JP6782887B2 - 開口補強ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、布基礎・べた基礎の立ち上がり部に形成される床下点検用開口を補強するために用いる開口補強ユニットに関するものである。
住宅等の建物の鉄筋コンクリート造の布基礎・べた基礎の立ち上がり部には床下点検用開口が設けられる。床下点検用開口は、例えば布基礎の立ち上がり部をその幅方向に貫通して形成されるので、この部分にはコンクリートの断面欠損が生じ、また、基礎梁の立ち上がり部の主筋などが分断されてしまう。したがって、床下点検用開口には開口補強が必要である。
床下点検用開口の開口補強を現場において簡単に行うことができるように、本発明者等は特許文献1において開口補強ユニットを提案している。この開口補強ユニットを用いれば、点検用開口部分における鉄筋やコンクリートの欠損に起因する布基礎の強度低下を確実に補うことができる。また、取り付けに際して点検用開口の周囲の基礎形状を変更する必要がないので、基礎工事の手間を削減できる。さらに、点検用開口に後付けで取り付けることができるので、既存の建物の基礎補強にも用いることができる。
特開2009−97249号公報
本発明の課題は、従来に比べて、床下点検用開口の補強をより確実に行うことができ、かつ、取り付け・取り外し作業をより簡単に行うことができる床下点検用開口の開口補強ユニットを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明による、鉄筋コンクリート造の布基礎あるいはべた基礎の立ち上がり部に形成される矩形の点検用開口に取り付けられる開口補強ユニットは、
点検用開口の内周面に接する状態に取り付けられる底板部分および左右の側板部分を備えた補強用枠板と、
補強用枠板の幅方向の一方の側をユニット前面側、他方をユニット背面側とすると、補強用枠板のユニット前面側の部位に着脱可能に取り付けたせん断補強用の前面板およびユニット背面側の部位に取り付けたせん断補強用の背面板と、
左右の側板部分の外側面から外方に突出し、所定のコンクリート定着力で布基礎内の鉄筋に連結される左右の重ね継手部材と、
補強用枠板と前面板および背面板とによって構成される上方に開口した箱型補強枠体の内部に配置され、左右の重ね継手部材の間に架け渡される架け渡し部材と、
を有していることを特徴としている。
補強用枠体と、その前面および背面に取り付けた前面板および背面板とによって、上方に開口する箱型補強枠体が構成される。この箱型補強枠体の内部には左右の側板部分の間に架け渡し部材が架け渡されている。架け渡し部材が取り付けられた箱型補強体によって、点検開口における鉄筋やコンクリートの欠損に起因する布基礎の耐力低下を補うことが
できる。
ここで、架け渡し部材として、箱型補強体の内部において左右の側板部分の間に、所定の張力状態で架け渡される張架部材を用いることができる。また、架け渡し部材として、箱型補強枠体の内部において左右の側板部分の間に突張り状態を形成できるように架け渡された座屈防止用の横架部材を用いることができる。本発明では、架け渡し部材として、張架部材および横架部材の双方が配置されている。
箱型補強枠体の内部の横架部材によって、主として、布基礎・べた基礎の立ち上がり部の点検用開口部の曲げおよび圧縮耐力が確保され、当該部分の座屈強度を確保できる。また、主として、前面板および背面板によって、布基礎・べた基礎の立ち上がり部の点検用開口のせん断力耐力を確保できる。
一方、左右の重ね継手部材を適切な長さにすることで、これらを、点検用開口を設置するために分断された布基礎内の主筋などに対して十分な定着長さで連結させることができる。
また、箱型補強体の内部に張架部材が配置されている場合には、重ね継手部材を介して連結される左右の基礎梁側の梁主筋の間を、張架部材によって、所定の引張り状態で連結することができる。これにより、点検用開口によって分断される布基礎・べた基礎の立ち上がり部の主筋の引張り耐力を補うことができる。
本発明において、せん断補強用の前記前面板および前記背面板は、矩形枠部分と、矩形枠部分の一対の対角線の方向に架け渡された一対の筋交い板部分と、矩形枠部分と筋交い板部分との間に形成された4箇所の開口部とを備えている形状とすることができる。
この形状によれば、前面板および背面板の軽量化を図ると共に、筋交い板部分によって前面板および背面板のせん断強度を確保することができる。また、開口部に手を掛けて、前面板および背面板の取付・取り外し作業を簡単に行うことができる。
本発明において、前記前面板および前記背面板を同一形状の部品とし、それぞれを複数本の蝶ネジ(蝶ボルト)などのボルトあるいはネジによって、補強用枠板に対して着脱可能に取り付けることができる。例えば、前面板および背面板のそれぞれにおける矩形枠部分の四周縁に、ユニット背面側に直角に折れ曲がった状態の縁板部分を形成する。補強用枠板の底板部分および左右の側板部分に対峙する三方の縁板部分に、その長さ方向に沿って所定の間隔でユニット背面側に開口する複数個のボルト挿通溝を形成する。これに対して、補強用枠板の底板部分および左右の側板部分におけるユニット前面側の前面側縁部分およびユニット背面側の背面側縁部分に、ボルト挿通溝のそれぞれに対応する部位にボルト穴を形成する。ボルトのそれぞれを、底板部分および左右の側板部分の内側からボルト穴にねじ込むことにより、ボルト頭部と前側縁部分の間に縁板部分が挟まれて固定される。
このようにすれば、点検用開口に取り付けた補強用枠板に対して、そのユニット背面側から前面板および背面板をそれぞれ取り付けることができる。同様に、ユニット背面側から背面板および前面板を取り外すことができる。一方向から前面板および背面板の取り付け作業、取り外し作業を行うことができるので作業性が良く、便利である。
また、本発明において、重ね継手部材は、左右の側板部分のそれぞれを貫通して延びる左右のナットと、左右の前記ナットにおける側板部分から外側に突出している外側ナット部分にねじ込み固定されている重ね継手用の左右の棒材とを備えている。また、張架部材は、左右のナットにおける左右の側板部分から内側に露出している内側ナット部分にねじ込み固定されている左右のタイロッドと、左右のタイロッドを連結しているターンバックルとを備えている
補強用枠体の背面板を背面側に外すと、箱型補強枠体の内部が背面側に露出する。この状態で、内部の張架部材を左右の側板部分から取り外すことができる。張架部材を取り外すと、その前側の前面板を補強用枠板から取り外して背面側に取り出すことができる。
さらに、本発明において、横架部材は、左右の側板部分の間隔に対応する長さの溝型部材と、溝型部材の両端に取り付けた左右の端板と、端板において、溝型部材の開口側に開口しているロッド通し溝とを備えた断面剛性の高い部材である。この構成の横架部材は、補強用枠板の左右の側板部分の間に背面側から入れて、張架部材の上側に位置決めして降下させると、上側および前後から張架部材を覆う状態に左右のタイロッドに架け渡される。横架部材を補強用枠板に対して取り付ける作業およびそこから取り外す作業を簡単に行うことができる。
本発明の開口補強ユニットの補強用枠板およびその両側に取り付けた左右の重ね継手部材は、布基礎あるいはべた基礎の立ち上がり部のコンクリートに埋め殺し状態で設置される。これにより、左右の重ね継手部材はコンクリートの定着力によって、点検用開口を設けることによって左右に分断された布基礎の側の左右の主筋に確実に連結される。
布基礎・べた基礎の立ち上がり部に設置した補強用枠板に対しては、前面板、背面板、張架部材および横架部材が取り付けられ、開口補強ユニットが構築される。点検時には、例えば、補強用枠板から、背面板、横架部材、張架部材および前面板を、この順で、ユニット背面側から外すと、点検用の通路を確保できる。また、点検が終了した後は、これらを再び取り付けて、元通りの開口補強ユニットに戻すことができる。
本発明を適用した開口補強ユニットの使用状態を示す説明図である。 開口補強ユニットの分解斜視図である。 開口補強ユニットから前面板を外した状態の斜視図である。 開口補強ユニットから前面板および横架部材を外した状態の斜視図である。 前面板の前面および背面を示す斜視図である。 補強用枠板を示す斜視図である。 重ね継手部材および張架部材の斜視図である。 横架部材の斜視図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した開口補強ユニットの実施の形態を説明する。なお、実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明を実施の形態に限定することを意図したものではない。例えば、以下の実施の形態では、箱型補強体の内部に、架け渡し部材として、張架部材および横架部材の双方が配置されているが、これらの一方のみを配置した構成を採用することも可能である。
(全体構成)
図1は、実施の形態に係る開口補強ユニットの使用状態を示す説明図である。この図において、符号Aは鉄筋コンクリート造の布基礎を示し、符号Bは当該布基礎Aに形成した点検用開口を示す。点検用開口B(以下、開口Bという)は、布基礎Aの立ち上がり部A1をその厚さ方向に貫通する矩形の開口溝であり、立ち上がり部A1の上端面に開口している。開口B内には、開口補強ユニット1が取り付けられている。
図2は本実施の形態に係る開口補強ユニットを示す分解斜視図であり、図3は前面板を外した状態を示す斜視図であり、図4は前面板および横架部材を外した状態を示す斜視図である。
これらの図を参照して説明すると、開口補強ユニット1は、点検用開口Bの内周面に接する状態に取り付けられる鋼製の補強用枠板2を備えている。補強用枠板2は布基礎Aに取り付けられている。補強用枠板2は、矩形の底板部分21と、その左右の端から上方に直角におり曲がって延びている左右の矩形の側板部分22、23とを備え、上方に開口している。
補強用枠板2の幅方向であるユニット前後方向Yの一方の側をユニット前面側、他方をユニット背面側とすると、補強用枠板2のユニット前面側の部位には、鋼製の矩形輪郭をした前面板3が着脱可能に取り付けられている。同様に、補強用枠板2のユニット背面側の部位には、鋼製の矩形輪郭をした背面板4が着脱可能に取り付けられている。本例では、前面板3および背面板は同一部品が用いられている。補強用枠板2と前面板3および背面板4とによって、上方に開口する箱型補強枠体が構成される。
補強用枠板2における左右の側板部分22、23には、それらの外側面から直交する方向に延びている左右の重ね継手部材5、6が取り付けられている。左右の重ね継手部材5、6は左右対称に取り付けた同一部材である。これらの重ね継手部材5、6は、図1に示すように、開口Bによって左右に分断されている布基礎Aの主筋Cなどの鉄筋に対する重ね継手を構成する。したがって、左右の重ね継手部材5、6が取り付けられた状態で補強用枠板2は基礎梁の配筋時に開口Bに設置され、打設された布基礎のコンクリートに、左右の重ね継手部材5、6は埋め殺しとされる。
補強用枠板2と前面板3および背面板4によって構成される箱型補強枠体の内部には、鋼製の張架部材7および鋼製の横架部材8とが配置されている。張架部材7は、補強用枠板2の左右の側板部分22、23に取り付けた左右の重ね継手部材5、6の内側端部の間に、所定の張力状態で水平に架け渡されている。横架部材8は、左右の側板部分22、23の間において、上側および前後から張架部材7を取り囲む状態で水平に架け渡されている。この横架部材8は、左右の側板部分22、23を突張り状態で支持可能である。
(補強用枠板、前面板および背面板)
次に、図5(a)(b)は前面板3の前面および背面をそれぞれ示す斜視図であり、図6は補強用枠板2を示す斜視図である。これらの図も参照して説明すると、前面板3は、矩形枠板部分31と、矩形枠板部分31の一対の対角線の方向に架け渡された一対の筋交い板部分32、33と、矩形枠板部分31と筋交い板部分32、33との間に形成された4箇所の三角形状の開口部34〜37とを備えている。
前面板3は、複数本の蝶ボルト9によって、補強用枠板2のユニット前面側の縁部分に対して着脱可能に取り付けられる。そのために、前面板3における矩形枠板部分31の四周縁には、ユニット背面側に直角に折れ曲げて形成した細幅の縁板部分38a〜38dが形成されている。図3から分かるように、補強用枠板2の底板部分21および左右の側板部分22、23に対峙する3方の縁板部分38b〜38dには、それらの長さ方向に沿って所定の間隔でユニット背面側に開口する複数個のボルト挿通溝39が形成されている。本例では、両側の縁板部分38b、38dには2箇所にボルト挿通溝39が形成され、底側の縁板部分38cには3箇所にボルト挿通溝39が形成されている。
背面板4は前面板3と同一部品であり、同様に、矩形枠板部分41、一対の筋交い板部
分42、43、開口部44〜47を備えている。また、矩形枠板部分41の四周縁には、縁板部分48a〜48dが形成されており、三方の縁板部分48b〜48dには、ボルト挿通溝(図示せず)が形成されている。
これに対して、図2、図6に示すように、補強用枠板2の底板部分21および左右の側板部分22、23におけるユニット前面側の前面側縁部分およびユニット背面側の背面側縁部分には、それぞれ、前面板3のボルト挿通溝39および背面板のボルト挿通穴のそれぞれに対応する部位に、ボルト穴24、25がそれぞれ形成されている。
前面板3および背面板4は、その三方の縁板部分38b〜38d、48b〜48dが丁度、補強用枠板2の底板部分21、左右の側板部分22、23の内側面に当接する状態に取り付け可能な大きさをしている。補強用枠板2のユニット前面側およびユニット背面側にそれぞれ前面板3および背面板4を、例えば、ユニット背面側から差し込み、蝶ボルト9のそれぞれを、補強用枠板2の底板部分21および左右の側板部分22、23の内側からボルト穴24、25にねじ込む。これにより、蝶ボルト9によって、前面板3および背面板4を取り外し可能な状態で、補強用枠板2に固定することができる。なお、図2においては底板側の3本の蝶ボルトのみを示し、それ以外は図示を省略してある。
(重ね継手部材および張架部材)
次に、図7は開口補強ユニット1の重ね継手部材5、6と、張架部材7を示す斜視図である。一方の重ね継手部材5は、補強用枠板2の側板部分22に形成したナット通し穴26(図6参照)を貫通して延びる所定長さのナット51と、ナット51における側板部分22から外側に突出している外側ナット部分51aにねじ込み固定されている重ね継手用の細長い円形断面の棒材52とから構成されている。
他方の重ね継手部材6も同一の部品から構成されており、ナット61と、ナット61における側板部分23から外側に突出している外側ナット部分61aにねじ込み固定されている重ね継手用の細長い円形断面の棒材62とを備えている。重ね継手部材6は、重ね継手部材5に対して左右対称な状態で補強用枠板2の側板部分23に取り付けられている。
左右の重ね継手部材5、6の間を繋ぐ張架部材7は、左右のナット51、61における左右の側板部分22、23から内側に露出している内側ナット部分51b、61bにねじ込み固定されている左右のタイロッド71、72と、左右のタイロッド71、72を相互に連結しているターンバックル73とから構成されている。ターンバックル73を所定方向に回すことにより、左右のタイロッド71、72が相互に接近する方向に引張られるので、これらに連結されている左右の重ね継手部材5、6に所定の引張り力が付与された状態が形成される。なお、張架部材7を省略する場合には、左右の重ね継手部材5、6を、それぞれ、左右の側板部分22、23に固定しておけばよい。
(横架部材)
次に、図8は開口補強ユニット1の横架部材8を示す斜視図である。横架部材8は、補強用枠板2における左右の側板部分22、23の間隔に対応する長さの溝型鋼板81と、溝型鋼板81の長さ方向の両端を封鎖する状態に、両端に溶接によって接合した左右の鋼製端板82、83とから構成されている。左右の鋼製端板82、83には、その中央部分を、溝型鋼板81の開口側に開口しているロッド通し溝82a、83aが形成されている。ロッド通し溝82a、83aには、左右の重ね継手部材5、6のタイロッド71、72を受け入れ可能である。
この構成の横架部材8では、左右のタイロッド71、72がロッド通し溝82a、83aに差し込まれるように、補強用枠板2の上側から、左右の側板部分22、23の間に装
着される。装着状態では、横架部材8は水平に架け渡され、張架部材7を上側および前後から覆い隠した状態になる。また、横架部材8は、左右の側板部分22、23が相互に接近する側に変形する際には、これらの間を突張り状態で支持可能である。なお、張架部材7を省略する場合には、横架部材8の両端を、それぞれ左右の側板部分22、23に固定すればよい。
(実施の形態の作用効果)
このように構成した開口補強ユニット1においては、補強用枠板2と、その前面および背面に取り付けた前面板3および背面板4とによって、上方に開口する箱型補強枠体が構成される。この箱型補強枠体の内部には左右の側板部分22、23の間に突っ張り状態を形成できるように横架部材8が架け渡されている。横架部材8が取り付けられた箱型補強枠体の剛性によって、開口Bにおける鉄筋やコンクリートの欠損に起因する布基礎Aの耐力低下を補うことができる。
開口補強ユニット1においては、主として、箱型補強枠体の内部に配置した横架部材8によって布基礎Aの開口Bの曲げおよび圧縮耐力が確保され、当該部分の座屈強度を確保できる。また、主として、前面板3および背面板4によって、布基礎Aの開口Bのせん断力耐力を確保できる。
一方、左右の重ね継手部材5、6を適切な長さにすることで、開口Bを設置するために分断された布基礎A内の主筋Cなどに対して十分な定着長さで、これら重ね継手部材5、6を連結できる。重ね継手部材5、6を介して連結される左右の布基礎A側の主筋Cの間を、箱型補強枠体の内部に配置した張架部材7によって、所定の引張り状態で連結することができる。これにより、開口Bによって分断される布基礎の主筋Cの引張り耐力を補うことができる。
また、本例の開口補強ユニット1においては、布基礎Aの開口Bに設置されている補強用枠板2に対して、そのユニット背面側から各部品を組み付けることができ、また、点検時には同一側から各部品を取り外すことができる。よって、部品の組み付け、取り外しの作業を効率良く行うことができる。
なお、上記の例は、布基礎の立ち上がり部に設けた点検用開口に取り付けた開口補強ユニットに関するものである。本発明の開口補強ユニットは、べた基礎の立ち上がり部に設けた点検用開口にも同様に用いることができることは勿論である。
1 開口補強ユニット
2 補強用枠板
3 前面板
4 背面板
5、6 重ね継手部材
7 張架部材
8 横架部材
9 蝶ボルト
21 底板部分
22、23 側板部分
24、25 ボルト穴
26 ナット通し穴
31、41 矩形枠板部分
32、33、42、43 筋交い板部分
34〜37、44〜47 開口部
38a〜38d、48a〜48d 縁板部分
39、49 ボルト挿通溝
51、61 ナット
51a、61a 外側ナット部分
51b、61b 内側ナット部分
52、62 棒材
71、72 タイロッド
73 ターンバックル
81 溝型鋼板
82、83 鋼製端板
82a、83a ロッド通し溝
A 布基礎
B 点検用開口(開口)
C 主筋

Claims (3)

  1. 鉄筋コンクリート造の布基礎あるいはべた基礎の立ち上がり部に形成される矩形の点検用開口に取り付けられる開口補強ユニットであって、
    前記点検用開口の内周面に接する状態に取り付けられている底板部分および左右の側板部分を備えた補強用枠板と、
    前記補強用枠板の幅方向の一方の側をユニット前面側、他方をユニット背面側とすると、前記補強用枠板のユニット前面側の部位に着脱可能に取り付けたせん断補強用の前面板および前記ユニット背面側の部位に取り付けたせん断補強用の背面板と、
    左右の前記側板部分の外側面から外方に突出し、所定のコンクリート定着力で前記布基礎内の鉄筋に連結される左右の重ね継手部材と、
    前記補強用枠板と前記前面板および前記背面板とによって構成される上方に開口した箱型補強枠体の内部に配置され、左右の前記重ね継手部材の間に、所定の張力状態で架け渡される張架部材と、
    前記箱型補強枠体の内部において左右の前記側板部分の間に突張り状態を形成できるように架け渡された座屈防止用の横架部材と、
    を有しており、
    前記重ね継手部材は、
    左右の前記側板部分のそれぞれを貫通して延びる左右のナットと、
    左右の前記ナットにおける前記側板部分から外側に突出している外側ナット部分にねじ込み固定されている重ね継手用の左右の棒材と、
    を備えており、
    前記張架部材は、
    左右の前記ナットにおける左右の前記側板部分から内側に露出している内側ナット部分にねじ込み固定されている左右のタイロッドと、
    左右の前記タイロッドを連結しているターンバックルと、
    を備えており、
    前記横架部材は、
    左右の前記側板部分の間隔に対応する長さの溝型部材と、
    前記溝型部材の両端に取り付けた左右の端板と、
    前記端板において、前記溝型部材の開口側に開口しているロッド通し溝と、
    を備えており、
    前記横架部材は、前記補強用枠板の上側から前記張架部材を覆う状態に、左右の前記側板部分に取り付けられている左右の前記タイロッドの間に架け渡されるようになっている開口補強ユニット。
  2. 請求項1において、
    せん断補強用の前記前面板および前記背面板は、
    矩形枠部分と、
    前記矩形枠部分の一対の対角線の方向に架け渡された一対の筋交い板部分と、
    前記矩形枠部分と筋交い板部分との間に形成された4箇所の開口部と、
    を備えている開口補強ユニット。
  3. 請求項2において、
    前記前面板および前記背面板は同一形状の部品であり、それぞれ複数本のボルトによって、前記補強用枠板に対して着脱可能に取り付けられており、
    前記前面板および前記背面板は、それぞれ、前記矩形枠部分の四周縁に、前記ユニット背面側に直角に折れ曲がった状態の縁板部分が形成され、前記補強用枠板の前記底板部分および左右の前記側板部分に対峙する三方の前記縁板部分に、その長さ方向に沿って所定の間隔で前記ユニット背面側に開口する複数個のボルト挿通溝が形成されており、
    前記補強用枠板の前記底板部分および左右の前記側板部分における前記ユニット前面側の前面側縁部分および前記ユニット背面側の背面側縁部分には、前記ボルト挿通溝のそれぞれに対応する部位にボルト穴が形成されており、
    前記ボルトのそれぞれは、前記底板部分および左右の前記側板部分の内側から前記ボルト穴にねじ込まれて、ボルト頭部と前記前面側縁部分の間に前記縁板部分が挟まれて固定されている開口補強ユニット。
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