JP6784938B2 - 車両用内装品の固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用内装品の固定構造に関する。
従来、車両用内装品を固定するための固定構造としては、下記特許文献1に記載のものがある。具体的には、特許文献1には、トリム本体にオーナメントを固定する固定構造が記載されている。特許文献1に記載のトリム本体には複数の薄板状リブを有する柱状のボスが設けられており、オーナメントには、トリム本体に取り付けるための取付け用の貫通孔が設けられている。このようなトリム本体とオーナメントを取り付け固定する際には、ボスを貫通孔に挿通させてオーナメントをトリム本体に取り付けた後、貫通孔から突出しているボスの端部を溶融させることによりトリム本体とオーナメントを溶着固定することができる。
特開2013−252834号公報
上記の固定構造において、トリム本体の端部にオーナメントを取付ける場合には、トリム本体の端部及び対応するオーナメントの端部にもボス及び貫通孔を設け、溶着固定作業を行う必要がある。しかしながら、トリム本体及びオーナメントの端においてボス及び貫通孔を設け、溶着固定作業を行うことは困難であった。
そこで、トリム本体の端部においてオーナメントの端部を固定し、その固定部分を中心としてオーナメントを回動することにより、オーナメントをトリム本体に取り付けることが考えられる。このようにオーナメントを回動させてトリム本体に取り付ける場合には、トリム本体のボスに対してオーナメントの貫通孔は平行に挿通されず、斜め方向から挿通される。そのため、ボスに対して十分に開口寸法の大きい貫通孔を形成する必要がある。
しかしながら、ボスに対して貫通孔の寸法が大きいと、トリム本体とオーナメントを溶着固定する際にボスの先端部を溶融させて形成されるカシメ頭部の周端部が貫通孔の孔縁に重畳せずに、溶融したボスの先端部の一部が貫通孔内に入り込んでしまう。貫通孔内に入り込んでしまった部分は、カシメ頭部において欠肉部となってしまい、トリム本体とオーナメントとの固定保持力が低下してしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、第1車両用内装品において溶融したボスの一部が第2車両用内装品の貫通孔内に入り込んでしまうことが抑制されて、ボスの先端部が溶融されることで形成されるカシメ頭部に欠肉が発生することを抑制し、第1車両用内装品と第2車両用内装品の固定保持力が低下してしまうことのない車両用内装品の固定構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1車両用内装品と第2車両用内装品とを固定する固定構造において、第1車両用内装品は、柱状のボスと、ボスの外周面から延出して設けられている複数のリブと、複数のリブのうち少なくとも1つからボスの外周面に沿って延出しているサポートリブとを備え、第2車両用内装品は、ボスが貫通される貫通孔を有し、ボスが貫通孔に貫通挿入された状態において、複数のリブは第1車両用内装品と第2車両用内装品との間に配され、ボスの先端部は貫通孔から突出しており、サポートリブは、第1車両用内装品と第2車両用内装品とを固定するためにボスの先端部が溶融されることにより形成されるカシメ頭部を支持することを特徴とする。
本発明の車両用内装品の固定構造によると、第1車両用内装品と第2車両用内装品とを固定するためにボスの先端部が溶融されることにより形成されるカシメ頭部を、サポートリブによって確実に支持することができるので、溶融されたボスの先端部の一部が貫通孔内に入り込んでしまうことを抑制することができる。そのため、カシメ頭部において欠肉の発生を抑制し、第1車両用内装品と第2車両用内装品との固定保持力の低下を抑制することができる。
上記構成において、貫通孔は長孔形状を有しており、ボスが貫通孔に貫通挿入された状態において、サポートリブが設けられている少なくとも1つのリブは、ボスの外周面から貫通孔の長手方向に延出していることを特徴とする。
本発明の車両用内装品の固定構造によると、長孔形状の貫通孔の長手方向に延出しているリブにサポートリブが設けられているため、溶融されたボスの先端部により形成されるカシメ頭部は、長孔形状の貫通孔の長手方向においてサポートリブによって支えられるので、溶融されたボスの先端部の一部が貫通孔内に入り込んでしまうことが抑制される。
上記構成において、長孔形状の貫通孔内で、ボスは長孔形状の長手方向において貫通孔の中心からずれた位置に配されており、サポートリブを有するリブは、ボスの外周面から貫通孔の中心に向かって延出していることを特徴とする。
本発明の車両用内装品の固定構造によると、長孔形状の貫通孔内でボスが長孔形状の長手方向において中心からずれた位置に配されており、サポートリブを有するリブはボスの外周面から貫通孔の中心に向かって延出している。そのため、長孔形状の貫通孔内において、ボスが長孔形状の長手方向において中心からずれた方向とは反対側では、ボスから貫通孔の孔縁までの距離が長い広大開口領域が形成されている。このような広大開口領域にサポートリブが配されており、カシメ頭部はサポートリブによって支持されるので、溶融されたボスの先端部の一部が広大開口領域において貫通孔内に入り込んでしまうことが抑制される。
上記構成において、複数のリブはボスの軸方向に沿って一辺を有する板状であり、サポートリブは、少なくとも1つのリブの両板面からボスの外周面に沿って延出していることを特徴とする。
本発明の車両用内装品の固定構造によると、溶融されたボスの先端部の一部が貫通孔内に入り込んでしまうことを確実に抑制することができる。
上記構成において、サポートリブは、ボスの外周面から離間して設けられており、ボスの先端部が溶融されることにより形成されるカシメ頭部の外周端あるいは当該外周端よりも内側において重畳するように設けられていることを特徴とする。
本発明の車両用内装品の固定構造によると、サポートリブによってカシメ頭部の端部を確実に支持することができるので、溶融されたボスの先端部の一部が貫通孔内に入り込んでしまうことを確実に抑制することができ、カシメ頭部において欠肉の発生を確実に抑制することができる。
上記構成において、サポートリブのボスの軸方向における貫通孔側のサポートリブ端は、貫通孔内に配されていることを特徴とする。
本発明の車両用内装品の固定構造によると、サポートリブによって確実にカシメ頭部を支持することができる。
上記構成において、サポートリブ端は、溶融されたボスのカシメ頭部と当接することを特徴とする。
本発明の車両用内装品の固定構造によると、サポートリブによって確実にカシメ頭部を支持することができる。
上記構成において、貫通孔は、溶融されたボスのカシメ頭部より大きいことを特徴とする。
本発明の車両用内装品の固定構造によると、形成されるカシメ頭部よりも大きい貫通孔においても、サポートリブによってカシメ頭部は支持されるので、溶融されたボスの先端部の一部が貫通孔内に入り込んでしまうことを確実に抑制することができ、カシメ頭部において欠肉の発生を確実に抑制することができる
上記構成において、第2車両用内装品の一端部に貫通孔が形成されており、第2車両用内装品の一端部とは異なる他端部が固定され、他端部を中心として第2車両用内装品は回動されて、貫通孔がボスに挿入されることを特徴とする。
本発明の車両用内装品の固定構造によると、第2車両用内装品の他端部を第1車両用内装品の端まで配することができ、車両用内装品の見栄えが向上する。また、固定された部分においては、貫通孔及びボスは不要であるので、コストを削減することができ、簡単に取付けることができる。
本発明によれば、カシメ頭部において欠肉の発生を抑制し、第1車両用内装品と第2車両用内装品との固定保持力の低下を抑制することが可能な車両用内装品の固定構造を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るドアトリムを示す正面図 図1におけるII−II線で切断したドアトリムにおけるドアポケット部分の断面図 溶着後の固定構造の断面図 溶着前の固定構造の断面図 固定構造における凸状固定部材の斜視図 図4における溶着前の固定構造を車両外側から見た図 別の固定構造を車両外側から見た図 更に別の固定構造を示す断面図 更に別の固定構造を示す断面図
本発明の一実施形態を図1ないし図6を参照して説明する。ドアトリム10は、車両用ドアパネルを構成するドアインナパネル(図示せず)の車室内側に取り付けられることで車両ドアを構成する。
図1に示すように、ドアトリム10はトリムボード12(第1車両用内装品)を主体に構成されている。トリムボード12は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって構成されている。なお、トリムボード12の材質は、合成樹脂材料に限定されず、例えば、木質系材料と合成樹脂を混合したものなどを用いてもよい。また、トリムボード12の表面を覆う形で、表皮材(図示せず)が貼り付けられている。
トリムボード12の下側部分には、スピーカグリル14やドアポケット16などが設けられている。図1及び図2に示すように、ドアポケット16は主に、トリムボード12と一体的に形成されておりドアポケット16の車両内側部分を構成するドアポケット本体18と、ドアポケット16の車両外側部分を構成するオーナメントボード20(第2車両用内装品)とから構成されている。ドアポケット本体18は、トリムボード12から車両内側に向かって延出している底壁部18Aと、底壁部18Aから上方へ延出している車両内側壁部18Bとから構成され、車室内側壁部18Bの上側端部とオーナメントボード20との間には開口部22が設けられている。底壁部18Aと、車両内側壁部18Bと、オーナメントボード20によって囲まれている空間がドアポケット16の収容部となっている。
本実施例において、ドアポケット16の車両外側面はオーナメントボード20から構成されており、メインボード24はオーナメントボード20と共にトリムボード12の下側部分における車両外側面を構成している。オーナメントボード20は、メインボード24とは異なる材質や異なる色によって構成されており、ドアトリム10の意匠性を向上している。
次に、オーナメントボード20について図1及び図2を参照して説明する。オーナメントボード20は全体に車両前後方向に延びている形状であり、車両前側部分は幅が狭く、車両後側に近づくにしたがって幅広となる形状を有している。オーナメントボード20の下端部(他端部)は略真っすぐであり、トリムボード12の下端部に設けられている取付け片30にはめ込まれる取付け凹部26を有している。オーナメントボード20は取付け凹部26よりも上部において、当接部28を有しており、当接部28は取付け凹部26よりも車両内側に突出している。当接部28はドアポケット本体18の底壁部18Aの車両外側端部に当接している。
図1に示すように、オーナメントボード20の下端部以外の周端部(一端部)にはフランジ29が設けられており、フランジ29には複数の貫通孔40が形成されている。また、トリムボード12及びトリムボード12の一部を構成しているメインボード24の車両外側面において、貫通孔40に対応する位置には凸状固定部材50が一体的に形成されている。
次に、オーナメントボード20をトリムボード12に取り付ける工程について図1及び図2を参照して説明する。オーナメントボード20はトリムボード12に対して、車両外側から取り付けられる。まず、図2において二点鎖線で示すように、オーナメントボード20の取付け凹部26を、車両外側から斜めにトリムボード12の取付け片30にはめ込み、取付け凹部26と取付け片30の当接点32を支点として、オーナメントボード20を車両内側(図2において二点鎖線で示されている矢印方向)に向かって回動する。そして、フランジ29に形成されている貫通孔40をそれぞれ対応する凸状固定部材50にはめ込む。
このとき図2における二点鎖線の矢印で示されるように、貫通孔40は柱状に突出している凸状固定部材50に対して斜め上方からはめ込む必要があるため、凸状固定部材50の寸法に対して大きい孔寸法を有している。貫通孔の孔寸法が凸状固定部材50と同じ大きさに設定されていた場合、柱状に突出している凸状固定部材50に対して突出方向に対して平行に貫通孔を挿入する必要があり、本実施例のような取付け方法を採用する場合には、取付けることができない。そのため本実施例においては、後に詳細に説明するように、貫通孔40は凸条固定部材50よりも大きい長孔形状を有している。
本実施例の固定構造100を構成している凸状固定部材50と貫通孔40について、図3ないし図6を参照して説明する。
図4及び図5に示すように凸状固定部材50は、トリムボード12から一体的に柱状に突出しているボス52と、ボス52の周面から放射状に突出している4つのリブ54と、4つのリブ54のうちの1つのリブ54Aに一体形成されているサポートリブ55とから構成されている。また、リブ54及びサポートリブ55も、ボス52と同様にトリムボード12に一対成形されている。
各リブ54は板形状を有しており、その板形状の一辺はボス52の軸方向に沿っている。サポートリブ55は、リブ54Aの両板面からボスの外周面に沿って延出しており、ボス52軸方向における寸法がリブ54のボス52軸方向における寸法よりも大きい。すなわち、サポートリブ55のトリムボード12からの延出端(貫通孔40側端)はリブ54Aのトリムボード12からの延出端(貫通孔40側端)よりも突出している。また、サポートリブ55はボスの外周面から離間して設けられている。本実施例において、ボス52は円柱状に形成されている。
図3,4、及び図6に示すように、貫通孔40は上下方向に長い長孔形状である。すなわち、貫通孔40は、オーナメントボード20の回動支点となる当接点32から貫通孔40が設けられている回動先端部を結ぶ方向に延びる長手形状に形成されている。
図2に示すように、オーナメントボード20が当接点32を中心に回動されて、当接部28が底壁部18Aに当接すると、貫通孔40はボス52に挿入される。ボス52が貫通孔40に貫通挿入されている状態では、図4及び図6に示すように、ボス52の中心は貫通孔40の中心からずれて、上側に配されており、貫通孔40の開口部において当接点32から遠い位置に配されている。貫通孔40の開口部は、ボス52が配されている開口部領域とは反対側において広く配されている広大開口領域を有する。
リブ54はボス52の外周面から十字状に延出しており、貫通孔40の長手方向に延出しているリブ54Aにサポートリブ55が形成されている。リブ54Aはボス52の外周面から貫通孔40の中心を通るように貫通孔40の中心に向かって延出しており、サポートリブ55は長手状の貫通孔40においてボス52が配されている開口部領域とは反対側の広大開口領域に配されている。
図4に示されるように、ボス52が貫通孔40に挿入されている状態では、ボス52の先端部52Aは貫通孔40から突出しているが、リブ54の先端はオーナメントボード20の車両内側面に当接している。リブ54の先端がオーナメントボード20の車両内側面に当接していることにより、オーナメントボード20とトリムボード12とは一定の間隔を空けて保持されている。サボートリブ55はその先端(貫通孔40側のサポートリブ端)がオーナメントボード20の車両外側面と面一となるような大きさを有しており、リブ54Aよりも突出長さ54Tの寸法分、ボス52の軸方向に突出している。本実施例においては、突出長さ54Tはトリムボード20の厚さとほぼ同じ寸法に設定されている。
ボス52が貫通孔40に挿入されている状態で、公知の溶着方法でボス52の先端部52Aを溶融すると、図3及び図6に示すように、溶融されたボス52の先端部52Aからカシメ頭部52Bが形成され、オーナメントボード20とトリムボード12は固定される。
このとき、図3及び6に示すように、カシメ頭部52Bよりも長孔形状の貫通孔40は大きく、長孔形状の貫通孔40内において、カシメ頭部52Bの一部は長孔の広大開口領域に配されることとなる。また、カシメ頭部52Bの外周端がサポートリブ55に重畳するように、サポートリブ55はボス52の外周面から離間して設けられている。広大開口領域に配されているカシメ頭部52Bの裏側面、すなわち座面はサポートリブ55の先端部に当接しており、広大開口領域に配されているカシメ頭部52Bの部分以外においては、カシメ頭部52Bの座面はオーナメントボード20の車両外側面における貫通孔40の孔縁部に当接している。
本実施例のようなサポートリブ55が配されていない場合、広大開口領域に配されるカシメ頭部52B部分において溶融樹脂が貫通孔40内に流入してしまうおそれがあり、溶融樹脂が貫通孔40内に流入してしまうと、カシメ頭部に欠肉が発生してしまう可能性がある。しかしながら、本実施例においては、広大開口領域に配されているサポートリブ55によってカシメ頭部52Bはその端部において確実に支持されるので、長手状の貫通孔40における広大開口領域において溶融したボス52の先端部52Aが貫通孔40内に流入してしまうことが抑制される。そのため、カシメ頭部52Bにおいて欠肉の発生が抑制され、オーナメントボード20とトリムボード12とを確実に固定保持することができる。
また、カシメ頭部に欠肉が発生してしまうと、欠肉した部分を補てんするための樹脂が必要となり、コストがかかる上、補てん作業のための時間も必要となってしまう。しかしながら、本実施例においては、サポートリブ55によって広大開口領域において溶融したボス52の先端部52Aを支持しているので、カシメ頭部52Bに欠肉が発生することは抑制される。そのため、補てんのための時間と材料費は不要であり、オーナメントボード20とトリムボード12との固定保持作業の効率化が可能である。
また、本実施例においては、オーナメントボード20の下端部に配されている取付け凹部26をトリムボード12の取付け片30にはめ込み、取付け凹部26と取付け片30の当接点32を中心として、オーナメントボード20を回動させてトリムボード12に対して取付けている。そのため、オーナメントボード20の下端部には、上述したような固定構造100を設ける必要はない。このような構成によれば、簡単にオーナメントボード20をトリムボード12に対して位置合わせすることができ、簡単に取り付けることができる。また、トリムボード12の端までオーナメントボード20を容易に配することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)図7に示すように、サポートリブ55Aは、その先端はオーナメントボード20の車両外側面と面一であり、カシメ頭部52Bの外周端よりも内側において重畳するようにリブ54Bに設けられていてもよい。このような構成によっても、上記実施例と同様に、サポートリブ55Aによってカシメ頭部52Bを確実に支持することができるので、溶融されたボス52の先端部52Aの一部が貫通孔40内に流入してしまうことを抑制することができ、カシメ頭部52Bにおいて欠肉の発生を確実に抑制することができる。
(2)サボートリブはその先端がオーナメントボード20の車両外側面と面一となるように配されていなくてもよい。図8に示すように、サポートリブ55Bはその先端がリブ54Cの先端より突出しているが、その突出長さ54T1は上記実施例における突出長さ54Tよりも小さい。サポートリブ55Bは、その先端が貫通孔40内に配されるように形成されている。
このような構成により、長手状の貫通孔40における広大開口領域において溶融したボス52の先端部52Aが貫通孔40内に流入してしまうことが抑制される。サポートリブ55Bはカシメ頭部52Bの座面には当接していないが、カシメ頭部52Bに欠肉が発生してしまうほど溶融樹脂が貫通孔内40に完全に流入してしまうことはない。このように、サポートリブ55Bはカシメ頭部52Bをその端部において支持することができるので、欠肉の発生が抑制され、オーナメントボード20とトリムボード12とを確実に固定保持することができる。
(3)図9に示すように、サポートリブ55Cは、カシメ頭部52Bの外周端よりも内側において重畳するように、かつ、その先端がオーナメントボード20の車両外側面と面一ではなく、貫通孔40内に配されるように形成されていてもよい。
(4)上記実施例における固定構造は、オーナメントボード20とトリムボード12との2つの部材を固定保持する構造であったが、3つ以上の部材を固定する際に応用することも可能である。
(5)上記実施例においては、リブ54は十字状に4つ設けられていたが、2つあるいは5つ以上設けられていてもよい。また、必要に応じて、サポートリブは2つ以上設けられていてもよい。
10…ドアトリム、12…トリムボード(第1車両用内装品)、16…ドアポケット、20…オーナメントボード(第2車両用内装品)、26…取付け凹部(他端部)、30…取付け片、32…当接点、40…貫通孔、50…凸状固定部材、52…ボス、52A…先端部、52B…カシメ頭部、54…リブ、55…サポートリブ、100…固定構造

Claims (9)

  1. 第1車両用内装品と第2車両用内装品とを固定する車両用内装品の固定構造において、
    前記第1車両用内装品は、
    柱状のボスと、
    前記ボスの外周面から延出して設けられている複数のリブと、
    前記複数のリブのうち少なくとも1つの前記リブの両板面から前記ボスの前記外周面に沿って延出して、円弧形状に湾曲した板状に形成されているサポートリブとを備え、
    前記サポートリブは、前記ボスの軸方向における寸法が前記複数のリブの前記ボスの軸方向における寸法よりも大きいものとされ、
    前記第2車両用内装品は、前記ボスが貫通される貫通孔を有し、
    前記ボスが前記貫通孔に貫通挿入された状態において、前記複数のリブは前記第1車両用内装品と前記第2車両用内装品との間に配され、前記ボスの先端部は前記貫通孔から突出しており、
    前記サポートリブは、前記ボスの軸方向において前記貫通孔内に延設され、前記第1車両用内装品と前記第2車両用内装品とを固定するために前記ボスの前記先端部が溶融されることにより形成されるカシメ頭部を支持することを特徴とする車両用内装品の固定構造。
  2. 前記貫通孔は長孔形状を有しており、
    前記ボスが前記貫通孔に貫通挿入された状態において、前記サポートリブが設けられている少なくとも1つの前記リブは、前記ボスの前記外周面から前記貫通孔の長手方向に延出していることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装品の固定構造。
  3. 前記長孔形状の前記貫通孔内で、前記ボスは前記長孔形状の長手方向において前記貫通孔の中心からずれた位置に配されており、
    前記サポートリブを有する前記リブは、前記ボスの前記外周面から前記貫通孔の前記中心に向かって延出していることを特徴とする請求項2に記載の車両用内装品の固定構造。
  4. 前記サポートリブは、前記ボスの前記外周面から離間して設けられており、前記ボスの前記先端部が溶融されることにより形成される前記カシメ頭部の外周端あるいは当該外周端よりも内側において重畳するように設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の車両用内装品の固定構造。
  5. 前記サポートリブは、前記ボスの軸方向において前記貫通孔内に延設され、前記貫通孔側のサポートリブ端は前記第2車両用内装品における前記第1車両用内装品との対向面とは反対側の面と面一であり、前記サポートリブ端において前記カシメ頭部を支持することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の車両用内装品の固定構造。
  6. 前記サポートリブの前記ボスの軸方向における前記貫通孔側のサポートリブ端は、前記貫通孔内に配されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の車両用内装品の固定構造。
  7. 前記サポートリブ端は、溶融された前記ボスの前記カシメ頭部と当接することを特徴とする請求項6に記載の車両用内装品の固定構造。
  8. 前記貫通孔は、溶融された前記ボスの前記カシメ頭部より大きいことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の車両用内装品の固定構造。
  9. 前記第2車両用内装品の一端部に前記貫通孔が形成されており、
    前記第2車両用内装品の前記一端部とは異なる他端部が固定され、前記他端部を中心として前記第2車両用内装品は回動されて、前記貫通孔が前記ボスに挿入されることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の車両用内装品の固定構造。
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