JP2019044504A - 膜材の取付構造 - Google Patents

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Yoshitaka Watanabe
義孝 渡辺
貴博 岩本
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【課題】膜材が張設される方向に空間を確保することが難しい場所であっても、張力調整機構により膜材の張力を調整するための充分な調整代を設けることが可能な膜材の取付構造を提供する。【解決手段】躯体81及び支柱、梁材等の部材に両側縁部を定着させて張設されるシート90の取付構造であって、シート90の少なくとも一方側の縁部に設けられ、シート90の張設時の張力を調整する張力調整機構10を備え、張力調整機構10は、シート90の端部を保持するシート保持部材11と、シート90の端部を保持した状態のシート保持部材11を躯体81に対して接近又は離間する方向に移動させる駆動部材15と、シート保持部材11を躯体81に対して離間する側に設けられ、シート保持部材11の移動量を調整する調整ボルト17の頭部17Aと、を備え、駆動部材15がシート保持部材11を移動させることによりシート90の張設時の張力を調整するものである。【選択図】図1

Description

本発明は躯体及び支柱、梁材等の部材に両側縁部を定着させて張設される膜材の取付構造に関するものである。
従来、躯体及び支柱、梁材等の部材に両側縁部を定着させて張設される膜材の取付構造としては、特許文献1に示すように、骨組に対向配置される一対の支持プレートと、各支持プレートに一端部が回転自在に支持され且つ前記取付部材がそれぞれ螺合される一対のネジ杆と、各ネジ杆の他端部が回転自在に挿入される筒状体と、該筒状体と前記ネジ杆との回転を選択的に阻止し得る回り止め手段とからなるものがある。
特許文献1に示す膜材の取付構造では、膜材の縁部を水平方向に移動させることにより膜材の張設時の張力を調整することから、水平方向、すなわち、膜材が張設される方向に、当該張力調整機構が膜材の張力を調整するための充分な調整代を設ける必要がある。
特開平9−41737号
しかしながら、支柱或いは壁近傍では、張設される膜材と、支柱或いは壁との間隔を狭くする必要があるため、水平方向(膜材が張設される方向)に空間を確保することが難しい。このため、特許文献1に示す従来の膜材の取付構造のように、水平方向(膜材が張設される方向)に膜材の縁部を移動させることにより膜材の張設時の張力を調整する張力調整機構では、膜材の張力を調整するための充分な調整代を設けることができないという問題があった。
そこで、本発明は、膜材が張設される方向に空間を確保することが難しい場所であっても、張力調整機構により膜材の張力を調整するための充分な調整代を設けることが可能な膜材の取付構造を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る膜材の取付構造は、躯体及び支柱、梁材等の部材に両側縁部を定着させて張設される膜材の取付構造であって、前記膜材の少なくとも一方側の縁部に設けられ、前記膜材の張設時の張力を調整する張力調整機構を備え、前記張力調整機構は、前記膜材の端部を保持する膜材保持部と、前記膜材の端部を保持した状態の膜材保持部を前記躯体に対して接近又は離間する方向に移動させる駆動部と、前記膜材保持部を前記躯体に対して離間する側に設けられ、前記膜材保持部の移動量を調整する調整部と、を備え、前記駆動部が前記膜材保持部を移動させることにより前記膜材の張設時の張力を調整するものである。
本発明は、上記膜材の取付構造において、前記駆動部は、前記躯体に固定されるナットと、前記膜材保持部を支持するとともに、前記ナットに螺合する調整ボルトと、を備え、前記調整ボルトは、前記膜材保持部の移動方向に延在するネジ部と、前記ネジ部において、前記膜材保持部が前記躯体に対して離間する側に設けられる頭部と、を有し、前記調整ボルトの前記頭部を回動させることにより前記膜材保持部を移動させるものである。
本発明によれば、躯体に対して接近又は離間する方向、すなわち、膜材が張設される方向と交差する方向に、膜材の縁部を移動させることにより膜材の張設時の張力を調整することから、張力調整機構により膜材の張力を調整するための調整代を、膜材が張設される方向と交差する方向に設けることができる。そのため、膜材が張設される方向に空間を確保することが難しい場所であっても、当該調整代を充分に設けることができる。また、ドライバー等の工具が入る隙間を確保さえすれば、膜材の張設時の張力が調整可能となるため、膜材間の継ぎ目(目地間)を小さくすることができる。
本発明に係る複数のシートを基礎天井に張設する場合のシートの取付構造を示す正面図である。 (a)は、本発明に係るベース部架台、梁部架台、及び支柱部架台の平面図、(b)は、本発明に係るベース部架台、梁部架台、及び支柱部架台の側面図、(c)は、本発明に係るベース部架台、梁部架台、及び支柱部架台の正面図である。 (a)は、本発明に係るシート張り枠材にシートを固定する場合を示す正面図、(b)は、本発明に係るシート張り枠材を支柱部架台に固定する場合を示す正面図、(c)は、本発明に係るシート張り枠材を支柱部架台に固定した場合を示す正面図である。 (a)は、本発明に係るシート張り枠材及びシート保持部材を支柱部架台及び梁部架台に固定する場合を示す正面図、(b)は、本発明に係る梁部架台に取り付けたシート保持部材にシートを固定する場合を示す正面図、(c)は、本発明に係るシートを梁部架台に取り付けたシート保持部材に固定した場合を示す正面図である。 (a)は、本発明に係るシートを梁部架台に取り付けたシート保持部材に固定した場合を示す正面図、(b)は、本発明に係るシートの張設時の張力を調整する場合を示す正面図である。 (a)は、本発明に係る単一のシートを基礎天井に張設する場合のシートの取付構造(シートは記載せず)を示す左側面図、(b)は、本発明に係る単一のシートを基礎天井に張設する場合のシートの取付構造を示す正面図、(c)は、本発明に係る単一のシートを基礎天井に張設する場合のシートの取付構造(シートは記載せず)を示す右側面図である。 本発明に係る複数のシートを壁に沿って張設する場合のシートの取付構造を示す正面図である。
まず、本発明に係るシート90(「膜材」の一例)の取付構造について説明する。なお、本発明は、以下に示すシート90の取付構造に限定されるものではない。
図1に示すように、本発明に係る膜材であるシート90は、構造物の基礎天井80の下方において、基礎天井80の全面を覆うように膜天井を構成するものである。シート90の縁部には、シート90自体を基礎天井80の躯体81に部材を介して取り付けるための孔部91(図3参照)が設けられている。孔部91は、シート90の縁部に所定の間隔を有して形成される孔部分であり、シート90を取り付けるための固定部材が挿入可能に構成されている。なお、孔部91は、ハトメのみで構成しても構わない。
シート90は、基礎天井80に張設される際には、その一方側の縁部(固定側縁部90A)が部材を介して躯体81に固定されるとともに、その他方側の縁部(調整側縁部90B)が基礎天井80側(上下方向)に引っ張られることによりシート90の張設時の張力が調整される。すなわち、シート90の一方側の縁部を固定した上で、シート90の他方側の縁部をシート90が基礎天井80に張設される方向と交差する方向に引っ張ることでシート90の張設時の張力が調整される。そのため、シート90の他方側の縁部(調整側縁部90B)には、シート90の張設時の張力を調整するための後述する張力調整機構10が設けられている。
図1及び図2に示すように、シート90を基礎天井80に張設する際には、シート90を躯体81に部材を介して固定して張力調整機構10を設けるために、基礎天井80の躯体81に、ベース部架台70、梁部架台71、及び支柱部架台72が取り付けられる。
ベース部架台70は、躯体81に支柱部架台72及び梁部架台71を取り付けるためのベース部材である。ベース部架台70は、側面断面視略U字状の長尺状の部材であり、クランプ73を介して躯体81に固定される。
梁部架台71は、隣接するベース部架台70間に固定される部材であり、ベース部架台70の下部にベース部架台70と直交するように固定される。図2(c)に示すように、梁部架台71は、正面断面視略U字状の長尺状の部材であり、底板71Aと、底板71Aの両端部に立設される側板71B、71Bと、から構成される。梁部架台71は、底板71Aに、後述する駆動部材15の調整ボルト17が挿通される挿通孔71Cが設けられる。梁部架台71は、底板71Aの内側に、挿通孔71Cを覆うように駆動部材15のナット16が固定されている。
支柱部架台72は、ベース部架台70の下部から突出して設けられる部材である。支柱部架台72は、正面断面視略L字状の部材であり、梁部架台71を挟むようにベース部架台70の下部に固定される。なお、支柱部架台72は、正面断面視略L字状の部材に限定されるものではなく、後述するシート張り枠材20を取り付け可能な部材であれば、正面断面視略L字状以外の部材であっても構わない。
図1、図3及び図4に示すように、シート90を躯体81に部材を介して固定する際には、シート90の両端縁(固定側縁部90A及び調整側縁部90B)にシート張り枠材20が取り付けられる。シート張り枠材20は、シート90を躯体81に部材を介して固定する際に支柱部架台72に取り付けられる長尺状の部材である。シート張り枠材20は、その一端部(基端部21)側が支柱部架台72に取り付けられ、その他端部(先端部22)側においてシート90が当接する。シート張り枠材20は、基端部21から先端部22に向けてその径が徐々に細くなるように形成される。シート張り枠材20は、支柱部架台72に取り付けた際に、隣接するシート張り枠材20の先端部22同士の間隔が狭くなるように(先端部22がシート90の張設方向と反対方向に向くように)、基端部21と先端部22との間で屈曲した形状になっている。このように、シート張り枠材20を形成することで、シート90の引き込みを容易に行うことができるとともに、隣接するシート90間の隙間を小さくすることができる。
シート張り枠材20は、その基端部21側に、支柱部架台72に固定するための架台固定溝23が形成されている。架台固定溝23は、ボルト95の頭部95Aを支持可能な溝状の部分である。架台固定溝23は、開口部分の溝幅が底部分の溝幅より狭く構成され、ボルト95の頭部95Aが嵌め合わされた際に頭部95Aを開口部分で係止可能に構成されている。シート張り枠材20を支柱部架台72に固定する際には、架台固定溝23にボルト95の頭部95Aを嵌め合わせてボルト95のネジ部95Bを架台固定溝23から突出させ、突出させたボルト95のネジ部95Bを支柱部架台72の孔部72Aに挿入し、ナット96により固定する。シート張り枠材20は、その基端部21側に、シート90を取り付けるためのシート取付溝24が形成されている。シート取付溝24は、ボルト95の頭部95Aを支持可能な溝状の部分である。シート取付溝24は、開口部分の溝幅が底部分の溝幅より狭く構成され、ボルト95の頭部95Aが嵌め合わされた際に頭部95Aを開口部分で係止可能に構成されている。シート張り枠材20にシート90を取り付ける際には、シート取付溝24にボルト95の頭部95Aを嵌め合わせてボルト95のネジ部95Bをシート取付溝24から突出させ、突出させたボルト95のネジ部95Bをシート90の孔部91に挿入し、ナット96により固定する。
シート張り枠材20は、その先端部22が円弧状に形成され、シート90を引き込む際にシート90に圧が掛からず、滑り易い形状に形成されている。シート張り枠材20は、シート90を躯体81に部材を介して固定する際には、シート90が先端部22に沿って当接し、シート90の引っ張り方向を上下方向(鉛直方向)から水平方向に変更する。
図1及び図4に示すように、シート90を躯体81に部材を介して固定する際には、シート90の少なくとも一方側の縁部(調整側縁部90B)に、シート90の張設時の張力を調整するための張力調整機構10が設けられる。張力調整機構10は、シート90の調整側縁部90Bを保持するためのシート保持部材11(「膜材保持部」の一例)と、シート保持部材11を昇降させるための駆動部材15(「駆動部」の一例)と、を備える。張力調整機構10は、シート保持部材11によりシート90の調整側縁部90Bを保持し、シート90を保持したシート保持部材11を駆動部材15により昇降させることで、シート90の張設時の張力を調整する。すなわち、張力調整機構10は、シート90を保持した状態のシート保持部材11を躯体81に対して接近又は離間する方向に移動させることで、シート90の張設時の張力を調整する。
シート保持部材11は、シート90を躯体81に部材を介して固定する際にシート90の調整側縁部90Bを保持するとともに、シート90を保持した状態で梁部架台71に沿って昇降可能に構成される。シート保持部材11は、梁部架台71の長手方向に沿って構成される長尺状の部材であり、梁部架台71に沿って昇降する昇降部分12と、シート90の調整側縁部90Bを保持する保持部分13と、から構成される。
昇降部分12は、側面断面視略U字形状に形成される凹状の部分であり、底面板12Aと、底面板12Aの両端部に立設される側面板12B、12Bから形成される。昇降部分12は、底面板12A及び側面板12B、12Bと、梁部架台71の底板71A及び側板71B、71Bと、が重なるように、梁部架台71の外側から嵌め合わせ可能に形成される。昇降部分12は、底面板12Aに後述する駆動部材15の調整ボルト17を挿入するための孔部12Cが形成されている。孔部12Cは、調整ボルト17の頭部17Aより小さい径で形成されている。すなわち、調整ボルト17を孔部12Cに挿入することで、頭部17Aが孔部12Cにより係止される。
保持部分13は、昇降部分12の底面板12Aから突出して形成される部分である。保持部分13は、昇降部分12から突出してなる先端部にシート90の調整側縁部90Bを固定するためのシート固定溝13Aが形成されている。シート固定溝13Aは、ボルト95の頭部95Aを支持可能な溝状の部分である。シート保持部材11にシート90を取り付ける際には、シート固定溝13Aにボルト95の頭部95Aを嵌め合わせてボルト95のネジ部95Bをシート固定溝13Aから突出させ、突出させたボルト95のネジ部95Bをシート90の孔部91に挿入し、ナット96により固定する。
図4に示すように、駆動部材15は、シート保持部材11を梁部架台71に沿って昇降させる部材である。駆動部材15は、シート保持部材11を梁部架台71に沿って上昇させることで、シート90の調整側縁部90Bを引っ張り、シート90に対して張力を付与する。すなわち、駆動部材15により、シート保持部材11を梁部架台71(躯体81)に対して接近する方向に移動させることで、シート90に張力が付与される。また反対に、駆動部材15は、シート保持部材11を梁部架台71に沿って下降させることで、シート90の調整側縁部90Bに対する引っ張りを解除する。すなわち、駆動部材15により、シート保持部材11を梁部架台71(躯体81)に対して離間する方向に移動させることで、シート90への張力の付与が解除される。
駆動部材15は、梁部架台71に固定されるナット16と、シート保持部材11の孔部12Cに挿通されてナット16に螺合する調整ボルト17と、から構成される。
ナット16は、梁部架台71の底板71Aの内面に固定されている。調整ボルト17は、シート保持部材11を梁部架台71に取り付ける際に、頭部17Aによりシート保持部材11を係止するとともに、ネジ部17Bをナット16に螺合させる。図5に示すように、調整ボルト17は、頭部17Aをドライバー等の工具99で回動させることで、頭部17Aにシート保持部材11を係止させた状態でナット16に対して昇降する。すなわち、調整ボルト17の頭部17Aがシート保持部材11の昇降量(移動量)を調整するための調整部である。調整ボルト17は、頭部17Aが下向きとなるようにナット16に螺合される。すなわち、シート保持部材11の昇降量(移動量)を調整するための調整部が、シート保持部材11が下降する側(梁部架台71に対して離間する側)に設けられる。
次に、基礎天井80(躯体81)へのシート90の組み付け方法について説明する。まず、シート90の固定側縁部90Aの組み付け方法について説明する。
図3(a)に示すように、シート張り枠材20のシート取付溝24にボルト95の頭部95Aを嵌め合わせ、ボルト95のネジ部95Bをシート取付溝24から突出させる。そして、突出させたボルト95のネジ部95Bをシート90の固定側縁部90A側の孔部91に挿入し、ナット96を螺合させる。これにより、シート90の固定側縁部90Aがシート張り枠材20に固定される。シート張り枠材20に固定されたシート90は、シート張り枠材20の先端部22に当接するように配置される。
図3(b)に示すように、シート90を固定したシート張り枠材20の架台固定溝23にボルト95の頭部95Aを嵌め合わせ、ボルト95のネジ部95Bを架台固定溝23から突出させる。そして、突出させたボルト95のネジ部95Bを支柱部架台72の孔部72Aに挿入し、ナット96を螺合させる。これにより、図3(c)に示すように、シート90の固定側縁部90Aが保持されたシート張り枠材20が支柱部架台72に固定される。すなわち、シート90の固定側縁部90Aが躯体81に部材を介して取り付けられる。
次に、シート90の調整側縁部90Bの組み付け方法について説明する。図4(a)に示すように、シート張り枠材20の架台固定溝23にボルト95の頭部95Aを嵌め合わせ、ボルト95のネジ部95Bを架台固定溝23から突出させる。そして、突出させたボルト95のネジ部95Bを支柱部架台72の孔部72Aに挿入し、ナット96を螺合させる。これにより、図4(b)に示すように、シート張り枠材20が支柱部架台72に固定される。なお、シート張り枠材20には、シート90を固定させない。
続いて、図4(a)及び図4(b)に示すように、調整ボルト17をシート保持部材11の孔部12Cに挿通するとともに、梁部架台71に固定されているナット16に仮止めすることで、シート保持部材11を梁部架台71に仮固定する。さらに、図4(b)に示すように、シート保持部材11のシート固定溝13Aにボルト95の頭部95Aを嵌め合わせ、ボルト95のネジ部95Bをシート固定溝13Aから突出させる。そして、シート90の調整側縁部90Bを上方に引き上げながら、突出させたボルト95のネジ部95Bにシート90の調整側縁部90B側の孔部91を引っ掛け、ナット96を螺合させる。これにより、図4(c)に示すように、シート90の調整側縁部90Bがシート保持部材11に固定されるとともに、シート90の調整側縁部90Bが梁部架台71に仮組みされる。シート保持部材11に固定されたシート90は、シート張り枠材20の先端部22に当接するように配置される。
続いて、図5に示すように、調整ボルト17の頭部17Aをドライバー等の工具99により回動して調整ボルト17を締め込むことによりシート保持部材11を上昇させる。すなわち、シート90の調整側縁部90Bを躯体81(梁部架台71)に接近する方向に移動させる。これにより、シート90に対して張力が付与される。さらに、調整ボルト17の頭部17Aを回動してシート保持部材11の昇降量(移動量)を調整することで、シート90の張力を調整する。これにより、シート90が所定の張力で基礎天井80(躯体81)に張設される。
以上のように、本実施の形態に係るシート90の取付構造においては、躯体81に対して接近又は離間する方向、すなわち、シート90が張設される方向と交差する方向に、シート90の調整側縁部90Bを移動させることによりシート90の張設時の張力を調整することから、張力調整機構10によりシート90の張力を調整するための調整代を、シート90が張設される方向と交差する方向に設けることができる。つまり、シート90の張力調整方向を、シート90が張設される方向と交差する方向とすることができる。そのため、シート90が張設される方向に空間を確保することが難しい場所であっても、当該調整代を充分に設けることができる。また、ドライバー等の工具99が入る隙間を確保さえすれば、シート90の張設時の張力が調整可能となるため、シート90間の継ぎ目(目地間)を小さくすることができる。
本実施の形態に係るシート90の取付構造においては、シート90を躯体81に支柱部架台72、梁部架台71等の部材を介して仮組みした状態でシート90の張設時の張力を調整できることから、当該張力の調整を容易に行うことができ、シート90の張設する作業を効率良く行うことができる。
本実施の形態に係るシート90の取付構造においては、シート保持部材11の昇降量(移動量)を調整するための調整部(調整ボルト17の頭部17A)、すなわち、シート90の張設時の張力を調整するための調整部が、シート保持部材11が下降する側(梁部架台71に対して離間する側)に設けられていることから、張設されるシート90の下側、すなわち、シート90が張設される方向と交差する方向からシート90の張力を調整することができる。そのため、シート90が張設される方向に空間を確保することが難しい場所であっても、当該張力の調整を容易に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、基礎天井80に複数のシート90を連続して張設しているが、これに限定されるものではなく、図6に示すように、単一のシート90を張設しても構わない。この場合には、シート90の固定側縁部90Aを固定する側のベース部架台70に、シート張り枠材20を取り付けるため支柱部架台72のみを設ける。また、シート90の調整側縁部90Bを固定する側のベース部架台70に、シート張り枠材20を取り付けるための支柱部架台72と、シート保持部材11及び駆動部材15を取り付けるための梁部架台71と、を設ける。
本実施の形態においては、基礎天井80に沿って水平方向にシート90を張設しているが、これに限定されるものではなく、図7に示すように、壁85の開口部85Aを塞ぐように壁85に沿って鉛直方向にシート90を張設しても構わない。この場合には、壁85の上部(基礎天井80側)又は壁85の下部(床86側)の少なくとの一方側に張力調整機構10を設ける。また、駆動部材15によりシート保持部材11を壁85に対して接近する方向に移動させることで、シート90に張力が付与され、シート保持部材11を壁85に対して離間する方向に移動させることで、シート90への張力の付与が解除される。また、シート90は水平方向及び鉛直方向に張設される場合に限定されるものではなく、斜め方向に傾斜させて張設しても構わない。
本実施の形態においては、張力調整機構10をシート90の一方側の縁部(調整側縁部90B)に設けているが、これに限定されるものではなく、シート90の両方側の縁部(固定側縁部90A及び調整側縁部90B)に設けても構わない。
本実施の形態においては、ナット16を梁部架台71の底板71Aの内側に固定しているが、これに限定されるものではなく、駆動部材15の調整ボルト17が挿通可能であれば、ナット16を底板71Aの外側に固定しても構わない。また、ナット16を梁部架台71の底板71Aに固定する構成に限定されるものではなく、ナット16を梁部架台71に固定せずに、梁部架台71の挿通孔71Cにネジを切り、調整ボルト17が挿通孔71Cに螺合可能な構成としても構わない。
本実施の形態においては、シート張り枠材20にシート90を固定してから、支柱部架台72に固定しているが、これに限定されるものではなく、シート張り枠材20を支柱部架台72に固定してから、シート90をシート張り枠材20に固定しても構わない。
本実施の形態においては、シート保持部材11を梁部架台71の長手方向に沿って構成される長尺状の部材により構成しているが、これに限定されるものではなく、ピース状の部材により構成しても構わない。
10 張力調整機構
11 シート保持部材(膜材保持部)
15 駆動部材(駆動部)
16 ナット
17 調整ボルト
17A 頭部(調整部)
17B ネジ部
81 躯体
90 シート

Claims (2)

  1. 躯体及び支柱、梁材等の部材に両側縁部を定着させて張設される膜材の取付構造であって、
    前記膜材の少なくとも一方側の縁部に設けられ、前記膜材の張設時の張力を調整する張力調整機構を備え、
    前記張力調整機構は、
    前記膜材の端部を保持する膜材保持部と、
    前記膜材の端部を保持した状態の膜材保持部を前記躯体に対して接近又は離間する方向に移動させる駆動部と、
    前記膜材保持部を前記躯体に対して離間する側に設けられ、前記膜材保持部の移動量を調整する調整部と、
    を備え、
    前記駆動部が前記膜材保持部を移動させることにより前記膜材の張設時の張力を調整すること
    を特徴とする膜材の取付構造。
  2. 前記駆動部は、
    前記躯体に固定されるナットと、
    前記膜材保持部を支持するとともに、前記ナットに螺合する調整ボルトと、
    を備え、
    前記調整ボルトは、
    前記膜材保持部の移動方向に延在するネジ部と、
    前記ネジ部において、前記膜材保持部が前記躯体に対して離間する側に設けられる頭部と、
    を有し、
    前記調整ボルトの前記頭部を回動させることにより前記膜材保持部を移動させること
    を特徴とする請求項1に記載の膜材の取付構造。
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