ、外周をテント生地で覆われた大形の建築物での使用を想定しており、アーチ状に湾曲する骨格材を一定の間隔で並べて、隣接する骨格材の間に帯状のテント生地を敷設していく。なお個々の骨格材の左右両端は、地盤などに固定して、風などの外力に対抗できるようにするほか、隣接する骨格材は桁材などで連結して、全体の形状を維持する。
本発明で用いるテント生地は、一枚で建築物全体を覆う訳ではなく、帯状のものを建築物の奥行き方向に沿って複数並べることを前提としており、テント生地の側端面を骨格材で保持する。またテント生地は、構造物の左右両端を一枚で結ぶものとする。さらにテント生地の側端面は、一定の範囲を折り返して袋状にしたスリーブを設けて、その中にロープなどの芯体を差し込んであるものとする。なお側端面とは、帯状のテント生地の四辺のうち、長辺側の端面を指す。
アーチ状の骨格材は、主材と副材からなる二重構造とする。主材は、建築物の形状を維持して、風などによる外力を受け止める役割を担う。ただし、アーチの左右両端を継ぎ目のない一本で結ぶ必要はなく、製造や施工の都合から複数本をつないでも構わない。また副材は、テント生地の側端面を保持して、テント生地に張力を与える役割を担う。そのため副材についても、途切れることなくアーチの左右両端を結ぶものとする。
副材は、テント生地の側端面を保持できるよう、空洞とスリットを設けてある。空洞は、テント生地のスリーブを収容するためのもので、またスリットは、空洞の一角と外部を連通するごく狭い切り込みで、テント生地だけを通過させて、芯体を差し込んだスリーブは通過不可能な隙間にしてある。このように空洞とスリットを設けることで、副材の横断面はC形となる。そして実際に副材にスリーブを差し込むと、テント生地の側端面が副材で保持され、さらに対向する副材の間隔を広げていくと、テント生地に張力を与えることができる。
副材は、主材の中に保持され、且つ主材に対して一定の範囲で移動可能とする。そのため主材には、副材を収容してその移動を許容する案内室を設ける。なお副材が移動する方向は、テント生地の幅方向であり、副材の移動によってテント生地に張力が与えられる。また案内室は、テント生地を通過させるため、必ず一部が開放した形状になるが、竣工後、不用意に副材が主材から離脱してはならない。そのため副材は、主材の端面から差し込む方式として、副材のごく一部だけを主材から露出させる
隣接する二枚のテント生地の境界では、一本の主材の左右両側に副材を配置して、双方に張力を与える構造とする。そのほかテント生地の前後両端(短辺側の端面)は、基礎コンクリートや、地面近傍に配置した桁材で張力を与える。そのためテント生地は、幅方向と長さ方向の両方に張力を与えられ、緩みを完全に防止できる。
押圧具は、案内室に保持された副材を強制的に移動させて、テント生地に張力を与える役割を担い、単純なボルトを使用する。押圧具は、主材の側板に形成したネジ孔に差し込み、且つその先端を副材に接触させて、副材を所定の方向に押し込むことができる。なお副材を均等に押し込むため、ネジ孔は、主材の長手方向に沿って、ある程度の間隔で複数を連続的に配置する。さらに押圧具やネジ孔は、テント生地に張力を与える作業を円滑に実施できるよう、周辺を開放するなどの配慮を要する。
このように本発明では、フレームの側板に差し込んだ押圧具を締め付けることで、テント生地に張力を与えることができる。押圧具は、テント生地よりも内側に位置しているほか、主材の側板から突出しており、周辺空間に余裕がある。そのためテント生地に張力を与える作業は、内部に組み上げた足場から無理なく実施可能で、天候の影響を受けない。また竣工後、テント生地に緩みが生じた場合でも、改めて押圧具を締め付けることで緩みを解消できる。
請求項1記載の発明のように、テント用骨格材を主材と副材などで構成して、さらに副材でテント生地の側端面を保持することで、主材に収容された副材を押圧具で移動させて、テント生地に張力を与えることができる。押圧具は、テント生地よりも内側に位置しているほか、主材の側板から突出しており、周辺空間に余裕がある。そのためテント生地に張力を与える作業は、内部に組み上げた足場から無理なく実施可能で、天候の影響を受けることがなく、安全性や工期などの面で優れている。
本発明によるテント用骨格材で組み上げた建築物を示す斜視図である。 図1で描いたテント生地と主材と副材の詳細を示す斜視図である。 図1で描いたテント生地に張力を与える過程を示す斜視図である。 主材と副材の形状例を示す斜視図である。 主材の固定方法の例を示す斜視図である。 建築物内部への雨水浸入を防止する方法の例を示す斜視図である。
図1は、本発明によるテント用骨格材で組み上げた建築物を示している。この建築物は、地盤から垂直に立ち上がる壁面と、その上に位置する半円形の屋根からなるアーチ状で、前後の妻面を含めた全面がテント生地41で覆われている。また外観を形成する骨格は、前後に位置するエンドフレーム31と、中間に位置する二列の主材11で、これらの下端は地盤と一体化しており、風圧などの外力を受け止める。なおテント生地41は、主材11の位置で分割され、建築物の奥行き方向に沿って計三枚が並ぶ。
一枚のテント生地41は、建築物の左右両端を結ぶ長さを確保してあり、細長い帯状となる。さらに長辺にあたる左右の側端面には、一定の範囲を折り返した袋状のスリーブ42を形成して、その中に芯体45を差し込んでいる。芯体45は、所定の太さのロープである。そしてスリーブ42は、エンドフレーム31や副材21で保持され、対向するエンドフレーム31や副材21の間隔を広げることで、テント生地41に張力を与えることができる。
エンドフレーム31は、アーチ状で建築物の前後妻面に配置され、その横断面は、テント生地41を保持するための空洞35と、他の部材や内装材などを取り付けるための固定溝32で構成される。空洞35は、テント生地41側端面のスリーブ42を保持する役割を担い、その一角には、テント生地41を通過させるためのスリット36を設けてある。なお空洞35は、テント生地41を敷設する際の抵抗を軽減するため、芯体45の直径に対して十分に大きくしてある。対してスリット36は、芯体45の抜け出しを防止するため、最小限の隙間としてある。
固定溝32は、内部が矩形状に切り抜かれ、中央に設けた狭い隙間で外部と連通する。そのため、固定溝32の内部にボルトの頭部やナットを収容して、ボルトの軸部だけを外部に突出させることができ、他の部材や内装材を簡単に取り付けることができる。なお固定溝32は、テント生地41と背中合わせで、建築物の内部を向いている。そのため作業性に優れ、しかも途切れることなく連続的に形成してあり、あらゆる場所にあらゆる物を取り付けることができる。
主材11は、エンドフレーム31から離れた建築物の中間部分に位置しており、しかも隣接する二枚のテント生地41の境界にもなっている。ただし主材11自体でテント生地41の側端面を保持する訳ではなく、主材11に収容された副材21でテント生地41を保持する。副材21は、先のエンドフレーム31と同様、スリーブ42を差し込むための空洞25と、テント生地41を通過させるためのスリット26で構成され、一本の副材21で一枚のテント生地41の一側端面を保持する。そのため、一本の主材11の左右両側に副材21が配置され、必然的に主材11はエンドフレーム31よりも幅広になる。
主材11には、副材21を収容する案内室13を左右二箇所に設けてある。案内室13は、単に副材21を収容するだけではなく、一定の範囲で副材21の移動を許容する形状で、しかもテント生地41を通過させるため一角が開放している。ただし、想定される外力が作用した場合でも、副材21が主材11から離脱しないよう配慮を要する。なお副材21は、テント生地41に張力を与える方向に限って移動できればよい。そのため主材11の外側には、副材21を挟み込む外板15を設けてあり、副材21は、案内室13の内面を滑るように移動する。
テント生地41に張力を与える際は、副材21を主材11の中心に向けて移動させればよい。そのため主材11の両側面に位置する側板17には、メネジ状のネジ孔19を形成してあり、そこに押圧具29を螺合させて締め付けると、その先端が副材21に接触して、強制的に移動させることができる。なお押圧具29は、単純な六角穴付ボルトを使用している。そのほか主材11には、エンドフレーム31と同様、固定溝12を設けてある。ただし主材11は幅広のため、固定溝12を二列並べている。
図2は、図1で描いたテント生地41と主材11と副材21の詳細を示している。一枚のテント生地41は、この図のように細長い帯状で、建築物の左右両端を結んでいる。またその側端面には、外縁を折り返して袋状にしたスリーブ42を設けてあり、その中に芯体45を差し込んでいる。芯体45は、テント生地41の同等の柔軟性を有するが、押し潰されても板状に変形しないよう、ある程度の硬さを必要とする。
また副材21は、主材11の案内室13に収容されるが、案内室13は、副材21の移動を許容する大きさである。そのため副材21は、図2の下方に描くように、外側に移動することで側板17と接触して、内側に移動することで中板16と接触する。なお副材21は、内板14と外板15で挟み込まれるため、適度な摩擦が得られ、滑らかに移動する。そのほか副材21の一側面には、押圧具29の先端が嵌り込むネジ溝28を形成してある。ネジ溝28は、副材21の長手方向に沿って伸びており、ここに押圧具29が嵌り込むことで、副材21のねじれなどを規制でき、副材21の保持が一段と安定する。
図3は、図1で描いたテント生地41に張力を与える過程を示している。建築物の施工時は、まず主材11に副材21を差し込み、次にエンドフレーム31や主材11を地盤に固定して、骨格だけを組み上げる。その後、隣接するエンドフレーム31や主材11の間にテント生地41を張り巡らせていく。なおテント生地41を敷設する際は、建築物の側面下部を基点として、副材21やエンドフレーム31の空洞25、35にスリーブ42を差し込み、建築物の反対側に向けてテント生地41を送り込んでいく。当然ながらこの作業は、テント生地41が緩んだ状態で行う。そのためテント生地41を張り巡らせた直後は、図2の上方に描くように、テント生地41が緩んでいる。
テント生地41が緩んだ状態を放置すると、風による揺動で急速に劣化が進行する。そこで、図2の下方に描くように、主材11の側板17のネジ孔19に押圧具29を差し込み、これを締め付けることで副材21を押し込み、テント生地41に張力を与える。押圧具29は、テント生地41よりも内部に位置しており、しかも側板17の周囲にはテント生地41が存在するだけで広い空間が確保され、締め付け作業は円滑に実施できる。なおテント生地41に張力を与えると、スリーブ42がスリット26、36を塞ぐように密着して、空洞25、35に雨水が入り込むことを抑制できる。
副材21は主材11の中を移動するが、副材21は主材11から離脱してはならない。そのため副材21を保持する案内室13は、内板14と外板15と中板16と側板17で囲まれており、内板14と外板15は、中心に配置した中板16で連結している。内板14と外板15の間隔は、副材21の大きさに対応している。また内板14の両端から側板17が突出しているが、外板15と側板17の間は、テント生地41を通過させるために開放している。さらに左右の側板17のいずれにも、押圧具29を差し込むためのネジ孔19を形成してある。
実際の施工においては、テント生地41の幅方向のほか、長さ方向にも張力を与える必要がある。これについては従来と同様、テント生地41の前後両端を地盤などに引き寄せる。そのほか、この図のエンドフレーム31は、テント生地41に張力を与える機能を持たない。そのため、側端面をエンドフレーム31で保持される計二枚のテント生地41は、片方の側端面だけで張力を与えられる。対して、両側端面を副材21で保持される中間二枚のテント生地41は、両方の側端面で張力を与えられる。なおエンドフレーム31についても、副材21を収容できる形状とするならば、テント生地41に張力を与えることができる。
図4は、主材11と副材21の形状例を示している。主材11や副材21は、建築物の左右両端を結ぶアーチ状となるが、一本だけで両端を結ぶことはまれで、通常は製造や輸送などを考慮して、一定の長さで分断される。また図4の上方に描くように、曲線区間用として、主材11や副材21に曲げ加工を施すこともある。なお主材11や副材21は、アルミニウム合金を素材として、押し出し加工で製造することができる。その場合、押し出し後、必要に応じて曲げ加工を施す。
図5は、主材11の固定方法の例を示している。図4のように、主材11や副材21は複数に分割することもできるが、その場合、建築物の強度を確保するため、長手方向に隣接する主材11同士を強固に連結する必要がある。そのためこの図では、隣接する二本の主材11を連結棒52で一体化している。連結棒52は、細長い矩形状の金属で、固定溝12に嵌り込む大きさとしてあり、表面に二個のメネジを形成してある。そして隣接する二本の主材11の境界を跨ぐように連結棒52を配置して、さらに固定溝12の外から表面のメネジに向けて固定ボルト55を差し込むと、主材11と連結棒52が一体化して、主材11同士が連結される。なお、固定ボルト55の締め付けによる面圧を緩和するため、やや大径のワッシャ56を組み込んでいる。
副材21については、このように隣接する二本を連結する必要はない。ただし副材21は、テント生地41に張力を与える役割を担うことから、主材11と同様、途切れることなく建築物の左右両端を結ぶものとする。なお最も下方に位置する副材21は、主材11からの落下防止対策を講じる。
そのほか主材11は、建築物の奥行き方向に沿って複数並べていくが、強度を確保するため、前後に並ぶ主材11を桁材51で一体化して、格子状の骨格を組み上げ、全体の強度を確保する必要がある。桁材51は、建築物の奥行き方向に伸びる縦貫材で、主材11と直交しており、ある程度の間隔で複数本を連続的に配置していく。
この図では、固定溝12の中に矩形状の係留片53を埋め込み、これを利用して桁材51を固定している。係留片53の中心にはメネジを形成してあり、桁材51を貫通させた固定ボルト54をこのメネジに螺合させると、桁材51が固定溝12に密着して、主材11と一体化する。なお桁材51はコの字断面で、その中に固定ボルト54の頭部が収容される。また桁材51に作用する面圧を緩和するため、ここでもワッシャ56を組み込んでいる。
図6は、建築物内部への雨水浸入を防止する方法の例を示している。主材11は、図5のように、複数本を連結してアーチ状にすることが多い。また図3のように、主材11の中央は、テント生地41で覆われることなく外部に露出する。そのため主材11同士の連結箇所に微小な隙間があると、そこから雨水が浸入する恐れがある。そこでこの図のように、止水対策を講じることもできる。なお主材11などを覆い隠すことで、気温の低下による結露も抑制できる。
止水方法の例1では、隣接するテント生地41の間に止水帯46を配置している。止水帯46は、主材11の中央付近だけを覆うごく狭いテント生地で、その両端には円柱状の外軸47を一体化してある。この外軸47を空洞25の中に詰め込み、その後、テント生地41に張力を与えると、スリーブ42がスリット26に密着する。そのため止水帯46は、スリット26付近で副材21やスリーブ42に挟み込まれ、雨水の浸入を防止できる。なお止水帯46は、テント生地41と同様、アーチの左右両端を結ぶ長さを確保してあり、施工時、テント生地41と併せて張り巡らせていく。
止水方法の例2では、テント生地41に突出帯49を設けた構成を示している。突出帯49は、テント生地41の側端面近傍から枝状に飛び出した部位で、テント生地41と同じ素材を用いており、縫製で一体化してある。また突出帯49の先端には、線ファスナーのエレメント59を取り付けてある。そして、左右に敷設されたテント生地41の突出帯49同士を付き合わせて、左右のエレメント59をスライダ58で一体化すると、主材11の中央付近が完全に覆い隠され、雨水の浸入を防止できる。当然ながら突出帯49は、途切れることなくテント生地41の両端を結んでいる。
11 主材
12 固定溝
13 案内室
14 内板
15 外板
16 中板
17 側板
19 ネジ孔
21 副材
25 空洞
26 スリット
28 ネジ溝
29 押圧具
31 エンドフレーム
32 固定溝
35 空洞
36 スリット
41 テント生地
42 スリーブ
45 芯体
46 止水帯
47 外軸
49 突出帯
51 桁材
52 連結棒
53 係留片
54 固定ボルト
55 固定ボルト
56 ワッシャ
58 スライダ
59 エレメント

Claims (1)

  1. 側端面に芯体(45)を差し込むためのスリーブ(42)を設けた帯状のテント生地(41)を保持するテント用骨格材であって、
    いずれも棒状でアーチ状に伸びる主材(11)および副材(21)と、該副材(21)を移動させるための押圧具(29)と、を備え、
    前記副材(21)には、前記スリーブ(42)を差し込むための空洞(25)と、該空洞(25)に前記テント生地(41)を導入するためのスリット(26)と、を設け、
    前記主材(11)には、前記副材(21)を収容する案内室(13)を二箇所に設け、
    個々の該案内室(13)は、内板(14)と外板(15)と中板(16)と側板(17)で囲まれた矩形状の空間で、該内板(14)と該外板(15)は対向し且つ前記テント生地(41)と概ね平行に揃い、また該中板(16)と該側板(17)は対向し且つ前記テント生地(41)に対して概ね直交方向に展開しており、該外板(15)と該側板(17)との間は、前記テント生地(41)を通過させるために開放しており、
    二箇所の前記案内室(13)は、前記中板(16)を中心として対称形に配置してあり、
    さらに前記内板(14)と前記外板(15)との間で前記副材(21)を緩みなく挟み込み、且つ前記中板(16)と前記側板(17)との間には該副材(21)の移動を許容する余裕空間を有しており、
    前記側板(17)には、前記押圧具(29)を差し込むためのネジ孔(19)を形成してあり、該押圧具(29)で前記副材(21)を前記中板(16)に接近させることで、隣接する二枚の前記テント生地(41)の側端面に張力を与えることを特徴とするテント用骨格材。
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