JP7096017B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子に関する。
従来から、下記特許文献1に示されるような椅子が知られている。この椅子は、座部を有する座体と、座体を支持する支持構造体と、を備えており、支持構造体はダクトボックスを有している。ダクトボックスには、電力供給部としての差込口が設けられており、着座者は電子機器などをこの差込口に接続することができる。
特開2016-2415号公報
この種の椅子では、差込口および座体のレイアウトの自由度を確保しつつ、差込口に接続されるケーブルの設置作業性を向上させることが求められている。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、差込口および座体のレイアウトの自由度を確保しつつ、差込口に接続されるケーブルの設置作業性を向上させた椅子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の椅子は、座部を有する座体と、前記座体を支持する支持構造体と、を備え、前記支持構造体は、前後方向で対向して配置された一対のビームを有し、前記一対のビーム同士の間には、左右方向に沿って延びる収容空間が形成されており、前記収容空間の少なくとも一部が、上下方向の一方に向けて開口していることを特徴とする。
本発明の椅子によれば、座体を支持する支持構造体が一対のビームを有しているため、一対のビームに沿った任意の位置に座体および差込口を配置することが可能であり、差込口および座体のレイアウトの自由度を確保することができる。また、一対のビーム同士の間に形成された収容空間が上下方向の一方に向けて開口しているため、収容空間の開口部を通じて、ケーブルを収容空間内に容易に収容することが可能となり、設置作業性を向上させることができる。
ここで、前記支持構造体は、前後方向における前記一対のビームの位置を決める前後位置決め手段を備えていてもよい。
この場合、前後方向における一対のビームの位置が決まることで、一対のビーム同士の間に位置する収容空間の開口部の大きさが安定する。これにより、開口部を通してケーブルを収容空間内に収容する際の設置作業性をより向上させることができる。
また、前記前後位置決め手段は、前記一対のビームの外周面に前記前後方向の外側から当接する一対の当接部と、前記一対の当接部同士を連結する連結部と、を有していてもよい。
この場合、互いに連結された一対の当接部が、前後方向の外側から一対のビームに当接することで、一対のビームの前後方向における位置を容易に安定させることができる。
また、前記椅子は、床面に設置される脚体を備え、前記脚体は、前記一対の当接部および前記連結部を有し、前記連結部上に前記一対のビームが載置されていてもよい。
この場合、一対のビームを支持し、かつ一対のビームの前後方向における位置を決める機能を脚体が発揮するため、椅子全体の部品点数の増大が抑えられる。従って、設置作業性をより向上させることができる。
また、前記支持構造体は、前記一対のビームに対する前記座体の左右方向における位置を決める左右位置決め手段を備えていてもよい。
この場合、座体を一対のビームに取り付ける際の取付作業が容易になる。
また、前記左右位置決め手段は、下方に向けて突出し、少なくとも一部が前記収容空間内に位置する上側凸部と、上方に向けて突出し、少なくとも一部が前記収容空間内に位置する下側凸部と、を含み、前記上側凸部および前記下側凸部が互いに係止されることで、前記一対のビームに対する前記座体の左右方向における位置を決めてもよい。
この場合、左右位置決め手段が収容空間内に位置して外部に露出しないため、椅子全体の美感を向上させることができる。
また、前記上側凸部および前記下側凸部のうち、一方には係止凹部が形成され、他方には前記係止凹部内に挿入された係止凸部が形成されていてもよい。
この場合、収容空間内に位置して座体の左右方向における位置を決める左右位置決め手段を、簡易な構造で実現することができる。
また、前記椅子は、前記座体に隣接して配置されたオプション部材を備え、前記オプション部材にはケーブルを接続する差込口が設けられ、前記収容空間には、前記差込口に接続される前記ケーブルを収容可能であってもよい。
この場合、座体に隣接するオプション部材に差込口が設けられているため、例えば電子機器を差込口に接続した状態であっても、着座者が電子機器を容易に使用することが可能となる。さらに、例えばダクトボックスなどを別途設けて、ダクトボックスなどに差込口を形成する場合と比較して、椅子全体をコンパクトにすることができる。
また、前記オプション部材は、略上方を向く荷重支持面を有する肘掛であり、前記差込口は前記荷重支持面より下方に配置されていてもよい。
この場合、着座者が荷重支持面に腕を置いた際に、差込口と電子機器とを接続する配線が着座者の腕に当たることが抑えられる。
本発明によれば、差込口および座部のレイアウトの自由度を確保しつつ、差込口に接続されるケーブルの設置作業性を向上させた椅子を提供することができる。
第1実施形態に係る椅子の斜視図である。 図1のII-II断面矢視図である。 図2の拡大図である。 図1のIV-IV断面矢視図である。 第2実施形態に係る椅子の断面図である。 第3実施形態に係る椅子の断面図である。 第4実施形態に係る椅子の断面図である。 図7の脚体の斜視図である。 図8の脚体の半縦断面図である。 (a)は図7の接続部材を上方から見た斜視図である。(b)は図7の接続部材を下方から見た斜視図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る椅子の構成を、図1~図4を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、椅子1は、座部2aおよび背凭れ2bを有する座体2と、座体2に隣接して配置された肘掛(オプション部材)3と、座体2および肘掛3を支持する支持構造体4Aと、を備えている。
なお、図1に示す椅子1は、並べて配置された複数の座体2と、各座体2の両隣にそれぞれ配置された複数の肘掛3と、を備えているが、座体2および肘掛3の数は適宜変更してもよい。また、複数の座体2のうちの一部を、テーブルなどに置き換えてもよい。また、座体2は背凭れ2bを有していなくてもよい。また、肘掛3の一部若しくは全部を、その他のオプション部材(例えばテーブルなど)に置き換えてもよい。
(方向定義)
図2は、図1のII-II断面矢視図である。図1及び図2において、当該椅子1を利用する着座者が着座した状態で、着座者の前後方向を椅子1の前後方向といい、Y軸方向が前後方向に該当する。また、同状態で、着座者の左右方向を椅子1の左右方向といい、X軸方向が左右方向に該当する。また、Z方向は上下方向を示している。
また、図2に示すように、支持構造体4Aは、左右方向から見て、上下方向に延びる軸線Oを対称軸とする略線対称な構造を有している。以下、前後方向に沿って、軸線Oに向かう側を前後方向内側といい、軸線Oから遠ざかる側を前後方向外側という場合がある。なお、前後方向は、後述する一対のビーム10が対向する対向方向と一致している。
図1に示すように、複数の座体2は、左右方向に並べて配置されている。隣り合う座体2同士の間には隙間が空けられており、この隙間に肘掛3が配置されている。肘掛3は環状に形成された肘掛本体3cを有する。本実施形態で肘掛本体3cは、環状に形成され、開口が左右方向に向くようにして配されている。肘掛本体3cは、略上方を向く荷重支持面3dを有しており、着座者は荷重支持面3dに腕などを置くことができる。
一部の肘掛本体3cの内側にはボックス3bが設けられており、ボックス3bの前面には差込口3aが設けられている。ボックス3b内には、差込口3aに接続された端子類が収容されている。差込口3aは、ボックス3b内の端子類を介して、後述するケーブルに接続される。差込口3aは、荷重支持面3dよりも下方に配置されている。
なお、図1の例では、一部の肘掛3に差込口3aが設けられているが、全部の肘掛3に差込口3aが設けられていてもよい。また、肘掛3の形状および差込口3aの位置は適宜変更可能である。
また、肘掛3に代えて他のオプション部材を採用する場合には、このオプション部材に差込口3aが設けられる。例えばテーブルをオプション部材として用いる場合、差込口3aがテーブルの天面または側面などに設けられてもよい。
(支持構造体)
図1および図2に示すように、支持構造体4Aは、前後方向に間隔を有して配された一対のビーム10と、一対のビーム10を下方から支持する脚体20と、接続部材30と、一対のクランプ部材40と、第1固定部材51、第2固定部材(当接部)52、および第3固定部材(当接部)53と、を備えている。一対のビーム10の左右方向における端部には、一対のビーム10の各端面を一体に覆うキャップCが取り付けられている。脚体20は、床面に設置され、一対のビーム10、接続部材30、および一対のクランプ部材40を介して、座体2を支持する。
脚体20の下端部には、支持構造体4Aの傾きなどを調節するためのアジャスタAが設けられている。アジャスタAの下面は床面に接触する。第1固定部材51、第2固定部材52、および第3固定部材53は、一対のビーム10を脚体20に固定する。接続部材30は、座体2のフレーム2cに固定されており、座体2の下面から下方に向けて突出している。一対のクランプ部材40は、接続部材30と一対のビーム10とを連結している。
以下、支持構造体4Aの各構成部材の詳細について説明する。
(脚体)
図1に示すように、本実施形態では、脚体20が左右方向に間隔を空けて2つ設けられており、各脚体20が一対のビーム10の左右方向両端部を支持している。なお、椅子1が備える脚体20の数は3つ以上であってもよい。
図3は、図2のビーム10周辺の拡大図である。図2および図3に示すように、脚体20は、前脚部21と、前脚部21に対して前後方向後方に配された後脚部22と、前脚部21の上端部および後脚部22の上端部を互いに接続する連結部23と、を有している。本実施形態では、脚体20は、アルミニウムなどを原料とするダイカストによって形成されている。脚体20は、左右方向から見て、軸線Oを対称軸とする略線対称な形状を有している。前脚部21は、一対のビーム10よりも前方に位置しており、後脚部22は、一対のビーム10よりも後方に位置している。前脚部21は、下方に向かうに従って漸次前方に向けて延びている。後脚部22は、下方に向かうに従って漸次後方に向けて延びている。
前脚部21の上端部には、前脚部21の前面から後方に向けて窪む前脚凹部21aと、前脚凹部21aの底面に開口するネジ孔21bと、が形成されている。前脚凹部21aは、脚体20の前面に開口するとともに、脚体20の上端に開口している。後脚部22の上端部には、後脚部22の後面から前方に向けて窪む後脚凹部22aと、後脚凹部22aの底面に開口するネジ孔22bと、が形成されている。後脚凹部22aは、脚体20の後面に開口するとともに、脚体20の上端に開口している。
連結部23は、前脚部21と後脚部22との間に位置しており、前後方向に延びている。連結部23の前端部には、上方に向けて突出する前側突出部24が形成されている。前側突出部24は、前脚凹部21aおよびネジ孔21bに対して、左右方向において異なる位置に設けられている。連結部23の後端部には、上方に向けて突出する後側突出部25が形成されている。後側突出部25は、後脚凹部22aおよびネジ孔22bに対して、左右方向において異なる位置に設けられている。連結部23の上面は、一対のビーム10を載置する載置面23aとなっている。載置面23aは、前後方向に延びる平坦面である。連結部23の前後方向中央部には、連結部23を上下方向に貫通する座ぐり孔23bが形成されている。座ぐり孔23bの大径部は下方に向けて開口しており、座ぐり孔23bの小径部は上方に向けて開口している。座ぐり孔23b内には、下方からボルト(締結部材)B1が挿通されている。
(ビーム)
一対のビーム10は、前後方向で互いに対向しており、前後方向に間隔を空けて配置されている。一対のビーム10は、左右方向から見て、軸線Oを対称軸とする互いに略線対称な形状に形成されている。本実施形態では、一対のビーム10は、アルミニウムなどを原料として、押し出し成形によって形成されている。各ビーム10は、脚体20の載置面23aに載置される載置部11と、一対のクランプ部材40にクランプされる被クランプ部13と、載置部11および被クランプ部13を互いに接続する接続部12と、を有している。載置部11、接続部12、および被クランプ部13にはそれぞれ、左右方向に延びる肉抜き孔が形成されている。なお、肉抜き孔の形状および数量は適宜変更してもよい。
載置部11は、ビーム10の下端部に位置している。載置部11は、接続部12から前後方向内側に向けて突出している。載置部11の下面11aは載置面23aに接する。載置部11における前後方向内側の部分の上面は、第1固定部材51に接触して押圧される第1接触面11fとなっている。本実施形態における第1接触面11fは、前後方向に沿って延びている。第1接触面11fが、第1固定部材51によって脚体20に向けて押圧されることで、ビーム10の上下方向における位置が決まる。載置部11における前後方向内側の下側内端面11dには、前後方向外側に向けて窪む下側係止凹部11eが形成されている。
載置部11における前後方向外側の部分には、下方を向き、下面11aの前後方向外側の端部から上方に向けて延びる第1傾斜面11bと、上方を向き、第1傾斜面11bの上端部から上方に向けて延びる第2接触面11cと、が形成されている。第1傾斜面11bは、上方に向かうに従って漸次前後方向外側に向けて延びている。第2接触面11cは、上方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて延びている。第1傾斜面11bと脚体20との間には、隙間が形成されている。第2接触面11cは、第2固定部材52に接触している。
接続部12は、ビーム10の上下方向中央部に位置している。接続部12は、全体として、上方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて延びている。接続部12の前後方向外側の端部には、下方を向き、第2接触面11cに連なる第2傾斜面12aと、上方を向き、第2傾斜面12aに連なる第3傾斜面12bと、が形成されている。第2傾斜面12aは、上方に向かうに従って漸次前後方向外側に向けて延びており、第3傾斜面12bは、上方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて延びている。第2傾斜面12aと脚体20との間には、隙間が形成されている。
被クランプ部13は、ビーム10の上端部に位置している。被クランプ部13は、下方を向き、クランプ部材40に接触して押圧される第3接触面13aと、上方を向き、接続部材30に接触して接続部材30を支持する第4接触面13bと、を有している。第3接触面13aは、被クランプ部13の前後方向外側の端部に位置している。第3接触面13aは、第3傾斜面12bの上端部に連なっており、上方に向かうに従って漸次前後方向外側に向かって延びている。第4接触面13bは、被クランプ部13の上端部に位置している。第4接触面13bは、第3接触面13aの上端部に連なっており、上方に向かうに従って漸次前後方向内側に向かって延びている。被クランプ部13における前後方向内側の上側内端面13cには、前後方向外側に向けて窪む上側係止凹部13dが形成されている。本実施形態では、被クランプ部13の上側内端面13cにおける下端部に上側係止凹部13dが配置されている。
以上説明したように、ビーム10の外周面は、第1接触面11f、下側内端面11d、下面11a、第1傾斜面11b、第2接触面11c、第2傾斜面12a、第3傾斜面12b、第3接触面13a、第4接触面13b、および上側内端面13cを含んでいる。
(接続部材)
接続部材30は、座体2の下面に取り付けられており、一対のビーム10と座体2との間に配置されている。本実施形態において、接続部材30は、アルミニウムなどを原料とするダイカストによって形成されている。接続部材30は、左右方向から見て、軸線Oを対称軸とする略線対称な形状に形成されている。接続部材30の左右方向における幅は、座体2の左右方向における幅よりも小さい。接続部材30は、座体2のフレーム2cに固定された固定部31と、一対のクランプ部材40同士の間に位置する中間部32と、中間部32の前後方向中央部から下方に向けて突出する上側凸部33と、を有する。中間部32および上側凸部33は、座体2よりも下方に位置している。上側凸部33の左右方向における幅は、固定部31および中間部32の左右方向における幅と略同等である。
固定部31は、前後方向および左右方向に延びる板状に形成されている。固定部31は、座体2のフレーム2cに対して複数のボルトB4、B5によって固定されており、これによって接続部材30が座体2に取り付けられている。接続部材30は、クランプ部材40に対して前後方向で間隔を空けて対向する対向面32aを有している。対向面32aは、中間部32の前後方向外側の端面であり、下方に向かうに従って漸次前後方向外側に向けて延びている。対向面32aの上端部には、前後方向内側に向けて窪む凹部32bが形成されている。凹部32bは、固定部31の下面に連なっており、左右方向から見て前後方向内側に向けて突となる曲面状に形成されている。凹部32bは、クランプ部材40の凸部41に接触している。対向面32aとクランプ部材40との間には、隙間が形成されている。中間部32の下端面32cは、ビーム10の第4接触面13bに接触している。これにより、接続部材30はビーム10によって下方から支持されている。上側凸部33は、後述する収容空間Sのうち、一対のビーム10の各被クランプ部13同士の間に位置している。上側凸部33は、左右方向から見て、前後方向よりも上下方向に長い長方形状に形成されている。上側凸部33は、左右方向に延びている。
(クランプ部材)
一対のクランプ部材40は、前後方向に間隔を空けて配置されており、一対のビーム10と座体2との間に位置している。一対のクランプ部材40は、前後方向で接続部材30の中間部32を挟んでいる。一対のクランプ部材40の外形は、軸線Oを対称軸として、互いに略線対称な形状に形成されている。本実施形態では、各クランプ部材40は、アルミニウムなどを原料とするダイカストによって形成されている。各クランプ部材40は、前後方向内側に向けて突出する凸部41を有している。凸部41は、クランプ部材40の上端部に位置している。凸部41は、左右方向から見て、前後方向内側に向けて突となる曲面状に形成されている。凸部41は、接続部材30の凹部32b内に位置している。そして、凸部41は、凹部32bの内面に接触しており、凹部32bの曲面に沿って摺動可能に配されている。
クランプ部材40のうち、凸部41から下方に向けて延びる内端面42は、下方に向かうに従って漸次前後方向外側に向けて延びている。クランプ部材40の内端面42と接続部材30の対向面32aとの間には、略均一な幅の隙間が形成されている。一対のクランプ部材40の下端部にはそれぞれ、一対のビーム10の各被クランプ部13を前後方向で挟む挟持部43が形成されている。挟持部43は、ビーム10の第3接触面13aに接触する挟持面43aを有している。挟持面43aは、挟持部43の前後方向内側の端面であり、上方を向き、下方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて延びている。挟持部43と、ビーム10の第3傾斜面12bと、の間には、上下方向の隙間が形成されている。すなわち、挟持部43は、接続部12に対して上方に離間している。
クランプ部材40の前後方向外側の外端面44は、下方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて延びている。一対のクランプ部材40のうち、後方に位置するクランプ部材40には座ぐり孔45が形成されており、前方に位置するクランプ部材40にはネジ孔46が形成されている。座ぐり孔45は、後方に位置するクランプ部材40を前後方向に貫通している。座ぐり孔45の大径部は後方に向けて開口しており、座ぐり孔45の小径部は前方に向けて開口している。ネジ孔46は、前後方向に延びており、前方に位置するクランプ部材40の内端面42に開口している。座ぐり孔45およびネジ孔46は、凸部41よりも下方に位置している。座ぐり孔45およびネジ孔46には、1つのボルトB6が取り付けられている。ボルトB6は、座ぐり孔45内に後方から挿通され、接続部材30の中間部32を前後方向に横断し、ネジ孔46に螺着されている。なお、中間部32には、ボルトB6を挿通するための貫通孔が形成されていてもよく、ボルトB6との干渉を回避するための溝部などが形成されていてもよい。
(固定部材)
第1固定部材51の上端部には、前後方向の外側に向けて突出するフランジ部51aが形成されている。第1固定部材51には、上下方向に延びるネジ孔51bが形成されている。ネジ孔51bは、第1固定部材51の下面に開口している。
第2固定部材52および第3固定部材53はそれぞれ、板状に形成されている。第2固定部材52には座ぐり孔52aが形成されており、第3固定部材53には座ぐり孔53aが形成されている。第2固定部材52の座ぐり孔52aの大径部は前方および上方に向けて開口しており、座ぐり孔52aの小径部は後方および下方に向けて開口している。第3固定部材53の座ぐり孔53aの大径部は後方および上方に向けて開口しており、座ぐり孔53aの小径部は前方および下方に向けて開口している。第2固定部材52は前脚部21の前脚凹部21a内に配置されており、第3固定部材53は後脚部22の後脚凹部22a内に配置されている。第2固定部材52はボルトB2によって前脚部21に固定され、第3固定部材53はボルトB3によって後脚部22に固定されている。第2固定部材52の外面は、前脚部21の前面に沿うように延びている。第3固定部材53の外面は、後脚部22の後面に沿うように延びている。
(収容空間)
そして本実施形態では、一対のビーム10同士の間に、ケーブルを収容可能な収容空間Sが形成されている。収容空間Sに収容されるケーブルとしては、例えば電力ケーブル、光ファイバケーブル、電話ケーブルなどを採用することができる。収容空間Sは、左右方向に沿って延びている。収容空間Sは、接続部材30、脚体20、若しくは後述の上カバー61または下カバー62などによって部分的に閉塞されるが、少なくとも一部において、上方に向けて開口している。収容空間S内に収容されたケーブルは、肘掛3の差込口3aに接続される。このとき、収容空間Sの上方に向けた開口部は、収容空間S内から肘掛3内へとケーブルを導入するために用いられる。また、収容空間Sは下方に向けて開口していてもよい。この場合、収容空間Sの下方への開口部を通じて、ケーブルの端部を床面へと導入することができる。なお、載置部11同士の間の空間および被クランプ部13同士の間の空間も、収容空間Sに含まれる。
例えば収容空間Sに電力ケーブルが収容される場合、差込口3aはコンセントであり、収容空間Sに光ファイバケーブルが収容される場合、差込口3aはLANポートなどである。なお、座体2同士の間には複数の差込口3aが設けられていてもよく、複数の差込口3aの種類が互いに異なっていてもよい。例えば、コンセントである差込口3aおよびLANポートである差込口3aが、肘掛3に並設されていてもよい。
また、ケーブル状の物品に限らず、収容空間Sにその他の物品を収容してもよい。
また、収容空間Sの開口部は、図4に示すような上カバー61若しくは下カバー62によって、部分的に覆われていてもよい。図4は図1のIV-IV断面矢視図であり、左右方向において脚体20が位置していない部分についての図である。上カバー61は、収容空間Sの上側の開口部を覆う頂壁61aと、頂壁61aから下方に向けて延びる一対の上側係止片61bと、上側係止片61bの下端部から前後方向外側に向けて突出する上側係止突部61cと、を有する。下カバー62は、収容空間Sの下側の開口部を覆う底壁62aと、底壁62aから上方に向けて延びる一対の下側係止片62bと、下側係止片62bの上端部から前後方向外側に向けて突出する下側係止突部62cと、を有する。
上カバー61および下カバー62は、樹脂またはゴムなどの弾性変形可能な材質により形成されている。上側係止突部61cは上側係止凹部13dに係止されており、下側係止突部62cは下側係止凹部11eに係止されている。上カバー61を用いることで、収容空間S内のケーブルが外部から視認されることを抑えて、椅子1の美感を向上させることができる。下カバー62を用いることで、収容空間S内のケーブルの垂れ下がりを防ぐことができる。
なお、椅子1は上記のような上カバー61および下カバーを有していなくてもよい。この場合でも、例えばビーム10の第1接触面11fのうち、第1固定部材51に覆われていない部分にケーブルを載置することで、収容空間S内にケーブルを位置させることができる。
次に、以上のように構成された椅子1の作用について説明する。
図3に示すように、ボルトB1を、脚体20の連結部23の下方から座ぐり孔23b内に進入させて、第1固定部材51のネジ孔51bに対して締めると、第1固定部材51は下方に向けて引き込まれる。これにより、第1固定部材51のフランジ部51aが、一対のビーム10の各第1接触面11fを下方に押圧する。その結果、一対のビーム10が、第1固定部材51と脚体20の連結部23との間で挟まれ、脚体20に固定される。
第2固定部材52の座ぐり孔52a内にボルトB2を挿通し、ボルトB2を脚体20のネジ孔21bに対して締めると、第2固定部材52が前脚部21に固定される。同様に、第3固定部材53の座ぐり孔53a内にボルトB3を挿通し、ボルトB3を脚体20のネジ孔22bに対して締めると、第3固定部材53が後脚部22に固定される。これにより、第2固定部材52および第3固定部材53が、一対のビーム10の各第2接触面11cに前後方向の外側から当接し、一対のビーム10の前後方向における位置が定まる。従って、脚体20、第2固定部材52、および第3固定部材53は、一対のビーム10の前後方向における位置を決める前後位置決め手段として機能する。また、脚体20の連結部23は、第2固定部材52と第3固定部材53とを連結する役割を有する。
このように、脚体20の連結部23上に一対のビーム10を載置した上で、一対のビーム10を脚体20に固定することで、一対のビーム10の位置や姿勢を安定させることができる。これにより、収容空間Sの開口部の形状や大きさが安定し、収容空間S内にケーブルを収容する際の作業性を向上させることができる。
座体2のフレーム2cに対して、接続部材30の固定部31をボルトB4、B5によって固定すると、接続部材30および座体2が構造的に一体化する。この状態で接続部材30の上側凸部33を、一対のビーム10の各被クランプ部13同士の間に進入させると、座体2がビーム10に対して左右方向にスライド可能な状態となる。このとき、接続部材30および座体2の自重は、一対のビーム10の各第4接触面13bによって支持される。左右方向から見て、一対のビーム10の各第4接触面13bが、軸線Oに対して互いに対称となるように傾斜していることで、第4接触面13bによって支持される接続部材30および座体2の姿勢が安定する。
このような設置方法を採用することで、座体2を支持構造体4Aに取り付ける際の座体2の位置や姿勢が安定し、取り付け作業性が向上する。また、クランプ部材40によって座体2を固定する前に、座体2をビーム10に対してスライドさせることで、左右方向における座体2の位置を、容易に調整することが可能となる。
接続部材30を前後方向で挟むように一対のクランプ部材40を配置し、ボルトB6を後方のクランプ部材40の座ぐり孔45内に挿入しつつ、ボルトB6の先端部を前方のクランプ部材40のネジ孔46に対して締めると、一対のクランプ部材40がそれぞれ前後方向内側に向けて引き寄せられる。このとき、一対のクランプ部材40の各凸部41が、接続部材30の凹部32bに押し付けられる。ここで、座ぐり孔45およびネジ孔46は凸部41よりも下方に位置しているため、各クランプ部材40には、凸部41を回転中心とした、挟持部43を前後方向内側に向けて移動させる回転力が作用する。この回転力により、各挟持部43の挟持面43aが一対のビーム10の各第3接触面13aに押し付けられる。なお、凸部41および凹部32bがともに曲面状であるため、クランプ部材40は凸部41を中心としてスムーズに回転可能であり、上記回転力が効率よく挟持面43aの押し付け力へと変換される。
このように、一対のクランプ部材40は、一対のビーム10の上端部に位置する被クランプ部13を挟持する上側挟持手段として機能する。また、一対のクランプ部材40は、一対のビーム10の各上端部および接続部材30を挟持することで、一対のビーム10および接続部材30を互いに連結する連結手段として機能する。
なお、挟持面43aおよび第3接触面13aが双方とも、下方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて延びているため、クランプ部材40および接続部材30がビーム10に対して上方に移動することが抑えられる。
以上の作用により、接続部材30の中間部32における下端面32cとビーム10の第4接触面13b、クランプ部材40の凸部41と接続部材30の凹部32b、およびクランプ部材40の挟持部43とビーム10の被クランプ部13が互いに押し付けられる。その結果、ビーム10、接続部材30、クランプ部材40が互いに固定され、脚体20とともに、構造的に一体化する。このとき、一対のビーム10同士の間の収容空間Sは、接続部材30または脚体20によって覆われた部分を除き、上方および下方に開口した状態となる。このため、収容空間Sの上方への開口部または下方への開口部から、ケーブルを収容空間S内に容易に収容することができる。そして、肘掛3を支持構造体4Aに固定する際に、あるいは肘掛3を支持構造体4Aに固定した後で、収容空間S内に収容されたケーブルの一方の端部を、収容空間Sの上方への開口部を通して肘掛3の差込口3aに接続することができる。このように、本実施形態によれば、椅子1の設置作業性を向上させることができる。また、一対のビーム10に沿った任意の位置に座体2および差込口3aを配置することが可能であり、差込口3aおよび座体2のレイアウトの自由度を確保することができる。
また、ケーブルの収容作業または接続作業が終了した後で、一対のビーム10に上カバー61または下カバー62を取り付けることで、収容空間Sの開口部を適宜塞ぐことができる。ここで、収容空間Sの開口部の位置および大きさは、例えば上カバー61若しくは下カバー62の左右方向における位置及び長さを変更することで、容易に変更することができる。この構成により、ケーブルの配線を目立たなくすることができるとともに、収容空間Sの下方への開口部からケーブルが垂れ下がってしまうことを抑えることができる。
また、上記のように、収容空間Sが上方に開口していたとしても、一対のビーム10、接続部材30、および一対のクランプ部材40が互いに固定されて、脚体20とともに構造的に一体化されることで、支持構造体4Aの剛性が確保されている。従って、座体2に使用者が着座したときに、例えば座体2のフレーム2cおよび接続部材30が、脚体20に対して後方に傾いてしまうことを抑えることができる。
また、接続部材30の固定部31の上下方向における長さを変更することで、座体2の高さを容易に適宜変更することができる。これにより、例えば図1に示すように、椅子1が備える複数の座体2のうち、一部の座体2の座部2aの高さを、他の座体2に対して異ならせてもよい。
また、差込口3aが、肘掛3の荷重支持面3dよりも下方に配置されていることで、着座者が荷重支持面3dに腕を置いた際に、差込口3aと電子機器とを接続する配線が着座者の腕に当たることが抑えられる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について図5を用いて説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、一対のビーム10を脚体20に固定するための構造が第1実施形態と異なる。
図5に示すように、本実施形態の支持構造体4Bでは、ビーム10の第1接触面11fが、左右方向から見て、上方を向き、下方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて延びるように、直線状に傾斜している。そして、本実施形態の第1固定部材54は、略四角錐状に形成されており、下方を向き、下方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて直線状に延びるテーパ面54aを有している。
また、本実施形態ではビーム10の第2接触面11cが前側突出部24若しくは後側突出部25に接触することで、ビーム10の前後方向における位置が決まっている。すなわち、本実施形態の前側突出部24および後側突出部25は、ビーム10の外周面に前後方向の外側から当接する一対の当接部として機能する。また、脚体20の連結部23は、一対の当接部である前側突出部24および後側突出部25を連結している。本実施形態の前側突出部24および後側突出部25には、上方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて延びる脚側接触面24a、25aがそれぞれ形成されている。脚側接触面24a、25aはそれぞれ、一対のビーム10の各第2接触面11cに対して、上下方向および前後方向で対向している。
なお、本実施形態では、上側係止凹部13dは被クランプ部13の上下方向中央部に配置されており、下側係止凹部11eは載置部11の上下方向中央部に配置されている。図示は省略するが、上カバー61の上側係止片61bおよび下カバー62の下側係止片62bの長さは、上側係止凹部13dおよび下側係止凹部11eの位置に合わせて適宜変更される。
次に、以上のように構成された本実施形態の支持構造体4Bの作用について説明する。なお、第1実施形態で述べた作用と同様の作用については、説明を省略する。
ボルトB1を、脚体20の連結部23の下方から座ぐり孔23b内に進入させて、第1固定部材54のネジ孔54bに対して締めると、第1固定部材54は下方に向けて引き込まれる。このとき、第1固定部材54のテーパ面54aとビーム10の第1接触面11fとが接触する。テーパ面54aおよび第1接触面11fは、下方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて延びているため、第1固定部材54が下方に引き込まれる際に、一対のビーム10にはそれぞれ前後方向外側に向けた力が作用する。この前後方向外側に向けた力により、一対のビーム10が互いに離間するとともに、ビーム10の各第2接触面11cが、脚体20の脚側接触面24a、25aに押し付けられる。この際、脚側接触面24a、25aが、前後方向外側に向かうに従って漸次下方に向けて延びているため、一対のビーム10には下方に向けた力も作用する。この下方に向けた力によって一対のビーム10が連結部23に押し付けられる。
以上の構成により、ビーム10の前後方向における位置が定まるとともに、ビーム10が脚体20に固定される。
このように、本実施形態では脚体20および第1固定部材54が、一対のビーム10の前後方向における位置を決める前後位置決め手段として機能する。このとき、脚体20の前側突出部24および後側突出部25は、一対のビーム10の下端部に位置する被クランプ部13を前後方向外側から挟持する下側挟持手段として機能する。また、第1固定部材54は、一対のビーム10同士を前後方向に離間させて、前側突出部24および後側突出部25に押し付ける離間手段として機能する。
以上説明したように、本実施形態の支持構造体4Bによれば、脚体20および第1固定部材54によって、一対のビーム10を支持しつつ一対のビーム10の前後方向における位置を決めることができるため、椅子1の部品点数を削減し、設置作業性をより向上させることができる。
また、ビーム10の上端部は上側挟持手段である一対のクランプ部材40によって挟持され、ビーム10の下端部は下側挟持手段である前側突出部24および後側突出部25によって挟持される。このように、一対のビーム10の上端部および下端部をそれぞれ挟持して固定することで、ビーム10とクランプ部材40、およびビーム10と脚体20のそれぞれの密着性を高め、支持構造体4Bの剛性をより高めることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について図6を用いて説明するが、第1実施形態および第2実施形態と基本的な構成は同様である。このため、第1実施形態または第2実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、接続部材30を一対のビーム10に連結するための構造が第2実施形態と異なる。
図6に示すように、本実施形態の支持構造体4Cでは、一対のクランプ部材40にそれぞれ座ぐり孔47が形成されている。座ぐり孔47は、クランプ部材40を前後方向に貫通しており、前後方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。各座ぐり孔47の大径部は前後方向外側に開口しており、各座ぐり孔47の小径部は前後方向内側に開口している。また、各クランプ部材40の凸部41は、平面状の当接面41aを有している。当接面41aは、上方を向き、下方に向かうに従って漸次前後方向内側に向けて延びている。当接面41aの法線(不図示)は、前後方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。本実施形態では、接続部材30に凹部32bが形成されておらず、凸部41の当接面41aが接続部材30の対向面32aに当接している。
さらに、接続部材30の前後両側の対向面32aは、前後方向内側に向かうに従って漸次下方に向けて延びており、各対向面32aには、ネジ孔32dが形成されている。各対向面32aの法線(不図示)は、前後方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。各ネジ孔32dは、前後方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。ビーム10の第3接触面13aにおける法線(不図示)は、前後方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。また、クランプ部材40の挟持面43aの法線(不図示)も、前後方向内側に向かうに従って漸次上方に向けて延びている。
次に、以上のように構成された本実施形態の支持構造体4Cの作用について説明する。なお、第1実施形態および第2実施形態で述べた作用と同様の作用については、説明を省略する。
ボルトB7を前側のクランプ部材40の座ぐり孔47に前方から挿入し、接続部材30の前側のネジ孔32dに対して締めると、前側の座ぐり孔47およびネジ孔32dが延びる方向に沿って、前側のクランプ部材40が前後方向内側に向けて引き込まれる。これにより、凸部41と対向面32a、および挟持部43と被クランプ部13が互いに当接する。同様に、ボルトB8を後側のクランプ部材40の座ぐり孔47に後方から挿入し、接続部材30の後側のネジ孔32dに対して締めると、後側のクランプ部材40が前後方向内側に向けて引き込まれ、凸部41と対向面32a、および挟持部43と被クランプ部13が互いに当接する。このようにして、一対のクランプ部材40の各挟持部43が一対のビーム10の各被クランプ部13を挟持し、一対のビーム10、接続部材30、および一対のクランプ部材40が構造的に一体化する。
ここで本実施形態では、前述の通り、対向面32aの法線、座ぐり孔47、ネジ孔32d、当接面41aの法線、挟持面43aの法線、および第3接触面13aの法線が、いずれも同様の方向に向けて延びている。この構成により、ボルトB7、B8を締める際に生じる推力を、クランプ部材40によって接続部材30とビーム10とを連結させる力へと、より効率よく変換することができる。従って、支持構造体4Cの強度および剛性をより高めることが可能となり、左右方向に延びる軸線を中心とする回転方向での座体2の変位などをより確実に抑止することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態について、図7~10を用いて説明するが、第3実施形態と基本的な構成は同様である。このため、第3実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。図7に示すように、本実施形態の支持構造体4Dでは、ビーム10、脚体20、接続部材30、クランプ部材40、および第1固定部材54の一部の形状が、第3実施形態と異なっている。
脚体20の載置面23aには、上方に向けて突出する2つの突起23cが形成されている。2つの突起23cは、前後方向に間隔を空けて配置されている。図8に示すように、2つの突起23cは、載置面23aにおける左右方向の中央部に位置している。図8および図9に示すように、前脚部21、後脚部22、前側突出部24、および後側突出部25には、軽量化のための肉抜き部が形成されている。
図7に示すように、一対のビーム10にはそれぞれ、載置部11を上下方向に貫通する嵌合孔10aが形成されている。各嵌合孔10aは、脚体20の突起23cに嵌合している。これにより、脚体20と一対のビーム10との位置関係が定まる。
図10(a)、(b)に示すように、接続部材30には、軽量化のための肉抜き部が形成されている。
図7に示すように、第1固定部材54には、上方に向けて突出し、少なくとも一部が収容空間S内に位置する下側凸部54cが形成されている。下側凸部54cの上端部には、さらに上方に向けて突出する係止凸部54dが形成されている。左右方向において、係止凸部54dの幅は、下側凸部54cの幅よりも小さい。このため、下側凸部54cおよび係止凸部54dの接続部には上方を向く段差が形成されており、この段差は上側凸部33の下面と上下方向で対向している。図示は省略するが、係止凸部54dは円柱状に形成されている。
上側凸部33の下面には、上方に向けて窪む係止凹部33aが形成されている。係止凹部33aは、上側凸部33の左右方向における中央部に位置している。係止凹部33aは、丸孔状に形成されている(図10(b)参照)。係止凹部33a内には、係止凸部54dが挿入されている。このため、係止凸部54dの係止凹部33aに対する左右方向の位置が決まる。
以上の構成により、上側凸部33および下側凸部54cが互いに係止されることで、接続部材30に固定された座体2と、第1固定部材54に固定された一対のビーム10と、の左右方向における位置が決まる。つまり、係止凸部54dを有する下側凸部54c、および係止凹部33aを有する上側凸部33は、一対のビーム10に対する座体2の左右方向における位置を決める左右位置決め手段を構成している。
支持構造体4Dがこのような左右位置決め手段を備えることで、座体2を一対のビーム10に取り付ける際の取付作業が容易になる。また、係止凸部54dは、必ずしも係止凹部33a内に挿入されなくてもよい。つまり、座体2を一対のビーム10に取り付ける際に、左右位置決め手段を用いてもよいし、用いなくてもよい。左右位置決め手段を用いる場合には上記の通り取付作業が容易になり、用いない場合には脚体20に対する座体2の左右方向の位置(レイアウト)の自由度を高めることができる。このように本実施形態では、座体2の取付作業性を向上させるか、レイアウトの自由度を向上させるかを適宜選択することができる。
また、左右位置決め手段が収容空間S内に位置しており外部に露出していないため、椅子1全体の美感を向上させることができる。
また、係止凸部54dを有する下側凸部54c、および係止凹部33aを有する上側凸部33により、収容空間S内に位置する左右位置決め手段を、簡易な構造で実現することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、支持構造体4A~4Dが軸線Oを対称軸とする略線対称な形状を有していたが、支持構造体4A~4Dは線対称な形状でなくてもよい。この場合、前後方向に沿って、収容空間Sに向かう側を前後方向内側といい、収容空間Sから遠ざかる側を前後方向外側という。
また、前記実施形態では収容空間Sの一部が上方に向けて開口していたが、これに限られず、収容空間Sは、少なくとも一部が上下方向の一方に向けて開口していればよい。例えば、収容空間Sの上方が上カバー61などによって完全に閉塞され、収容空間Sの下方が部分的に開口している態様も採用可能である。この場合、収容空間Sの下方に向けた開口部を通してケーブルを収容空間S内に導入し、ビーム10の前面側に設けられた通線口を有する部材にケーブルを連結してもよい。
また、前記第4実施形態において、係止凹部33aおよび係止凸部54dの位置関係は逆であってもよい。つまり、下側凸部54cに係止凹部が形成され、この係止凹部に挿入された係止凸部が上側凸部33に形成されていてもよい。
また、係止凸部54dおよび係止凹部33aの形状は、円柱状および丸孔状に限らず適宜変更してもよい。例えば、係止凸部54dを角柱状に形成し、係止凹部33aを角孔状に形成してもよい。この場合、係止凹部33aの左右方向における両端部に、係止凸部54dの左右方向の移動を規制する規制部を形成してもよい。上記規制部は、係止凹部33aの左右両端部の開口縁から前後方向に突出する突起であってもよい。あるいは、上記規制部は、係止凹部33aの左右両端部の開口を閉塞する壁部であってもよい。
また、ボルトB1~B8は、十字溝または六角孔などを有する通常のボルトであってもよいし、いわゆるヘックスローブであってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…椅子 2…座体 2a…座部 3…肘掛(オプション部材) 3a…差込口 3d…荷重支持面 4A~4C…支持構造体 10…ビーム 11c…第2接触面 11f…第1接触面 20…脚体 21…前脚部 22…後脚部 23…連結部 24…前側突出部(当接部) 25…後側突出部(当接部) 30…接続部材 33…上側凸部 33a…係止凹部 40…クランプ部材 51…第1固定部材 52…第2固定部材(当接部) 53…第3固定部材(当接部) 54c…下側凸部 54d…係止凸部 O…軸線 S…収容空間

Claims (10)

  1. 座部を有する座体と、
    前記座体を支持するとともに、ケーブルを接続する差込口が設けられたオプション部材を支持可能な支持構造体と、を備え、
    前記支持構造体は、前後方向で対向して配置された一対のビームを有し、
    前記一対のビームは、前後方向に間隔を空けて配置されており、
    前記一対のビーム同士の間には、左右方向に沿って延び、前記差込口に接続されるケーブルを収容可能な収容空間が形成されており、
    前記収容空間の少なくとも一部が、上下方向の一方に向けて開口していることを特徴とする、椅子。
  2. 前記支持構造体は、前後方向における前記一対のビームの位置を決める前後位置決め手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載の椅子。
  3. 前記前後位置決め手段は、
    前記一対のビームの外周面に前後方向の外側から当接する一対の当接部と、前記一対の当接部同士を連結する連結部と、を有することを特徴とする、請求項2に記載の椅子。
  4. 座部を有する座体と、
    前記座体を支持するとともに、ケーブルを接続する差込口が設けられたオプション部材を支持可能な支持構造体と、を備え、
    前記支持構造体は、前後方向で対向して配置された一対のビームを有し、
    前記一対のビーム同士の間には、左右方向に沿って延び、前記差込口に接続されるケーブルを収容可能な収容空間が形成されており、
    前記収容空間の少なくとも一部が、上下方向の一方に向けて開口しており、
    前記支持構造体は、前後方向における前記一対のビームの位置を決める前後位置決め手段を備え、
    前記前後位置決め手段は、
    前記一対のビームの外周面に前後方向の外側から当接する一対の当接部と、前記一対の当接部同士を連結する連結部と、を有することを特徴とする、椅子。
  5. 床面に設置される脚体を備え、
    前記脚体は、前記一対の当接部および前記連結部を有し、
    前記連結部上に前記一対のビームが載置されていることを特徴とする、請求項3または4に記載の椅子。
  6. 前記支持構造体は、前記一対のビームに対する前記座体の左右方向における位置を決める左右位置決め手段を備えることを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載の椅子。
  7. 前記左右位置決め手段は、
    下方に向けて突出し、少なくとも一部が前記収容空間内に位置する上側凸部と、
    上方に向けて突出し、少なくとも一部が前記収容空間内に位置する下側凸部と、を含み、
    前記上側凸部および前記下側凸部が互いに係止されることで、前記一対のビームに対する前記座体の左右方向における位置を決める、請求項に記載の椅子。
  8. 前記上側凸部および前記下側凸部のうち、一方には係止凹部が形成され、他方には前記係止凹部内に挿入された係止凸部が形成されている、請求項に記載の椅子。
  9. 前記座体に隣接して配置された前記オプション部材を備える、請求項1からのいずれか1項に記載の椅子。
  10. 前記オプション部材は、略上方を向く荷重支持面を有する肘掛であり、
    前記差込口は前記荷重支持面より下方に配置されていることを特徴とする、請求項に記載の椅子。
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