JP6780167B2 - 自動壁紙糊付機 - Google Patents
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- Coating Apparatus (AREA)
Description
自動壁紙糊付機(101)の下部フレーム(103)には、送り出しローラー(109)、ドクターローラー(111)、糊付けローラー(112)、ナラシローラー(114)が配設されており、また、下部フレーム(103)には糊箱(107)が装着され、糊箱(107)の内部には糊Bを汲み上げて糊付けローラー(112)に転写するための糊上げローラー(115)が配設されている。
また、下部フレーム(103)には壁紙Aの左右端を裁断する為の、上刃(116)と下刃(117)が配設されたスリッター(106)が装着される。
一方、検尺ローラー(108)とハイテンションローラー(110)にはモーター(133)の駆動力は伝達されず、搬送される壁紙Aに従動して回転する。
また、糊付けが実行される過程において、糊上げローラー(115)と糊付けローラー(112)とドクターローラー(111)とナラシローラー(114)は、糊付け実行時に糊Bが付着するローラーであるが、送り出しローラー(109)と検尺ローラー(108)とハイテンションローラー(110)と押さえローラー(113)は糊Bが付着すると壁紙Aの表面を汚してしまう恐れがあるので糊Bを付着させてはならないローラーである。
表示操作部(127)の上方には、液晶表示器とLEDにより構成される表示部(139)が設けられており、作業者が設定した「設定糊付け長さ」や、作業者が設定した「設定枚数」や、糊付け実行速度などの作動条件や、補助機能の設定内容や、高電圧や糊残量などの警告や、糊Bを塗布して排出した壁紙Aの長さである「実行糊付け長さ」などを表示する。
「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」に到達して搬送を停止した後に、壁紙Aの図柄Cの位置を微調整するため等に使用されるスイッチである。「送りスイッチ」(145)は自動壁紙糊付機(101)の機種によっては、インチングスイッチ、あるいは寸動スイッチと称されているものもあるが役割は同じである。
作業者は、自動壁紙糊付機(101)とは別体の糊供給装置(図示せず)を用いるか、あるいは手勺により、糊箱(107)に糊Bを入れて、制御装置(105)に設けられている割り込みスイッチ(135)を押して、モーター(133)を起動して糊付けローラー(112)、ドクターローラー(111)、糊上げローラー(115)等を回転させて、糊Bを糊付けローラー(112)の表面に均一に付けておく。
作業者は両手で壁紙Aを持ち上げて、合わせたい図柄Cの位置が下部前面ステー(126)のところにくるようにして、壁紙Aを糊箱前面(125)と下部前方ステー(126)に押しつけて動かない様にして、カッターナイフを下部前面ステー(126)の左端の上面に接触させながら右へ滑らせて切断することにより図柄Cの位置の微調整をしているが、作業者の手に糊が付く作業であるので、自動で巻き戻し方向に逆転する機能があれば便利であるという要望がある。
制御装置に、送り出しローラーを逆転させる「逆送りスイッチ」を設け、糊付け実行処理を終えて送り出しローラーを停止させた後、「逆送りスイッチ」が押された場合に送り出しローラーを逆転させて、送り出しローラーが逆転している間にモーターから出力されるモーターパルス信号により、送り出しローラーの逆送り量を算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に送り出しローラーの逆転を停止させることを特徴とする。
制御装置に、送り出しローラーを逆転させる「逆送りスイッチ」を設け、糊付け実行処理を終えて送り出しローラーを停止させた後、「逆送りスイッチ」が押された場合に送り出しローラーを逆転させ、送り出しローラーが逆転している間に、検尺手段が生成する検尺パルス信号により壁紙の逆送り長さを算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に送り出しローラーの逆転を停止させることを特徴とする。
送り出しローラーが逆転している間にモーターから出力されるモーターパルス信号により、送り出しローラーの逆送り量を算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に送り出しローラーの逆転を停止させるので、作業者が、逆送りスイッチを長く押しすぎた場合でも送り出しローラーに糊が付着することはない。
送り出しローラーが逆転している間に、検尺手段が生成する検尺パルス信号により壁紙の逆送り長さを算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に送り出しローラーの逆転を停止させるので、作業者が、逆送りスイッチを長く押しすぎた場合でも送り出しローラーに糊が付着することはない。
また、モーター制御部(34)は、演算部(29)と運転指令や回転方向や回転角度や回転速度やDCブラシレスモーターなどの情報を送受信できる機能を持っている。
「セットスイッチ」(43)は、糊付け長さや、糊付け枚数や作動条件などを設定するためのスイッチであり、「クリアスイッチ」(44)は、一度設定した「設定糊付け長さ」等の内容を消去(クリア)するためのスイッチであり、「リセットスイッチ」(41)は、表示操作部(27)に表示している、糊Bを塗布して排出した壁紙Aの「実行糊付け長さ」や「実行枚数」などをリセットして0に戻すためのスイッチである。
「スタートスイッチ」(42)は、モーター(33)を正転方向に回転させて、壁紙Aを排出方向に搬送して糊付け実行開始を指示するためのスイッチである。
「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」に到達して搬送を停止した後に、壁紙Aの図柄の位置を微調整するため等に使用されるスイッチである。
検尺ローラー(8)の軸端に取り付けられており、検尺ローラー(8)が1回転すると回転板(32)も1回転する。本発明の自動壁紙糊付機(1)では磁極には等方性バリウムフェライト磁石を用いている。
本発明の自動壁紙糊付機(1)では、検尺ローラー(8)が1回転すれば回転板(32)も1回転し、A相パルス(37)とB相パルス(38)はそれぞれ12パルス生成され、演算部(29)は、A相パルス(37)とB相パルス(38)を4逓倍して読み取り、検尺ローラー(8)が1回転すれば、検尺パルス信号は48個生成され、
検尺パルス信号が1個発生すれば、壁紙Aは2.5mm搬送されているように検尺ローラー(8)の外径を定めており、搬送された壁紙Aの長さLは、計数した検尺パルス信号の数を変数tとして、式 L=t×P (tは検尺パルス信号1個あたりの壁紙Aの長さ)
として、演算部(29)は「実行糊付け長さ」を算出する。
検尺ローラー(8)の回転方向の判定方法は、パルスの状態を監視し、
A相パルスの立上がり時にB相パルスの状態が0ならば、CW方向回転であると判定する。
A相パルスの立上がり時にB相パルスの状態が1ならば、CCW方向回転であると判定する。
A相パルスの立下がり時にB相パルスの状態が1ならば、CW方向回転であると判定する。
A相パルスの立下がり時にB相パルスの状態が0ならば、CCW方向回転であると判定する。
または、
B相パルスの立上がり時にA相パルスの状態が1ならば、CW方向回転であると判定する。
B相パルスの立上がり時にA相パルスの状態が0ならば、CCW方向回転であると判定する。
B相パルスの立下がり時にA相パルスの状態が0ならば、CW方向回転であると判定する。
B相パルスの立下がり時にA相パルスの状態が1ならば、CCW方向回転であると判定する。
そして、検尺ローラー(8)がCW方向に回転している時は、壁紙Aは排出方向に移動しており、検尺ローラー(8)がCCW方向に回転している時は、壁紙Aは巻き戻し方向に移動している。
モーター(33)から出力されたモーターパルス信号U相(47)、モーターパルス信号V相(48)、モーターパルス信号W相(49)により、モーター(33)の回転量を検出して、モーター(33)の回転量から送り出しローラー(9)の回転量を算出する。
モーター歯車(図示せず)と下部フレーム(3)と上部フレーム(2)に配設された複数の歯車(図示せず)と送り出しローラー(9)の外径を定めており、
送り出しローラー(9)の逆送り量Dを、計数したモーターパルス信号の数をmとして、
式 D=m×Q
(Qはモーターパルス信号1個あたりの送り出しローラー(9)の逆送り量)として、
演算部(29)は送り出しローラー(9)の逆送り量を算出する。
送り出しローラー(9)とドクターローラー(11)と糊付けローラー(12)とナラシローラー(14)と糊上げローラー(15)と押さえローラー(13)と上刃(16)と上刃(17)が回転駆動される。
一方、検尺ローラー(8)とハイテンションローラー(10)にはモーター(33)の駆動力は伝達されず、搬送される壁紙Aに従動して回転するようになっている。
また、糊付けが実行される過程において、糊上げローラー(15)と糊付けローラー(12)とドクターローラー(11)とナラシローラー(14)は、糊付け実行時に糊Bが付着するローラーであるが、送り出しローラー(9)と検尺ローラー(8)とハイテンションローラー(10)と押さえローラー(13)は糊Bが付着すると壁紙Aの表面を汚してしまう恐れがあるので糊Bを付着させてはならないローラーである。
作業者は、自動壁紙糊付機(1)とは別体の糊供給装置(図示せず)を用いるか、あるい手勺により、糊箱(7)に糊Bを入れて、制御装置(5)に設けられている割り込みスイッチ(35)を押して、モーター(33)を起動して糊付けローラー(12)、ドクターローラー(11)、糊上げローラー(15)等を回転させて、糊Bを糊付けローラー(12)の表面に均一に付けておく。
上部フレーム(2)を開けた状態で壁紙Aの原反から壁紙Aの先端を引き出して、テンションバー(22)を通して、スリッター(6)の上刃(16)と下刃(17)を通して、
送り出しローラー(9)と糊付けローラー(12)の上を通して、ナラシローラー(14)のところまで持っていって、糊Bが付着している糊付けローラー(12)に押しつけて、
上部フレーム(2)を閉じる。
糊付けローラー(12)により壁紙Aに糊Bを塗布して、壁紙Aの裏面の糊Bが塗布された部分が糊箱前面(25)よりもやや下方へ到達したところで、モーター(33)を停止して糊付けローラー(12)、ドクターローラー(11)、糊上げローラー(15)等の回転を止める。
壁紙Aの糊箱前面(25)と下部前面ステー(26)に貼り付けた部分を剥がしておく。
リセットスイッチ(41)、あるいはスタートスイッチ(42)、あるいはクリアスイッチ(44)のいずれかのスイッチを押す必要があるので、
演算部(29)はいずれかのスイッチが押された場合、次の壁紙Aの糊付けを実行する為に、
逆送りスイッチ(46)は無効化するので、作業者がタイミングを誤って逆送りスイッチ(46)を押しても演算部(29)は逆送りを実行しないので壁紙Aがローラーに巻き付くことはない。
このようにして、作業者は図柄Cを送り過ぎた場合でも適切な位置に修正でき、表示部(39)には修正後の「実行糊付け長さ」を表示しているので、作業者は修正した壁紙Aの長さを知ることができる。
処理MTP1では、作業者により、糊を付ける壁紙Aの長さである「設定糊付け長さ」と「設定枚数」が設定されスタートスイッチ(42)が押されると、演算部(29)は設定された「設定糊付け長さ」を記憶部の変数Jに記憶し、処理MTP2へ進む。
記憶部(28)に設けている検尺パルス信号カウンタtを、t←t+1として加算して再び記憶部(28)に記憶し、糊Bを塗布して排出した「糊付け実行長さ」Lを、L=t×Pとして算出し、表示操作部(27)に表示する。
つまり、「実行糊付け長さ」Lが「設定糊付け長さ」Jに達して停止した長さから、巻き戻した長さをマイナスした「実行糊付け長さ」Lを表示操作部(27)に表示する。
(「実行糊付け長さ」Lの最大値ML)−(「実行糊付け長さ」L)=ΔLの式により、
壁紙Aがいくら巻き戻されたかΔLを算出する。ΔLは演算部(29)が逆送り長さを管理するための変数であり記憶部(28)に記憶される。
送り出しローラー(9)まで巻き戻される前に逆送りを停止させることができるので、送り出しローラー(9)に糊Bが付着することはない。
また、逆送りスイッチ(46)を反射型の光電スイッチとしてもよい。また、自動壁紙糊付機(1)には制御装置(5)が上部フレーム(2)の中央に配置されているものもあるので、本発明の自動壁紙糊付機(1)の逆送りスイッチ(46)は、種類や配置場所は限定するものではない。
2 上部フレーム
3 下部フレーム
4 脚部
5 制御装置
6 スリッター
7 糊箱
8 検尺ローラー
9 送り出しローラー
10 ハイテンションローラー
11 ドクターローラー
12 糊付けローラー
13 押さえローラー
14 ナラシローラー
15 糊上げローラー
16 上刃
17 下刃
18 取っ手
19 原反受け
20 原反芯棒
21 サイド板
22 テンションバー
23 上部後方ステー
24 糊切りブラケット
25 糊箱前面
26 下部前方ステー
27 表示操作部
28 記憶部
29 演算部
30 計時部
31 検尺手段
32 回転板
33 モーター
34 モーター制御部
35 割り込みスイッチ
36 ストップスイッチ
37 A相パルス
38 B相パルス
39 表示部
40 複数のキースイッチ
41 リセットスイッチ
42 スタートスイッチ
43 セットスイッチ
44 クリアスイッチ
45 送りスイッチ
46 逆送りスイッチ
47 モーターパルス信号U相
48 モーターパルス信号V相
49 モーターパルス信号W相
50 検尺基板
101 自動壁紙糊付機
102 上部フレーム
103 下部フレーム
104 脚部
105 制御装置
106 スリッター
107 糊箱
108 検尺ローラー
109 送り出しローラー
110 ハイテンションローラー
111 ドクターローラー
112 糊付けローラー
113 押さえローラー
114 ナラシローラー
115 糊上げローラー
116 上刃
117 下刃
118 取っ手
119 原反受け
120 原反芯棒
121 サイド板
122 テンションバー
123 上部後方ステー
124 糊切りブラケット
125 糊箱前面
126 下部前方ステー
127 表示操作部
133 モーター
135 割り込みスイッチ
136 ストップスイッチ
137 スリット板
138 フォトマイクロサンサ
139 表示部
140 複数のキースイッチ
141 リセットスイッチ
142 スタートスイッチ
143 セットスイッチ
144 クリアスイッチ
145 送りスイッチ
A 壁紙
B 糊
C 図柄
Claims (4)
- モーターにより回転駆動され、壁紙を搬送する送り出しローラーと、
壁紙に従動回転する検尺ローラーと、
検尺ローラーの回転により検尺パルス信号を生成する検尺手段と、
設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理を行うための制御装置を有する自動壁紙糊付機において、
前記制御装置に、前記送り出しローラーを逆転させる逆送りスイッチを設け、
糊付け実行処理を終えて前記送り出しローラーを停止させた後、
前記逆送りスイッチが押された場合に、前記送り出しローラーを逆転させ、
前記送り出しローラーが逆転している間に前記モーターから出力されるモーターパルス信号により前記送り出しローラーの逆送り量を算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に、前記送り出しローラーの逆転を停止させることを特徴とする自動壁紙糊付機。 - モーターにより回転駆動され、壁紙を搬送する送り出しローラーと、
壁紙に従動回転する検尺ローラーと、
前記検尺ローラーの回転により検尺パルス信号を生成する検尺手段と、
設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理を行うための制御装置を有する自動壁紙糊付機において、
前記制御装置に、前記送り出しローラーを逆転させる逆送りスイッチを設け、
糊付け実行処理を終えて前記送り出しローラーを停止させた後、
前記逆送りスイッチが押された場合に、前記送り出しローラーを逆転させ、
前記送り出しローラーが逆転している間に、前記検尺手段が生成する検尺パルス信号により壁紙の逆送り長さを算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に、前記送り出しローラーの逆転を停止させることを特徴とする自動壁紙糊付機。 - 2相の検尺パルス信号の位相により前記検尺ローラーの回転方向を判定し、前記検尺ローラーが逆転している状態で生成される前記検尺パルス信号を計数することにより、逆送り長さを算出することを特徴とする前記請求項2の自動壁紙糊付機。
- 糊付け実行処理を終えて送り出しローラーを停止させた後、所定の時間内のみ前記逆送りスイッチを有効にし、所定の時間内であっても、リセットスイッチ、あるいはクリアスイッチ、あるいはスタートスイッチのいずれかのスイッチが押された場合には、前記逆送りスイッチを無効にすることを特徴とする前記請求項1、および前記請求項2、および前記請求項3の自動壁紙糊付機。
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