JP6781530B2 - 椅子 - Google Patents
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フレーム部は、座部及び支持部等を支持する連結部材と、脚部材とで構成されている。脚部材の下端は、床取付部材で床面に固着され、脚部材の側部は、壁取付部材によってシート取付レール等を介して側壁に固着されている。つまり、このフレーム部は、床及び壁を利用して片持状態で支持されている。
本発明の椅子は、上下方向に延びる棒状の脚部本体を有し、下方の端部が床面に接地する脚部を左右方向に離間した状態で一対のみ備え、前記脚部本体に設けられ、前記脚部により前記床面よりも上方となるように支持される座部と、前記脚部本体の上方の端部に設けられた背もたれ部と、を備え、前記背もたれ部は、前記脚部本体よりも前方に配置された背受け部と、前記背受け部の上方の端部から前記脚部本体よりも上方を通って後方に延びる肘受け部と、を有し、前記脚部の下方の端部から前記背もたれ部の上方の端部までの上下方向の長さは750mm〜1000mmで、前記脚部の下方の端部から前記座部の上方の端部までの上下方向の長さが500〜700mmであることを特徴としている。
また、座部に短時間腰を掛けるのに適した椅子であることから、一定時間内により多くの使用者が使用でき、椅子の使用者回転率を高めることができる。
この発明によれば、コネクタ部にプラグ等の外部端子を接続する作業が椅子に座る使用者の顔に近い位置でできるため、作業性が良くなる。
この発明によれば、コネクタ部が背もたれ部から見やすい位置となり、コネクタ部に外部端子を接続する作業がしやすい。
この発明によれば、座部に腰を掛けたり背もたれ部にもたれたりする動作に、コネクタ部が支障となりにくくすることができる。
この発明によれば、直線状の第一ダクト、第二ダクトごとにそれぞれ配線作業ができる
ので、配線作業が容易になる。第一ダクト、第二ダクトに分けて座部等に取付けることが
できるので、取付けの作業性が向上する。
この発明によれば、座部に腰を掛けたときに、座部よりも下方に置いた足にコネクタ部及びダクト部が支障となりにくくなる。
この発明によれば、誤って背もたれ部に飲み物をこぼした場合に、その飲み物がコネクタ部にかかりにくい。
この発明によれば、壁面に背もたれ部を接触させたときに、壁面の下部に設けられたR幅木の下方の端部に脚部の下方の端部が干渉するのを抑制することができる。
この発明によれば、配線を床面近くまで配線カバーの内部で引き回すことができる。
以下、本発明に係る椅子の第1実施形態を、椅子が、いわゆるハイシートベンチである場合を例にとって、図1から図9を参照しながら説明する。ハイシートベンチは、座部の位置が比較的高く、座部の上部から背もたれ部の上部までの長さが比較的短い椅子である。
図1及び2に示すように、本実施形態の椅子1は、下方の端部が床面Gに接地する一対の脚部10と、脚部10に設けられた座部20と、脚部10の上方の端部に設けられた背もたれ部40と、脚部10の上方の端部の後方に設けられたダクト部60と、背もたれ部40に取付けられたコネクタ部70とを備えている。
脚部本体11及び脚支持部12には、例えば断面が矩形の角筒状の鋼管を好適に用いることができる。脚部本体11は、脚支持部12の後方の端部に溶接等により接合されている。脚支持部12の前方の端部の下面、及び後方の端部の下面には、床面Gに接触する接触面13aを底面に有するアジャスタ13がそれぞれ取付けられている。
脚支持部12の前面及び後面(背面)には、脚支持部12が壁面等に当たった時の傷付きを防止するための保護部材12aが取付けられている。保護部材12aは、樹脂やゴム等で形成することができる。
一対の脚部10は、左右方向Yに離間した状態で配置されている。
カバー本体15は、脚部本体11に沿って脚部本体11の下方の端部まで延びている。カバー本体15の内部には、コネクタ部70の後述する配線74が挿通可能である。凹部16は、カバー本体15に上下方向Zに間隔を開けて一対形成されている。凹部16の底部には、公知のダルマ穴16aが形成されている。カバー本体15は、例えば鋼板や樹脂等で形成することができる。
カバー本体15は、脚部本体11に取付けられたボルト17を凹部16のダルマ穴16aの幅広部に挿通し、ボルト17の頭部をダルマ穴16aの幅狭部に係合させることで、脚部本体11に取付けられている。
フレーム部21は、左右方向Yに延びる左右フレーム24と、左右フレーム24から前方に延びる前後フレーム26、27とを有し、全体として櫛歯状に形成されている。
左右フレーム24は、前述の鋼管を用いて形成することができる。左右フレーム24は、一対の脚部10の脚部本体11間に配置され、各端部が脚部本体11に溶接等により接合されている。
前後フレーム26は、ウェブ28の上方、下方の端部にフランジ29、30を取付けて構成されている。フランジ29には、上下方向に貫通する図示しない貫通孔が形成されている。
前後フレーム27は、前後方向Xに見たときにコ字形に形成され、左右フレーム24の両端部に取付けられている。前後フレーム26、27は例えば鋼板で形成され、左右フレーム24に溶接等により接合されている。
合板32は、複数の単板を繊維方向が互い違いになるように重ねたものである。合板32は、上下方向Zにほぼ直交する方向に延びる板状に形成され、下面の中央部に凹部32aが形成されている。合板32には図示しないナットが埋め込まれている。硬質クッション層33、軟質クッション層34としては、例えばチップウレタン、発泡ウレタンをそれぞれ用いることができる。クッション部22の前面、上面、及び後面は、図示はしないが防水性を有し、意匠性の高いカバーで覆われている。硬質クッション層33は合板32よりも上方に配置され、軟質クッション層34は硬質クッション層33よりも上方に配置されている。本実施形態では、クッション部22は左右方向Yに3つに分割されている(図1参照)。
前後フレーム27は、クッション部22を下方から支持している。
このように構成された座部20は、脚部本体11に左右フレーム24が接合されることで、椅子1が床面G上に配置されたときに脚部10により床面Gよりも上方となるように支持される。
接続フレーム41は、前述の鋼管を用いて形成することができ、左右方向Yに延びている。接続フレーム41は、各脚部10の脚部本体11を接合している。接続フレーム41には、図示しない貫通孔が形成されている。
合板51、及び前述の合板47には図示しないナットが埋め込まれている。本実施形態では、背受け部42及び肘受け部43は左右方向Yに3つに分割されている(図1参照)。
このように、背もたれ部40は、合板47、51、及び硬質クッション層48、52を有する2層構造となっている。
蓋部44は、ダクト部60の後述する補強部材64等に、ビス止めや溶接等により接合されている。
底板61及び背板62は、左右方向Yに延びている。接続フレーム41及びダクト部60により、ダクト部60の上部に開口60aが形成される。
接続フレーム41の貫通孔及び補強部材64の貫通孔64cに挿通させたボルト66のネジ部を合板47、51のナットに係合させることで、接続フレーム41、補強部材64に背受け部42、肘受け部43が取付けられる。
このようにして、肘受け部43に切欠き43aが形成されていない部分における開口60aは肘受け部43で覆われている。そしてこのダクト部60の内部に、配線74が挿通される。
このように、ダクト部60は、左右方向Yに延びている。ダクト部60は、脚部本体11の上方の端部の後方、より詳しくは、接続フレーム41よりも後方であって肘受け部43よりも下方に設けられている。
背もたれ部40は座部20よりも上方に突出している。座部20は背もたれ部40よりも前方に突出している。脚部10の下方の端部から背もたれ部40の上方の端部までの上下方向Zの長さL2は、脚部10の下方の端部から座部20の上方の端部までの上下方向Zの長さL3の2倍以下である。より具体的には、背もたれ部40の上方の端部までの長さL2は750mm〜1000mmが好ましく、座部20の上方の端部までの長さL3は500mm〜700mmが好ましい。
ケース71とコンセントユニット73との間には、ケース71から突没可能とされた公知の構成のカバー(不図示)が配置されている。
このカバーは、ケース71内に収容されたときにコンセントユニット73のコンセント73aを覆わない。一方で、カバーをケース71から突出させカバーの端部の回転軸周りに回転させることで、コンセント73aをカバーで覆うことができる。
このようにして、肘受け部43に切欠き43aが形成された部分における開口60aは、蓋部44及びコネクタ部70で覆われている。
脚部本体11に配線カバー14を取付ける前に、配線カバー14内に配線74を挿通させる。配線カバー14のボルト17に配線カバー14のダルマ穴16aを係合させ、脚部本体11に配線カバー14を取付ける。
待合室には、図2中の拡大図に示すように、床面Gと壁面Wとの接続部に、埃や塵が溜まらないようにR幅木W10が設けられている場合がある。
この場合であっても、前述の脚支持部12よりも後方に肘受け部43が突出する長さL1をR幅木W10の幅(壁面Wから突出する長さ)よりも長くすることで、壁面Wに肘受け部43が接触したときに、R幅木W10の下方の端部に脚支持部12が干渉しにくくなる。
略立姿勢で着座するため、使用者Pが座部20に腰P1を掛ける時間は比較的短時間となる。
使用者Pは、図示しない電子機器のプラグを椅子1のコネクタ部70のコンセント73aに差し込み、電子機器に電力を供給する。コネクタ部70は背もたれ部40の上方の端部に取付けられているため、座部20に腰P1を掛けた使用者Pの顔とコネクタ部70との距離が比較的短い。
このとき、配線74は配線カバー14等に挿通されて引き回されているため、使用者Pが椅子1の座部20、背もたれ部40、及びコネクタ部70を使用する際に配線74が支障とならない。
コネクタ部70を使用しないときには、ケース71からカバーを引き出し、コンセント73aをカバーで覆う。
ダクト部60は、接続フレーム41よりも後方であって肘受け部43よりも下方に設けられている。これにより、背もたれ部40を押す力を接続フレーム41や脚部10で支持して、この力がダクト部60に作用するのを抑えることができる。ダクト部60を背もたれ部40の近くに、椅子1の外形が大きくなるのを抑えてコンパクトに配置することができる。
ダクト部60に配線74を挿通させることで、使用者Pが椅子1を使用するときに配線74が支障となるのを抑えることができる。配線74が目立たず意匠性に優れた椅子1を提供でき、配線74の損傷を防止し、配線74を保護することができる。
コンセント73aが設けられている面の高さは、背もたれ部40の上面52aの高さにほぼ等しい。したがって、コネクタ部70が背もたれ部40から見やすい位置となり、コネクタ部70にプラグを接続する作業がしやすい。
脚部10の下方の端部から背もたれ部40の上方の端部までの上下方向Zの長さL2は、脚部10の下方の端部から座部20の上方の端部までの上下方向Zの長さL3の2倍以下である。これにより、座部20に短時間腰P1を掛けるのに適した椅子1であることから、一定時間内により多くの使用者Pが使用でき、椅子1の使用者回転率を高めることができる。
脚部10に配線カバー14が設けられているため、配線74を床面G近くまで配線カバー14の内部で引き回すことができる。コネクタ部70に電力を供給するコネクタ装置が床面Gに設けられている場合には、外部に露出する配線74の長さを短くできる。
コネクタ部70がカバーを備えることで、コンセント73aに埃や塵が付着するのを抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態について図10から図18を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図10から12に示すように、本実施形態の椅子2は、第1実施形態の椅子1の配線カバー14及びコネクタ部70の取付け位置が異なり、座部20、背もたれ部40、ダクト部60に代えて、座部80、背もたれ部90、ダクト部100を備えている。
本実施形態では、配線カバー14は各脚部本体11における一対の脚部本体11の内側となる外面に取付けられている。
フレーム部81は、図12から14に示すように左右方向Yに延びる左右フレーム24、82と、前後方向Xに延びる前後フレーム83、84とを備え、全体として矩形状に形成されている。左右フレーム82、及び前後フレーム83、84は、前述の鋼管を用いて形成することができる。前後フレーム83、84には、上下方向Zに貫通する図示しない貫通孔が形成されている。
左右フレーム82は、左右フレーム24よりも前方に配置されている。前後フレーム83、84は、左右フレーム24、82の端部にそれぞれ接合されている。
接続フレーム41の上面には、接続フレーム41から後方に突出する延長板95が取付けられている。この延長板95には、図示しない貫通孔が形成されている。
背受け部92は、前記実施形態の背受け部42の各構成に加えて、硬質クッション層48上に配置された軟質クッション層96を備えている。軟質クッション層96の前面96aは、上方に向かうにしたがって後方に向かうように傾斜した斜面になっている。軟質クッション層96は、軟質クッション層34と同じ材料で形成することができる。軟質クッション層96は硬質クッション層48よりも前方に配置されている。
このように、背もたれ部90は、合板47、51、硬質クッション層48、52、及び軟質クッション層96、97を有する3層構造となっている。
コネクタ支持具101は、図14及び15に示すように底板105と、底板105の左右方向Yの両端部から上方に延びる一対の側板106と、各側板106の上方の端部における後方の部分から互いに離間する方向に延びるフランジ板107とを有している。
底板105の前方の端部には、底板105を形成する鋼板を上方に折り曲げることで段部105aが形成されている。側板106の前方の端部には、角孔である貫通孔106aが形成されている。側板106の上方の端部における前方の部分には、互いに近づく方向に延びるコネクタ押さえ109が一対形成されている。各フランジ板107には、上下方向Zに貫通する貫通孔107aが形成されている。
コネクタ支持具101は、フランジ板107の貫通孔107aに挿通させたビス110をクッション部22の合板32にネジ止めすることでクッション部22に固定されている。
第二ダクト103は、図12及び13に示すように、例えば鋼板を上方が開口するU字形にプレス加工することで形成されている。第二ダクト103は左右フレーム24に接合されている。第二ダクト103の内部には、コネクタ部70の配線74が挿通されている。
これら第一ダクト102及び第二ダクト103は、直線状に形成され、座部80の下方に設けられている。
コネクタ支持具101の底板105と一対のコネクタ押さえ109との間に配置されたコネクタ部70は、コネクタ支持具101の段部105aにケース71の凹部を係合させ、コネクタ支持具101の貫通孔106aにケース71の突起を係合させることで、コネクタ支持具101に取付けられている。
コネクタ部70は、座部80の下方に取付けられている。
そして、第一ダクト102及び第二ダクト103に配線74を挿通させた後で、コネクタ支持具101コネクタ部70を取付ける。クッション部22の合板32にコネクタ支持具101をネジ止めする。
ダクト部100及びコネクタ部70は座部80の下方に設けられているため、座部80に腰P1を掛けたり背もたれ部90にもたれたりする動作に、コネクタ部70が支障となりにくくすることができる。椅子2の形態上、座部80よりも下方にオープンスペース(図11における空間S)が大きくあるが、ダクト部100があることで、配線74が目立つことが防止される。このオープンスペースに使用者Pの脚が出入りしたり、荷物等を置いたりした場合でも、その脚や荷物等が配線74に絡むことがない。
ダクト部100は第一ダクト102と第二ダクト103とを有しているため、第一ダクト102、第二ダクト103ごとにそれぞれ配線作業ができるので、配線作業が容易になる。第一ダクト102、第二ダクト103に分けて座部80のフレーム部81に取付けることができるので、取付けの作業性が向上する。
各側板125の前方の端部には、角孔である貫通孔125aが形成されている。側板125には、上方の端部における前方の部分よりも後方の部分を上方に突出させることで段部125bが形成されている。これにより、フランジ板128は接続板126よりも上方に配置されている。
各支持板127の後方の端部には、上方に向かって延びるコネクタ押さえ129が設けられている(一方のコネクタ押さえ129は不図示)。
各フランジ板128には、上下方向Zに貫通する貫通孔128aが形成されている。
詳細には図示しないが、この変形例におけるコネクタ部70のケース71には凹部は形成されない。
コネクタ支持具121の接続板126と一対の支持板127との間に配置されたコネクタ部70は、コネクタ支持具121の貫通孔125aにケース71の突起を係合させ、ケース71の後面を一対のコネクタ押さえ129に係止させることで、コネクタ支持具121に取付けられる。
次に、本発明の第3実施形態について図19から図24を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図19から21に示すように、本実施形態の椅子3は、第2実施形態の椅子2の配線カバー14及びコネクタ部70の取付け位置が異なり、ダクト部100に代えてダクト部140を備えている。
本実施形態では、配線カバー14は各脚部本体11の後面に取付けられている。
なお、図22は、後パネル143を外した状態を示している。
前板147には、前述の開口147aが左右方向Yに間隔を空けて一対形成されている。側板149の後方の端部には、上方に延びる折返し部150が形成されている。側板149には、図示しない貫通孔が形成されている。
前パネル141の前板147、底板148、折返し部150、及び側板149は、例えば鋼板をプレス加工することで一体に形成されている。
前パネル141は、側板149の貫通孔に挿通させたボルト66により脚部本体11の側面に取付けられている(図22参照)。
底板153の後方の端部には、上方に向かって延びるコネクタ押さえ160が設けられている。
側板154の前方の端部には、角孔である貫通孔154aが形成されている。各側板154の上方の端部における前方の部分には、互いに近づく方向に延びるコネクタ押さえ161が形成されている。各後フランジ板156には、前後方向Xに貫通する貫通孔156aが形成されている。
コネクタ支持具142は、コネクタ支持具101と同様に形成されている。コネクタ支持具142は、溶接等により前パネル141に取付けられるとともに、後フランジ板156の貫通孔156aに挿通されたボルト66により接続フレーム41に取付けられている。
図23に示すコネクタ支持具142の底板153と一対のコネクタ押さえ161との間に配置されたコネクタ部70は、コネクタ支持具142の貫通孔154aにケース71の突起を係合させ、ケース71の後面をコネクタ押さえ160に係止させることで、コネクタ支持具142に取付けられる。
図20に示すように、背もたれ部90の前方の端部よりもコネクタ部70の前方の端部の方が後方に配置されている。
図22に示すように、ダクト部140の内部にはコネクタ部70に接続された配線74が挿通されている。
後パネル143は、後板167と、後板167の左右方向Yの端部から前方に延びる連結板168と、各連結板168の前方の端部から互いに離間する方向に延びるフランジ板169とを有している。なお、連結板168及びフランジ板169は、一方のみを示している。
後板167の上方の端部及び下方の端部には、後板167を形成する鋼板を適宜折り曲げることで前方に突出した折返し部170、171がそれぞれ形成されている。
フランジ板169には、左右方向Yに延びてフランジ板169の端部に達する切欠き169aが形成されている。切欠き169aは、フランジ板169に上下方向Zに間隔を空けて一対形成されている。
この状態で、フランジ板169の切欠き169aを挿通させた公知のユリアネジ172を脚部本体11の後面に取付けることで、脚部本体11に後パネル143が着脱可能に取付けられている。
図19に示すように、本実施形態では、コネクタ部70及びダクト部140は背もたれ部90よりも下方であって座部80よりも上方に取付けられている。より詳しくは、コネクタ部70及びダクト部140は背もたれ部90の下面に取付けられている。
使用者Pが誤って背もたれ部90に例えば液状の飲み物をこぼした場合には、図20に示すようにこの飲み物Bは軟質クッション層96の前面96aに沿って流れ、前面96aの下方の端部から下方に落ちる。このため、飲み物Bがコネクタ部70に着きにくい。
背もたれ部90よりも下方かつ座部80よりも上方にコネクタ部70及びダクト部140が設けられている。これにより、座部80に腰を掛けたときに、座部80よりも下方に置いた足にコネクタ部70及びダクト部140が支障となりにくくなる。
背もたれ部90の前方の端部よりもコネクタ部70の前方の端部の方が後方に配置されている。したがって、誤って背もたれ部90に飲み物Bをこぼした場合に、その飲み物Bがコネクタ部70にかかりにくい。
体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構
成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれ
を適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
コネクタ部70はコンセント73aを有するとした。しかし、コネクタ部が、LAN(Local Area Network)コネクタやUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等のような通信用のコネクタを有するとしてもよい。
配線74のコネクタ部70とは反対側の端部に、プラグに代えて、太陽光発電パネル、充電池、ワイヤレス給電装置等を接続してもよい。このように構成することで、本発明の椅子をコネクタ装置に接続することなく、コネクタ部70に接続した電子機器に電力を供給することができる。
10 脚部
11 脚部本体
14 配線カバー
20、80 座部
40、90 背もたれ部
41 接続フレーム(接続部材)
42、92 背受け部
43、93 肘受け部
60、100、140 ダクト部
102 第一ダクト
103 第二ダクト
70 コネクタ部
74 配線
G 床面
L2、L3 長さ
Y 左右方向
Z 上下方向
Claims (5)
- 上下方向に延びる棒状の脚部本体を有し、下方の端部が床面に接地する脚部を左右方向に離間した状態で一対のみ備え、
前記脚部本体に設けられ、前記脚部により前記床面よりも上方となるように支持される座部と、
前記脚部本体の上方の端部に設けられた背もたれ部と、
を備え、
前記背もたれ部は、
前記脚部本体よりも前方に配置された背受け部と、
前記背受け部の上方の端部から前記脚部本体よりも上方を通って後方に延びる肘受け部と、を有し、
前記脚部の下方の端部から前記背もたれ部の上方の端部までの上下方向の長さは750mm〜1000mmで、前記脚部の下方の端部から前記座部の上方の端部までの上下方向の長さが500〜700mmであることを特徴とする椅子。 - 配線が接続され、前記背もたれ部の上方の端部に取付けられたコネクタ部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
- 内部に配線が挿通可能であり前記座部の下方に設けられたダクト部と、
前記配線が接続され、前記座部の下方に取付けられたコネクタ部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の椅子。 - 内部に配線が挿通可能であり前記背もたれ部よりも下方かつ前記座部よりも上方に設けられたダクト部と、
前記配線が接続され、前記背もたれ部よりも下方かつ前記座部よりも上方に取付けられたコネクタ部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の椅子。 - 前記脚部には、内部に配線が挿通可能であり、前記脚部に沿って前記脚部の下方の端部まで延びる配線カバーが設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の椅子。
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