JP5568916B2 - テント - Google Patents

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本発明は、例えば、屋外での各種作業を行うのに好適なテントに関する。
気化熱によってテント内の温度が上昇すると、各種の問題が生じてしまう。とりわけ、夏季などに、大規模なテント内で臭気や有毒ガスが生じる工事(例えば、汚染土壌の浄化工事など)を行う場合には、テント内の温度上昇に伴って、当該テント内に、臭気が充満したり、有毒ガスが揮発してしまうなどの問題が生じてしまう。
そこで、テント内の温度上昇を抑制するために、従来、テントの屋根に不織布を設けて散水し、テント内の温度を低下させる技術が知られている(例えば、特許文献1の段落[0068]及び図22参照)。この技術を用いた場合には、屋根に対し広い範囲(好ましくは屋根全体)に亘って散水することが可能となるため、効率よくテント内の温度上昇を抑制することが可能となる。
特開2003−314925号公報
しかしながら、従来技術の如く、テントの屋根に不織布を設けた場合には、次のような問題が生じてしまう。
すなわち、不織布は、紫外線などに対する耐候性が悪いため、一定期間の耐候性を確保するには、テントの屋根に設ける不織布の厚さを厚くする必要がある。ところが、不織布の厚さを厚くすると、テントのメリットの1つである光の透過性が著しく低下し、その結果、昼間でも照明が必要になって、テントの管理コストが増大してしまう。なお、不織布のなかには、紫外線劣化に強い耐候性を示すものもある。しかし、この種の不織布は、遮光性を高めることにより、耐候性を確保したものであるため、光の透過性が著しく低い。このように、テントの屋根に不織布を設けた場合には、紫外線に対する耐候性、及び光の透過性の双方を確保することができない。
また、不織布は、紫外線の照射によって茶色に変色しやすいため、従来技術の如く、テントの屋根に不織布を設けた場合には、不織布が茶色に変色してしまう。その結果、テントの美観が悪化してしまうなどの問題が生じることとなる。
なお、不織布は、繰り返し引張力が与えられると、伸びが大きくなって、「たるみ」が生じやすい。そのため、テントの屋根に不織布を設ける際に、例えば、屋根や側壁などに対して当該不織布を直接引っ張った状態で固定したときなどには、時間の経過とともに、当該不織布にたるみが生じてしまうことがある。そして、不織布にたるみが生じると、不織布が屋根から外れやすくなり、さらには、屋根に対し広い範囲に亘って散水することができなくなるなどの問題も生じやすい。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、効率よくテント内の温度上昇を抑制することが可能であるとともに、耐候性及び光の透過性の双方を確保することも可能であって、変色が生じにくいテントを提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のテントは、屋根の表面に設けられたPVA製シートと、このPVA製シートに給水する給水装置と、を備え、前記給水装置は、前記屋根の頂上部に設けられ、前記PVA製シートは、その一端側が前記頂上部に固定される一方で、その他端側が前記テントの側壁下部側に引張された状態で固定されていることを特徴とする。
PVA製シートは、ポリビニルアルコール (polyvinyl alcohol;PVA)製のシートであり、このようなシートであれば、特定の製品に限定されるものではない。また、給水装置は、例えば、屋根に水を霧状且つ連続的に噴射する装置などであり、給水機能を備えた装置であれば、特定の装置に限定されるものではない。この給水装置は、屋根に設けられたものが好適であるが、屋根以外に設けられたものであってもよい。
本発明のテントにおいて、給水装置から屋根に対して供給された水は、一旦、PVA製シートに吸収(すなわち吸水)されてから、当該PVA製シートを介して屋根に対し広い範囲に亘って拡散(すなわち散水)されることとなる。このとき、PVA製シートの毛管現象、テントとPVA製シートとの間に生じる表面張力、及び屋根の下り勾配による作用などが働き、これらの相乗的な作用によって、吸水及び散水が促進される。そして、散水された水の気化熱によって、テント内の温度が低下する。従って、本発明のテントにあっては、効率よくテント内の温度上昇を抑制することが可能である。また、PVA製シートは、耐候性及び光の透過性がともに優れており、しかも、紫外線の照射によっても変色しにくい。従って、本発明のテントの如く、屋根にPVA製シートが設けられている場合には、耐候性及び光の透過性の双方を確保することが可能であり、しかも変色が生じにくくなる。以上の通り、本発明のテントでは、効率よくテント内の温度上昇を抑制することが可能であるとともに、耐候性及び光の透過性の双方を確保することも可能であって、しかも変色が生じにくい。
PVA製シートは、繰り返し引張力が与えられたとしても、伸びが極めて小さく、「たるみ」が生じにくい。そのため、テントの屋根にPVA製シートを設ける際に、屋根や側壁などに対して当該PVA製シートを直接引っ張った状態で固定したとしても、当該PVA製シートに「たるみ」が生じにくくなる。従って、PVA製シートをこのように固定した場合であっても、PVA製シートが屋根から外れやすくなったたり、或いは、屋根に対し広い範囲に亘って散水することができなくなるなどの問題は生じにくくなる。
本発明によれば、効率よくテント内の温度上昇を抑制することが可能であるとともに、耐候性及び光の透過性の双方を確保することも可能であって、変色が生じにくいテントを提供することができる。
本発明のテントの一例を示す斜視図である。 図1の側壁下部側を示す拡大図である。 各シートの耐候性試験結果を示すグラフである。 各シートの変色状態を示す写真である。 散水前後におけるテント内の温度変化を示す図である。
以下、図1〜5を参照しながら、本発明のテントを実施するための最良の形態について説明する。
===本発明の実施例(テント100)の概略===
図1のテント100は、テント10の屋根10aに、給水装置20と、複数のPVA製シート30とが設けられたものである。
テント10は、透明若しくは半透明の素材からなる。給水装置20は、一対の給水管21,22で構成されており、これらの給水管21,22には、それぞれ複数の給水孔21a,22aが形成されている。この給水装置20は、屋根10aの頂上部に設けられ、気温や湿度などによってその給水が自動制御されている。一方、各PVA製シート30は、いずれも、その一端側が屋根10aの頂上部に固定される一方で、その他端側が紐31によってテント10の側壁下部側10b(すなわち地面側)に引張された状態で固定(図2参照)されている。
このようなテント100において、給水装置20(具体的には、給水管21,22の給水孔21a,22a)から屋根10aに対して供給された水は、一旦、PVA製シート30に吸収(すなわち吸水)されてから、当該PVA製シート30を介して屋根10aに対し広い範囲(具体的には、屋根全体)に亘って拡散(すなわち散水)される。このとき、PVA製シート30の毛管現象、テント10とPVA製シー30トとの間に生じる表面張力、及び屋根10aの下り勾配による作用などが働き、これらの相乗的な作用によって、吸水及び散水が促進し、さらに、散水された水の気化熱によって、テント100内の温度が低下することとなる。従って、テント100にあっては、効率よくテント内の温度上昇を抑制することが可能である。
また、PVA製シート30は、耐候性及び光の透過性がともに優れており、しかも、紫外線の照射によっても変色しにくい。従って、テント100の如く、屋根10aにPVA製シート30が設けられている場合には、耐候性及び光の透過性の双方を確保することが可能であり、しかも変色が生じにくくなる。
以上の通り、テント100では、効率よくテント100内の温度上昇を抑制することが可能であるとともに、耐候性及び光の透過性の双方を確保することも可能であって、しかも変色が生じにくい。
また、PVA製シート30は、繰り返し引張力が与えられたとしても、伸びが極めて小さく、「たるみ」が生じにくい。従って、図1,2に示すように、PVA製シート30を直接引っ張った状態で固定したときであっても、PVA製シート30には「たるみ」が生じにくくなるので、その結果、PVA製シート30が屋根10aから外れやすくなったたり、或いは、屋根10aに対し広い範囲に亘って散水することができなくなるなどの問題は生じにくくなる。
===PVA製シート30の特質について===
前述した通り、PVA製シート30は、耐候性及び光の透過性の双方が確保されたシートであって、変色が生じにくく、また、繰り返し引張力が与えられたとしても、伸びが極めて小さく、「たるみ」が生じにくいという特質を備えている。
本発明者らは、このようなPVA製シート30の特質のうち、とりわけ、耐候性及び変色が生じにくい性質について確認することとし、次の通り、耐候性試験及び目視による性状確認試験を行った。
<耐候性試験>
まず、本発明者らは、下記表1の各試験区のシートについて、耐候性試験(具体的には、メタルハライドランプ式耐候性試験)を行い、それぞれ引張強度(N)及び伸度(%)を測定した。これらの測定結果のグラフをそれぞれ図3の(a)、(b)に示す。
なお、この耐候性試験では、厚さ(mm)及び密度(g/m)が異なる2種類のPVA製シート(実施例1,2)、及び比較例1〜3を試験区とした。なお、実施例1,2のPVA製シートは、いずれもダイオ化成株式会社製のものであり、他方、比較例1〜3の各シートは、いずれも東洋紡株式会社製のものである。
図3に示すように、実施例1,2のPVA製シートは、いずれも、耐候性(引張強度及び伸度)について比較例3のシート(不織布)よりも劣る結果を示したものの、比較例1,2のシート(水分拡散シート)とほぼ同じ若しくはこれらよりも優れた結果を示した。
<目視による性状確認試験>
次に、本発明者らは、表1の各試験区のシートうち、実施例1及び比較例1,2の各シートについて、目視による性状確認を行い、色の変化を調べた。その結果を図4に示す。図4の(a)〜(c)は、それぞれ、実施例1、比較例1、比較例2の結果を示す。
図4に示すように、実施例1のシートでは、試験開始時から600h経過しても、ほとんど変色が見られなかった(図4(a)参照)。一方、比較例1,2のシートでは、いずれも変色が見られ、より具体的には、試験開始時から200h経過後に、比較例1のシートには濃茶色の変色が見られ(図4(b)参照)、他方、比較例2のシートには薄茶色の変色が見られた(図4(c)参照)。これらの結果から、実施例1のシート(PVA製シート)の場合には、比較例1,2のシート(水分散シート)の場合と異なり、変色が生じにくいことがわかる。
===本発明の効果(テント内の温度上昇の抑制効果)の確認===
次に、本発明者らは、本発明の効果(すなわち、テント内の温度上昇の抑制効果)を確認するために、実際に、図1のテント100と同様のテントを用いて、当該テントの屋根全体に散水し、当該テント内の温度変化を調べた。その結果を図5に示す。
図5は、テント内地表面からテント天井部の温度状況をサーモグラフィカメラで測定したときの様子を示す図であり、(a)、(b)は、それぞれ、散水前、散水後のテント内の温度を示す。なお、測定には、NEC三栄株式会社(現NEC AVIO赤外線テクノロジー株式会社)製のTH9100MVを使用した。
図5に示すように、テント内の温度は、散水前には高温を示し、具体的には、図5のA領域及びB領域の平均温度は、それぞれ、58.1℃、54.4℃を示していた。しかしながら、散水後には、A領域及びB領域の平均温度は、いずれも低下して、それぞれ、50.8℃、50.4℃を示した。これらの結果から、屋根10a全体に亘って散水が行われて、テント内の温度上昇が抑制されたことがわかる。
10a 屋根
10b 側壁下部側
20 給水装置
30 PVA製シート
100 テント

Claims (1)

  1. 屋根の表面に設けられたPVA製シートと、このPVA製シートに給水する給水装置と、を備えるテントであって、
    前記給水装置は、前記屋根の頂上部に設けられ、
    前記PVA製シートは、その一端側が前記頂上部に固定される一方で、その他端側が前記テントの側壁下部側に引張された状態で固定されていることを特徴とするテント。
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