JP6781530B2 - 椅子 - Google Patents

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本発明は、オフィスや病院等で使用される椅子に関する。
従来、オフィスや病院等に椅子が設置され、使用者が休憩をとるのに利用されている。この種の椅子としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1の立姿勢用シートである椅子は、棒状の座部と、この座部に対して略平行で所定の寸法だけ上方かつ後方に位置する棒状の支持部と、この座部及び支持部を支持するフレーム部とを備えている。座部は転倒可能な構造になっており、支持部の上方のフレーム部には手掛部材(肘受け部)が掛け渡されている。
フレーム部は、座部及び支持部等を支持する連結部材と、脚部材とで構成されている。脚部材の下端は、床取付部材で床面に固着され、脚部材の側部は、壁取付部材によってシート取付レール等を介して側壁に固着されている。つまり、このフレーム部は、床及び壁を利用して片持状態で支持されている。
したがって、この椅子の座部を回転させて、座部及び支持部を利用して略立姿勢で着座することができる。また、この椅子の近傍の人は、この椅子の手掛部材に手や肘を掛けることができる。
特許第3586300号公報
しかしながら、手掛部材は丸棒状であるため、手掛部材から受ける反力が肘の一部に集中する。このため、手掛部材に肘を掛けて使用しにくいという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、肘受け部に肘を掛けて使用しやすい椅子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の椅子は、上下方向に延びる棒状の脚部本体を有し、下方の端部が床面に接地する脚部を左右方向に離間した状態で一対のみ備え、前記脚部本体に設けられ、前記脚部により前記床面よりも上方となるように支持される座部と、前記脚部本体の上方の端部に設けられた背もたれ部と、を備え、前記背もたれ部は、前記脚部本体よりも前方に配置された背受け部と、前記背受け部の上方の端部から前記脚部本体よりも上方を通って後方に延びる肘受け部と、を有し、前記脚部の下方の端部から前記背もたれ部の上方の端部までの上下方向の長さは750mm〜1000mmで、前記脚部の下方の端部から前記座部の上方の端部までの上下方向の長さが500〜700mmであることを特徴としている。
この発明によれば、肘受け部の上面は前後方向及び左右方向に延びる平坦面になるため、この上面に肘を掛けても肘受け部から受ける反力は肘に平面的に作用して集中しない。したがって、肘受け部に肘をかけて使用しやすくなる。
また、座部に短時間腰を掛けるのに適した椅子であることから、一定時間内により多くの使用者が使用でき、椅子の使用者回転率を高めることができる。
また、上記の椅子において、配線が接続され、前記背もたれ部の上方の端部に取付けられたコネクタ部を備えていることがより好ましい。
この発明によれば、コネクタ部にプラグ等の外部端子を接続する作業が椅子に座る使用者の顔に近い位置でできるため、作業性が良くなる。
また、上記の椅子において、前記コネクタ部の上方の端部の高さが、前記背もたれ部の上方の端部の高さにほぼ等しいことがより好ましい。
この発明によれば、コネクタ部が背もたれ部から見やすい位置となり、コネクタ部に外部端子を接続する作業がしやすい。
また、上記の椅子において、内部に配線が挿通可能であり前記座部の下方に設けられたダクト部と、前記配線が接続され、前記座部の下方に取付けられたコネクタ部と、を備えることがより好ましい。
この発明によれば、座部に腰を掛けたり背もたれ部にもたれたりする動作に、コネクタ部が支障となりにくくすることができる。
また、上記の椅子において、前記ダクト部は、前記コネクタ部から後方に延びる第一ダクトと、前記第一ダクトの後方の端部に接続され、左右方向に延びる第二ダクトと、を有することがより好ましい。
この発明によれば、直線状の第一ダクト、第二ダクトごとにそれぞれ配線作業ができる
ので、配線作業が容易になる。第一ダクト、第二ダクトに分けて座部等に取付けることが
できるので、取付けの作業性が向上する。
また、上記の椅子において、内部に配線が挿通可能であり前記背もたれ部よりも下方かつ前記座部よりも上方に設けられたダクト部と、前記配線が接続され、前記背もたれ部よりも下方かつ前記座部よりも上方に取付けられたコネクタ部と、を備えることがより好ましい。
この発明によれば、座部に腰を掛けたときに、座部よりも下方に置いた足にコネクタ部及びダクト部が支障となりにくくなる。
また、上記の椅子において、前記背もたれ部の前方の端部よりも前記コネクタ部の前方の端部の方が後方に配置されていることがより好ましい。
この発明によれば、誤って背もたれ部に飲み物をこぼした場合に、その飲み物がコネクタ部にかかりにくい。
また、上記の椅子において、前記脚部の下方の端部よりも前記背もたれ部の方が後方に突出していることがより好ましい。
この発明によれば、壁面に背もたれ部を接触させたときに、壁面の下部に設けられたR幅木の下方の端部に脚部の下方の端部が干渉するのを抑制することができる。
また、上記の椅子において、前記脚部には、内部に配線が挿通可能であり、前記脚部に沿って前記脚部の下方の端部まで延びる配線カバーが設けられていることがより好ましい。
この発明によれば、配線を床面近くまで配線カバーの内部で引き回すことができる。
本発明の椅子によれば、肘受け部に肘を掛けて使用しやすくなる。
本発明の第1実施形態の椅子の斜視図である。 同椅子の側面図である。 同椅子の脚部本体に配線カバーを取付けた背面図である。 図3中の要部の断面図である。 同椅子の側面の断面図である。 同椅子の正面の一部を破断した図である。 同椅子の要部の側面の断面図である。 同椅子のコネクタ部周辺の斜視図である。 同椅子を使用者が使用している状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の椅子の斜視図である。 同椅子の側面図である。 同椅子から座部のクッション部を取外した状態の斜視図である。 同椅子の側面の一部を破断した図である。 同椅子の正面の一部を破断した図である。 同椅子のコネクタ支持具の斜視図である。 同椅子を使用者が使用している状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の椅子の変形例におけるコネクタ支持具の正面側からの斜視図である。 同コネクタ支持具の背面側からの斜視図である。 本発明の第3実施形態の椅子の斜視図である。 同椅子の側面の断面図である。 同椅子の正面の一部を破断した図である。 同椅子を背面側から見た斜視図である。 同椅子のコネクタ支持具の斜視図である。 同椅子を背面側から見た斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る椅子の第1実施形態を、椅子が、いわゆるハイシートベンチである場合を例にとって、図1から図9を参照しながら説明する。ハイシートベンチは、座部の位置が比較的高く、座部の上部から背もたれ部の上部までの長さが比較的短い椅子である。
図1及び2に示すように、本実施形態の椅子1は、下方の端部が床面Gに接地する一対の脚部10と、脚部10に設けられた座部20と、脚部10の上方の端部に設けられた背もたれ部40と、脚部10の上方の端部の後方に設けられたダクト部60と、背もたれ部40に取付けられたコネクタ部70とを備えている。
脚部10は、下方及び上方を含む上下方向Zに延びる棒状の脚部本体11と、脚部本体11の下方の端部に接合され上下方向Zに直交する前後方向Xに延びる脚支持部12とを有している。前後方向Xのうちの一の方向が前方であり、他の方向が後方である。
脚部本体11及び脚支持部12には、例えば断面が矩形の角筒状の鋼管を好適に用いることができる。脚部本体11は、脚支持部12の後方の端部に溶接等により接合されている。脚支持部12の前方の端部の下面、及び後方の端部の下面には、床面Gに接触する接触面13aを底面に有するアジャスタ13がそれぞれ取付けられている。
脚支持部12の前面及び後面(背面)には、脚支持部12が壁面等に当たった時の傷付きを防止するための保護部材12aが取付けられている。保護部材12aは、樹脂やゴム等で形成することができる。
一対の脚部10は、左右方向Yに離間した状態で配置されている。
図3及び4に示すように、各脚部本体11の後面には、配線カバー14が設けられている。配線カバー14は、上下方向Zに見たときにコ字形に形成されたカバー本体15と、カバー本体15に脚部本体11に向かって凹むように形成された凹部16とを有している。
カバー本体15は、脚部本体11に沿って脚部本体11の下方の端部まで延びている。カバー本体15の内部には、コネクタ部70の後述する配線74が挿通可能である。凹部16は、カバー本体15に上下方向Zに間隔を開けて一対形成されている。凹部16の底部には、公知のダルマ穴16aが形成されている。カバー本体15は、例えば鋼板や樹脂等で形成することができる。
カバー本体15の下方の端部における配線74が挿通される内面には、カバー本体15から外部に取出される配線74の傷付き防止のために、フェルトやグロメットを取付けてもよい。
カバー本体15は、脚部本体11に取付けられたボルト17を凹部16のダルマ穴16aの幅広部に挿通し、ボルト17の頭部をダルマ穴16aの幅狭部に係合させることで、脚部本体11に取付けられている。
図5及び6に示すように、座部20は、一対の脚部10間に固定されたフレーム部21と、フレーム部21に取付けられたクッション部22とを有している。
フレーム部21は、左右方向Yに延びる左右フレーム24と、左右フレーム24から前方に延びる前後フレーム26、27とを有し、全体として櫛歯状に形成されている。
左右フレーム24は、前述の鋼管を用いて形成することができる。左右フレーム24は、一対の脚部10の脚部本体11間に配置され、各端部が脚部本体11に溶接等により接合されている。
前後フレーム26は、ウェブ28の上方、下方の端部にフランジ29、30を取付けて構成されている。フランジ29には、上下方向に貫通する図示しない貫通孔が形成されている。
前後フレーム27は、前後方向Xに見たときにコ字形に形成され、左右フレーム24の両端部に取付けられている。前後フレーム26、27は例えば鋼板で形成され、左右フレーム24に溶接等により接合されている。
クッション部22は、合板32と、合板32上に配置された硬質クッション層33と、硬質クッション層33上に配置された軟質クッション層34とを備えている。
合板32は、複数の単板を繊維方向が互い違いになるように重ねたものである。合板32は、上下方向Zにほぼ直交する方向に延びる板状に形成され、下面の中央部に凹部32aが形成されている。合板32には図示しないナットが埋め込まれている。硬質クッション層33、軟質クッション層34としては、例えばチップウレタン、発泡ウレタンをそれぞれ用いることができる。クッション部22の前面、上面、及び後面は、図示はしないが防水性を有し、意匠性の高いカバーで覆われている。硬質クッション層33は合板32よりも上方に配置され、軟質クッション層34は硬質クッション層33よりも上方に配置されている。本実施形態では、クッション部22は左右方向Yに3つに分割されている(図1参照)。
フランジ29の貫通孔に挿通させたボルト36のネジ部を合板32のナットに係合させることで、フレーム部21の上方にクッション部22が取付けられる。
前後フレーム27は、クッション部22を下方から支持している。
このように構成された座部20は、脚部本体11に左右フレーム24が接合されることで、椅子1が床面G上に配置されたときに脚部10により床面Gよりも上方となるように支持される。
背もたれ部40は、図5及び7に示すように、脚部10の脚部本体11の上方の端部に接合された接続フレーム(接続部材)41と、脚部10の脚部本体11よりも前方に配置された背受け部42と、背受け部42の上方の端部から脚部本体11よりも上方を通って後方に延びる肘受け部43と、ダクト部60を覆う蓋部44とを有している。
接続フレーム41は、前述の鋼管を用いて形成することができ、左右方向Yに延びている。接続フレーム41は、各脚部10の脚部本体11を接合している。接続フレーム41には、図示しない貫通孔が形成されている。
背受け部42は、合板47と、合板47上に配置された硬質クッション層48とを備えている。硬質クッション層48の前面48aは、上方に向かうにしたがって後方に向かうように傾斜した斜面になっている。合板47、硬質クッション層48は、前述の合板32、硬質クッション層33と同じ材料でそれぞれ形成することができる。硬質クッション層48は合板47よりも前方に配置されている。
肘受け部43は、合板51と、合板51上に配置された硬質クッション層52とを備えている。硬質クッション層52の上面52aは、前後方向X及び左右方向Yに延びる平坦面である。合板51、硬質クッション層52は、前述の合板32、硬質クッション層33と同じ材料でそれぞれ形成することができる。硬質クッション層52は、合板51よりも上方に配置されている。
合板51、及び前述の合板47には図示しないナットが埋め込まれている。本実施形態では、背受け部42及び肘受け部43は左右方向Yに3つに分割されている(図1参照)。
このように、背もたれ部40は、合板47、51、及び硬質クッション層48、52を有する2層構造となっている。
図8に示すように、肘受け部43の左右方向Yの端部であって後方の端部に、切欠き43aが形成されている。左右方向Yに隣り合う肘受け部43の切欠き43aが連なる部分に、後述するようにコネクタ部70が取付けられている。図5は、ダクト部60における肘受け部43の切欠き43aが形成されていない部分での断面図であり、図7は、ダクト部60における肘受け部43の切欠き43aが形成されている部分での断面図である。
図7及び8に示すように、蓋部44は、中央に開口55aが形成された蓋部本体55と、蓋部本体55の後方の端部が下方にコ字形に折れ曲がることで形成されたフランジ部56とを有している。開口55aの縁部には、下方に段付けされることで段部55bが形成されている。
蓋部44は、ダクト部60の後述する補強部材64等に、ビス止めや溶接等により接合されている。
ダクト部60は、図5及び7に示すように、接続フレーム41の下面に接合された底板61と、底板61の後方の端部から上方に延びる背板62とを備えている。背板62は、接続フレーム41よりも後方に配置されている。底板61及び背板62は、例えば鋼板をプレス加工することで一体に形成されている。
底板61及び背板62は、左右方向Yに延びている。接続フレーム41及びダクト部60により、ダクト部60の上部に開口60aが形成される。
図5及び8に示すように、接続フレーム41の後面には、L字形の補強部材64の一方の腕部64aが接合されている。補強部材64の他方の腕部64bには、上下方向Zに貫通する貫通孔64cが形成されている。
接続フレーム41の貫通孔及び補強部材64の貫通孔64cに挿通させたボルト66のネジ部を合板47、51のナットに係合させることで、接続フレーム41、補強部材64に背受け部42、肘受け部43が取付けられる。
このようにして、肘受け部43に切欠き43aが形成されていない部分における開口60aは肘受け部43で覆われている。そしてこのダクト部60の内部に、配線74が挿通される。
このように、ダクト部60は、左右方向Yに延びている。ダクト部60は、脚部本体11の上方の端部の後方、より詳しくは、接続フレーム41よりも後方であって肘受け部43よりも下方に設けられている。
図2に示すように、ハイシートベンチである椅子1において、肘受け部43の後方の端部は、脚部10の脚部本体11よりも後方に延びている。脚部10の脚支持部12の後方の端部(脚部10の下方の端部、保護部材12aの後面)よりも背もたれ部40の肘受け部43の方が後方に長さL突出している。
背もたれ部40は座部20よりも上方に突出している。座部20は背もたれ部40よりも前方に突出している。脚部10の下方の端部から背もたれ部40の上方の端部までの上下方向Zの長さLは、脚部10の下方の端部から座部20の上方の端部までの上下方向Zの長さLの2倍以下である。より具体的には、背もたれ部40の上方の端部までの長さLは750mm〜1000mmが好ましく、座部20の上方の端部までの長さLは500mm〜700mmが好ましい。
図7及び8に示すように、コネクタ部70は、箱状に形成されて一方の面か開口するケース71を有している。このケース71の開口を囲む外周面には、フランジ72が形成されている。ケース71内には、一対のコンセント73aを有する公知のコンセントユニット73が配置されている。コンセント73aはコンセントユニット73の上面に配置され、外部に露出している。コンセントユニット73には、配線74が接続されている。配線74のコンセントユニット73とは反対側の端部には、図示しないプラグが設けられている。
ケース71とコンセントユニット73との間には、ケース71から突没可能とされた公知の構成のカバー(不図示)が配置されている。
このカバーは、ケース71内に収容されたときにコンセントユニット73のコンセント73aを覆わない。一方で、カバーをケース71から突出させカバーの端部の回転軸周りに回転させることで、コンセント73aをカバーで覆うことができる。
コネクタ部70は、蓋部44の段部55bにケース71のフランジ72が係合した状態で、ビス止めや爪嵌合等により蓋部44に取付けられている。コンセント73aは、コネクタ部70の上面に配置されている。コネクタ部70の上方の端部、すなわちコンセント73aが設けられている面の高さは、背もたれ部40の上方の端部である上面52aの高さにほぼ等しい(等しいも含む)。
このようにして、肘受け部43に切欠き43aが形成された部分における開口60aは、蓋部44及びコネクタ部70で覆われている。
このように、コネクタ部70は背もたれ部40の上方の端部であって、ダクト部60の近くに取付けられている。コネクタ部70の配線74は、ダクト部60に挿通されることで、椅子1の左右方向Yの端部に引き回される。配線カバー14に挿通されることで、ダクト部60から椅子1の下方の端部に引き回される。
このように構成された椅子1を製造するときには、例えばダクト部60に配線74を挿通させた後で、蓋部44にコネクタ部70を取付ける。コネクタ部70を取付ける位置を左右方向Yにずらしても、ダクト部60が左右方向Yに延びているため、コネクタ部70をずらした位置から配線74を左右方向Yに引き回すことは容易である。
脚部本体11に配線カバー14を取付ける前に、配線カバー14内に配線74を挿通させる。配線カバー14のボルト17に配線カバー14のダルマ穴16aを係合させ、脚部本体11に配線カバー14を取付ける。
このように構成されたハイシートベンチである椅子1は、例えば病院の待合室等に設置される。室内の床面Gに設けられた図示しないコネクタ装置に配線74のプラグを差し込む。配線74はダクト部60及び配線カバー14により椅子1の下方まで引き回されているため、外部に露出する配線74の長さが短くなる。
待合室には、図2中の拡大図に示すように、床面Gと壁面Wとの接続部に、埃や塵が溜まらないようにR幅木W10が設けられている場合がある。
この場合であっても、前述の脚支持部12よりも後方に肘受け部43が突出する長さLをR幅木W10の幅(壁面Wから突出する長さ)よりも長くすることで、壁面Wに肘受け部43が接触したときに、R幅木W10の下方の端部に脚支持部12が干渉しにくくなる。
図9に示すように、使用者Pは、椅子1の座部20に腰P1を掛け、背もたれ部40の背受け部42の前面48aに背中P2をもたれかけ、肘受け部43の上面52aに肘P3を乗せる。使用者Pが背もたれ部40の前面48aや上面52aを押す力は、背もたれ部40が取付けられた接続フレーム41で支持される。肘受け部43の上面52aは前後方向X及び左右方向Yに延びる平坦面であるため、上面52aに肘を掛けたときに、肘受け部43から受ける反力が肘P3に平面的に作用する。
略立姿勢で着座するため、使用者Pが座部20に腰P1を掛ける時間は比較的短時間となる。
使用者Pは、図示しない電子機器のプラグを椅子1のコネクタ部70のコンセント73aに差し込み、電子機器に電力を供給する。コネクタ部70は背もたれ部40の上方の端部に取付けられているため、座部20に腰P1を掛けた使用者Pの顔とコネクタ部70との距離が比較的短い。
このとき、配線74は配線カバー14等に挿通されて引き回されているため、使用者Pが椅子1の座部20、背もたれ部40、及びコネクタ部70を使用する際に配線74が支障とならない。
コネクタ部70を使用しないときには、ケース71からカバーを引き出し、コンセント73aをカバーで覆う。
以上説明したように、本実施形態の椅子1によれば、肘受け部43の上面52aは前後方向X及び左右方向Yに延びる平坦面であるため、肘受け部43の上面52aに肘P3を掛けても肘受け部43から受ける反力は肘P3に平面的に作用して集中しない。したがって、肘受け部43に肘P3をかけた状態で椅子1が使用しやすくなる。
ダクト部60は、接続フレーム41よりも後方であって肘受け部43よりも下方に設けられている。これにより、背もたれ部40を押す力を接続フレーム41や脚部10で支持して、この力がダクト部60に作用するのを抑えることができる。ダクト部60を背もたれ部40の近くに、椅子1の外形が大きくなるのを抑えてコンパクトに配置することができる。
ダクト部60に配線74を挿通させることで、使用者Pが椅子1を使用するときに配線74が支障となるのを抑えることができる。配線74が目立たず意匠性に優れた椅子1を提供でき、配線74の損傷を防止し、配線74を保護することができる。
コネクタ部70が背もたれ部40の上方の端部に取付けられているため、コネクタ部70にプラグを接続する作業が椅子1に座る使用者Pの顔に近い位置ででき、作業性が良くなる。
コンセント73aが設けられている面の高さは、背もたれ部40の上面52aの高さにほぼ等しい。したがって、コネクタ部70が背もたれ部40から見やすい位置となり、コネクタ部70にプラグを接続する作業がしやすい。
脚部10の下方の端部から背もたれ部40の上方の端部までの上下方向Zの長さLは、脚部10の下方の端部から座部20の上方の端部までの上下方向Zの長さLの2倍以下である。これにより、座部20に短時間腰P1を掛けるのに適した椅子1であることから、一定時間内により多くの使用者Pが使用でき、椅子1の使用者回転率を高めることができる。
脚部10の下方の端部よりも背もたれ部40の方が、後方に長さL突出している。これにより、壁面Wに背もたれ部40を接触させたときに、R幅木W10の下方の端部に脚部10の下方の端部が干渉するのを抑制することができる。
脚部10に配線カバー14が設けられているため、配線74を床面G近くまで配線カバー14の内部で引き回すことができる。コネクタ部70に電力を供給するコネクタ装置が床面Gに設けられている場合には、外部に露出する配線74の長さを短くできる。
コネクタ部70がカバーを備えることで、コンセント73aに埃や塵が付着するのを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図10から図18を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図10から12に示すように、本実施形態の椅子2は、第1実施形態の椅子1の配線カバー14及びコネクタ部70の取付け位置が異なり、座部20、背もたれ部40、ダクト部60に代えて、座部80、背もたれ部90、ダクト部100を備えている。
本実施形態では、配線カバー14は各脚部本体11における一対の脚部本体11の内側となる外面に取付けられている。
座部80は、一対の脚部10間に固定されたフレーム部81と、前述のクッション部22とを有している。
フレーム部81は、図12から14に示すように左右方向Yに延びる左右フレーム24、82と、前後方向Xに延びる前後フレーム83、84とを備え、全体として矩形状に形成されている。左右フレーム82、及び前後フレーム83、84は、前述の鋼管を用いて形成することができる。前後フレーム83、84には、上下方向Zに貫通する図示しない貫通孔が形成されている。
左右フレーム82は、左右フレーム24よりも前方に配置されている。前後フレーム83、84は、左右フレーム24、82の端部にそれぞれ接合されている。
前後フレーム83、84の貫通孔に挿通させたボルト36のネジ部を合板32のナットに係合させることで、フレーム部81の上方にクッション部22が取付けられる。
本実施形態では、背もたれ部90は、図11から13に示すように、前述の接続フレーム41と、背受け部92と、肘受け部93とを有している。
接続フレーム41の上面には、接続フレーム41から後方に突出する延長板95が取付けられている。この延長板95には、図示しない貫通孔が形成されている。
背受け部92は、前記実施形態の背受け部42の各構成に加えて、硬質クッション層48上に配置された軟質クッション層96を備えている。軟質クッション層96の前面96aは、上方に向かうにしたがって後方に向かうように傾斜した斜面になっている。軟質クッション層96は、軟質クッション層34と同じ材料で形成することができる。軟質クッション層96は硬質クッション層48よりも前方に配置されている。
接続フレーム41及び延長板95の貫通孔に挿通させたボルト66のネジ部を合板47、51のナットに係合させることで、接続フレーム41及び延長板95に背受け部42及び肘受け部43が取付けられる。
肘受け部93は、前記実施形態の肘受け部43の各構成に加えて、硬質クッション層52上に配置された軟質クッション層97を備えている。軟質クッション層97の上面97aは、前後方向X及び左右方向Yに延びる平坦面である。軟質クッション層97は、軟質クッション層34と同じ材料で形成することができる。軟質クッション層97は、硬質クッション層52よりも上方、及び、合板51、硬質クッション層52の後面上に配置されている。
このように、背もたれ部90は、合板47、51、硬質クッション層48、52、及び軟質クッション層96、97を有する3層構造となっている。
図11に示す椅子2に関する肘受け部93が突出する長さL、背もたれ部90の長さLと座部80の長さLとの関係は、第1実施形態の椅子1と同様である。
ダクト部100は、図12及び13に示すように、一対のコネクタ支持具101と、各コネクタ支持具101から後方に延びる一対の第一ダクト102と、各第一ダクト102の後方の端部に接続され、左右方向Yに延びる第二ダクト103とを有している。
コネクタ支持具101は、図14及び15に示すように底板105と、底板105の左右方向Yの両端部から上方に延びる一対の側板106と、各側板106の上方の端部における後方の部分から互いに離間する方向に延びるフランジ板107とを有している。
底板105の前方の端部には、底板105を形成する鋼板を上方に折り曲げることで段部105aが形成されている。側板106の前方の端部には、角孔である貫通孔106aが形成されている。側板106の上方の端部における前方の部分には、互いに近づく方向に延びるコネクタ押さえ109が一対形成されている。各フランジ板107には、上下方向Zに貫通する貫通孔107aが形成されている。
コネクタ支持具101は、例えば鋼板をプレス加工により折り曲げたり、孔開け加工したりすることで形成することができる。
コネクタ支持具101は、フランジ板107の貫通孔107aに挿通させたビス110をクッション部22の合板32にネジ止めすることでクッション部22に固定されている。
第一ダクト102は、前後フレーム83、84と同様に形成され、左右フレーム24、82に溶接やビス止め等により接合されている。図12に示す第一ダクト102は、後述するようにコネクタ支持具101に取付けられるコネクタ部70から後方に延びている。第一ダクト102の内部には、コネクタ部70の配線74が挿通されている。
第二ダクト103は、図12及び13に示すように、例えば鋼板を上方が開口するU字形にプレス加工することで形成されている。第二ダクト103は左右フレーム24に接合されている。第二ダクト103の内部には、コネクタ部70の配線74が挿通されている。
これら第一ダクト102及び第二ダクト103は、直線状に形成され、座部80の下方に設けられている。
図14に示すように、コネクタ部70はコンセント73aが前面となるように配置されている。図示はしないが、本実施形態ではケース71の前方の端部における下方の面には凹部が形成され、ケース71の側面には突起が形成されている。この例では、ケース71にフランジ72は形成されず、ケース71内にカバーを備えていない。
コネクタ支持具101の底板105と一対のコネクタ押さえ109との間に配置されたコネクタ部70は、コネクタ支持具101の段部105aにケース71の凹部を係合させ、コネクタ支持具101の貫通孔106aにケース71の突起を係合させることで、コネクタ支持具101に取付けられている。
コネクタ部70は、座部80の下方に取付けられている。
コネクタ部70の配線74は、第一ダクト102に挿通されることでコネクタ支持具101から椅子2の後方に引き回される。第二ダクト103に挿通されることで椅子2の左右方向Yの端部に引き回される。配線カバー14に挿通されることで椅子2の下方の端部に引き回される。
このように構成された椅子2を製造するときには、例えばダクト部100の第一ダクト102、第二ダクト103は別々に製造され、フレーム部81の左右フレーム24、82に順番に接合される。
そして、第一ダクト102及び第二ダクト103に配線74を挿通させた後で、コネクタ支持具101コネクタ部70を取付ける。クッション部22の合板32にコネクタ支持具101をネジ止めする。
このように構成された椅子2は、第1実施形態の椅子1と同様に設置される。図16に示すように、椅子2は、前述の椅子1と同様に使用者Pにより使用される。使用者Pは、図示しない電子機器のプラグを椅子2のコネクタ部70のコンセント73aに差し込み、電子機器に電力を供給する。
以上説明したように、本実施形態の椅子2によれば、肘受け部93に肘P3をかけた状態で椅子2が使用しやすくなる。
ダクト部100及びコネクタ部70は座部80の下方に設けられているため、座部80に腰P1を掛けたり背もたれ部90にもたれたりする動作に、コネクタ部70が支障となりにくくすることができる。椅子2の形態上、座部80よりも下方にオープンスペース(図11における空間S)が大きくあるが、ダクト部100があることで、配線74が目立つことが防止される。このオープンスペースに使用者Pの脚が出入りしたり、荷物等を置いたりした場合でも、その脚や荷物等が配線74に絡むことがない。
ダクト部100は第一ダクト102と第二ダクト103とを有しているため、第一ダクト102、第二ダクト103ごとにそれぞれ配線作業ができるので、配線作業が容易になる。第一ダクト102、第二ダクト103に分けて座部80のフレーム部81に取付けることができるので、取付けの作業性が向上する。
なお、本実施形態の椅子2では、コネクタ支持具101に代えて、図17及び18に示すコネクタ支持具121を用いてもよい。このコネクタ支持具121は、左右方向Yに間隔をおいて配置された一対の側板125と、各側板125の前方の部分における上方の端部に接続された接続板126と、各側板125の前方の部分における下方の端部から互いに近づく方向に延びる一対の支持板127と、各側板125の後方の部分における上方の端部から互いに離間する方向に延びる一対のフランジ板128とを有している。
各側板125の前方の端部には、角孔である貫通孔125aが形成されている。側板125には、上方の端部における前方の部分よりも後方の部分を上方に突出させることで段部125bが形成されている。これにより、フランジ板128は接続板126よりも上方に配置されている。
各支持板127の後方の端部には、上方に向かって延びるコネクタ押さえ129が設けられている(一方のコネクタ押さえ129は不図示)。
各フランジ板128には、上下方向Zに貫通する貫通孔128aが形成されている。
コネクタ支持具121は、コネクタ支持具101と同様に形成されるとともに、クッション部22の合板32に固定される。
詳細には図示しないが、この変形例におけるコネクタ部70のケース71には凹部は形成されない。
コネクタ支持具121の接続板126と一対の支持板127との間に配置されたコネクタ部70は、コネクタ支持具121の貫通孔125aにケース71の突起を係合させ、ケース71の後面を一対のコネクタ押さえ129に係止させることで、コネクタ支持具121に取付けられる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図19から図24を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図19から21に示すように、本実施形態の椅子3は、第2実施形態の椅子2の配線カバー14及びコネクタ部70の取付け位置が異なり、ダクト部100に代えてダクト部140を備えている。
本実施形態では、配線カバー14は各脚部本体11の後面に取付けられている。
ダクト部140は、図20から22に示すように、一対の脚部10の脚部本体11における背もたれ部90よりも下方の部分に取付けられた前パネル141と、前パネル141に形成された開口147aの位置に対応して前パネル141及び接続フレーム41に取付けられたコネクタ支持具142と、コネクタ支持具142の後方を覆う後パネル143とを有している。
なお、図22は、後パネル143を外した状態を示している。
前パネル141は、前板147と、前板147の下端部から後方に延びる底板148と、前板147及び底板148に連なる側板149とを有している。
前板147には、前述の開口147aが左右方向Yに間隔を空けて一対形成されている。側板149の後方の端部には、上方に延びる折返し部150が形成されている。側板149には、図示しない貫通孔が形成されている。
前パネル141の前板147、底板148、折返し部150、及び側板149は、例えば鋼板をプレス加工することで一体に形成されている。
前パネル141は、側板149の貫通孔に挿通させたボルト66により脚部本体11の側面に取付けられている(図22参照)。
コネクタ支持具142は、図22及び23に示すように底板153と、底板153の左右方向Yの両端部から上方に延びる一対の側板154と、各側板154の上方の端部における後方の部分から上方に延びる延長板155と、各延長板155の上方の端部における前方の縁部から互いに離間する方向に延びる後フランジ板156と、各側板154の前方の縁部から互いに離間する方向に延びる前フランジ板157とを有している。
底板153の後方の端部には、上方に向かって延びるコネクタ押さえ160が設けられている。
側板154の前方の端部には、角孔である貫通孔154aが形成されている。各側板154の上方の端部における前方の部分には、互いに近づく方向に延びるコネクタ押さえ161が形成されている。各後フランジ板156には、前後方向Xに貫通する貫通孔156aが形成されている。
コネクタ支持具142は、コネクタ支持具101と同様に形成されている。コネクタ支持具142は、溶接等により前パネル141に取付けられるとともに、後フランジ板156の貫通孔156aに挿通されたボルト66により接続フレーム41に取付けられている。
詳細には図示しないが、本実施形態では、第2実施形態の変形例と同一のコネクタ部70のケース71が用いられる。
図23に示すコネクタ支持具142の底板153と一対のコネクタ押さえ161との間に配置されたコネクタ部70は、コネクタ支持具142の貫通孔154aにケース71の突起を係合させ、ケース71の後面をコネクタ押さえ160に係止させることで、コネクタ支持具142に取付けられる。
図20に示すように、背もたれ部90の前方の端部よりもコネクタ部70の前方の端部の方が後方に配置されている。
図22に示すように、ダクト部140の内部にはコネクタ部70に接続された配線74が挿通されている。
図20及び24に示すように、背もたれ部90の肘受け部93の下面には、補強板164が図示しないボルト等により取付けられている。補強板164の後方の端部には、下方に段付けされた段部164aが形成されている。
後パネル143は、後板167と、後板167の左右方向Yの端部から前方に延びる連結板168と、各連結板168の前方の端部から互いに離間する方向に延びるフランジ板169とを有している。なお、連結板168及びフランジ板169は、一方のみを示している。
後板167の上方の端部及び下方の端部には、後板167を形成する鋼板を適宜折り曲げることで前方に突出した折返し部170、171がそれぞれ形成されている。
フランジ板169には、左右方向Yに延びてフランジ板169の端部に達する切欠き169aが形成されている。切欠き169aは、フランジ板169に上下方向Zに間隔を空けて一対形成されている。
このように構成された後パネル143は、補強板164の段部164aに折返し部170を係止させるとともに、折返し部150上に折返し部171を係止させることで、底板148及び補強板164に対して後パネル143が下方に移動するのが規制される。すなわち、底板148及び補強板164により、後パネル143が下方から支持される。
この状態で、フランジ板169の切欠き169aを挿通させた公知のユリアネジ172を脚部本体11の後面に取付けることで、脚部本体11に後パネル143が着脱可能に取付けられている。
図19に示すように、本実施形態では、コネクタ部70及びダクト部140は背もたれ部90よりも下方であって座部80よりも上方に取付けられている。より詳しくは、コネクタ部70及びダクト部140は背もたれ部90の下面に取付けられている。
このように構成された椅子3は、図示はしないが第1実施形態の椅子1と同様に設置され、使用者Pが椅子3の座部80に腰P1を掛けて使用される。使用者Pの足は座部80よりも下方に置かれるが、コネクタ部70及びダクト部140は座部80よりも上方に配置されるため、コネクタ部70及びダクト部140が足に支障となりにくい。
使用者Pが誤って背もたれ部90に例えば液状の飲み物をこぼした場合には、図20に示すようにこの飲み物Bは軟質クッション層96の前面96aに沿って流れ、前面96aの下方の端部から下方に落ちる。このため、飲み物Bがコネクタ部70に着きにくい。
以上説明したように、本実施形態の椅子3によれば、肘受け部93に肘P3をかけた状態で椅子3が使用しやすくなる。
背もたれ部90よりも下方かつ座部80よりも上方にコネクタ部70及びダクト部140が設けられている。これにより、座部80に腰を掛けたときに、座部80よりも下方に置いた足にコネクタ部70及びダクト部140が支障となりにくくなる。
背もたれ部90の前方の端部よりもコネクタ部70の前方の端部の方が後方に配置されている。したがって、誤って背もたれ部90に飲み物Bをこぼした場合に、その飲み物Bがコネクタ部70にかかりにくい。
以上、本発明の第1実施形態から第3実施形態について図面を参照して詳述したが、具
体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構
成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれ
を適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
第1から第3実施形態の椅子1、2、3はコネクタ部70の取付け位置が異なるだけで、座部や背もたれ部の構成は適宜変形することができる。具体的には、例えば椅子1のフレーム部21、背もたれ部40に代えて、第2実施形態の矩形状に形成されたフレーム部81、3層構造の背もたれ部90を備えてもよい。一方で、椅子2のフレーム部81、背もたれ部90に代えて、第1実施形態の櫛歯状に形成されたフレーム部21、2層構造の背もたれ部40を備えてもよい。第3実施形態の椅子3についても同様である。
コネクタ部70はコンセント73aを有するとした。しかし、コネクタ部が、LAN(Local Area Network)コネクタやUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等のような通信用のコネクタを有するとしてもよい。
配線74のコネクタ部70とは反対側の端部に、プラグに代えて、太陽光発電パネル、充電池、ワイヤレス給電装置等を接続してもよい。このように構成することで、本発明の椅子をコネクタ装置に接続することなく、コネクタ部70に接続した電子機器に電力を供給することができる。
1、2、3 椅子
10 脚部
11 脚部本体
14 配線カバー
20、80 座部
40、90 背もたれ部
41 接続フレーム(接続部材)
42、92 背受け部
43、93 肘受け部
60、100、140 ダクト部
102 第一ダクト
103 第二ダクト
70 コネクタ部
74 配線
G 床面
、L 長さ
Y 左右方向
Z 上下方向

Claims (5)

  1. 上下方向に延びる棒状の脚部本体を有し、下方の端部が床面に接地する脚部を左右方向に離間した状態で一対のみ備え、
    前記脚部本体に設けられ、前記脚部により前記床面よりも上方となるように支持される座部と、
    前記脚部本体の上方の端部に設けられた背もたれ部と、
    を備え、
    前記背もたれ部は、
    前記脚部本体よりも前方に配置された背受け部と、
    前記背受け部の上方の端部から前記脚部本体よりも上方を通って後方に延びる肘受け部と、を有し、
    前記脚部の下方の端部から前記背もたれ部の上方の端部までの上下方向の長さは750mm〜1000mmで、前記脚部の下方の端部から前記座部の上方の端部までの上下方向の長さが500〜700mmであることを特徴とする椅子。
  2. 配線が接続され、前記背もたれ部の上方の端部に取付けられたコネクタ部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 内部に配線が挿通可能であり前記座部の下方に設けられたダクト部と、
    前記配線が接続され、前記座部の下方に取付けられたコネクタ部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  4. 内部に配線が挿通可能であり前記背もたれ部よりも下方かつ前記座部よりも上方に設けられたダクト部と、
    前記配線が接続され、前記背もたれ部よりも下方かつ前記座部よりも上方に取付けられたコネクタ部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  5. 前記脚部には、内部に配線が挿通可能であり、前記脚部に沿って前記脚部の下方の端部まで延びる配線カバーが設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の椅子。
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