JP6786610B2 - エリブリンの合成における中間体および関連する合成方法 - Google Patents

エリブリンの合成における中間体および関連する合成方法 Download PDF

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Description

ハリコンドリンBは構造的に複雑な大環状化合物であり、海洋性海綿動物のクロイソカイメン(Halichondria okadai)から当初単離され、そして続いてアキシネラ種(Axinella sp.)、ファケリア カルテリ(Phakellia carteri)、およびリソデンドリクス種(Lissodendoryx sp.)において見出されている。エリブリンは、ハリコンドリンBの合成類縁体である。エリブリンのメシル酸塩(HALAVEN(登録商標)の商品名で市販されているエリブリンメシラート)は、補助療法または転移性の治療のいずれかにおけるアントラサイクリンおよびタキサンを含む転移性疾患の治療のための少なくとも2の化学療法レジメンの前治療歴を有する乳癌患者の治療用に承認されている。
本発明は、炭素−11を含有するエリブリンおよびそのジアステレオマー、ならびにニトロアルドール反応および還元を含む二段階プロセスによるエリブリンの合成方法を提供する。
第1の態様において、本発明は、式(I)の化合物、

またはその薬学的に許容される塩を提供し、ここで化合物は炭素−11を含有する。
いくつかの実施形態では、化合物の34位の立体化学配置は(S)である。いくつかの実施形態では、化合物の34位の立体化学配置は(R)である。いくつかの実施形態において、炭素−11は、式(I)の化合物の35位に位置する。
いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)のメシル酸塩である。
式(I)の化合物はまた、同位体的に富化された組成物、すなわち炭素11の形態であり得る。本明細書で使用される用語「同位体的に富化された」は、化合物中のある位の同位体、例えば11Cを、同位の他の同位体、例えば12Cよりも豊富に含む組成物を指す。典型的に、また同位体により、特定の同位体が富化された組成物は、例えば12Cに対し、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも50、少なくとも500、少なくとも2000、少なくとも3000、少なくとも6000、または少なくとも6600の同位体富化係数(isotopic enrichment factor)を有する。
さらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物を合成する方法であって、式(II)のアルデヒドを

ニトロメタン、例えば炭素−11を含有するものとヘンリー反応条件下で反応させることにより、式(III)の化合物を形成すること、

および式(III)の化合物を還元剤で還元して、式(I)の化合物を形成させることによる方法に関する。
いくつかの実施形態では、この方法は、アルデヒドをアルコール、例えばメタノールに溶解して溶液を形成することを含む。いくつかの実施形態では、溶液は0.01M〜0.5M、例えば約0.1Mの濃度を有する。いくつかの実施形態では、この方法は、1〜10000モル当量のニトロメタンをアルデヒドに、例えば約1000モル当量のニトロメタンをアルデヒドに加えることを含む。
いくつかの実施形態では、この方法は、アルデヒドおよびニトロメタンを含む混合物に塩基、例えば水酸化ナトリウムを加えることを含む。
いくつかの実施形態において、式(III)の化合物は、ヨウ化サマリウム(II)などのランタニド塩によって還元される。いくつかの実施形態において、この方法は、式(III)の化合物をアルコール、例えばメタノールに溶解して溶液を形成することを含む。いくつかの実施形態において、溶液は0.01mM〜1mM、例えば約0.7mMの式(III)の化合物の濃度を有する。いくつかの実施形態において、還元剤は、0.01M〜1M、例えば約0.1Mの濃度で溶液中に存在する。いくつかの実施形態において、この方法は、2モル当量〜1000モル当量の還元剤を式(III)の化合物と混合することを含む。
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物を合成する方法であって、式(II)のアルデヒドを

シアン化物塩、例えばシアン化カリウムと式(IV)のシアノヒドリンを形成する条件下で反応させること、

および、式(IV)のシアノヒドリンを還元剤で還元して式(I)の化合物を形成することによる方法を提供する。いくつかの実施形態において、還元剤は、例えばトリス(ペルフルオロフェニル)ボランなどのルイス酸と組み合わせて使用されるトリエチルシランなどのシランである。いくつかの実施形態において、シアン化物塩は炭素−11(例えば、K11CN)を含む。
いくつかの実施形態において、アルデヒドは、式(V)のジオールを

酸化剤、例えば過ヨウ素酸ナトリウムと反応させることによって合成される。
いくつかの実施形態において、これら方法のいずれかは、式(I)の化合物を塩化してその薬学的に許容される塩、例えばメシル酸塩を生成することをさらに含み得る。これら方法はまた、式(I)の化合物のジアステレオマーを分離してエリブリンまたはその薬学的に許容される塩、例えばメシル酸塩を単離することを含み得る。
別の態様では、本発明は、式(II)の化合物を特徴とする。
別の態様では、本発明は、式(IV)の化合物を特徴とする。
本発明は、有効量の式(I)の炭素−11含有化合物または式(I)の化合物の同位体富化組成物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物をさらに提供する。
さらなる態様において、本発明は、式(I)の炭素−11含有化合物を使用して対象、例えばヒト対象を画像化する方法を提供する。いくつかの実施形態において、この方法は、化合物を対象に投与すること、および化合物の存在を検出することを含む。いくつかの実施形態において、検出することは、陽電子放出断層撮影法によって対象を分析することを含む。
図1は、例1に記載の化合物(II)の化合物(III)への変換を追跡する一連のクロマトグラムを示す。クロマトグラムは、上から下へ、例1にて概説される、ニトロメタンおよび水酸化ナトリウムの化合物(II)への添加の開始から約5分、約30分、約1時間50分、および約3時間でサンプリングされた反応混合物に相当する。
図2は、例2に記載の化合物(III)の化合物(I)への変換を追跡する一連のクロマトグラムを示す。クロマトグラムは、下から上へ、反応開始時、SmIをニトロ付加物(III)に添加してから約17分後、およびロッシェル塩溶液を反応混合物に添加した後にサンプリングされた反応混合物に相当する。
図3Aは、例3に記載のニトロ付加物を還元剤に逆添加した後の反応混合物の分析から得られたクロマトグラムである。
図3Bは、例2に記載の還元剤をニトロ付加物に添加した後の反応混合物の分析から得られたクロマトグラムである。
図4は、例4に記載の化合物(II)の化合物(I)への変換を追跡する一連のクロマトグラムを示す。クロマトグラムは、下から上へ、出発物質、(i)ニトロメタンおよび水酸化ナトリウムの添加後の反応混合物、(ii)酢酸中でクエンチ後の反応混合物、(iii)および(iv)SmIの添加後の反応混合物、ならびに(v)処理後の反応混合物に相当する。
図5Aは、例4に記載のタンデムニトロアルドール/還元法を用いて、等モル量の化合物(II)とニトロメタンとの反応によって得られた生成物のHPLC分析から得られたクロマトグラムである。エリブリンは、このプロセスによりそのC34ジアステレオマーから分離された。
図5Bは、例4に記載のタンデムニトロアルドール/還元法を用いて、化合物(II)と0.2モル当量のニトロメタンとの反応によって得られた生成物のHPLC分析から得られたクロマトグラムである。エリブリンは、このプロセスによりそのC34ジアステレオマーから分離された。
本発明は、炭素−11を含有する下記の式(I)で表されるエリブリンおよびそのジアステレオマー、ならびに関連する合成方法を提供する。
本発明はさらに、式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、例えばメシル酸塩を特徴とする。
分子の35位に炭素−11を含有するエリブリンまたはそのジアステレオマーなどの、本発明の方法によって製造された化合物は、様々な目的のために使用することができる。エリブリンは、既知の化学療法剤であり、そして本発明の方法によって合成されたエリブリンは、癌に罹患しているヒト患者に、場合により追加の化学療法剤と組み合わせて、癌を治療するために投与することができる。さらに、炭素−11は陽電子放出断層撮影法のための十分に確立された放射性標識であるため、対象内の特定の臓器または組織などの対象内のサンプルを視覚化するために、炭素−11含有エリブリンを患者に投与することができる。例えば、炭素−11含有エリブリンは、例えば化学療法的治療を受けている対象内の1つ以上の固形腫瘍を画像化するために患者に投与されることができる。
本発明の方法を用いて、エリブリンは、例えば以下のようにヘンリー反応条件下で合成することができる。
スキーム1
本発明の方法によれば、化合物(III)は、例えばヨウ化サマリウム(II)などのランタニド塩を用いて還元することができる。他の適切な還元剤は、当技術分野で公知である。例えば、化合物(III)は、以下の反応スキームに従って還元することができる。
スキーム2
任意にて、エリブリンは、例えば、以下のスキーム3に記載されるように、1ポットまたは2ポット手順を用いて合成することができる。このプロセスにおいて、化合物(II)は、ニトロメタンを使用するニトロアルドールプロセスによって化合物(III)に変換される。SmIなどの還元剤は、化合物(III)を含む反応混合物と直接混合することができる。以下のスキーム3に示されるように、また実施例でさらに詳細に記載されるように、このプロセスは、還元剤をヘンリー反応後の反応混合物に直接加えるか、または化合物(III)を含む反応混合物を還元剤を含む容器に移すことによって行うことができる。酸処理は、酢酸の代わりにピバル酸を用いて行うこともできる。
スキーム3
本発明の方法を用いて、化合物(II)は、式(V)のジオールの酸化によって合成することができる。例えば、化合物(II)は、以下の反応スキーム4に示すように、ジオール(V)の過ヨウ素酸ナトリウム媒介酸化によって調製することができる。
スキーム4
本発明の方法を用いて、エリブリンは、以下の式(IV)で表されるシアノヒドリンを形成するために、代わりにアルデヒド(II)をシアン化カリウムなどのシアン化物塩と反応させて合成することができる。このようにして得られたシアノヒドリンを、続いて還元してエリブリンを生成させることができる。この2段階プロセスを以下のスキーム5に示す。シアノヒドリン(IV)のニトリル置換基は、例えば、トリス(ペルフルオロフェニル)ボランなどのルイス酸の存在下で、シアンヒドリンを、シラン、例えばジエチルシランまたはトリエチルシランなどの還元剤と反応させることにより、アミンに還元することができる(Chang et al. J. Org. Chem. 2015, 80, 7281-7287)。
スキーム5
エリブリンは、HPLCなどの標準的な技術を用いてそのC−34ジアステレオマーから分離することができる。
塩化反応条件は当業界で公知である。エリブリンの塩化は、エリブリンの薬学的に許容される塩(例えば、エリブリンメシラート)をもたらすことができる。特に、塩化反応は、エリブリンをブレンステッド酸(例えば、薬学的に許容されるブレンステッド酸(例えば、メタンスルホン酸))と接触させて、エリブリンの薬学的に許容される塩をもたらすことを含むことができる(例えば、Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection and Use,ed.: Stahl and Wermuth, Wiley-VCH/VHCA, Weinheim/Zurich, 2002)。エリブリンの薬学的に許容される塩、例えばエリブリンメシラートは、当技術分野で公知の方法、例えば、in situでの化合物の最終的な単離および精製の間に、または遊離塩基基を適切な有機酸と別に反応させることによって、形成することができる。一例では、エリブリンは、水およびアセトニトリル中のMsOHおよびNHOHの溶液で処理される。混合物は濃縮される。残渣をDCM−ペンタンに溶解し、そして溶液を無水ペンタンに加える。得られた沈殿物を濾過し、高真空下で乾燥させてエリブリンメシラートを得る。
製剤
本発明の化合物または同位体富化組成物は、薬学的に許容される塩として製剤化することができ、それは過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを伴わずにヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに適しており、適正な利益/リスク比に相応する、健全な医学的判断の範囲内の塩である。薬学的に許容される塩は、当技術分野において周知である。例えば薬学的に許容される塩は、Berge et al., J. Pharmaceutical Sciences 66:1-19, 1977およびPharmaceuticalSalts: Properties, Selection, and Use, (Eds. P.H. Stahl and C.G. Wermuth),Wiley-VCH, 2008に記載されている。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩等が挙げられる。好ましい塩はメシル酸塩である。
本発明の化合物または同位体富化組成物は、例えば有効量の化合物または同位体富化組成物を薬学的に許容される担体と組み合わせることによって、医薬組成物として製剤することもできる。有効量は、典型的には、陽電子放出断層撮影によって対象を画像化するのに必要な量である。
医薬組成物は、当技術分野で公知の標準的な方法を用いて調製することができ、または商業的供給源から得ることができる。式(I)の化合物、例えばエリブリンは、典型的には、静脈内投与のために液体形態で提供される。
本発明で使用される医薬組成物は、例えば、生理学的に許容される担体中に所望の程度の純度を有する活性成分を混合または溶解することによって調製することができる(例えば以下参照:Remington’s Pharmaceutical Sciences (20th edition), ed.A. Gennaro, 2000, Lippincott, Williams & Wilkins, Philadelphia, PA)。許容される担体としては、水および生理食塩水、必要に応じてリン酸塩、クエン酸塩または他の有機酸などの緩衝剤;ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、アスコルビン酸を含む抗酸化剤;低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチンまたは免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー、グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニンまたはリジンなどのアミノ酸;グルコース、マンノース、またはデキストリンを含む単糖類、二糖類、または他の炭水化物;EDTAなどのキレート剤;マンニトールまたはソルビトールなどの糖アルコール;ナトリウムなどの塩形成対イオン;および/またはTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)、またはPEGなどの非イオン性界面活性剤を含むものが挙げられる。
場合により、本発明の製剤は、薬学的に許容される防腐剤を含む。いくつかの実施形態では、防腐剤濃度は0.1〜2.0%(典型的にはv/v)の範囲である。適切な防腐剤には、ベンジルアルコール、フェノール、m−クレゾール、メチルパラベン、およびプロピルパラベンなどの製薬業界で公知のものが含まれる。さらに、式(I)の化合物、例えばエリブリンの製剤は、場合により、例えば生理学的濃度程度の塩化ナトリウムなどの薬学的に許容される塩を含むことができる。従って、一例では、式(I)の化合物、例えばエリブリン(例えばエリブリンメシラート)を0.9%塩化ナトリウム注射液(USP)中に配合する。
上記の製剤(および他の製剤)は、薬物の非経口投与に使用することができる。従って、薬物は、静脈内、腫瘍内、腫瘍周囲、動脈内、皮膚内、膀胱内、眼、筋肉内、皮内、腹腔内、肺、皮下および経皮経路を含む経路によって投与することができる。例えば、経粘膜、経皮、吸入、膣内、直腸および経口投与経路を含む他の経路も使用することができる。
投与される式(I)の化合物、例えばエリブリンの投与量は、標的疾患の種類、送達方法の選択、ならびに患者の年齢、性別および体重、症状の重篤度、その他の要因により異なり得る。
以下の方法は、天然の炭素同位体を有する試薬を用いた式(I)の化合物の合成を例示する。これらのプロセスは、11C−標識ニトロメタンまたは11C−標識シアン化物の使用によって修飾して、式(I)の11C標識化合物を生成することができる。
例1.ニトロアルドール反応による式(III)の化合物の合成
式(II)のアルデヒド(278mg、0.398mmol)をメタノール(2.780mL)に溶解し、続いてアルデヒド溶液にニトロメタン(21.45μL、1当量、0.398mmol)および水酸化ナトリウム(2.6M、161μL、1.05当量、0.418mmol)を加えた。その後の反応を約3時間進行させ、反応混合物を液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)によって定期的にモニターした。5分後、出発物質に対する生成物である式(III)の化合物の比は約2:1であった。約30分後、反応混合物は主に式(III)のニトロ含有化合物を含んでいたので、5〜10%のアルデヒドしか残っていなかった。約1時間50分後、30分後に分析した反応混合物と比較して、反応混合物組成の変化は観察されなかった。さらに、約3時間後、反応混合物組成の変化は、30分後に分析された反応混合物と比較して観察されなかった(図1)。
その後、酢酸(23.91μL、0.418mmol)を添加して反応をクエンチし、続いて水(7mL)を滴下して、白色懸濁液を得た。懸濁液を濾過し、N気流下で乾燥して、235mgの式(III)の化合物を白色粉末として得た(0.31mmol、78%)。
例2.標準添加プロセスによる式(III)の化合物の還元
式(III)の化合物(6.40mg、8.422μmol)をメタノール(1.28mL)に溶解し、Nスパージによって2分間脱気した。次いで、この溶液を55〜60℃まで徐々に加温した。次にSmIの溶液(THF中0.1M、0.84mL、10当量)を2分間かけて式(III)の化合物の溶液に添加した。添加開始時の反応混合物の温度は40℃であり、添加中に50℃まで徐々に上昇させた。SmI溶液の式(III)の化合物への添加の開始から8分後、反応が完了したことが観察された。さらに10分後には反応組成の変化は観察されなかった。続いてロッシェル塩(酒石酸カリウムナトリウム)、KCOおよび水を含む溶液(1:1:10モル比、1mL)を反応混合物に加え、得られた懸濁液を2分間撹拌した。次いで、クロロホルム(1mL)を加え、反応物をさらに2分間攪拌した(図2)。底層を取り出し、水層をクロロホルムで2回抽出した。抽出物の薄層クロマトグラフィー(TLC)分析は、化合物(I)が最初の2つのクロロホルム溶液内に含まれていることを明らかにした。抽出物を合わせ、濃縮して9mgの粗生成物を淡黄色固体として得た。
例3.逆添加プロセスによる式(III)の化合物の還元
式(III)の化合物(6.40mg、8.422μmol)をメタノール(1.28mL)に溶解し、Nスパージによって2分間脱気した。別のフラスコ中で、SmIの溶液を調製し(THF中0.1M、0.84mL、10当量)、55〜60℃まで徐々に加温した。次に式(III)の化合物の溶液をSmIの溶液に3分かけて添加した。添加開始時の反応混合物の温度は64℃であり、添加終了時の温度は60℃であった。SmI溶液の式(III)の化合物との添加の開始から12分後の反応混合物をLC/MSによってモニターし、結果物を、例2に記載の標準添加プロセスに従って得られたLC/MSトレースと比較した。この比較を図3Aおよび3Bに示す。
SmI溶液の式(III)の化合物との添加の開始から12分後、混合物を室温に冷却した。ロッシェル塩、KCOおよび水を含有する溶液(1:1:10モル比、1mL)を続いて反応混合物に添加し、得られた懸濁液を2分間撹拌した。そしてクロロホルム(1mL)を加え、反応物をさらに2分間攪拌した。底層を取り出し、水層をクロロホルムで2回抽出した。抽出物の薄層クロマトグラフィー(TLC)分析は、式(I)の化合物が最初の2つのクロロホルム溶液内に含まれていることを明らかにした。抽出物を合わせ、濃縮して16mgの粗生成物を淡黄色固体として得た。
例4.タンデムニトロアルドール/還元法による式(I)の化合物の合成のためのワンポット手順
ステップ1:炭素−11−標識ニトロメタン(3.5μL)のストック溶液を、Nでスパージしたメタノール(1.5mL)に添加した。撹拌棒およびシリコンポリテトラフルオロエチレン(PTFE)中隔を備えた、Nパージされた1.5mLバイアル中で、式(II)の化合物(15.00mg、0.02mmol)をニトロメタン/メタノール溶液(0.15mL溶液、0.262mgニトロメタン、4.293μmol、0.2当量)に溶解した。得られた混合物の5〜10μLアリコートを取り出し、分析のためにメタノール0.25mLで希釈した。次いで、水酸化ナトリウム溶液(2.6M、1.65μL、4.29μmol)を混合物に添加し、そしてその後の反応を16分間進行させた。次いで、酢酸(12.28μL、0.215mmol、10当量)を反応混合物に添加し、次いでこれをNスパージされたメタノール(3mL)で希釈した。
ステップ2:シリコンPTFEクリンプキャップおよび撹拌棒を備えた、Nパージされた7mLコニカルマイクロウェーブバイアルに、SmIの溶液(THF中0.1M、2.15mL、0.215mmol)を加えた。混合物を60℃に加温した。次いで、ステップ1で形成されたニトロ付加物をSmI溶液に2分かけてゆっくりと添加した。添加プロセスの開始時のその後の混合物の温度は38℃であり、添加終了後の混合物の温度は45℃であり、上昇していた。添加プロセスの開始から12分後、還元が完了したことが観察された。次いで、反応混合物を徐々に室温に冷却し、メタノールをN気流によって蒸発させた。次いで、ロッシェル塩、KCO、および水を含む溶液(1:1:10モル比、3mL)を反応混合物に加えた。5分後、クロロホルム(2mL)を混合物に添加し、次いでこれを激しく撹拌した。層を分離させ、底層(クロロホルム)を取り出した。クロロホルム抽出を2回繰り返し、そして抽出物をTLCで分析した。生成物(式(I)の化合物)は第1の抽出物中に主として存在することが観察され、第2の抽出物中に微量の生成物が観察された。水層には生成物が含まれていないことが判明した。ステップ1とステップ2のさまざまな段階で記録されたLC/MSトレースを図4に示す。
例5.ジオール前駆体の酸化による式(II)の化合物の合成
式(V)のジオール(126mg、0.172mmol)をTHF(1.6mL)および水(0.88mL)に溶解した。過ヨウ素酸ナトリウム(55.3mg、0.259mmol)を添加して混合物を形成し、続いてこれを室温で撹拌した。その後の酸化反応の進行をLCMS分析によってモニターした。混合の10分以内に白色の沈殿物が形成された。2時間後、水(15mL)を加え、混合物を酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。エタノール1(mL)を混合物に加え、層を分けた。次いで、合わせた抽出物を水で洗浄し、次いで濃縮して、式(II)のアルデヒドを白色固体として得た(115mg、0.9wt、95%収率)。
例6.逆相高圧液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)によるエリブリンの精製
例4に記載のワンポット手順に従って、式(I)の化合物を、以下の表1および2に記載されているような2成分移動相および勾配溶出プロファイルを使用してRP−HPLCによって精製した。C18カラムはACE(登録商標)(アバディーン、スコットランド)から入手した。溶媒A:水760mLおよびアセトニトリル240mLを共に混合し、7.0±0.2gのアンモニウムトリフルオロメタンスルホネート、3.0mLの1.0Mテトラブチルアンモニウムジヒドロゲンホスフェート水溶液を添加し、5.6%水酸化アンモニウム溶液または1MHClのいずれかを用いてpHを6.9〜7.1に調整した。溶媒B:300mLの水、7000mLのアセトニトリル、および20mLの2−プロパノールを共に混合し、7.0±0.2gのアンモニウムトリフルオロメタンスルホネート、3.0mLの1.0Mテトラブチルアンモニウムジヒドロゲンホスフェート水溶液を添加し、5.6%水酸化アンモニウム溶液または1MHClのいずれかを用いてpHを6.9〜7.1に調整した。

RP−HPLC精製から得られたサンプルクロマトグラムを図5A(ワンポットプロセス、モル比1:1のアルデヒド:ニトロメタン)および図5B(ワンポットプロセス、モル比5:1のアルデヒド:ニトロメタン)で示す。
例7.シリカゲルクロマトグラフィーによる式(I)の化合物の精製
式(I)の粗化合物(例4に記載のワンポット手順を用いて調製したジアステレオマーの混合物)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(230−400SiO、0.5cm d ×5.5cmh)で精製した。式(I)の化合物を、それぞれ3:2のヘプタン:酢酸エチルおよび酢酸エチル25mL、4:1のアセトニトリル:0.2%NHOHを含有する水40mLで溶離した。シリカカラムを3:2のヘプタン:酢酸エチルで調整し、粗生成物混合物にジクロロメタン/ヘプタンを充填した。ヘプタン:酢酸エチルおよび酢酸エチル溶離剤をそれぞれ1つの画分に集めた(画分1および2)。アセトニトリル:水溶離剤を4×10mL画分に集めた(画分3〜6)。続いて各画分をTLCおよびLC/MSにより分析した。画分4を濃縮して、エリブリンとそのC−34ジアステレオマーとの1:1混合物を得た(2.5mg、3.56μmol、ニトロメタンに基づいて83%、少量のアミド不純物を含む)。
例8.シアノヒドリンによる式(I)の化合物の合成
式(II)の化合物(78mg、0.112mmol)を(EtOAc:THF:AcOH:水;2:1:1.6:0.4(v/v)、25V)に溶解した。水(0.17mL)中のシアン化カリウム(25mg、0.384mmol)を加え、溶液を室温で撹拌し、TLC(4:1のトルエン/アセトニトリル)およびLCMSでモニターした。反応が完了したと思われるとき、水(20mL)を加え、反応物を撹拌した。有機層を取り出し、水層をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた抽出物を10%重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄した。水層をDCM(10mL)で逆抽出した。合わせた有機層を濃縮し、トルエンと共沸させて、式(IV)の粗生成物ジアステレオマーを得た。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(6:1〜4:1トルエン/アセトニトリル)により精製して、β−異性体(4mg)およびα−(epi−34)およびβ−異性体の混合物(19mg)を得た。
トリス(ペルフルオロフェニル)ボラン(10.6mg)およびトリエチルシラン(0.275mL)をD−クロロホルム(0.75mL)に溶解することにより、トリス(ペルフルオロフェニル)ボランおよびトリエチルシランのストック溶液を調製した。70μLの試薬溶液(10当量のシラン、0.03当量のトリス(ペルフルオロフェニル)ボラン)を室温でα−異性体(5.00mg、6.888μmol)に添加し、反応物をLCMSでモニターした。10分後、HCl(0.01N、0.2mL)を加え、反応物を5分間撹拌した。反応混合物をDCM(0.2mL)で抽出して親油性不純物を取り出した。水層を重炭酸ナトリウムで処理し(0.5mL)、次いでDCM(2×0.4mL)で抽出した。合わせた抽出物を濃縮して、式(I)の化合物(epi−34エリブリン)を得た。
他の実施形態
本明細書で言及される全ての刊行物、特許および特許出願は、それぞれの独立した刊行物または特許出願が、参照により組み込まれることを具体的かつ個別に指示されているのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明を特定の実施形態に関連して説明してきたが、さらなる改変が可能であり、本願は、一般的に、本発明の原理に従い、そして本発明が関連する技術分野における公知または慣習的な実施の範囲内であり、本明細書で上述した本質的特徴に適用することができる本発明からのそのような逸脱を含む本発明のあらゆる変形、使用、または適合を包含することを意図しており、添付の特許請求の範囲に従うことが理解されよう。
他の実施形態は特許請求の範囲内にある。

Claims (15)

  1. 式(I)の化合物

    またはその薬学的に許容される塩を合成する方法であって、式(II)のアルデヒドを

    ヘンリー反応条件下でニトロメタンと反応させて式(III)の化合物を形成すること、

    および、式(III)の化合物を還元剤で還元して式(I)の化合物を形成することを含む、方法。
  2. 前記アルデヒドおよび前記ニトロメタンを含む混合物に塩基を添加することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記塩基が水酸化ナトリウムである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記還元剤がランタニド塩である、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記ランタニド塩がヨウ化サマリウム(II)である、請求項4に記載の方法。
  6. 式(I)の化合物

    またはその薬学的に許容される塩を合成する方法であって、式(II)のアルデヒドを

    式(IV)のシアノヒドリンを形成する条件下でシアン化物塩と反応させること、

    および、式(IV)のシアノヒドリンを還元剤で還元して式(I)の化合物を形成することを含む、方法。
  7. 前記シアン化物塩がシアン化カリウムである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記還元剤がジエチルシランまたはトリエチルシランである、請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記シアノヒドリンおよび前記還元剤の混合物にルイス酸を添加することをさらに含む、請求項6から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記ルイス酸がトリス(ペルフルオロフェニル)ボランである、請求項9に記載の方法。
  11. 式(V)のジオールを

    酸化剤と反応させてアルデヒドを形成することさせることにより、式(II)のアルデヒドを合成することをさらに含む、請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記酸化剤が過ヨウ素酸ナトリウムである、請求項11に記載の方法。
  13. 式(I)の化合物を塩化してその薬学的に許容される塩を生成することをさらに含む、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記薬学的に許容される塩がメシル酸塩である、請求項13に記載の方法。
  15. 式(IV)の化合物。

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